JPH06239842A - 新規な4−メチル−1,3−オキサゾール化合物、それらの調製法およびそれらを含む医薬組成物 - Google Patents

新規な4−メチル−1,3−オキサゾール化合物、それらの調製法およびそれらを含む医薬組成物

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JPH06239842A
JPH06239842A JP5310639A JP31063993A JPH06239842A JP H06239842 A JPH06239842 A JP H06239842A JP 5310639 A JP5310639 A JP 5310639A JP 31063993 A JP31063993 A JP 31063993A JP H06239842 A JPH06239842 A JP H06239842A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(I)を有する化合物、その鏡像異性
体、ジアステレオ異性体またはエピマー、並びに製薬上
許容可能な酸または塩基とのその付加塩(I)を有する
化合物、およびそれらの調製法およびそれらを含む医薬
組成物。 [式中、Rは1−アダマンチル基、ジシクロプロピル
メチル基、C3〜6シクロアルキル基、ビシクロ〔2.
2.2〕オクト−1−チル基等;Rは基−CH−O
−CO−C(CH−OH、基−(CH−X
−(CH−CH−CO−OR(但し、X=
O,S,NH等;R=H,C1〜6アルキル;m=
1,2,3、n=0,1,2)等;を示す] 【効果】 一般式(I)の化合物は関節炎および炎症性
病理の治療に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な4−メチル−
1,3−オキサゾール化合物、それらの調製法およびそ
れらを含む医薬組成物に関する。
【0002】これらの化合物は、新規物質であるという
ことの外に、関節炎および炎症性病理の治療に使用する
ことのできる薬理学的特質を有している。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】炎症
性反応の際には、急性相タンパク質と呼ばれる血漿タン
パク質の一群の合成において大幅な修飾が起こる。これ
らのタンパク質のうち、フィブリノーゲン、反応性タン
パク質C、ハプトグロビンなどは急性相反応の際に増加
するのに対し、他のアルブミンおよびトランスフェリン
のようなものは減少する。これらのタンパク質、特にフ
ィブリノーゲンの変化は、血漿粘度の変動および炎症で
見られる沈降速度の増加に関与している。慢性関節リウ
マチでは、発症から治療による緩解の間にそれらの変動
と臨床パラメータとの間に相関が見られるため、これら
の急性相タンパク質には、疾患評価の基準として用いら
れるものもあった(Mallya RK等、J.Rhe
umatol.,1982,9,224〜8、Thom
pson PW等、Arthritis Rheu
m.,1987,30,618−23)。これらはある
種のサイトカイン、特にIl1 およびI16に依存して
おり、これらは関節炎の病状に重要な役割を果たすと考
えられている(ES Kimball編、「サイトカイ
ンおよび炎症(Cytokinesand Infla
mmation)」の、Gauldie J等、サイト
カインおよび急性相タンパク質の発現、CRC Pre
ss、1991年、275−305頁)。
【0004】動物薬理学では、急性相タンパク質の変動
に関しては、特に完全アジュバントを注射した後の急性
炎症相のラットで研究が行われてきた(Lewis E
J等、J.Pharmacol.Meth.,198
9,21,183〜94)。幾つかの1,3−オキサゾ
ール化合物は、文献に記載されている。他と、詳細には
欧州特許第220573号明細書に記載されている化合
物が挙げられる。
【0005】
【課題を解決するための手段】更に具体的には、本発明
は、式
【化16】 [式中、R1 は1−アダマンチル基、ジシクロプロピル
メチル基、(未置換であるか、ハロゲン原子、ヒドロキ
シ基または線形若しくは分枝した(C1 〜C6 )アルコ
キシ基によって置換した)(C3 〜C6 )シクロアルキ
ル基、または(未置換であるか、4−位がハロゲン原
子、線形若しくは分枝した(C1 〜C6 )アルコキシ基
またはヒドロキシ基で置換された)ビシクロ[2.2.
