JPH06238597A - 熱針穿孔装置 - Google Patents
熱針穿孔装置Info
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- JPH06238597A JPH06238597A JP5045899A JP4589993A JPH06238597A JP H06238597 A JPH06238597 A JP H06238597A JP 5045899 A JP5045899 A JP 5045899A JP 4589993 A JP4589993 A JP 4589993A JP H06238597 A JPH06238597 A JP H06238597A
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- roll
- film
- hot needle
- needle
- thermal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フイルムやシートの穿孔部での引っ張り状態
の調整が簡単で片面を平滑にでき、特に、薄い低融点の
フイルムでも良好に穿孔でき、熱針による滓を生じない
穿孔装置とする。 【構成】外周に長さ約10mmの熱針11を放射状に向け
て等間隔で無数に突設した熱針ロール1と、熱針ロール
1内にヒーター12を内蔵して熱針を約100゜C以上の
所定温度に加熱調整できるように成し、熱針ロール1に
対向配置される支持ロール2は、回転軸21に固着した
鉄芯ロール本体22の外周に厚み約2cmのシリコン単体
発泡スポンジ層23を接着して弾性スポンジ状の外周層
としている。また、鉄芯ロール本体22内には冷却水2
4が循環している。
の調整が簡単で片面を平滑にでき、特に、薄い低融点の
フイルムでも良好に穿孔でき、熱針による滓を生じない
穿孔装置とする。 【構成】外周に長さ約10mmの熱針11を放射状に向け
て等間隔で無数に突設した熱針ロール1と、熱針ロール
1内にヒーター12を内蔵して熱針を約100゜C以上の
所定温度に加熱調整できるように成し、熱針ロール1に
対向配置される支持ロール2は、回転軸21に固着した
鉄芯ロール本体22の外周に厚み約2cmのシリコン単体
発泡スポンジ層23を接着して弾性スポンジ状の外周層
としている。また、鉄芯ロール本体22内には冷却水2
4が循環している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックフイルム
やパルプ紙等の各種シートに無数の微孔を透設するため
の穿孔装置に関するものである。
やパルプ紙等の各種シートに無数の微孔を透設するため
の穿孔装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱針をプラスチックフイルムに刺
し込んで穿孔形成する穿孔装置としては、図6のよう
に、ガイドロール間で強く張られながらゆっくり走行す
るフイルムに加熱された熱針を有する熱針ロールを速度
調整して回転させることで熱針をフイルムに刺し込む構
成であった。
し込んで穿孔形成する穿孔装置としては、図6のよう
に、ガイドロール間で強く張られながらゆっくり走行す
るフイルムに加熱された熱針を有する熱針ロールを速度
調整して回転させることで熱針をフイルムに刺し込む構
成であった。
【0003】しかしながら、ガイドロール間でのフイル
ムの引っ張り調整が難しく、特に伸縮フイルムでは強く
引っ張ると、穿孔後のフイルム巾が原寸より小さくなっ
て不良寸法となり、弱く引っ張ると必要寸法は確保でき
るがフイルムが振れて熱針から離れ穿孔できなくなるこ
とも起こる。また、引っ張り時には、図7のように、フ
イルムに走行方向に沿った張りしわができ易く、この部
分での穿孔形状が、図8のように、一層細長孔や大小の
バラつき孔となって孔形状が一定しないのである。
ムの引っ張り調整が難しく、特に伸縮フイルムでは強く
引っ張ると、穿孔後のフイルム巾が原寸より小さくなっ
て不良寸法となり、弱く引っ張ると必要寸法は確保でき
るがフイルムが振れて熱針から離れ穿孔できなくなるこ
とも起こる。また、引っ張り時には、図7のように、フ
イルムに走行方向に沿った張りしわができ易く、この部
分での穿孔形状が、図8のように、一層細長孔や大小の
バラつき孔となって孔形状が一定しないのである。
【0004】さらに、熱針の温度が200゜C以上と高い
