JPH06234814A - ポリビニルエーテル化合物 - Google Patents

ポリビニルエーテル化合物

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JPH06234814A
JPH06234814A JP5125649A JP12564993A JPH06234814A JP H06234814 A JPH06234814 A JP H06234814A JP 5125649 A JP5125649 A JP 5125649A JP 12564993 A JP12564993 A JP 12564993A JP H06234814 A JPH06234814 A JP H06234814A
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ethyl
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憲二 最上
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泰宏 川口
Nobuaki Shimizu
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フロン134aなどの水素含有フロン化合物と
の相溶性が良好で、安定性、潤滑性及び電気絶縁性に優
れ、圧縮型冷凍機用潤滑油として好適な新規なポリビニ
ルエーテル化合物を提供すること。 【構成】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜3のアルキル基)で表される
構成単位からなり、重量平均分子量が300〜1200
であって、片末端が一般式(II) 又は(III) 【化2】 (式中、R1 は前記と同じで、R2 は炭素数1〜8の炭
化水素基)で表される構造を有するアルキルビニルエー
テルの単独重合物又は共重合物からなるポリビニルエー
テル化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なポリビニルエーテ
ル化合物に関し、さらに詳しくは、圧縮型冷凍機用潤滑
油、絶縁油、有機溶媒、界面活性剤などとして有用なポ
リビニルエーテル化合物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷凍機は圧縮機,凝縮器,膨張
弁,蒸発器から構成され、冷媒と潤滑油の混合液体がこ
の密閉された系内を循環する構造となっている。このよ
うな圧縮型冷凍機においては、装置の種類にもよるが、
一般に、圧縮機内では50℃以上の温度となる一方、冷
却器内では−40℃程度の温度となるので、冷媒と潤滑
油は、通常この−40℃から+50℃の温度範囲で相分
離することなく、この系内を循環することが必要であ
る。もし、冷凍機の運転中に相分離が生じると、装置の
寿命や効率に著しい悪影響を及ぼす。例えば、圧縮機部
分で冷媒と潤滑油の相分離が生じると、可動部が潤滑不
良となって、焼き付きなどを起こして装置の寿命を著し
く短くし、一方蒸発器内で相分離が生じると、粘度の高
い潤滑油が存在するため熱交換の効率低下をもたらす。
【0003】また、冷凍機用潤滑油は、冷凍機の可動部
分を潤滑する目的で用いられることから、潤滑性能も当
然重要となる。特に、圧縮機内は高温となるため、潤滑
に必要な油膜を保持できる粘度が重要となる。必要とさ
れる粘度は使用する圧縮機の種類,使用条件により異な
るが、通常、冷媒と混合する前の潤滑油の粘度(動粘
度)は、40℃で5〜1000cStが好ましい。これ
より粘度が低いと油膜が薄くなり潤滑不良を起こしやす
く、高いと熱交換の効率が低下する。また、電気冷蔵庫
においてはモーターとコンプレッサーが一体となってい
るため、その潤滑油には高い電気絶縁性が要求される。
一般的には、80℃での体積固有抵抗が1012Ω・cm
以上が要求され、これより低いと漏電の恐れがある。
【0004】従来、圧縮型冷凍機の冷媒としては、フロ
ン12が多く用いられ、また潤滑油としては、前記の要
求特性を満たす種々の鉱油や合成油が用いられてきた。
しかしながら、フロン12を含むクロロフロロカーボン
(CFC)は、オゾン層を破壊するなど環境汚染をもた
らすおそれがあることから、最近、世界的にその規制が
厳しくなりつつある。そのため、新しい冷媒として水素
含有フロン化合物であるハイドロフロロカーボン(HF
C)、ハイドロクロロフロロカーボン(HCFC)が注
目されるようになってきた。この水素含有フロン化合
物、特にフロン134aで代表されるハイドロフロロカ
ーボン(HFC)は、オゾン層を破壊するおそれが少な
い上に、従来の冷凍機の構造をほとんど変更することな
く、フロン12と代替が可能であるなど、圧縮型冷凍機
用冷媒として好ましいものである。
【0005】圧縮型冷凍機の冷媒として、フロン12の
代わりに前記フロン134aなどの水素含有フロン化合
