JPH0623650Y2 - 油圧ジャッキ - Google Patents

油圧ジャッキ

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JPH0623650Y2
JPH0623650Y2 JP18457583U JP18457583U JPH0623650Y2 JP H0623650 Y2 JPH0623650 Y2 JP H0623650Y2 JP 18457583 U JP18457583 U JP 18457583U JP 18457583 U JP18457583 U JP 18457583U JP H0623650 Y2 JPH0623650 Y2 JP H0623650Y2
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JP
Japan
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piston
wire rod
cylinder
annular chamber
switching valve
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澄男 中野
清司 内藤
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Taisei Corp
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Taisei Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は複数本のPC鋼より線に緊張力を与える油圧ジ
ャッキに関するものである。
[従来の技術と問題点] 複数本のPC鋼より線を緊張材として使用するPC工法
がある。
これらの工法において、PC鋼より線群に緊張力を与え
る各種のジャッキが開発されているが、それらはいずれ
も複数本のPC鋼より線をまとめて緊張力を与える方法
を取っている。
この場合、各PC鋼より線をジャッキのグリップで握持
する時点では、それぞれのPC鋼より線が必ずしも同一
の緊張度を持っているとは限らない。
つまり、緊張力を与える以前には、あるPC鋼より線は
正しく直線を形成していても、他のPC鋼より線は少し
撓んでいたりするからである。
このように複数のPC鋼より線をまとめてPC鋼線を形
成し、このPC鋼線に緊張力を与えるのであるが、その
前段階で各PC鋼より線の撓みの程度にバラつきがある
と、PC鋼より線群全体に一定の緊張力を与えた時には
それぞれのPC鋼より線の緊張度は一定でなくなる。
計算上はすべてのPC鋼より線が同一の緊張力を発揮す
る事になっているから、その場合のPC鋼より線群に比
べて、その緊張力が低下する。
[本考案の目的] 本考案は、以上の点に鑑みてなされたもので、各PC鋼
より線の撓みの程度を一定にした後、全体に同一の緊張
力を与えることにより、それぞれのPC鋼より線の最大
の緊張力の総和を得ることができる油圧ジャッキを提供
することを目的とする。
[実施例] 次に本考案の実施例について図面をもとに説明する。
本考案の油圧ジャッキは、シリンダ部材1、ピストン部
材2、そしてより線保持部3とにより構成する。
更にシリンダ部材1とより線保持部3への加圧を電器的
信号を介して連動させる油圧ポンプユニットと接続する
場合もある。
以下主要な部位について詳述する (イ)シリンダ部材(第1図) シリンダ部材1は有底の筒体で、その底部に複数のPC
鋼より線Aを挿通する貫通孔11が設けてある。
シリンダ部材1の内部には環状の内向きフランジ12が
形成してあって、シリンダ部材1を内向きフランジ12
を境に底部15と、この底部15よりやや大径の開口部
16とを画成している。
開口部16と底部15には夫々のフランジ12側に油圧
注入口14、14′を形成している。
(ロ)ピストン部材(第1図) ピストン部材2はシリンダ部材1内を滑動する有天筒体
で、より線保持部3と一体に形成してある。
ピストン部材2の先端には環状の外向きフランジ21を
形成している。
またピストン部材2の先端部分にはシリンダ部材1の貫
通孔11に数及び位置ともに対応した挿入孔22を形成
している。
(ハ)より線保持部 より線保持部3はピストン部材2と一体に形成され、シ
リンダ部材1の開口部16内を滑動する円柱形の部材で