2]オクト−l−イル基であり、R2 は、基
【化17】 または
【化18】 であり、但し、mは1、2または3であり、Xは酸素ま
たは硫黄原子であるか、N−R基(式中、Rは水素原子
であるかまたは線形若しくは分枝した(C1 〜C6 )ア
ルキル基)であり、R3またはR4は、同一であるかま
たは異なるものであり、水素原子、線形若しくは分枝し
た(C1 〜C6 )アルキル基、トリフルオロメチル基で
あるか、または
【化19】 が(C3 〜C6 )シクロアルキル基を形成し、nは0、
1または2であり、R5 はヒドロキシ基、線形若しくは
分枝した(C1 〜C6 )アルコキシ基、(未置換である
か、または1または2個の線形若しくは分枝した(C1
〜C6 )アルキル基で置換された)アミノ基、または−
O−CH2 −CO−NRR′(RおよびR′は線形若し
くは分枝した(C1 〜C6 )アルキル基であるか、また
はそれらが結合している窒素原子と一緒になって5また
は6−員の複素環を形成する)である]を有する化合
物、それらの鏡像異性体、ジアステレオ異性体またはエ
ピマー、並びに製薬上許容可能な酸または塩基とのそれ
らの付加塩に関する。
【0006】製薬上許容可能な酸としては、塩酸、硫
酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、メタンスルホン酸
およびショウノウ酸等が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0007】製薬上許容可能な塩基としては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、第三ブチルアミン、ジエチ
ルアミン、エチレンジアミン等が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。
【0008】本発明は、式(I)の化合物の調製法であ
って、出発材料として式 R1 ―CO2 H (II) (式中、R1は式(I)におけるのと同じ意味である)
を有する酸を出発物質として用い、これを2−クロロア
セト酢酸エチルと反応させて、式
【化20】 (式中、R1 は式(I)におけるのと同じ意味である)
の化合物を得て、これに酸性媒質中でホルムアミドを作
用させ、式
【化21】 (式中、R1 は式(I)におけるのと同じ意味である)
の化合物を得て、これを水素化アルミニウムリチウムの
存在下で還元することによって、式
【化22】 (式中、R1 は式(I)におけるのと同じ意味である)
の化合物へ転換し、これを、無水の媒質中で乾燥水酸化
ナトリウムおよびクロロホルムの存在下でアセトンと反
応させることによって、式(I)の化合物の特殊な例で
ある、式
【化23】 (式中、R1 は式(I)におけるのと同じ意味である)
の化合物を得て、所望であればその酸官能基を通常の有
機化学の手法によってエステルまたはアミド官能基に転
換するか、あるいは、塩化チオニルと反応させることに
よって式
【化24】 (式中、R1 は式(I)におけるのと同じ意味である)
の化合物を得て、これを所望であれば脱水を行っていな
いジメチルホルムアミド媒質中、水素化ナトリウムの存
在下で、エチル−2−ヒドロキシ−イソブチレートと反
応させることによって、式
【化25】 (式中、R1 は式(I)におけるのと同じ意味である)
の化合物を得て、式(VI)の化合物を通常の有機化学反応
へ付すことによって、式
【化26】 (式中、R1 およびmは式(I)におけるのと同じ意味
である)の化合物を得て、これを a 無水媒質中で、DMF中にて、式
【化27】 (式中、Mはアルカリ金属であり、n、R3 、R4 およ
びR5 は式(I)で定義した通りであり、X′は硫黄ま
たは酸素原子である)と反応させることによって、式
(I)の化合物の特殊な例である、式
【化28】 (式中、R1 、R3 、R4 、R5 、X′、mおよびn
は、前記で定義した通りである)の化合物を得て、R5
は、所望であれば、それがヒドロキシ基であるとき、通
常の有機化学の手法によって対応するアミノまたはエス
テル基へ転換し、 b 式
【化29】 (式中、Rは、アルキル基であり、n、R3 およびR4
は、式(I)におけるのと同じ意味を有する)のアミノ
エステルと反応させて、式(I)の化合物の特殊な例で
ある式
【化30】 (式中、R1 、R3 、R4 、R、mおよびnは、前記と
同じ意味である)の化合物を得て、そのエステル官能基
を、所望であれば通常の有機化学の手法によって対応す
る酸官能基へ転換した後アミド官能基へ転換し、その第
