JPH06240144A - シリコーン樹脂組成物 - Google Patents

シリコーン樹脂組成物

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JPH06240144A
JPH06240144A JP50A JP3000893A JPH06240144A JP H06240144 A JPH06240144 A JP H06240144A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 3000893 A JP3000893 A JP 3000893A JP H06240144 A JPH06240144 A JP H06240144A
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JP
Japan
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silicone resin
group
resin composition
component
monovalent hydrocarbon
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JP50A
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English (en)
Inventor
Yasuyo Iwabuchi
靖世 岩渕
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Momentive Performance Materials Japan LLC
Original Assignee
Toshiba Silicone Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】各種基材の表面に塗布あるいは内部に配合さ
れ、持続性に優れた良好な撥水性や耐湿性などを付与し
得るシリコーン樹脂組成物を提供する。 【構成】(A) 重合度1000以上のジオルガノポリシロキサ
ン1〜60重量%と (B) RSiO3/2 単位 50〜99モル%、 R3SiO1/2単位 1〜50モル% (式中、R は互いに同一または異種の置換または非置換
の1価炭化水素基を表す)を含有するシリコーン樹脂99
〜40重量% とからなるシリコーン樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明はシリコーン樹脂組成物に関
し、例えば繊維、塗料、プラスチック、ガラス、金属、
コンクリート、セラミックス、木材などの基材の表面に
塗布または内部に添加され、基材に良好な撥水性を付与
する撥水性組成物などとして有用なシリコーン樹脂組成
物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景とその問題点】撥水剤、離型剤、艶
出し剤、プラスチック改質剤、消泡剤などにジオルガノ
ポリシロキサンを使用することはよく知られており、用
途に応じて低重合度の液状のものから高重合度の半固体
状のものまで、各種のものが使用されている。しかしな
がら、用途によっては得られる特性が十分でなく、さら
に改善が望まれていた。例えば、自動車車体などの艶出
し剤や撥水剤にジオルガノポリシロキサンを配合するこ
とはよく知られているが、撥水性の持続性、拭き取りな
どの作業性、または透明性などの外観が十分でないなど
の問題があった。これに対し、ポリオルガノシルセスキ
オキサンを含有する繊維用撥水剤(特開昭53−86897 号
公報参照)、ワックスとメチルシリコーン縮合物を含有
する車両表面保護剤組成物(特開昭55−62978 号公報参
照)、R3SiO0.5単位とSiO2単位からなるポリシロキサ
ン、低重合度ジオルガノポリシロキサンおよび高重合度
ジオルガノポリシロキサンよりなる艶出し剤組成物(特
開昭59−30876 号公報参照)、シリコーンオイルとシリ
コーンレジンを含有する車両用ワックス(特開昭60−99
366 号公報参照)、ポリメチルシルセスキオキサン粉末
とワックスよりなる艶出し剤組成物(特開昭61−159474
号公報参照)、シリコーンオイルと溶剤と超微粒子状シ
リカからなる艶出し剤(特開昭61−246274号公報参
照)、オルガノシルセスキオキサンのラダー重合体を含
有する撥水撥油剤組成物(特開昭63−146976号公報、特
