JPH03118952A - アルミニウム合金シリンダブロックの鋳造方法 - Google Patents
アルミニウム合金シリンダブロックの鋳造方法Info
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- JPH03118952A JPH03118952A JP25557689A JP25557689A JPH03118952A JP H03118952 A JPH03118952 A JP H03118952A JP 25557689 A JP25557689 A JP 25557689A JP 25557689 A JP25557689 A JP 25557689A JP H03118952 A JPH03118952 A JP H03118952A
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Links
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は多気筒エンジンに適用されるアルミニウム合金
シリンダブロックの鋳造方法に係り、特に中子に装着し
た鋳鉄製ライナをアルミニウム合金で鋳ぐるむアルミニ
ウム合金シリンダブロックの鋳造方法の改良に関する。
シリンダブロックの鋳造方法に係り、特に中子に装着し
た鋳鉄製ライナをアルミニウム合金で鋳ぐるむアルミニ
ウム合金シリンダブロックの鋳造方法の改良に関する。
(従来の技術)
中子に装着した複数の鋳鉄製ライナを鋳ぐるむ状態で、
アルミニウム合金によりシリンダブロックを鋳造する場
合、鋳鉄製ライナとアルミニウム合金との冷却速度の差
あるいはアルミニウム合金冷却時の収縮等により、シリ
ンダボア形状が異常変形することがある。第3図はこの
ような変形状態を示したものである。シリンダブロック
1の中央側に近いライナ2部分が内方に押し込まれ、い
わば繭状に変形されてしまう。殊に、シリンダブロック
1の中央側はその両側よりも冷却が遅れてこの影響を受
は易く、ライナ2部分の変形は大きなものとなる。
アルミニウム合金によりシリンダブロックを鋳造する場
合、鋳鉄製ライナとアルミニウム合金との冷却速度の差
あるいはアルミニウム合金冷却時の収縮等により、シリ
ンダボア形状が異常変形することがある。第3図はこの
ような変形状態を示したものである。シリンダブロック
1の中央側に近いライナ2部分が内方に押し込まれ、い
わば繭状に変形されてしまう。殊に、シリンダブロック
1の中央側はその両側よりも冷却が遅れてこの影響を受
は易く、ライナ2部分の変形は大きなものとなる。
そこで従来、このようなシリンダブロックの変形防止対
策が種々考えられており、例えば特公平1−31981
号公報では中子型に拡径機構を設ける技術が開示されて
いる。すなわち、拡径機構によって鋳造時にライナ内方
から拘束力を与え、これによりライナ部分が内方に押し
込まれることを防止しようというものである。
策が種々考えられており、例えば特公平1−31981
号公報では中子型に拡径機構を設ける技術が開示されて
いる。すなわち、拡径機構によって鋳造時にライナ内方
から拘束力を与え、これによりライナ部分が内方に押し
込まれることを防止しようというものである。
(発明が解決しようとする課題)
ところが、上述した従来の方法では、拡径機構が複雑で
高コストとなり、また作業上の手間や作業時間も多くか
かり、鋳造能率があまり良くないという問題がある。
高コストとなり、また作業上の手間や作業時間も多くか
かり、鋳造能率があまり良くないという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、簡便
な手法で能率良くシリンダブロックのライナ部の変形防
止が図れるアルミニウム合金シリンダブロックの鋳造方
法を提供することを目的とする。
な手法で能率良くシリンダブロックのライナ部の変形防
止が図れるアルミニウム合金シリンダブロックの鋳造方
法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明は上記の目的を達成するために、中子に装着した
鋳鉄製ライナをアルミニウム合金で鋳ぐるんで多気筒エ
ンジンのシリンダブロックを鋳造するアルミニウム合金
シリンダブロックのtjr 遣方法において、鋳造時に
おけるシリンダブロック中央側の鋳鉄製ライチ回りのア
ルミニウム合金の冷却速度を高めるために、シリンダブ