物が採用されると、潤滑油としては、当然、このフロン
134aなどの水素含有フロン化合物との相溶性に優
れ、かつ前記の要求性能を満たしうる潤滑性能に優れた
ものが要求される。しかし、従来のフロン12と共に用
いられてきた潤滑油は、フロン134aなどの水素含有
フロン化合物との相溶性が良好でないため、これらの化
合物に適した新しい潤滑油が必要となる。この場合、特
にフロン12の代替に際し、装置の構造をほとんど変化
させないことが要望されており、潤滑油のために、現装
置の構造を大きく変化させることは望ましいことではな
い。
【0006】フロン134aと相溶性を有する潤滑油と
しては、例えばポリオキシアルキレングリコール系が知
られている。例えば、「リサーチ・ディスクロウジャー
(Research Disclosure) 」第17463号(1978年
10月),米国特許第4755316号明細書,特開平
1−256594号公報,特開平1−259093号公
報,特開平1−259094号公報,特開平1−271
491号公報,特開平2−43290号公報,特開平2
−84491号公報,特開平2−132176〜132
178号公報,特開平2−132179号公報,特開平
2−173195号公報,特開平2−180986〜1
80987号公報,特開平2−182780〜1827
81号公報,特開平2−242888号公報,特開平2
−258895号公報,特開平2−269195号公
報,特開平2−272097号公報,特開平2−305
893号公報,特開平3−28296号公報,特開平3
−33193号公報,特開平3−103496〜103
497号公報,特開平3−50297号公報,特開平3
−52995号公報,特開平3−70794〜7079
5号公報,特開平3−79696号公報,特開平3−1
06992号公報,特開平3−109492号公報,特
開平3−121195号公報,特開平3−205492
号公報,特開平3−231992号公報,特開平3−2
31994号公報,特開平4−15295号公報,特開
平4−39394号公報,特開平4−41591〜41
592号公報などが挙げられる。しかし、ポリオキシア
ルキレングリコール系は一般に体積固有抵抗値が低く、
80℃で1012Ω・cm以上の値を満足する例は未だ示
されていない。ポリオキシアルキレングリコールの他
に、フロン134aと相溶性を有する化合物として、エ
ステル系としては英国特許公開第2216541号公
報,WO6979(1990)号,特開平2−2768
94号公報,特開平3−128992号公報,特開平3
−88892号公報,特開平3−179091号公報,
特開平3−252497号公報,特開平3−27579
9号公報,特開平4−4294号公報,特開平4−20
597号公報,米国特許第5021179号明細書など
が挙げられる。しかしながら、該エステル系潤滑油は高
温側の相溶性は良好であるものの、粘度が高くなると低
温側で相分離を起こし、相溶性は充分とはいえない。
【0007】このように、フロン134aとの相溶性が
充分に良好で、安定性,潤滑性能に優れ、かつ80℃で
体積固有抵抗が1012Ω・cm以上を有する圧縮型冷凍
機用潤滑油は、未だ見出されていないのが現状であり、
その開発が強く望まれている。
【0008】ところで、潤滑油、電気絶縁油、溶媒とし
ては、流動性が必要であるため、重合度の低い重合物が
望まれている。一般に知られているポリアルキルビニル
エーテルは、例えば日本化学会編「実験化学講座18、
有機化合物の反応II(上)」(丸善)に種々のアルキル
ポリビニルエーテルについて合成例が記載されている。
それらの重合物の中で分子量の低いものとしては、炭素
数3以下のアルキル基の場合、最も分子量が小さいもの
で、メチルビニルエーテルの重合物では2545、エチ
ルビニルエーテルの重合物では4000、n−プロピル
ビニルエーテルの重合物では4830、イソプロピルビ
ニルエーテルでは4580である。また、「マクロモレ
キュルズ(Macromol.)」第17巻、第222
8頁(1984年)には分子量3000のメチルビニル
エーテル重合物が、「マクロモレキュルズ(Macro
mol.)」第18巻、第2頁(1985年)には分子
量2600のエチルビニルエーテル重合物が記載されて
いる。しかしながら、これらの重合物は分子量から判断
して、流動性は極めて低く、室温では半固体状である。
【0009】一方、炭素数4以上のアルキル基の場合、
ブチルビニルエーテルの重合物では二量体を単離した例
や分子量600のものがある。しかしながら、炭素数4
以上のアルキル基を有するビニルエーテルの重合物は、
フロン134aなどのハイドロフロロカーボンと相溶し
ないため、要求される性状を満足しない。このように、
アルキル基の炭素数が3以下のビニルエーテルの重合物
で分子量1200以下のものはこれまで知られていなか
った。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特にフロン
