JPH0623628U - パンチングマシン - Google Patents

パンチングマシン

Info

Publication number
JPH0623628U
JPH0623628U JP5931192U JP5931192U JPH0623628U JP H0623628 U JPH0623628 U JP H0623628U JP 5931192 U JP5931192 U JP 5931192U JP 5931192 U JP5931192 U JP 5931192U JP H0623628 U JPH0623628 U JP H0623628U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
punch
die
mold
head
punching machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5931192U
Other languages
English (en)
Inventor
守且 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP5931192U priority Critical patent/JPH0623628U/ja
Publication of JPH0623628U publication Critical patent/JPH0623628U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラムに設けたシール抵抗に影響されず、且つ
シール寿命を害することなく、パンチとダイの回転割出
しを正確に同期せしめる。 【構成】 金型自動交換装置29とツールマガジン装置
27を備えた縦型パンチングマシン1において、金型
P,Dの回転割出しを自動的に行うために、金型ヘッド
17,19の上下動装置35に平行して軸方向に摺動自
在な回転伝達装置39A,39Bを設け、回転伝達装置
39A,39Bと金型P,Dに設けた回転割出し装置5
1との間に切離し自在な動力伝達装置47を備えてなる
ことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動回転割出し装置を改良したパンチングマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の油圧式縦型パンチングマシンにおいて、金型ヘッドに備えた金型の回転 位置を割り出すために、金型ヘッド部を回転させる自動回転割出し装置が設けら れている。そして前記金型ヘッド部は、金型駆動用シリンダの球面状のラムを介 して設けられて構成されている型式が考えられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した油圧式縦型パンチングマシンの自動回転割出し装置にて、 金型の回転位置を割り出す場合には自動回転割出し装置を作動させ金型を備えた 金型ヘッド部を回転させるが、この時金型駆動用シリンダのピストンシール部の 抵抗と磨耗を防止するために球面状のラムを介して金型ヘッド部と金型が接続さ れている。
【0004】 このため、金型に大きな駆動力を伝達するのに球面状のラムを介しているので 、接触面積を余り大きく取れない上に球面加工も困難なため、球面状のラム接続 部の精度を維持しかつ寿命を保つのが難しいという問題があった。
【0005】 この考案の目的は、上記問題点を改善するために、金型に大きな駆動力を伝達 しても接続部の精度と寿命を害することなく、金型の回転位置を割り出し自在に できるようにしたパンチングマシンを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案は垂直状態に保持したワークを移動自在 に設けると共に、前記ワークの両側面の対応した位置にそれぞれ互に協働する金 型を備えた金型ヘッドを上下動自在に設け、かつ前記金型を交換するために前記 金型ヘッドとツールマガジン装置との間に横出し式の金型自動交換装置を備えた パンチングマシンにして、前記金型の回転割出しを自動的に行うために、前記金 型ヘッドの上下動装置に平行して軸方向に摺動自在な回転伝達装置を設け、この 回転伝達装置と前記金型に設けた回転割出し装置との間に切り離し自在な動力伝 達装置を備えてパンチングマシンを構成した。
【0007】
【作用】
前記の構成において、先づ1対の金型を所望の金型に交換するには、金型ヘッ ドを上下動装置により交換位置に移動せしめると、金型は金型自動交換装置に係 合する。
【0008】 而して、上記上下動装置に平行して設けた回転伝達装置と、金型に設けた回転 割出し装置との間に設けられた切り離し自在な動力伝達装置を切り離した後、横 出し式の金型自動交換装置により金型を後方のツールマガジン装置まで水平に移 動せしめる。
【0009】 そこで、ツールマガジン装置を適宜に操作して、金型自動交換装置が保持して いる金型とツールマガジン装置が保持している所望の金型とを交換せしめた後、 所望の金型を前方の金型ヘッドまで横方向に水平移動せしめる。
