JPH06240211A - 接着剤混合供給方法及び装置 - Google Patents
接着剤混合供給方法及び装置Info
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- JPH06240211A JPH06240211A JP2523693A JP2523693A JPH06240211A JP H06240211 A JPH06240211 A JP H06240211A JP 2523693 A JP2523693 A JP 2523693A JP 2523693 A JP2523693 A JP 2523693A JP H06240211 A JPH06240211 A JP H06240211A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】
【構成】 水性エマルション、水溶性高分子の水溶液お
よびアミノ樹脂から成る群れの中から選ばれたものの少
なくとも一種からなる主剤の液と、多価イソシアネート
化合物である架橋剤の液とを主成分とする反応型接着剤
とを、各々定量ポンプで、ラインミキサーに送液し、混
合器で均一に混合し、得られた接着剤を塗布機に供給す
る接着剤混合供給方法及び装置。 【効果】 接着剤を使用する上において、人手を要する
ことなく、均一に混合可能で、可使時間の制約と接着剤
の無駄が著しく少ない多液混合供給が可能になった。
よびアミノ樹脂から成る群れの中から選ばれたものの少
なくとも一種からなる主剤の液と、多価イソシアネート
化合物である架橋剤の液とを主成分とする反応型接着剤
とを、各々定量ポンプで、ラインミキサーに送液し、混
合器で均一に混合し、得られた接着剤を塗布機に供給す
る接着剤混合供給方法及び装置。 【効果】 接着剤を使用する上において、人手を要する
ことなく、均一に混合可能で、可使時間の制約と接着剤
の無駄が著しく少ない多液混合供給が可能になった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合板等の表面を二次加
工するための接着剤の混合供給方法及び装置に関する。
更に詳しくは、ポリエステル樹脂加工合板、突板合板、
プリント合板、塩ビシート貼り合板など、木質合板の表
面に合成樹脂を接着する場合に用いる接着剤の供給方法
およびその装置に関する。
工するための接着剤の混合供給方法及び装置に関する。
更に詳しくは、ポリエステル樹脂加工合板、突板合板、
プリント合板、塩ビシート貼り合板など、木質合板の表
面に合成樹脂を接着する場合に用いる接着剤の供給方法
およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】合板等の木質系基材の表面に樹脂板等を
貼り付けたりする場合に、接着剤が使用される。このよ
うな二次加工工程に使用される接着剤としては、尿素樹
脂と酢酸ビニル樹脂等の混合樹脂が主流であり、これら
を調合するには尿素樹脂と酢酸ビニル樹脂の他に小麦粉
と水、場合によっては硬化剤が用いられる。これらをそ
れぞれ計量し、混合器(ニーダー等の高粘度用攪拌混合
器)を用いて攪拌混合して、均一な接着剤液(糊液)を
得る。硬化剤を使用した場合、調合した接着剤液の使用
し得る時間(可使時間)の制約を受けるため、少量ずつ
こまめに調合する必要がある。これらの操作は人手を要
し、また主剤と架橋剤の調合比率が不正確であったり、
さらに尿素樹脂を使用する場合には、含有されるホルム
アルデヒドにより作業環境が悪化する等の問題がある。
調合は従来つぎのような方法で行われている。すなわ
ち、接着処理を行う直前に主剤となる樹脂A及び樹脂B
に小麦粉と水を加え、同時に硬化剤も加えて攪拌混合し
て均一な接着剤液とし、これを必要量貯蔵し、塗布機に
供給している。従って、加工工程のトラブルにより可使
時間が経過した場合には、貯蔵した糊液は廃棄しなけれ
ばならず、廃棄量を少なくするために頻繁に調合を行う
等の問題がある。
貼り付けたりする場合に、接着剤が使用される。このよ
うな二次加工工程に使用される接着剤としては、尿素樹
脂と酢酸ビニル樹脂等の混合樹脂が主流であり、これら
