JPH06237867A - 電気調理器 - Google Patents

電気調理器

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JPH06237867A
JPH06237867A JP2662893A JP2662893A JPH06237867A JP H06237867 A JPH06237867 A JP H06237867A JP 2662893 A JP2662893 A JP 2662893A JP 2662893 A JP2662893 A JP 2662893A JP H06237867 A JPH06237867 A JP H06237867A
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JP
Japan
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lid
plate
cooker
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electric cooker
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JP2662893A
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English (en)
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Kensuke Akagi
健祐 赤木
Hiroki Inoue
博喜 井上
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Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】調理中の使い勝手を向上させた電気調理器を提
供する。 【構成】蓋体3のつまみ11の支持軸16に回動可能に
取り付けられたゴムワイパー19により、蓋体3の内面
を摺動可能とするとともに、プレート2の外周部に露受
け部を設ける。また、プレート2の表面に沿って回転す
る攪拌羽根をつまみ11の支持軸16に回動可能に取り
付ける。また、蓋体3の外周縁部とプレート2の外周部
との接合部分を連続した凹凸形状の嵌合構造とする。ま
た、プレート2の外周縁の一部分に開口部を設け、この
開口部に、調理器本体1から取り外し可能に受け皿を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱媒体を有する調理
器本体と、この調理器本体の上部に載置された被加熱物
の調理を行うプレートと、このプレートの表面を被覆す
る蓋体とを備えた電気調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気調理器の一例を図18に示
す。
【0003】電気調理器は、一般に調理器本体81と、
この調理器本体81の上部に載置された被加熱物の調理
を行うプレート82と、このプレート82の表面を被覆
するガラス製の透明な蓋体83とを備えた構成となって
いる。また、調理器本体81には、プレート82を加熱
するヒータ84が巻装された加熱部85が設けられてお
り、この加熱部85と調理器本体81との間に遮熱板8
6が配置されている。
【0004】プレート82は、ヒータ84からの熱を効
率よく被調理物に伝えるため、熱伝導性の良いアルミニ
ウム等で形成され、その表面(調理面)にテフロン加工
が施されたものである。
【0005】また、ヒータ84の両端841,841
は、調理器本体81の周側部に設けられた電源供給部8
7に接続されており、この電源供給部87に、電源コー
ド88と一体化されたコントローラ部89が接続される
ようになっている。コントローラ部89には、図示しな
い操作部と温度調節用つまみ90とが設けられている。
そして、この電源供給部87に、コントローラ部89、
電源コード88を介して商用電源から電力が供給される
ようになっている。また、プレート82の下部には、図
示しないサーミスタが配設されている。
【0006】そして、このサーミスタの抵抗変化をコン
トローラ部89内の図示しない制御部が検知してヒータ
84への通電を制御することにより、温度調節用つまみ
