JPH06239944A - 星型ブロック共重合体およびその製造方法 - Google Patents
星型ブロック共重合体およびその製造方法Info
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- JPH06239944A JPH06239944A JP32A JP27971191A JPH06239944A JP H06239944 A JPH06239944 A JP H06239944A JP 32 A JP32 A JP 32A JP 27971191 A JP27971191 A JP 27971191A JP H06239944 A JPH06239944 A JP H06239944A
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- Japan
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- formula
- ether
- block copolymer
- polymerization
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式
【化1】
(式中、R1 およびR3 は水素原子またはメチル基、n
は整数3または4、R 2 はnが3のとき三価の有機基、
nが4のとき四価の有機基、R4 は一価の有機基、R5
はアルキル基、xおよびyは整数1〜5,000、Zは
停止剤残基をそれぞれ意味する)で表される星型ブロッ
ク共重合体およびその製造方法である。 【効果】 上記の如き特異な構造を有する三本鎖または
四本鎖星型ポリ星型ブロック共重合体を簡略な工程でか
つ高収率で製造することができる。
は整数3または4、R 2 はnが3のとき三価の有機基、
nが4のとき四価の有機基、R4 は一価の有機基、R5
はアルキル基、xおよびyは整数1〜5,000、Zは
停止剤残基をそれぞれ意味する)で表される星型ブロッ
ク共重合体およびその製造方法である。 【効果】 上記の如き特異な構造を有する三本鎖または
四本鎖星型ポリ星型ブロック共重合体を簡略な工程でか
つ高収率で製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内側のポリアルケニル
エーテルセグメントと、外側のポリアルコキシスチレン
セグメントとからなる三本鎖または四本鎖星型ブロック
共重合体、およびその製造方法に関する。
エーテルセグメントと、外側のポリアルコキシスチレン
セグメントとからなる三本鎖または四本鎖星型ブロック
共重合体、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルケニルエーテルをモノマーとした通
常のカチオン重合では、生長する生長炭素カチオンが不
安定で、移動や停止反応を抑制することが困難となり、
分子量分布の狭いすなわちモノディスパーシブのポリマ
ーやブロックコポリマーを生成し難いという難点があっ
た。
常のカチオン重合では、生長する生長炭素カチオンが不
安定で、移動や停止反応を抑制することが困難となり、
分子量分布の狭いすなわちモノディスパーシブのポリマ
ーやブロックコポリマーを生成し難いという難点があっ
た。
【0003】ところが、カチオン供給化合物であるHI
とI2 、ZnI2 または金属ハライド(ZnI2 、Zn
Br2 、ZnCl2 、SnI2 、SnCl2 、MgCl
2 、BF3 OEt2 、SnCl4 )とからなるバイナリ
ー開始剤を用いると、アルケニルエーテルがリビング重
合し、分子量分布の狭いポリマーやブロックコポリマー
を生成し、さらに有機アルミニウム化合物とルイス塩基
(エステル、エーテル、アミン)とからなる開始剤を用
いてもリビング重合を進行させうることが見出された
(HI/I2 系開始剤についてはMacromolecules,19
84,17,3,265−272、HI/ZnI2 につ
いてはMacromolecules,1987,20,11,269
3−2696、金属ハライドについてはMacromolecule
s,1989,22,4,1552−1557、特開昭
62−257910号公報、特開平1−108202号
公報、特開平1−108203号公報参照)。また、ア
ルコキシスチレンについても、カチオン供給化合物であ
るHIとZnI2 とからなるバイナリー開始剤を用いる
と、p−メトキシスチレンおよびP−t−ブトキシスチ
レンがそれぞれリビング重合し、分子量分布の狭いポリ
マーを生成しうることを見出した(Polymer Bulletin,
1988,19,7−11およびMakromol,Chem.,Supp
l. 1989,15,127136)。
とI2 、ZnI2 または金属ハライド(ZnI2 、Zn
Br2 、ZnCl2 、SnI2 、SnCl2 、MgCl
2 、BF3 OEt2 、SnCl4 )とからなるバイナリ
ー開始剤を用いると、アルケニルエーテルがリビング重
合し、分子量分布の狭いポリマーやブロックコポリマー
を生成し、さらに有機アルミニウム化合物とルイス塩基
(エステル、エーテル、アミン)とからなる開始剤を用
いてもリビング重合を進行させうることが見出された
(HI/I2 系開始剤についてはMacromolecules,19
84,17,3,265−272、HI/ZnI2 につ
いてはMacromolecules,1987,20,11,269
3−2696、金属ハライドについてはMacromolecule
s,1989,22,4,1552−1557、特開昭
62−257910号公報、特開平1−108202号
公報、特開平1−108203号公報参照)。また、ア
ルコキシスチレンについても、カチオン供給化合物であ
るHIとZnI2 とからなるバイナリー開始剤を用いる
と、p−メトキシスチレンおよびP−t−ブトキシスチ
レンがそれぞれリビング重合し、分子量分布の狭いポリ
マーを生成しうることを見出した(Polymer Bulletin,
1988,19,7−11およびMakromol,Chem.,Supp
l. 1989,15,127136)。
【0004】三本鎖または四本鎖スターポリマーは、1
つの共通中心から放射状に伸びた鎖分かれ鎖を三本また
は四本持つ高分子であり、3つまたは4つの活性末端を
持つため、従来の線状分子にない物理特性を有し、例え
ば、エラストマー用プレポリマー、ポリウレタン樹脂の
架橋剤などとしての応用展開が可能となり、有用な高分
子材料と期待される。
つの共通中心から放射状に伸びた鎖分かれ鎖を三本また
は四本持つ高分子であり、3つまたは4つの活性末端を
持つため、従来の線状分子にない物理特性を有し、例え
ば、エラストマー用プレポリマー、ポリウレタン樹脂の
架橋剤などとしての応用展開が可能となり、有用な高分
子材料と期待される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、内側のポリア
ルケニルエーテルセグメントと、外側のポリアルコキシ
スチレンセグメントとからなる三本鎖または四本鎖星型
ブロック共重合体が合成できるか否かは、確認されてい
なかった。
ルケニルエーテルセグメントと、外側のポリアルコキシ
スチレンセグメントとからなる三本鎖または四本鎖星型
ブロック共重合体が合成できるか否かは、確認されてい
なかった。
【0006】本発明の目的は、上記の点に鑑み、上記の
如き特異な構造を有する三本鎖または四本鎖星型ブロッ
ク共重合体、およびその製造方法を提供することにあ
る。
如き特異な構造を有する三本鎖または四本鎖星型ブロッ
ク共重合体、およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による星型ブロッ
ク共重合体は、 一般式
ク共重合体は、 一般式
【0008】
【化6】
【0009】(式中、R1 およびR3 は水素原子または
メチル基、nは整数3または4、R 2 はnが3のとき三
価の有機基、nが4のとき四価の有機基、R4 は一価の
有機基、R5 はアルキル基、xおよびyは整数1〜5,
000、Zは停止剤残基をそれぞれ意味する)で表され
る三本鎖または四本鎖星型ブロック共重合体である。
メチル基、nは整数3または4、R 2 はnが3のとき三
価の有機基、nが4のとき四価の有機基、R4 は一価の
有機基、R5 はアルキル基、xおよびyは整数1〜5,
000、Zは停止剤残基をそれぞれ意味する)で表され
る三本鎖または四本鎖星型ブロック共重合体である。
【0010】本発明による星型ブロック共重合体の構造
式の定義を詳述する。
式の定義を詳述する。
【0011】nは整数3または4である。
【0012】R1 は水素原子またはメチル基である。
【0013】R2 として三価の有機基の具体例には下記
表1〜表6に示すものが挙げられる。
表1〜表6に示すものが挙げられる。
【0014】R2 として四価の有機基の具体例には下記
表7および表8に示すものが挙げられる。
表7および表8に示すものが挙げられる。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
【0019】
【表5】
【0020】
【表6】
【0021】
【表7】
【0022】
【表8】
【0023】R3 は水素原子またはメチル基である。
【0024】R4 は一価の有機基であり、下記のものが
例示される。
例示される。
【0025】すなわち、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチ
ル、1,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、イソヘ
キシル、2−エチルブチル、1,3−ジメチルブチル、
n−ヘプチル、イソヘプチル、n−オクチル、1−メチ
ルヘプチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、2−メ
チルオクチル、n−デシル、1−ペンチルヘキシル、4
−エチル−1−メチルオクチル、n−ドデシル、n−テ
トラデシル、n−ヘキサデシル、n−オクタデシル、n
−エイコシル、n−ドコシルなどのアルキル基:シクロ
ヘキシルなどのシクロアルキル基:シクロヘキシルメチ
ル、テルペニル、メンチル、ボルニル、イソボルニルな
どのシクロアルキルアルキル基:ベンジル、p−メチル
ベンジル、p−クロロベンジル、p−フェニルベンジ
ル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、2−フ