を調合するには尿素樹脂と酢酸ビニル樹脂の他に小麦粉
と水、場合によっては硬化剤が用いられる。これらをそ
れぞれ計量し、混合器(ニーダー等の高粘度用攪拌混合
器)を用いて攪拌混合して、均一な接着剤液(糊液)を
得る。硬化剤を使用した場合、調合した接着剤液の使用
し得る時間(可使時間)の制約を受けるため、少量ずつ
こまめに調合する必要がある。これらの操作は人手を要
し、また主剤と架橋剤の調合比率が不正確であったり、
さらに尿素樹脂を使用する場合には、含有されるホルム
アルデヒドにより作業環境が悪化する等の問題がある。
調合は従来つぎのような方法で行われている。すなわ
ち、接着処理を行う直前に主剤となる樹脂A及び樹脂B
に小麦粉と水を加え、同時に硬化剤も加えて攪拌混合し
て均一な接着剤液とし、これを必要量貯蔵し、塗布機に
供給している。従って、加工工程のトラブルにより可使
時間が経過した場合には、貯蔵した糊液は廃棄しなけれ
ばならず、廃棄量を少なくするために頻繁に調合を行う
等の問題がある。
【表1】 従来このような反応型接着剤の主剤と架橋剤とを可変連
続的に混合供給し、かつ混合貯蔵される量が極めて少な
いためにトラブル発生時に可使時間を越えて無駄になる
接着剤量が極めて少ない装置は知られていない。
続的に混合供給し、かつ混合貯蔵される量が極めて少な
いためにトラブル発生時に可使時間を越えて無駄になる
接着剤量が極めて少ない装置は知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】接着剤を使用する上に
おいて、人手を要することなく、均一に混合可能で、可
使時間の制約と接着剤の無駄が著しく少ない多液混合供
給装置を提供することは当業界で待たれていた問題であ
る。
おいて、人手を要することなく、均一に混合可能で、可
使時間の制約と接着剤の無駄が著しく少ない多液混合供
給装置を提供することは当業界で待たれていた問題であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ために、本発明者等は、多液反応型接着剤において、所
定量の主剤と架橋剤の原料液を別々に定量ポンプを用い
て、極めて容積の小さいラインミキサーに送液し、均一
に攪拌しながら直ちに接着剤液として供給できる混合供
給装置を検討し、本発明を完成した。
ために、本発明者等は、多液反応型接着剤において、所
定量の主剤と架橋剤の原料液を別々に定量ポンプを用い
て、極めて容積の小さいラインミキサーに送液し、均一
に攪拌しながら直ちに接着剤液として供給できる混合供
給装置を検討し、本発明を完成した。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
は、主剤と架橋剤が所定の比率になるように定量ポンプ
で容積の小さいラインミキサーに送入し、極めて短時間
に均一に混合した後、塗布機のロールの上部に落とし、
塗布機のロールが回転し、合板等の板材に均一に塗布さ
れる。塗布機には上段と下段の各々2つのロールが使用
されるが、合板の両面に塗布される場合は、上段と下段
が、片面だけの場合は上段のみが通常使用される。接着
剤は塗布機のロールの上部に落とされ、接着剤が消費さ
れて行くに従って、自動的に供給されるような機構にす
ることができる。すなわち、塗布機の接着剤保持部分に
おいて、接着剤の所定保持量の上限と下限を示す位置に
センサーを設置して、接着剤の量が上限を越えると接着
剤の供給が停止し、下限まで消費されると供給されるよ
うにすることにより、必要量の接着剤を自動的に供給す
ることができる。
は、主剤と架橋剤が所定の比率になるように定量ポンプ
で容積の小さいラインミキサーに送入し、極めて短時間
に均一に混合した後、塗布機のロールの上部に落とし、
塗布機のロールが回転し、合板等の板材に均一に塗布さ
れる。塗布機には上段と下段の各々2つのロールが使用
されるが、合板の両面に塗布される場合は、上段と下段
が、片面だけの場合は上段のみが通常使用される。接着
剤は塗布機のロールの上部に落とされ、接着剤が消費さ
れて行くに従って、自動的に供給されるような機構にす