【0010】 而して、所望の金型を金型ヘッドに固定せしめた後、上記切り離し自在な動力 伝達装置を金型の回転割出し装置に接続せしめる。然る後、上記回転伝達装置を 適宜に操作して金型を所望の回転割出し位置に位置せしめる。
【0011】 さらに、上記上下動装置により金型ヘッドを上下動せしめると共に、ワークを 前後方向に移動せしめることによりワークを金型に位置決めする。而して、金型 ヘッドの駆動シリンダにより金型を駆動せしめることにより1対の金型にてワー クにパンチ加工が施される。
【0012】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】 理解を容易にするために、先ず縦型パンチングマシンの全体的構成について説 明する。
【0014】 図4を参照するに、縦型パンチングマシン(パンチングマシン)1は、矩形形 状のベース3を備えており、X軸方向(図4において左右方向)における中央部 よりやや右側には門型フレーム5が立設されている。この門型フレーム5は、下 部フレーム5Dと、この下部フレーム5Dの左右側に立設されたサイドフレーム 5R,5Lと、このサイドフレーム5R,5Lの上部に設けられた上部フレーム 5Uとで構成されている。
【0015】 前記門型フレーム5における上、下部フレーム5U,5Dの前側におけるベー ス3上にはC型形状の前フレーム7Fが設けられていると共に、上、下部フレー ム5U,5Dの後側におけるベース3上にはC型形状の後フレーム7Bが設けら れている。この前、後フレーム7F,7Bの右側面(図4において前面)には複 数の平行なガイドレール9がX軸方向へ延伸して設けられている。
【0016】 このガイドレール9には、複数の平行なロッド11で接近離反自在に設けられ た板材移送装置13の一部材である左キャレッジ13Lと右キャレッジ13Rと がX軸方向へ移動自在に設けられている。この左、右キャレッジ13L,13R は例えば駆動モータ、ボールねじなどによってX軸方向に沿って門型フレーム5 におけるサイドフレーム5Lと5Rとに形成されたギャップ5G間を移動される ものであると共に、接近離反されるようになっているものである。また、左、右 キャレッジ13L,13Rの上、下には複数のワーククランプ15が設けられて おり、このワーククランプ15でワークWが垂直方向に保持されるものである。
【0017】 前記門型フレーム5におけるサイドフレーム5R,5Lにはそれぞれパンチヘ ッド(金型ヘッド)17、ダイヘッド(金型ヘッド)19が上部フレーム5Uに 取付けられた上下駆動モータ21,23によってY軸方向(図4において上下方 向)へ移動されるようになっている。また、上部フレーム5Uにはパンチ(金型 )P、ダイ(金型)Dを回転割出して位置決めをする駆動モータ25が設けられ ている。
【0018】 前記後フレーム7Bの図4において前側にはパンチP、ダイDを複数ストック してあるツールマガジン(ツールマガジン装置)27が設けられていると共に、 ツールマガジン27の左側すなわち門型フレーム5におけるサイドフレーム5R 側にはパンチP、ダイDを自動交換するための横出し式の金型自動交換装置29 が設けられている。しかも、前記ツールマガジン27内には、駆動モータ31に よってそれぞれ平行して駆動される図示省略の2個のチェーンと、このチェーン に設けられた多数のフックと、このフックに取付けられたパンチP、ダイDが備 えられている。
【0019】 上記構成により、ツールマガジン27に収容されたパンチP、ダイDから交換 すべきパンチP、ダイDを、金型自動交換装置29を介してツールマガジン27 へ入れ換えされることになる。この自動交換装置29とパンチヘッド17、ダイ ヘッド19との間でパンチP、ダイDの交換が行なわれることになる。
【0020】 前記パンチヘッド17とダイヘッド19を上下動させる駆動系と、パンチPと ダイDの位置決めをする駆動系は、図1および図2を参照するに、門型フレーム 5における上部フレーム5Uに設けた取付フレーム33に前記上下駆動モータ2 1,23が取付けられている。この上下駆動モータ21,23には出力軸を介し てY軸方向(図2において上下方向)へ延伸したボールねじ(上下動装置)35 が連動連結されている。このボールねじ35は門型フレーム5における上部、下 部フレーム5U,5Dに取付けられた軸受(図示省略)に回転自在に支承され、 しかも、ボールねじ35にはナット部材37が螺合されており、この各ナット部 材37は前記パンチヘッド17とダイヘッド19に一体化されている。
【0021】 上記構成により、上下駆動モータ21,23を同期して駆動せしめると、出力 軸を介してボールねじ35が回転される。このボールねじ35の回転によりナッ ト部材37を介してパンチヘッド17、ダイヘッド19がY軸方向へ移動される ことになる。前記パンチヘッド17とダイヘッド19内には図示省略の流体圧シ リンダが備えられていて、流体源より流体圧シリンダに流体を供給、排出するこ とによって、パンチヘッド17、ダイヘッド19に装着されたパンチPとダイD がZ軸方向(図1において上下方向)へ往復移動されてワークWにパンチング加 工が行なわれることになる。
