JPH0623583B2 - コイルばね - Google Patents

コイルばね

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JPH0623583B2
JPH0623583B2 JP63051204A JP5120488A JPH0623583B2 JP H0623583 B2 JPH0623583 B2 JP H0623583B2 JP 63051204 A JP63051204 A JP 63051204A JP 5120488 A JP5120488 A JP 5120488A JP H0623583 B2 JPH0623583 B2 JP H0623583B2
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JP
Japan
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coil
stress
spring
constant
cross
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP63051204A
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English (en)
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JPH01224541A (ja
Inventor
明廣 本多
一郎 流石
典利 高村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0623583B2 publication Critical patent/JPH0623583B2/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F1/00Springs
    • F16F1/02Springs made of steel or other material having low internal friction; Wound, torsion, leaf, cup, ring or the like springs, the material of the spring not being relevant
    • F16F1/04Wound springs
    • F16F1/042Wound springs characterised by the cross-section of the wire

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、非円形状の断面をもつコイルばねに関する。
[従来の技術] 一般にコイルばねに用いられているばね素線は断面が真
円形であり、圧縮コイルばねとして使われた場合にコイ
ル内径側の方がコイル外径側よりも剪断応力が大きくな
ることが知られている。そしてこの種のコイルばねは、
コイル内径側の最大応力点が破壊の起点になりやすいこ
とも知られている。
従来、上記のような応力の偏りをできるだけ少なくする
試みとして、例えば特公昭27−3261号公報や、特開昭54
−132461号公報に見られるように、ばね素線の断面形状
につき、コイル外径側部分を真円形の半円とするととも
に、コイル内径側部分を半楕円形としたものが提案され
ている。すなわちこの種のコイルばねの素線は、第16
図に示されるように、コイル外径側の半分が半径bの真
円であり、コイル内径側の半分は、長径aと短径bの楕
円形である。(この明細書で言う長径aと短径bは、ば
ね素線の断面につきコイル軸方向(y軸方向)の寸法を
T,コイル径方向(x軸方向)の寸法をwとしたとき、
a=w−T/2,b=T/2で表わされる寸法であ
る。) 上記のような従来の異形断面形状を座標(x,y)を使
って数式的に表現すると、コイル外径側の半円状部分は x+y=b で表わされる、コイル内径側部分は で表わされる。
上記断面形状のコイルばねは、断面の周方向の応力が均
等化に近付くとともにコイル軸方向に平らな形に近付く
ため、同じ応力で使われるなら密着長が短くなり、しか
も重量の軽減化が図れるといった効果を期待できる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら本発明者らの研究によると、上述した従来
の異形断面ばねであっても充分に等応力化が図れていな
いことがあり、コイル内径側が破壊の起点になることが
あった。その原因を追及するに当って応力分布の状況等
を子細に検討したところ、上述した従来の異形断面形状
ばねでは、ばね指数D/w(D:コイル中心径,w:素
線横寸法)や偏平率T/w(T:素線縦寸法,w:素線
横寸法)によっては、第16図に矢印で示す応力分布の
ように、コイル内径側の一部(特に長径aとのなす角度
が±30゜付近)に応力の高い箇所τmax が存在してお
り、応力分布がかなりいびつになっていることが判っ
た。また特開昭60-121333 号公報に記載されているよう
に、応力の均等化を図るために半楕円部分の形状を変え
たものも提案されているが、このような異形断面を形成
しても完全な応力均等化は実現できておらず、コイルば
ねの軽量化や密着長の削減を図る上で、更なる改良の余
地があった。
本発明はこうした背景のもとになされたものであり、本
発明の目的は、ばね素線に局部的に応力の高い箇所が生
じることが抑制して、密着長と重量の低減化を更に図る
ことができるようなコイルばねを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を果たすために本発明におけるばね素線の断面
形状は、コイル外径側部分を x+y=b で表わされる半円形状とし、かつコイル内径側部分は、
長径をa,短径をbとしたとき で表わされる形状とし、かつαの値を2.2 〜2.3 の範囲
としたものである。
[作用] 上記断面形状のばね素線を用いたコイルばねにおいて
は、従来の異形断面ばねの場合に応力が高くなりがちで
あったコイル内径側部分の特に長径aとのなす角度が±
30゜付近の箇所の肉厚が補われることによりこの部位
の応力が高くなることが抑制される。その結果、従来の
異形断面ばねに比べて応力が更に均等化するとともに、
コイルばねの密着長を短くする上で、また重量の軽減化
を図る上でも好ましい結果が得られた。
