JPH1113532A - カバーライナおよびカバーライナを用いた鋳造方法 - Google Patents

カバーライナおよびカバーライナを用いた鋳造方法

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JPH1113532A
JPH1113532A JP17255597A JP17255597A JPH1113532A JP H1113532 A JPH1113532 A JP H1113532A JP 17255597 A JP17255597 A JP 17255597A JP 17255597 A JP17255597 A JP 17255597A JP H1113532 A JPH1113532 A JP H1113532A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鋳造の際に強化目的で配設される筒状部材が損
傷する懸念を払拭し、また、予熱された前記筒状部材の
温度低下を阻止して溶湯の導入を円滑に行うためのカバ
ーライナおよびカバーライナを用いた鋳造方法を提供す
る。 【解決手段】筒状繊維成形体90を所定の温度に予熱
し、カバーライナ10に装着する。次に、カバーライナ
10を筒状繊維成形体90とともに第2の成形用ブロッ
ク46の円柱部44に装着する。次いで、溶湯を湯道4
2から第1のキャビティ40、第2のキャビティ48に
供給する。このとき、溶湯はカバーライナ10の斜面部
16によって筒状繊維成形体90の外周の方向に導か
れ、筒状繊維成形体90の内周面に直接溶湯が衝突する
ことが阻止される。従って、筒状繊維成形体90の内周
面が溶湯との衝突による衝撃や溶湯の熱により損傷する
ことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造に際し、強化
目的のために配設される筒状部材を保護し、該筒状部材
の温度低下を防止して溶湯の導入を円滑に行うためのカ
バーライナおよびカバーライナを用いた鋳造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開昭61−24156
5号公報に開示されたシリンダライナ付きエンジン及び
その製造方法では、薄肉な円筒を囲繞して無機繊維を巻
回し、該無機繊維にアルミニウム合金を含浸させること
により、シリンダブロックのシリンダライナを形成して
いる。
【0003】また、特開平2−84247号公報には、
筒状の繊維成形体の表面に強磁性体からなる補強部材を
設け、高周波誘導加熱により繊維成形体に温度勾配を有
する予熱を施し、この繊維成形体を鋳型に配設して鋳造
する繊維強化複合部材の製造方法が開示されている。
【0004】さらに、特開平3−268855号公報に
は、筒状の強化材からなる成形体の内周面に離型用固体
潤滑剤を塗布し、前記強化材からなる成形体に中子を嵌
合させ、前記強化材成形体中に溶湯を浸透させる金属基
複合材料部材の製造方法が開示されている。
【0005】さらにまた、特開平4−66258号公報
には、ライナの上端部まわりと下端部まわりとにそれぞ
れ、鋳ぐるみ時に鋳型のキャビティ内に露出する薄肉部
を形成し、両薄肉部間にウォータジャケット用中子を装
着させた状態で鋳造する鋳鉄製シリンダブロック及びそ
の製造方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来技術では、鋳造の際に、薄肉な円筒や筒状の繊維成
形体、筒状の強化材からなる成形体、ライナ等の筒状部
材に高温の溶湯が衝突するため、この衝突の衝撃と溶湯
の熱により筒状部材が損傷する懸念がある。また、筒状
部材に溶湯が容易に入り込むように筒状部材を予熱して
おいても、該筒状部材を鋳造用金型に装着したときに筒
状部材の熱が鋳造用金型に奪われて温度が低下してしま
うおそれがあり、従って、溶湯が円滑且つ迅速に注入さ
れない不都合がある。
【0007】本発明は前記の課題を解決すべくなされた
ものであって、鋳造の際に強化目的で配設される筒状部
材が損傷する懸念を払拭し、また、予熱された前記筒状
部材の温度低下を阻止して溶湯の導入を円滑に行うため
