JPH06240648A - 水路の制水装置 - Google Patents

水路の制水装置

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JPH06240648A
JPH06240648A JP4855793A JP4855793A JPH06240648A JP H06240648 A JPH06240648 A JP H06240648A JP 4855793 A JP4855793 A JP 4855793A JP 4855793 A JP4855793 A JP 4855793A JP H06240648 A JPH06240648 A JP H06240648A
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JP
Japan
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float
gear
door body
drum
wire
Prior art date
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Pending
Application number
JP4855793A
Other languages
English (en)
Inventor
Fuminao Tanitomi
史直 谷冨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAISHIN KK
Kaishin Inc
Original Assignee
KAISHIN KK
Kaishin Inc
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Publication date
Application filed by KAISHIN KK, Kaishin Inc filed Critical KAISHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防潮ゲートなどに多用されるフロート付扉体
が、倒伏中に波浪によりふらつくことのない手段を提供
すること。 【構成】 フロート付扉体1が倒伏している状態で、フ
ロート付扉体1に結合されたワイヤ5がフロート付扉体
1が浮上する方向eに導出されるのを阻止するためのロ
ック機構30を設けることにより、フロート付扉体1が
倒伏中に波浪により不要にふらつかないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防潮ゲートなどに多用
されているフロート付扉体を備えた水路の制水装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】海水が農業用水路に逆流するのを防止す
るために海岸近くに設置される防潮ゲートや、本川の水
が支川に逆流するのを防止するためのゲートなどの水路
の制水装置として、フロート付扉体が多用されている。
フロート付扉体は、扉体に中空ドラムなどで形成された
フロートを一体的に組み付けたものであり、常時は水路
の底盤上に倒伏しているが、水路の水位が高くなると、
フロートの浮力により扉体は浮上して起立し、海水や水
が逆流するのを阻止するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、フロ
ート付扉体は常時は水路の底盤上に倒伏しているが、倒
伏中にも水路には若干の水位があることから、フロート
はこの水位のために浮力を受ける。このためフロート付
扉体は必ずしも完全に倒伏せずに若干の起立姿勢となる
場合が多く、その結果流水中の土砂がフロート付扉体の
周囲に沈積し、沈積した土砂がフロート付扉体の起伏動
作の障害となりやすい問題点があった。
【0004】また倒伏中のフロート付扉体は、完全に倒
伏した静止状態を保持していることが望ましいのである
が、上述のように倒伏中にも水路には若干の水位があ
り、しかもこの水位は波浪などのために変動することか
ら、倒伏中のフロート付扉体は間断なく揺動し、その結
果軸受け部分などを痛めやすいという問題点があった。
そこで本発明は、上記した従来の問題点を解消できるフ
ロート付扉体を備えた水路の制水装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、水
路に起伏自在に設置されたフロート付扉体1と、このフ
ロート付扉体1に結合されたワイヤ5と、水路の側壁6
に固定されてこのワイヤ5が周回するシーブ7aと、こ
のシーブ7aを周回したワイヤ5が巻回される回転体9
と、このワイヤ5の巻き上げ巻き戻しをする操作軸19
と、この操作軸19と前記回転体9の間に介設された伝
動機構とを備えた水路の制水装置であって、伝動機構
が、回転体9の回転軸11に連動連結されたギア13
と、操作軸19に連動連結されたギア17と、このギア
17とギア13の間に介設されてこのギア17とこのギ
ア13の伝動方向を切り替える切り替え手段14〜26
とを備え、且つ操作軸19の一方向への回転をロックし
また他方向への回転を許容するロック機構30をこの操
作軸19に連結したものである。
【0006】
【作用】上記構成において、フロート付扉体1が倒伏し
た状態では、回転体9はロック機構30にロックされた
フロート付扉体1の起立方向には回転できず、フロート
付扉体1は倒伏状態を保持する。
【0007】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1は水路に設置された制水装置を示してい
る。1はフロート付扉体であって、その上端部には中空
ドラムから成るフロート2が組み付けられている。また
フロート付扉体1は底盤上のヒンジ3に軸支されてお
り、このヒンジ3を中心に回転して起伏する。
【0008】フロート付扉体1の側面には止具4が固着
されており、この止具4にはフロート付扉体1を巻き下
げるためのワイヤ5の先端部が取着されている。水路の