開平1−95181 号公報参照)、ワックス中にシリコーン
パウダーを含有してなる艶出し剤組成物(特開平2−11
7979号公報参照)が知られている。さらに本出願人は良
好な撥水性を付与するものとして、R3SiO0.5単位とRSiO
1.5 単位からなるシリコーン樹脂を含有する艶出し剤お
よび表面処理剤(特開平4−178428号公報、特開平4−
306274号公報参照)を提案している。しかしながら、こ
れらに示される艶出し剤等においても撥水性およびその
持続性が十分でない場合があり、さらに改善が望まれて
いた。また一方、プラスチックの金型離型性や耐湿性の
改善、電子部品封止用樹脂の耐湿性の改善などのため
に、改質剤としてジメチルポリシロキサンを配合するこ
とが知られているが、プラスチックへ良好に分散させる
ことが難しく、またプラスチックからシロキサンがブリ
ードしたり、耐湿性が十分でないなどの問題があった。
これに対し、ポリシルセスキオキサンを配合したエポキ
シ樹脂(特開昭60−79026 号公報、特開昭61−79027 号
公報参照)、ポリメチルシルセスキオキサン粉末を配合
したエポキシ樹脂(特開昭61−159754号公報、特開平2
−38417 号公報参照)などのように、シリコーン樹脂や
シリコーン樹脂硬化物粉末を配合することが知られてい
る。またさらに本出願人は良好な撥水性、耐湿性を付与
するシリコーン樹脂としてR3SiO0.5単位とRSiO1.5 単位
からなるシリコーン樹脂を配合することを提案している
(特願平3−76338 号、特願平3−86501 号)。しかし
ながらこれらに示されるシリコーン樹脂などでも耐湿性
が十分でない場合があり、さらに改善が望まれていた。
【0003】
【発明の目的】本発明は、各種基材の表面に塗布あるい
は内部に配合され、持続性に優れた良好な撥水性や耐湿
性などを付与し得るシリコーン樹脂組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【発明の構成】本発明者らは、上記目的を達成するため
鋭意検討を重ねた結果、特定のシリコーン樹脂に高重合
度のジオルガノポリシロキサンを配合することにより、
有用なシリコーン樹脂組成物が得られることを見出し本
発明を成すに至った。すなわち本発明のシリコーン樹脂
は (A) 重合度1000以上のジオルガノポリシロキサン1〜60
重量%と (B) RSiO3/2 単位 50〜99モル%、 R3SiO1/2単位 1〜50モル% (式中、R は互いに同一または異種の置換または非置換
の1価炭化水素基を表す)を含有するシリコーン樹脂99
〜40重量% とからなることを特徴とする。
【0005】成分(A) のジオルガノポリシロキサンは、
基本的に直鎖状の構造を有するオルガノポリシロキサン
で、部分的に分岐状構造を有していても構わないが、全
て直鎖状の構造からなるものが好ましい。また、分子鎖
の末端としてはトリオルガノシリル基、またはそのオル
ガノ基の一部が水酸基で置換されたものが例示される。
ケイ素原子に結合する置換基のうち有機基としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基
などのアルキル基、シクロヘキシル基などのシクロアル
キル基、ビニル基、アリル基などのアルケニル基、フェ
ニル基、トリル基などのアリール基あるいはこれらの基
の炭素原子に結合した水素原子をハロゲン原子、シアノ
基、アミノ基などで置換した基、例えばクロロメチル
基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、シアノメチル
基、γ−アミノプロピル基などが例示される。ケイ素原
子に結合するその他の置換基としては、アルコキシ基、
水酸基、水素原子などを含んでいても構わない。これら
の中でも得られる組成物の特性が良好なことから、メチ
ル基、フェニル基が好ましい。成分(A) のジオルガノポ
リシロキサンはジオルガノシロキシ単位の平均重合度が
1000以上のものであり、好ましくは3000〜20000 、特に
好ましくは5000〜10000 のものである。重合度が1000未
満では、撥水性の持続性などが十分なものが得られにく
くなり、また成分(B) との配合のし易さからは、20000
以下が好ましい。
【0006】成分(B) のシリコーン樹脂は RSiO3/2 単位 50〜99モル%、 R3SiO1/2単位 1〜50モル% (式中、R は互いに同一または異種の置換または非置換
の1価炭化水素基を表す)を含有するシリコーン樹脂で