134aなどの水素含有フロン化合物との相溶性が充分
に良好である上、安定性及び潤滑性能に優れ、かつ80
℃での体積固有抵抗が、1012Ω・cm以上を有する圧
縮型冷凍機用潤滑油として好適に用いられる新規なポリ
ビニルエーテル化合物を提供することを目的としてなさ
れたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有する新規なポリビニルエーテル化合物を
開発すべく鋭意研究を重ねた結果、アルキル基の炭素数
が1〜3のアルキルビニルエーテルの単独重合物又は共
重合物であって重量平均分子量が300〜1200の範
囲にあり、かつ末端が特定の構造のポリビニルエーテル
化合物が、その目的に適合しうることを見出した。本発
明はかかる知見に基づいて完成したものである。
【0012】すなわち、本発明は一般式(I)又は
(I')
【0013】
【化3】
【0014】(式中、R1 は炭素数1〜3のアルキル基
を示す。)で表される構成単位からなり、かつ重量平均
分子量が300〜1200であって、片末端が一般式
(II)又は(III)
【0015】
【化4】
【0016】(式中、R1 は前記と同じであり、R2
炭素数1〜8の炭化水素基を示し、R 3 はR1 及びR2
のいずれかを示す。)で表される構造を有すアルキルビ
ニルエーテルの単独重合物又は共重合物からなるポリビ
ニルエーテル化合物を提供するものである。
【0017】本発明における重合物の重量平均分子量は
300〜1200、好ましくは400〜1000の範囲
にあることが必要である。また、重量平均分子量/数平
均分子量の比は通常1.05〜1.50であるが、好ましく
は1.06〜1.40の範囲である。
【0018】本発明のポリビニルエーテル化合物は、対
応するビニルエーテル系モノマーの重合により製造する
ことができる。該ビニルエーテル系モノマーとしては、
ビニルメチルエーテル,ビニルエチルエーテル,ビニル
−n−プロピルエーテル及びビニルイソプロピルエーテ
ルが挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、二種以
上を組み合わせて用いてもよい。
【0019】上記ビニルエーテル系モノマーを重合する
方法に関しては、村橋俊介・井本稔・谷久他編集「合成
高分子III (朝倉書店)」によるラジカル重合、カチオ
ン重合、放射線重合などが可能であるが、以下に説明す
る方法を用いて重合することにより、所望の粘度の重合
物が得られる。
【0020】重合の開始には、ブレンステッド酸類、ル
イス酸類又は有機金属化合物と、アルコール類や各種ア
セタール類との組合せを使用することができる。ブレン
ステッド酸類としては、例えばフッ化水素酸,塩化水素
酸,臭化水素酸,ヨウ化水素酸,硝酸,硫酸,トリクロ
ロ酢酸,トリフルオロ酢酸などが挙げられる。ルイス酸
類としては、例えば三フッ化ホウ素,三塩化アルミニウ
ム,三臭化アルミニウム,四塩化スズ,二塩化亜鉛,塩
化第二鉄などが挙げられ、これらのルイス酸類の中で
は、特に三フッ化ホウ素及びその錯体類が好適である。
また、有機金属化合物としては、例えばジエチル塩化ア
ルミニウム,エチル塩化アルミニウム,ジエチル亜鉛な
どが挙げられる。
【0021】一方アルコールとしては、例えばメタノー
ル,エタノール,プロパノール,イソプロパノール,ブ
タノール,イソブタノール,sec−ブタノール,te
rt−ブタノール,各種ペンタノール,各種ヘキサノー
ルなどが挙げられる。これらの中で炭素数3以下のもの
が好ましく、特にメタノール、エタノールが好適であ
る。
【0022】また、アセタールとしては、例えばアセト
アルデヒドジメチルアセタール,アセトアルデヒドジエ
チルアセタール,アセトアルデヒドメチルエチルアセタ
ール,アセトアルデヒドジ−n−プロピルアセタール,
アセトアルデヒドメチル−n−プロピルアセタール,ア
セトアルデヒドエチル−n−プロピルアセタール,アセ
トアルデヒドジイソプロピルアセタール,アセトアルデ
ヒドメチルイソプロピルアセタール,アセトアルデヒド
エチルイソプロピルアセタール,アセトアルデヒド−n
−プロピルイソプロピルアセタール,アセトアルデヒド
ジ−n−ブチルアセタール,アセトアルデヒドメチル−
n−ブチルアセタール,アセトアルデヒドエチル−n−
ブチルアセタール,アセトアルデヒド−n−プロピル−
n−ブチルアセタール,アセトアルデヒドイソプロピル
−n−ブチルアセタール,アセトアルデヒドジイソブチ
ルアセタール,アセトアルデヒドメチルイソブチルアセ
タール,アセトアルデヒドエチルイソブチルアセター
ル,アセトアルデヒド−n−プロピルイソブチルアセタ
ール,アセトアルデヒドイソプロピルイソブチルアセタ
ール,アセトアルデヒド−n−ブチルイソブチルアセタ
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ル,アセトアルデヒドメチル−sec−ブチルアセター