90で調節された温度にプレート82の温度を調節する
ようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の電気
調理器において被加熱物を調理すると、蓋体83の内面
に被加熱物から発生した水蒸気等が付着して内部が見え
なくなり、被加熱物の加熱具合が目視により確認できな
くなるといった不具合があった。加熱具合を確認するた
めには、蓋体83を調理途中で開ける必要があるが、蓋
体83を開けると内部温度が下がってしまい、加熱時間
の増加や加熱温度むらによる調理むらが生じるといった
不具合もあった。
【0008】また、食品を加熱する場合、蓋体83に付
着した被加熱物からの水蒸気を溜めておく部分がないこ
とから、蓋体83に付着した水滴が落下したり、蓋体8
3を伝ってプレート82まで流れ落ち(図19参照)、
再び被加熱物と混ざって、被加熱物を水っぽくしてしま
うといった問題があった。このため、内部の水蒸気を調
整するために蓋体83をずらして加熱していたが、蓋体
83の内面に付着した水滴がテーブル等に落下してテー
ブル等を汚す恐れがあった。
【0009】また、従来の電気調理器では攪拌機能を有
しているものはなく、使用者が蓋体83を開けてヘラ等
により攪拌する必要があり、面倒なものであった。
【0010】また、調理終了後に次の被加熱物を入れて
調理する場合、前の被加熱物の調理カスや残った油分、
水分等を取り除く必要があるが、従来は使用者がヘラ等
を用いてこれらを1箇所に集めた後、そのヘラですくい
上げて取り除くといった作業を行っていた。しかしなが
ら、ヘラの形状とプレート82の形状とが一致しないこ
とから、プレート82の周縁に残った調理カス等は非常
に取りにくく、このような調理カス等の取り除き作業も
極めて面倒なものであった。
【0011】本発明は上記課題を解決すべく創案された
ものであり、その目的は、調理中の内部の確認を容易な
ものとするとともに、内部に発生した水蒸気を適切に除
去し、調理中の被加熱物の攪拌や、調理後の調理カス等
の除去を容易なものとした電気調理器を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の電気調理器は、加熱媒体を有する調理器本
体と、この調理器本体の上部に載置された被加熱物の調
理を行うプレートと、このプレートの表面を被覆し、中
央部に把手を有するガラス製の蓋体とを備えた電気調理
器に適用し、前記蓋体の内面に接して摺動するワイパー
部が前記把手の支持軸に回動可能に取り付けられたもの
である。
【0013】また、本発明の電気調理器は、加熱媒体を
有する調理器本体と、この調理器本体の上部に載置され
た被加熱物の調理を行うプレートと、このプレートの表
面を被覆する蓋体とを備えた電気調理器に適用し、前記
蓋体の外周縁部が当接する前記プレートの外周部に露受
け部が設けられたものである。
【0014】また、本発明の電気調理器は、加熱媒体を
有する調理器本体と、この調理器本体の上部に載置され
た被加熱物の調理を行うプレートと、このプレートの表
面を被覆し、中央部に把手を有するガラス製の蓋体とを
備えた電気調理器に適用し、前記プレートの表面に沿っ
て回転する攪拌羽根が前記把手の支持軸に回動可能に取
り付けられたものである。
【0015】また、本発明の電気調理器は、加熱媒体を
有する調理器本体と、この調理器本体の上部に載置され
た被加熱物の調理を行うプレートと、このプレートの表
面を被覆する蓋体とを備えた電気調理器に適用し、前記
蓋体の外周部と前記プレートの外周部との接合部分を連
続した凹凸形状の嵌合構造としたものである。
【0016】また、本発明の電気調理器は、加熱媒体を
有する調理器本体と、この調理器本体の上部に載置され
た被加熱物の調理を行うプレートと、このプレートの表
面を被覆する蓋体とを備えた電気調理器に適用し、前記
プレートの外周縁の一部分に開口部が設けられ、この開
口部に、前記調理器本体から取り外し可能に受け皿が設
けられたものである。
【0017】
【作用】把手の支持軸に回動可能にワイパー部が取り付
けられているので、蓋体の内面に水蒸気が付着した場合
には、このワイパー部を回転させることにより、蓋体内
面に付着した水滴を除去することができる。そのため、
蓋を開けなくても内部の加熱状態を目視により確認する
ことが可能となる。