ある。ここで、R は互いに同一または異種の置換また非
置換の1価炭化水素基を表し、R としては成分(A) のケ
イ素原子に結合する置換基と同様な基が例示される。好
ましくはメチル基、フェニル基である。成分(B) は上記
RSiO3/2 単位およびR3SiO1/2単位の他に、少量のR2SiO
単位やSiO2を含んでも構わないが、RSiO3/2 単位および
R3SiO1/2単位のみからなることが好ましい。この場合得
られる組成物の特性、および成分(B) の樹脂の合成の容
易さから、RSiO3/2 単位50〜99モル%に対して、R3SiO
1/2単位1〜50モル%であることが好ましい。成分(B)
のシリコーン樹脂は、 (a) RSiX3 …(I) (式中、R は置換または非置換の1価の炭化水素基を、
X は互いに同一または異種の加水分解性基または水酸基
を表す)で示される3官能性シランを主成分とする加水
分解性シランを加水分解および縮合反応させることによ
り得られる縮合物に、 (b) (R3Si)aZ …(II) (式中、R は互いに同一または異種の置換または非置換
の1価炭化水素基を、aは1または2を表し、Z はa が
1のときは水素原子、水酸基または加水分解性基を、a
が2のときは-O- 、-N(Y)-または-S- を表す。ここでY
は水素原子、炭素数1〜4個の1価炭化水素基またはR2
3Si-を表す)で示されるシリコーン化合物を反応させる
ことにより得られる。ここでR は成分(B) のR と全く同
様の置換基である。式(I) 中の加水分解性基としては、
塩素原子などのハロゲン原子、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基などのアルコキシ基などが例示され
る。このようなのシランとしてはオルガノトリクロロシ
ラン、オルガノトリアルコキシシランおよびこれらの部
分加水分解物が挙げられる。式(II)のシリコーン化合
物中のZ のうち、加水分解性基としては、成分(a)にお
ける加水分解性基と同様なものが例示される。このよう
なシリコーン化合物としては、トリオルガノクロロシラ
ン、トリオルガノアルコキシシラン、シラザンなどが例
示される。成分(a) の縮合物は、式(I) のシランまたは
さらにその他のシランを加えて、過剰の水で加水分解・
縮合反応させることにより得られ、一般に1〜10重量%
のシラノールを含有する。本発明の成分(B) はこのよう
にして得られる縮合物に、成分(b) のシリコーン化合物
を反応させることにより得られ、低い残存シラノール量
であることを特徴とし、その残存率は一般に 0.5重量%
以下である。本発明では特に0.3 重量%以下のものを使
用することが好ましい。またこのようにして得られる本
発明の成分(B) は、一般に5〜300 ℃の軟化点を持った
熱可塑性樹脂である。本発明においては軟化点50〜200
℃、特に80〜150 ℃のものを使用することが好ましい。
成分(B) のシリコーン樹脂は、成分(A) のジオルガノポ
リシロキサンの1〜60重量%に対して99〜40重量%配合
され、好ましくは成分(A) 10〜50重量%に対して成分
(B) 90〜50重量%配合される。成分(B) が40重量%より
少ないと良好な撥水性が得られにくくなるとともに、成
分(A) の比率が高くなるため組成物が軟化しやすくな
り、また使用時にブロッキングなども生じやすくなるた
め取扱いが不便となる。成分(B) が99重量%より多い場
合は、成分(A) の配合量が少ないために撥水性の持続性
が十分でなくなる。
【0007】本発明の組成物には必要に応じて、ワック
ス成分、溶剤、界面活性剤、濃ちょう剤、研磨剤、着色
剤、芳香剤、洗剤抵抗剤、およびその他の艶出し剤、撥
水剤、プラスチック改質剤などに通常配合される添加剤
などの、各種の添加剤を配合することができる。ワック
ス成分としては、ミツロウ、羊毛ロウ、鯨ロウ等の動物
性ワックス、カルナウバロウ、綿ロウ等の植物性ワック
ス、モンタンワックス、セレシンワックスなどの鉱物性
ワックス、固型パラフィン、マイクロクリスタリンワッ
クス、ポリエチレンワックスおよびこれらの酸化ワック
スなどの石油ワックスまたは合成ワックスなどが、また
溶剤としてはトルエン、ケロシン、ナフサ、ミネラルス
ピリット等が、濃ちょう剤としては大豆油、レシチン、
メチルセルロース等が、研磨剤としてはケイ酸アルミニ
ウム、ケイソウ土、ベントナイト、シリカ、水和ケイ酸
カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化スズ等
