JPH06234A - ゴルフクラブ用シャフト及びその製造方法 - Google Patents
ゴルフクラブ用シャフト及びその製造方法Info
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- JPH06234A JPH06234A JP4164926A JP16492692A JPH06234A JP H06234 A JPH06234 A JP H06234A JP 4164926 A JP4164926 A JP 4164926A JP 16492692 A JP16492692 A JP 16492692A JP H06234 A JPH06234 A JP H06234A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、ゴルフクラブ用シャフトとその製
造方法に関し、耐久性に優れ、重量バランスのバラツキ
のないシャフトと、所望の位置に容易に重量バランス設
定を行うことのできるシャフトの製造方法を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 請求項１のシャフトは、合成樹脂を含浸した
高強度繊維で形成される筒状のシャフト本体内に金属粉
末を混入したものであり、請求項２の製造方法は、合成
樹脂を含浸した高強度繊維からなるシートをマンドレル
に巻回してシャフト本体を成形するシャフトの製造方法
に於て、高強度繊維に金属粉末を混入した合成樹脂を含
浸してなるシートを上記シートと共に巻回して、シャフ
ト本体に金属粉末を混入させるもので、請求項３は、合
成樹脂を含浸した高強度繊維からなるシート上に金属粉
末を散布してこれをマンドレルに巻回するものである。
造方法に関し、耐久性に優れ、重量バランスのバラツキ
のないシャフトと、所望の位置に容易に重量バランス設
定を行うことのできるシャフトの製造方法を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 請求項１のシャフトは、合成樹脂を含浸した
高強度繊維で形成される筒状のシャフト本体内に金属粉
末を混入したものであり、請求項２の製造方法は、合成
樹脂を含浸した高強度繊維からなるシートをマンドレル
に巻回してシャフト本体を成形するシャフトの製造方法
に於て、高強度繊維に金属粉末を混入した合成樹脂を含
浸してなるシートを上記シートと共に巻回して、シャフ
ト本体に金属粉末を混入させるもので、請求項３は、合
成樹脂を含浸した高強度繊維からなるシート上に金属粉
末を散布してこれをマンドレルに巻回するものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフクラブ用シャフ
トとその製造方法に関する。
トとその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、例えば実公昭６２−１７０９０号
公報に開示されるように、ゴルフクラブ用シャフトを繊
維強化合成樹脂や合成樹脂で成形したゴルフクラブが開
発されている。
公報に開示されるように、ゴルフクラブ用シャフトを繊
維強化合成樹脂や合成樹脂で成形したゴルフクラブが開
発されている。
【０００３】そして、従来、この種のゴルフクラブ用シ
ャフト内には、ゴルフクラブの重量バランスの調整を行
うために、金属体からなるウエイト部材が挿入固定され
ている。
ャフト内には、ゴルフクラブの重量バランスの調整を行
うために、金属体からなるウエイト部材が挿入固定され
ている。
【０００４】図６及び図７は上記実公昭６２−１７０９
０号公報に開示されたゴルフクラブ用シャフトを示し、
このゴルフクラブ用シャフトは、シャフト本体１のテー
パ径に対応したテーパ円柱状を呈するウエイト部材３の
周囲に、接着剤を含浸させた綿布材５を巻回被覆し、こ
れをシャフト本体１内の所定位置に挿入固着することに
よって、ゴルフクラブ用シャフトのバランス調整を図
り、併せて硬化後の綿布材５による打球時の耐衝撃性の
向上を図ったものである。
０号公報に開示されたゴルフクラブ用シャフトを示し、
このゴルフクラブ用シャフトは、シャフト本体１のテー
パ径に対応したテーパ円柱状を呈するウエイト部材３の