【0018】また、蓋体の外周縁部が当接するプレート
の外周部に露受け部を設けたので、蓋体の内面を流れ落
ちてきた水滴はこの露受け部に溜まり、プレートの表面
(調理面)には流れない。
【0019】また、プレートの表面に沿って回転する攪
拌羽根を把手の支持軸に回動可能に取り付けた構造とし
たので、調理中の被加熱物を攪拌したい場合には、蓋体
を開けることなく、この攪拌羽根を回動させることによ
り行うことができる。
【0020】また、蓋体の外周部とプレートの外周部と
の接合部分を連続した凹凸形状の嵌合構造としたので、
内部を密封したい場合には、蓋体とプレートとの凹凸形
状を嵌め合わせるようにして、蓋体をプレート上に置け
ばよい。また、水蒸気を抜きたい場合には、蓋体の凸部
とプレートの凸部とを突き合わせるようにして、蓋体を
プレート上に置けばよい。これにより、蓋体の凹部とプ
レートの凹部とにより排出口が形成されるので、内部で
発生した水蒸気はこの排出口から外部に排出されること
になる。
【0021】また、プレートの外周縁の一部分に開口部
を設け、この開口部に、調理器本体から取り外し可能に
受け皿を設けた構造としたので、調理終了後に次の被加
熱物を入れて調理する場合、前の被加熱物の調理カスや
残った油分、水分等をこの受け皿内に落とし入れるだけ
でよい。また、調理中に発生し、この受け皿に溜まった
余分な水分や油分、調理カス等を、調理中でも容易に排
出することが可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0023】図1は、本発明の一実施例である電気調理
器の全体構造を示しており、請求項1に対応している。
また、図2は蓋体のつまみ部分を拡大した断面図を示し
ている。
【0024】この電気調理器の基本構成は、図18に示
す従来のものと同様であって、調理器本体1と、この調
理器本体1の上部に載置された被加熱物の調理を行うプ
レート2と、このプレート2の表面を被覆する蓋体3と
を備えた構成となっている。また、調理器本体1には、
プレート2を加熱するヒータ4が巻装された加熱部5が
設けられており、この加熱部5と調理器本体1との間に
遮熱板6が配置されている。
【0025】プレート2は、ヒータ4からの熱を効率よ
く被調理物に伝えるため、熱伝導性の良いアルミニウム
等で形成され、その表面(調理面)にテフロン加工が施
されたものである。
【0026】また、ヒータ4の両端子401,401
は、調理器本体1の周側部に設けられた電源供給部7に
接続されており、この電源供給部7に、図示しない操作
部と温度調節用つまみ10とを備えたコントローラ部9
が接続されるようになっている。そして、この電源供給
部7に、コントローラ部9、電源コード8を介して商用
電源から電力が供給されるようになっている。また、プ
レート2の下部には、図示しないサーミスタ(温度検出
用センサ)が配設されている。
【0027】このような構成の電気調理器において、蓋
体3は、その中央部につまみ11を取り付けるための取
付穴12が形成され、この取付穴12の周縁に、熱気や
水蒸気等の漏れを防ぐためのドーナツ形状のゴムパッキ
ン13が装着されている。そして、このゴムパッキン1
3の開口部14及びつまみ11に形成された挿通穴17
に、下方からワイパー支持部材15の支持軸16が挿通
され、つまみ11側から支持軸16に対してネジ等18
で締め付けることにより、つまみ11とワイパー支持部
材15とが一体的に固定されている。また、つまみ11
とゴムパッキン13との間、及びワイパー支持部材15
とゴムパッキン13との間には、つまみ11の摺動性を
良くするためにスペーサ131がそれぞれ介挿されてい
る。
【0028】ワイパー支持部材15は、棒状のものであ
って、蓋体3の内面に沿って湾曲状に形成されたいわゆ
るハンガー形状となっている。
【0029】そして、このワイパー支持部材15の蓋体
3に対抗する面側に、そのほぼ全長に亘ってゴムワイパ
ー19が取り付けられており、このゴムワイパー19
は、蓋体3の内面に摺接するように配置されている。
【0030】これにより、つまみ11を回転させること
でゴムワイパー19が回転し、蓋体3の内面に付着した
水滴を除去することができるので、加熱途中に蓋体3を
開けることなく、内部の被加熱物の加熱状態を視認する
ことが可能となるものである。
【0031】図3及び図4は、上記構成の蓋体3におい