ることができる。すなわち、塗布機の接着剤保持部分に
おいて、接着剤の所定保持量の上限と下限を示す位置に
センサーを設置して、接着剤の量が上限を越えると接着
剤の供給が停止し、下限まで消費されると供給されるよ
うにすることにより、必要量の接着剤を自動的に供給す
ることができる。
【0006】本発明に使用する反応型接着剤は、主とし
て水性ビニルウレタン系樹脂であるが、該水性ビニルウ
レタン系樹脂にこだわるものでない。すなわち、主剤と
架橋剤の二液が接着剤として効果があれば良く、エポキ
シ樹脂などにも用いられる。
て水性ビニルウレタン系樹脂であるが、該水性ビニルウ
レタン系樹脂にこだわるものでない。すなわち、主剤と
架橋剤の二液が接着剤として効果があれば良く、エポキ
シ樹脂などにも用いられる。
【0007】本発明に用いる反応型接着剤の主剤として
は、(1)酢酸ビニル系、アクリル酸エステル系、エチ
レン−酢酸ビニル系、スチレン−ブタジエン系、アクリ
ルニトリル─ブタジエン系などの水性エマルション、
(2)ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシメチルセルロースなどの水溶性高分子
の水溶液、(3)尿素樹脂、メラミン樹脂、尿素−メラ
ミン樹脂などのアミノ樹脂、が所定の比率に混合された
ものを用いることができる。上記組成では(1)、
(2)及び(3)に示された樹脂が単独でも使用できる
し、混合物でも使用できる。必要であれば、さらに充填
剤、分散剤などを添加することができる。
は、(1)酢酸ビニル系、アクリル酸エステル系、エチ
レン−酢酸ビニル系、スチレン−ブタジエン系、アクリ
ルニトリル─ブタジエン系などの水性エマルション、
(2)ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシメチルセルロースなどの水溶性高分子
の水溶液、(3)尿素樹脂、メラミン樹脂、尿素−メラ
ミン樹脂などのアミノ樹脂、が所定の比率に混合された
ものを用いることができる。上記組成では(1)、
(2)及び(3)に示された樹脂が単独でも使用できる
し、混合物でも使用できる。必要であれば、さらに充填
剤、分散剤などを添加することができる。
【0008】上記充填剤としては、炭酸カルシウム、二
酸化チタン、マイカ、タルク、クレー、ベントナイト、
との粉、カオリンなどが用いられる。分散剤としては通
常界面活性剤が使用され、上記主剤中の樹脂及び充填剤
を例えば水溶液状態で適切な分散状態に保つことができ
る。
酸化チタン、マイカ、タルク、クレー、ベントナイト、
との粉、カオリンなどが用いられる。分散剤としては通
常界面活性剤が使用され、上記主剤中の樹脂及び充填剤
を例えば水溶液状態で適切な分散状態に保つことができ
る。
【0009】本発明に用いる架橋剤には通常、多価イソ
シアネート化合物が用いられる。これらの化合物として
は、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
2,4−または2,6−トリレンジイソシアネート、
1,4−キシリレンジイソシアネートのような脂肪族ま
たは芳香族ジイソシアネートが用いられる。
シアネート化合物が用いられる。これらの化合物として
は、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
2,4−または2,6−トリレンジイソシアネート、
1,4−キシリレンジイソシアネートのような脂肪族ま
たは芳香族ジイソシアネートが用いられる。
【0010】主剤と架橋剤の混合割合は、水性ビニルウ
レタン樹脂を使用した場合を例にとると、主剤100重
量部に対して架橋剤5〜15重量部が好ましい。架橋剤
が5重量部未満では、硬化が十分発揮できず二次加工製
品としての物性が劣る。また、架橋剤が15重量部を越
えると可使時間が加速度的に短くなり経済的に不利にな
る。
レタン樹脂を使用した場合を例にとると、主剤100重
量部に対して架橋剤5〜15重量部が好ましい。架橋剤
が5重量部未満では、硬化が十分発揮できず二次加工製
品としての物性が劣る。また、架橋剤が15重量部を越