周囲に、接着剤を含浸させた綿布材５を巻回被覆し、こ
れをシャフト本体１内の所定位置に挿入固着することに
よって、ゴルフクラブ用シャフトのバランス調整を図
り、併せて硬化後の綿布材５による打球時の耐衝撃性の
向上を図ったものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、斯様に中空
なシャフト本体１内にウエイト部材３を挿入してこれを
固定する従来の方法では、ウエイト部材３の固定位置に
バラツキが生じ易く、又、接着剤の塗布量のバラツキに
よってもゴルフクラブ全体の重量バランスに狂いが生じ
てしまう欠点があった。
なシャフト本体１内にウエイト部材３を挿入してこれを
固定する従来の方法では、ウエイト部材３の固定位置に
バラツキが生じ易く、又、接着剤の塗布量のバラツキに
よってもゴルフクラブ全体の重量バランスに狂いが生じ
てしまう欠点があった。
【０００６】又、接着剤を綿布材５に含浸させたとして
も接着強度にバラツキが生じることは避けられず、長期
に亘る使用により、打撃時の衝撃でウエイト部材３がシ
ャフト本体１から剥離する虞もある。特に、マンドレル
（芯金）に合成樹脂を含浸した高強度繊維からなるプリ
プレグシートを巻回し、これに熱硬化処理を施し、マン
ドレルを引き抜いて形成されるシャフト本体では、マン
ドレルの引き抜きのためにマンドレルの外周に剥離剤を
塗布しているため、上述の如きウエイト部材３を接着剤
で固着させることが非常に困難で、衝撃によるウエイト
部材３の剥離といった問題点が指摘されている。
も接着強度にバラツキが生じることは避けられず、長期
に亘る使用により、打撃時の衝撃でウエイト部材３がシ
ャフト本体１から剥離する虞もある。特に、マンドレル
（芯金）に合成樹脂を含浸した高強度繊維からなるプリ
プレグシートを巻回し、これに熱硬化処理を施し、マン
ドレルを引き抜いて形成されるシャフト本体では、マン
ドレルの引き抜きのためにマンドレルの外周に剥離剤を
塗布しているため、上述の如きウエイト部材３を接着剤
で固着させることが非常に困難で、衝撃によるウエイト
部材３の剥離といった問題点が指摘されている。
【０００７】更に又、上述の如くウエイト部材３の周囲
に接着剤を含浸させた綿布材５を巻回被覆してこれをシ
ャフト本体１内の所定位置に挿入固定する方法は、多大
な工数が必要であるという問題もあった。
に接着剤を含浸させた綿布材５を巻回被覆してこれをシ
ャフト本体１内の所定位置に挿入固定する方法は、多大
な工数が必要であるという問題もあった。
【０００８】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、耐久性に優れ、重量バランスのバラツキのないゴル
フクラブ用シャフトと、所望の位置に容易に重量バラン
ス設定を行うことのできるゴルフクラブ用シャフトの製
造方法を提供することを目的とする。
で、耐久性に優れ、重量バランスのバラツキのないゴル
フクラブ用シャフトと、所望の位置に容易に重量バラン
ス設定を行うことのできるゴルフクラブ用シャフトの製
造方法を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項１に係るゴルフクラブ用シャフトは、合成樹
脂を含浸した高強度繊維で形成される筒状のシャフト本
体内に、金属粉末を混入したものである。
め、請求項１に係るゴルフクラブ用シャフトは、合成樹
脂を含浸した高強度繊維で形成される筒状のシャフト本
体内に、金属粉末を混入したものである。
【００１０】そして、請求項２に係るゴルフクラブ用シ
ャフトの製造方法は、マンドレルの外周に、合成樹脂を
含浸した高強度繊維からなるシートを巻回して筒状のシ
ャフト本体を成形するゴルフクラブ用シャフトの製造方
法に於て、高強度繊維に金属粉末を混入した合成樹脂を
含浸してなるシートを上記シートと共に巻回して、シー
トで成形されるシャフト本体内に、金属粉末を混入させ
るものである。
ャフトの製造方法は、マンドレルの外周に、合成樹脂を
含浸した高強度繊維からなるシートを巻回して筒状のシ
ャフト本体を成形するゴルフクラブ用シャフトの製造方
法に於て、高強度繊維に金属粉末を混入した合成樹脂を
含浸してなるシートを上記シートと共に巻回して、シー