て、ゴムワイパー19の回転を電動操作とした一例を示
している。すなわち、つまみ11とゴムパッキン13
(スペーサ131を含む)との間に駆動モータ21を介
挿し、支持軸16をこの駆動モータ21により回転駆動
するように構成している。この駆動モータ21には、筒
形状に形成された電源ライン収納管22の一端部221
が取り付けられている。
【0032】この電源ライン収納管22は、蓋体3の上
面に沿って湾曲して設けられ、その他端部222は、調
理器本体1の電源供給部27の上面に凹み状に形成され
た端子受け部23に嵌め合わされるようになっている。
また、電源ライン収納管22の他端部222には1対の
電源端子25,25が設けられており、この電源端子2
5,25と駆動モータ21の図示しない各端子とが、電
源ライン収納管22に収納された電源ライン26によっ
て電気的に接続されている。
【0033】一方、端子受け部23の底面にも1対の電
源端子24,24が設けられており、蓋体3をプレート
2上に載置することにより、電源ライン収納管22の他
端部222が端子受け部23内に嵌め合わされて、両電
源端子24,25同士が接続されるようになっている。
このとき、電源ライン収納管22の他端部222と端子
受け部23とをマグネット式として磁着するようにして
おく。これにより、つまみ11を回してゴムワイパー1
9を回転させたとき、その反動で蓋体3が動くのを防止
し得るものである。また、蓋体3を取り外せば駆動モー
タ21の電源が切れることから、指等の巻き込み防止に
対しても安全性が確保できる。
【0034】また、電源端子24,24は、電源供給部
27の外周面に設けられた一対の電源端子28,28に
電気的に接続されている。そして、この電源端子28,
28は、コントローラ部29が電源供給部27に接続さ
れたとき、コントローラ部29の前端面に設けられた電
源端子30,30と電気的に接続されるようになってい
る。すなわち、商用電源からの電力は、コントローラ部
29、各電源端子30,28,24,25、電源ライン
26を介して駆動モータ21に供給されるようになって
いる。
【0035】なお、上記実施例では、電源ライン収納管
22の他端部222を電源供給部27に形成した端子受
け部23に嵌め合わせるようにしているが、端子受け部
23を調理器本体1の周縁部の全周に設け、電源端子2
4もこれに合わせてほぼ全周にリング状に設けることに
より、電源ライン収納管22の嵌め合わせ位置を気にせ
ずに蓋体3をプレート2上に載置する(つまり、蓋を閉
める)ことができるものである。また、上記実施例で
は、電源ライン収納管22をつまみ11の片側にのみ設
けているが、つまみ11を介して対称となる2箇所の位
置(図3に破線で示す位置)に設けてもよい。この場
合、一方の電源ライン収納管22には、電源ライン26
を収納する必要はない。このように、電源ライン収納管
22を2箇所に設けるのは、蓋体3のバランスがとれる
のと、蓋体3をプレート2上に載置したときの安定性が
増すといった理由からである。
【0036】また、摺動操作、電動操作に係わらず、ゴ
ムワイパー19を回転させると、蓋体3の内面に付着し
た水滴が落下することから、被加熱物によっては水っぽ
くなってしまうといった不具合が生じる。そこで、この
ような不具合をなくすためには、ワイパー支持部材15
を図5に示す断面形状とすればよい。
【0037】すなわち、ワイパー支持部材15の蓋体3
に対抗する側の面であって、ゴムワイパー19に沿う両
側に、それぞれ溝20,20を形成する。これにより、
ゴムワイパー19の回転によって除去された水滴は、こ
の溝20内に落下し、溝20内を流れ落ちて、プレート
2の周縁部に落下することになる。つまり、被加熱物上
への直接の落下が防止できる。
【0038】図6は、本発明の請求項2に対応した電気
調理器の一実施例であって、調理器本体1の周縁部の一
部分を拡大した断面図を示している。
【0039】この電気調理器の基本構成は図1に示した
ものと同様である。本実施例では、このような構成の電
気調理器において、プレート2の周縁部に、その全周に
亘って凹み形状の露受け部31を形成し、蓋体3の周縁
部32がこの露受け部31内に嵌め合わされるようにし
たものである。ここで、蓋体3の周縁部32は、露受け
部31の外周壁側に沿うように設けられており、これに