ェニルプロピル、3−フェニルプロピル、1,1−ジメ
チルベンジル、ベンツヒドリル、3−フェニルプロパン
−2−イルなどのアラルキル基:シンナミル、1−メチ
ルシンナミル、3−メチルシンナミル、3−フェニルシ
ンナミル、2−フェニルアリル、1−メチル−2−フェ
ニルアリルなどのアリールアルケニル基:フェニル、o
−トリル、m−トリル、p−トリル、p−tert−ブ
チルフェニル、メシチル、p−イソヘキシルフェニル、
p−イソオクチルフェニル、o−クロロフェニル、m−
クロロフェニル、p−クロロフェニル、o−ブロモフェ
ニル、m−ブロモフェニル、p−ブロモフェニル、o−
メトキシフェニル、m−メトキシフェニル、p−メトキ
シフェニル、o−ニトロフェニル、m−ニトロフェニ
ル、p−ニトロフェニル、2,4−ジニトロフェニルな
どのアリール基:1−クロロエチル、2−クロロエチ
ル、2−ブロモエチル、2−ヨードエチル、2−フルオ
ロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3−クロ
ロプロピルなどのハロアルキル基:メトキシエチル、エ
トキシエチル、2−エトキシエトキシエチルなどのアル
コキシアルキル基、フェノキシエチル、p−クロロフェ
ノキシエチル、p−ブロモフェノキシエチル、p−フル
オロフェノキシエチル、p−メトキシフェノキシエチル
などのアリールオキシアルキル基:2−アセトキシエチ
ル、2−ベンゾキシエチル、2−(p−メトキシベンゾ
キシ)エチル、2−(p−クロロベンゾキシ)エチルな
どのアシルオキシアルキル基:2−フタルイミノエチ
ル、2−(ジ−tert−ブチルカルボキシイミノ)エ
チルなどのイミノアルキル基:2−ジエチルマロニルエ
チル、2−ジフェニルマロニルエチルなどのマロニルア
ルキル基:2−アクリロキシエチル、2−メタクリロキ
シエチル、2−シンナミロキシエチル、2−ソルビロキ
シエチルなどのアリルオキシアルキル基などである。
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチ
ル、1,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、イソヘ
キシル、2−エチルブチル、1,3−ジメチルブチル、
n−ヘプチル、イソヘプチル、n−オクチル、1−メチ
ルヘプチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、2−メ
チルオクチル、n−デシル、1−ペンチルヘキシル、4
−エチル−1−メチルオクチル、n−ドデシル、n−テ
トラデシル、n−ヘキサデシル、n−オクタデシル、n
−エイコシル、n−ドコシルなどのアルキル基:シクロ
ヘキシルなどのシクロアルキル基:シクロヘキシルメチ
ル、テルペニル、メンチル、ボルニル、イソボルニルな
どのシクロアルキルアルキル基:ベンジル、p−メチル
ベンジル、p−クロロベンジル、p−フェニルベンジ
ル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、2−フ
ェニルプロピル、3−フェニルプロピル、1,1−ジメ
チルベンジル、ベンツヒドリル、3−フェニルプロパン
−2−イルなどのアラルキル基:シンナミル、1−メチ
ルシンナミル、3−メチルシンナミル、3−フェニルシ
ンナミル、2−フェニルアリル、1−メチル−2−フェ
ニルアリルなどのアリールアルケニル基:フェニル、o
−トリル、m−トリル、p−トリル、p−tert−ブ
チルフェニル、メシチル、p−イソヘキシルフェニル、
p−イソオクチルフェニル、o−クロロフェニル、m−
クロロフェニル、p−クロロフェニル、o−ブロモフェ
ニル、m−ブロモフェニル、p−ブロモフェニル、o−
メトキシフェニル、m−メトキシフェニル、p−メトキ
シフェニル、o−ニトロフェニル、m−ニトロフェニ
ル、p−ニトロフェニル、2,4−ジニトロフェニルな
どのアリール基:1−クロロエチル、2−クロロエチ
ル、2−ブロモエチル、2−ヨードエチル、2−フルオ
ロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3−クロ
ロプロピルなどのハロアルキル基:メトキシエチル、エ
トキシエチル、2−エトキシエトキシエチルなどのアル
コキシアルキル基、フェノキシエチル、p−クロロフェ
ノキシエチル、p−ブロモフェノキシエチル、p−フル
オロフェノキシエチル、p−メトキシフェノキシエチル
などのアリールオキシアルキル基:2−アセトキシエチ
ル、2−ベンゾキシエチル、2−(p−メトキシベンゾ
キシ)エチル、2−(p−クロロベンゾキシ)エチルな
どのアシルオキシアルキル基:2−フタルイミノエチ
ル、2−(ジ−tert−ブチルカルボキシイミノ)エ
チルなどのイミノアルキル基:2−ジエチルマロニルエ
チル、2−ジフェニルマロニルエチルなどのマロニルア
ルキル基:2−アクリロキシエチル、2−メタクリロキ
シエチル、2−シンナミロキシエチル、2−ソルビロキ
シエチルなどのアリルオキシアルキル基などである。
【0026】R5 はアルキル基であり、下記のものが例
示される。
示される。
【0027】すなわち、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチルなどの低級アルキル基。
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチルなどの低級アルキル基。
【0028】xは1〜5,000、好ましくは2〜2,
500、さらに好ましくは5〜500である。
500、さらに好ましくは5〜500である。
【0029】yは1〜5,000、好ましくは2〜2,
500、さらに好ましくは5〜500である。
500、さらに好ましくは5〜500である。
【0030】つぎに、星型ブロック共重合体の製造法に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0031】本発明による星型ブロック共重合体の製造
方法は、 一般式
方法は、 一般式
【0032】
【化7】
【0033】(式中、R1 は水素原子またはメチル基、
nは整数3または4、R2 はnが3のとき三価の有機
基、nが4のとき四価の有機基をそれぞれ意味する)で
表される多官能アルケニルエーテルとカチオン供給化合
物との付加体を開始剤として用い、 一般式
nは整数3または4、R2 はnが3のとき三価の有機
基、nが4のとき四価の有機基をそれぞれ意味する)で
表される多官能アルケニルエーテルとカチオン供給化合
物との付加体を開始剤として用い、 一般式
【0034】
【化8】
【0035】(式中、R3 は水素原子またはメチル基、
R4 は一価の有機基をそれぞれ意味する)で表されるア
ルケニルエーテルを重合させ、ついで 一般式
R4 は一価の有機基をそれぞれ意味する)で表されるア
ルケニルエーテルを重合させ、ついで 一般式
【0036】
【化9】
【0037】(式中、R5 はアルキル基を意味する)で
表されるアルコキシスチレンをブロック共重合させ、停
止剤で反応を停止させて、 一般式
表されるアルコキシスチレンをブロック共重合させ、停
止剤で反応を停止させて、 一般式
【0038】
【化10】
【0039】(式中、xおよびyは整数1〜5,00
0、Zは停止剤残基、n、R1 、R2、R3 、R4 およ
びR5 は上記と同じ意味を有する)で表される三本鎖ま
たは四本鎖星型化合物を製造することを特徴とする。
0、Zは停止剤残基、n、R1 、R2、R3 、R4 およ
びR5 は上記と同じ意味を有する)で表される三本鎖ま
たは四本鎖星型化合物を製造することを特徴とする。
【0040】本発明方法のうち、まず、三本鎖星型ブロ
ック共重合体の製造方法について説明する。
ック共重合体の製造方法について説明する。
【0041】本発明の方法によれば、 一般式
【0042】
【化11】
【0043】(式中、R1 、R2 は上記と同じ意味を有
する)で表される三官能アルケニルエーテルとカチオン
供給化合物との付加体を開始剤として用い、 一般式
する)で表される三官能アルケニルエーテルとカチオン
供給化合物との付加体を開始剤として用い、 一般式
【0044】
【化12】
【0045】(式中、R3 、R4 は上記と同じ意味を有
する)で表されるアルケニルエーテルを重合させ、つい
で 一般式
する)で表されるアルケニルエーテルを重合させ、つい
で 一般式
【0046】
【化13】
【0047】(式中、R5 、R6 は上記と同じ意味を有
する)で表されるアルコキシスチレンをブロック共重合
させ、停止剤で反応を停止させることによって、 一般式
する)で表されるアルコキシスチレンをブロック共重合
させ、停止剤で反応を停止させることによって、 一般式
【0048】
【化14】
【0049】(式中、x、y、Z、R1 、R2 、R3 、
R4 、R5 およびR6 は上記と同じ意味を有する)で表
される三本鎖星型ブロック共重合体を製造する。
R4 、R5 およびR6 は上記と同じ意味を有する)で表
される三本鎖星型ブロック共重合体を製造する。
【0050】つぎに、四本鎖の星型化合物の製造方法に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0051】一般式
【0052】
【化15】
【0053】(式中、R1 、R2 は上記と同じ意味を有
する)で表される四官能アルケニルエーテルとカチオン
供給化合物との付加体を開始剤として用い、 一般式
する)で表される四官能アルケニルエーテルとカチオン
供給化合物との付加体を開始剤として用い、 一般式
【0054】
【化16】
【0055】(式中、R3 、R4 は上記と同じ意味を有
する)で表されるアルケニルエーテルを重合させ、つい
で 一般式
する)で表されるアルケニルエーテルを重合させ、つい
で 一般式
【0056】
【化17】
【0057】(式中、R5 、R6 は上記と同じ意味を有
する)で表されるアルコキシスチレンをブロック共重合
させ、停止剤で反応を停止させることによって、 一般式
する)で表されるアルコキシスチレンをブロック共重合
させ、停止剤で反応を停止させることによって、 一般式
【0058】
【化18】
【0059】(式中、x、y、Z、R1 、R2 、R3 、
R4 、R5 およびR6 は上記と同じ意味を有する)で表
される四本鎖星型ブロック共重合体を製造する。
R4 、R5 およびR6 は上記と同じ意味を有する)で表
される四本鎖星型ブロック共重合体を製造する。
【0060】三本鎖星型化合物の製造において、三官能
アルケニルエーテル[Ia]の具体例は、上記表1〜6