ため、低融点のフイルムでは穿孔時に全体が溶解して破
れ製品にならないものであった。特に薄い低融点のフイ
ルムでは無数の熱針による刺し込み時の熱或いは輻射熱
などで溶解変形して穿孔できないものもあった。
ため、低融点のフイルムでは穿孔時に全体が溶解して破
れ製品にならないものであった。特に薄い低融点のフイ
ルムでは無数の熱針による刺し込み時の熱或いは輻射熱
などで溶解変形して穿孔できないものもあった。
【0005】また、穿孔部は、溶解樹脂が熱針の刺し込
みと抜き外しの動きに応じて引っ張られるため、図9の
ように、孔の周囲に収縮突起が両面において突出するの
であり、片面に平滑性が要求されるフイルムには適さな
いのである。
みと抜き外しの動きに応じて引っ張られるため、図9の
ように、孔の周囲に収縮突起が両面において突出するの
であり、片面に平滑性が要求されるフイルムには適さな
いのである。
【0006】そこで、熱針ロールに対向してゴムロール
を配置することでその付着面側の収縮突起を解消して片
面を平滑にすることが考えられるが、実験によると、ゴ
ムロールへの付着が強くて穿孔後のフイルムの剥離が円
滑にできず、迅速な作業が図れない問題が生じた。特
に、長時間使用した場合、熱針の熱が放熱性の不良なゴ
ム全体に滞留蓄熱されてフイルムの剥離が一層不良とな
り製品化が難しいものとなる。また、滞留蓄熱によって
外周温度が高温になることから、薄くて低融点のフイル
ムの場合は半溶解となり、この状態での熱針の刺し込み
熱で全体に焼き切れることも起こるのである。
を配置することでその付着面側の収縮突起を解消して片
面を平滑にすることが考えられるが、実験によると、ゴ
ムロールへの付着が強くて穿孔後のフイルムの剥離が円
滑にできず、迅速な作業が図れない問題が生じた。特
に、長時間使用した場合、熱針の熱が放熱性の不良なゴ
ム全体に滞留蓄熱されてフイルムの剥離が一層不良とな
り製品化が難しいものとなる。また、滞留蓄熱によって
外周温度が高温になることから、薄くて低融点のフイル
ムの場合は半溶解となり、この状態での熱針の刺し込み
熱で全体に焼き切れることも起こるのである。
【0007】さらに、熱針の刺し込みによってゴムロー
ル表面に復元不可能な刺込穴が無数に形成され、その穴
に熱針によるフイルムの溶解滓が付着残存されて次第に
剥落が生じ、これらの溶解滓や刺し込みによる剥落する
ゴム滓がフイルムに落下して巻取フイルムの中に介在す
る欠点も生じる。これらゴム滓を無くしフイルムの溶解
滓を防止するため、図10のように、熱針ロールに対向
してブラシロールが配置されることもあるが、ブラシで
フイルムを傷つけることがあると共に、ブラシで除去し
た滓が巻取フイルムに飛散することもあり適切でない。
ル表面に復元不可能な刺込穴が無数に形成され、その穴
に熱針によるフイルムの溶解滓が付着残存されて次第に
剥落が生じ、これらの溶解滓や刺し込みによる剥落する
ゴム滓がフイルムに落下して巻取フイルムの中に介在す
る欠点も生じる。これらゴム滓を無くしフイルムの溶解
滓を防止するため、図10のように、熱針ロールに対向
してブラシロールが配置されることもあるが、ブラシで
フイルムを傷つけることがあると共に、ブラシで除去し
た滓が巻取フイルムに飛散することもあり適切でない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、フイ
ルムやシートの穿孔部での引っ張り状態の調整が簡単
で、薄いフイルムでもしわの生じないように移行でき、
特に、薄い低融点のフイルムでも良好に穿孔でき、熱針
に付着した樹脂滓を付着しないと共に、熱針の刺し込み
による剥落滓を生ぜず、片面を平滑にできる熱針の穿孔
装置を提供するものである。
ルムやシートの穿孔部での引っ張り状態の調整が簡単
で、薄いフイルムでもしわの生じないように移行でき、
特に、薄い低融点のフイルムでも良好に穿孔でき、熱針
に付着した樹脂滓を付着しないと共に、熱針の刺し込み
による剥落滓を生ぜず、片面を平滑にできる熱針の穿孔
装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、ロー
ルの外周に熱針を放射状に向けて無数に突設した熱針ロ
ールと、熱針に伝熱する加熱手段を備えたものにおい
て、フイルムやシートを当接する支持ロールを熱針ロー
ルに対向して配置したもので、該支持ロールは、ロール
本体の外周にシリコン発泡層を周設して弾性スポンジ状
の外周層とした構成としている。なお、シリコン発泡層