より蓋体3の内面を流れ落ちてきた水滴33が、露受け
部31内に確実に導かれるようになっている。
【0040】また、このような構成の露受け部31を、
図5に示すワイパー支持部材15を備えた電気調理器に
適用し、ワイパー支持部材15の先端部をこの露受け部
31内に臨ませることにより、このワイパー支持部材1
5により除去され、溝20内を流れ落ちてきた水滴も露
受け部31内に確実に導かれる。これにより、加熱中の
被加熱物に余分な水分を加えることなく、加熱調理が行
えるものである。
【0041】また、露受け部31の下にヒータ34を配
設することで、露受け部31に溜まった水分を素早く蒸
発させることができる。これにより、露受け部31に溜
まった水分が溢れてプレート2内に流れ込むといったこ
とも確実に防止できる。
【0042】図7は、本発明の請求項3に対応した電気
調理器の一実施例を示している。
【0043】この電気調理器の基本構成は図1に示した
ものと同様である。本実施例では、このような構成の電
気調理器において、図1に示したワイパー支持部材15
の代わりに、プレート2の表面(調理面)に沿って回転
する攪拌羽根41をつまみ11に取り付けたものであ
る。この攪拌羽根41は、つまみ11に取り付けられる
支持軸411と、被加熱物を攪拌する羽根部412とが
L字状に形成されたもので、羽根部412はプレート2
の表面から若干浮かした状態で設けられている。この攪
拌羽根41により、調理中の被加熱物を、蓋体を開ける
ことなく攪拌することができるものである。また、電源
ライン収納管22の他端部222と端子受け部23とを
マグネット式として磁着することで、蓋体3を取り外せ
ば駆動モータ21の電源は切れるため、指等の巻き込み
防止に対しても安全性が確保できるとともに、食品を掻
き混ぜる際に蓋体3が反動で動くのを阻止するための回
り止めも兼ねている。
【0044】また、この攪拌羽根41の支持軸411の
下端部に温度検出用センサ42を取り付けることによ
り、被加熱物の温度をより正確に検出することができ
る。そして、この検出結果とプレート2の下部に従来よ
り設けられている温度検出用センサ205の検出結果と
から加熱コントロールを行うことにより、粘性の高い食
品もより木目こまやかな加熱加減が可能となり、食品の
焦げ付きといった問題も軽減されるものである。
【0045】例えば、以下に示す条件A,Bが考えられ
る。
【0046】 条件A:(食品内部温度)≫(プレート下部温度)≧
(規定温度) 条件B:(食品内部温度)≪(規定温度)≦(プレート
下部温度) そして、条件Aの場合は、食品外への熱放散が大きく、
食品の内部と外部の温度差が大きくなったと考えられる
ので、この場合、まず攪拌羽根41を回転させ、その後
温度を検出し、規定の温度より低い場合は攪拌羽根41
を回転させながら加熱調理を行う。
【0047】次に、条件Bの場合は、プレート2付近の
食品が加熱され過ぎて焦げる恐れがあるため、断続的な
加熱を行いながら、攪拌羽根41を回転させて調理を行
う。
【0048】このような条件A,Bによる加熱制御だけ
でなく、攪拌羽根41に設けられた温度検出用センサ4
2とプレート2の下部に設けられた温度検出用センサ2
05とにより検出された温度の差の時間的変化により、
加熱される食品の粘度も検知することができる。
【0049】図8は、このような2つの温度検出用セン
サ42,205の検出結果に基づき、その温度差と食品
の粘性との関係の一例を示すグラフである。図中、実線
で示す曲線が粘性の低い食品の場合の検出温度差、破線
で示す曲線が粘性の高い食品の場合の検出温度差を示し
ている。
【0050】図8の表に示すように、粘性の高い食品の
場合、熱的な対流がゆっくりと起こるため、同じ時間が
経過しても温度差が大きいことが分かる。このことよ
り、食品の粘性が判別できるので、その判別結果に基づ
いて攪拌羽根41の回転制御を行うことにより、粘性を
考慮した適切な加熱制御が行えるものである。
【0051】なお、攪拌羽根41の形状は、図7に示す
形状に限定されるものではなく、例えば上側を鋸歯状に
するといったことが可能である。また、攪拌羽根41の
形状を被加熱物の種類に応じて複数個用意し、必要に応
じて適宜取り替えるといったことも可能である。この場
合、どの形状の攪拌羽根41を使用しているのかを使用
者に認識させるため、攪拌羽根41の形状表示ができる