トで成形されるシャフト本体内に、金属粉末を混入させ
るものである。
【００１１】又、請求項３に係るゴルフクラブ用シャフ
トの製造方法は、マンドレルの外周に、合成樹脂を含浸
した高強度繊維からなるシートを巻回して筒状のシャフ
ト本体を成形するゴルフクラブ用シャフトの製造方法に
於て、上記シート上に金属粉末を散布してこれを巻回す
ることにより、シートで成形されるシャフト本体内に、
金属粉末を混入させることを特徴としている。
トの製造方法は、マンドレルの外周に、合成樹脂を含浸
した高強度繊維からなるシートを巻回して筒状のシャフ
ト本体を成形するゴルフクラブ用シャフトの製造方法に
於て、上記シート上に金属粉末を散布してこれを巻回す
ることにより、シートで成形されるシャフト本体内に、
金属粉末を混入させることを特徴としている。
【００１２】
【作用】請求項１に係るゴルフクラブ用シャフトによれ
ば、シャフト本体内に混入された金属粉末が、従来のウ
エイト部材と同様にシャフト本体の重量バランスの調整
を図り、夫々のゴルフクラブに適した重量バランスを保
つこととなる。
ば、シャフト本体内に混入された金属粉末が、従来のウ
エイト部材と同様にシャフト本体の重量バランスの調整
を図り、夫々のゴルフクラブに適した重量バランスを保
つこととなる。
【００１３】そして、請求項２に係る製造方法によれ
ば、高強度繊維に金属粉末を混入した合成樹脂を含浸し
てなるシートを、合成樹脂を含浸した高強度繊維からな
るシートと共にマンドレルに巻回すれば、シャフト本体
内に金属粉末が混入したゴルフクラブ用シャフトが形成
される。
ば、高強度繊維に金属粉末を混入した合成樹脂を含浸し
てなるシートを、合成樹脂を含浸した高強度繊維からな
るシートと共にマンドレルに巻回すれば、シャフト本体
内に金属粉末が混入したゴルフクラブ用シャフトが形成
される。
【００１４】又、請求項３に係る製造方法では、合成樹
脂を含浸した高強度繊維からなるシート上に金属粉末を
散布してこれをマンドレルに巻回すれば、シャフト本体
内に金属粉末が混入したゴルフクラブ用シャフトが形成
されることとなる。
脂を含浸した高強度繊維からなるシート上に金属粉末を
散布してこれをマンドレルに巻回すれば、シャフト本体
内に金属粉末が混入したゴルフクラブ用シャフトが形成
されることとなる。
【００１５】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図１は本発明に係るゴルフクラブ用シャフト
の製造方法の一実施例を示し、図２は図１の製造方法で
製造されたゴルフクラブ用シャフトを用いたゴルフクラ
ブ、そして、図３はゴルフクラブ用シャフトを示してい
る。
説明する。図１は本発明に係るゴルフクラブ用シャフト
の製造方法の一実施例を示し、図２は図１の製造方法で
製造されたゴルフクラブ用シャフトを用いたゴルフクラ
ブ、そして、図３はゴルフクラブ用シャフトを示してい
る。
【００１６】図２に於て、７は高強度繊維を用いた繊維
強化樹脂等の合成樹脂材で成形された筒状のシャフト本
体で、当該シャフト本体７は、後端側のグリップ９の装
着部から先端側のヘッド１１の装着部にかけて徐々に径
が細くなるようにテーパ状に成形されている。
強化樹脂等の合成樹脂材で成形された筒状のシャフト本
体で、当該シャフト本体７は、後端側のグリップ９の装
着部から先端側のヘッド１１の装着部にかけて徐々に径
が細くなるようにテーパ状に成形されている。
【００１７】そして、図３に示すように、ヘッド１１が
装着されるシャフト本体７の先端側は、プリプレグシー
トを夫々複数回巻回してなる内層１３と外層１５の間
に、重量バランス調整用の金属粉末１７が混入された重
量バランス調整層１９が、補助プリプレグシートを複数
回巻回して設けられており、このように金属粉末１７を
シャフト本体７の先端側に混入させることによって、従
来のウエイト部材と同様にシャフト本体７の重量バラン
スの調整を図り、夫々のゴルフクラブに適した重量バラ
ンスを持つシャフトが得られるようになっている。そし
て、上記金属粉末１７は、シャフト本体７の重量バラン
スの調整を図るため、比重７以上の例えば鉄，真鍮，
銅，鉛，タングステン，金，銀といった比重の重い金属
が用いられている。
