JPH06237984A - 生体インプラント材料及びその製造方法 - Google Patents

生体インプラント材料及びその製造方法

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JPH06237984A
JPH06237984A JP5047355A JP4735593A JPH06237984A JP H06237984 A JPH06237984 A JP H06237984A JP 5047355 A JP5047355 A JP 5047355A JP 4735593 A JP4735593 A JP 4735593A JP H06237984 A JPH06237984 A JP H06237984A
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JP
Japan
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phase
atomic ratio
calcium
inner layer
calcium phosphate
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JP5047355A
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English (en)
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Masahiko Okuyama
雅彦 奥山
Kazuo Kondo
和夫 近藤
Yoshio Ieda
嘉雄 家田
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】リン酸カルシウム焼結体よりなり、全体のカル
シウム/リン(Ca/P)原子比が1.4〜1.75
で、内部層と外部層とで(Ca/P)原子比が異なるこ
とを特徴とする生体インプラント材料。 【効果】比較的高強度で且つ生体親和性の良好な生体イ
ンプラント材料として期待されるものを提供することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体インプラント材料
とその製造方法に関する。この生体インプラント材料
は、整形外科、形成外科、脳外科、口腔外科、歯科等の
医療分野に於いて使用される人工骨補填部材として好適
に利用されうる。
【0002】
【従来の技術】リン酸カルシウム化合物は生体親和性に
優れ、その焼結体は骨に置換される材料として使用され
ることが知られている。
【0003】本発明者らは既に生体親和性が高く且つ高
強度なリン酸カルシウム焼成体の製造方法として、特公
昭60−50744号公報において、カルシウム/リン
原子比1.4〜1.75のリン酸カルシウム塩を主体と
する粉末に、焼成後のリン酸カルシウム焼成体に対し
0.5〜15重量%のアルカリ金属、亜鉛及び/又はア
ルカリ土類金属酸化物−リン酸系フリットを含有せしめ
焼成する方法を提案した。
【0004】この方法により、生体親和性に優れ且つ機
械的強度の高い、水酸アパタイト相及び/又は第三リン
酸カルシウム相からなる生体インプラント材料が得られ
た。これらのインプラント材料を生体に移植すると骨組
織と化学的に結合し、高強度のため容易に破損すること
なく、良好な結果を示した。また、この方法により調製
される顆粒、あるいは多孔体も良好な生体親和性を示し
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の材料でも新生骨との結合には約1ヶ月を要し、更なる
生体親和性の向上、特に手術後初期の骨増殖性の向上が
望まれた。また一方では多孔質の充填材用顆粒の場合、
強度が低いため、操作中に顆粒が破損して操作性が悪化
する課題があった。本発明の目的は、生体親和性に優
れ、特に初期の骨増殖性に優れた生体インプラント材料
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】その第一の手段は、リン