のカバーライナおよびカバーライナを用いた鋳造方法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、鋳造用金型に装着される筒状部からな
り、前記筒状部の一端側に形成され、半径方向外方に周
回して突出する突部を有し、前記突部には前記筒状部の
一端側の内側から他端側の外側へと傾斜する斜面部が形
成され、前記筒状部の外周に、非金属で形成された筒状
部材を装着して鋳造されることを特徴とする。
【0009】本発明によれば、鋳造する際、溶湯は前記
突部の斜面部に導かれて前記筒状部材の内壁に直撃する
ことが阻止され、筒状部材の内壁を損傷させることがな
い。また、筒状部材を予熱して鋳造用金型に装着する
際、筒状部材が鋳造用金型に直接当接することがないた
め、筒状部材の温度が低下する懸念もない。
【0010】この場合、前記筒状部の他端側の内壁部に
前記鋳造用金型から離間した非接触面が形成され、鋳造
する際に溶湯から発生したガスが前記非接触面と前記鋳
造用金型との間隙に導かれると、前記ガスによって成形
品に巣が発生することが防止され、好適である。
【0011】また、この場合、前記突部に切欠部が形成
され、前記筒状部材に形成された突起部が前記切欠部に
係合すると、鋳造後、カバーライナを切削加工等により
取り除く際、カバーライナが前記筒状部材に対して回り
止めされ、好ましい。
【0012】また、本発明は、カバーライナの筒状部に
予熱された非金属の筒状部材を装着する工程と、鋳造用
金型に前記カバーライナを前記筒状部材とともに装着す
る工程と、前記鋳造用金型のキャビティに溶湯を供給す
る工程と、前記溶湯が冷却、固化されて鋳造品を得る工
程と、を有することを特徴とする。
【0013】本発明によれば、カバーライナが鋳造用金
型に装着されたとき、筒状部材が鋳造用金型に直接当接
することがないため、予熱された筒状部材の温度が低下
する懸念もない。また、溶湯がキャビティに供給される
際、筒状部材はカバーライナによって保護され、損傷す
ることがない。
【0014】また、この場合、前記カバーライナに前記
筒状部材を装着する工程では、前記筒状部の一端側に形
成され、半径方向外方に周回して突出する突部の切欠部
に、前記筒状部材に形成された突起部を係合させると、
鋳造後、カバーライナを切削加工等により取り除く際、
カバーライナが前記筒状部材に対して回り止めされ、好
適である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係るカバーライナについ
て、それを用いた鋳造方法との関係で好適な実施の形態
を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
【0016】図1Aにおいて、参照符号10は、本実施
の形態に係るカバーライナを示す。このカバーライナ1
0は筒状部12を備え、該筒状部12の一端部には半径
方向外方に突出する突部14が周回して形成される。該
突部14の外周には前記筒状部12の一端部に向かって
徐々に縮径する斜面部16が形成され、該斜面部16は
筒状部12の軸線と直交する方向に対して角度θ、好ま
しくは50°〜65°傾斜するように形成される(図1
B参照)。前記突部14には略半円形状の切欠部18が
形成されており、前記筒状部12の他端部の内壁部から
外壁部にわたって、しかも前記筒状部12の他端部に向
かって徐々に拡径するテーパ面(非接触面)20が形成
される。
【0017】本実施の形態に係るカバーライナ10は、
基本的には以上のように構成されるものであり、次に、
前記カバーライナ10が装着される鋳造用金型30につ
いて、図2を参照して説明する。
【0018】鋳造用金型30は、基本的には、下型32
と、該下型32上に摺動自在に載置された側型34a、
34bと、前記下型32に対して接近離間自在な上型3
6とを備え、前記下型32には前記側型34a、34b
に嵌入する第1の成形用ブロック38が設けられる。前
記第1の成形用ブロック38と前記側型34a、34b
との間隙は第1のキャビティ40として形成され、該第
1のキャビティ40は前記下型32に画成された湯道4