二アミン官能基を、所望であればアルキル化によって第
三アミン官能基に転換することを含んで成り、式(I/
a)、(I/b)、(I/c)または(I/d)の化合
物を適宜通常の精製手法によって精製し、その異性体
を、所望であれば通常の分離技術によって分離し、これ
を所望により製薬上許容可能な酸または塩基とのそれら
の付加塩へ転換する、調整法にも関する。
【0009】これらの新規な4−メチル−1,3−オキ
サゾール化合物は、非常に有用な薬理学的特性を備えて
いる。これらの化合物は、ラットにおけるフロイントア
ジュバントの注射の効果を、急性相血漿タンパク質(ア
ルブミン)濃度および局所の浮腫のいずれにおいても減
少させる。この効果は、本発明の化合物が抗炎症作用を
有することを示すものである。
【0010】本発明は、活性成分として少なくとも1種
類の式(I)の化合物またはその光学異性体と1種類以
上の不活性で、毒性がない適当な賦形剤を含む医薬組成
物にも及ぶ。得られた医薬組成物は様々な形態で提供す
ることができるが、錠剤、糖衣錠、硬質ゼラチンカプセ
ル、座薬、経口服用の懸濁液、経皮形態(ゲル、貼剤)
等が最も好都合である。
【0011】有用な投与量は、症状の性質および重篤
度、投与経路、並びに患者の年令および体重に応じて調
整することができる。この単位投与量は、1日あたり1
回以上の用量で、0.02gから2gの範囲である。
【0012】下記の例により本発明を説明するが、いか
なる意味においても本発明を制限するものではない。こ
こで用いる出発材料は、既知の出発物質であるかまたは
既知の方法によって調製される出発材料である。
【0013】例1: 2−メチル−2−{[2−(アダ
マント−1−イル)−4−メチル−1,3−オキサゾー
ル−5−イル]メトキシ}プロピオン酸、ナトリウム塩 段階A: 2−[(アダマント−1−イル)カルボニル
オキシ]アセト酢酸エチル 1−アダマンタンカルボン酸200ミリモルを、炭酸ナ
トリウム100ミリモルをDMF160mlに混合した
ものに加える。混合物を80℃に加熱した後、2−クロ
ロアセト酢酸エチル200ミリモルをDMF40mlに
溶解したものを加える。この温度および撹拌を3時間保
持した後、混合物を室温で10時間放置する。DMFを
蒸発させた後、残渣を水300mlおよびエーテル30
0mlで処理する。抽出、乾燥および蒸発の後、予期し
た生成物が油状生成物の形態で得られる。
【0014】段階B: 2−(アダマント−1−イル)
−4−メチル−5−エトキシカルボニル−1,3−オキ
サゾール 濃硫酸3.8mlと次に前段階で得た生成物33ミリモ
ルを、10℃で無水ホルムアミド27.7mlに滴下し
て加える。この混合物を140℃で2時間加熱する。1
0℃まで冷却した後、水140mlおよびエーテル10
0mlを加える。抽出して、有機相をN/10硫酸で洗
浄し、乾燥し、蒸発させた後、ジクロロメタン/酢酸エ
チル混合物(95/5)を溶離剤として用いてシリカカ
ラム精製を行うと、予期した生成物が得られる。
【0015】段階C: 2−(アダマント−1−イル)
−4−メチル−5−ヒドロキシメチル−1,3−オキサ
ゾール 水素化アルミニウムリチウム30ミリモルを、窒素雰囲
気下0℃でTHF40mlに加える。前段階で得た化合
物23ミリモルを混合物に加え、全混合物を0℃で1時
間放置した後、室温で2時間放置する。次いで、イソプ
ロパノール7.5mlと飽和塩化ナトリウム溶液4.5
mlを加えた後、混合物を室温で10時間放置する。沈
殿物を濾過した後、濾液を蒸発させ、残渣を水50ml
およびエーテル150mlで処理する。抽出、洗浄、乾
燥および蒸発を行うと、予期した生成物が白色の結晶の
形態で得られる。 融点:134℃
【0016】段階D: 2−メチル−2−{[2−(ア
ダマント−1−イル)−4−メチル−1,3−オキサゾ
ール−5−イル]メトキシ}プロピオン酸、ナトリウム
塩 前段階で得た化合物18ミリモルを、無水アセトン27
mlに加える。次に、乾燥粉末状の水酸化ナトリウム9
2ミリモルを加える。混合物を、赤色になるまでアセト
ンの還流温度で加熱する。アセトン5.5mlにクロロ
ホルム24ミリモルを溶解したものを加え、この媒質を
4時間還流した後、10時間で室温にする。溶媒を蒸発
した後、残渣を水200ml中に回収し、エーテル20
0mlで洗浄する。次に、水性相を2N HClで酸性
にしてpH=2とする。沈殿物を濾過、乾燥および洗浄
し、対応するナトリウム塩に転換する。
【0017】例2: エチル−2−メチル−2−{[2
−(ジシクロプロピルメチル)−4−メチル−1,3−
