JPH0623654U - スリーブ保護構造 - Google Patents

スリーブ保護構造

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JPH0623654U
JPH0623654U JP6013992U JP6013992U JPH0623654U JP H0623654 U JPH0623654 U JP H0623654U JP 6013992 U JP6013992 U JP 6013992U JP 6013992 U JP6013992 U JP 6013992U JP H0623654 U JPH0623654 U JP H0623654U
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JP
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bore pin
sleeve
tip
pin
bore
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JP6013992U
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忠義 中嶋
賢二 狩集
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイカストマシンで成形されるシリンダブロ
ックの製造工程において、ボアピン引き抜き時にスリー
ブの割れ、該スリーブに対するこじりを防止することが
可能なスリーブ保護構造の提供を目的とする。 【構成】 先端面近傍3Bから先端面3Cまでの間のボ
アピン3の先端部3Xの径を、該ボアピン3の中央部3
Dと比較して小径に形成することにより、該ボアピン3
の先端部が膨張した場合に、該ボアピン3の先端部が他
の部分より大径となることを防止し、最終的に該ボアピ
ン3をスリーブ2から抜く際に、該ボアピン3の先端部
が抵抗となって、該スリーブ2の割れ、該スリーブ2に
対するかじり等を発生させることを未然に防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ダイカストマシンで成形されるシリンダブロックの製造工程にお いて、ボアピン引き抜き時にスリーブの割れを防止することが可能なスリーブ保 護構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、シリンダブロックはダイカストマシンにより鋳造されるようになっ ており、その際、シリンダブロックの気筒部となる位置には、シリンダであるス リーブが組み入れられるようになっている。 具体的には、シリンダブロックの気筒部となる位置に、円柱状のボアピンを配 置し、該ボアピンによりスリーブが支持された状態で、該スリーブがインサート 成形されたシリンダブロックを鋳造するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなダイカスト鋳造においては、シリンダブロックをダイ カスト鋳造した後に、スリーブ内に挿入されていたボアピンの抜く必要があるが 、このときボアピンが加熱されて熱膨張していることから、図3(c)に示すよ うに、該ボアピン(10)の先端部(10A)が他の部分と比較して大径となり 、該ボアピンを抜き取る際の抵抗で、スリーブにかじりが発生したり、また、ス リーブが割れてしまうという不具合も発生していた。 なお、ボアピンの先端部が他の部分と比較して大径となる理由としては、該ボ アピンの中心線に沿う位置であり、かつ該ボアピンの起端部の底面から先端部の 先端面近傍までの間には放熱用の冷却孔(7)が形成されており、このような配 置の冷却孔ではボアピン先端部の放熱が不十分となるからである(図3は実施例 にて詳細に説明する)。
【0004】 この考案は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、ダイカストマシンで 成形されるシリンダブロックの製造工程において、ボアピン引き抜き時にスリー ブの割れ、該スリーブに対するこじりを防止することが可能なスリーブ保護構造 の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案では、シリンダブロックの気筒部となる位置 に、スリーブ内に挿入されて該スリーブを内壁側から支持する円柱状のボアピン を配置し、該ボアピンがスリーブを支持した状態で、該シリンダブロックをダイ カスト鋳造する際に適用されるスリーブ保護構造であって、 前記ボアピンの中心線に沿う位置であり、かつ該ボアピンの底面から先端面近 傍までの間に放熱用の冷却孔を形成し、 前記先端面近傍から先端面までの間のボアピンの径を、該ボアピンの中央部と 比較して小径に形成した。
【0006】
【作用】
この考案によれば、ボアピンの中心線に沿う位置であり、かつ該ボアピンの起 端部の底面から先端面近傍までの間には放熱用の冷却孔が形成され、更に、前記 先端面近傍から先端面までの間のボアピンの径は、該ボアピンの中央部と比較し て小径に形成されていることから、シリンダブロックをダイカスト鋳造している 間に、冷却孔による放熱が不十分で、該ボアピンの先端部が膨張したとしても、 この部分が小径に形成されていることにより、該ボアピンの先端部が他の部分よ り大径となることはなく、その結果、最終的に該ボアピンをスリーブから抜く際 に、該ボアピンの先端部が抵抗となってスリーブに過剰な力をかけることが防止 される。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1〜図3に基づいて説明する。 図1はシリンダブロック1の全体を示す図であって、このシリンダブロック1 の気筒部1Aには、シリンダを構成するスリーブ2が所定のピッチで複数設けら れている。 なお、図1に示すシリンダブロック1はダイカストマシン100(後述する) により鋳造され、かつスリーブ2はその鋳造時においてインサート成形されたも のである(詳細は後述する)。
【0008】 次に、図2及び図3を参照して、ダイカストマシン100を用いたシリンダブ ロック製造工程における、スリーブ2の配置状態について説明する。 図2を参照して明かなように、スリーブ2はシリンダブロック1の気筒部1A となる位置に配置されるとともに、該スリーブ2内には、該スリーブ2を内壁側 から支持する円柱状のボアピン3が挿入されている。 このボアピン3は、図示していないがダイカスト鋳造に際してインサートロー ダー装置により支持されている。すなわち、このインサートローダー装置により ボアピン3を介して支持されたスリーブ2が、シリンダブロック1の気筒部1A となる位置に配置され、このような配置状態で、ダイカストマシン100の金型 4,5内に溶湯アルミニウムが流し込まれ、これら金型4,5の間において、シ リンダブロック1が鋳造されるようになっている。