えると可使時間が加速度的に短くなり経済的に不利にな
る。
【0011】これらの供給方法について言うと、主剤は
製品タンクやコンテナーからポンプを用いて、直接にラ
インミキサーに供給することもできるし、場合により一
時サービスタンクに送液して貯蔵しサービスタンクから
ラインミキサーに供給することもできる。このサービス
タンクは、フローター式のレベル計を装備して、下限で
主剤が送液を開始し、上限で停止するようにすることが
できる。架橋剤は、通常、主剤に比べ使用量が少ないの
で直接に容積の小さいラインミキサーに供給することも
できるし、サービスタンクを使用する場合でも定期的に
人手で供給しても構わないし自動供給でも構わない。
製品タンクやコンテナーからポンプを用いて、直接にラ
インミキサーに供給することもできるし、場合により一
時サービスタンクに送液して貯蔵しサービスタンクから
ラインミキサーに供給することもできる。このサービス
タンクは、フローター式のレベル計を装備して、下限で
主剤が送液を開始し、上限で停止するようにすることが
できる。架橋剤は、通常、主剤に比べ使用量が少ないの
で直接に容積の小さいラインミキサーに供給することも
できるし、サービスタンクを使用する場合でも定期的に
人手で供給しても構わないし自動供給でも構わない。
【0012】主剤と架橋剤を容積の小さいラインミキサ
ーに正確に供給するためには、定量ポンプが使用され
る。定量ポンプとしては、ギヤポンプ、モノポンプ、プ
ランジャーポンプなどが使用される。これらのポンプ
は、主剤は一定速度で供給すればよいが、架橋剤は混合
割合を変更する場合があるので、例えばポンプを働かせ
るモーターの回転をインバーター方式により調節するこ
とができる。好ましくは、これらの装置はシーケンスを
組んで制御される。インバーター方式により調節する場
合には、周波数とポンプ吐出量の関係をグラフ(検量
線)にしておき、必要な供給量は周波数から求められ
る。
ーに正確に供給するためには、定量ポンプが使用され
る。定量ポンプとしては、ギヤポンプ、モノポンプ、プ
ランジャーポンプなどが使用される。これらのポンプ
は、主剤は一定速度で供給すればよいが、架橋剤は混合
割合を変更する場合があるので、例えばポンプを働かせ
るモーターの回転をインバーター方式により調節するこ
とができる。好ましくは、これらの装置はシーケンスを
組んで制御される。インバーター方式により調節する場
合には、周波数とポンプ吐出量の関係をグラフ(検量
線)にしておき、必要な供給量は周波数から求められ
る。
【0013】本発明に用いられる容積の小さいラインミ
キサーとは、羽根のついた攪拌軸をもつ縦型の特定の滞
留時間を持つ機構の混合装置または混合流を発生させる
ための充填物を内蔵するスタティックミキサー等であ
る。特定の滞留時間とは、原料がラインミキサーに供給
され、混合され、貯蔵される間の滞留時間であり、ライ
ンミキサーの容積と原料の供給速度すなわち塗布機に排
出する速度により決まる。ラインミキサーの容積は最低
限、塗布機に保持される接着剤量が供給できるものであ
ればよいが、通常一分間当たりの排出量の0.01−1
0倍のものが良い。0.01倍より小さいと本発明に使
用する接着剤では混合が不十分であり接着剤の性能が低
下する。10倍より大きいとトラブル時に可使時間を越
えて無駄になる量が多くなり本発明の効果が期待できな
い。
キサーとは、羽根のついた攪拌軸をもつ縦型の特定の滞
留時間を持つ機構の混合装置または混合流を発生させる
ための充填物を内蔵するスタティックミキサー等であ
る。特定の滞留時間とは、原料がラインミキサーに供給
され、混合され、貯蔵される間の滞留時間であり、ライ
ンミキサーの容積と原料の供給速度すなわち塗布機に排
出する速度により決まる。ラインミキサーの容積は最低
限、塗布機に保持される接着剤量が供給できるものであ
ればよいが、通常一分間当たりの排出量の0.01−1
0倍のものが良い。0.01倍より小さいと本発明に使
用する接着剤では混合が不十分であり接着剤の性能が低
下する。10倍より大きいとトラブル時に可使時間を越
えて無駄になる量が多くなり本発明の効果が期待できな
い。