装着されるシャフト本体７の先端側は、プリプレグシー
トを夫々複数回巻回してなる内層１３と外層１５の間
に、重量バランス調整用の金属粉末１７が混入された重
量バランス調整層１９が、補助プリプレグシートを複数
回巻回して設けられており、このように金属粉末１７を
シャフト本体７の先端側に混入させることによって、従
来のウエイト部材と同様にシャフト本体７の重量バラン
スの調整を図り、夫々のゴルフクラブに適した重量バラ
ンスを持つシャフトが得られるようになっている。そし
て、上記金属粉末１７は、シャフト本体７の重量バラン
スの調整を図るため、比重７以上の例えば鉄，真鍮，
銅，鉛，タングステン，金，銀といった比重の重い金属
が用いられている。
【００１８】又、シャフト本体７の先端側の内層１１の
内側には、更に、補助プリプレグシートを複数回巻回し
てなる補強層２１が形成されており、当該補強層２１に
よって、打球時の衝撃に対するシャフト本体７の先端側
の補強が図られている。
内側には、更に、補助プリプレグシートを複数回巻回し
てなる補強層２１が形成されており、当該補強層２１に
よって、打球時の衝撃に対するシャフト本体７の先端側
の補強が図られている。
【００１９】尚、本実施例では、内層１３，外層１５及
び補強層２１を成形するプリプレグシートや補助プリプ
レグシートには、カーボン繊維やガラス繊維等の高強度
繊維に、エポキシ，ポリエステル等の合成樹脂からなる
マトリックスを含浸したものを使用し、又、重量バラン
ス調整層１９を成形する補助プリプレグシートには、カ
ーボン繊維やガラス繊維等の高強度繊維に、上記金属粉
末１７を混入したエポキシやポリエステル等のマトリッ
クスを含浸したものを使用している。
び補強層２１を成形するプリプレグシートや補助プリプ
レグシートには、カーボン繊維やガラス繊維等の高強度
繊維に、エポキシ，ポリエステル等の合成樹脂からなる
マトリックスを含浸したものを使用し、又、重量バラン
ス調整層１９を成形する補助プリプレグシートには、カ
ーボン繊維やガラス繊維等の高強度繊維に、上記金属粉
末１７を混入したエポキシやポリエステル等のマトリッ
クスを含浸したものを使用している。
【００２０】而して、以上のように構成されたゴルフク
ラブ用シャフトは、図１に示す本発明方法の一実施例に
より以下の如く製造される。先ず、上記補強層２１を成
形するため、図１に示すように外周をテーパ面としたマ
ンドレル２３の先端に、一方向に引き揃えたカーボン繊
維等の高強度繊維２５にエポキシやポリエステル等の合
成樹脂からなるマトリックス２７を含浸した補助プリプ
レグシート２９を複数回巻回する。
ラブ用シャフトは、図１に示す本発明方法の一実施例に
より以下の如く製造される。先ず、上記補強層２１を成
形するため、図１に示すように外周をテーパ面としたマ
ンドレル２３の先端に、一方向に引き揃えたカーボン繊
維等の高強度繊維２５にエポキシやポリエステル等の合
成樹脂からなるマトリックス２７を含浸した補助プリプ
レグシート２９を複数回巻回する。
【００２１】次に、内層１３を成形するため、同様に、
一方向に引き揃えたカーボン繊維等の高強度繊維２５に
エポキシ等のマトリックス２７を含浸したプリプレグシ
ート３１を、マンドレル２３の全長に亘って複数回巻回
する。
一方向に引き揃えたカーボン繊維等の高強度繊維２５に
エポキシ等のマトリックス２７を含浸したプリプレグシ
ート３１を、マンドレル２３の全長に亘って複数回巻回
する。
【００２２】この後、上記重量バランス調整層１９を成
形するため、マンドレル２３に巻回したプリプレグシー
ト３１の外側から、高強度繊維２５に金属粉末１７を混
入したマトリックス２７を含浸してなる補助プリプレグ
シート３３を、マンドレル２３の先端側に複数回巻回
し、そして、外層１５を成形するために、上記プリプレ
グシート３１と同じプリプレグシート３５をマンドレル
２３の全長に亘って複数回巻回する。
形するため、マンドレル２３に巻回したプリプレグシー
ト３１の外側から、高強度繊維２５に金属粉末１７を混
入したマトリックス２７を含浸してなる補助プリプレグ
シート３３を、マンドレル２３の先端側に複数回巻回
し、そして、外層１５を成形するために、上記プリプレ