ロック中央側の中子に冷却材を流通させるようにしたこ
とを特徴とする。
鋳鉄製ライナをアルミニウム合金で鋳ぐるんで多気筒エ
ンジンのシリンダブロックを鋳造するアルミニウム合金
シリンダブロックのtjr 遣方法において、鋳造時に
おけるシリンダブロック中央側の鋳鉄製ライチ回りのア
ルミニウム合金の冷却速度を高めるために、シリンダブ
ロック中央側の中子に冷却材を流通させるようにしたこ
とを特徴とする。
(作 用)
上記の方法によると、シリンダブロックの中央側に近い
ライナに装着される中子に冷却材が流通され、これによ
り鋳造時におけるライナ周囲のアルミニウム合金の冷却
速度が高められるので、この中央側に近いライナ周囲の
アルミニウム合金溶湯が他の部分に比べて速やかに凝固
する。したがってライナ周囲部の溶湯の早期固化により
、シリンダブロック全体の冷却収縮時の応力はライナ部
に及ばず、ライナ部の変形防止が図られる。しかも中子
への冷却材流通は比較的簡易な手法で実現できるととも
に、その作業も容易である。
ライナに装着される中子に冷却材が流通され、これによ
り鋳造時におけるライナ周囲のアルミニウム合金の冷却
速度が高められるので、この中央側に近いライナ周囲の
アルミニウム合金溶湯が他の部分に比べて速やかに凝固
する。したがってライナ周囲部の溶湯の早期固化により
、シリンダブロック全体の冷却収縮時の応力はライナ部
に及ばず、ライナ部の変形防止が図られる。しかも中子
への冷却材流通は比較的簡易な手法で実現できるととも
に、その作業も容易である。
(実 施 例)
以下本発明に係るアルミニウム合金シリンダブロックの
鋳造方法の一実施例を、第1図および第2図を参照して
説明する。
鋳造方法の一実施例を、第1図および第2図を参照して
説明する。
本実施例はシリンダボアが並列配置される多気筒エンジ
ン用のアルミニウム合金シリンダブロック(第3図参照
)を、ダイキャスト法により鋳造する場合について適用
したもので、第1図は鋳型部分を縦断面とした鋳造装置
全体の構成図、第2図は鋳型部分を第1図と直交する面
で切断した側断面図である。
ン用のアルミニウム合金シリンダブロック(第3図参照
)を、ダイキャスト法により鋳造する場合について適用
したもので、第1図は鋳型部分を縦断面とした鋳造装置
全体の構成図、第2図は鋳型部分を第1図と直交する面
で切断した側断面図である。
まず鋳造装置の構成を説明する。
第1図および第2図に示すように、上型11aおよび下
型11b等を有する割型構造の金型11に、アルミニウ
ム合金溶湯注入用のキャビティ12が形成されている。
型11b等を有する割型構造の金型11に、アルミニウ
ム合金溶湯注入用のキャビティ12が形成されている。
13は注湯口、14はエゼクタビンである。鋳ぐるみ用
の鋳鉄製ライナ15は、それぞれ中子型16の外周部に
嵌装されている。
の鋳鉄製ライナ15は、それぞれ中子型16の外周部に
嵌装されている。
各中子型16、特にキャビティ12の中央側に近い部位
に配置されるライナ15の中子型16の内部には、冷却
材流路17がそれぞれ形成されている。そして各冷却材
流路17には、冷却材としての冷却水を供給する冷却水
供給装置18が接続されている。冷却水供給装置18は
、冷却水源としてのタンク19と、このタンク19から
吸水するポンプ20と、このポンプ20から各中子型1
6の冷却材流路17に冷却水を供給する複数の給水管2
1と、各中子型16の冷却材流路17からタンク19に
冷却水を還流させる戻し管22とを有している。そして
各給水管21には、流量調整弁23がそれぞれ設けられ
、各流量調整弁23は制御装置24によって開度制御さ
れるようになっている。
に配置されるライナ15の中子型16の内部には、冷却
材流路17がそれぞれ形成されている。そして各冷却材
流路17には、冷却材としての冷却水を供給する冷却水
供給装置18が接続されている。冷却水供給装置18は
、冷却水源としてのタンク19と、このタンク19から
吸水するポンプ20と、このポンプ20から各中子型1
6の冷却材流路17に冷却水を供給する複数の給水管2
1と、各中子型16の冷却材流路17からタンク19に
冷却水を還流させる戻し管22とを有している。そして
各給水管21には、流量調整弁23がそれぞれ設けられ
、各流量調整弁23は制御装置24によって開度制御さ
れるようになっている。
次に鋳造方法を説明する。
鋳造時には、注湯口13からアルミニウム合金溶湯をキ