【0014】混合された接着剤をラインミキサーから液
溜めに供給し、液溜めから塗布機へ供給される。液溜め
は別途容器を設け、この液溜めに接着剤量の上限位置を
感知するセンサーと下限位置を感知するセンサーとを設
け、接着剤液量が下限位置に達した時に主剤および架橋
剤供給用定量ポンプを稼働し、液量が上限位置に達した
時に主剤および架橋剤供給用定量ポンプを停止するよう
にするようにしてもよい。また別の方法としては塗布機
のロール間の上部空間に液が溜まるように(これを液溜
めとみなせる)することができる。この場合液溜めのた
めの容器を別途設ける必要がない。そしてこの場合、ロ
ール間の上部空間に溜った接着剤量の上、下限位置を感
知するセンサーとしては、例えば電磁波を発して、液面
に反射する電磁波を感知するものを使用することができ
る。この方法では電磁波は光も含むものである。また電
磁波の代わりに音波を使用することができる。また別の
液面検知方法としては、熱伝導率を検知できるセンサー
の先端を所定の液面位置に固定することによってもロー
ル間の上部空間に溜った接着剤量を検知することができ
る。これらのいずれの方法によっても、混合器に必要最
低限度の主剤および架橋剤を自動的に装入することがで
きる。
溜めに供給し、液溜めから塗布機へ供給される。液溜め
は別途容器を設け、この液溜めに接着剤量の上限位置を
感知するセンサーと下限位置を感知するセンサーとを設
け、接着剤液量が下限位置に達した時に主剤および架橋
剤供給用定量ポンプを稼働し、液量が上限位置に達した
時に主剤および架橋剤供給用定量ポンプを停止するよう
にするようにしてもよい。また別の方法としては塗布機
のロール間の上部空間に液が溜まるように(これを液溜
めとみなせる)することができる。この場合液溜めのた
めの容器を別途設ける必要がない。そしてこの場合、ロ
ール間の上部空間に溜った接着剤量の上、下限位置を感
知するセンサーとしては、例えば電磁波を発して、液面
に反射する電磁波を感知するものを使用することができ
る。この方法では電磁波は光も含むものである。また電
磁波の代わりに音波を使用することができる。また別の
液面検知方法としては、熱伝導率を検知できるセンサー
の先端を所定の液面位置に固定することによってもロー
ル間の上部空間に溜った接着剤量を検知することができ
る。これらのいずれの方法によっても、混合器に必要最
低限度の主剤および架橋剤を自動的に装入することがで
きる。
【0015】なお、センサーの位置は液溜めの真上であ
っても、斜め上の位置であってもよく、要は液面が測定
できればよい。またラインミキサーと液溜めの間には弁
を設けてもよい。この弁は上記センサーにより液量が下
限位置に達した時に開き、液量が上限位置に達した時に
閉まるようにすることにより、液溜めに安定的に接着剤
を供給することができる。
っても、斜め上の位置であってもよく、要は液面が測定
できればよい。またラインミキサーと液溜めの間には弁
を設けてもよい。この弁は上記センサーにより液量が下
限位置に達した時に開き、液量が上限位置に達した時に
閉まるようにすることにより、液溜めに安定的に接着剤
を供給することができる。
【0016】ラインミキサーから液溜めに排出された液
は、塗布機ロールに供給され、ロールにより合板等に塗
布される。またラインミキサーから直接塗布機ロール上
空間に排出された接着剤液はそのままロールに付着し合
板等に塗布される。塗布機が複数ある場合には、ライン
ミキサーを移動して各塗布機に供給してもよいし、ライ
ンミキサーの排出口を複数にしてもよい。塗布機が複数
ある場合のラインミキサーの容積は塗布機への排出量の
合計により決められる。
は、塗布機ロールに供給され、ロールにより合板等に塗
布される。またラインミキサーから直接塗布機ロール上
空間に排出された接着剤液はそのままロールに付着し合
板等に塗布される。塗布機が複数ある場合には、ライン
ミキサーを移動して各塗布機に供給してもよいし、ライ
ンミキサーの排出口を複数にしてもよい。塗布機が複数
ある場合のラインミキサーの容積は塗布機への排出量の
合計により決められる。