オキサゾール−5−イル]メトキシ}プロピオネート 段階A、BおよびCは、例1の段階A、BおよびCと同
じであり、但し、段階Aでジシクロプロピルメチルカル
ボン酸を1−アダマンタンカルボン酸に置き換える。 段階D: 2−(l−ジシクロプロピルメチル)−4−
メチル−5−クロロメチル−1,3−オキサゾール 前段階で得た化合物22ミリモルをジクロロメタン50
mlに溶解したものを、5℃まで冷却する。次に、塩化
チオニル3.25mlを滴下して加える。混合物を2時
間還流する。蒸発および乾燥を行うと、予期した生成物
が油状生成物の形態で得られる。
【0018】段階E: エチル−2−メチル−2−
{[2−(ジシクロプロピルメチル)−4−メチル−
1,3−オキサゾール−5−イル]メトキシ}プロピオ
ネート 水素化ナトリウム51ミリモルを、窒素雰囲気下で無水
DMF40mlに加える。次に、エチル2−ヒドロキシ
イソブチレート51ミリモルをDMF20mlに溶解し
たものを加え、混合物を室温で1時間放置する。氷浴に
よって冷却した後、前段階で得た化合物36ミリモルを
20mlのDMFに溶解したものを加える。混合物を室
温で一晩撹拌する。−5℃で、飽和塩化アンモニウム溶
液20mlを加える。DMFを蒸発し、水150ml中
で処理して、酢酸エチルで抽出、洗浄、乾燥し、蒸発し
て、ペンタン/酢酸エチル混合物(85/15)を溶離
剤として用いるシリカカラムクロマトグラフィによる精
製を行うと、予期した生成物が油状生成物の形態で得ら
れる。
【0019】例3: 2−メチル−2−{[2−(ジシ
クロプロピルメチル)−4−メチル−1,3−オキサゾ
ール−5−イル]メトキシ}プロピオン酸、ナトリウム
塩 水酸化ナトリウムペレット8ミリモルと、水4mlを、
前段階で得た生成物8ミリモルを含むエタノール60m
lの溶液に加える。この混合物を3時間還流する。蒸発
後、残渣を水に吸収し、エーテルで抽出し、4N塩酸に
より酸性にし、濾過および乾燥を行うと、予期した生成
物が得られ、対応するナトリウム塩に転換する。
【0020】例4および6は、例2に記載したのと同じ
手順で合成した。例5および7は、例3に記載したのと
同じ手順で合成した。 例4: エチル−2−メチル−2−{[2−(4−メト
キシシクロヘキシル)−4−メチル−1,3−オキサゾ
ール−5−イル]メトキシ}プロピオネート 例5: 2−メチル−2−{[2−(4−メトキシシク
ロヘキシル)−4−メチル−1,3−オキサゾール−5
−イル]メトキシ}プロピオン酸、ナトリウム塩質量ス
ペクトル、FAB: [M+H]+ :m/z=334 例6 エチル−2−メチル−2−{[2−(ビシクロ[2.
2.2]オクト−1−イル)−4−メチル−1,3−オ
キサゾール−5−イル]メトキシ}プロピオネート 例7 2−メチル−2−{[2−(ビシクロ[2.2.2]オ
クト−1−イル)−4−メチル−1,3−オキサゾール
−5−イル]メトキシ}プロピオン酸、ナトリウム塩
【0021】例8: 2−(アダマント−1−イル)−
4−メチル−5−(2−ヒドロキシイソ−ブチロキシメ
チル)−1,3−オキサゾール この例の段階AからDまでは、例2の段階AからDで説
明したものと同じ手順で行った。 段階E: 2−(アダマント−1−イル)−4−メチル
−5−(2−ヒドロキシイソ−ブチロキシメチル)−
1,3−オキサゾール 水素化ナトリウム29ミリモルをDMF20ml中に入
れる。0℃で、エチル2−ヒドロキシイソブチレート2
9ミリモルを非−無水のDMF10ml溶液中で加え、
混合物を1時間、室温で放置する。前記の段階で得た生
成物21ミリモルを0℃で滴下して投入し、撹拌を10
時間、室温で続ける。5℃で20mlの飽和塩化アンモ
ニウム水溶液による加水分解を行った後、DMFを蒸発
させ、残渣を水100ml中に回収し、エーテル100
mlによって抽出する。予期した生成物は、溶離剤とし
てペンタン/酢酸エチル混合物を(80/20)用いた
シリカカラム精製を行った後に得られる。 融点 68−70℃
【0022】本発明の化合物の薬理学的研究 例9: 急性相タンパク質の生体内での活性 本発明の化合物の生物学的活性を、特に完全フロイント
アジュバントの皮下注射してから6日後のラットの血漿
アルブミンについて測定した。炎症の急性相における負
のタンパク質であるアルブミンは、アジュバントによっ
て引き起こされる炎症状態によって大幅に減少するが、
本化合物を1日当たり100mg/kg経口投与するこ
とによって完全または部分的に回復する。
【0023】実験手順 Pearsonによって初めて報告されたラットのアジ
ュバント関節炎(Pearson CM.,Proc.