ャビティ12に注入する。注入初期には、各給水管21
の流量調整弁23を制御装置24により閉状態としてお
き、中子型16への冷却水の供給は行なわない。これは
、溶湯の急激な冷却による不均一な凝固作用を防止する
ためである。注湯後相当時間が経過し、好ましくはライ
ナ15の周囲に溶湯が行き渡った後に、各給水管21の
流量調整弁23を開とし、中子型16への冷却水の供給
を行なう。この流量調整弁23の開操作は、制御装置2
4に予め設定しておき、適時に適量の給水が行なわれる
ようにする。流量調整弁23の開操作後は、ポンプ20
によりタンク19と各中子型16の冷却材流路17との
間で冷却水が循環され、これによりライナ15が冷却さ
れてライナ15周囲のアルミニウム合金溶湯の冷却速度
が高められる。特に、成形後シリンダブロックの中央側
に近くなるライナ15の冷却作用を効果的に行なうよう
にする。このためには、この中央側の中子型16への冷
却水流通量を両側のそれよりも多く設定すれば良く、こ
れは流i調整弁23を制御する制御装置24に適当な設
定を与えれば良い。
ャビティ12に注入する。注入初期には、各給水管21
の流量調整弁23を制御装置24により閉状態としてお
き、中子型16への冷却水の供給は行なわない。これは
、溶湯の急激な冷却による不均一な凝固作用を防止する
ためである。注湯後相当時間が経過し、好ましくはライ
ナ15の周囲に溶湯が行き渡った後に、各給水管21の
流量調整弁23を開とし、中子型16への冷却水の供給
を行なう。この流量調整弁23の開操作は、制御装置2
4に予め設定しておき、適時に適量の給水が行なわれる
ようにする。流量調整弁23の開操作後は、ポンプ20
によりタンク19と各中子型16の冷却材流路17との
間で冷却水が循環され、これによりライナ15が冷却さ
れてライナ15周囲のアルミニウム合金溶湯の冷却速度
が高められる。特に、成形後シリンダブロックの中央側
に近くなるライナ15の冷却作用を効果的に行なうよう
にする。このためには、この中央側の中子型16への冷
却水流通量を両側のそれよりも多く設定すれば良く、こ
れは流i調整弁23を制御する制御装置24に適当な設
定を与えれば良い。
これにより鋳造時におけるライナ15周囲のアルミニウ
ム合金の冷却速度が高められ、ライナ15周囲のアルミ
ニウム合金溶湯が他の部分に比べて速やかに凝固する。
ム合金の冷却速度が高められ、ライナ15周囲のアルミ
ニウム合金溶湯が他の部分に比べて速やかに凝固する。
したがって本実施例の方法によると、ライナ15周囲の
アルミニウム合金溶湯の速やかな凝固により、シリンダ
ブロック全体の冷却収縮時の応力はライナ15部に及ば
ず、ライナ15部の変形防止が図られる。特に、前記の
如くシリンダプロ・ツクの中央側に近いライナ15の冷
却作用を効果的に行なうようにすることにより、従来最
も変形しやすかったシリンダブロック中央側のライナ1
5の変形を有効に防止できるようになる。しかも中子型
16への冷却水流通は、比較的簡易な手法で実現できる
と共にその作業も容易に行なえ、経済的にも大きな利点
が得られる。
アルミニウム合金溶湯の速やかな凝固により、シリンダ
ブロック全体の冷却収縮時の応力はライナ15部に及ば
ず、ライナ15部の変形防止が図られる。特に、前記の
如くシリンダプロ・ツクの中央側に近いライナ15の冷
却作用を効果的に行なうようにすることにより、従来最
も変形しやすかったシリンダブロック中央側のライナ1
5の変形を有効に防止できるようになる。しかも中子型
16への冷却水流通は、比較的簡易な手法で実現できる
と共にその作業も容易に行なえ、経済的にも大きな利点
が得られる。
なお、前記実施例ではシリンダボアが並列配置されるア
ルミニウム合金シリンダブロックについて適用したが、
これに限らず、シリンダボアが直列配置の場合等、種々
のアルミニウム合金シリンダブロックの鋳造に適用でき
るものである。
ルミニウム合金シリンダブロックについて適用したが、
これに限らず、シリンダボアが直列配置の場合等、種々
のアルミニウム合金シリンダブロックの鋳造に適用でき
るものである。
(発明の効果)
以上のように本発明によれば、シリンダブロック中央側
に近い部位に配置されるライナが装着される中子に冷却
材を流通させ、鋳造時におけるライナ周囲のアルミニウ
ム合金の冷却速度を高めることにより、比較的簡便な手
法で能率良くライナ部の変形防止を図れるという優れた