【0017】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を詳細
に説明する。
に説明する。
【0018】実施例1 主剤として下記組成のエマルション水溶液100重量部
を使用し、架橋剤として4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート10重量部を使用した。下記の寸法を持
つ図2の装置を用いて主剤と架橋剤とを自動的に供給
し、混合し、接着剤を得た。接着剤はラインミキサーよ
り塗布機に自動的に供給され、合板に塗布し、その上に
紙貼りをし、さらにその上にポリエステル樹脂加工を行
った。この結果、上記合板の加工を300枚連続して行
うことができた。また得られた加工合板には接着強度不
足を含めてなんら異常も発見できなかった。また攪拌混
合工程において、人手が掛からず、且つ臭気による環境
汚染が改善された。 主剤組成 酢酸ビニル樹脂 124部 10%205PVA 400部 尿素樹脂 55部 炭酸カルシウム 370部 分散剤 50部 消泡剤 1部 ここで10%205PVAとは、10%がポリビニルア
ルコール、残り90%が水分である。図2における寸法
はつぎのとおりである。 主剤用サービスタンク容積 200L 架橋剤用サービスタンク容積 20L 主剤供給速度 2L/分 架橋剤供給速度 0.2L/分 ラインミキサー容積 2L 塗布機用液溜め容積 1L
を使用し、架橋剤として4,4’−ジフェニルメタンジ
イソシアネート10重量部を使用した。下記の寸法を持
つ図2の装置を用いて主剤と架橋剤とを自動的に供給
し、混合し、接着剤を得た。接着剤はラインミキサーよ
り塗布機に自動的に供給され、合板に塗布し、その上に
紙貼りをし、さらにその上にポリエステル樹脂加工を行
った。この結果、上記合板の加工を300枚連続して行
うことができた。また得られた加工合板には接着強度不
足を含めてなんら異常も発見できなかった。また攪拌混
合工程において、人手が掛からず、且つ臭気による環境
汚染が改善された。 主剤組成 酢酸ビニル樹脂 124部 10%205PVA 400部 尿素樹脂 55部 炭酸カルシウム 370部 分散剤 50部 消泡剤 1部 ここで10%205PVAとは、10%がポリビニルア
ルコール、残り90%が水分である。図2における寸法
はつぎのとおりである。 主剤用サービスタンク容積 200L 架橋剤用サービスタンク容積 20L 主剤供給速度 2L/分 架橋剤供給速度 0.2L/分 ラインミキサー容積 2L 塗布機用液溜め容積 1L
【0019】
【発明の効果】接着剤を使用する上において、人手を要
することなく、均一に混合可能で、可使時間の制約がな
く、接着剤の無駄が無い、コストダウンと生産性向上が
図れ、機械がコンパクトで移動が簡単等の特徴がある二
液混合供給装置を提供することができた。
することなく、均一に混合可能で、可使時間の制約がな
く、接着剤の無駄が無い、コストダウンと生産性向上が
図れ、機械がコンパクトで移動が簡単等の特徴がある二
液混合供給装置を提供することができた。
【図1】主剤及び架橋剤を定量的にラインミキサーへ装
入し、混合して接着剤とし、得られた接着剤を別途設け
た塗布機用液溜めに保持する装置である。
入し、混合して接着剤とし、得られた接着剤を別途設け
た塗布機用液溜めに保持する装置である。
1 主剤用サービスタンク 2 架橋剤用サービスタンク 3 主剤供給ポンプ 4 主剤供給ポンプ用モーター 5 架橋剤供給ポンプ 6 架橋剤供給ポンプ用モーター 7 インバーター 8 ラインミキサー 9 液溜め 10 弁 11 接着剤量上限センサー 12 接着剤量下限センサー 13、14 上段塗布機 15、16 下段塗布機
【図2】主剤及び架橋剤を定量的にラインミキサーへ装
入し、混合して接着剤とし、得られた接着剤を塗布機用
液溜めに保持する装置であり、液溜めが塗布機ロールの
上部空間を用いた例である。
入し、混合して接着剤とし、得られた接着剤を塗布機用
液溜めに保持する装置であり、液溜めが塗布機ロールの
上部空間を用いた例である。