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ル,アセトアルデヒド−n−プロピル−sec−ブチル
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デヒドイソプロピル−tert−ブチルアセタール,ア
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rt−ブチルアセタール,プロピオンアルデヒドジメチ
ルアセタール,プロピオンアルデヒドジエチルアセター
ル,プロピオンアルデヒドメチルエチルアセタール,プ
ロピオンアルデヒドジ−n−プロピルアセタール,プロ
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ブチルアセタール,プロピオンアルデヒドジ−sec−
ブチルアセタール,プロピオンアルデヒドメチル−se
c−ブチルアセタール,プロピオンアルデヒドエチル−
sec−ブチルアセタール,プロピオンアルデヒド−n
−プロピル−sec−ブチルアセタール,プロピオンア
ルデヒドイソプロピル−sec−ブチルアセタール,プ
ロピオンアルデヒド−n−ブチル−sec−ブチルアセ
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ブチルアセタール,プロピオンアルデヒドメチル−te
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ール,プロピオンアルデヒド−n−ブチル−tert−
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チルアルデヒドジメチルアセタール,n−ブチルアルデ
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ロピルアセタール,n−ブチルアルデヒドエチル−n−
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ピルアセタール,n−ブチルアルデヒドメチルイソプロ
ピルアセタール,n−ブチルアルデヒドエチルイソプロ
ピルアセタール,n−ブチルアルデヒド−n−プロピル
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ルイソブチルアセタール,n−ブチルアルデヒド−n−
プロピルイソブチルアセタール,n−ブチルアルデヒド
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ブチルアルデヒド−n−プロピル−sec−ブチルアセ
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ブチルアセタール,n−ブチルアルデヒド−n−ブチル
−sec−ブチルアセタール,n−ブチルアルデヒドイ
ソブチル−sec−ブチルアセタール,n−ブチルアル
デヒドジ−tert−ブチルアセタール,n−ブチルア
ルデヒドメチル−tert−ブチルアセタール,n−ブ
チルアルデヒドエチル−tert−ブチルアセタール,
n−ブチルアルデヒド−n−プロピル−tert−ブチ
ルアセタール,n−ブチルアルデヒドイソプロピル−t
ert−ブチルアセタール,n−ブチルアルデヒド−n
−ブチル−tert−ブチルアセタール,n−ブチルア
ルデヒドイソブチル−tert−ブチルアセタール,n
−ブチルアルデヒド−sec−ブチル−tert−ブチ
ルアセタールなどが挙げられる。
【0023】このようにして得られた本発明のポリビニ
ルエーテル化合物は、構成単位として、一般式(I)又
は(I')
【0024】
【化5】
【0025】(式中、R1 は前記と同じである。)を有
するアルキルビニルエーテルの単独重合物又は共重合物
であり、かつ片末端が一般式(II) 又は(III)
【0026】
【化6】
【0027】(式中、R1 及びR2 は前記と同じであ
る。)で表される構造を有している。上記一般式(II)
におけるR2 は、重合開始に用いたアルコールの水酸基
を除いた残基又はアセタールにおけるアルコキシ基から
酸素原子を除いた残基に由来するものである。
【0028】ポリマーの重合開始末端はアルコールを使
用した場合は水素が結合し、アセタール類を使用した場
合には該アセタール類から一方のアルコキシ基が脱離し
た残基が結合する。また、停止末端は上記一般式(II)
で表されるアセタール基又は一般式(III)で表されるオ
レフィン基となる。
【0029】該アルキルビニルエーテルの単独重合物又
は共重合物は、停止末端が上記一般式(II)で表されるも
ののみ又は一般式(III) で表されるもののみであっても
よいし、それらの混合物であってもよい。
【0030】重合は、原料や開始剤の種類にもよるが、
通常−80〜150℃の間で開始することができ、好ま