Soc.Exp.Biol.Med.,1956,9
1,95−101)は、フロイント完全アジュバント
(Mycobacterium butylicum
4mgをパラフィン油/水/Tween801mlに懸
濁したもの)0.1mlを、ルイス雌ラット(62日
令)の後脚足裏部に注入することによって引き起こし
た。本生成物は、その溶解度に応じて0.2%の水性溶
液またはヒドロキシプロピルセルロース懸濁液の形態で
毎日投与する。急性相タンパク質に対する作用は、関節
炎を誘発してから6日後のアルブミンの血漿中濃度を測
定することによって評価し(Lewisによって記載さ
れた比色分析法(Lewis EJ.等、J.Phar
macol.Meth.,1989,21,183−9
4)、アジュバント自体は基礎アルブミン濃度を31パ
ーセント減少させた。臨床的効果は、感染した後脚の体
積を体積測定法によって測定して評価した。本発明の化
合物の活性は、下記の結果に見られるように対照化合物
のロマザリットに比較してはるかに優れている。 低アルブミン血症の補正値 例1 31% 31% 例2 47% 47% 例3 27% 27% ロマザリット 1% 1% 同時に、本化合物は、注射部位の浮腫の度合を減少させ
る傾向がある。したがって、化合物2は、浮腫を9%減
少させる。
【0024】 例10: 医薬組成物 20mg用量の1000錠の製剤処方 例1の化合物 20g ヒドロキシプロピルセルロース 2g 小麦澱粉 10g ステアリン酸マグネシウム 100g タルク 3g
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリスチン リラ フランス国ヴィロフレ,リュ デュ ジェ ネラル ガリアンニ 11 (72)発明者 ジャクリン ボンネ フランス国パリ,リュ シャルコ 19 (72)発明者 アルメル フラダン フランス国ヌイリィ シュル セーヌ,ヴ ィラ ベルジラ 10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 [式中、R1 は1−アダマンチル基、ジシクロプロピル
    メチル基、(未置換であるか、ハロゲン原子、ヒドロキ
    シ基または線形若しくは分枝した(C1 〜C6 )アルコ
    キシ基によって置換された)(C3 〜C6 )シクロアル
    キル基、または(未置換であるか、4−位がハロゲン原
    子、線形若しくは分枝した(C1 〜C6 )アルコキシ基
    またはヒドロキシ基で置換された)ビシクロ[2.2.
