JPH0624048A - プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙面上に記録を実施する前段階で、制御言語
に基づいて出力される記録内容を画像表示装置に表示
し、その表示を確認することによって記録ミスの防止が
できるプリンタの提供。 【構成】 ホストコンピュータ７からのプリンタ記述制
御言語に基づいて記録イメージに変換可能な制御言語解
析部９と、前記記録イメージの表示が可能な画像表示装
置３と、前記記録イメージを出力可能な記録手段（プリ
ンタ記録部）１５とを具備したプリンタ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はプリンタに関し、詳しく
は、プリンタの記述制御言語に従って記録内容が画像表
示可能なプリンタに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、選択されたプリンタ記述制御言語
に従って記録が行われるこの種のプリンタとしては、例
えばそのコマンドを約１０文字程度のメッセージとして
表示部に表示するようにしたものが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のプリンタでは、その表示部に表示される内容が、
せいぜい『エラーストップ』とか印刷モードなどのプリ
ンタ自体の記録動作にかかわる状態を表示するだけの短
い言葉のメッセージでしかなかった。そこで、プリンタ
記述制御言語の入力によって実施されるプリント出力と
しては、実際に紙面上に印刷してみるまで、どのような
記録が得られるか確認できず、このため、プリンタ記述
制御言語などに誤りがある場合はプリントが失敗のまま
排紙が行われてしまうといった無駄が生じる欠点があっ
た。

【０００４】本発明の目的は、かかる従来技術に鑑みて
なされたものであり、紙面上に記録を実施する前段階に
おいて、制御言語の選択入力に基づいて出力されるその
記録内容を画像表示装置に表示することができ、その表
示（どのように印刷されるか）を確認した上で実際の紙
面上に記録を行える機能を具えたプリンタを提供しよう
とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、ホストコンピュータからのプリンタ記
述制御言語に基づいて記録イメージに変換可能な制御言
語解析部と、前記記録イメージの表示が可能な画像表示
装置と、該画像表示装置に表示された記録イメージを出
力可能な記録手段とを具備したことを特徴とするもので
ある。

【０００６】

【作用】本発明プリンタによれば、プリンタ記述制御言
語の内容に基づいて変換された記録イメージをそのまま
画像表示装置に表示し、その内容の確認を行ってから記
録手段による記録を行えるので、制御言語の選択誤りな
どによってそのまま間違ったプリントが出力されるよう
な無駄を防止することができる。

【０００７】

【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を詳
細かつ具体的に説明する。

【０００８】図１は本発明によるプリンタの概要を示
す。ここで、１はプリンタ本体、２はプリンタ本体に記
録シートを送給するための送給トレイであり、送給トレ
イ２から記録シートを送出する手段，搬送手段を含めそ
の記録装置自体はプリンタ本体１に内装されるもので、
ここでは表示されていない。また、３は記録される内容
を表示する表示画面を具えた画像表示装置、４は記録動
作にかかわる状態をメッセージとして表示するメッセー
ジ表示パネル、５は画像表示装置３への記録内容表示を
指示する画面表示スイッチ、６は表示装置３に表示され
た記録内容をプリントするかしないかを指示するための
プリント指示スイッチである。

【０００９】図２は本発明にかかる回路の構成を示す。
ここで、７はプリンタ記述制御言語を編集し、そのコマ
ンドと共に記録データをプリンタ自体に送給するホスト
コンピュータ、８はホストコンピュータ７からの制御言
語および記録データを受けるインターフェース部、９は
上記の制御言語を解析し、記録および表示用のイメージ
に記録内容を変換するプリンタ記述制御言語解析部であ
る。また、１０はプリンタ全体のシステムを制御する中
央処理装置（マルチプロセッサ）であり、後述する手順
に従って、記録すべき画像の表示や記録にかかわる動作
を制御する。

【００１０】１１は記録または画像表示に必要な文字デ
ータその他の情報源や各種プログラム等が格納されてい
る記憶装置ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒ
ｙ）、１２はプリンタ側に入力された画像表示データや
記録データを一時記憶しておくための記憶装置ＲＡＭ
（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）、１３
は画像表示装置３への表示データを表示可能に制御する
画像表示制御部、また、１４はプリンタ記録部１５の記
録動作を制御する記録制御部である。１６は画面表示ス
イッチ５およびプリント指示スイッチ（本例ではプリン
ト実施、プリントしないの２つの指示スイッチを具えて
いる）６からの入力を制御するスイッチ制御部、１７は
システム・バスである。