しくは0〜100℃の範囲の温度で好適に行うことがで
きる。また、重合反応は、通常反応開始後10秒から1
0時間程度で終了する。
【0031】この重合反応における分子量の調節につい
ては、モノマーに対して、前記のアルコールやアセター
ル類の量を多くすることで、平均分子量の低いポリマー
が得られる。
【0032】該重合反応は、溶媒を使用しないで行うこ
とができるが、反応条件下に不活性な溶媒を使用するこ
とができる。この溶媒の種類については、特に制限はな
いが、例えばヘキサン,ベンゼン,トルエンなどの炭化
水素系、及びエチルエーテル,1,2−ジメトキシエタ
ン,テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒が好適に
用いられる。なお、この重合反応はアルカリを加えるこ
とによって反応を停止できる。
【0033】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。なお、得られたポリビニルエーテル化
合物の動粘度、フロンとの相溶性、体積固有抵抗率、平
均分子量の測定方法を以下に示す。 (1)動粘度 JIS K−2283(1983)に準じ、ガラス製毛
管式粘度計を用いて測定した。 (2)相溶性試験 フロン134a(1,1,1,2−テトラフルオロエタン)に
対し5重量%及び10重量%となるように所定量の試料
を耐圧ガラスアンプルに加え、これを真空配管及びフロ
ン134aガス配管に接続した。アンプルを室温で真空
脱気後、液体窒素で冷却し、所定量のフロン134aを
採取した。次いでアンプルを封じ、恒温槽中で低温側の
相溶性については室温から−60℃まで徐々に冷却する
ことで、高温側の相溶性については室温から+80℃ま
で徐々にに加熱することで相分離が始まる温度を測定し
た。低温側では相分離温度が低いほど、また高温側では
相分離温度が高いほど好ましい。 (3)体積固有抵抗 試料を減圧下(0.3〜0.8mmHg)、100℃で1時間乾
燥したのち、80℃の恒温槽中の体積固有抵抗測定用の
液体セルに入れた。40分間、80℃の恒温槽に保持し
たのち、アドバンテスト社製R8340超絶縁計を用
い、印加電圧250Vで測定した。 (4)平均分子量 次に示す装置及び条件にて、重量平均分子量及び数平均
分子量を測定し、また分散度(重量平均分子量/数平均
分子量)を求めた。 装置:日本分光工業(株)製 880−PU(ポンプ) SHODEX RI SE−61(検出器) カラム:TSK H8+G2000H8+G1000H
8 温度:室温 溶媒:THF(テトラヒドロフラン) 流量:1.4ml/min 標準物質:ポリエチレングリコール
【0034】実施例1 (1)エチルビニルエーテル重合物の製造 滴下ロート,冷却管および攪拌機を取り付けた5リット
ルガラス製フラスコにトルエン1000g,エタノール
234gおよび三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体6.
0gを入れた。滴下ロートにエチルビニルエーテル25
26gを入れ、3時間20分かけて滴下した。この間反
応熱により、反応液の温度上昇が見られるが、氷水浴で
冷却しながら約25℃に保った。エタノールに対してモ
ノマー量が当量に達するまでは、発熱に誘導期があるた
め、ゆっくり滴下した。滴下終了後5分間攪拌した。反
応混合物を洗浄槽に移し、5wt%水酸化ナトリウム水
溶液870ミリリットルで3回洗浄し、さらに、水87
0ミリリットルで3回洗浄した。ロータリーエバポレー
ターを用い減圧下溶媒及び未反応原料を除去し、エチル
ビニルエーテルの重合物を2622g得た。生成物は淡
黄色であった。 (2)評価 上記(1)で得られたエチルビニルエーテル重合物の動
粘度、平均分子量及び分散度、フロンとの相溶性、体積
固有抵抗を求めた。その結果を第1表に示す。また、図
1に赤外線吸収スペクトルチャートを、図2に13C−N
MRチャートを、図3に 1H−NMRチャートを示す。
図2中、101ppm,129ppm,134ppmの
ピークはそれぞれ −CH2H(OC25)2H=CH−OC25 −CH=H−OC25 下線で示した水素に基づくピークである。また図3中、
4.7ppmのピーク、5.35ppmのピーク及び5.6p
pmのピークはそれぞれ −CH2−C(OC25)2 −C=CH−OC25 −CH=C−OC25 下線で示した水素に基づくピークである。したがって、
この化合物の末端は一般式(II)と一般式(III)の混合
物であり、プロトン比から求めた分子数の比は(II):
(III)=5.1:1である。
【0035】実施例2 (1)エチルビニルエーテル重合物の製造 滴下ロート,冷却管および攪拌機を取り付けた5リット
ルガラス製フラスコにトルエン1000g,エタノール
195gおよび三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体5.