表示部を調理器本体1又は操作部に設けてもよい(図示
省略)。そして、使用者が調理メニューを選択した時点
で必要な攪拌羽根41の形状を表示部に表示するように
構成すれば、使用者に対し間違うことなく攪拌羽根41
を選択させることが可能となる。
【0052】図9及び図10は、本発明の請求項4に対
応した電気調理器の一実施例であって、蓋体3の外周部
とプレート2の外周部との接合部分の一部を拡大した図
を示している。
【0053】この電気調理器の基本構成は図1に示した
ものと同様である。本実施例では、このような構成の電
気調理器において、蓋体3の外周部とプレート2の外周
部との接合部分を連続した凹凸形状の嵌合構造としたも
のである。
【0054】これにより、内部を密封したい場合には、
図9に示すように、蓋体3の凹部302とプレート2の
凸部201とを嵌め合わせ、蓋体3の凸部301とプレ
ート2の凹部202とを嵌め合わせるようにして、蓋体
3をプレート2上に置けばよい。
【0055】また、調理中に内部に発生した水蒸気を抜
きたい場合には、図10に示すように、蓋体3の凹部3
02とプレート2の凹部202とを突き合わせ、蓋体3
の凸部301とプレート2の凸部201とを突き合わせ
るようにして、蓋体3をプレート2上に置けばよい。こ
れにより、蓋体3の凹部302とプレート2の凹部20
2とにより排出口51が形成されるので、内部で発生し
た水蒸気はこの排出口51から外部に排出されることに
なる。
【0056】このように、調理中に蓋体3を図9に示す
密閉状態とし、また図10に示す隙間状態とすることに
より、被加熱物から発生した水蒸気量を調節することが
できる。
【0057】図11乃至図13は、内部に発生する水蒸
気量を調節するための他の実施例を示している。
【0058】図11は、蓋体3の内面に熱伝導性の高い
物質(例えばアルミニウム等)61を貼接したものであ
る。この熱伝導性物質61は、少なくともプレート2と
接する部分に設けられていればよく、蓋体3の内面部分
には必要に応じて種々の形状に貼接すればよい。本実施
例では、図13に示すようなつまみ11を中心とする放
射状に貼着(斜線により示す)しているが、内部の見や
すさとの兼ね合いも考慮する必要がある。
【0059】また、図12は、蓋体3の内部に熱伝導性
物質61を挿入した例を示している。
【0060】図11及び図12中において、熱の伝わり
方を実線の矢符により示す。このように熱伝導性物質6
1を設けることにより、温度の高いプレート2の熱がこ
の熱伝導性物質61に伝導され、さらに蓋体3に伝導さ
れて蓋体3が熱せられる。そのため、被加熱物から発生
した水蒸気の一部は、熱伝導性物質61の熱気や蓋体3
の熱気により蒸発するので、蓋体3への水蒸気の付着量
が減少し、被加熱物の加熱状況がより視認しやすくなる
ものである。しかも、熱伝導性物質61で蓋体3を包み
込むように配することにより、ガラスで形成された蓋体
3の強度を向上させることができるとともに、万一蓋体
3が破損した場合でも、ガラスの飛散を少なくすること
が可能となる。
【0061】なお、このような構成は、上記した各実施
例(図1乃至図10に示した各実施例)のものと組み合
わせて適用可能であり、各実施例の効果と相俟ってより
優れた効果を発揮する。
【0062】図14乃至図15は、本発明の請求項5に
対応した電気調理器の一実施例を示している。
【0063】この電気調理器の基本構成は図1に示した
ものと同様である。本実施例は、このような構成の電気
調理器において、調理器本体1の外周部に取り外し可能
な受け皿71を設けたものである。
【0064】すなわち、調理器本体1の外周部の一部を
切り欠いて、側方より受け皿71を挿入可能な受け皿挿
入保持部72を形成するとともに、この受け皿挿入保持
部72に対応するプレート2の外周部を、受け皿71の
形状に合わせて略長方形状に切り欠いたものである。
【0065】そして、受け皿71の受け皿挿入保持部7
2への挿入時、図14に示すように、受け皿71の前端
壁711はプレート2の下部に若干入り込むように形成
し、左右の側壁712,713はプレート2の切り欠き
形状に合わせた曲線形状として、その切り欠き部分の下
部に若干はいり込むように形成し、後端壁714は蓋体
3の外側に位置させて、プレート2の周縁部の高さとほ
ぼ同じ高さに形成している。また、後端壁714には、