に記載したものである。
アルケニルエーテル[Ia]の具体例は、上記表1〜6
に記載したものである。
【0061】三官能アルケニルエーテル[Ia]のう
ち、基R2がエーテル結合を有する化合物は、例えば、
対応する三官能アルコールをジメチルスルフォキシド
中、水酸化ナトリウムの存在下で2−クロロエチルビニ
ルエーテルまたは2−クロロエチルプロペニルエーテル
と反応させることにより得られる。
ち、基R2がエーテル結合を有する化合物は、例えば、
対応する三官能アルコールをジメチルスルフォキシド
中、水酸化ナトリウムの存在下で2−クロロエチルビニ
ルエーテルまたは2−クロロエチルプロペニルエーテル
と反応させることにより得られる。
【0062】また、三官能アルケニルエーテル[Ia]
のうち、基R2がエステル結合を有する化合物は、例え
ば、2−ヒドロキシエチルビニルエーテルまたは2−ヒ
ドロキシエチルプロペニルエーテルをトルエン中で水酸
化ナトリウムないしは水素化ナトリウムによりナトリウ
ム塩とし、これを対応する三官能カルボン酸クロライド
と反応させることにより得られる。
のうち、基R2がエステル結合を有する化合物は、例え
ば、2−ヒドロキシエチルビニルエーテルまたは2−ヒ
ドロキシエチルプロペニルエーテルをトルエン中で水酸
化ナトリウムないしは水素化ナトリウムによりナトリウ
ム塩とし、これを対応する三官能カルボン酸クロライド
と反応させることにより得られる。
【0063】四本鎖ポリマーの製造において、四官能ア
ルケニルエーテル[Ib]の具体例は、上記表7〜8に
記載したものである。
ルケニルエーテル[Ib]の具体例は、上記表7〜8に
記載したものである。
【0064】四官能アルケニルエーテル[Ib]は、例
えば、テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサンを、ジメチルスルフォキシド中、水酸化ナトリウ
ムの存在下でクロロエチルビニルエーテルまたはクロロ
エチルプロペニルエーテルと反応させることにより得ら
れる。
えば、テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサンを、ジメチルスルフォキシド中、水酸化ナトリウ
ムの存在下でクロロエチルビニルエーテルまたはクロロ
エチルプロペニルエーテルと反応させることにより得ら
れる。
【0065】本発明方法において、カチオン供給化合物
の例としては、CF3 COOH、CCl3 COOH、C
H3 COOH、HCOOH、H3 PO4 、HOPO(O
C4H7 )2 、HOPO(OC6 H5 )2 、HOPO
(C6 H5 )2 、HI、HCl、HBrなどが挙げられ
る。
の例としては、CF3 COOH、CCl3 COOH、C
H3 COOH、HCOOH、H3 PO4 、HOPO(O
C4H7 )2 、HOPO(OC6 H5 )2 、HOPO
(C6 H5 )2 、HI、HCl、HBrなどが挙げられ
る。
【0066】本発明では、多官能アルケニルエーテル
[I]とカチオン供給化合物との付加体、すなわち三官
能アルケニルエーテル[Ia]とカチオン供給化合物と
の付加体、または四官能アルケニルエーテル[Ib]と
カチオン供給化合物との付加体を開始剤として用いる。
カチオン供給化合物をHAとして表すと、この付加体
は、
[I]とカチオン供給化合物との付加体、すなわち三官
能アルケニルエーテル[Ia]とカチオン供給化合物と
の付加体、または四官能アルケニルエーテル[Ib]と
カチオン供給化合物との付加体を開始剤として用いる。
カチオン供給化合物をHAとして表すと、この付加体
は、
【0067】
【化19】
【0068】(式中、R1 、R2 およびnは前記と同意
味はカチオン供給化合物のカチオン供給残部を意味す
る)で表わされる。
味はカチオン供給化合物のカチオン供給残部を意味す
る)で表わされる。
【0069】この付加体[V]の一般的合成法として
は、窒素気流下において、室温で、四塩化炭素、n−ヘ
キサン、トルエンなどの不活性溶媒(好ましくは重合反
応溶媒と同種のもの)中に多官能アルケニルエーテル
[I]を溶解させ、ここにカチオン供給化合物HAを当
量加えて反応させる方法が例示される。使用される三官
能アルケニルエーテル[Ia]とカチオン供給化合物H
Aとのモル比は実質的に1:3であり、四官能アルケニ
ルエーテル[Ib]とカチオン供給化合物とのモル比は
実質的に1:4である。反応温度は通常−90℃〜10
0℃の範囲で適宜設定される。反応圧力は通常は常圧で
あるが、加圧にすることも可能である。反応時間は10
秒〜24時間、好ましくは5分〜1時間である。この合
成法によると、反応は速やかに進行して定量的に上記付
加体[V]の溶液が得られる。更に、この溶液から付加
体[V]を単離してもよいが、これを単離せず上記溶液
の状態で重合に供することもできる。
は、窒素気流下において、室温で、四塩化炭素、n−ヘ
キサン、トルエンなどの不活性溶媒(好ましくは重合反
応溶媒と同種のもの)中に多官能アルケニルエーテル
[I]を溶解させ、ここにカチオン供給化合物HAを当
量加えて反応させる方法が例示される。使用される三官
能アルケニルエーテル[Ia]とカチオン供給化合物H
Aとのモル比は実質的に1:3であり、四官能アルケニ
ルエーテル[Ib]とカチオン供給化合物とのモル比は
実質的に1:4である。反応温度は通常−90℃〜10
0℃の範囲で適宜設定される。反応圧力は通常は常圧で
あるが、加圧にすることも可能である。反応時間は10
秒〜24時間、好ましくは5分〜1時間である。この合
成法によると、反応は速やかに進行して定量的に上記付
加体[V]の溶液が得られる。更に、この溶液から付加
体[V]を単離してもよいが、これを単離せず上記溶液
の状態で重合に供することもできる。
【0070】アルコキシスチレン[III] において、一価
の有機基を示すR6 としては、下記のものが例示され
る。
の有機基を示すR6 としては、下記のものが例示され
る。
【0071】アルケニルエーテル[II]は単独で用いて
も二種以上を併用してもよい。
も二種以上を併用してもよい。
【0072】アルケニルエーテル[II]を用いる方法に
おいては、重合(リビング重合)を促進させるための方
法をとることが好ましく、その方法として、次の二方法
がある。
おいては、重合(リビング重合)を促進させるための方
法をとることが好ましく、その方法として、次の二方法
がある。
【0073】第一の方法は、生長炭素カチオンをルイス
塩基で保護することにより副反応を防ぎ、有機アルミニ
ウムを触媒としてリビング重合を行う方法であり、第二
の方法は、生長炭素カチオンに対する対アニオンの求核
性をルイス酸によって調整し、副反応を防ぎ、リビング
重合を行う方法である。
塩基で保護することにより副反応を防ぎ、有機アルミニ
ウムを触媒としてリビング重合を行う方法であり、第二
の方法は、生長炭素カチオンに対する対アニオンの求核
性をルイス酸によって調整し、副反応を防ぎ、リビング
重合を行う方法である。
【0074】これらの方法をさらに詳細に説明する。
【0075】第一の方法では、ルイス塩基の存在下、触
媒として下記一般式[VI]で表される有機アルミニウム
を用いる。
媒として下記一般式[VI]で表される有機アルミニウム
を用いる。
【0076】R7 r AlXs ……[VI] (式中R7 は一価の有機基を示し、Xはハロゲン原子を
示し、rおよびsは整数で、r+s=3、かつ、0≦r
<3、0≦s<3の関係にある。)有機アルミニウム化
合物[VI]の例としては、たとえば、トリクロロアルミ
ニウム、トリブロモアルミニウム、エチルアルミニウム
ジクロリド、エチルアルミニウムジブロミド、ジエチル
アルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムブロミ
ド、エチルアルミニウムジヨード、エチルアルミニウム
ジフルオライド、メチルアルミニウムジクロリド、メチ
ルアルミニウムジブロミド、ジメチルアルミニウムクロ
リド、ジメチルアルミニウムブロミドなどが挙げられ
る。これらの有機アルミニウム化合物は単独で用いても
二種以上の組合せで使用してもよく、その使用量は、一
般にモル比でアルケニルエーテル[II]/有機アルミニ
ウム化合物[VI]=2〜10,000の範囲、好ましく
は10〜5,000の範囲である。
示し、rおよびsは整数で、r+s=3、かつ、0≦r
<3、0≦s<3の関係にある。)有機アルミニウム化
合物[VI]の例としては、たとえば、トリクロロアルミ
ニウム、トリブロモアルミニウム、エチルアルミニウム
ジクロリド、エチルアルミニウムジブロミド、ジエチル
アルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムブロミ
ド、エチルアルミニウムジヨード、エチルアルミニウム
ジフルオライド、メチルアルミニウムジクロリド、メチ
ルアルミニウムジブロミド、ジメチルアルミニウムクロ
リド、ジメチルアルミニウムブロミドなどが挙げられ
る。これらの有機アルミニウム化合物は単独で用いても
二種以上の組合せで使用してもよく、その使用量は、一
般にモル比でアルケニルエーテル[II]/有機アルミニ
ウム化合物[VI]=2〜10,000の範囲、好ましく
は10〜5,000の範囲である。
【0077】また、共存するルイス塩基の具体例として
は、たとえば、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸フェ
ニル、安息香酸エチル、p−クロロ安息香酸エチル、p
−メチル安息香酸エチル、p−メトキシ安息香酸エチ
ル、酢酸メチル、酢酸イソプロピル、酢酸t−ブチルな
どのエステル化合物:1,4−ジオキサン、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジ−n−ヘキシルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、ジ−n−ブチルエーテ
ル、メトキシトルエン、プロピレンオキシド、1,2−
ジエトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエ
ーテル、アセタールなどのエーテル化合物:ピリジン、
2,6−ジメチルピリジン、2−メチルピリジン、2,
4,6−トリメチルピリジン、2,4−ジメチルピリジ
ン、2,6−ジ−t−ブチルピリジンなどのピリジン誘
導体が挙げられる。
は、たとえば、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸フェ
ニル、安息香酸エチル、p−クロロ安息香酸エチル、p
−メチル安息香酸エチル、p−メトキシ安息香酸エチ
ル、酢酸メチル、酢酸イソプロピル、酢酸t−ブチルな
どのエステル化合物:1,4−ジオキサン、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジ−n−ヘキシルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、ジ−n−ブチルエーテ
ル、メトキシトルエン、プロピレンオキシド、1,2−
ジエトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエ
ーテル、アセタールなどのエーテル化合物:ピリジン、
2,6−ジメチルピリジン、2−メチルピリジン、2,
4,6−トリメチルピリジン、2,4−ジメチルピリジ
ン、2,6−ジ−t−ブチルピリジンなどのピリジン誘
導体が挙げられる。
【0078】これらのルイス塩基は、単独でまたは二種
以上の組合わせで使用することができる。また、これら
はバルク状態で或いは不活性溶媒中の溶液状態で使用で
きる。またこれらのルイス塩基はルイス塩基の使用量と
多官能アルケニルエーテル[I]の使用量との次の関係
の範囲でルイス塩基の塩基性に応じた量で反応系に添加
される。
以上の組合わせで使用することができる。また、これら
はバルク状態で或いは不活性溶媒中の溶液状態で使用で
きる。またこれらのルイス塩基はルイス塩基の使用量と
多官能アルケニルエーテル[I]の使用量との次の関係
の範囲でルイス塩基の塩基性に応じた量で反応系に添加
される。
【0079】0.001≦ルイス塩基の使用量/多官能
アルケニルエーテル[I]の使用量≦100 上記の関係において、ルイス塩基の使用量と多官能アル
ケニルエーテル[I]の使用量の比が、0.001未満
の場合、および100を超える場合には完全なリビング
系になり難く好ましくない。
アルケニルエーテル[I]の使用量≦100 上記の関係において、ルイス塩基の使用量と多官能アル
ケニルエーテル[I]の使用量の比が、0.001未満
の場合、および100を超える場合には完全なリビング
系になり難く好ましくない。
【0080】第二の方法では、生長炭素カチオンに対す
る対アニオンを適度に活性化するのにルイス酸を用いる
ものであるが、そのルイス酸の例としては、ヨウ素、ハ
ロゲン化亜鉛(II)、ハロゲン化スズ(II)などが挙げ
られ、特に、I2 、ZnI2、ZnBr2 、ZnC
l2 、SnI2 、SnCl2 が好適に用いられる。この
ルイス酸は単独でまたは二種以上の組合せで用いられ
る。その使用量は、一般にモル比で多官能アルケニルエ
ーテル[I]/ルイス酸が2〜100,000の範囲、
好ましくは10〜10,000の範囲となる量である。
る対アニオンを適度に活性化するのにルイス酸を用いる
ものであるが、そのルイス酸の例としては、ヨウ素、ハ
ロゲン化亜鉛(II)、ハロゲン化スズ(II)などが挙げ
られ、特に、I2 、ZnI2、ZnBr2 、ZnC
l2 、SnI2 、SnCl2 が好適に用いられる。この
ルイス酸は単独でまたは二種以上の組合せで用いられ
る。その使用量は、一般にモル比で多官能アルケニルエ
ーテル[I]/ルイス酸が2〜100,000の範囲、
好ましくは10〜10,000の範囲となる量である。
【0081】本発明方法において、アルケニルエーテル
[II]を重合させてリビングポリマーを形成した後、同ポ
リマーに、アルコキシスチレン[III] をブロック共重合
させる。
[II]を重合させてリビングポリマーを形成した後、同ポ
リマーに、アルコキシスチレン[III] をブロック共重合
させる。
【0082】アルコキシスチレン[III] としては、o−
メトキシスチレン、m−メトキシスチレン、p−メトキ
シスチレン、o−エトキシスチレン、m−エトキシスチ
レン、p−エトキシスチレン、o−ノルマルプロピルオ
キシスチレン、m−ノルマルプロピルオキシスチレン、
p−ノルマルプロピルオキシスチレン、o−イソプロピ
ルオキシスチレン、m−イソプロピルオキシスチレン、
p−イソプロピルオキシスチレン、o−ノルマルブトキ
シスチレン、m−ノルマルブトキシスチレン、p−ノル
マルブトキシスチレン、o−ターシャルブトキシスチレ
ン、m−ターシャルブトキシスチレン、p−ターシャル
ブトキシスチレンなどが例示される。
メトキシスチレン、m−メトキシスチレン、p−メトキ
シスチレン、o−エトキシスチレン、m−エトキシスチ
レン、p−エトキシスチレン、o−ノルマルプロピルオ
キシスチレン、m−ノルマルプロピルオキシスチレン、
p−ノルマルプロピルオキシスチレン、o−イソプロピ
ルオキシスチレン、m−イソプロピルオキシスチレン、
p−イソプロピルオキシスチレン、o−ノルマルブトキ
シスチレン、m−ノルマルブトキシスチレン、p−ノル
マルブトキシスチレン、o−ターシャルブトキシスチレ
ン、m−ターシャルブトキシスチレン、p−ターシャル
ブトキシスチレンなどが例示される。
【0083】アルコキシスチレン[III] は単独で用いて
も2以上を併用してもよい。
も2以上を併用してもよい。
【0084】本発明において、重合反応形態としては、
通常、溶液重合法が採用されるが、バルク重合法その他
も採用可能である。溶液重合においては、溶媒として、
n−ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、
四塩化炭素、塩化エチレンなどの不活性溶媒が用いられ
る。その反応温度は通常−40℃〜100℃の範囲で適
宜設定される。反応圧力は通常は常圧であるが、加圧に
することも可能である。反応時間は3秒〜7日、好まし
くは1分〜24時間である。
通常、溶液重合法が採用されるが、バルク重合法その他
も採用可能である。溶液重合においては、溶媒として、
n−ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、
四塩化炭素、塩化エチレンなどの不活性溶媒が用いられ
る。その反応温度は通常−40℃〜100℃の範囲で適
宜設定される。反応圧力は通常は常圧であるが、加圧に
することも可能である。反応時間は3秒〜7日、好まし
くは1分〜24時間である。
【0085】本発明における重合反応はリビング重合で
あるので、重合反応を終結させるには反応液に重合停止
剤が添加される。重合停止剤としては、たとえば、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノール等のアルコール類:ジメチルアミン、ジ
エチルアミン等のアミン類のように、HZ(Zは停止剤
残基)で表される化合物が好ましく使用される。メタノ
ールを用いる場合、これにアンモニア水を併用するのが
好ましい。アンモニアは有機アルミニウム[V]ルイス
酸および金属ハロゲン化物の活性を失活させる働きを有
する。カチオン供給化合物HBに対する重合停止剤のモ
ル比は1〜10,000、好ましくは1〜1,000で
ある。
あるので、重合反応を終結させるには反応液に重合停止
剤が添加される。重合停止剤としては、たとえば、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノール等のアルコール類:ジメチルアミン、ジ
エチルアミン等のアミン類のように、HZ(Zは停止剤
残基)で表される化合物が好ましく使用される。メタノ
ールを用いる場合、これにアンモニア水を併用するのが
好ましい。アンモニアは有機アルミニウム[V]ルイス
酸および金属ハロゲン化物の活性を失活させる働きを有
する。カチオン供給化合物HBに対する重合停止剤のモ
ル比は1〜10,000、好ましくは1〜1,000で
ある。
【0086】生成したポリマーは、反応混合物を塩酸の
ような酸の水溶液ついで水で洗浄し、溶媒を除去するこ
とによって回収される。
ような酸の水溶液ついで水で洗浄し、溶媒を除去するこ
とによって回収される。
【0087】ポリマーの重合度は、アルケニルエーテル
[II]およびアルコキシスチレン[III] と付加体[IV]
とのモル比(100%重合率)で決まるので、付加体
[IV]の使用量は重要である。所望する重合度に応じて
アルケニルエーテル[II]およびアルコキシスチレン[I
II] と付加体[IV]とのモル比を決めることにより、分
子量の設定がなし得る。
[II]およびアルコキシスチレン[III] と付加体[IV]
とのモル比(100%重合率)で決まるので、付加体
[IV]の使用量は重要である。所望する重合度に応じて
アルケニルエーテル[II]およびアルコキシスチレン[I
II] と付加体[IV]とのモル比を決めることにより、分
子量の設定がなし得る。
【0088】本発明の反応生成物である星型化合物にお
ける重合度xは1〜10000、好ましくは4〜500
0、更に好ましくは10〜1000の範囲である。
ける重合度xは1〜10000、好ましくは4〜500
0、更に好ましくは10〜1000の範囲である。
【0089】星型ブロック共重合体[IV]の重量平均分子
量Mwと数平均分子量との比Mw/Mnは好ましくは1
〜1.3である。
量Mwと数平均分子量との比Mw/Mnは好ましくは1
〜1.3である。
【0090】星型ブロック共重合体[IV]は、大気中の湿
分により架橋硬化するため、使用する時まで湿分のない
状態下に保存する方が好ましい。
分により架橋硬化するため、使用する時まで湿分のない
状態下に保存する方が好ましい。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、上記の如き特異な構造
を有する三本鎖または四本鎖星型ポリ星型ブロック共重
合体を簡略な工程でかつ高収率で製造することができ
る。
を有する三本鎖または四本鎖星型ポリ星型ブロック共重
合体を簡略な工程でかつ高収率で製造することができ
る。
【0092】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。以下の実
施例において、モル濃度(モル/l)は重合反応系の全
容量に対する使用化合物のモルを示し、重量平均分子量
Mw、数平均分子量Mn、および比Mw/Mnは、光散
乱ゲルパーミエーション・クロマトグラフィGPC(東
ソー製、“LS8000システム”、カラム;昭和電工
製“ポリスチレンゲルKF−802,KF−803,K
F−804;内径8mm、長さ300mm)により求めた。
ポリマーの化学構造は 1H−NMR(日本電子製GSX
−270、270MHz)により決定した。赤外吸収は
赤外分光光度計(日立製作所製、「270−30」)