は単独気孔或いは連続気孔を問わず、連続気泡とする場
合は支持ロールのロール本体を冷却する手段を備えても
よい。
ルの外周に熱針を放射状に向けて無数に突設した熱針ロ
ールと、熱針に伝熱する加熱手段を備えたものにおい
て、フイルムやシートを当接する支持ロールを熱針ロー
ルに対向して配置したもので、該支持ロールは、ロール
本体の外周にシリコン発泡層を周設して弾性スポンジ状
の外周層とした構成としている。なお、シリコン発泡層
は単独気孔或いは連続気孔を問わず、連続気泡とする場
合は支持ロールのロール本体を冷却する手段を備えても
よい。
【00010】
【作用】外周にシリコン発泡層を周設して弾性スポンジ
状の外周層とした支持ロールを用い、外周のシリコン発
泡層にフイルムやシートを当接支持した状態で熱針穿孔
できることからフイルムやシートの引っ張り調整が簡単
にできると共に、しわが生じないため均一な微孔形状と
なり、片面を支持されていることから片面の収縮突起を
阻止して片面を平滑にできるのである。
状の外周層とした支持ロールを用い、外周のシリコン発
泡層にフイルムやシートを当接支持した状態で熱針穿孔
できることからフイルムやシートの引っ張り調整が簡単
にできると共に、しわが生じないため均一な微孔形状と
なり、片面を支持されていることから片面の収縮突起を
阻止して片面を平滑にできるのである。
【0011】また、穿孔されたフイルムやシートは当接
部位がシリコン発泡層のため容易に剥離でき巻取工程も
円滑にできるのであり、密着性の強い伸縮性フイルムで
も容易に剥離できる。さらに、熱針穿孔の際、熱針がシ
リコン発泡層に刺し込まれて熱分散されると共に、断熱
性に優れることからシリコン発泡層の外周温度が外気温
より少し高い温度であってそれほど高くならないため、
薄い低融点のフイルムでも焼き切れることなく良好に穿
孔できるのである。
部位がシリコン発泡層のため容易に剥離でき巻取工程も
円滑にできるのであり、密着性の強い伸縮性フイルムで
も容易に剥離できる。さらに、熱針穿孔の際、熱針がシ
リコン発泡層に刺し込まれて熱分散されると共に、断熱
性に優れることからシリコン発泡層の外周温度が外気温
より少し高い温度であってそれほど高くならないため、
薄い低融点のフイルムでも焼き切れることなく良好に穿
孔できるのである。
【0012】また、熱針穿孔の際、刺し込まれたシリコ
ン発泡層が弾性スポンジ状であるため、刺し込みによる
シリコン発泡層の剥落する滓が生じることがなく、且つ
復元性に優れることから樹脂滓が付着残存することがな
いのである。
ン発泡層が弾性スポンジ状であるため、刺し込みによる
シリコン発泡層の剥落する滓が生じることがなく、且つ
復元性に優れることから樹脂滓が付着残存することがな
いのである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の図示実施例を詳細に説明す
る。図1に示す本例において、1は熱針ロールであり、
外周に長さ約10mmの熱針11を放射状に向けて等間隔
で無数に突設している。また、熱針ロール1内にヒータ
ー12を内蔵して熱針を約100゜C以上の所定温度に加
熱調整できるようにしている。なお、熱針ロール1はそ
の回転軸13をモータに連繋させて回転速度を調整でき
るものである。
る。図1に示す本例において、1は熱針ロールであり、
外周に長さ約10mmの熱針11を放射状に向けて等間隔
で無数に突設している。また、熱針ロール1内にヒータ
ー12を内蔵して熱針を約100゜C以上の所定温度に加
熱調整できるようにしている。なお、熱針ロール1はそ
の回転軸13をモータに連繋させて回転速度を調整でき
るものである。
【0014】熱針ロール1に対向配置される支持ロール
2は、回転軸21に固着した鉄芯ロール本体22の外周
に厚み約2cmのシリコン単体発泡スポンジ層23(以
下、シリコンスポンジ層という)を接着して弾性スポン
ジ状の外周層としている。また、鉄芯ロール本体22内
には冷却水24が循環している。なお、本例のシリコン
スポンジ層23は、硬度約HS32度、伸び260%、引
っ張り強さ14.4、引き裂き強さ4.8である。
2は、回転軸21に固着した鉄芯ロール本体22の外周
に厚み約2cmのシリコン単体発泡スポンジ層23(以
下、シリコンスポンジ層という)を接着して弾性スポン
ジ状の外周層としている。また、鉄芯ロール本体22内
には冷却水24が循環している。なお、本例のシリコン