【００１１】次いで、図３の（Ａ），（Ｂ）により本発
明にかかるプリント時の制御動作の手順について説明す
る。

【００１２】まず、ステップＳ１で各部の初期設定を行
い、これによりプリンタ側を画面表示スイッチ入力待
ち、データ信号受信待ち、プリント開始待ちの状態とす
る。次にステップＳ２でプリンタ記述制御言語によって
記述された記録データの入力を待ち、その入力が得られ
たならばこれをプリンタ記述制御言語解析部９で解析
し、その解析に従ってステップＳ３で記録イメージを作
成する。そして、次のステップＳ４で画面表示フラグが
立てられているか否かを判断する。なおこの画面表示フ
ラグは図４に示すフローに従ってセットされるもので、
画面表示スイッチ５の入力待ちの状態にあって、ステッ
プＳ１１でそのスイッチの入力があったか否かの判断が
なされ、その入力を待ってステップＳ１２に進み、画面
表示フラグが“オン”にセットされるものである。

【００１３】再び、図３に戻り、ステップＳ４において
画面表示フラグが“オン”であればステップＳ５に進
み、画像表示装置３に記録イメージの表示を行い、ステ
ップＳ６においてプリント指示スイッチ６の入力待ちタ
イマーを始動させる。そして次のステップＳ７でプリン
ト指示スイッチ入力が記録実行指示であるか実行しない
指示であるかの判断を行い、実行しない指示の場合はス
テップＳ９に進んでタイマーのアウトを待つ。ステップ
Ｓ９においてタイマーが“アウト”の場合はステップＳ
１０で記録データをクリアーにしてステップＳ１に戻
る。また、ステップＳ４において画面表示フラグが“オ
フ”のセットの場合およびステップＳ７においてプリン
ト指示スイッチ６が記録実行の指示の場合はいずれの場
合も図３の（Ｂ）に示すようにステップＳ８に進んで記
録イメージのプリントを行い、スタートに戻る。

【００１４】かくして、本発明によれば、プリンタ記録
部１５によって記録が実施される前にプリンタ記述制御
言語に基づいて作成された記録イメージを画像表示装置
３上に表示することによって、その正誤を確認すること
が可能となる。

【００１５】

【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、ホストコンピュータからのプリンタ記述制御言語に
基づいて記録イメージに変換可能な制御言語解析部と、
前記記録イメージの表示が可能な画像表示装置と、該画
像表示装置に表示された記録イメージを出力可能な記録
手段とを具備したので、紙面上に記録を直接行う前に画
像表示装置によってプリンタ記述制御言語に基づいて作
成された記録内容を確認でき、その記録の実行、または
無実行を選択できる。かくして、プリンタ記述制御言語
の誤りや綴りの誤り、誤字、脱字等による記録内容の全
般にわたる誤りを記録前に確認することが可能となり、
無駄な紙の消費および記録を少なくする効果が得られ、
また、紙の使用量を低減できるため、地球資源保護の点
においても貢献できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明プリンタの構成の概要を示す斜視図であ
る。

【図２】本発明による回路の構成を示すブロック図であ
る。

【図３】本発明による記録時の制御動作の手順をその
（Ａ）および（Ｂ）によって示すフローチャートであ
る。

【図４】図３に示すフローチャートでの画面表示フラグ
のセットにかかわるフローチャートである。

【符号の説明】

１ プリンタ本体 ２ 送給トレイ ３ 画像表示装置 ５ 画面表示スイッチ ６ プリント指示スイッチ ７ ホストコンピュータ ９ プリンタ記述制御言語解析部 １０ マルチプロセッサ １１ ＲＯＭ １２ ＲＡＭ １６ スイッチ制御部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ホストコンピュータからのプリンタ記述
   制御言語に基づいて記録イメージに変換可能な制御言語
   解析部と、 前記記録イメージの表示が可能な画像表示装置と、 該画像表示装置に表示された記録イメージを出力可能な
   記録手段とを具備したことを特徴とするプリンタ。