で、融点は微量融点測定機(柳本製作所製、「MP−S
3」)でそれぞれ測定した。
施例において、モル濃度(モル/l)は重合反応系の全
容量に対する使用化合物のモルを示し、重量平均分子量
Mw、数平均分子量Mn、および比Mw/Mnは、光散
乱ゲルパーミエーション・クロマトグラフィGPC(東
ソー製、“LS8000システム”、カラム;昭和電工
製“ポリスチレンゲルKF−802,KF−803,K
F−804;内径8mm、長さ300mm)により求めた。
ポリマーの化学構造は 1H−NMR(日本電子製GSX
−270、270MHz)により決定した。赤外吸収は
赤外分光光度計(日立製作所製、「270−30」)
で、融点は微量融点測定機(柳本製作所製、「MP−S
3」)でそれぞれ測定した。
【0093】各実施例で用いた多官能アルケニルエーテ
ル[I]とカチオン供給化合物HAとの付加体[V]
は、室温で、窒素気流下で、充分に精製乾燥した不活性
溶媒(重合反応溶媒と同種のもの)中に多官能アルケニ
ルエーテル[I]を溶解し、ここにカチオン供給化合物
HAを当量加え、15分間攪拌することにより調製した
ものである。得られた付加体は、単離せずに、溶液状態
で重合反応に供した。
ル[I]とカチオン供給化合物HAとの付加体[V]
は、室温で、窒素気流下で、充分に精製乾燥した不活性
溶媒(重合反応溶媒と同種のもの)中に多官能アルケニ
ルエーテル[I]を溶解し、ここにカチオン供給化合物
HAを当量加え、15分間攪拌することにより調製した
ものである。得られた付加体は、単離せずに、溶液状態
で重合反応に供した。
【0094】参考例1 (三官能アルケニルエーテルの調製) コンデンサーと攪拌機を備えたガラス製三つ口フラスコ
中で、窒素雰囲気下にトルエン50mlに2−ヒドロキ
シエチルビニルエーテル9.96g(113ミリモル)
を溶解させ、溶液に水素化ナトリウム粉末2.71g
(113ミリモル)を添加し、液を室温で1時間攪拌し
た。ついで、この液にトリメシン酸クロリド10.0g
(33.7ミリモル)とテトラ−n−ブチルアンモニウ
ムクロリド0.5gを加え、80℃で4時間反応を行っ
た。反応混合物をジエチルエーテルで抽出処理した後、
抽出液を乾燥し、粗結晶を得た。これをトルエン/ヘキ
サン(1:1)で再結晶し、1,3,5−ベンゼントリ
カルボン酸トリ(2−ビニロキシ)エチル(表3の1番
目の化合物)を得た。収率:70%、融点:32.5〜
34.0℃(淡黄色結晶)、赤外吸収スペクトル(Nujo
l) :νC=O =1740cm-1,νC=C =1620cm-1,
νPh=830cm-1。
中で、窒素雰囲気下にトルエン50mlに2−ヒドロキ
シエチルビニルエーテル9.96g(113ミリモル)
を溶解させ、溶液に水素化ナトリウム粉末2.71g
(113ミリモル)を添加し、液を室温で1時間攪拌し
た。ついで、この液にトリメシン酸クロリド10.0g
(33.7ミリモル)とテトラ−n−ブチルアンモニウ
ムクロリド0.5gを加え、80℃で4時間反応を行っ
た。反応混合物をジエチルエーテルで抽出処理した後、
抽出液を乾燥し、粗結晶を得た。これをトルエン/ヘキ
サン(1:1)で再結晶し、1,3,5−ベンゼントリ
カルボン酸トリ(2−ビニロキシ)エチル(表3の1番
目の化合物)を得た。収率:70%、融点:32.5〜
34.0℃(淡黄色結晶)、赤外吸収スペクトル(Nujo
l) :νC=O =1740cm-1,νC=C =1620cm-1,
νPh=830cm-1。
【0095】1HNMRスペクトル(270MHz,C
DCl3 )の測定値:
DCl3 )の測定値:
【0096】
【化20】
【0097】δ(ppm) :ピーク c 4.00(t,6
H,−CH2 −) e 4.00と4.15(dd,6H,=CH2 ) b 4.50(t,6H,−CH2 −) d 6.30(dd,3H,=CH) a 8.80(s,3H,芳香族)参考例2 (三官能アルケニルエーテルの調製) コンデンサーと攪拌機を備えたガラス製三つ口フラスコ
中で、窒素雰囲気下にジメチルスルフォキシド75ml
に1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン10.0g(32.6ミリモル)を溶解させ、溶液に
水酸化ナトリウム粉末23.5g(587ミリモル)を
添加し、液を75℃で3時間攪拌した。ついで、この液
に2−クロロエチルビニルエーテル59.7ml(58
7ミリモル)を加え、80℃で5時間反応を行った。反
応混合物を参考例1と同様に精製処理し、1,1,1−
トリス[4−(2−ビニロキシ)エトキシフェニル]エ
タン(表4の2番目の化合物)を得た。収率:62%、
融点:92〜93℃(淡黄色結晶)、赤外吸収スペクト
ル(Nujol) :νC=C =1620cm-1,νPh=830cm
-1。
H,−CH2 −) e 4.00と4.15(dd,6H,=CH2 ) b 4.50(t,6H,−CH2 −) d 6.30(dd,3H,=CH) a 8.80(s,3H,芳香族)参考例2 (三官能アルケニルエーテルの調製) コンデンサーと攪拌機を備えたガラス製三つ口フラスコ
中で、窒素雰囲気下にジメチルスルフォキシド75ml
に1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン10.0g(32.6ミリモル)を溶解させ、溶液に
水酸化ナトリウム粉末23.5g(587ミリモル)を
添加し、液を75℃で3時間攪拌した。ついで、この液
に2−クロロエチルビニルエーテル59.7ml(58
7ミリモル)を加え、80℃で5時間反応を行った。反
応混合物を参考例1と同様に精製処理し、1,1,1−
トリス[4−(2−ビニロキシ)エトキシフェニル]エ
タン(表4の2番目の化合物)を得た。収率:62%、
融点:92〜93℃(淡黄色結晶)、赤外吸収スペクト
ル(Nujol) :νC=C =1620cm-1,νPh=830cm
-1。
【0098】1HNMRスペクトル(270MHz,C
DCl3 )の測定値:
DCl3 )の測定値:
【0099】
【化21】
【0100】δ(ppm) :ピーク a 2.05(s,3
H,CH3 ) d 4.00(t,6H,−CH2 −) e 4.15(t,6H,−CH2 −) g 4.00と4.25(dd,6H,=CH2 ) f 6.50(dd,3H,=CH) b 6.80(d,6H,芳香族) c 7.00(d,6H,芳香族)参考例3 (四官能アルケニルエーテルの調製) コンデンサーと攪拌機を備えたガラス製三つ口フラスコ
中で、窒素雰囲気下にジメチルスルフォキシド75ml
に1,1,4,4−テトラキス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン10.0g(22.1ミリモル)を
溶解させ、溶液に水酸化ナトリウム粉末21.2g(5
30ミリモル)を添加し、液を75℃で3時間攪拌し
た。ついで、この液に2−クロロエチルビニルエーテル
53.9ml(530ミリモル)を加え、80℃で5時
間反応を行った。反応混合物を参考例1と同様に精製処
理し、1,1,4,4−テトラキス[4−(2−ビニロ
キシ)エトキシフェニル]シクロヘキサン(表9の1番
目の化合物)を得た。収率:48%、融点:137.5
〜139℃(淡黄色結晶)、赤外吸収スペクトル(Nujo
l) :νC=C =1620cm-1,νPh=830cm-1。
H,CH3 ) d 4.00(t,6H,−CH2 −) e 4.15(t,6H,−CH2 −) g 4.00と4.25(dd,6H,=CH2 ) f 6.50(dd,3H,=CH) b 6.80(d,6H,芳香族) c 7.00(d,6H,芳香族)参考例3 (四官能アルケニルエーテルの調製) コンデンサーと攪拌機を備えたガラス製三つ口フラスコ
中で、窒素雰囲気下にジメチルスルフォキシド75ml
に1,1,4,4−テトラキス(4−ヒドロキシフェニ
ル)シクロヘキサン10.0g(22.1ミリモル)を
溶解させ、溶液に水酸化ナトリウム粉末21.2g(5
30ミリモル)を添加し、液を75℃で3時間攪拌し
た。ついで、この液に2−クロロエチルビニルエーテル
53.9ml(530ミリモル)を加え、80℃で5時
間反応を行った。反応混合物を参考例1と同様に精製処
理し、1,1,4,4−テトラキス[4−(2−ビニロ
キシ)エトキシフェニル]シクロヘキサン(表9の1番
目の化合物)を得た。収率:48%、融点:137.5
〜139℃(淡黄色結晶)、赤外吸収スペクトル(Nujo
l) :νC=C =1620cm-1,νPh=830cm-1。
【0101】
【化22】
【0102】1HNMRスペクトル(270MHz,C
DCl3 )の測定値: δ(ppm) :ピーク a 2.25(m,8H,シクロヘキサ
ン環) d 4.00(t,8H,−CH2 −) e 4.15(t,8H,−CH2 −) g 4.00と4.25(dd,8H,=CH2 ) f 6.50(dd,4H,=CH) b 6.80(d,8H,芳香族) c 7.00(d,8H,芳香族) 実施例1 窒素雰囲気下で十分に精製乾燥したトルエン2.5ml中
に、イソブチルビニルエーテルを1.0ml(1.5モル
/l)溶解し、そこへ0.5ml(1.2モル/l)の
1,4−ジオキサンを添加し、溶液の温度を0℃に保持
した。そこへ、トルエンで希釈した1,1,1−トリス
[4−(2−ビニロキシ)エトキシフェニル]エタン
(参考例2の化合物)とトリフルオロ酢酸(CF3 CO
OH)との付加体0.5ml(1.7ミリモル/l)、お
よびエチルアルミニウムジクロリドのトルエン溶液0.
5ml(5.0ミリモル/l)をこの順で添加して重合を
開始し、0℃で3時間重合を継続した。
DCl3 )の測定値: δ(ppm) :ピーク a 2.25(m,8H,シクロヘキサ
ン環) d 4.00(t,8H,−CH2 −) e 4.15(t,8H,−CH2 −) g 4.00と4.25(dd,8H,=CH2 ) f 6.50(dd,4H,=CH) b 6.80(d,8H,芳香族) c 7.00(d,8H,芳香族) 実施例1 窒素雰囲気下で十分に精製乾燥したトルエン2.5ml中
に、イソブチルビニルエーテルを1.0ml(1.5モル
/l)溶解し、そこへ0.5ml(1.2モル/l)の
1,4−ジオキサンを添加し、溶液の温度を0℃に保持
した。そこへ、トルエンで希釈した1,1,1−トリス
[4−(2−ビニロキシ)エトキシフェニル]エタン
(参考例2の化合物)とトリフルオロ酢酸(CF3 CO
OH)との付加体0.5ml(1.7ミリモル/l)、お
よびエチルアルミニウムジクロリドのトルエン溶液0.