ある。(第1図) そしてピストン部材2と一体となる側に、張力を与える
PC鋼より線Aの数だけより線入口32を有し、その先
に内部に筒体5を収容する環状の室33を形成してい
る。
より線保持部3はより線入口32から環状の室33の内
部に向ってPC鋼より線Aを挿通する導入管36を形成
している。(第1〜3図) 第3図に示すように、環状の室33はより線入口32側
先端に油圧注入口34を設け、より線入口32と反対側
に孔の内部に向けて環状のフランジ35を突設する。
また環状の室33のフランジ35側にも油圧注入口3
4′を設ける。
筒体5は環状の室33の内壁と導入管36の外壁で囲ま
れた環状の空間内に摺動自在に収容された中空の筒体
で、各油圧注入口34、34′からの給液により伸縮す
る。
筒体5の尾端側には外に向って環状のフランジ51を形
成し、またフランジ51の先端側の内部には、尾端側へ
向けけて徐々に縮径する円錐形開口部53を形成してい
る。
この円錐形開口部53に円錐体を複数に縦割りして構成
するクサビ54を嵌合させてPC鋼より線Aを把持でき
るようになっている。
更にクサビ54は油圧注入口34′からの給液により筒
体5が環状の室33内に後退したときに導入管36の先
端に当接して筒体5の円錐形開口部53から押出されて
拡径するようになっている。
(ニ)油圧回路 第7図に油圧ジャッキの油圧回路を例示する。
図中60は切換弁で、例えば4ポート3位置のソレノイ
ドバルブ等を使用できる。
61はピストン2を伸長させる高圧伸長回路、62はピ
ストン2を収縮させる収縮回路である。
高圧伸長回路61はシリンダ部材1の油圧注入口14に
接続し、収縮回路62は他の油圧注入口14′に接続し
ている。
63は筒体5を伸長させる低圧伸長回路で、各環状の室
33に対して並列に接続している。
低圧伸長回路63を各環状の室33に対して並列に接続
したのは、各環状の室33の液圧差を解消し、各PC鋼
より線Aに同一の緊張力を導入するためである。
64は筒体5を収縮させる収縮回路である。
低圧伸長回路63は環状の室33の油圧注入口34に接
続し、収縮回路64は他の油圧注入口34′に接続して
いる。
シリンダ1と切換弁60の間及び環状の室33と切換弁
60の間を結ぶ各伸長回路61、63の途上には、補助
切換弁60a、60bと、液圧センサ65a、65bが
夫々配置してある。
高圧伸長回路61に介在する補助切換弁60aには通常
液路を閉鎖する常閉開式のソレノイドバルブを使用し、
また低圧伸長回路63に介在する補助切換弁60bには
通常液路を連通する常開式のソレノイドバルブを使用す
る。
一方の圧力センサ65aは切換弁60に電気的に接続し
ていて、高圧伸長回路61の液圧が設定最高圧力に達す
ると、切換弁60に流路を切換える信号を発信する。
また他方の圧力センサ65bは補助切換弁60bを制御
するためのセンサである。
すなわち低圧伸長回路63の液圧が圧力センサ65aの
設定最高圧力より低い設定上限圧力に達したとき圧力セ
ンサ65bがこれを検知し、圧力センサ65bに連動し
て補助切換弁60bが低圧伸長回路63を閉鎖して液圧
を保持するように構成する。
尚、図中66は高圧用ポンプ67及び低圧用ポンプ68
を運転し、各回路61、63に給液するモータである。
69a〜69cはリリーフ弁である。
[作用] 次に本考案の油圧ジャッキの使用方法について説明す
る。
(イ)PC鋼より線の握持(第4図) 各PC鋼より線Aをより線保持部3で固定する。
すなわちPC鋼より線Aの一端を、シリンダ部材1の貫
通孔11ピストン部材2の挿入孔22、より線保持部3
のより線入口32、導入管36を挿通させて筒体5の円
錐形開口部53に出し、クサビ54を嵌合して把持す
る。
このクサビ54群はばねによって常時円錐形開口部53
の貫入方向に向けて加圧されているのでPC鋼より線A
を強固に把持することができる。
以上の操作をすべてのPC鋼より線Aについて行い、す
べてのPC鋼より線Aをより線保持部3に把持させる。
この状態において各PC鋼より線Aの撓みは不均一のま
まである。
(ロ)一次緊張作業(第5図、7図) 第7図において、各補助切換弁60a,60bは通電さ
れていないから、補助切換弁60aは高圧伸長回路61
を遮断し、補助切換弁60bが低圧伸長回路63を連動
している。
この状態で各高低圧伸長回路61、63に給液するため
に切換弁60を切換える。
低圧伸長回路63を経由した圧液は、互に並列関係にあ