酸カルシウム焼結体よりなり、全体のカルシウム/リン
(Ca/P)原子比が1.4〜1.75で、内部層と外
部層とで(Ca/P)原子比が異なることを特徴とする
生体インプラント材料にある。
【0007】ここで、焼結体中の(Ca/P)原子比
は、蛍光X線測定又はICP発光組成分析により求める
ことができる。いずれの方法の場合も、数種類の焼結体
について予め化学分析によって(Ca/P)原子比を求
め、その値とピーク強度との関係を示す検量線を作成し
ておく。
【0008】第二の手段は、水酸アパタイト(以下、
「HAP」ともいう)相と第三リン酸カルシウム相(以
下、「TCP」ともいう)とを含むリン酸カルシウム焼
結体よりなり、内部層と外部層でその結晶相の構成割合
が異なることを特徴とする生体インプラント材料にあ
る。
【0009】ここで、水酸アパタイトと第三リン酸カル
シウムとの結晶相構成比率は公知のX線回折法により求
められる。具体的には、CuKα線を用い、水酸アパタ
イトの(2,1,1)面のピーク高さIHAPと第三リン
酸カルシウムの(0,2,10)面及び(2,1,7)
面のピーク高さITCPとから次式により求めることがで
きる。
【0010】 CTCP={ITCP/(IHAP+ITCP)}×100 (%) CTCP:第三リン酸カルシウムの含有率 第三の手段は、水酸アパタイト粉末とリン酸カルシウム
系フリットを出発原料とし、その混合割合を内部層と外
部層で異なった(Ca/P)原子比となるように成形
し、焼成することを特徴とする生体インプラント材料の
製造方法にある。
【0011】第四の手段は、カルシウム/リン(Ca/
P)原子比が1.4〜1.75の(Ca/P)原子比の
ほぼ均質なリン酸カルシウム系多孔質体の表面に、水酸
アパタイト粉末とリン酸カルシウム系フリットの混合
物、またはリン酸カルシウム系フリットを塗布、含浸さ
せ、焼成することを特徴とする生体インプラント材料の
製造方法にある。
【0012】第五の手段は、カルシウム/リン(Ca/
P)原子比が1.4〜1.75の(Ca/P)原子比の
ほぼ均質なリン酸カルシウム系多孔質体の表面に、リン
化合物又はリン酸を塗布、含浸させ、焼成することを特
徴とする生体インプラント材料の製造方法にある。
【0013】
【作用】カルシウム/リン(Ca/P)原子比を焼結体
の内部層と外部層とで異ならせることにより、機械的強
度及び生体への溶解度を内部層と外部層とで異ならせ
る。すなわち、リン酸カルシウム化合物の多くは、一般
的にその(Ca/P)原子比が大きいと機械的強度が高
く、他方(Ca/P)原子比が小さいと生体への溶解度
が高くなる傾向にある。
【0014】同じく、(HAP/TCP)モル比を焼結
体の内部層と外部層とで異ならせることにより、機械的
強度及び生体への溶解度を内部層と外部層とで異ならせ
る。すなわち、リン酸カルシウム化合物のうち、水酸ア
パタイトは比較的に機械的強度が高いが生体への溶解度
が低く、他方第三リン酸カルシウムは生体への溶解度が
高いが機械的強度が低い。
【0015】生体内にインプラントすると、生体と接す
る側の外部層の第三リン酸カルシウムは生体内で溶出
し、骨組織の増殖を促進し、更に生体組織の侵入が容易
な寸法の気孔を生じ、アパタイト相まで骨組織が成長す
る。
【0016】かくして一の生体インプラント材料の中
で、相対的に機械的強度の高い部分と生体への溶解度の
高い部分とを共存させる。それによって、全体として必
要な強度及び生体親和性を確保する。
【0017】本発明のリン酸カルシウム系の生体インプ
ラントでは、その結晶相は特に限定されないが、基本的
に水酸アパタイト相(HAP:Ca/P=1.67)と
第三リン酸カルシウム相(TCP:Ca/P=1.5)
からなることが好ましい。なぜなら、これら2つの結晶
相は、焼結体中で混在し易く且つ混在しても一方の結晶
相が他方の結晶相の機能を損なわないからである。
【0018】そして、外部層のTCPの構成比率のほう
が内部層のそれよりも高く、特に(HAP/TCP)モ
ル比が表面に向かって連続的に減少したインプラント材
が好ましい。通常は表面側で体液と接するからである。