引き出し用の持手715が設けられている。
【0066】このような構成とすることにより、調理途
中に生じたプレート2上の食品カスや余分な油分をこの
受け皿71に落とし込むことができるので、これらの余
計なものが加熱され過ぎて、余分な水蒸気や油気、けむ
り等を生じる心配がない。また、これらの余計なものを
取り除くためにプレート2を持ち上げたりする必要もな
く、また蓋体3の内面に付着した水分が落下し、プレー
ト2の外周に設けられた露受け部31に溜まった水滴も
受けることができる。
【0067】図16は、この受け皿71の下部に重量セ
ンサ76を設けたもの、図17は、受け皿71の一側部
に水位検知センサ79を設けたものであり、受け皿71
に溜まった量を重量センサ76や水位検知センサ79に
より検知することにより、使用者に汚物処理を促す報知
音を鳴らす等の処理を行うものである。すなわち、重量
センサ76の出力又は水位検知センサ79の出力がコン
トローラ77に導かれており、コントローラ77の出力
がスピーカ78に導かれた構成となっている。
【0068】汚物の溜まった量は、コントローラ77に
より判断されて、スピーカ78を駆動するようになって
いる。これにより、受け皿71に溜まった汚物が溢れて
テーブル等が汚れるといったことを防止することが可能
となる。
【0069】
【発明の効果】本発明の電気調理器は、蓋体の内面に接
して摺動するワイパー部を把手の支持軸に回動可能に取
り付けた構成としたので、被加熱物から生じた水蒸気で
結露した蓋体内面が拭き取られ、加熱途中の被加熱物の
仕上がり具合がより確認し易くなる。
【0070】また、本発明の電気調理器は、蓋体の外周
縁部が当接するプレートの外周部に露受け部を設けた構
成としたので、蓋体の内面を流れ落ちてきた水滴はこの
露受け部に溜まり、プレートの表面には流れないことか
ら、被加熱物が水っぽくなるといったことが防止され
る。
【0071】また、本発明の電気調理器は、プレートの
表面に沿って回転する攪拌羽根を把手の支持軸に回動可
能に取り付けた構成としたので、調理中の被加熱物を攪
拌したい場合には、蓋体を開けることなく、この攪拌羽
根を回動させることにより行うことができる。
【0072】また、本発明の電気調理器は、蓋体の外周
部とプレートの外周部との接合部分を連続した凹凸形状
の嵌合構造としたので、水蒸気を抜きたい場合には、蓋
体の凸部とプレートの凸部とを合わせるようにして、蓋
体をプレート上に置くことにより、蓋体の凹部とプレー
トの凹部とにより排出口が形成されるので、内部で発生
した水蒸気はこの排出口から外部に排出される。そのた
め、従来のように蓋体を横にずらして水蒸気量を調整す
る必要がないことから、プレートからはみ出した蓋体か
ら落下した水滴等によりテーブルを汚すといったことが
防止される。また、外周全体に適度な隙間を設けること
ができるので、加熱処理をより均一に仕上げることがで
きる。
【0073】また、本発明の電気調理器は、プレートの
外周縁の一部分に開口部を設け、この開口部に、調理器
本体から取り外し可能に受け皿を設けた構成としたの
で、調理終了後に次の被加熱物を入れて調理する場合、
前の被加熱物の調理カスや残った油分、水分等をこの受
け皿内に落とし入れるだけでよい。また、調理中に発生
し、この受け皿に溜まった余分な水分や油分、調理カス
等を、調理中でも容易に排出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に対応した電気調理器の全体
構造を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す電気調理器の蓋体のつまみ部分を拡
大した断面図である。
【図3】ゴムワイパーの回転を電動操作とした場合の構
造の一例を示す部分拡大断面図である。
【図4】ゴムワイパーの回転を電動操作とした場合の構
造の一例を示す部分断面図である。
【図5】ワイパー支持部材の構造を示す部分拡大断面図
である。
【図6】本発明の請求項2に対応した電気調理器の一実
施例であって、調理器本体の周縁部の一部分を拡大した
断面図である。
【図7】本発明の請求項3に対応した電気調理器の一実
施例を示す断面図である。
【図8】2つの温度検出用センサによる検出温度の温度
差と食品の粘性との関係の一例を示すグラフである。
【図9】本発明の請求項4に対応した電気調理器の一実
