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リン酸カルシウム系骨補填材の製造方法
JP4888930B2
Japan
Description
translated from
(1) 母材
母材は微粒子でも良いし、成形体でも良い。微粒子の場合、平均粒径1〜9000μmとするのが好ましい。成形体の形状の例として円柱、角柱、円筒、直方体が挙げられる。また母材は多孔質でも良いし、緻密質でも良い。母材が多孔質であると、骨芽細胞等が入り込み易いためにリン酸カルシウム系骨補填材が大きな生体親和性を示す。母材が緻密質であると、リン酸カルシウム系骨補填材が大きな機械的強度を有する。
被覆層は母材表面の少なくとも一部に形成している。被覆層が母材表面の大部分(例えば80%以上)に形成していると、リン酸カルシウム系骨補填材が大きな骨誘導能を示す。母材が多孔質の場合、母材の気孔内にも被覆層が形成しているのが好ましい。被覆層の厚さは1nm〜15μmであるのが好ましい。
(1) カルシウム水溶液の調製
カルシウム水溶液の濃度は10 mmol/L〜0.5 mol/Lとするのが好ましい。カルシウム濃度が0.5 mol/L超であると、リン酸カルシウム結晶が均一に析出し難過ぎる。カルシウム水溶液に用いるカルシウム塩の例として、水酸化カルシウム、硝酸カルシウムが挙げられる。
カルシウム水溶液と母材を含む懸濁液にリン酸水溶液を徐々に加えると、母材の表面にリン酸カルシウムが析出し、母材とリン酸カルシウム析出層とからなる複合体が形成する。撹拌することによって懸濁液を均一に保ちながら、リン酸水溶液を滴下するのが好ましい。カルシウム水溶液、リン酸水溶液及び母材を含む混合液のpHが4〜9になるようにリン酸水溶液を添加するのが好ましく、pH5〜8にするのがより好ましい。混合液のpHを4〜9にすると、母材表面にリン酸カルシウム結晶が析出する。pHが4以上5未満であると、析出するリン酸カルシウムの結晶構造がブルシャイト(CaHPO4・2H2O)になり易く、pHが5以上9以下であると、ハイドロキシアパタイト又はその前駆体になり易い。析出層は針状の微粒子からなるのが好ましい。針状の微粒子は、母材が多孔構造である場合に、表面のみならず細孔内にも析出し易い。
単離した複合体を熱処理する。熱処理の温度は700〜1000℃とするのが好ましい。熱処理温度を1000℃超にすると、β-TCPがα-TCPに層転移する可能性が大きくなる。熱処理温度が700℃未満であると、十分な結晶化が起こらず、β-TCPが生成しにく過ぎる。例えば複合体を1000℃で熱処理する場合、0.5〜4時間程度で熱処理が完了する。
(1) 焼結ハイドロキシアパタイト粒子(母材)の作製
リン酸塩水溶液とカルシウム塩水溶液を混合し、ハイドロキシアパタイトを含有するスラリーを得た。スプレードライ装置を用いてハイドロキシアパタイト含有スラリーを乾燥し、造粒した後、平均粒径約20μmになるように分級した。得られたハイドロキシアパタイト粒子(以下、HA粒子という。)を電気炉に入れ、約50℃/時で昇温し、1050℃で4時間焼結した。
実施例1(1) で得られた焼結HA粒子1.0 gに飽和水酸化カルシウム水溶液(濃度18 mM)50 mLを加え、マグネティックスターラーを用いて撹拌し、懸濁液にした。この懸濁液を撹拌しながら、pHが5になるように濃度0.1 Mのリン酸水溶液を滴下した。カルシウムとリン酸を十分に反応させ、懸濁液中に焼結HA−析出リン酸カルシウム複合体を含む沈殿物が生じた後、懸濁液を遠心分離(5000 rpm、5分間)し、上清を取り除いた。残留物に蒸留水を加えて懸濁させ、遠心分離(5000 rpm、5分間)及び上清除去する操作を3回繰り返した後、得られた焼結HA−析出リン酸カルシウム複合体を蒸留水で洗浄した。
焼結HA−析出リン酸カルシウム複合体を1000℃で1時間加熱し、リン酸カルシウム系骨補填材を得た。
焼結HA粒子、焼結HA−析出リン酸カルシウム複合体、及びリン酸カルシウム系骨補填材を走査電子顕微鏡(SEM)の試料台に載せ、白金−パラジウムを蒸着して表面を観察した。観察には株式会社日立製作所製のS-4200を使用した。