が、界面活性剤としてはアルキルサルフェート、アルキ
ルスルホネート、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ソルビタンモノエステル、ベンジルアンモニ
ウム塩等が、洗剤抵抗剤としてはアミノ基含有シランま
たはシロキサン等が例示される。
【0008】本発明の組成物は、成分(A) と成分(B) を
熱ロール等による溶融混練、またはヘンシェルミキサ
ー、ホモミキサー、ニーダー、エクストルーダー等によ
って加熱分散混合することにより得ることができる。得
られるシリコーン樹脂組成物の特性が良好なものとなる
ことから、加熱混練は60℃以上で30分以上、好ましくは
90〜300 ℃で1〜5時間行うことが好ましい。さらに必
要に応じてその他の添加剤を配合する場合は、成分(A)
と成分(B) の加熱混練の後に行うことが好ましい。本発
明のシリコーン樹脂組成物は一般に室温で固体である
が、さらにロートプレックス粉砕機、ジェットミル粉砕
機等で粉砕して、取り扱いやすい粉体とすることは容易
に行うことができる。
【0009】
【発明の効果】本発明のシリコーン樹脂組成物は、優れ
た撥水性を有するとともにその持続性にも優れ、繊維、
皮革、ゴム、プラスチック、木材、コンクリート、セラ
ミックス、金属、ガラスなどの各種基材の表面および自
動車車体、家具の塗装面などの表面処理剤として使用さ
れる撥水剤、艶出し剤などとして有用である。また例え
ば、フィルム、テープなどに使用されるポリエステル樹
脂、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、電子部品等
の封止用樹脂などとして使用されるエポキシ樹脂をはじ
めとして、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ウレ
タン樹脂など各種プラスチックに配合され、良好な耐湿
性、離型性、耐熱性、滑り性などを付与する改質剤とし
ても使用できる。またさらに磁気テープなどの磁性層、
感熱テープのインクなどの塗料、消泡剤などに配合さ
れ、高湿度下での各種特性の低下の防止などに有用な添
加剤としても使用できる。
【0010】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明をさらに詳しく
説明する。なお実施例中の部は重量部を、%は重量%を
表す。また粘度は25℃の値を示す。 合成例1 メチルトリイソプロポキシシラン 220部(1モル)とト
ルエン 150部をフラスコに仕込み、1%塩酸水溶液 108
部を20分間かけて滴下し、該シランを加水分解した。滴
下40分後に攪拌を止め、分液後有機層を水洗して塩酸を
除去し、さらにトルエンを減圧留去して分子量 12000で
軟化点 115℃のシラノール基含有量 1.2%のメチルポリ
シルセスキオキサンP−1を調製した。次に該シルセス
キオキサン 100部、トルエン 200部、トリメチルクロロ
シラン10部およびヘキサメチルジシラザン50部をフラス
コに仕込み加熱攪拌を行った。トルエンの還流温度で2
時間加熱攪拌後、反応によって生じたアンモニア、塩酸
あるいはそれらの塩を水洗によって除去し、さらにトル
エンを減圧除去してトリメチルシリル化された、軟化点
80℃のシリコーン樹脂(B−1)を得た。尚、B−1の
シラノール基含有量は 0.3%であった。ここで、軟化点
はJIS C 2104の環球式軟化点測定法に準じて測定した。
また分子量はGPC ( HLC−802U、東ソー(株)製)を
用いて(ポリスチレン換算の)分子量を測定した。シラ
ノール基含有量は、シリコーン樹脂を300 ℃で2時間加
熱時に発生した水分量を、電量滴定式水分測定装置CA−
06型(三菱化成(株)製)を使用して測定し、計算より
求めた。 合成例2 メチルトリイソプロポキシシランのかわりに、フェニル
トリクロロシラン211部(1モル)を使用した他は、調
製例1と同様に加水分解を行い、分子量80000で軟化点
125℃のシラノール基含有量 2.0%のフェニルポリシル
セスキオキサンP−2を調製した。つぎにトリメチルク
ロロシランおよびヘキサメチルジシラザンのかわりに、
トリフェニルクロロシラン27部およびヘキサフェニルジ
シラザン165 部を使用して、調製例1と同様にシリル化
を行い、軟化点92℃のシリコーン樹脂(B−2)を得
た。尚、B−2のシラノール基含有量は 0.4%であっ
た。 合成例3 メチルトリイソプロポキシシランのかわりに、3,3,3 −