【0022】 また、図2を参照するに、門型フレーム5における上部フレーム5Uに設けた 取付フレーム33には前記駆動モータ25が取付けられている。この駆動モータ 25には出力軸を介してY軸方向へ延伸したボールスプライン(回転伝達装置) 39Aが連動連結されている。このボールスプライン39Aは門型フレーム5に おける上部フレーム5Uに設けた取付フレーム33に取付けられた軸受41に回 転自在に支承され、しかも、プーリ43Aが係合されている。ボールスプライン 39Aの下軸はパンチヘッド17の下部に設けた軸受45に回転自在に支承され ると共にパンチヘッド17の下部に設けた動力伝達装置47に係合されている。
【0023】 更に、図1に示されるようにダイヘッド19にもボールスプライン(回転伝達 装置)39Bが装着され、取付フレーム33に取付けられた軸受41に回転自在 に支承され、しかも、ボールスプライン39Bの軸端に前述したボールスプライ ン39Aに装着されたプーリ43Aと同一径のプーリ43Bが装着されていて、 このプーリ43Bと前記プーリ43Aとにタイミングベルト49が掛回されてい る。
【0024】 上記構成により、駆動モータ25を駆動せしめると、出力軸を介してボールス プライン39Aが回転される。このボールスプライン39Aの回転によりプーリ 43A、タイミングベルト49、プーリ43Bに回転が伝達され、ボールスプラ イン39Bが回転される。すなわち、ボールスプライン39Aと39Bは同期し て回転することとなり、パンチヘッド17およびダイヘッド19の下部に設けら れた動力伝達装置47とパンチPまたはダイDに設けた回転割出し装置51を介 して、パンチPとダイDの回転位置決めを行なうことができる。
【0025】 より詳細には、図2を参照しながらパンチPとダイDの回転位置割出し機構に ついて説明する。
【0026】 なお、本図においてはパンチ側の回転位置割出し機構について図示と説明を行 うが、ダイ側の回転位置割出し機構については、パンチ側の回転位置割出し機構 と全く同一機構であり、図示と説明を省略する。
【0027】 前述のようにボールスプライン39Aの下軸、即ち外側の軸は、パンチヘッド 17の下部に設けた軸受45に回転自在に支承されている。上記下軸にはプーリ 53が設けてある。
【0028】 一方、パンチ(金型)Pの下部には、動力伝達装置47が設けてある。この動 力伝達装置47には、外スプライン軸55が軸受57に回転自在に支承されてい る。そして、上記外スプライン軸55の下端にはプーリ59が設けてあって、前 記プーリ53との間にタイミングベルト61が巻き掛けられている。
【0029】 また、外スプライン軸55に上下動自在に噛合している内スプライン軸63の 上部にはピストン部65が設けてある。このピストン部65は空気圧により内ス プライン軸63を上下動可能に設けてある。そして、この内スプライン軸63の 上端には雌クラッチ67が設けられていて、ピストン部65により上下動可能に 設けてある。
【0030】 他方、パンチPには回転割出し装置51が設けてある。この回転割出し装置5 1には、パンチPにZ軸周りに回転自在に設けたウォームホイール69と、この ウォームホイール69に噛合するウォーム71が設けてある。上記ウォームホイ ール69には、パンチチップ73を内蔵したパンチ本体75が設けてある。
【0031】 上記ウォーム71とウォーム軸77とは上下方向に延伸されて設けられていて 、垂直軸周りに軸受79を介してパンチPに回転自在に設けてある。そして上記 ウォーム軸77の下端には雄クラッチ81が設けてあって、前記雌クラッチ67 の上下動により噛合離反自在に設けてあるから、この雌クラッチ67と上記雄ク ラッチ81とでクラッチ83を構成している。
【0032】 上記構成により、駆動モータ25を適宜に操作することによりボールスプライ ン39Aが回転すると、プーリ53,タイミングベルト61,プーリ59、,外 スプライン軸55,内スプライン軸63を介して雌クラッチ67に回転が伝達さ れる。従って、予めピストン部65に空気圧を供給して内スプライン軸63およ び雌クラッチ67が上方へ移動されていると、クラッチ部83は接続されている から、ボールスプライン39Aの回転は更に雄クラッチ81からウォーム軸77 ,ウォーム71を介してウォームホイール69に回転が伝わる。依って、パンチ 本体75内のパンチチップ73は所望の回転位置に割り出されることになる。
【0033】 上記回転割出し装置51を有するパンチPと、パンチヘッド17との接続機構 を図3を参照しながら説明する。パンチヘッド17には、上下に2本の水平LM ガイド85が図3において紙面に対して直交した方向に延伸されて設けてある。 この水平LMガイド85は、後で詳述する横出し式の金型自動交換装置29の水 平LMガイド135に接続するように設けてある。