施例であって、蓋体の外周部とプレートの外周部との接
合部分の一部を拡大した図である。
【図10】本発明の請求項4に対応した電気調理器の一
実施例であって、蓋体の外周部とプレートの外周部との
接合部分の一部を拡大した図である。
【図11】蓋体の内面に熱伝導性の高い物質を貼接した
構造を示す部分断面図である。
【図12】蓋体の内部に熱伝導性物質を挿入した構造を
示す部分断面図である。
【図13】熱伝導性物質を取り付けた蓋体を備えた電気
調理器の全体図である。
【図14】本発明の請求項5に対応した電気調理器の一
実施例を示す部分拡大断面図である。
【図15】図14に示す電気調理器の蓋体を取り除いた
状態の部分拡大平面図である。
【図16】受け皿の下部に重量センサを設けた構造を示
す概略構成図である。
【図17】受け皿の一側部に水位検知センサを設けた構
造を示す概略構成図である。
【図18】従来の電気調理器の全体構造を示す分解斜視
図である。
【図19】従来の電気調理器のプレートと蓋体との接合
部分を示す断面図である。
【符号の説明】
1 調理器本体 2 プレート 3 蓋体 7 電源供給部 11 つまみ(把手) 15 ワイパー支持部材 16 支持軸 19 ゴムワイパー 31 露受け部 41 攪拌羽根 71 受け皿 72 受け皿挿入保持部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱媒体を有する調理器本体と、この調
    理器本体の上部に載置された被加熱物の調理を行うプレ
    ートと、このプレートの表面を被覆し、中央部に把手を
    有するガラス製の蓋体とを備えた電気調理器において、 前記蓋体の内面に接して摺動するワイパー部が前記把手
    の支持軸に回動可能に取り付けられたことを特徴とする
    電気調理器。
  2. 【請求項2】 加熱媒体を有する調理器本体と、この調
    理器本体の上部に載置された被加熱物の調理を行うプレ
    ートと、このプレートの表面を被覆する蓋体とを備えた
    電気調理器において、 前記蓋体の外周部が当接する前記プレートの外周部に露
    受け部が設けられたことを特徴とする電気調理器。
  3. 【請求項3】 加熱媒体を有する調理器本体と、この調
    理器本体の上部に載置された被加熱物の調理を行うプレ
    ートと、このプレートの表面を被覆し、中央部に把手を
    有するガラス製の蓋体とを備えた電気調理器において、 前記プレートの表面に沿って回転する攪拌羽根が前記把
    手の支持軸に回動可能に取り付けられたことを特徴とす
    る電気調理器。
  4. 【請求項4】 加熱媒体を有する調理器本体と、この調
    理器本体の上部に載置された被加熱物の調理を行うプレ
    ートと、このプレートの表面を被覆する蓋体とを備えた
    電気調理器において、 前記蓋体の外周部と前記プレートの外周部との接合部分
    を連続した凹凸形状の嵌合構造としたことを特徴とする
    電気調理器。
  5. 【請求項5】 加熱媒体を有する調理器本体と、この調
    理器本体の上部に載置された被加熱物の調理を行うプレ
    ートと、このプレートの表面を被覆する蓋体とを備えた
    電気調理器において、 前記プレートの外周縁の一部分に開口部が設けられ、こ
    の開口部に、前記調理器本体から取り外し可能に受け皿
    が設けられたことを特徴とする電気調理器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4124038B4 (de) * 1990-07-19 2006-07-13 Futaba Denshi Kogyo K.K., Mobara Schreibkopf für eine Druckvorrichtung
JP2014054492A (ja) * 2012-09-14 2014-03-27 Panasonic Corp 自動製パン器
KR102030985B1 (ko) * 2019-02-21 2019-11-27 박정원 회전식 구이기
KR102420713B1 (ko) * 2021-02-08 2022-07-14 충남대학교산학협력단 스마트 조리도구

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