スポンジ層23は、硬度約HS32度、伸び260%、引
っ張り強さ14.4、引き裂き強さ4.8である。
【0015】次に本例の作用を説明すると、巻取ロール
3の回転駆動によってプラスチックフイルム6が引き出
され、ガイドロール4,5間で支持ロール2外周のシリ
コンスポンジ層23に当接して支持され、回転する熱針
ロール1の熱針11の刺し込みによって穿孔され、微孔
62を無数に透設された有孔フイルム61が巻取ロール
3に巻き取られるのである。なお、本例では、フイルム
1cm2あたり10〜50個の微孔62が透設してある。
3の回転駆動によってプラスチックフイルム6が引き出
され、ガイドロール4,5間で支持ロール2外周のシリ
コンスポンジ層23に当接して支持され、回転する熱針
ロール1の熱針11の刺し込みによって穿孔され、微孔
62を無数に透設された有孔フイルム61が巻取ロール
3に巻き取られるのである。なお、本例では、フイルム
1cm2あたり10〜50個の微孔62が透設してある。
【0016】本例で特徴あることは、支持ロール2のシ
リコンスポンジ層23にフイルム6を当接させて走行さ
せることからフイルム6の引っ張り調整が簡単であり、
しわのない状態で熱針11により図3のように、均一に
穿孔できると共に、フイルム6の熱針ロール1側にだけ
溶解樹脂の収縮突起621が突出して当接面側には生ぜ
ず、図4のように、片面平滑な有孔フイルム61が得ら
れるのである。
リコンスポンジ層23にフイルム6を当接させて走行さ
せることからフイルム6の引っ張り調整が簡単であり、
しわのない状態で熱針11により図3のように、均一に
穿孔できると共に、フイルム6の熱針ロール1側にだけ
溶解樹脂の収縮突起621が突出して当接面側には生ぜ
ず、図4のように、片面平滑な有孔フイルム61が得ら
れるのである。
【0017】また、シリコンスポンジ層23のため当接
したフイルム6の穿孔後の剥離が容易であり、その巻き
取りに支障がないのである。特に薄くて伸縮性の大きな
フイルムの場合は強い付着状態となるが、剥離性材質の
シリコンスポンジ層23からの剥離が確保できるのであ
る。
したフイルム6の穿孔後の剥離が容易であり、その巻き
取りに支障がないのである。特に薄くて伸縮性の大きな
フイルムの場合は強い付着状態となるが、剥離性材質の
シリコンスポンジ層23からの剥離が確保できるのであ
る。
【0018】次に、穿孔の際、無数の熱針1がシリコン
スポンジ層23に刺し込まれるのであるが、発泡体によ
る優れた断熱性と、伝熱する熱針11の刺し込み部近く
での無数の気孔による迅速な熱分散によってシリコンス
ポンジ層23が熱くならないため薄い低融点のフイルム
でも良好に穿孔できるのである。本例では、シリコンス
ポンジ層23の外周温度が、外気温度から5゜C位上の
温度であり、フイルムに影響しないのである。
スポンジ層23に刺し込まれるのであるが、発泡体によ
る優れた断熱性と、伝熱する熱針11の刺し込み部近く
での無数の気孔による迅速な熱分散によってシリコンス
ポンジ層23が熱くならないため薄い低融点のフイルム
でも良好に穿孔できるのである。本例では、シリコンス
ポンジ層23の外周温度が、外気温度から5゜C位上の
温度であり、フイルムに影響しないのである。
【0019】この点、ゴムロールでは、熱伝導が悪いた
め一旦蓄熱された熱が放熱され難く、外周温度が高温に
なることから、薄くて低融点のフイルムの場合は半溶解
となり、この状態での熱針の刺し込み熱で全体に焼き切
れることが起こるのである。なお、本例でロール本体2
2内の冷却水24によって少しはシリコンスポンジ層2
3の温度が下がるが実験によれば大きな冷却効果はなか
った。
め一旦蓄熱された熱が放熱され難く、外周温度が高温に
なることから、薄くて低融点のフイルムの場合は半溶解
となり、この状態での熱針の刺し込み熱で全体に焼き切
れることが起こるのである。なお、本例でロール本体2
2内の冷却水24によって少しはシリコンスポンジ層2
3の温度が下がるが実験によれば大きな冷却効果はなか
った。
【0020】さらに特異なことは、熱針11がシリコン
スポンジ層23に刺し込まれても、シリコンスポンジ層
23が軟質で刺し傷がつき難いことから熱針11による
焼き滓がシリコンスポンジ層23に生じることが極めて
少ない。この点、ゴムロールでは、熱針の刺し込みによ
りゴムロール表面に形成される無数の刺込穴に熱針によ
るフイルムの溶解滓が付着残存されて、次第にこれらの
溶解滓やゴム滓がフイルムに落下して巻取フイルムの中