【0034】 パンチPは、案内子87を介して上記水平LMガイド85に支承されてパンチ ヘッド17の軸心に合わせて定位置に位置せしめられている。この定位置を保持 するめために、パンチPには図3において下,上にTスロット89が設けてあり 、このTスロット89に係合する係止ピン91が設けてある。上記係止ピン91 は、パンチヘッド17側に設けた油圧シリンダ93のピストン95と一体的に設 けてある。更に、上記定位置を正確に出すために、流体圧シリンダ97のピスト ン99と一体のショットピン101が左右に摺動するように設けてある。このシ ョットピン101は、パンチP内に設けられた係止穴103に係合離反するよう になっている。
【0035】 さらに、パンチヘッド17には支持材105を介してパンチング用の油圧シリ ンダ107が設けてある。この油圧シリンダ107には、油圧ピストンと一体の ラム109が図3において左右方向に移動自在に設けてあってパンチ本体75を 打撃するようになっている。
【0036】 上記構成により、パンチPとパンチヘッド17との軸心を金型自動交換装置2 9にてほぼ一致せしめた後、流体圧シリンダ97を適宜に操作してショットピン 101を係止穴103に係合せしめると、パンチPはパンチヘッド17に対して 正確に位置決めされる。そこで油圧シリンダ93を適宜に操作して係止ピン91 を没入方向に引張ると、係止ピンの頭部がTスロット89をパンチヘッド17に 引き付けるからパンチPはパンチヘッド17に強固に固定される。
【0037】 次に、図1に基づいてパンチヘッド17周りの詳細を説明する。先ず、パンチ 本体75の構造であるが、公知のようなもので簡単な説明にとどめる。パンチチ ップ73を引き戻すパンチスプリング111がパンチ本体75の上部に設けてあ る。パンチチップ73の周囲にはパンチガイド113が上下動自在に設けてあっ て、ガイドスプリング115で引き戻されるようになっている。またパンチ本体 75は、戻しスプリング117により引き戻されるようになっている。
【0038】 従って、ラム109によりパンチ本体75の上端を打撃すると、先ずパンチガ イド113がワークWに当接してガイドスプリング115で適度にワークWを押 圧した後、パンチチップ73によりダイDと協働してワークにパンチング加工を 行うという公知の作用であるが、この実施例ではパンチ本体75をラム109の 外周に設けた油圧シリンダ119の中空ピストンロッド121により押圧シリン ダ123を介して押圧し、パンチング加工前にパンチ本体75をパスラインに近 づけるように設けてある。平常はパンチ本体75をパスラインから離しておいて 板材移動装置13の作動を妨げないようにしている。
【0039】 さらに、パンチヘッド17は、サイドフレーム5Rに設けられた垂直LMガイ ド125と案内子127により上下動自在に設けてあるから、前述に説明したよ うにパンチヘッド17に設けたナット部材37と螺合するボールねじ35と、こ のボールねじ35に連合連結された駆動モータ21を適宜に操作することにより 上下に位置決めできるようになっている。依って、前記の板材移送装置13と共 にワークWのパンチング位置を位置決めできるようになっている。そこで油圧シ リンダ119を適宜に操作して中空ピストンロッドを突出せしめることにより、 パンチ本体75をパスラインに接近せしめる。勿論同時にダイ本体も同様の機構 によりパスラインに接近せしめられている。而る後、油圧シリンダ107を適宜 に操作してラム109によりパンチ本体75を打撃すると、ワークWにパンチン グが施される。
【0040】 本実施例の縦型パンチングマシン1は、回転割出し装置51をパンチP,ダイ D側に設けてある。そのため回転割出し装置51の回転は、パンチヘッド17や ダイヘッド19および油圧シリンダ107には伝達されない。
【0041】 従って、油圧シリンダ107におけるシール抵抗やシール寿命に関係なくパン チP,ダイDの回転割出しが可能となる。よって、ポールスプライン39A,3 9Bを駆動する駆動モータ25のパワーは少くてすむから経済的効果が大きい。
【0042】 また、ラム109とパンチ本体75上面とは単純な平面接触なので、長期間に わたって摩耗を生ずることなく精度を保持できると共に、メンテナンスフリーと なって作業能率が向上すると言う効果がある。
【0043】 さらに回転割出し装置51を回転させるための動力伝達装置47,回転伝達装 置39A,39Bなどの動力伝達系には、バックラッシュの大きな歯車類を使用 していないのでパンチPとダイDとの回転割出しが同期的に正確に行えるという 効果がある。
【0044】 以上のように回転割出し装置51がパンチP,ダイD側にあると、幾多の効果 が現れる金型の重量は多少増加することは止むを得ない。しかし、これから説明 する横出し式の金型自動交換装置29は、比較的重いパンチP,ダイDでも安定 して移動することができる。