0gを入れた。滴下ロートにエチルビニルエーテル30
05gを入れ、3時間50分かけて滴下した。この間反
応熱により、反応液の温度上昇が見られるが、氷水浴で
冷却しながら約25℃に保った。エタノールに対してモ
ノマー量が当量に達するまでは、発熱に誘導期があるた
め、ゆっくり滴下した。滴下終了後5分間攪拌した。反
応混合物を洗浄槽に移し、5wt%水酸化ナトリウム水
溶液1000ミリリットルで3回洗浄し、さらに、水1
000ミリリットルで3回洗浄した。ロータリーエバポ
レーターを用い減圧下溶媒及び未反応原料を除去し、エ
チルビニルエーテルの重合物を3008g得た。生成物
は淡黄色であった。 (2)評価 上記(1)で得られたエチルビニルエーテル重合物の動
粘度、平均分子量及び分散度、フロンとの相溶性、体積
固有抵抗を求めた。その結果を第1表に示す。また、図
4に赤外線吸収スペクトルチャートを、図5に13C−N
MRチャートを、図6に 1H−NMRチャートを示す。
実施例1と同様にして求めた一般式(II)と一般式(II
I)の混合物であり、プロトン比から求めた分子数の比は
(II):(III)=3.9:1である。
【0036】実施例3 (1)エチルビニルエーテル重合物の製造 滴下ロート,冷却管および攪拌機を取り付けた5リット
ルガラス製フラスコにトルエン1000g,アセトアル
デヒドジエチルアセタール450gおよび三フッ化ホウ
素ジエチルエーテル錯体4.5gを入れた。滴下ロートに
エチルビニルエーテル3200g入れ、4時間10分か
けて滴下した。この間反応熱により、反応液の温度上昇
が見られるが、氷水浴で冷却しながら約25℃に保っ
た。滴下終了後5分間攪拌した。反応混合物を洗浄槽に
移し、5wt%水酸化ナトリウム水溶液1000ミリリ
ットルで3回洗浄し、さらに、水1000ミリリットル
で3回洗浄した。ロータリーエバポレーターを用い減圧
下溶媒及び未反応原料を除去し、エチルビニルエーテル
の重合物を3466g得た。生成物は淡黄色であった。 (2)評価 上記(1)で得られたエチルビニルエーテル重合物の動
粘度、平均分子量及び分散度、フロンとの相溶性、体積
固有抵抗を求めた。その結果を第1表に示す。また、図
7に赤外線吸収スペクトルチャートを示す。
【0037】実施例4 (1)エチルビニルエーテル重合物の製造 滴下ロート,冷却管および攪拌機を取り付けた5リット
ルガラス製フラスコにトルエン1000g,エタノール
195gおよび三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体4.
5gを入れた。滴下ロートにエチルビニルエーテル38
75gを入れ、4時間40分かけて滴下した。この間反
応熱により、反応液の温度上昇が見られるが、氷水浴で
冷却しながら約25℃に保った。エタノールに対してモ
ノマー量が当量に達するまでは、発熱に誘導期があるた
め、ゆっくり滴下した。滴下終了後5分間攪拌した。反
応混合物を洗浄槽に移し、5wt%水酸化ナトリウム水
溶液1100ミリリットルで3回洗浄し、さらに、水1
100ミリリットルで3回洗浄した。ロータリーエバポ
レーターを用いて減圧下溶媒及び未反応原料を除去し、
エチルビニルエーテルの重合物を3867g得た。生成
物は淡黄色であった。 (2)評価 上記(1)で得たエチルビニルエーテル重合物の動粘
度、平均分子量及び分散度、フロンとの相溶性、体積固
有抵抗を求めた。その結果を第1表に示す。また、図8
に赤外線吸収スペクトルチャートを、図9に13C−NM
Rチャートを、図10に 1H−NMRチャートを示す。
実施例1と同様にして求めた一般式(II)と一般式(II
I)の混合物であり、プロトン比から求めた分子数の比は
(II):(III)=2.9:1である。
【0038】実施例5 (1)イソプロピルビニルエーテル重合物の製造 滴下ロート,冷却管および攪拌機を取り付けた500ミ
リリットルガラス製フラスコにトルエン125g,イソ
プロピルアルコール19.4gおよび三フッ化ホウ素ジエ
チルエーテル錯体2.3gを入れた。滴下ロートにイソプ
ロピルビニルエーテル250gを入れ、30分かけて滴
下した。この間反応熱により、反応液の温度上昇が見ら
れるが、氷水浴で冷却しながら約25℃に保った。滴下
終了後5分間攪拌した。反応混合物を洗浄槽に移し、5
wt%水酸化ナトリウム水溶液80ミリリットルで3回
洗浄し、さらに、水80ミリリットルで3回洗浄した。
ロータリーエバポレーターを用い減圧下溶媒及び未反応
原料を除去し、イソプロピルビニルエーテルの重合物を
238g得た。生成物は淡黄色であった。 (2)評価 上記(1)で得られたイソプロピルビニルエーテル重合
物の動粘度、平均分子量及び分散度、フロンとの相溶
性、体積固有抵抗を求めた。その結果を第1表に示す。
また、図11に赤外線吸収スペクトルチャートを示す。