側壁6の下部には第1のシーブ7aが固着されており、
ワイヤ5はシーブ7aを周回している。なおワイヤ5以
外にも、ナイロンロープやチェンなども使用できるもの
であり、本発明ではこれらの紐状体を総称してワイヤと
いう。水路の側壁6の上部には第2のシーブ7bが軸着
されており、ワイヤ5はこのシーブ7bを周回してい
る。側壁6上には操作ボックス8に設けられており、ワ
イヤ5はこの操作ボックス8に設けられた巻き上げ巻き
戻し用の回転体としてのドラム9に巻回されている。な
おドラム9以外にも、チェンホイールやスプロケットホ
イールなども適用できる。10は操作ボックス8に設け
らけた操作用のハンドルであり、後述するようにこのハ
ンドル10を回転操作することにより、フロート付扉体
1の巻き上げ(起立)および巻き下げ(倒伏)を行う。
【0009】図2は操作ボックス8に設けられた伝動機
構の部分側面図、ず3は同正面図、図4は同平面図であ
って、次にこれらの図を参照しながら伝動機構の説明を
行う。
【0010】図2において、11は上記ドラム9の回転
軸である。この回転軸11には大径ギア13が装着され
ている(図3および図4も参照)。この大ギア13には
小径のギア14が係合している。またこのギア14には
同径のギア15が係合している。20はギア体であっ
て、同軸的に一体形成された大ギア20Aと小ギア20
Bから成っている。小ギア20Bは上記ギア13に係合
している。
【0011】ギア17と大ギア20Aの間には第1の揺
動板16が揺動自在に設けられており、この揺動板16
にはギア17、18が軸着されている。このギア17と
ギア18は互いに係合している。このギア17の回転軸
である操作軸19に上記ハンドル10は連動連結されて
おり、ハンドル10を手動的に回転させると、ギア17
は回転し、このギア17に係合するギア18も回転す
る。
【0012】図3に示すように、第1の揺動板16の下
端部にはピン21により第2の揺動板22の一方の端部
が軸着されている。またこの第2の揺動板22の他方の
端部にはピン23により第3の揺動板24が軸着され、
第3の揺動板24にはピン25により操作レバー26が
軸着されている。図3において実線はギア18が大ギア
20Aに係合している状態を示しているが、操作レバー
26を指先にて操作して矢印N1方向に鎖線位置まで回
動させると、第1の揺動板16は回転軸19を中心に時
計方向N2に揺動し、ギア18は大ギア20Aから離れ
てギア15に係合する(同図鎖線参照)。
【0013】図4において、30はハンドル10のロッ
ク機構としてのバンドブレーキを示している。このバン
ドブレーキ30は特開昭62−111014号公報の第
1図および第2図に記載されたものと同構造であって、
ドラム31とドラム31に巻回されたバンド32と、ド
ラム31に被蓋されるカバー体33と、カバー体33か
ら延出するアーム34とから成っている。ドラム31の
回転軸35は、スプロケット41,42やチェン43な
どの伝動系を介して上記ハンドル10の操作軸19に連
動連結されており、ドラム31は操作軸19と同方向に
回転する。またアーム34の先端部にはフロート36に
立設されたロッド37の上端部が結合されている。この
フロート36は、側壁6の内部に形成されたフロート室
38(図1も参照)に収納されている。常時はフロート
36は下降してアーム34は下方へ回転しており、その
状態でベルト32はドラム31に緊帯されてドラム31
がb方向に回転するのは許容するが、a方向に回転する
のは阻止する。水路の水位が上昇してフロート室38に
水が流入すると、フロート36は浮上し、ロッド37を
介してアーム34を押し上げる。するとベルト32は弛
緩し、ドラム31はa方向およびb方向の何れの方向に
も回転自由となる。すなわちこのバンドブレーキ30か
ら成るロック機構はワンウェイクラッチ機構であり、ロ
ック機構としては爪車を使用したワンウェイクラッチ機
構も適用できる。
【0014】ここで、水路の水位が低く、フロート36
が下降位置にあるときは、アーム34は下降位置まで回
転しており、バンド32はドラム31に緊帯されてい
る。このようにバンド32がドラム31に緊帯されてい
る状態で、ドラム31はb方向に回転でき、したがって
回転軸35を介してドラム31に連動連結されたハンド
ル10は矢印c方向に回転できるが、その反対のa方向
にはドラム31は回転できず、したがってハンドル10
も上記と反対のd方向には回転できない。また水位が上
昇してフロート36が浮上すると、アーム34は上方へ
回転してバンド32は緩み、ドラム31はa方向および
b方向に自由に回転できるようになり、したがってハン
ドル10もc方向およびd方向に自由に回転できる。
【0015】この制水装置は上記のような構成より成
り、次に動作を説明する。今、水路の水位は低く、図1
において実線にて示すようにフロート付扉体1は倒伏し
ているものとする。このときは、図3において鎖線にて
示すように、操作レバー26を右方へ回転させて、ギア
18をギア15に係合させておく。さてこの状態でフロ
ート付扉体1が不要に浮上してふらつくためには、ワイ
ヤ5が矢印e方向に巻き戻されねばならないが、以下に
述べるようにドラム9がワイヤ5を巻き戻す方向に回転
するのはロックされているのでワイヤ5は巻き戻され
ず、したがってフロート付扉体1は浮上できず、完全に
倒伏して静止した状態を保持することができる。
【0016】すなわち、ドラム9がワイヤ5の巻き戻し
方向に回転するためには、回転軸11を介してドラム9
に連動連結されたギア13は図3において矢印A方向に
回転する必要がある。このためには、ギア14、15、
17、18はそれぞれ矢印実線方向と反対方向へ回転
し、回転軸19、スプロケット41,42、チェン43
などを介してギア17に連動連結されたバンドブレーキ
30のドラムは矢印a方向に回転せねばならない。とこ
ろが上述したようにドラム31は矢印a方向へはロック
されて回転できないので、結局、ドラム9はワイヤ5を
巻き戻す方向は回転できないこととなり、ワイヤ5は矢
印e方向へは巻き戻されず、フロート付扉体1は完全に