5ml(5.0ミリモル/l)をこの順で添加して重合を
開始し、0℃で3時間重合を継続した。
【0103】ついで、反応液にp−メトキシスチレン
1.0ml(1.5モル/l)を添加し、重合をさらに3
時間継続した。
1.0ml(1.5モル/l)を添加し、重合をさらに3
時間継続した。
【0104】その後、少量のアンモニア水を含むメタノ
ールの添加により重合を停止した。反応混合物を先ず塩
酸水溶液(8vol %)で、次に水で洗浄し、触媒残渣を
除去した後、溶媒等を蒸発させてポリマーを回収した。
ールの添加により重合を停止した。反応混合物を先ず塩
酸水溶液(8vol %)で、次に水で洗浄し、触媒残渣を
除去した後、溶媒等を蒸発させてポリマーを回収した。
【0105】その結果、内側のポリアルケニルエーテル
セグメントと、外側のポリアルコキシスチレンセグメン
トとからなる三本鎖星型ブロック共重合体ポリ(イソブ
チルビニルエーテル−b−p−メトキシスチレン)が得
られた。Mn=2.0×10 5 、Mw/Mn=1.1
0。このMnの値は、付加体1分子から三本の枝分子が
生成するとした計算値2.1×105 とよく一致した。
セグメントと、外側のポリアルコキシスチレンセグメン
トとからなる三本鎖星型ブロック共重合体ポリ(イソブ
チルビニルエーテル−b−p−メトキシスチレン)が得
られた。Mn=2.0×10 5 、Mw/Mn=1.1
0。このMnの値は、付加体1分子から三本の枝分子が
生成するとした計算値2.1×105 とよく一致した。
【0106】1HNMRスペクトル(270MHz,C
DCl3 )の測定値: <三官能性開始剤>
DCl3 )の測定値: <三官能性開始剤>
【0107】
【化23】
【0108】δ(ppm) :ピーク g 1.50(s,9
H,CH3 ) a 2.05(s,3H,CH3 ) d+e 4.00(m,12H,−CH2 −) f 6.15(q,3H,CH) b 6.70(d,6H,芳香族) c 6.90(d,6H,芳香族) <三本鎖星型ブロック共重合体>
H,CH3 ) a 2.05(s,3H,CH3 ) d+e 4.00(m,12H,−CH2 −) f 6.15(q,3H,CH) b 6.70(d,6H,芳香族) c 6.90(d,6H,芳香族) <三本鎖星型ブロック共重合体>
【0109】
【化24】
【0110】δ(ppm) :ピーク k 0.90(18x
H,CH3 ) f 1.20(9H,CH3 ) g+j 1.40〜2.00(9xH,−CH2 −,CH) l+m 1.20〜2.00(9yH,−CH2 −CH−) a 2.10(3H,CH3 ) d,e,h,i,o,p 3.00〜4.00 c 4.10(6H,−CH2 −) b+n 6.75〜7.00(12(y+1)H,芳香族) 実施例2 実施例1において、開始剤として、1,3,5−ベンゼ
ントリカルボン酸トリ(2−ビニロキシ)エチル(参考
例1の化合物)とトリフルオロ酢酸との付加体0.5ml
(1.7ミリモル/l)を用い、その他の点を実施例1
と同様に操作して、ポリマーを得た。
H,CH3 ) f 1.20(9H,CH3 ) g+j 1.40〜2.00(9xH,−CH2 −,CH) l+m 1.20〜2.00(9yH,−CH2 −CH−) a 2.10(3H,CH3 ) d,e,h,i,o,p 3.00〜4.00 c 4.10(6H,−CH2 −) b+n 6.75〜7.00(12(y+1)H,芳香族) 実施例2 実施例1において、開始剤として、1,3,5−ベンゼ
ントリカルボン酸トリ(2−ビニロキシ)エチル(参考
例1の化合物)とトリフルオロ酢酸との付加体0.5ml
(1.7ミリモル/l)を用い、その他の点を実施例1
と同様に操作して、ポリマーを得た。
【0111】その結果、内側のポリアルケニルエーテル
セグメントと、外側のポリアルコキシスチレンセグメン
トとからなる三本鎖星型ブロック共重合体ポリ(イソブ
チルビニルエーテル−b−p−メトキシスチレン)が得
られた。Mn=2.0×10 5 、Mw/Mn=1.1
2。このMnの値は、付加体1分子から三本の枝分子が
生成するとした計算値2.1×105 とよく一致した。
セグメントと、外側のポリアルコキシスチレンセグメン
トとからなる三本鎖星型ブロック共重合体ポリ(イソブ
チルビニルエーテル−b−p−メトキシスチレン)が得
られた。Mn=2.0×10 5 、Mw/Mn=1.1
2。このMnの値は、付加体1分子から三本の枝分子が
生成するとした計算値2.1×105 とよく一致した。
【0112】1HNMRスペクトル(270MHz,C
DCl3 )の測定値: <三官能性開始剤>
DCl3 )の測定値: <三官能性開始剤>
【0113】
【化25】
【0114】δ(ppm) :ピーク e 1.50(s,9
H,CH3 ) c 4.00(m,6H,−CH2 −) b 4.50(m,6H,−CH2 −) d 6.10(q,3H,CH) a 8.80(s,3H,芳香族) <三本鎖星型ブロック共重合体>
H,CH3 ) c 4.00(m,6H,−CH2 −) b 4.50(m,6H,−CH2 −) d 6.10(q,3H,CH) a 8.80(s,3H,芳香族) <三本鎖星型ブロック共重合体>
【0115】
【化26】
【0116】δ(ppm) :ピーク j 1.20(18x
H,CH3 ) f+i 1.40〜2.00(9xH,−CH2 −,CH) k+l 1.20〜2.20(9yH,−CH2 −CH−) c,d,g,h,n,o 3.00〜4.00 b 4.50(6H,−CH2 −) m 6.75〜7.00(12yH,芳香族) a 8.80(3H,芳香族) 実施例3 実施例1において、イソブチルビニルエーテルの代わり
にエチルビニルエーテル1.0ml(2.0モル/l)を
用い、p−メトキシスチレンの代わりにp−ターシャル
ブトキシスチレン1.0ml(1.1モル/l)を用い、
その他の点を実施例1と同様に操作して、ブロック共重
合体を得た。
H,CH3 ) f+i 1.40〜2.00(9xH,−CH2 −,CH) k+l 1.20〜2.20(9yH,−CH2 −CH−) c,d,g,h,n,o 3.00〜4.00 b 4.50(6H,−CH2 −) m 6.75〜7.00(12yH,芳香族) a 8.80(3H,芳香族) 実施例3 実施例1において、イソブチルビニルエーテルの代わり
にエチルビニルエーテル1.0ml(2.0モル/l)を
用い、p−メトキシスチレンの代わりにp−ターシャル
ブトキシスチレン1.0ml(1.1モル/l)を用い、
その他の点を実施例1と同様に操作して、ブロック共重
合体を得た。
【0117】その結果、内側のポリアルケニルエーテル
セグメントと、外側のポリアルコキシスチレンセグメン
トとからなる三本鎖星型ブロック共重合体ポリ(エチル
ビニルエーテル−b−p−ターシャルブトキシスチレ
ン)が得られた。Mn=1.90×105 、Mw/Mn
=1.11。このMnの値は、付加体1分子から三本の
枝分子が生成するとした計算値2.0×105 とよく一
致した。
セグメントと、外側のポリアルコキシスチレンセグメン
トとからなる三本鎖星型ブロック共重合体ポリ(エチル
ビニルエーテル−b−p−ターシャルブトキシスチレ
ン)が得られた。Mn=1.90×105 、Mw/Mn
=1.11。このMnの値は、付加体1分子から三本の
枝分子が生成するとした計算値2.0×105 とよく一
致した。
【0118】1HNMRスペクトル(270MHz,C
DCl3 )の測定値: <三本鎖星型ブロック共重合体>
DCl3 )の測定値: <三本鎖星型ブロック共重合体>
【0119】
【化27】
【0120】δ(ppm) :ピークf+j 1.20(18x
H,CH3 ) n 1.30(9xH,−CH2 −) g 1.40〜2.00(9xH,−CH2 −) k+l 1.20〜2.20(9yH,−CH2 −) a 2.10(3H,CH3 ,) d,e,h,i,o 3.00〜4.00 c 4.10(6H,−CH2 −) b+m 6.75〜7.00(12(y+1)H,芳香族) 実施例4 窒素雰囲気下で十分に精製乾燥したトルエン3.0ml中
にイソブチルビニルエーテルを1.0ml(1.5モル/
l)溶解した。そこへトルエンで希釈した1,1,4,
4−テトラキス[4−(2−ビニロキシ)エトキシフェ
ニル]シクロヘキサン(参考例2の化合物)とヨウ化水
素との付加体0.5ml(1.7ミリモル/l)、および
ヨウ化亜鉛(Znl2 )のエーテル溶液0.5ml(0.
17ミリモル/l)をこの順に添加して重合を開始し、
−15℃で6時間重合を継続した。
H,CH3 ) n 1.30(9xH,−CH2 −) g 1.40〜2.00(9xH,−CH2 −) k+l 1.20〜2.20(9yH,−CH2 −) a 2.10(3H,CH3 ,) d,e,h,i,o 3.00〜4.00 c 4.10(6H,−CH2 −) b+m 6.75〜7.00(12(y+1)H,芳香族) 実施例4 窒素雰囲気下で十分に精製乾燥したトルエン3.0ml中
にイソブチルビニルエーテルを1.0ml(1.5モル/
l)溶解した。そこへトルエンで希釈した1,1,4,
4−テトラキス[4−(2−ビニロキシ)エトキシフェ
ニル]シクロヘキサン(参考例2の化合物)とヨウ化水
素との付加体0.5ml(1.7ミリモル/l)、および
ヨウ化亜鉛(Znl2 )のエーテル溶液0.5ml(0.