2に連通し、該湯道42は図示しない給湯手段に連通す
る。前記上型36には下方に円柱部44が膨出する第2
の成形用ブロック46が固着され、該第2の成形用ブロ
ック46と前記側型34a、34bとの間隙は第2のキ
ャビティ48として形成される。
【0019】前記下型32には室49が画成され、該室
49は前記第1の成形用ブロック38に画成され鉛直方
向に延在する孔部50並びに孔部52a、52bを介し
て前記第1のキャビティ40に連通する。前記室49内
には支持ロッド54a、54bが立設され、該支持ロッ
ド54a、54bは保持板56a、56bを貫通すると
ともに、コイルスプリング58a、58bを介装してい
る。前記保持板56a、56bには作動ピン60と設置
用ピン62a、62bが挟持され、前記作動ピン60は
前記第1の成形用ブロック38の孔部50に嵌合し、一
方、前記設置用ピン62a、62bは前記孔部52a、
52bに嵌合する。この場合、型閉め時には作動ピン6
0の先端部は第2の成形用ブロック46の円柱部44の
下端部に当接して下方に押圧され、保持板56a、56
bはコイルスプリング58a、58bの弾発力に抗して
下降する。設置用ピン62a、62bの上端部には凹部
64a、64bが形成され、該凹部64a、64bに
は、水ジャケット用砂中子66の下端部が係合する。該
水ジャケット用砂中子66にはフランジ部68が形成さ
れ、該フランジ部68は側型34a、34bに形成され
た周回する溝部70に係合して支持される。
【0020】一方、上型36には鉛直方向に指向してガ
ス抜き用孔部72a、72bが穿設されており、該ガス
抜き用孔部72a、72bの下端部は小径な孔部74
a、74bを介して前記第2のキャビティ48に連通す
る。前記ガス抜き用孔部72a、72bには閉鎖用ピン
76a、76bが昇降自在に挿通される。すなわち、上
型36にはシリンダ78が固着されており、該シリンダ
78から鉛直方向上方に延在するシリンダロッド80に
は第1の保持板82の一端部が係合している。前記第1
の保持板82には第2の保持板84が一体的に固着さ
れ、前記第1の保持板82、第2の保持板84は前記上
型36に立設されたガイドバー86a、86bに案内さ
れて鉛直方向に変位自在に構成される。さらに、第1の
保持板82、第2の保持板84には前記閉鎖用ピン76
a、76bの一端部が挟持されており、前記シリンダ7
8の駆動作用下に前記閉鎖用ピン76a、76bは孔部
74a、74bに嵌合して前記第2のキャビティ48と
ガス抜き用孔部72a、72bとを遮断するように構成
される。
【0021】次に、以上のように構成される鋳造用金型
30の動作について、本実施の形態に係るカバーライナ
を用いた鋳造方法との関連で説明する。
【0022】先ず、図2において、上型36を上昇させ
るとともに、側型34a、34bを互いに離間する方向
に変位させて型開きを行う。次に、炭素繊維の如き材料
で形成された筒状繊維成形体90を、図示しない予熱装
置で所定の温度に予熱し、図3Aおよび図3Bに示すよ
うに、カバーライナ10の外側に装着する。このとき、
筒状繊維成形体90に形成された突部92はカバーライ
ナ10の切欠部18に係合し、筒状繊維成形体90はカ
バーライナ10に対して回転することが阻止される。
【0023】次いで、該カバーライナ10を筒状繊維成
形体90とともに第2の成形用ブロック46の円柱部4
4に装着する(図2参照)。この場合、前記筒状繊維成
形体90はカバーライナ10によって円柱部44から隔
離され、円柱部44に直接当接することがない。このた
め、筒状繊維成形体90の熱が円柱部44に伝達される
ことが阻止され、該筒状繊維成形体90の温度が低下す
ることがない。また、カバーライナ10のテーパ面20
は円柱部44の外周から離間しているので、該テーパ面
20と円柱部44との間隙には空間が形成される。
【0024】このとき、作動ピン60並びに設置用ピン
62a、62bは保持板56a、56bに作用するコイ
ルスプリング58a、58bの弾発力によってそれぞれ
の先端部が第1の成形用ブロック38から上方に突出し
ており、前記設置用ピン62a、62bの先端部に形成