倒伏した状態でロックされ、変動する水位のために浮力
を受けても不要にふらつくことはないのである。
【0017】一方、今、図1において鎖線で示すよう
に、フロート付扉体1が起立状態にあるとする。この場
合、操作レバー26を図3において実線に示す位置に回
転させて、ギア18をギア20Aに係合させておく。こ
の状態で、フロート付扉体1が自重により転倒しようと
する力は、ドラム9、回転軸11を介してギア13が図
3において矢印B方向に回転させる力として伝達され
る。この回転力は、ギア体20,ギア18,17、操作
軸19、スプロケット41,42、チェン43などを介
してバンドブレーキ30のドラム31に伝達される訳で
あるが、上述した操作レバー26の操作によりギア18
は、ギア15から離れて大ギア20Aに係合しているた
め、この回転力によるドラム31の回転方向は先程と同
じa方向となり、したがってこの場合もドラム31はロ
ックされてこの回転力によって回転できず、結局、ギア
13は矢印B方向へ回転できないこととなり、したがっ
てドラム9もワイヤ5を巻き戻す方向に回転できず、フ
ロート付扉体1は起立状態を保持する。
【0018】起立状態のフロート付扉体1を倒伏させる
ときは、操作レバー26を操作してギア18をギア15
に係合させれば、ギア13とドラム31の伝動方向は切
り替わるので、ハンドル10の回転操作によりフロート
付扉体1を倒伏させることができる。また浮力に障害が
発生して起立しないときや、保守点検などのために強制
的に起立させたい時は、操作レバー26の操作で巻上げ
になり、強制的に起立させることができる。また操作レ
バー26を巻下げにセットしておけば自重により倒伏す
るが、起立は自動的にロックされる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ロート付扉体1の倒伏中には、波浪などのために水位が
変動しても、フロート付扉体1はロックされて揺動でき
ず、完全倒伏状態で静止させておくことができる。また
切り替え手段14〜26を操作することにより、フロー
ト付扉体1の巻き上げと巻き戻しを簡単に切り替えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の水路の制水装置の全体構成
【図2】本発明の一実施例の水路の制水装置の伝動機構
の側面図
【図3】本発明の一実施例の水路の制水装置の伝動機構
の正面図
【図4】本発明の一実施例の水路の制水装置の伝動機構
の平面図
【符号の説明】
1 フロート付扉体 5 ワイヤ 6 側壁 7a シーブ 9 ドラム(回転体) 10 ハンドル 11 回転軸 13 ギア 14 ギア 15 ギア 17 ギア 18 ギア 19 操作軸 20 ギア体 26 操作レバー 30 ロック機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路に起伏自在に設置されたフロート付
    扉体1と、このフロート付扉体1に結合されたワイヤ5
    と、水路の側壁6に固定されてこのワイヤ5が周回する
    シーブ7aと、このシーブ7aを周回したワイヤ5が巻
    回される回転体9と、このワイヤ5の巻き上げ巻き戻し
    をする操作軸19と、この操作軸19と前記回転体9の
    間に介設された伝動機構とを備えた水路の制水装置であ
    って、 前記伝動機構が、前記回転体9の回転軸11に連動連結
    されたギア13と、前記操作軸19に連動連結されたギ
    ア17と、このギア17と前記ギア13の間に介設され
    てこのギア17とこのギア13の伝動方向を切り替える
    切り替え手段14〜26とを備え、且つ前記操作軸19
    の一方向への回転をロックしまた他方向への回転を許容
    するロック機構30をこの操作軸19に連結したことを
    特徴とする水路の制水装置。
JP4855793A 1993-02-15 1993-02-15 水路の制水装置 Pending JPH06240648A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4855793A JPH06240648A (ja) 1993-02-15 1993-02-15 水路の制水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4855793A JPH06240648A (ja) 1993-02-15 1993-02-15 水路の制水装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06240648A true JPH06240648A (ja) 1994-08-30

Family

ID=12806690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4855793A Pending JPH06240648A (ja) 1993-02-15 1993-02-15 水路の制水装置

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JP (1) JPH06240648A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008012887A1 (fr) * 2006-07-26 2008-01-31 Spacetech. Co., Ltd. Appareil et structure de prévention de marée

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008012887A1 (fr) * 2006-07-26 2008-01-31 Spacetech. Co., Ltd. Appareil et structure de prévention de marée

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