トリフルオロプロピルトリクロロシラン 230部(1モ
ル)を使用した他は、調製例1と同様に加水分解を行
い、分子量100000で軟化点127 ℃のシラノール基含有量
1.5 %のポリシルセスキオキサンP−3を調製した。つ
ぎにトリメチルクロロシラン10部のかわりに、3,3,3 −
トリフルオロプロピルトリクロロシラン樹脂(B−3)
を得た。尚、B−3のシラノール基含有量は 0.2%であ
った。 調製例1〜5 成分(A) として下記の一般式に示すジオルガノポリシロ
キサン(A−1〜4)を、また成分(B) として合成例1
〜3で得たシリコーン樹脂(B−1〜3)を用い、表1
に示す組成で各成分をニーダーに仕込み、100 ℃で2時
間加熱混練して本発明のシリコーン樹脂組成物(C−1
〜5)を得た。得られた組成物の軟化点を表1に示す。
【0011】
【化1】
【0012】
【表1】
【0013】実施例1 シリコーン樹脂組成物C−1 50部をヘキサン50部に溶
解させた溶液に、ノニルフェニルエーテル系の界面活性
剤(I)(ニッコールOP5、日光ケミカルズ(株)
製)3部と界面活性剤(II)(ニッコールOP10、日光
ケミカルズ(株)製)5部および水 200部を加え、乳化
機を用いてO/W型のエマルジョンを調製した。これを
水 700部で希釈して表面処理剤を得た。これに木片を浸
漬し、さらに室温で1週間乾燥させて試験片を作成し
た。この試験片の撥水性と耐水性を以下のように評価し
た。また試験片を屋外に3か月間放置後の外観および撥
水性と耐水性も評価した。結果を表2に示す。 撥水性:JIS L-1004に準拠した方法により以下の基準で
評価した。 100:表面に付着湿潤のないもの。 90:表面にわずかに付着湿潤を示すもの。 80:表面に水滴状に湿潤を示すもの。 70:表面にかなりの部分的湿潤を示すもの。 50:表面全体に湿潤を示すもの。 0:表面全体に完全に湿潤を示すもの。 耐水性:試験片に1ミリリットルの水滴を滴下し、時計
皿をかぶせて蒸発を防いだ状態で、水滴が完全に消失す
るまでの時間を測定し、耐水性とした。 外 観:以下の基準で評価した。 ○:殆ど汚れなし。 ×:汚れあり。 実施例2 シリコーン樹脂組成物C−1のかわりに、C−2を使用
した他は、実施例1と同様に表面処理剤を調製して評価
した。結果を表2に示す。 比較例1 シリコーン樹脂組成物C−1のかわりに、粘度100cP の
ジメチルポリシロキサンを使用した他は、実施例1と同
様に表面処理剤を調製して評価した。結果を表2に示
す。 比較例2 シリコーン樹脂組成物C−1のかわりに、シリコーン樹
脂B−1を使用した他は、実施例1と同様に表面処理剤
を調製して評価した。結果を表2に示す。
【0014】
【表2】
【0015】実施例3 シリコーン樹脂組成物C−1 50部をトルエン50部に希
釈させて処理剤を調製した。これをコンクリートブロッ
クの表面に 50g/m2となるように塗布し、3日間室温に
て乾燥させて試験片を作成した。乾燥後、実施例1と同
様に撥水性と耐水性と外観を評価した。結果を表3に示
す。 実施例4 トルエンのかわりに、オクタメチルシクロテトラシロキ
サンを使用した他は、実施例3と同様に試験片を作成し
評価した。結果を表3に示す。 比較例3 シリコーン樹脂組成物C−1のかわりに、粘度20cPのジ
メチルポリシロキサンを使用した他は、実施例3と同様
に試験片を作成し評価した。結果を表3に示す。 比較例4 シリコーン樹脂組成物C−1のかわりに、シリコーン樹
脂B−1を使用した他は、実施例3と同様に試験片を作
成し評価した。結果を表3に示す。
【0016】
【表3】
【0017】実施例5〜7、比較例5、6 表4に示す割合の各成分を、ヘンシェルミキサーを使用
し、3000rpm の回転速度で3分間均一になるように攪拌
混合した。次に、この混合物を80〜100 ℃に設定した熱
ロールで3分間溶融混練し、冷却したのち粉砕して封止
用樹脂組成物を得た。得られた組成物および該組成物か
らトランスファー成形により得た成形品について以下に
示す評価を行った。結果を表4に示す。スパイラルフロー :EMMI−1−66に基づいて評価し
た。樹脂バリの長さ :10μmのスリットの溝を流れるバリの
長さを測定した。耐湿試験 :前記組成物を用い、2本のアルミニウム配線
を有する電気部品を170 ℃で3分間トランスファー成形
し、その後180 ℃で8時間硬化させた。こうして得た電
気部品 100個について、120 ℃の高圧水蒸気中で耐湿試
験を行い、アルミニウム腐食による50%の断線(不良発