された凹部64a、64bに水ジャケット用砂中子66
が載置される。
【0025】このように、筒状繊維成形体90、カバー
ライナ10および水ジャケット用砂中子66を配置した
後、側型34aと34bとを近接変位させると、フラン
ジ部68が溝部70に係合して水ジャケット用砂中子6
6が側型34a、34bによって保持される。さらに、
上型36を下降させて第2の成形用ブロック46の円柱
部44の先端部で作動ピン60を押圧して保持板56
a、56bをコイルスプリング58a、58bの弾発力
に抗して下降させ、設置用ピン62a、62bの先端部
を第1の成形用ブロック38内に臨入させる。
【0026】次に、アルミニウム合金からなる溶湯を湯
道42から第1のキャビティ40、第2のキャビティ4
8に供給する。このとき、溶湯はカバーライナ10の斜
面部16によって筒状繊維成形体90の外周の方向に導
かれ、筒状繊維成形体90の内周面に直接溶湯が衝突す
ることが阻止される。このため、筒状繊維成形体90の
内周面が溶湯との衝突の衝撃や溶湯の熱により損傷する
ことがない。
【0027】また、その際、第1のキャビティ40、第
2のキャビティ48内の空気等のガスは上型36の第2
の成形用ブロック46に形成されているガス抜き用孔部
72a、72bを介して外部に排出される。そこで、シ
リンダ78を付勢してシリンダロッド80を下降させ、
これに係着される第1の保持板82、第2の保持板84
をガイドバー86a、86bに沿って下降させる。これ
によって閉鎖用ピン76a、76bは小径な孔部74
a、74bを形成する壁部に嵌合して第2のキャビティ
48とガス抜き用孔部72a、72bとを遮断する。
【0028】また、カバーライナ10の内周と円柱部4
4との間隙に導入された溶湯から発生するガスは上昇し
てテーパ面20と円柱部44との間隙に形成された空間
に留まり、筒状繊維成形体90の内周にガスによる巣が
発生する懸念が払拭される(図3A参照)。
【0029】さらに溶湯に所定の圧力を印加して所定時
間保持することにより、前記溶湯と筒状繊維成形体90
とから繊維強化複合層が形成されたシリンダブロックが
鋳造される。
【0030】この場合、筒状繊維成形体90はその全体
にわたり均一に予熱されており、従って、筒状繊維成形
体90への溶湯の溶浸は容易に且つ確実に行われて繊維
密度の均一な繊維強化複合層を得ることができる。
【0031】溶湯が完全に凝固した後、上型36並びに
側型34a、34bをそれぞれ移動させて型開きを行
い、シリンダブロックを鋳造用金型30から取り出す。
このシリンダブロックにはシリンダボアの内周面に、前
述のように繊維強化複合層が形成されるとともに、カバ
ーライナ10が固着されている。そこで、切削加工等に
よりカバーライナ10を取り除く。このとき、カバーラ
イナ10の切欠部18は筒状繊維成形体90の突部92
に係合しているため、カバーライナ10が切削加工に伴
って回転することが阻止され、容易且つ確実にカバーラ
イナ10を切削することができる。
【0032】本実施の形態では、シリンダボアが鉛直方
向に配設されたシリンダブロックを鋳造する鋳造用金型
30について説明したが、図4に示すように、V型エン
ジンの如き、シリンダボアが傾斜して配設されたシリン
ダブロックを鋳造する鋳造用金型100に適応すること
も可能である。
【0033】この場合、鋳造用金型100は下型102
と上型104と側型106とを備え、上型104と側型
106との間隙には中子108が前記下型102に接近
離間可能に設けられる。
【0034】このように形成された鋳造用金型100の
前記中子108には筒状繊維成形体90が設けられたカ
バーライナ10が装着される。湯道110からアルミニ
ウム合金の如き溶湯が導入されると、前述と同様に、溶
湯はカバーライナ10の斜面部16によって導かれなが
らキャビティ112に充填され、シリンダブロックが鋳
造される。
【0035】
【発明の効果】本発明に係るカバーライナおよびカバー
ライナを用いた鋳造方法によれば、以下のような効果な
らびに利点が得られる。
【0036】筒状部材の内周にカバーライナが装着さ
れ、筒状部材が鋳造用金型と直接接触することがないた