17ミリモル/l)をこの順に添加して重合を開始し、
−15℃で6時間重合を継続した。
【0121】ついで、反応液にp−メトキシスチレン
1.0ml(1.5モル/l)を添加し、高濃度のヨウ化
亜鉛のエーテル溶液0.5ml(1.7ミリモル/l)を
添加し、重合をさらに6時間継続した。
1.0ml(1.5モル/l)を添加し、高濃度のヨウ化
亜鉛のエーテル溶液0.5ml(1.7ミリモル/l)を
添加し、重合をさらに6時間継続した。
【0122】その後、少量のアンモニア水を含むメタノ
ールの添加により重合を停止し、以降は実施例1と同様
に操作して、ポリマーを得た。
ールの添加により重合を停止し、以降は実施例1と同様
に操作して、ポリマーを得た。
【0123】その結果、内側のポリアルケニルエーテル
セグメントと、外側のポリアルコキシスチレンセグメン
トとからなる三本鎖星型ブロック共重合体ポリ(イソブ
チルビニルエーテル−b−p−メトキシスチレン)が得
られた。Mn=2.2×10 5 、Mw/Mn=1.0
4。このMnの値は、付加体1分子から三本の枝分子が
生成するとした計算値2.1×105 とよく一致した。
この三本鎖星型ブロック共重合体の 1HNMRスペクト
ル(270MHz,CDCl3 )の測定値は、実施例1
の測定値と同じであった。
セグメントと、外側のポリアルコキシスチレンセグメン
トとからなる三本鎖星型ブロック共重合体ポリ(イソブ
チルビニルエーテル−b−p−メトキシスチレン)が得
られた。Mn=2.2×10 5 、Mw/Mn=1.0
4。このMnの値は、付加体1分子から三本の枝分子が
生成するとした計算値2.1×105 とよく一致した。
この三本鎖星型ブロック共重合体の 1HNMRスペクト
ル(270MHz,CDCl3 )の測定値は、実施例1
の測定値と同じであった。
【0124】実施例5 実施例4において、開始剤として、トルエンで希釈した
1,3,5−ベンゼントリカルボン酸トリ(2−ビニロ
キシ)エチル(参考例1の化合物)とヨウ化水素の付加
体0.5ml(1.7ミリモル/l)を用い、その他の点
は実施例1と同様に操作して、ポリマーを得た。
1,3,5−ベンゼントリカルボン酸トリ(2−ビニロ
キシ)エチル(参考例1の化合物)とヨウ化水素の付加
体0.5ml(1.7ミリモル/l)を用い、その他の点
は実施例1と同様に操作して、ポリマーを得た。
【0125】その結果、内側のポリアルケニルエーテル
セグメントと、外側のポリアルコキシスチレンセグメン
トとからなる三本鎖星型ブロック共重合体ポリ(イソブ
チルビニルエーテル−b−p−メトキシスチレン)が得
られた。Mn=2.1×10 5 、Mw/Mn=1.0
6。このMnの値は、付加体1分子から三本の枝分子が
生成するとした計算値とよく一致した。
セグメントと、外側のポリアルコキシスチレンセグメン
トとからなる三本鎖星型ブロック共重合体ポリ(イソブ
チルビニルエーテル−b−p−メトキシスチレン)が得
られた。Mn=2.1×10 5 、Mw/Mn=1.0
6。このMnの値は、付加体1分子から三本の枝分子が
生成するとした計算値とよく一致した。
【0126】この三本鎖星型ブロック共重合体の 1HN
MRスペクトル(270MHz,CDCl3 )の測定値
は、実施例2の測定値と同じであった。
MRスペクトル(270MHz,CDCl3 )の測定値
は、実施例2の測定値と同じであった。
【0127】実施例6 窒素雰囲気下で十分に精製乾燥したトルエン2.5ml中
に、イソブチルビニルエーテルを1.0ml(1.5モル
/l)溶解し、そこへ0.5ml(1.2モル/l)の
1,4−ジオキサンを添加し、溶液の温度を0℃に保持
した。そこへ、トルエンで希釈した1,1,4,4−テ
トラキス[4−(2−ビニロキシ)エトキシフェニル]
シクロヘキサン(参考例3の化合物)とトリフルオロ酢
酸(CF3COOH)との付加体0.5ml(1.7ミリ
モル/l)、およびエチルアルミニウムジクロリドのト
ルエン溶液0.5ml(5.0ミリモル/l)をこの順で
添加して重合を開始し、0℃で3時間重合を継続した。
に、イソブチルビニルエーテルを1.0ml(1.5モル
/l)溶解し、そこへ0.5ml(1.2モル/l)の
1,4−ジオキサンを添加し、溶液の温度を0℃に保持
した。そこへ、トルエンで希釈した1,1,4,4−テ
トラキス[4−(2−ビニロキシ)エトキシフェニル]
シクロヘキサン(参考例3の化合物)とトリフルオロ酢
酸(CF3COOH)との付加体0.5ml(1.7ミリ
モル/l)、およびエチルアルミニウムジクロリドのト
ルエン溶液0.5ml(5.0ミリモル/l)をこの順で
添加して重合を開始し、0℃で3時間重合を継続した。
【0128】ついで、反応液にp−メトキシスチレン
1.0ml(1.5モル/l)を添加し、重合をさらに3
時間継続した。
1.0ml(1.5モル/l)を添加し、重合をさらに3
時間継続した。
【0129】その後、少量のアンモニア水を含むメタノ
ールの添加により重合を停止した。反応混合物を先ず塩
酸水溶液(8vol %)で、次に水で洗浄し、触媒残渣を
除去した後、溶媒等を蒸発させてポリマーを回収した。
ールの添加により重合を停止した。反応混合物を先ず塩
酸水溶液(8vol %)で、次に水で洗浄し、触媒残渣を
除去した後、溶媒等を蒸発させてポリマーを回収した。
【0130】その結果、内側のポリアルケニルエーテル
セグメントと、外側のポリアルコキシスチレンセグメン
トとからなる四本鎖星型ブロック共重合体ポリ(イソブ
チルビニルエーテル−b−p−メトキシスチレン)が得
られた。Mn=2.0×10 5 、Mw/Mn=1.1
0。このMnの値は、付加体1分子から四本の枝分子が
生成するとした計算値2.1×105 とよく一致した。
セグメントと、外側のポリアルコキシスチレンセグメン
トとからなる四本鎖星型ブロック共重合体ポリ(イソブ
チルビニルエーテル−b−p−メトキシスチレン)が得
られた。Mn=2.0×10 5 、Mw/Mn=1.1
0。このMnの値は、付加体1分子から四本の枝分子が
生成するとした計算値2.1×105 とよく一致した。
【0131】1HNMRスペクトル(270MHz,C
DCl3 )の測定値: <四官能性開始剤>
DCl3 )の測定値: <四官能性開始剤>
【0132】
【化28】
【0133】δ(ppm) :ピーク g 1.50(s,1
2H,CH3 ) a 2.25(m,8H,シクロヘキサン環) d+e 4.00(m,16H,−CH2 −) f 6.15(q,4H,CH) b 6.70(d,8H,芳香族) c 6.90(d,8H,芳香族) <四本鎖星型ブロック共重合体>
2H,CH3 ) a 2.25(m,8H,シクロヘキサン環) d+e 4.00(m,16H,−CH2 −) f 6.15(q,4H,CH) b 6.70(d,8H,芳香族) c 6.90(d,8H,芳香族) <四本鎖星型ブロック共重合体>
【0134】
【化29】
【0135】δ(ppm) :ピーク k 0.90(24x
H,CH3 ) f 1.20(12H,CH3 ) g+j 1.40〜2.00(12xH,−CH2 −,CH) l+m 1.20〜2.20(12yH,−CH2 −CH−) a 2.10−2.40(8H,シクロヘキサン環) d,e,h,i,o,p 3.00〜4.00 c 4.10(8H,−CH2 −) b+n 6.75〜7.00(16(y+1)H,芳香族) 実施例7 実施例6において、イソブチルビニルエーテルの代わり
にエチルビニルエーテル1.0ml(2.0モル/l)を
用い、p−メトキシスチレンの代わりにp−ターシャル
ブトキシスチレン1.0ml(1.1モル/l)を用い、
その他の点を実施例6と同様に操作して、ブロック共重
合体を得た。
H,CH3 ) f 1.20(12H,CH3 ) g+j 1.40〜2.00(12xH,−CH2 −,CH) l+m 1.20〜2.20(12yH,−CH2 −CH−) a 2.10−2.40(8H,シクロヘキサン環) d,e,h,i,o,p 3.00〜4.00 c 4.10(8H,−CH2 −) b+n 6.75〜7.00(16(y+1)H,芳香族) 実施例7 実施例6において、イソブチルビニルエーテルの代わり
にエチルビニルエーテル1.0ml(2.0モル/l)を
用い、p−メトキシスチレンの代わりにp−ターシャル
ブトキシスチレン1.0ml(1.1モル/l)を用い、
その他の点を実施例6と同様に操作して、ブロック共重
合体を得た。
【0136】その結果、内側のポリアルケニルエーテル
セグメントと、外側のポリアルコキシスチレンセグメン
トとからなる四本鎖星型ブロック共重合体ポリ(エチル
ビニルエーテル−b−p−ターシャルブトキシスチレ
ン)が得られた。Mn=1.90×105 、Mw/Mn
=1.11。このMnの値は、付加体1分子から四本の
枝分子が生成するとした計算値2.0×105 とよく一
致した。
セグメントと、外側のポリアルコキシスチレンセグメン
トとからなる四本鎖星型ブロック共重合体ポリ(エチル
ビニルエーテル−b−p−ターシャルブトキシスチレ
ン)が得られた。Mn=1.90×105 、Mw/Mn
=1.11。このMnの値は、付加体1分子から四本の
枝分子が生成するとした計算値2.0×105 とよく一
致した。
【0137】1HNMRスペクトル(270MHz,C
DCl3 )の測定値: <四本鎖星型ブロック共重合体>
DCl3 )の測定値: <四本鎖星型ブロック共重合体>
【0138】
【化30】
【0139】δ(ppm) :ピークf+j 1.20(12
(x+1)H,CH3 ) n 1.30(36yH,CH3 ) g 1.40〜2.00(8xH,−CH2 −CH−) k+l 1.20〜2.20(12yH,−CH2 −CH−) a 2.10−2.40(8H,シクロヘキサン環) d,e,h,i,o, 3.00〜4.00 c 4.10(8H,−CH2 −) b+m 6.75〜7.00(16(y+1)H,芳香族) 実施例8 窒素雰囲気下で十分に精製乾燥したトルエン3.0ml中
にイソブチルビニルエーテルを1.0ml(1.5モル/
l)溶解した。そこへトルエンで希釈した1,1,4,
4−テトラキス[4−(2−ビニロキシ)エトキシフェ
ニル]シクロヘキサン(参考例3の化合物)とヨウ化水
素との付加体0.5ml(1.7ミリモル/l)、および
ヨウ化亜鉛(Znl2 )のエーテル溶液0.5ml(0.
