JP2971548B2 - シート用引張コイルばね - Google Patents

シート用引張コイルばね

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車用シートのばねアセンブリに使われ
る引張コイルばねに関する。
[従来の技術] 引張コイルばねは、コイル部と、このコイル部の端に
設けられたフックとを有し、フックに軸荷重が負荷され
るようになっている。フックの形状は種々知られてい
る。例えばコイル部の巻端の1巻分を立上げた丸フック
や、半巻分を立上げた半丸フックなどが知られており、
フックの中心すなわち荷重点がコイル中心軸上に位置し
ている。
[発明が解決しようとする課題] 従来の引張コイルばねのようにフックの荷重点がコイ
ル中心軸上にある場合、フックに軸荷重Pが負荷された
時の曲げ応力とねじり応力に大きな差が生じる。計算上
は、下記応力計算式に示されるように、最大曲げ応力σ
max(kg/mm2)と最大ねじり応力τmax(kg/mm2)との比
率が2:1である。
σmax=(32RP/πd3)k1 τmax=(16RP/πd3)k2 R:フックの半径 d:線径 P:荷重 また、従来の引張コイルばねの実耐久テスト結果によ
れば、第5図および第6図のSN線図に示されるように、
曲げ応力とねじり応力が約6:4の関係にあり、ねじり応
力の方に余裕が認められる。
従って本発明の目的は、フックを有する引張コイルば
ねの曲げ応力を下げてねじり応力との差を少なくするこ
とにより、耐久性の向上および軽量化を図るようにした
引張コイルばねを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を果たすために開発された本発明のシート用
引張コイルばねのフックは、コイル部の巻端からコイル
中心軸に沿う方向に立上がる立上げ部と、この立上げ部
からコイル中心軸に向かって円弧をなすように曲げられ
た半円形の湾曲部とを有し、上記湾曲部の巻き中心をコ
イル中心軸と上記立上げ部との間の偏心した位置に設
け、その偏心量をコイル中心軸から立上げ部までの距離
の半分よりも小さくし、かつ、上記フックの先端をコイ
ル中心軸の下側に位置させるとともに、フックの先端と
コイル部との間に隙間を形成したものである。
[作用] 本発明の引張コイルばねにおいて、フックの湾曲部の
巻き中心からコイル中心軸までの偏心量をΔとすると、
フックに軸荷重が負荷された時の最大曲げ応力σΔ max
と最大ねじり応力τΔ maxの大きさは、次式,で表
される。
σΔ max={32(R−Δ)P/πd3}k1 … τΔ max={16(R+Δ)P/πd3}k2 … k1,k2は応力集中係数であり、 k1=(R−Δ)/(R−Δ−d/2) k2=(4C−1)/(4C−4)+0.615/C C=2R/d 本発明の引張コイルばねは、従来の引張コイルばねに
比べて最大曲げ応力σΔ maxが減少し、最大ねじり応力
τΔ maxとの差が減少することにより、耐久性の向上を
図る上で有効である。そしてコイル部上面とフック上面
の高さがほぼ揃い、しかもフックの先端がコイル中心軸
よりも下側に位置するため、着座時にコイル部やフック
が異物として感じられることがなく、しかも曲げ応力と
ねじり応力を最大許容応力内でバランスさせることがで
き、軽量化が図れる。
[実施例] 以下にこの発明の一実施例について、第1図ないし第
4図を参照して説明する。
図示例の引張コイルばね1は、冷間引抜き鋼線からな
る素線2をコイリングしたものであり、初張力を与えた
状態で密着巻されているコイル部3と、このコイル部3
の両端に設けられたフック4とを備えて構成されてい
る。素線2の線径の一例はφ3mm程度である。
フック4は、コイル中心軸O−Oに沿う方向に立上が
る立上げ部5と、この立上げ部5に連なる半円状の湾曲
部6とからなる。湾曲部6の巻き中心Cは、コイル中心
軸O−Oと立上げ部5との間、すなわちコイル中心軸O
−θからΔだけ立上げ部5側に偏心した位置にある。こ
の偏心量Δは、コイル中心軸O−Oから立上げ部5まで
の距離Lの半分弱である。
本実施例の引張コイルばね1のフック4に軸荷重Pが
負荷された場合、第1図に示されるように、最大曲げ応
力σΔ maxが立上げ部5の根元付近に生じるとともに、
最大ねじり応力τΔ maxがコイル部3の巻端の1巻目に
生じる。σΔ maxとτΔ maxの大きさは、前述した応力計