【0045】 この横出し式の金型自動交換装置29は、図1,図2,図3に示されているよ うにパンチヘッド17の左面(図1においては下面、図2において紙面の手前側 、図3においては左面)には上下に前後方向に延伸した2本の水平LMガイド8 5が設けてあって、案内子87によってパンチPを支承しながら前後に移動可能 に設けてある。
【0046】 さらに、これらの水平LMガイド85に隣接して図2に示されているように引 き出し部129が設けてある。この引き出し部129には、サイドフレーム5R の左面に支持部材131を介して支持された引き出しフレーム133が設けてあ って、この引き出しフレーム133の左面はパンチヘッド17の左面にそろえて 設けてある。そして、引き出しフレーム133の左面には上記水平LMガイド8 5に隣接して、やはり上下に前後方向に延伸して2本の水平LMガイド135が 設けてある。
【0047】 なお、引き出しフレーム133と水平LMガイド135の前端は、パンチガイ ド113および水平LMガイド85の後端との間に僅かな隙間δ,例えば1〜2 mm,が設けてあるから、パンチガイド113がボールねじ35によって上下動 することを妨げない。また、引き出しフレーム133と水平LMガイド135の 後端付近には、前記ツールマガジン27の金型自動交換装置29が位置するよう に設けてある。
【0048】 さらに、金型自動交換装置29には、パンチPを前後に移動させるために流体 圧シリンダ137が設けられていて、ピストンロッド139が前後方向に突出, 没入自在に設けてある。このピストンロッド139の先端、即ち前端には、図1 に示されているように上下方向に梯形溝141が設けられていると共に、パンチ P側にはこの梯形溝141に係合する梯形突起143が上下に延伸して設けてあ る。そしてこの梯形突起143は、パンチヘッド17が交換位置にあるときのみ 上記梯形溝141に係合するようになっている。
【0049】 上記構成により、パンチヘッド17に装着されているパンチP内のパンチ本体 75を所望のパンチ本体75に交換したい時は、先ず流体シリンダ137のピス トンロッド139を最突出位置に突出せしめた後、パンチヘッド17を交換位置 に移動せしめると、ピストンロッド139先端の梯形溝141がパンチPの梯形 突起143に係合する。而して、油圧シリンダ93のピストン95を突出方向に 操作して係止ピン91を突出せしめてTスロット89を弛めた後、空気圧シリン ダ97のピストン99を没入方向に操作してショットピン101を係止穴103 から引込める。
【0050】 すると、パンチPは水平LMガイド85に案内されて後方へ移動可能になって いるから、ピストンロッド139を流体圧シリンダ137に没入せしめると、パ ンチPは後方へ移動する。このとき案内子87は、前記隙間δを乗り越えて水平 LMガイド135に案内されるようになる。そして、ピストンロッド139を最 没入位置に移動せしめると、パンチPは金型自動交換装置29の位置に来るから 、金型自動交換装置29はパンチPからパンチ本体75を受け取ると共にツール マガジン27に受け取ったパンチ本体75を引き渡す。
【0051】 然る後、ツールマガジン27を適宜に操作して所望のパンチ本体75を金型自 動交換装置29に位置せしめる。而して、金型自動交換装置29に所望のパンチ 本体75を受け取らせると共に、このパンチ本体75を引き出し部129の後端 で待機しているパンチPに引き渡す。而して、ピストンロッド139を突出せし めると所望のパンチ本体75を装着したパンチPは、水平LMガイド135,8 5に案内されてパンチヘッド17の軸心に一致せしめられる。よって、ショット ピン101で正確に位置決めすると共に係止ピン91でTスロット89を引っ張 れば、パンチPはパンチヘッド17に強固に装着される。
【0052】 上記説明のように横出し式の金型自動交換装置29は、水平LMガイド135 の上下距離がパンチPの上下寸法に近く大きく取れるから多少重いパンチPでも 無理なく安定して前後に移動することができ、摩耗することもないから作業能率 が向上する。
【0053】 なおこの考案は、前述の実施例に限定されるものではなく、適宜な変更を行う ことにより、それ以外の態様でも実施しうるものである。
【0054】
【考案の効果】
以上のごとき実施例の説明より理解されるように、金型の回転割出し装置が金 型側に設けてあるので、回転割出し時の金型の回転は金型ヘッドには伝達されな い。
【0055】 従って、金型ヘッドに設けた金型駆動シリンダにおけるシール抵抗やシール寿 命に関係なく金型の回転割出しが可能となる。よって、回転伝達装置を駆動する モータのパワーが少くてすみ経済的効果が大である。
【0056】 また、金型と上記金型駆動シリンダとの間に球面状のラムを設ける必要もない ので長期間にわたって精度を保持できると共に、球面状のラムを頻繁に交換する 必要もなく、メンテナンスフリーとなって作業能率が向上するという効果がある 。