17ミリモル/l)をこの順に添加して重合を開始し、
−15℃で6時間重合を継続した。
(x+1)H,CH3 ) n 1.30(36yH,CH3 ) g 1.40〜2.00(8xH,−CH2 −CH−) k+l 1.20〜2.20(12yH,−CH2 −CH−) a 2.10−2.40(8H,シクロヘキサン環) d,e,h,i,o, 3.00〜4.00 c 4.10(8H,−CH2 −) b+m 6.75〜7.00(16(y+1)H,芳香族) 実施例8 窒素雰囲気下で十分に精製乾燥したトルエン3.0ml中
にイソブチルビニルエーテルを1.0ml(1.5モル/
l)溶解した。そこへトルエンで希釈した1,1,4,
4−テトラキス[4−(2−ビニロキシ)エトキシフェ
ニル]シクロヘキサン(参考例3の化合物)とヨウ化水
素との付加体0.5ml(1.7ミリモル/l)、および
ヨウ化亜鉛(Znl2 )のエーテル溶液0.5ml(0.
17ミリモル/l)をこの順に添加して重合を開始し、
−15℃で6時間重合を継続した。
【0140】ついで、反応液にp−メトキシスチレン
1.0ml(1.5モル/l)を添加し、高濃度のヨウ化
亜鉛のエーテル溶液0.5ml(1.7ミリモル/l)を
添加し、重合をさらに6時間継続した。
1.0ml(1.5モル/l)を添加し、高濃度のヨウ化
亜鉛のエーテル溶液0.5ml(1.7ミリモル/l)を
添加し、重合をさらに6時間継続した。
【0141】その後、少量のアンモニア水を含むメタノ
ールの添加により重合を停止し、以降は実施例6と同様
に操作して、ポリマーを得た。
ールの添加により重合を停止し、以降は実施例6と同様
に操作して、ポリマーを得た。
【0142】その結果、内側のポリアルケニルエーテル
セグメントと、外側のポリアルコキシスチレンセグメン
トとからなる四本鎖星型ブロック共重合体ポリ(イソブ
チルビニルエーテル−b−p−メトキシスチレン)が得
られた。Mn=2.2×10 5 、Mw/Mn=1.0
4。このMnの値は、付加体1分子から四本の枝分子が
生成するとした計算値2.1×105 とよく一致した。
この四本鎖星型ブロック共重合体の 1HNMRスペクト
ル(270MHz,CDCl3 )の測定値は、実施例6
の測定値と同じであった。
セグメントと、外側のポリアルコキシスチレンセグメン
トとからなる四本鎖星型ブロック共重合体ポリ(イソブ
チルビニルエーテル−b−p−メトキシスチレン)が得
られた。Mn=2.2×10 5 、Mw/Mn=1.0
4。このMnの値は、付加体1分子から四本の枝分子が
生成するとした計算値2.1×105 とよく一致した。
この四本鎖星型ブロック共重合体の 1HNMRスペクト
ル(270MHz,CDCl3 )の測定値は、実施例6
の測定値と同じであった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】
【化11】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】(式中、R1 、R2 およびnは前記と同意
味を有し、Aはカチオン供給化合物のカチオン供給残部
を意味する)で表わされる。
味を有し、Aはカチオン供給化合物のカチオン供給残部
を意味する)で表わされる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正内容】
【0085】本発明における重合反応はリビング重合で
あるので、重合反応を終結させるには反応液に重合停止
剤が添加される。重合停止剤としては、たとえば、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノール等のアルコール類:ジメチルアミン、ジ
エチルアミン等のアミン類のように、HZ(Zは停止剤
残基)で表される化合物が好ましく使用される。メタノ
ールを用いる場合、これにアンモニア水を併用するのが
好ましい。アンモニアは有機アルミニウム[V]ルイス
酸および金属ハロゲン化物の活性を失活させる働きを有
する。カチオン供給化合物HAに対する重合停止剤のモ
ル比は1〜10,000、好ましくは1〜1,000で
ある。
あるので、重合反応を終結させるには反応液に重合停止
剤が添加される。重合停止剤としては、たとえば、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノール等のアルコール類:ジメチルアミン、ジ
エチルアミン等のアミン類のように、HZ(Zは停止剤
残基)で表される化合物が好ましく使用される。メタノ
ールを用いる場合、これにアンモニア水を併用するのが
好ましい。アンモニアは有機アルミニウム[V]ルイス
酸および金属ハロゲン化物の活性を失活させる働きを有
する。カチオン供給化合物HAに対する重合停止剤のモ
ル比は1〜10,000、好ましくは1〜1,000で
ある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正内容】
【0087】ポリマーの重合度は、アルケニルエーテル
[II]およびアルコキシスチレン[III] と付加体[V]
とのモル比(100%重合率)で決まるので、付加体
[V]の使用量は重要である。所望する重合度に応じて
アルケニルエーテル[II]およびアルコキシスチレン[I
II] と付加体[V]とのモル比を決めることにより、分
子量の設定がなし得る。
[II]およびアルコキシスチレン[III] と付加体[V]
とのモル比(100%重合率)で決まるので、付加体
[V]の使用量は重要である。所望する重合度に応じて
アルケニルエーテル[II]およびアルコキシスチレン[I
II] と付加体[V]とのモル比を決めることにより、分
子量の設定がなし得る。
Claims (2)
- 【請求項1】一般式 【化1】 (式中、R1 およびR3 は水素原子またはメチル基、n
は整数3または4、R 2 はnが3のとき三価の有機基、
nが4のとき四価の有機基、R4 は一価の有機基、R5
はアルキル基、xおよびyは整数1〜5,000、Zは
停止剤残基をそれぞれ意味する)で表される星型ブロッ
ク共重合体。 - 【請求項2】一般式 【化2】 (式中、R1 は水素原子またはメチル基、nは整数3ま
たは4、R2 はnが3のとき三価の有機基、nが4のと
き四価の有機基をそれぞれ意味する)で表される多官能
アルケニルエーテルとカチオン供給化合物との付加体を
開始剤として用い、 一般式 【化3】 (式中、R3 は水素原子またはメチル基、R4 は一価の
有機基をそれぞれ意味する)で表されるアルケニルエー
テルを重合させ、ついで 一般式 【化4】 (式中、R5 はアルキル基を意味する)で表されるアル
コキシスチレンをブロック共重合させ、停止剤で反応を
停止させて、 一般式 【化5】 (式中、xおよびyは整数1〜5,000、Zは停止剤
残基、n、R1 、R2、R3 、R4 およびR5 は上記と
同じ意味を有する)で表される三本鎖または四本鎖星型
化合物を製造することを特徴とする星型ブロック共重合
体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03279711A JP3078060B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 星型ブロック共重合体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03279711A JP3078060B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 星型ブロック共重合体およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06239944A true JPH06239944A (ja) | 1994-08-30 |
JP3078060B2 JP3078060B2 (ja) | 2000-08-21 |
Family
ID=17614816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03279711A Expired - Fee Related JP3078060B2 (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 星型ブロック共重合体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3078060B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001016198A1 (fr) * | 1999-08-31 | 2001-03-08 | Nippon Soda Co., Ltd. | Copolymere bloc en etoile |
WO2005040282A1 (ja) * | 2003-10-29 | 2005-05-06 | Kyowa Hakko Chemical Co., Ltd. | 樹脂組成物 |
WO2009008252A1 (ja) | 2007-07-06 | 2009-01-15 | Maruzen Petrochemical Co., Ltd. | Aba型トリブロック共重合体及びその製造方法 |
JP2010065108A (ja) * | 2008-09-10 | 2010-03-25 | Maruzen Petrochem Co Ltd | フェノール系硬化剤及び該フェノール系硬化剤を用いたエポキシ樹脂組成物 |
WO2010109928A1 (ja) | 2009-03-24 | 2010-09-30 | 丸善石油化学株式会社 | ビニルエーテル系星型ポリマーおよびその製造方法 |
-
1991
- 1991-10-25 JP JP03279711A patent/JP3078060B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001016198A1 (fr) * | 1999-08-31 | 2001-03-08 | Nippon Soda Co., Ltd. | Copolymere bloc en etoile |
US6713564B1 (en) | 1999-08-31 | 2004-03-30 | Nippon Soda Co. Ltd. | Star block copolymer |
WO2005040282A1 (ja) * | 2003-10-29 | 2005-05-06 | Kyowa Hakko Chemical Co., Ltd. | 樹脂組成物 |
EP2186837A4 (en) * | 2007-07-06 | 2010-09-22 | Maruzen Petrochem Co Ltd | ABA-TRIBLOCK COPOLYMER AND MANUFACTURING METHOD THEREFOR |
EP2186837A1 (en) * | 2007-07-06 | 2010-05-19 | Maruzen Petrochemical Co., Ltd. | Aba triblock copolymer and process for producing the same |
WO2009008252A1 (ja) | 2007-07-06 | 2009-01-15 | Maruzen Petrochemical Co., Ltd. | Aba型トリブロック共重合体及びその製造方法 |
US8492483B2 (en) | 2007-07-06 | 2013-07-23 | Maruzen Petrochemical Co., Ltd. | ABA triblock copolymer and process for producing the same |
JP2013213225A (ja) * | 2007-07-06 | 2013-10-17 | Maruzen Petrochem Co Ltd | Aba型トリブロック共重合体及びその製造方法 |
JP5508011B2 (ja) * | 2007-07-06 | 2014-05-28 | 丸善石油化学株式会社 | Aba型トリブロック共重合体及びその製造方法 |
KR101512496B1 (ko) * | 2007-07-06 | 2015-04-15 | 마루젠 세끼유가가꾸 가부시키가이샤 | Aba형 삼중블록 공중합체 및 그 제조방법 |
JP2010065108A (ja) * | 2008-09-10 | 2010-03-25 | Maruzen Petrochem Co Ltd | フェノール系硬化剤及び該フェノール系硬化剤を用いたエポキシ樹脂組成物 |
WO2010109928A1 (ja) | 2009-03-24 | 2010-09-30 | 丸善石油化学株式会社 | ビニルエーテル系星型ポリマーおよびその製造方法 |
US20120022219A1 (en) * | 2009-03-24 | 2012-01-26 | Maruzen Petrochemical Co., Ltd | Vinyl ether-based star polymer and process for production thereof |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3078060B2 (ja) | 2000-08-21 |
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