算式,で表わされる。こうして曲げ応力とねじり応
力の最適化が図れることにより、従来の引張コイルばね
に比べて耐久性が向上するとともに、軽量化が図れる。
上記引張コイルばね1は、一例として第3図に示され
るような自動車用シートのフレーム・ばねアセンブリ10
に利用される。このフレーム・ばねアセンブリ10は、平
面視において矩形状に形成されたシートフレーム11と、
このフレーム11に複数の引張コイルばね1によって吊持
されたコンターマット12を備えて構成されている。フレ
ーム11は、左右一対の側枠部15,16を備えており、側枠
部15,16に設けられた孔等の係止部20に、引張コイルば
ね1のフック4がその先端側を下に向けた状態で係止さ
れている。
コンターマット12は、枠線21と横張りワイヤ22などか
らなる平面状のフレックスばねである。ワイヤ22の両端
部はそれぞれ左右の枠線21に係止されている。また、枠
線21の適宜箇所に引張コイルばね1のフック4がその先
端側を下に向けた姿勢で係止されている。これら引張コ
イルばね1によって、コンターマット12がフレーム11に
弾性的に支持される。コンターマット12に加わる上下方
向の荷重は、引張コイルばね1のコイル部3を伸ばす方
向に作用する。
引張コイルばね1は、フック4の荷重点がコイル中心
軸O−Oから前述したΔ分だけ偏心しているから、座面
の上方に突出する量が従来の引張コイルばねに比べて少
なく、着座時にコイル部3やフック4が異物として感じ
られることがなくなる。そして本実施例の引張コイルば
ね1は、従来の引張コイルばねに比べて曲げ応力が下が
るとともに、曲げ応力とねじり応力との差が少なくなる
ため、従来品と同じ仕様(材質,線径,コイル径,巻
数,初張力等)であれば、耐久性が向上する。
[発明の効果] 本発明によれば、コンターマットを懸架するシート用
引張コイルばねの耐久性を向上させることができるとと
もに、軽量化が図れる。また、フックの荷重点がずれて
いてコイル部上面とフック上面の高さがほぼ揃い、しか
もフックの先端がコイル中心軸よりも下側に位置するた
め、例えばコンターマット等の平面状の他部品と併用し
て使用する場合、コイル部等が突出せず、異物感をなく
すことができる。しかも本発明のフックは曲率半径が小
さくなり過ぎることがないので、フックが折損する原因
となるような応力集中の発生が回避され、かつ、フック
の先端とコイル部との間に隙間が十分に開口するため、
フックをシートフレームの係止部の孔などに挿入する作
業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す引張コイルばねの端部
の側面図、第2図は第1図に示された引張コイルばねの
正面図、第3図は第1図に示された引張コイルばねを使
用したばねアセンブリの平面図、第4図は第3図中のIV
−IV線に沿う断面図、第5図は従来の引張コイルばねに
おける曲げ応力と繰返し数との関係を示すSN線図、第6
図は従来の引張コイルばねにおけるねじり応力と繰返し
数との関係を示すSN線図である。 1……引張コイルばね、3……コイル部、4……フッ
ク、5……立上げ部、6……湾曲部、11……シートフレ
ーム。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイル部(3)と、このコイル部(3)の
    両端にそれぞれ設けられかつシートフレームに係止され
    るフック(4)とを有する引張コイルばねにおいて、 上記フック(4)は、上記コイル部(3)の巻端からコ
    イル中心軸(0)に沿う方向に立上がる立上げ部(5)
    と、この立上げ部(5)からコイル中心軸(0)に向か
    って円弧をなすように曲げられた半円形の湾曲部(6)
    とを有し、 上記湾曲部(6)の巻き中心(C)をコイル中心軸
    (0)と上記立上げ部(5)との間の偏心した位置に設
    け、その偏心量(Δ)をコイル中心軸(0)から立上げ
    部(5)までの距離(L)の半分よりも小さくし、か
    つ、 上記フック(4)の先端(4a)をコイル中心軸(0)の
    下側に位置させるとともに、フック(4)の先端(4a)
    と上記コイル部(3)との間に隙間(S)を形成したこ
    とを特徴とするシート用引張コイルばね。
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