グシート３１と同じプリプレグシート３５をマンドレル
２３の全長に亘って複数回巻回する。
【００２３】そして、プリプレグシート３５の外周を緊
締テープ（図示せず）で緊縛して熱硬化処理を行った
後、マンドレル２３を引き抜き緊締テープを剥離すれ
ば、本実施例に係るシャフト本体７が製造されることと
なる。
締テープ（図示せず）で緊縛して熱硬化処理を行った
後、マンドレル２３を引き抜き緊締テープを剥離すれ
ば、本実施例に係るシャフト本体７が製造されることと
なる。
【００２４】本実施例に係るゴルフクラブ用シャフトと
その製造方法はこのように構成されているから、重量バ
ランス調整層１９内の金属粉末１７が従来のウエイト部
材と同様にシャフト本体７の重量バランスの調整を図
り、夫々のゴルフクラブに適した重量バランスを保つこ
ととなる。そして、当該重量バランス調整層１９は、内
層１３と外層１５と一体となって両層１３，１５の間に
保持される。
その製造方法はこのように構成されているから、重量バ
ランス調整層１９内の金属粉末１７が従来のウエイト部
材と同様にシャフト本体７の重量バランスの調整を図
り、夫々のゴルフクラブに適した重量バランスを保つこ
ととなる。そして、当該重量バランス調整層１９は、内
層１３と外層１５と一体となって両層１３，１５の間に
保持される。
【００２５】従って、本実施例に係るゴルフクラブ用シ
ャフトによれば、シャフト本体７内に混入した金属粉末
１７によってシャフト本体７の重量バランスの調整を図
ることが可能である。而も、シャフト本体内にウエイト
部材を接着剤で固定する従来構造と異なり、打球時の衝
撃で重量バランス調整層１９が剥離することがないた
め、ゴルフクラブ用シャフトの耐久性が従来に比し向上
することとなる。
ャフトによれば、シャフト本体７内に混入した金属粉末
１７によってシャフト本体７の重量バランスの調整を図
ることが可能である。而も、シャフト本体内にウエイト
部材を接着剤で固定する従来構造と異なり、打球時の衝
撃で重量バランス調整層１９が剥離することがないた
め、ゴルフクラブ用シャフトの耐久性が従来に比し向上
することとなる。
【００２６】又、本実施例に係る製造方法によれば、補
助プリプレグシート３３をプリプレグシート３１，３５
等と共にマンドレル２３に巻回するだけで、重量バラン
ス調整層１９をシャフト本体７内に形成できるので、図
６の如くウエイト部材３の周囲に接着剤を含浸させた綿
布材５を巻回被覆してこれをシャフト本体１内に挿入固
定する方法に比べ、ゴルフクラブ用シャフトの製造が容
易であると共に、意図した部分に容易にウエイト設定を
行うことが可能で、重量バランスのバラツキが発生する
こともない。
助プリプレグシート３３をプリプレグシート３１，３５
等と共にマンドレル２３に巻回するだけで、重量バラン
ス調整層１９をシャフト本体７内に形成できるので、図
６の如くウエイト部材３の周囲に接着剤を含浸させた綿
布材５を巻回被覆してこれをシャフト本体１内に挿入固
定する方法に比べ、ゴルフクラブ用シャフトの製造が容
易であると共に、意図した部分に容易にウエイト設定を
行うことが可能で、重量バランスのバラツキが発生する
こともない。
【００２７】更に又、本実施例の製造方法によれば、巻
回する補助プリプレグシート３３の大きさや巻回位置、
金属粉末１７の種類や混入量等を適宜選択することによ
って、重量バランスの設定を種々行うことができる利点
を有する。
回する補助プリプレグシート３３の大きさや巻回位置、
金属粉末１７の種類や混入量等を適宜選択することによ
って、重量バランスの設定を種々行うことができる利点
を有する。
【００２８】図４は本発明に係るゴルフクラブ用シャフ
トの製造方法の他の実施例を示し、図５は図４の製造方
法で製造されたゴルフクラブ用シャフトの後端側を示し
ている。以下、本実施例を詳述するが、上記実施例と同
一のものは同一符号を付してそれらの説明は省略する。
トの製造方法の他の実施例を示し、図５は図４の製造方
法で製造されたゴルフクラブ用シャフトの後端側を示し
ている。以下、本実施例を詳述するが、上記実施例と同
一のものは同一符号を付してそれらの説明は省略する。
【００２９】図５に於て、３７は上記シャフト本体７と
同様、高強度繊維を用いた繊維強化樹脂で成形された筒