【0019】また通常の充填材と同様に多孔体とするこ
とも好ましい。気孔の導入により、生体との密着性が良
好となるからである。但し、多孔体とすると機械的強度
が著しく低下し、例えば充填用顆粒用途では操作性の低
下を招く。従って、外部層の気孔率は50%以下、好ま
しくは20〜40%とする。他方、内部層は気孔率30
%以下、好ましくは10%以下とし、緻密であればある
ほど望ましい。
【0020】気孔率はその焼成温度により大きく異な
り、1100℃までの焼成では、粒子間のネックが成長
するのみで、緻密化はほとんど起こらない。しかしフリ
ットは熔解し水酸アパタイト粒子と反応し、水酸アパタ
イトと第三リン酸カルシウムとの複合相となる。従っ
て、これら結晶相の構成比はフリット添加量により制御
が可能である。更に気孔を導入するには、成形体にPM
MA等の可燃性有機物を混入しても形成可能である。焼
成時に可燃性有機物が焼失するとともに、可燃性有機物
が占有していた空間が気孔となるからである。
【0021】第三の手段において、水酸アパタイト粉末
とリン酸カルシウム系フリットとの混合割合を内部層と
外部層で異なった(Ca/P)原子比となるように成形
には、先ず内部層に相当する部分を乾式ラバープレスで
成形し、次いでその周囲に外部層に相当する部分を静水
圧加圧成形するのが良い。
【0022】第四及び第五の手段においては、緻密体を
用いず多孔質体を用ることが必須条件である。すなわ
ち、緻密体を用いた場合には連続した結晶相の変化が得
られず、再度焼成した際に界面から破損してしまう。然
るに多孔体を用いると、外部層の塗布時及び焼成時の拡
散により連続した(Ca/P)原子比あるいは結晶構成
相の変化が達成されるからである。また、多孔質体を用
いると、内部層と外部層とが同一の焼成収縮挙動をと
る。そのため界面で破損することも無く一体のインプラ
ント材が得られるからでもある。第五の手段で用いられ
るリン化合物としては、例えばリン酸アンモニウム、リ
ンのアルコキシド、リン酸などが挙げられる。
【0023】第五の手段は多孔質体として顆粒を用いた
場合に特に有効である。というのは、溶液の表面からの
リン化合物の含浸により、連続した(Ca/P)原子比
の変化が得られるからである。また過度に含浸したとし
ても乾燥によって表面から溶媒分が揮発し、表面付近に
溶質分が堆積する。従って、表面付近での濃度が高く内
部に向かって連続的に変化したものが得られる。尚、第
四及び第五の手段で用いられる多孔質体は、水酸アパタ
イト、または水酸アパタイトと第三リン酸カルシウムと
の複合体のいずれでも良い。
【0024】
【実施例】
−実施例1− 平均粒子径0.6μmの水酸アパタイト粉末96重量%
及びリン酸カルシウム系ガラスフリット(フリット組成
はモル基準でP25:47%,CaO:44%,Zn
O:9%)4重量%よりなる無機質粉末の配合物97重
量部にアクリル系バインダー3重量部を添加しアセトン
中で混合後、乾燥し、成形圧50MPaにて円柱状(直
径約10mm)に乾式ラバープレスし内部層を成形し
た。
【0025】平均粒子径0.6μmの水酸アパタイト粉
末85重量%及びリン酸カルシウム系ガラスフリット1
5重量%の混合物を上記円柱状成形品の周囲に充填し、
再度150MPaで静水圧加圧成形(CIP)を行い、
2重複合構造の円柱状成形体(直径約16mm)を得
た。得られた成形体を電気炉にて昇温速度300℃/時
間で昇温し、1200℃で2時間保持することによって
焼結した。
【0026】こうしてクラックの無い、一体化した複合
焼結体(直径約14mm)が得られた。その焼結体は、
気孔率約20%の多孔体であり、X線回折で結晶相を同
定したところ、表面(外部層)は、(Ca/P)原子比
が1.52以下で、ほぼTCP相(90%以上)のHA
P−TCPの複合相となっていた。逆に内部層は、(C
a/P)原子比が1.63以上で、ほぼHAP相(80
%以上)の複合相となっていた。
【0027】−実施例1の2− 焼成時の最高温度を1200℃に代えて1300℃とし
たことを除く他は、実施例1と同一条件で成形体を焼結
した。
【0028】こうして得られた焼結体(直径約13m