生)の起こるまでの時間を測定し、耐湿性を評価した。耐熱衝撃性サイクル試験 :耐湿試験に記載の方法に準じ
て30×25×5mmの成形品を成形した。次に、前記成形品
の底面に25×25×3mmの鋼板を埋め込み、−40℃と 200
℃の高温槽へ交互に各30分ずつ入れ(1サイクル)、こ
れを15サイクル繰り返し、樹脂クラックが生じた成形品
の割合を次式: クラックの発生した成形品数/全成形品数 から求めて耐熱衝撃性を評価した。ハンダ浴耐熱性 :前記組成物を用い、2本のアルミニウ
ム配線を有する電気部品を通常の42アロイフレームに接
着し、 170℃で3分間トランスファー成形して5×10×
1.5mm のフラットパーケージ型成形品を得た。この成形
品はその後180℃で8時間硬化させた。この成形品につ
いて、予め40℃、90%RH、100 時間の吸湿処理を施した
後、250 ℃のハンダ浴に10秒間浸漬した。その後 127
℃、2.5 気圧の飽和水蒸気中でプレッシャー・クッカー
テストを行った。その結果、アルミニウムが腐食して断
線したものを不良品としてハンダ浴耐熱性を評価した。
測定項目中の数字は試験時間を表し、測定値中の数字
は、不良品数/試験体数を表す。
【0018】
【表4】
【0019】実施例8〜10、比較例7、8 表5に示す割合の各成分を、100 ℃で2時間加熱混練
し、冷却したのちハンマーミルで粗粉砕し、さらにジェ
ットミルで微粉砕した。ついで風力分級機にかけて、粒
子径5〜20μmの粉末トナーを得た。ここで平均粒子径
は粒度分布測定装置(CAPA−500 、(株)堀場製作所
製)を用いて測定した。得られたトナーを棒磁石に付着
させ、磁気ブラシ現像法によって有機光導電体面につい
て現像し、ポジ像を得た。このポジ像について普通紙へ
の熱転写性を調べた。またこの時の光導電体面のクリー
ニング性を、クリーニング性が低下するまでのコピー枚
数から評価した。またトナーを40℃、90%RHで2か月
間保管後、同様に熱転写性とクリーニング性を評価し
た。結果を表5に示す。
【0020】
【表5】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 重合度1000以上のジオルガノポリシロ
    キサン1〜60重量%と (B) RSiO3/2 単位 50〜99モル%、 R3SiO1/2単位 1〜50モル% (式中、R は互いに同一または異種の置換または非置換
    の1価炭化水素基を表す)を含有するシリコーン樹脂99
    〜40重量% とからなるシリコーン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】成分(B) のシリコーン樹脂が、 (a) RSiX3 (式中、R は置換または非置換の1価炭化水素基を、X
    は互いに同一または異種の加水分解性基または水酸基を
    表す)で示される3官能性シランを主成分とする加水分
    解性シランを加水分解および縮合反応させることにより
    得られる縮合物に、 (b) (R3Si)aZ (式中、R は互いに同一または異種の置換または非置換
    の1価炭化水素基を、aは1または2を表し、Z はa が
    1のときは水素原子、水酸基または加水分解性基を、a
    が2のときは-O- 、-N(Y)-または-S- を表す。ここでY
    は水素原子、炭素数1〜4個の1価炭化水素基またはR2
    3Si-を表す)で示されるシリコーン化合物を反応させた
    ものであることを特徴とする請求項1記載のシリコーン
    樹脂組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000026844A (ja) * 1998-07-15 2000-01-25 Ntt Advanced Technology Corp 撥水性コーティング用塗料及びその塗膜
JP2020071364A (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 キヤノン株式会社 トナー

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JP2000026844A (ja) * 1998-07-15 2000-01-25 Ntt Advanced Technology Corp 撥水性コーティング用塗料及びその塗膜
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