飽和水酸化カルシウム水溶液にリン酸水溶液(濃度0.1 M)を滴下して、pHが8になるようにした以外実施例1と同様にして、焼結HA−析出リン酸カルシウム複合体、及びリン酸カルシウム系骨補填材を作製し、電子顕微鏡観察及びX線構造解析を行った。図7及び8にそれぞれ焼結HA−析出リン酸カルシウム複合体、及びリン酸カルシウム系骨補填材の顕微鏡写真を示し、図9及び10にぞれぞれのX線回折パターンを示す。
実施例1(1) と同様にしてHA粒子を作製し、ラバープレス(2000 kgf/cm2)によって、直径16.25 mm、厚さ2.5 mmの円盤状に成形した。電気炉を用い、昇温速度約50℃/時として、HA円盤を1050℃で4時間焼結した。
実施例1及び2で用いた焼結HA粒子1gと、実施例1で得られたリン酸カルシウム系骨補填材1gとをフィルター付きカラムにそれぞれ充填した。得られた焼結HA粒子充填カラムとリン酸カルシウム系骨補填材充填カラムに、それぞれ約1mL/分の速度で蒸留水を注入し、各カラムから流出した液のカルシウムイオン濃度と、カルシウムイオンの溶出量を測定した。測定にはカルシウムイオンメータを用いた。
焼結HA粒子を用いない以外実施例1(2) と同様にして、飽和水酸化カルシウム水溶液にリン酸水溶液を滴下して沈殿を生じさせ、沈殿物を遠心分離した後、洗浄及び乾燥した。得られたリン酸カルシウム粒子を1000℃で1時間加熱した。
飽和水酸化カルシウム水溶液とリン酸水溶液の混合溶液のpHが8になるようにリン酸水溶液の滴下量を設定した以外比較例1と同様にして、リン酸カルシウム粒子及び焼結リン酸カルシウム粒子を作製した。
注2 HAはハイドロキシアパタイトを示す。
注3 焼結ハイドロキシアパタイト円盤を母材として用いた。
注4 a-HAはアパタイト系化合物(アパタイト前駆体)を示す。
注5 測定せず。
Claims (9)
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- カルシウム溶液と、リン酸溶液とを含む混合液を調整し、その際前記混合液中にハイドロキシアパタイトからなる母材が存在するようにし、もって前記母材にリン酸カルシウムを析出させ、得られた複合体を熱処理することを特徴とするリン酸カルシウム系骨補填材の製造方法。
- 請求項1に記載のリン酸カルシウム系骨補填材の製造方法において、前記熱処理により得られる被覆層が前記母材より小さいCa/P比を有するリン酸カルシウムからなることを特徴とする方法。
- 請求項1又は2に記載のリン酸カルシウム系骨補填材の製造方法において、前記混合液のCa/P比が1.0〜1.59となるように前記カルシウム水溶液と、前記リン酸水溶液とを混合することを特徴とする方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のリン酸カルシウム系骨補填材の製造方法において、前記母材として焼結体を用いることを特徴とする方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のリン酸カルシウム系骨補填材の製造方法において、前記母材が多孔質であることを特徴とする方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のリン酸カルシウム系骨補填材の製造方法において、前記母材が緻密質であることを特徴とする方法。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のリン酸カルシウム系骨補填材の製造方法において、前記混合液のpHを4〜9にすることを特徴とする方法。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のリン酸カルシウム系骨補填材の製造方法において、前記母材にリン酸カルシウムの針状結晶を析出させることを特徴とする方法。
- 請求項1〜8のいずれかに記載のリン酸カルシウム系骨補填材の製造方法において、前記熱処理の温度を700〜1000℃とすることを特徴とする方法。