【0039】実施例6 (1)イソプロピルビニルエーテル重合物の製造 滴下ロート,冷却管および攪拌機を取り付けた500ミ
リリットルガラス製フラスコにトルエン125g,イソ
プロピルアルコール17.4gおよび三フッ化ホウ素ジエ
チルエーテル錯体2.1gを入れた。滴下ロートにイソプ
ロピルビニルエーテル250gを入れ、30分かけて滴
下した。この間反応熱により、反応液の温度上昇が見ら
れるが、氷水浴で冷却しながら約25℃に保った。滴下
終了後5分間攪拌した。反応混合物を洗浄槽に移し、5
wt%水酸化ナトリウム水溶液80ミリリットルで3回
洗浄し、さらに、水80ミリリットルで3回洗浄した。
ロータリーエバポレーターを用い減圧下溶媒及び未反応
原料を除去し、イソプロピルビニルエーテルの重合物を
236g得た。生成物は淡黄色であった。 (2)評価 上記(1)で得たイソプロピルビニルエーテル重合物の
動粘度、平均分子量及び分散度,フロンとの相溶性,体
積固有抵抗を求めた。その結果を第1表に示す。また、
図12に赤外線吸収スペクトルチャートを、図13に13
C−NMRチャートを、図14に 1H−NMRチャート
を示す。実施例1と同様にして求めた一般式(II)と一
般式(III)の分子数の比は(II):(III)=3.8:1で
ある。
【0040】実施例7 (1)メチルビニルエーテル重合物の製造 攪拌機を取り付けた200ミリリットルステンレス製オ
ートクレーブにトルエン40g,メタノール2.5gおよ
び三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体0.18gを入れ
た。密閉したのち内部の空気を窒素で置換した。メチル
ビニルエーテル47gをボンベより自圧で、5時間かけ
て圧入した。この間反応熱により、反応液の温度上昇が
見られるが、氷水浴で冷却しながら約25℃に保った。
圧入終了後5分間攪拌した。反応混合物を洗浄槽に移
し、5wt%水酸化ナトリウム水溶液50ミリリットル
で3回洗浄し、さらに、水100ミリリットルで3回洗
浄した。ロータリーエバポレーターを用い減圧下溶媒及
び未反応原料を除去し、メチルビニルエーテルの重合物
を42g得た。生成物は淡黄色であった。 (2)評価 上記(1)で得たメチルビニルエーテル重合物の動粘
度,平均分子量及び分散度,フロンとの相溶性,体積固
有抵抗を求めた。その結果を第1表に示す。また、図1
5に赤外線吸収スペクトルチャートを、図16に13C−
NMRチャートを、図17に 1H−NMRチャートを示
す。実施例1と同様にして求めた一般式(II)と一般式
(III)の分子数の比は(II):(III)=8.9:1である。
【0041】実施例8 (1)エチルビニルエーテル/イソプロピルビニルエー
テル共重合物の製造 滴下ロート,冷却管および攪拌機を取り付けた500ミ
リリットルガラス製フラスコにトルエン50g,アセト
アルデヒドジエチルアセタール17.7gおよび三フッ化
ホウ素ジエチルエーテル錯体1.5gを入れた。滴下ロー
トにエチルビニルエーテル43gおよびイソプロピルビ
ニルエーテル65g入れ50分で滴下した。反応熱によ
り、反応液の温度が上昇するが、氷水浴で冷却しながら
約25℃に保った。滴下終了後5分間攪拌した。反応混
合物を洗浄槽に移し、5wt%水酸化ナトリウム水溶液
100ミリリットルで3回洗浄し、さらに、水150ミ
リリットルで3回洗浄した。ロータリーエバポレーター
を用い減圧下溶媒及び未反応原料を除去しエチルビニル
エーテルとイソプロピルビニルエーテルの共重合物を1
20g得た。生成物は淡黄色であった。 (2)評価 上記(1)で得たエチルビニルエーテル/イソプロピル
ビニルエーテル共重合物の動粘度,平均分子量及び分散
度,フロンとの相溶性,体積固有抵抗を求めた。その結
果を第1表に示す。また、図18に赤外線吸収スペクト
ルチャートを、図19に13C−NMRチャートを、図2
0に 1H−NMRチャートを示す。実施例1と同様にし
て求めた一般式(II)と一般式(III)の分子数の比は
(II):(III)=3.1:1である。
【0042】実施例9 滴下ロート,冷却管および攪拌機を取り付けた500ミ
リリットルガラス製フラスコにトルエン50g,エチル
アルコール4.6gおよび三フッ化ホウ素ジエチルエーテ
ル錯体0.2gを入れた。滴下ロートに1−エトキシ−1
−プロペン86gを入れ50分で滴下した。反応熱によ
り、反応液の温度が上昇するが、氷水浴で冷却しながら
約30℃に保った。滴下終了後30分間攪拌した。反応
混合物を洗浄槽に移し、5wt%水酸化ナトリウム水溶
液100ミリリットルで3回洗浄し、さらに、水150
ミリリットルで3回洗浄した。ロータリーエバポレータ
ーを用い減圧下溶媒及び未反応原料を除去し1−エトキ
シ−1−プロペンの重合物84g得た。上記で得られた
1−エトキシ−1−プロペン重合物の動粘度,平均分子
量及び分散度,フロンとの相溶性,体積固有抵抗を求め