    2]オクト−l−イル基であり、 R2 は、基 【化2】 または 【化3】 であり、 但し、mは1、2または3であり、 Xは酸素または硫黄原子であるか、N−R基(式中、R
    は水素原子であるかまたは線形若しくは分枝した(C1
    〜C6 )アルキル基)であり、 R3 またはR4 は、同一であるかまたは異なるものであ
    り、水素原子、線形若しくは分枝した(C1 〜C6 )ア
    ルキル基、トリフルオロメチル基であるか、または 【化4】 が(C3 〜C6 )シクロアルキル基を形成し、 nは0、1または2であり、 R5 はヒドロキシ基、線形若しくは分枝した(C1 〜C
    6 )アルコキシ基、(未置換であるか、または1または
    2個の線形若しくは分枝した(C1 〜C6 )アルキル基
    で置換された)アミノ基、または−O−CH2 −CO−
    NRR′(RおよびR′は線形若しくは分枝した(C1
    〜C6 )アルキル基であるか、またはそれらが結合して
    いる窒素原子と一緒になって5または6−員の複素環を
    形成する)である]を有する化合物、その鏡像異性体、
    ジアステレオ異性体またはエピマー、並びに製薬上許容
    可能な酸または塩基とのその付加塩。
  2. 【請求項2】 R1 が1−アダマンチル基、その鏡像異
    性体、ジアステレオ異性体およびエピマー、並びに製薬
    上許容可能な酸または塩基とのその付加塩である、請求
    項1に記載の式(I)を有する化合物。
  3. 【請求項3】 R1 がジシクロプロピルメチル基、その
    鏡像異性体、ジアステレオ異性体およびエピマー、並び
    に製薬上許容可能な酸または塩基とのその付加塩であ
    る、請求項1に記載の式(I)を有する化合物。
  4. 【請求項4】 式 R1 −CO2 H (II) (式中、R1 は式(I)におけるのと同じ意味である)
    を有する酸を出発物質として用い、これを2−クロロア
    セト酢酸エチルと反応させて、式 【化5】 (式中、R1 は式(I)におけるのと同じ意味である)
    の化合物を得て、これに酸性媒質中でホルムアミドを作
    用させ、式 【化6】 (式中、R1 は式(I)におけるのと同じ意味である)
    の化合物を得て、これを水素化アルミニウムリチウムの
    存在下で還元することによって、式 【化7】 (式中、R1 は式(I)におけるのと同じ意味である)
    の化合物へ転換し、これを、無水の媒質中で乾燥水酸化
    ナトリウムおよびクロロホルムの存在下でアセトンと反
    応させることによって、式(I)の化合物の特殊な例で
    ある、式 【化8】 (式中、R1 は式(I)におけるのと同じ意味である)
    の化合物を得て、所望であればその酸官能基を通常の有
    機化学の手法によってエステルまたはアミド官能基に転
    換するか、あるいは、 塩化チオニルと反応させることによって式 【化9】 (式中、R1 は式(I)におけるのと同じ意味である)
    の化合物を得て、これを所望であれば脱水を行っていな
    いジメチルホルムアミド媒質中、水素化ナトリウムの存
    在下で、エチル−2−ヒドロキシ−イソブチレートと反
    応させることによって、式 【化10】 (式中、R1 は式(I)におけるのと同じ意味である)
    の化合物を得て、 式(VI)の化合物を通常の有機化学反応へ付すことによ
    って、式 【化11】 (式中、R1 およびmは式(I)におけるのと同じ意味
    である)の化合物を得て、 これを a 無水媒質中で、DMF中にて、式 【化12】 (式中、Mはアルカリ金属であり、n、R3 、R4 およ
    びR5 は式(I)で定義した通りであり、X′は硫黄ま
    たは酸素原子である)と反応させることによって、 式(I)の化合物の特殊な例である、式 【化13】 (式中、R1 、R3 、R4 、R5 、X′、mおよびn
    は、前記で定義した通りである)の化合物を得て、R5
    は、所望であれば、それがヒドロキシ基であるとき、通
    常の有機化学の手法によって対応するアミノまたはエス
    テル基へ転換し、 b 式 【化14】 (式中、Rは、アルキル基であり、n、R3 およびR4
    は、式(I)におけるのと同じ意味を有する)のアミノ
    エステルと反応させて、式(I)の化合物の特殊な例で
    ある式 【化15】 (式中、R1 、R3 、R4 、R、mおよびnは、前記と
    同じ意味である)の化合物を得て、そのエステル官能基
    を、所望であれば通常の有機化学の手法によって対応す
    る酸官能基へ転換した後アミド官能基へ転換し、その第
    二アミン官能基を、所望であればアルキル化によって第
    三アミン官能基に転換することを含んで成り、 式(I/a)、(I/b)、(I/c)または(I/
    d)の化合物を適宜通常の精製手法によって精製し、そ
    の異性体を、所望であれば通常の分離技術によって分離
    し、これを所望により製薬上許容可能な酸または塩基と
    のそれらの付加塩へ転換する、調整法。
  5. 【請求項5】 活性成分として、請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の少なくとも1種類の化合物を、単独また
    は1種類以上の不活性で毒性がなく且つ製薬上許容可能
    なビヒクルと組み合わせて含む、医薬組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の少
    なくとも1種類の活性成分であって関節炎および炎症性
    疾患の治療に有用な活性成分を含む、請求項5に記載の
    医薬組成物。
JP5310639A 1992-12-11 1993-12-10 新規な4−メチル−1,3−オキサゾール化合物、それらの調製法およびそれらを含む医薬組成物 Expired - Lifetime JP2579116B2 (ja)

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