JPH0623817U - 自動車のシート巻戻装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 屋外の駐車の時、冬季に積雪の除去を早くし
たり、フロントガラスの凍結を防ぎ、夏季には炎天下に
於て、車内・トランク内の物の傷みを減少する事。又、
炎天下に乗車して、椅子等の過熱により、汗をかゝない
事等を簡単に早く出来る事。 【構成】 トランクの蓋１の内側に、シートが巻取れる
装置が内蔵されているトランクを開け、ローラー２止め
ネジ７をゆるめて、シート６を空転により引き出し、車
体の上部を覆ってトランクを締める。そして先端を引っ
掛ける。トランクを開け、引っ掛けをはずしてローラー
巻ハンドルを差し込んで巻けば元にもどる。必要に応じ
て、別のシートで横の窓も覆う事が出来るようになって
いる。ローラーの取りはずしは、手動で出来るようにな
っている。ゼンマイスプリング式によって巻取る。操作
が早い。

Description

【考案の詳細な説明】

【産業上の利用分野】 この考案は、駐車放置時に係り、詳しくは、その屋外駐 車時に、冬季に積雪の除去を早めたり、フロントガラスの凍結を防ぎ、夏季の炎 天時に、車内・トランク・エンジン部の日光による過熱を防ぐ為の、自動車用シ ートに関するものである。

【従来の技術】 屋外駐車場では、車全体を覆うカバーはあったが、装着に手間 取る為、こまめに使用されなかった。装着・格納の簡単なものは無かった。夏季 、車体全部を覆うと、車内は高温となる。

【考案が解決しようとする課題】 屋外駐車場で、冬季の積雪の除去を容易にす る。フロントガラスの凍結の防止をする。夏季、炎天下に車内やトランク内の過 熱を減少する事。炎天下に放置した車に乗る時、椅子などの高温により、汗をか かない等である。

【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決する為に、要は車上を簡単に 覆うものが出来ればよいので、本考案は、シートの巻戻し装置をトランク内に内 蔵する事を可能にした。

【作用】 したがってこの考案の巻戻し装置は、内蔵されたシートを空転により 引き出し、先端を引っ掛けの付いた弾性のある紐で、バンパー等に掛ける。巻取 る時は、引っ掛けをはずしてハンドルで巻き取る。冬季や夏季に必要に応じて覆 い、其の害を減少する事が出来る。

【実施例】 本考案を具体化した実施例を、図面に基づいて説明する。図１乃至 図８は、この考案の一実施例を示したもので、図１はトランクを大きく開いた状 態で、シートの紐がローラー（２）に装着されている。 図１の（３）のハンドルが回転出来るまで半締めにして、ハンドルを抜き取り 、シート（６）を引っ張って、図３の如く車体の上部を覆う。トランクを閉めて 先端の図６の（９）をバンパー等に、図２の如く引っ掛ける。風や凍結が予想さ れる時には、図７の（１０）と（１１）の如く弾性のあるバンドをかける。あら かじめ、シートに所定の位置に穴を開けておけば、ゴム入りの短いバンド四本で 引っ張ってもよい。図には示さないが両横の窓を覆いたい時は、車体に対して図 ８の（１３）を横掛けにする。図６の（６）の横穴を使えば短いシートで覆う事 が出来る。すだれやのれんのようなものを掛ける事も出来る。各々の引っ掛けを はずしてトランクを開け、ハンドルを差し込んでシートを巻取り、図１の（７） を締めローラーの回転を止める。図には示さないが、戻り止め歯車をローラーに 装着する事も出来る。又、カメラのフィルムの巻取り式のようにして、ローラー に固着するハンドルでもよい。ローラーは図１の（８）などの操作により手動で 簡単に取りはずしが出来る。冬と夏以外は取りはずしておけばよい。雨等に濡れ た時は、ローラーをはずして手巻をしてビニール袋等に入れておけばよい。車体 の屋根の部に、磁石のついた捧を前後に並べたり、市販のスキーの、ソリ運搬用 の台のような方式のものを前後に２本取付けて、シートで覆えば空間により防熱 出来る。図９乃至図１０は、巻戻し機構の、他の実施例を示すものである。 前記巻戻しローラーで、図９の（１７）のケースに納めた、（１４）の如く片 側又、両側にゼンマイ式のスプリングを装着して、ハンドルを用いずに巻取る事 が出来るもの。又、市販のロールスクリーンのカーテン巻取りのような方式等で 、バネによって巻取る事の出来るもの。操作が極めて早い。シートが長い為に、 巻戻しのバネが大きくなる時は、シートは前のフロントガラスまでにして、先は 長い紐にしてもよい。 図１１はトランクの最後部の断面を示すもので、ローラーとシートを結ぶ紐が 防水に関係なく楽に通過出来るようになっている。図１２と図１３はローラーの 取りはずしの出来る別のメタル方式である。図１４は別の巻取り装置である。（ ２７）は図１３の（２６）の中心へ差し入れ、ローラーを巻く事が出来る。図１ ５は好ましいローラー装着のメタルである。ローラーにはボールベアリング等を 使用して軽く回転する事も出来る。