1−8及び13−16は図1の場合と同じである。 9 ロール上の液溜め 11 接着剤量上下限センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚本 兼二 山口県下関市彦島迫町七丁目1番1号 三 井東圧化学株式会社内
Claims (16)
- 【請求項1】 水性エマルション、水溶性高分子の水溶
液およびアミノ樹脂から成る群れの中から選ばれたもの
の少なくとも一種からなる主剤と、多価イソシアネート
化合物である架橋剤とを、各々定量ポンプで混合器に送
液し、混合器で均一に混合し、得られた接着剤を塗布機
に供給することを特徴とする接着剤混合供給方法。 - 【請求項2】 水性エマルション、水溶性高分子の水溶
液およびアミノ樹脂から成る群れの中から選ばれたもの
の少なくとも一種からなる主剤と、多価イソシアネート
化合物である架橋剤とを、各々定量ポンプで混合器に送
液し、混合器で均一に混合し、得られた接着剤を塗布機
用液溜めに保持し、液溜めから塗布機に供給することを
特徴とする接着剤混合供給方法。 - 【請求項3】 水性エマルションが、酢酸ビニル系、ア
クリル酸エステル系、エチレン−酢酸ビニル系、スチレ
ン−ブタジエン系およびアクリルニトリル─ブタジエン
系から成る群れの中から選ばれたものの少なくとも一種
である請求項1または2記載の方法。 - 【請求項4】 水溶性高分子が、ポリビニルアルコー
ル、カルボキシメチルセルロースおよびヒドロキシメチ
ルセルロースから成る群れの中から選ばれたものの少な
くとも一種であるである請求項1または2記載の方法。 - 【請求項5】 アミノ樹脂が、尿素樹脂、メラミン樹
脂、尿素−メラミン樹脂から成る群れの中から選ばれた
ものの少なくとも一種である請求項1または2記載の方
法。 - 【請求項6】 多価イソシアネート化合物が、4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネート、クルードジフェ
ニルメタンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソ
シアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、1,
4−キシリレンジイソシアネートおよびイソフォロンジ
イソシアネートから成る群れの中から選ばれたものの少
なくとも一種である請求項1または2記載の方法。 - 【請求項7】 混合比率が主剤100重量部対架橋剤5
−15重量部である請求項1または2記載の接着剤混合
供給方法。 - 【請求項8】 主剤供給用定量ポンプ、架橋剤供給用定
量ポンプ、主剤および架橋剤を均一混合するラインミキ
サー並びに接着剤を保持する塗布機ロール間の上部空間
からなる接着剤混合供給装置。 - 【請求項9】 主剤供給用定量ポンプ、架橋剤供給用定
量ポンプ、主剤および架橋剤を均一混合するラインミキ
サー並びに接着剤を保持する塗布機用液溜めからなる接
着剤混合供給装置。 - 【請求項10】 混合器の容積が、混合器の一分当たり
の接着剤の排出量の0.01−10倍である請求項8ま
たは9記載の接着剤混合供給装置。 - 【請求項11】 混合器が攪拌機付ラインミキサーであ
る請求項8または9記載の接着剤混合供給装置。 - 【請求項12】 混合器がスタティックミキサーである
請求項8または9記載の接着剤混合供給装置。 - 【請求項13】 塗布機ロール間の上部空間に保持され
た接着剤液量の上、下限位置を感知するセンサーを、保
持された接着剤液の上部に設け、接着剤液量が下限位置
に達した時に主剤および架橋剤供給用定量ポンプを稼働
し、接着剤液量が上限位置に達した時に主剤および架橋
剤供給用定量ポンプを停止するようにした請求項8記載
の接着剤混合供給装置。 - 【請求項14】 塗布機用液溜めに、接着剤液量の上限
位置を感知するセンサーと下限位置を感知するセンサー
とを設け、接着剤液量が下限位置に達した時に主剤およ
び架橋剤供給用定量ポンプを稼働し、接着剤液量が上限
位置に達した時に主剤および架橋剤供給用定量ポンプを
停止するようにした請求項9記載の接着剤混合供給装
置。 - 【請求項15】 主剤に対する架橋剤の混合割合の変更