m)は、気孔率ほぼ0の緻密体であった。また、X線回
折で結晶相を同定したところ、外部層は(Ca/P)原
子比が1.52以下で、ほぼTCP相(90%以上)の
HAP−TCPの複合相となっており、逆に内部層は
(Ca/P)原子比が1.63以上で、ほぼHAP相
(80%以上)の複合相となっていた。
【0029】−実施例2− 水酸アパタイト粉末85重量%及びリン酸カルシウム系
ガラスフリット15重量%よりなる無機質粉末の配合物
75重量部に、平均粒子径10μmのPMMA系有機物
球を25重量部を添加して混合した。
【0030】実施例1で調製した内部層の円柱状成形体
(直径約10mm)の周囲に、上記混合物を充填し、再
度150MPaで静水圧加圧成形(CIP)を行い、2
重複合構造の円柱状成形体(直径約20mm)を得た。
【0031】得られた成形体を電気炉にて昇温速度10
0℃/時間で300℃まで仮焼し、更に昇温速度300
℃/時間で1300℃まで昇温し、1300℃で2時間
保持することによって焼結した。
【0032】その結果、クラック等の無い、一体化した
複合焼結体が得られた。その焼結体は、内部層が(Ca
/P)原子比1.63以上で、ほぼHAP相(80%以
上)のHAP−TCP緻密相となっており、外部層が
(Ca/P)原子比1.52以下で、ほぼTCP相(9
0%以上)の気孔率約50%程度のHAP−TCP多孔
質相となっていた。
【0033】−実施例3− 実施例1で調製した内部層の円柱状成形体(直径約10
mm)を電気炉にて昇温速度300℃/時間で1100
℃で2時間保持の仮焼成を行った。この焼成では成形体
はほとんど収縮せず、仮焼品の気孔率は約40%であっ
た。
【0034】次に水酸アパタイト粉末85重量%及びリ
ン酸カルシウム系ガラスフリット15重量%よりなる無
機質粉末の配合物97重量部に、エチルセルロース系バ
インダー3重量部を添加し、ブチルカルビドール中で混
合し分散させてペーストを調製した。
【0035】このペーストを上記円柱状仮焼体の表面に
約1.4mmの厚さに塗布し、乾燥した。得られた成形
体を電気炉にて昇温速度300℃/時間で昇温し、12
00℃で2時間保持することによって焼結した。
【0036】その結果、クラックや剥離は発生せず、一
体化した複合焼結体が得られた。その焼結体は、全体が
気孔率約20%の多孔質体である。そして、外部層は
(Ca/P)原子比1.52以下で、ほぼTCP相(9
0%以上)のHAP−TCPの複合相となっており、逆
に内部層は(Ca/P)原子比1.63以上で、ほぼH
AP相(80%以上)の複合相となっていた。
【0037】−実施例4− リン酸カルシウム系フリットをアセトン液中で懸濁させ
た。次に実施例3で調製した仮焼品を、その懸濁液にデ
ィッピングし、約30μmの厚さに塗布した後、130
0℃で再度焼成した。X線回折で表面の結晶相を同定し
たところ、第三リン酸カルシウムが70%以上であっ
た。
【0038】−実施例5− 水酸アパタイト粉末96重量%に4重量%のリン酸カル
シウム系ガラスフリットよりなる無機質粉末の配合物9
7重量部に、アクリル系バインダー3重量部を添加しア
セトン中で混合後、乾燥し、成形圧50MPaにて金型
成形し、更に成形圧150MPaにて冷間静水圧加圧成
形した。
【0039】得られた成形体を電気炉にて昇温速度30
0℃/時間で1200℃まで昇温し、1200℃で2時
間保持することによって焼結した。得られた焼結体は気
孔率約20%のTCP(約20%)−HAP複合体であ
った。次にこの焼結体を乾式で粉砕し、分級し、直径約
1mmの多孔質顆粒を調製した。この顆粒に、リン酸の
10%水溶液を噴霧し、乾燥後1200℃で2時間焼成
した。
【0040】得られた顆粒全体の結晶相は、水酸アパタ
イトと第三リン酸カルシウムの混合比率は約4:6であ
った。但し、顆粒の表面側は内部層に比べて(Ca/
P)原子比が低く、TCP相が多いものであった。
【0041】−実施例6− 平均粒子径0.6μmの水酸アパタイト粉末99重量%
及び炭酸カルシウム1重量%よりなる無機質粉末の配合
物97重量部に、アクリル系バインダー3重量%を添加