状のシャフト本体で、当該シャフト本体３７も、後端側
から先端側にかけて徐々に径が細くなるようにテーパ状
に成形されている。
同様、高強度繊維を用いた繊維強化樹脂で成形された筒
状のシャフト本体で、当該シャフト本体３７も、後端側
から先端側にかけて徐々に径が細くなるようにテーパ状
に成形されている。
【００３０】そして、上記シャフト本体３７は、図５に
示すようにプリプレグシートを夫々複数回巻回して成形
した内層３９と外層４１、そして、内層３９の先端側の
内側に成形された補強層（図示せず）とで構成されてい
る。
示すようにプリプレグシートを夫々複数回巻回して成形
した内層３９と外層４１、そして、内層３９の先端側の
内側に成形された補強層（図示せず）とで構成されてい
る。
【００３１】而して、シャフト本体３７の先端側の外層
４１内には、タングステン等の金属粉末１７が一定の幅
を以って混入されており、斯様に混入された金属粉末１
７によって、従来のウエイト部材と同様にシャフト本体
７の重量バランスの調整が図られている。
４１内には、タングステン等の金属粉末１７が一定の幅
を以って混入されており、斯様に混入された金属粉末１
７によって、従来のウエイト部材と同様にシャフト本体
７の重量バランスの調整が図られている。
【００３２】尚、本実施例に於ても、内層３９，外層４
１，補強層を成形するプリプレグシートは、カーボン繊
維やガラス繊維等の高強度繊維に、エポキシ，ポリエス
テル等の合成樹脂からなるマトリックスを含浸したもの
を使用している。
１，補強層を成形するプリプレグシートは、カーボン繊
維やガラス繊維等の高強度繊維に、エポキシ，ポリエス
テル等の合成樹脂からなるマトリックスを含浸したもの
を使用している。
【００３３】而して、以上のように構成されたゴルフク
ラブ用シャフトは、図４に示す本発明方法の一実施例に
より以下の如く製造される。シャフト本体３７の先端側
の補強層を成形するため、マンドレル２３の先端に先
ず、補助プリプレグシート２９を複数回巻回し、そし
て、内層３９を成形するためにプリプレグシート３１を
マンドレル２３の全長に亘って複数回巻回する。
ラブ用シャフトは、図４に示す本発明方法の一実施例に
より以下の如く製造される。シャフト本体３７の先端側
の補強層を成形するため、マンドレル２３の先端に先
ず、補助プリプレグシート２９を複数回巻回し、そし
て、内層３９を成形するためにプリプレグシート３１を
マンドレル２３の全長に亘って複数回巻回する。
【００３４】次に、プリプレグシート３１の外側にプリ
プレグシート３５を巻回するが、当該プリプレグシート
３５を巻回する前に、グリップ装着部付近に適当量のタ
ングステン等の金属粉末１７を一定幅で散布して、硬化
前のマトリックス２７に付着させる。そして、この後、
プリプレグシート３５をプリプレグシート３１の外側に
複数回巻回して、プリプレグシート３５の外周を緊締テ
ープ（図示せず）で緊縛し熱硬化処理を行った後、マン
ドレル２３を引き抜き緊締テープを剥離すれば、外層４
１内に金属粉末１７が混入されたシャフト本体３７が製
造されることとなる。
プレグシート３５を巻回するが、当該プリプレグシート
３５を巻回する前に、グリップ装着部付近に適当量のタ
ングステン等の金属粉末１７を一定幅で散布して、硬化
前のマトリックス２７に付着させる。そして、この後、
プリプレグシート３５をプリプレグシート３１の外側に
複数回巻回して、プリプレグシート３５の外周を緊締テ
ープ（図示せず）で緊縛し熱硬化処理を行った後、マン
ドレル２３を引き抜き緊締テープを剥離すれば、外層４
１内に金属粉末１７が混入されたシャフト本体３７が製
造されることとなる。
【００３５】本実施例に係るゴルフクラブ用シャフト及
びその製造方法はこのように構成されているから、外層
４１内に混入した金属粉末１７が従来のウエイト部材と
同様にシャフト本体３７の重量バランスの調整を図り、
夫々のゴルフクラブに適した重量バランスを保つことと
なる。
びその製造方法はこのように構成されているから、外層
４１内に混入した金属粉末１７が従来のウエイト部材と
同様にシャフト本体３７の重量バランスの調整を図り、
夫々のゴルフクラブに適した重量バランスを保つことと
なる。