効果が奏される。
に近い部位に配置されるライナが装着される中子に冷却
材を流通させ、鋳造時におけるライナ周囲のアルミニウ
ム合金の冷却速度を高めることにより、比較的簡便な手
法で能率良くライナ部の変形防止を図れるという優れた
効果が奏される。
第1図は本発明に係るアルミニウム合金シリンダブロッ
クの鋳造方法の一実施例を説明するためのもので、鋳型
部分を縦断面とした鋳造装置全体の構成図、第2図は鋳
型部分を第1図と直交する面で切断した側断面図、第3
図はアルミニウム合金製シリンダブロックに鋳鉄製ライ
ナを鋳ぐるんだときに生じるシリンダボアの異状変形を
説明する図である。 第2図 4
クの鋳造方法の一実施例を説明するためのもので、鋳型
部分を縦断面とした鋳造装置全体の構成図、第2図は鋳
型部分を第1図と直交する面で切断した側断面図、第3
図はアルミニウム合金製シリンダブロックに鋳鉄製ライ
ナを鋳ぐるんだときに生じるシリンダボアの異状変形を
説明する図である。 第2図 4
Claims (1)
- 中子に装着した鋳鉄製ライナをアルミニウム合金で鋳ぐ
るんで多気筒エンジンのシリンダブロックを鋳造するア
ルミニウム合金シリンダブロックの鋳造方法において、
鋳造時における上記シリンダブロック中央側の上記鋳鉄
製ライナ回りの上記アルミニウム合金の冷却速度を高め
るために、該シリンダブロック中央側の上記中子に冷却
材を流通させるようにしたことを特徴とするアルミニウ
ム合金シリンダブロックの鋳造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25557689A JPH03118952A (ja) | 1989-09-30 | 1989-09-30 | アルミニウム合金シリンダブロックの鋳造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25557689A JPH03118952A (ja) | 1989-09-30 | 1989-09-30 | アルミニウム合金シリンダブロックの鋳造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03118952A true JPH03118952A (ja) | 1991-05-21 |
Family
ID=17280639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25557689A Pending JPH03118952A (ja) | 1989-09-30 | 1989-09-30 | アルミニウム合金シリンダブロックの鋳造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03118952A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0623654U (ja) * | 1992-08-26 | 1994-03-29 | 本田技研工業株式会社 | スリーブ保護構造 |
KR100591670B1 (ko) * | 2004-06-25 | 2006-06-20 | 주식회사 에스제이테크 | 다이캐스팅 머신을 위한 냉각수 공급구조 |
KR100906531B1 (ko) * | 2007-07-12 | 2009-07-07 | 대림기업 주식회사 | 중력주조공법에 의한 알루미늄 실린더 라이너의 제조장치및 그 방법 |
-
1989
- 1989-09-30 JP JP25557689A patent/JPH03118952A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0623654U (ja) * | 1992-08-26 | 1994-03-29 | 本田技研工業株式会社 | スリーブ保護構造 |
KR100591670B1 (ko) * | 2004-06-25 | 2006-06-20 | 주식회사 에스제이테크 | 다이캐스팅 머신을 위한 냉각수 공급구조 |
KR100906531B1 (ko) * | 2007-07-12 | 2009-07-07 | 대림기업 주식회사 | 중력주조공법에 의한 알루미늄 실린더 라이너의 제조장치및 그 방법 |
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