【0009】 次に、スリーブ2内に挿入されるボアピン3の形状について図2及び図3の( a)を参照して説明する。 このボアピン3は起端部側にフランジ部6を形成するとともに、このフランジ 部6を除いた全体の長さがほぼスリーブ2とほぼ同じに形成されている。 また、ボアピン3の中心線aに沿う位置であり、かつ該ボアピン3の底面3A から先端面近傍(符号3Bで示す)までの間には放熱用の冷却孔7が形成されて おり、また、先端面近傍3Bから先端面3Cまでの間に位置するボアピン3の先 端部3Xの径は、該ボアピン3の中央部3Dと比較して小径に形成されている。
【0010】 具体的には、ボアピン3を構成する金属の膨張係数、ボアピン3に付与される 熱量によっても異なるが、中央部3Dの直径を71.66mm とすれば、先端面 近傍3Bから先端面3Cまでの間のボアピン3の直径は71.55mm 程度に設 定され、これによりシリンダブロック1をダイカスト鋳造している間に、冷却孔 7による放熱が不十分で、該ボアピン3の先端部3Xが膨張したとしても、先端 面近傍3Bから先端面3Cまでの間に位置するボアピン3の先端部3Xを小径に 形成していることにより、熱膨張後のボアピン3の先端部3Xを他の部分と同じ 径となるように設定しているものである(図3の(b)参照)。 なお、このようなボアピン3の先端部3Xを小径にする程度は試験に基づき実 際にシリンダブロック1を作成しながら決定するものであり、これによりボアピ ン3の先端部3Xを、最適な値の径に設定できるものである。 また、図2に示すように、ボアピン3の先端面3Cに形成された突起8は、ダ イカストマシン100の金型4に係合されるものであって、これにより該ボアピ ン3が位置決めされるようになっている。
【0011】 そして、以上のように構成されたスリーブ保護構造では、ボアピン3の中心線 aに沿う位置であり、かつ該ボアピン3の底面3Aから先端面近傍3Bまでの間 には放熱用の冷却孔7が形成され、更に、前記先端面近傍3Bから先端面3Cま での間のボアピン3の先端部3Xの径は、該ボアピン3の中央部3Dと比較して 小径に形成されていることから(図3の(a)参照)、シリンダブロック1をダ イカスト鋳造している間に、冷却孔7による放熱が不十分で、該ボアピン3の先 端部3Xが過剰に膨張したとしても、この部分が該ボアピン3の中央部3Dより 大径となることが無い(図3の(b)参照)。
【0012】 これに対して、従来のボアピン10は、フランジ部6を除く部分の径が全て同 じに形成されていたので、冷却孔7による放熱が不十分である場合に、図3の( c)で示すように、該ボアピン10の先端部10Xが膨張して他の部分と比較し て大径となってしまい、これにより該ボアピン10を抜き取る際の抵抗で、スリ ーブ2にかじりが発生したり、また、スリーブ2が割れてしまうという不具合も 発生していたが、本考案のスリーブ保護構造では、図3の(b)に示すようにボ アピン3の先端部3Xが膨張したとしても、該ボアピン3の先端部3Xが他の部 分と同じ径になるだけであり、その結果、最終的に該ボアピン3をスリーブ2か ら抜く際に(引き抜き方向は矢印b方向)、該ボアピン3の先端部3Xが抵抗と なってスリーブ2に過剰な力をかけることはなく、これによって該スリーブ2の 割れ、該スリーブ2に対するかじり等を未然に防止できる効果が得られる。
【0013】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように本考案によれば、先端面近傍から先端面までの 間のボアピンの径は、該ボアピンの中央部と比較して小径に形成されていること から、該ボアピンをスリーブから抜く際に、該ボアピンの先端部が抵抗となって スリーブに過剰な力をかけることはなく、該スリーブの割れ、該スリーブに対す るかじり等を未然に防止できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダブロック1の全体を示す斜視図。
【図2】ダイカスト鋳造時におけるボアピン3に対する
スリーブ2の取付状態を示す図。
【図3】ダイカスト鋳造時におけるボアピン3の形状変
化を示す正面図であって、(a)は本考案に係わるボア
ピン3であってダイカスト鋳造前を示す図、(b)本考
案に係わるボアピン3であってダイカスト鋳造後を示す
図、(c)は従来に係わるボアピン3であってダイカス
ト鋳造後を示す図である。
【符号の説明】
1 シリンダブロック 1A 気筒部 2 スリーブ 3 ボアピン 3A ボアピン3の底面 3B ボアピン3の先端面近傍 3C ボアピン3の先端面 3D ボアピン3の中央部 3X ボアピンの先端部 7 冷却孔 100 ダイカストマシン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックの気筒部となる位置
    に、スリーブ内に挿入されて該スリーブを内壁側から支
    持する円柱状のボアピンを配置し、該ボアピンがスリー
    ブを支持した状態で、該シリンダブロックをダイカスト
    鋳造する際に適用されるスリーブ保護構造であって、 前記ボアピンの中心線に沿う位置であり、かつ該ボアピ
    ンの底面から先端面近傍までの間には放熱用の冷却孔が
    形成され、 前記先端面近傍から先端面までの間のボアピンの径は、
    該ボアピンの中央部と比較して小径に形成されているこ
    とを特徴とするスリーブ保護構造。
JP1992060139U 1992-08-26 1992-08-26 スリーブ保護構造 Expired - Lifetime JP2580646Y2 (ja)

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JP2580646Y2 JP2580646Y2 (ja) 1998-09-10

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017030048A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 青山 省司 電気抵抗溶接用電極

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58181464A (ja) * 1982-04-16 1983-10-24 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 複合部材のダイカスト方法
JPH02307658A (ja) * 1989-05-24 1990-12-20 Nissan Motor Co Ltd シリンダブロックの製造方法
JPH03118952A (ja) * 1989-09-30 1991-05-21 Mazda Motor Corp アルミニウム合金シリンダブロックの鋳造方法

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