【００３６】従って、本実施例に係るゴルフクラブ用シ
ャフトによれば、外層１５内に混入した金属粉末１７に
よってシャフト本体３７の重量バランスの調整を図るこ
とが可能であると共に、図７に示す従来構造と異なり、
打球時の衝撃で金属粉末１７が外層４１から剥離するこ
とがなく、ゴルフクラブ用シャフトの耐久性が向上する
こととなる。
ャフトによれば、外層１５内に混入した金属粉末１７に
よってシャフト本体３７の重量バランスの調整を図るこ
とが可能であると共に、図７に示す従来構造と異なり、
打球時の衝撃で金属粉末１７が外層４１から剥離するこ
とがなく、ゴルフクラブ用シャフトの耐久性が向上する
こととなる。
【００３７】又、本実施例に係る製造方法によれば、プ
リプレグシート３５を巻回する前に、プリプレグシート
３５上に適当量の金属粉末１７を一定幅で散布して硬化
前のマトリックス２７に付着させ、これをプリプレグシ
ート３１の外側に複数回巻回するだけで、シャフト本体
３７内に金属粉末１７を混入させることができるので、
本実施例によっても、図６に示す従来例に比し、ゴルフ
クラブ用シャフトの製造が容易であると共に、意図した
部分に容易にウエイト設定を行うことが可能で、重量バ
ランスのバラツキが発生することもない。
リプレグシート３５を巻回する前に、プリプレグシート
３５上に適当量の金属粉末１７を一定幅で散布して硬化
前のマトリックス２７に付着させ、これをプリプレグシ
ート３１の外側に複数回巻回するだけで、シャフト本体
３７内に金属粉末１７を混入させることができるので、
本実施例によっても、図６に示す従来例に比し、ゴルフ
クラブ用シャフトの製造が容易であると共に、意図した
部分に容易にウエイト設定を行うことが可能で、重量バ
ランスのバラツキが発生することもない。
【００３８】更に又、本実施例の製造方法によれば、散
布する金属粉末１７の位置や種類，混入量等を適宜選択
することによって、重量バランスの設定を種々行うこと
ができ、因って、図１に示す製造方法と同様、所期の目
的を達成することが可能である。
布する金属粉末１７の位置や種類，混入量等を適宜選択
することによって、重量バランスの設定を種々行うこと
ができ、因って、図１に示す製造方法と同様、所期の目
的を達成することが可能である。
【００３９】尚、図１乃至図３に示す実施例に代えて、
補助プリプレグシート２９内に金属粉末１７を混入させ
てもよいし、又、図４及び図５に示す実施例に代えて、
プリプレグシート３１の巻回前に金属粉末１７をプリプ
レグシート３１上に散布し付着させてもよいことは勿論
である。
補助プリプレグシート２９内に金属粉末１７を混入させ
てもよいし、又、図４及び図５に示す実施例に代えて、
プリプレグシート３１の巻回前に金属粉末１７をプリプ
レグシート３１上に散布し付着させてもよいことは勿論
である。
【００４０】
【発明の効果】以上述べたように、請求項１に係るゴル
フクラブ用シャフトによれば、シャフト本体内にウエイ
ト部材を挿入して接着剤で固定する従来例と異なり、重
量バランス調整用に混入した金属粉末がシャフト本体か
ら剥離することがないので、耐久性に優れ、而も、重量
バランスのバラツキがなくなる利点を有する。
フクラブ用シャフトによれば、シャフト本体内にウエイ
ト部材を挿入して接着剤で固定する従来例と異なり、重
量バランス調整用に混入した金属粉末がシャフト本体か
ら剥離することがないので、耐久性に優れ、而も、重量
バランスのバラツキがなくなる利点を有する。
【００４１】又、請求項２及び請求項３に係る本発明方
法によれば、上述の如きゴルフクラブ用シャフトを容易
に製造することができ、而も、意図した部分に確実に重
量バランス設定をすることができると共に、重量バラン
スの微調整が適宜行える利点を有する。
法によれば、上述の如きゴルフクラブ用シャフトを容易
に製造することができ、而も、意図した部分に確実に重
量バランス設定をすることができると共に、重量バラン
スの微調整が適宜行える利点を有する。
【図１】本発明方法の一実施例に係るゴルフクラブ用シ
ャフトの製造方法を示す工程図である。
ャフトの製造方法を示す工程図である。
【図２】図１の製造方法で製造されたゴルフクラブ用シ
ャフトを用いたゴルフクラブの正面図である。
ャフトを用いたゴルフクラブの正面図である。