め、予熱された筒状部材の熱が鋳造用金型に伝達されて
筒状部材の温度が低下することがなく、筒状部材への溶
湯の溶浸が容易に且つ確実に行われる。
【0037】また、鋳造の際に溶湯がカバーライナの斜
面部によって導かれ、筒状部材の内周に溶湯が導入され
ないため、筒状部材の内周面が溶湯との衝突による衝撃
や溶湯の熱により損傷する懸念が払拭され、この鋳造用
金型で鋳造される成形品の品質を向上させることが可能
となる。
【0038】さらに、カバーライナの筒状部の内部に発
生したガスは鋳造用金型と非接触面との間隙に形成され
た空間に導かれるため、鋳造された成型品にガスによる
巣が発生することもなく、成型品の品質が一層向上す
る。
【0039】さらにまた、筒状部材に形成された突起部
がカバーライナに形成された切欠部に係合するため、鋳
造後、カバーライナを切削加工等により取り除く際、カ
バーライナが切削加工に伴って回転してしまうことがな
く、容易且つ確実にカバーライナを切削することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1Aは、本発明の実施の形態に係るカバーラ
イナを示す概略斜視図であり、図1Bは、図1Aのカバ
ーライナの一部拡大断面図である。
【図2】前記カバーライナが装着された鋳造用金型を示
す概略縦断面図である。
【図3】図3Aは、前記カバーライナの使用方法を示す
概略斜視図であり、図3Bは、図3Aのカバーライナの
一部拡大斜視図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係るカバーライナが
装着された鋳造用金型を示す一部拡大概略縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10…カバーライナ 12…筒状部 16…斜面部 18…切欠部 20…テーパ面 30、100…鋳造
用金型 40、48、112…キャビティ 44…円柱部 90…筒状繊維成形体 92…突部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳造用金型に装着される筒状部からなり、
    前記筒状部の一端側に形成され、半径方向外方に周回し
    て突出する突部を有し、前記突部には前記筒状部の一端
    側の内側から他端側の外側へと傾斜する斜面部が形成さ
    れ、前記筒状部の外周に、非金属で形成された筒状部材
    を装着して鋳造されることを特徴とするカバーライナ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のカバーライナにおいて、 前記筒状部の他端側の内壁部には前記鋳造用金型から離
    間した非接触面が形成され、鋳造する際に溶湯から発生
    したガスが前記非接触面と前記鋳造用金型との間隙に導
    かれることを特徴とするカバーライナ。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のカバーライナにお
    いて、 前記突部には切欠部が形成され、前記筒状部材に形成さ
    れた突起部が前記切欠部に係合することを特徴とするカ
    バーライナ。
  4. 【請求項4】カバーライナの筒状部に予熱された非金属
    の筒状部材を装着する工程と、 鋳造用金型に前記カバーライナを前記筒状部材とともに
    装着する工程と、 前記鋳造用金型のキャビティに溶湯を供給する工程と、 前記溶湯が冷却、固化されて鋳造品を得る工程と、 を有することを特徴とするカバーライナを用いた鋳造方
    法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の鋳造方法において、 前記カバーライナに前記筒状部材を装着する工程では、
    前記筒状部の一端側に形成され、半径方向外方に周回し
    て突出する突部の切欠部に、前記筒状部材に形成された
    突起部を係合させることを特徴とするカバーライナを用
    いた鋳造方法。
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