を行うに当たり、混合器からの排出量に応じて調節され
た架橋剤供給ポンプのモーターの回転数をインバーター
方式により制御する請求項8または9記載の接着剤混合
供給装置。 - 【請求項16】 センサーが電磁波または音波の反射に
より上下限位置を検出するものである請求項13記載の
接着剤混合供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2523693A JPH06240211A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 接着剤混合供給方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2523693A JPH06240211A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 接着剤混合供給方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06240211A true JPH06240211A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12160354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2523693A Pending JPH06240211A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 接着剤混合供給方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06240211A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009249476A (ja) * | 2008-04-04 | 2009-10-29 | Eidai Co Ltd | 接着剤の配合方法と該配合方法で配合された接着剤を用いた木質化粧板の製造方法 |
JP4682453B2 (ja) * | 2001-06-08 | 2011-05-11 | トヨタ自動車株式会社 | 固体成分含有液状組成物の塗布方法及び塗布装置 |
JP2013242241A (ja) * | 2012-05-22 | 2013-12-05 | Canon Machinery Inc | 液面検知装置及び接着剤塗布装置 |
JP2019025404A (ja) * | 2017-07-28 | 2019-02-21 | 凸版印刷株式会社 | 塗工装置及び塗工方法 |
KR20220008406A (ko) * | 2020-07-13 | 2022-01-21 | 주식회사 성우플러스 | 가구용, 마루판용 및 실내 인테리어 패널용 접착제 배합 제조장치 |
-
1993
- 1993-02-15 JP JP2523693A patent/JPH06240211A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4682453B2 (ja) * | 2001-06-08 | 2011-05-11 | トヨタ自動車株式会社 | 固体成分含有液状組成物の塗布方法及び塗布装置 |
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JP2013242241A (ja) * | 2012-05-22 | 2013-12-05 | Canon Machinery Inc | 液面検知装置及び接着剤塗布装置 |
JP2019025404A (ja) * | 2017-07-28 | 2019-02-21 | 凸版印刷株式会社 | 塗工装置及び塗工方法 |
KR20220008406A (ko) * | 2020-07-13 | 2022-01-21 | 주식회사 성우플러스 | 가구용, 마루판용 및 실내 인테리어 패널용 접착제 배합 제조장치 |
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