しアセトン中で混合後、乾燥し、成形圧50MPaにて
金型成形し、更に成形圧150MPaにて冷間静水圧加
圧成形した。
【0042】得られた成形体を電気炉にて昇温速度30
0℃/時間で1250℃まで昇温し、1250℃で2時
間保持することによって焼結した。得られた焼成体は気
孔率約30%のHAP多孔体であった。次にこの焼結体
を乾式で粉砕し、分級し、直径約2mmの多孔質顆粒を
調製した。この顆粒を金属性メッシュの籠に入れ、リン
酸トリエチルのエタノール溶液中に沈めてリン酸トリエ
チルを含浸させ、その後引き上げた。60℃で乾燥後、
1300℃で2時間焼成した。
【0043】得られた顆粒全体の結晶相は、水酸アパタ
イトと第三リン酸カルシウムの混合比率は約5:5であ
った。但し、顆粒の表面側は内部層に比べて(Ca/
P)原子比が低く、TCP相が多いものであった。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明は、比較的高強度
で且つ生体親和性の良好な生体インプラント材料として
期待されるものを提供することができる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リン酸カルシウム焼結体よりなり、全体
    のカルシウム/リン(Ca/P)原子比が1.4〜1.
    75で、内部層と外部層とで(Ca/P)原子比が異な
    ることを特徴とする生体インプラント材料。
  2. 【請求項2】 内部層の(Ca/P)原子比より外部層
    の(Ca/P)原子比のほうが小さいことを特徴とする
    請求項1に記載の生体インプラント材料。
  3. 【請求項3】 水酸アパタイト相と第三リン酸カルシウ
    ム相とを含むリン酸カルシウム焼結体よりなり、内部層
    と外部層でその結晶相の構成割合が異なることを特徴と
    する生体インプラント材料。
  4. 【請求項4】 内部層の(水酸アパタイト相/第三リン
    酸カルシウム相)モル比より外部層の(水酸アパタイト
    相/第三リン酸カルシウム相)モル比のほうが大きいこ
    とを特徴とする請求項3に記載の生体インプラント材
    料。
  5. 【請求項5】 外部層の気孔率が50%以下、内部層の
    気孔率が30%以下であることを特徴とする請求項1な
    いし請求項4のいずれかに記載の生体インプラント材
    料。
  6. 【請求項6】 外部層の気孔率が20〜40%、内部層
    の気孔率が10%以下である請求項5に記載の生体イン
    プラント材料。
  7. 【請求項7】 (Ca/P)原子比、(水酸アパタイト
    相/第三リン酸カルシウム相)モル比及び気孔率のいず
    れかが、焼結体の表面から内部に向かって連続的に変化
    していることを特徴とする請求項1ないし請求項6に記
    載の生体インプラント材料。
  8. 【請求項8】 水酸アパタイト粉末とリン酸カルシウム
    系フリットを出発原料とし、その混合割合を内部層と外
    部層で異なった(Ca/P)原子比となるように成形
    し、焼成することを特徴とする請求項1の生体インプラ
    ント材料の製造方法。
  9. 【請求項9】 カルシウム/リン(Ca/P)原子比が
    1.4〜1.75の(Ca/P)原子比のほぼ均質なリ
    ン酸カルシウム系多孔質体の表面に、水酸アパタイト粉
    末とリン酸カルシウム系フリットの混合物、またはリン
    酸カルシウム系フリットを塗布又は含浸させ、焼成する
    ことを特徴とする請求項1の生体インプラント材料の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 カルシウム/リン(Ca/P)原子比
    が1.4〜1.75の(Ca/P)原子比のほぼ均質な
    リン酸カルシウム系多孔質体の表面に、リン化合物又は
    リン酸を塗布又は含浸させ、焼成することを特徴とする
    請求項1の生体インプラント材料の製造方法。
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