に巻き取られることがあったのである。
スポンジ層23に刺し込まれても、シリコンスポンジ層
23が軟質で刺し傷がつき難いことから熱針11による
焼き滓がシリコンスポンジ層23に生じることが極めて
少ない。この点、ゴムロールでは、熱針の刺し込みによ
りゴムロール表面に形成される無数の刺込穴に熱針によ
るフイルムの溶解滓が付着残存されて、次第にこれらの
溶解滓やゴム滓がフイルムに落下して巻取フイルムの中
に巻き取られることがあったのである。
【0021】このように本例によると、支持ロール2の
当接支持によりフイルム6の穿孔部での引っ張り状態の
調整が簡単で、薄いフイルムでもしわの生じないように
張ることができ、片面に収縮突起621のない状態の平
滑に穿孔できるのである。また、シリコンスポンジ層2
3のため、穿孔後のフイルム6の剥離が簡単で薄いフイ
ルムでも使用できると共に、外周温度が高くならないこ
とから低融点のフイルムでも良好に穿孔できるのであ
る。さらに、軟質で刺し傷がつき難いことから熱針11
によるシリコンスポンジ層23の滓を生ぜず、異物の混
入がなく良好に巻き取られるのである。
当接支持によりフイルム6の穿孔部での引っ張り状態の
調整が簡単で、薄いフイルムでもしわの生じないように
張ることができ、片面に収縮突起621のない状態の平
滑に穿孔できるのである。また、シリコンスポンジ層2
3のため、穿孔後のフイルム6の剥離が簡単で薄いフイ
ルムでも使用できると共に、外周温度が高くならないこ
とから低融点のフイルムでも良好に穿孔できるのであ
る。さらに、軟質で刺し傷がつき難いことから熱針11
によるシリコンスポンジ層23の滓を生ぜず、異物の混
入がなく良好に巻き取られるのである。
【0022】本例は上記のように構成したが、本発明に
おいてはこれに限定されない。例えば、熱針の形状、長
さ及び熱針に伝熱する加熱手段は問わない。また、被穿
孔物も問わず、プラスチックのフイルムやシートの他、
化学繊維、パルプ紙等の各種フイルムの貼り合わせ材等
であってもよい。
おいてはこれに限定されない。例えば、熱針の形状、長
さ及び熱針に伝熱する加熱手段は問わない。また、被穿
孔物も問わず、プラスチックのフイルムやシートの他、
化学繊維、パルプ紙等の各種フイルムの貼り合わせ材等
であってもよい。
【0023】さらに、支持ロールの外周層を形成するシ
リコン発泡層の発泡状態も適宜であり、連続気孔とする
場合はロール本体を冷却する手段を備えることが望まし
いが、冷却する手段を備えなくても充分効果が期待でき
るのである。また、シリコン発泡層の厚みは数mm〜数cm
であればよく、その硬度や伸び率等も限定されず、軟質
で充分な弾性があればよい。なお、熱針ロール及び支持
ロールの配置状態は任意であり、図5のように縦にフイ
ルムやシートを通過させるものでもよい。
リコン発泡層の発泡状態も適宜であり、連続気孔とする
場合はロール本体を冷却する手段を備えることが望まし
いが、冷却する手段を備えなくても充分効果が期待でき
るのである。また、シリコン発泡層の厚みは数mm〜数cm
であればよく、その硬度や伸び率等も限定されず、軟質
で充分な弾性があればよい。なお、熱針ロール及び支持
ロールの配置状態は任意であり、図5のように縦にフイ
ルムやシートを通過させるものでもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明によると、支持ロールの当接支持
によりフイルムやシートの穿孔部での引っ張り状態の調
整が簡単で、しわの生じないように張ることができ、片
面に収縮突起のない片面平滑状態に形成できるのであ
る。また、シリコン発泡層のため、穿孔後のフイルムや
シートの剥離が簡単で特に薄いフイルムでも使用できる
と共に、外周温度が高くならないことから低融点のフイ
ルムでも良好に穿孔できる効果が大きい。
によりフイルムやシートの穿孔部での引っ張り状態の調
整が簡単で、しわの生じないように張ることができ、片
面に収縮突起のない片面平滑状態に形成できるのであ
る。また、シリコン発泡層のため、穿孔後のフイルムや
シートの剥離が簡単で特に薄いフイルムでも使用できる
と共に、外周温度が高くならないことから低融点のフイ
ルムでも良好に穿孔できる効果が大きい。
【0025】また、軟質で刺し傷がつき難いことから熱
針によるシリコン発泡層の剥落滓を生じることが極めて
少なく、また熱針に付いた樹脂滓を弾性の大きなシリコ
ン発泡層で付着残存することがないため、これら滓の混