[実施例] 以下に本発明の実施例につき第1図ないし第15図を参
照して説明する。図示されたコイルばね1に使われるば
ね素線2の断面形状は、x,y座標を用いて数式的に表
わすと、コイル外径側に位置する部分(第1図中のG・
H・Iを通る部分)が x+y=b …(1) で表わされる半径bの半円である。
一方、コイル内径側に位置する部分(第1図中のG・J
・Iを通る部分)は、 で表わされる非円形状としてある。
第2図は、ばね指数D/Wが5で偏平率T/wすなわち
2b/(a+b)が0.8 のコイルばねにおいて、上記
(2)式におけるαの値を2.0 から2.5 まで変化させた時
のコイル密着長Hs と重量Wt の変化を示したものであ
る。なお、ばね定数kとコイル外径は一定である。(2)
式において、α=2の時には従来の異形断面ばね(第1
6図)のコイル内径側部分と同じ楕円形状になる。
第2図から知れるように、応力一定の場合には、α=2.
2 付近の時に重量Wt が最小となり、α=2.3 付近では
密着長Hs が最小となる。これらの曲線Wt とHs は、
αの値が2.1 から2.4 の範囲にある時に曲線の傾きの変
化が比較的緩やかである。αが上記範囲に収まっていれ
ば従来の異形断面ばね(α=2のもの)に比べて密着長
Hs と重量Wt をいずれも2%以上をいずれも2%以上
小さくすることができ、特にαが2.2 ないし2.3 の時に
は、Hs とWt を4%ないし5%近くも減少させること
ができる。
第3図から第8図までは、ばね指数D/wが3,5,7
の3種類のコイルばねにつき、それぞればね定数kとコ
イル外径を一定につき、かつ密着長Hs を一定にした場
合と応力τ/pを一定にした場合とに別けて、αの値を
変えた時の重量Wt ,密着長Hs ,応力、τ/pの変化
を調べた結果である。
更に第9図ないし第14図は、ばね指数D/wが3,
5,7の3種類のコイルばねにつき、偏平率T/wすな
わち2b/(a+b)の値を変えた時の重量Wt と密着
長Hs および応力τ/pの変化を調べた結果である。
第3図ないし第8図の各図に示されるように、密着長H
s を一定にした場合と応力τ/pを一定にした場合との
双方において、αの値が2.2 付近および2.3 付近の時に
それぞれτ/pとWt およびHs が最小となっている。
そしてαが2.2 〜2.3 の範囲にあれば、ばね指数(D/
w)にかかわらず密着長Hsと重量Wtがいずれも極小
となるのでαがこの範囲に入っていれば本発明の所期の
目的を果すことができるものである。特にαが2.2 また
は2.3 の時には、α=2のものと比べてWt とHs を2
%ないし5%近くも減少させることができている。
また、第9図ないし第14図に示されるように、偏平率
T/wが0.80を中心として0.75ないし0.85付近の時に重
量Wt が最小となり、かつ応力τ/pと密着長Hs につ
いてもT/wが上記範囲にあればT/w=1のもの(円
形断面のばね素線)に比べて明らかに減少効果が認めら
れる。断面形状に関してT/wとαとは別の要件である
が、上記のようにT/wが0.8 を中心として0.75から0.
86の範囲に収まっている場合にはαにかかわりなくWt
とHs およびτ/pを減少させる上で好ましい結果が得
られるから、αの範囲を2.2 〜2.3 にしたことによる効
果を更に高める上で、偏平率T/wを上記範囲(0.75〜
0.85)とすることは有効である。
[発明の効果] 上述したように本発明によれば、従来の異形断面ばねに
比べて密着長と重量の低減化等を図る上で更に効果のあ
るコイルばねが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すコイルばねの素線の断
面図、第2図は第1図に示されたばね素線のα値を変え
た場合の密着長の重量の変化を示す図、第3図はD/w
が3で密着長が一定の場合のαと応力の関係を示す図、
第4図はD/wが3で応力が一定の場合のαと密着長お
よび重量の関係を示す図、第5図はD/wが5で密着長
が一定の場合のαと応力の関係を示す図、第6図はD/
wが5で応力が一定の場合のαと密着長および重量の関
係を示す図、第7図はD/wが7で密着長が一定の場合
のαと応力の関係を示す図、第8図はD/wが7で応力
が一定の場合のαと密着長および重量の関係を示す図、
第9図はD/wが3で密着長が一定の場合の偏平率と応
力の関係を示す図、第10図はD/wが3で応力が一定
の場合の偏平率と密着長および重量の関係を示す図、第
11図はD/wが5で密着長が一定の場合の偏平率と応
力の関係を示す図、第12図はD/wが5で応力が一定
の場合の偏平率と密着長および重量の関係を示す図、第
13図はD/wが7で密着長が一定の場合の偏平率と応
力の関係を示す図、第14図はD/wが7で応力が一定
の場合の偏平率と密着長および重量の関係を示す図、第
15図は第1図に示された断面をもつコイルばねの縦断
側面図、第16図は従来の異形断面コイルばねの応力分
布を示す図である。 1……コイルばね、2……ばね素線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイル状に巻かれるばね素線の断面形状に
    つき、コイル外径側部分を x+y=b で表わされる半円形状とし、かつコイル内径側部分は長
    径をa,短径をbとしたとき で表わされる非円形状とし、かつ上記αの値を、 2.2〜
    2.3 の範囲としたことを特徴とするコイルばね。
JP63051204A 1988-03-04 1988-03-04 コイルばね Expired - Lifetime JPH0623583B2 (ja)

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JP63051204A JPH0623583B2 (ja) 1988-03-04 1988-03-04 コイルばね

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JPH01224541A JPH01224541A (ja) 1989-09-07
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KR102536737B1 (ko) * 2022-07-07 2023-06-15 주식회사 영흥 차량 서스펜션용 이형단면 코일스프링

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