【効果】 車に装着されていて操作が簡単な為使用し易いので、積雪時に除去が 早い。フロントガラスの凍結が防げる。炎天下で車内・トランク内の高温による 物のいたみが防げる。炎天下で乗車の時、椅子の過熱による汗をかくのが減少出 来るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

図１乃至図８はこの考案の一実施例を示す。

【図１】はトランク内を車の後方より見た巻戻し部を表
す正面図

【図２】は車の前の部よりシート装着部を表す図

【図３】はシートを装着した状態の側面図

【図４】は図１のシートを巻く時のハンドル及びメタル
部の拡大図

【図５】は図１のメタル部の構造の拡大図

【図６】は図２図３に装着のシートの平面図

【図７】は図３に装着されたシートを（１０）と（１
１）によりガラスに密着させた側面図

【図８】は横掛用のシートの平面図

【図９】はローラー巻戻しの、別の変更実施図

【図１０】は巻戻し用のゼンマイ形スプリングのケース
内の側面図

【図１１】はローラーとシートを継ぐ紐の通る断面図
（現 自動車）

【図１２】は別のローラー保持のメタルの構造図

【図１３】は反対側のメタルの図

【図１４】は別のハンドル方式を示す図

【図１５】は別の好ましいメタルの側面図

【符号の説明】 １……トランクの蓋 ２…… シート巻戻しローラー ３……ローラー巻ハンドル ４……ローラーのメタル ５……シートとローラーを結ぶ紐 ６……シート ７……ローラー止めネジ ８……メタル蓋締付ネジ ９……シートを前部に引っ掛ける、 １０……前のガラス窓に密着用弾性紐 掛具付弾性のある紐 １１……後部のガラスに密着用弾性紐 １２……横窓にかけるシートの弾性あ １３……横掛けシート る紐 １４……ゼンマイ形スプリング １５……ゼンマイ取付穴 １６……メタル取付穴 １７……スプリングケース １８……トランクの防水用ゴムパイプの １９……２１引っ張り用つば 断面 ２０……バネ ２１……ローラーの内径に嵌めささえ芯 ２２……メタル台 ２３……引き出して２４に止めるピン ２４……２３用凹 ２５……２６の抜け止めピン ２６……ローラーのメタル ２７……ローラー巻ハンドル ２８……メタル蓋 ２９……蓋止め金具

【手続補正書】

【提出日】平成４年５月２１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車の後部トランクの蓋の内側に、シート
   の巻戻し装置をつけたもので、トランクを開け、ローラ
   ーに巻き付けられたシートを、ローラー戻り止めをゆる
   めて空転により引き出して車上を覆い、トランクを締め
   先端の弾性のある紐等で、バンパー等に引っ掛け装着す
   る。必要に応じて、前後の窓ガラスの部に、引っ張りバ
   ンドを用いて密着させる事も出来る。格納の時は、引っ
   掛具をはずして、トランクを開けて巻付け用ハンドルを
   差し込み、巻取り戻り止めをする巻戻装置。
2. 【請求項２】 前記のシートを覆った状態に、（２６）
   のシートを横方向に掛け、両横の窓ガラスを覆う事が出
   来る。（６）のシートの窓の上にあけてある穴を使え
   ば、短いシートで窓にかけて覆う事の出来る、実用新案
   登録請求の範囲第１項に記載の自動車用シートの巻戻装
   置。
3. 【請求項３】 前記巻戻しローラーで（１４）の如く、
   片側又は両側に、ゼンマイ式のスプリングを装して、ハ
   ンドルを用いず巻取る事の出来る、実用新案登録請求の
   第１項に記載の、自動車用シートの巻戻装置。