入が極めて少なくなり巻取作業が支障なくできるのであ
る。請求項2では、シリコン発泡層の外周温度を低くで
きることから薄くて低融点のフイルムでも良好に穿孔で
きるのである。
針によるシリコン発泡層の剥落滓を生じることが極めて
少なく、また熱針に付いた樹脂滓を弾性の大きなシリコ
ン発泡層で付着残存することがないため、これら滓の混
入が極めて少なくなり巻取作業が支障なくできるのであ
る。請求項2では、シリコン発泡層の外周温度を低くで
きることから薄くて低融点のフイルムでも良好に穿孔で
きるのである。
【図1】本発明の一実施例を示す要部縦断側面図であ
る。
る。
【図2】その要部拡大縦断側面図である。
【図3】有孔フイルムの一部拡大平面図である。
【図4】有孔フイルムの微孔部の拡大縦断側面図であ
る。
る。
【図5】別例配置の概略側面図である。
【図6】従来の穿孔装置の概略側面図である。
【図7】張りしわが生じたフイルムの平面図である。
【図8】穿孔した微孔にバラつきのあるフイルムの拡大
平面図である。
平面図である。
【図9】従来の微孔部の拡大縦断側面図である。
【図10】従来の別例穿孔装置の概略側面図である。
1 熱針ロール 11 熱針 12 ヒーター 2 支持ロール 21 回転軸 22 ロール本体 23 シリコンスポンジ層 24 冷却水 3 巻取ロール 4,5 ガイドロール 6 プラスチックフイルム 61 有孔フイルム 62 微孔 621 収縮突起
Claims (2)
- 【請求項1】 ロールの外周に熱針を放射状に向けて無
数に突設した熱針ロールと、熱針に伝熱する加熱手段
と、熱針ロールの回転手段を備えたものにおいて、フイ
ルムやシートを当接する支持ロールを熱針ロールに対向
して配置したもので、該支持ロールは、ロール本体の外
周にシリコン発泡層を周設して弾性スポンジ状の外周層
としたことを特徴とする熱針穿孔装置。 - 【請求項2】 シリコン発泡層を単独気孔とした請求項
1の穿孔装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5045899A JPH06238597A (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 熱針穿孔装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5045899A JPH06238597A (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 熱針穿孔装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06238597A true JPH06238597A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12732096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5045899A Pending JPH06238597A (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 熱針穿孔装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06238597A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004323824A (ja) * | 2003-04-10 | 2004-11-18 | Yupo Corp | 粘着加工シート |
KR101433819B1 (ko) * | 2012-11-20 | 2014-09-23 | 최성근 | 비닐 타공 장치 |
CN108032361A (zh) * | 2017-11-27 | 2018-05-15 | 宁波江北文增新材料科技有限公司 | 海绵切削装置 |
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1993
- 1993-02-10 JP JP5045899A patent/JPH06238597A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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