た。その結果を第1表に示す。また、図21に赤外線吸
収スペクトルチャートを、図22に13C−NMRチャー
トを、図23に 1H−NMRチャートを示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】本発明のポリビニルエーテル化合物は、
炭素数1〜3のアルキル基を有するアルキルビニルエー
テルの単独重合物又は共重合物であって、分子量が比較
的小さい上、その分散度も小さく、フロン134aなど
の水素含有フロン化合物との相溶性が充分に良好であ
り、安定性及び潤滑性能に優れ、かつ80℃での体積固
有抵抗が1012Ω・cm以上を有し、圧縮型冷凍機用潤
滑油として好適に用いられる。また、その他絶縁油、有
機溶媒、界面活性剤などとしても有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたエチルビニルエーテル重合
物の赤外線吸収スペクトルチャートである。
【図2】実施例1で得られたエチルビニルエーテル重合
物の13C−NMRチャートである。
【図3】実施例1で得られたエチルビニルエーテル重合
物の 1H−NMRチャートである。
【図4】実施例2で得られたエチルビニルエーテル重合
物の赤外線吸収スペクトルチャートである。
【図5】実施例2で得られたエチルビニルエーテル重合
物の13C−NMRチャートである。
【図6】実施例2で得られたエチルビニルエーテル重合
物の 1H−NMRチャートである。
【図7】実施例3で得られたエチルビニルエーテル重合
物の赤外線吸収スペクトルチャートである。
【図8】実施例4で得られたエチルビニルエーテル重合
物の赤外線吸収スペクトルチャートである。
【図9】実施例4で得られたエチルビニルエーテル重合
物の13C−NMRチャートである。
【図10】実施例4で得られたエチルビニルエーテル重
合物の 1H−NMRチャートである。
【図11】実施例5で得られたイソプロピルビニルエー
テル重合物の赤外線吸収スペクトルチャートである。
【図12】実施例6で得られたイソプロピルビニルエー
テル重合物の赤外線吸収スペクトルチャートである。
【図13】実施例6で得られたイソプロピルビニルエー
テル重合物の13C−NMRチャートである。
【図14】実施例6で得られたイソプロピルビニルエー
テル重合物の 1H−NMRチャートである。
【図15】実施例7で得られたメチルビニルエーテル重
合物の赤外線吸収スペクトルチャートである。
【図16】実施例7で得られたメチルルビニルエーテル
重合物の13C−NMRチャートである。
【図17】実施例7で得られたメチルビニルエーテル重
合物の 1H−NMRチャートである。
【図18】実施例8で得られたエチルビニルエーテル/
イソプロピルビニルエーテル共重合物の赤外線吸収スペ
クトルチャートである。
【図19】実施例8で得られたエチルビニルエーテル/
イソプロピルビニルエーテル共重合物の13C−NMRチ
ャートである。
【図20】実施例8で得られたエチルビニルエーテル/
イソプロピルビニルエーテル共重合物の 1H−NMRチ
ャートである。
【図21】実施例9で得られた1−エトキシ−1−プロ
ペン重合物の赤外線吸収スペクトルチャートである。
【図22】実施例9で得られた1−エトキシ−1−プロ
ペン重合物の13C−NMRチャートである。
【図23】実施例9で得られた1−エトキシ−1−プロ
ペン重合物の 1H−NMRチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 延晃 千葉県袖ケ浦市上泉1280番地 出光興産株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)又は(I') 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜3のアルキル基を示す。)で
    表される構成単位からなり、かつ重量平均分子量が30
    0〜1200であって、片末端が一般式(II) 又は(II
    I) 【化2】 (式中、R1 は前記と同じであり、R2 は炭素数1〜8
    の炭化水素基を示し、R 3 はR1 及びR2 のいずれかを
    示す。)で表される構造を有するアルキルビニルエーテ
    ルの単独重合物又は共重合物からなるポリビニルエーテ
    ル化合物。
  2. 【請求項2】 一般式(I)における構成単位が一種で
    ある請求項1記載のポリビニルエーテル化合物。
  3. 【請求項3】 一般式(I)における構成単位が二種以
    上である請求項1記載のポリビニルエーテル化合物。
  4. 【請求項4】 重量平均分子量/数平均分子量の比が1.
    05〜1.50である請求項1記載のポリビニルエーテル
    化合物。
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