【図３】図２のIII − III線断面図である。
【図４】本発明方法の他の実施例に係るゴルフクラブ用
シャフトの製造方法を示す工程図である。
シャフトの製造方法を示す工程図である。
【図５】図４の製造方法で製造されたゴルフクラブ用シ
ャフトの先端側の断面図である。
ャフトの先端側の断面図である。
【図６】従来のウエイト部材の取付方法を示す分解斜視
図である。
図である。
【図７】図６に示すウエイト部材を挿入固定したゴルフ
クラブ用シャフトの断面図である。
クラブ用シャフトの断面図である。
７，３７ シャフト本体 １３，３９ 内層 １５，４１ 外層 １７ 金属粉末 １９ 重量バランス調整層 ２１ 補強層 ２３ マンドレル ２９，３３ 補助プリプレグシート ３１，３５ プリプレグシート
Claims (3)
- 【請求項１】 合成樹脂を含浸した高強度繊維で形成さ
れる筒状のシャフト本体内に、金属粉末を混入したこと
を特徴とするゴルフクラブ用シャフト。 - 【請求項２】 マンドレルの外周に、合成樹脂を含浸し
た高強度繊維からなるシートを巻回して筒状のシャフト
本体を成形するゴルフクラブ用シャフトの製造方法に於
て、高強度繊維に金属粉末を混入した合成樹脂を含浸し
てなるシートを上記シートと共に巻回して、シートで成
形されるシャフト本体内に、金属粉末を混入させること
を特徴とするゴルフクラブ用シャフトの製造方法。 - 【請求項３】 マンドレルの外周に、合成樹脂を含浸し
た高強度繊維からなるシートを巻回して筒状のシャフト
本体を成形するゴルフクラブ用シャフトの製造方法に於
て、上記シート上に金属粉末を散布してこれを巻回する
ことにより、シートで成形されるシャフト本体内に、金
属粉末を混入させることを特徴とするゴルフクラブ用シ
ャフトの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16492692A JP3216728B2 (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | ゴルフクラブ用シャフト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16492692A JP3216728B2 (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | ゴルフクラブ用シャフト |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001123249A Division JP2001346925A (ja) | 2001-04-20 | 2001-04-20 | ゴルフクラブ用シャフト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06234A true JPH06234A (ja) | 1994-01-11 |
| JP3216728B2 JP3216728B2 (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=15802472
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16492692A Ceased JP3216728B2 (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | ゴルフクラブ用シャフト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3216728B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1992
- 1992-06-23 JP JP16492692A patent/JP3216728B2/ja not_active Ceased
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3216728B2 (ja) | 2001-10-09 |
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