【0057】 さらに、回転割出し装置の動力伝達系にバックラッシュの大きな歯車類が使用 されていないので、パンチ側とダイ側の同期的回転割り出しが正確にできること から加工精度向上にも効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の主要部である金型および金型ヘッド
周りの水平面による断面図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿った矢視図である。
【図3】金型と金型ヘッド間の係合,位置決めの関係を
説明する図1におけるIII −III 線に沿った断面矢視図
である。
【図4】この考案を実施する一実施例の縦型パンチング
マシンの全体的構成を示す斜視説明図である。
【符号の説明】
1 縦型パンチングマシン(パンチングマシン) 17 パンチヘッド 19 ダイヘッド(金型ヘッド) 24 駆動モータ 27 ツールマガジン(ツールマガジン装置) 29 金型自動交換装置 35 ボールねじ(上下動装置) 39A,39B ボールスプライン(回転伝達装置) 47 動力伝達装置 51 回転割出し装置 75 パンチ本体 83 クラッチ部 P パンチ(金型) D ダイ(金型) W ワーク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直状態に保持したワークを移動自在に
    設けると共に、前記ワークの両側面の対応した位置にそ
    れぞれ互に協働する金型を備えた金型ヘッドを上下動自
    在に設け、かつ前記金型を交換するために前記金型ヘッ
    ドとツールマガジンとの間に横出し式の金型自動交換装
    置を備えたパンチングマシンにして、前記金型の回転割
    出しを自動的に行うために、前記金型ヘッドの上下動装
    置に平行して軸方向に摺動自在な回転伝達装置を設け、
    この回転伝達装置と前記金型に設けた回転割出し装置と
    の間に切り離し自在な動力伝達装置を備えてなることを
    特徴とするパンチングマシン。
JP5931192U 1992-08-25 1992-08-25 パンチングマシン Pending JPH0623628U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5931192U JPH0623628U (ja) 1992-08-25 1992-08-25 パンチングマシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5931192U JPH0623628U (ja) 1992-08-25 1992-08-25 パンチングマシン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0623628U true JPH0623628U (ja) 1994-03-29

Family

ID=13109701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5931192U Pending JPH0623628U (ja) 1992-08-25 1992-08-25 パンチングマシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0623628U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS64135B2 (ja)
US5367935A (en) Turret punch press
JP2521692B2 (ja) 工作機械のパレツト交換装置
CN113477863B (zh) 一种齿轮复合锻造成型设备
CN111590106A (zh) 一种散热板钻孔设备
JPH0623628U (ja) パンチングマシン
JP3558755B2 (ja) タレットパンチプレスのタッピング装置
JP2594782Y2 (ja) パンチングマシン
JP3318033B2 (ja) パンチングマシン
JPH0543943Y2 (ja)
CN215785975U (zh) 一种自动装夹冲锻工装
CN218364256U (zh) 一种执行器缸体轴孔加工工装
JPH0578325U (ja) パンチングマシン
CN116372025B (zh) 一种金属件加工用便于更换模具的冲压机
JPH0619933U (ja) パンチングマシンの交換金型位置決め装置
CN210586919U (zh) 一种螺栓成型搓丝机
JP2817388B2 (ja) パンチプレス機の工具交換システム
JP3236354B2 (ja) パンチングマシン
JPH0644585Y2 (ja) マシニングセンタの多軸工具ヘッド給送装置
JP2002210523A (ja) パンチプレス
JPH0366428A (ja) タレットパンチプレス
CN103861962A (zh) 气动撞铆机
JPH05192834A (ja) 複合加工機
JP4534462B2 (ja) パンチプレス
JP2507521B2 (ja) パンチプレス機