る各環状の室33内に送られ、各環状の室33内の筒体
5を伸長させる。
第5図に示すように筒体5が環状の室33の孔底から離
れる方向に伸長すると、筒体5にクサビ54を介して把
持されたPC鋼より線Aが徐々に緊張される。
各環状の室33への給液が並列関係にあることから、各
PC鋼より線Aの撓み量に応じて各筒体5が伸長し、各
PC鋼より線Aの撓み差がなくなり、各PC鋼より線A
に対して均等に緊張力が作用する。
第7図の圧力センサ65bはPC鋼より線Aの張力変化
を液圧変化として監視し、低圧伸長回路63の液圧が所
定値に達すると、直ちに補助切換弁60bが閉弁する。
補助切換弁60bが閉弁すると各環状の室33への給液
が一斉に停止し、筒体5の伸長による一次緊張作業を終
了する。
このとき補助切換弁60bが閉弁しているので、低圧伸
長回路63の圧力が保持され、筒体5の伸長も維持され
る。
このように一次緊張作業が終了すると、全てのPC鋼よ
り線Aに作用する緊張力は等しくなる。
(ハ)二次緊張作業(第6、7図) 図7において補助切換弁60bの閉弁動作に連動して、
高圧伸長回路61に介在した補助切換弁60aが開弁す
る。
すると高圧伸長回路61を経由した液が油圧注入口14
を通じてシリンダ部材1内に供給され、その結果ピスト
ン部材2が伸長する。
第6図に示すようにピストン部材2と一体に形成したよ
り線保持部3がピストン部材2の伸長に伴ってPC鋼よ
り線Aの緊張方向に移動するため、各PC鋼より線Aに
再緊張力が作用する。
一次緊張作業により全てのPC鋼より線Aの張力を一定
に調整した後に再緊張(二次緊張)を行うため、最終的
にすべてのPC鋼より線Aに等しい緊張力を導入するこ
とができる。
[本考案の効果] 本考案は以上説明したようになるので次の効果が得られ
る。
(イ)各環状の室に加圧する油圧源を同一のものにして
あるため、全ての環状の室内の筒体にかかる圧力が一定
になる。
従って、PC鋼より線全体に緊張力を与える前に予め各
々のPC鋼より線の撓みを解消して同一の張力条件に揃
えることができる。
(ロ)各PC鋼より線の撓みを解消して同一の張力条件
に揃える一次緊張作業を行った後に二次緊張作業を行え
るので、各PC鋼より線に等しい緊張力を導入でき、各
PC鋼より線の最大の緊張力の総和を得ることができ
る。
(ハ)複数段に耐荷体を設置するタイプのアンカーにお
いては、各段ごとにPC鋼より線ののび率が異なってい
る。
本考案の装置を使用すればPC鋼より線毎の伸びの長さ
の相違を吸収してしまうから全てのPC鋼より線をまと
めて一体のものとして扱うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図:本考案の油圧ジャッキの一部切欠断面図 第2図:より線保持部の平面図 第3図:より線保持部の要部拡大図 第4〜6図:使用方法の説明図 第7図:油圧回路の説明図 1:シリンダ部材、2:ピストン部材、3:より線保持
部 5:筒体 11:貫通孔、22:挿入孔、33:環状の室 A:PC鋼より線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方を開放した有底シリンダ内にピストン
    を滑動自在に収容し、シリンダ底部及びピストンに設け
    た線材挿通用の貫通孔に線材を挿通し、ピストン端部か
    ら露出する各線材を楔体で把持し、シリンダに接続する
    油圧ポンプユニットからの給液によりピストンを伸長操
    作して線材を緊張する、油圧ジャッキにおいて、 ピストンの各線材を挿通する各貫通孔の周囲に環状の室
    を形成し、 前記環状の室内に液圧力で前記ピストンの滑動方向と平
    行に滑動する筒体を収容し、 前記筒体の円錐状に形成した一方の開口内に、筒体に追
    随して移動する線材把持用の楔体を収容し、 各環状の室と油圧ポンプユニットの間を並列に液路で連
    絡し、 前記液路の途上に、全ての環状の室内の加圧力が設定値
    に達したとき各環状の室への給液を停止する補助切換弁
    を介在し、 シリンダと油圧ポンプユニットの間を連絡する液路の途
    上に、前記補助切換弁の閉弁動作に連動して開弁してシ
    リンダへ給液する別途の補助切換弁を介在したことを特
    徴とする、 油圧ジャッキ。
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