JPH0623456U - 釣り用リールの往復作動機構 - Google Patents

釣り用リールの往復作動機構

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JPH0623456U
JPH0623456U JP6063792U JP6063792U JPH0623456U JP H0623456 U JPH0623456 U JP H0623456U JP 6063792 U JP6063792 U JP 6063792U JP 6063792 U JP6063792 U JP 6063792U JP H0623456 U JPH0623456 U JP H0623456U
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JP
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screw shaft
groove
groove width
shaft
engaging
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JP6063792U
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儀幸 風呂本
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Shimano Inc
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Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動状態、停止状態に拘わらず、又、外力が
作用しても、ガタツキを発生させずに螺軸に対する可動
部材の位置を安定させ得る機構を構成する。 【構成】 螺旋溝11Aを、螺軸11に対して所定のリ
ード角が設定された往路、及び、復路夫々で成る送り部
Sと、これら往路、復路夫々の端部を円弧状に連結する
ターン部Tとで構成し、送り部Sの溝幅WSを係合部1
2Aの厚みと一致する値に設定し、ターン部Tの溝幅W
Tを、送り部の溝幅WSより大きい状態で、かつ、係合部
12Aの姿勢変更時に該係合部12Aが溝内面と接触状
態を維持するよう螺軸11の軸端側ほど広幅に成形す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ハンドルからの回転駆動力によって回転作動する螺軸と、この螺軸 の螺旋溝に対して、その端部の係合部が係入する係合片と、この係合片を内装し 、係合片からの力で往復作動する可動部材とを有して成る釣り用リールの往復作 動機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のように構成された往復作動機構として実公平4‐1806号公報 に示されるようにスピニングリールのオシレーティング機構に用いられたもの、 あるいは、実開昭62‐148063号公報に示されるように両軸受リールのレ ベルワインド機構に用いられたものが存在する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、従来例のうちスピニングリールのオシレーティング機構について考え るに、この機構では螺軸の螺旋溝に対して係合片端部の係合部を係入させるよう 構成され、又、スプール軸を前進させる際に係合部が係入する螺旋溝の姿勢と、 スプール軸を後退させる際に係合部が係入する螺旋溝の姿勢とが異なるため、従 来からのオシレーティング機構では夫々の姿勢に沿うよう可動部材に対して係合 片を回転自在に備えると共に、螺旋溝の幅に対して係合部の厚みを少し小さく設 定することにより、前述した前進と後退との切り換わり部位において円弧状に成 形された溝部分に対する係合部の姿勢変更を円滑に行わせ、しかも、コジリを発 生させ難く構成している。
【0004】 しかし、このように可動部材に対して係合片を回動自在に備え、しかも、螺旋 溝の幅より小さい厚みの係合部を係入させる構造では、螺軸が回転しない状態で も係合部と螺旋溝との間における融通(ガタツキ)によってスプール軸を僅かに 前後方向に変位させ得るものであり、例えば、釣り糸の巻き取り操作時に、この 融通によってスプールの位置が変化した場合には、適正な位置に釣り糸が巻回さ れないことに起因してキャスト時には、スプールに巻回された釣り糸同士の接触 抵抗を増大させることもある。この不都合は釣り糸に作用する張力が小さい場合 、釣り糸の巻き取り時に釣り糸の張力が低下した場合に顕著に現れるものとなり 改善の余地がある。 このような不都合は両軸受リールのレベルワインド機構においても同様に生ず るものであり適切な改善が望まれている。 本考案の目的は、駆動時には円滑な往復作動を行わせると共に、駆動状態、停 止状態に拘わらず、又、外力が作用しても、ガタツキを発生させずに螺軸に対す る可動部材の位置を安定させ得る機構を合理的に構成する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の特徴は冒頭に記したように、螺軸の螺旋溝に対して、その端部の係合 部が係入する係合片を可動部材に内装し、係合片からの力で可動部材を往復作動 させる釣り用リールの往復作動機構において、 前記螺旋溝を、螺軸に対して所定のリード角が設定された往路、及び、復路夫 々で成る送り部と、これら往路、復路夫々の端部を円弧状に連結するターン部と で構成すると共に、送り部の溝幅を前記係合部の厚みと一致する値、若しくは、 僅かに大きい値に設定し、又、前記ターン部の溝幅を、前記送り部の溝幅より大 きい状態で、かつ、前記係合部の姿勢変更時に溝内面との接触状態を維持するよ う螺軸の軸端側ほど広幅となる形状に設定して成る点にあり、その作用、及び、 効果は次の通りである。
【0006】
【作用】
上記特徴を例えば図1に示すように構成すると、(イ)に示す如く送り部Sに おいては螺旋溝11Aに対して係合部12Aが密接する状態を維持するので、螺 軸11の回転時、及び、螺軸11の回転停止時には、螺軸11の軸芯方向に向け て、ガタツキ等、該螺軸11と係合片12との相対位置関係を狂わすことが無く 、しかも、この構成では、(ロ)、(ハ)に示す如くターン部Tにおいても係合 部12Aと溝11Aとが密接する状態と維持するので、この部位においてもガタ ツキ等、該螺軸11と係合片12との相対位置関係を狂わすことが無い。 即ち、本考案では従来のように送り部Sの溝幅と、ターン部Tの溝幅とを等し く形成するものとは異なり、ターン部Tの溝幅WTを送り部Sの溝幅WSより大き く設定しているので、送り部Sの溝11Aに密接するよう係合部12Aの幅を設 定しても、ターン部Tでの係合部12Aの姿勢変更を容易に行えるものとなり、 このターン部Tの溝幅WTを姿勢変更時に係合部12Aに接触するよう設定して いるので、この機構の作動ストローク全域において、螺軸11の回転状態、螺軸 11の停止状態に拘わらず螺軸11と係合片12Aとのガタツキを解消できるの である。
【0007】
【考案の効果】
従って、駆動時には円滑な往復作動を行わせると共に、駆動状態、停止状態に 拘わらず、又、外力が作用した場合にも、ガタツキを発生させずに螺軸に対する 可動部材の位置を安定させ得る機構が合理的に構成できたのである。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図2に示すように、ハンドル1を備えたリール本体2の前部にベール3を有し たロータ4、及び、釣り糸を巻取るスプール5夫々を配置すると共に、ハンドル 1と連結するハンドル軸6によって駆動される駆動ギヤ7からの動力をピニオン ギヤ8、このピニオンギヤ8と一体形成された筒軸9夫々を介してロータ4に伝 える巻取り駆動系、及び、ピニオンギヤ8からの動力を入力ギヤ10、螺軸11 、この螺軸11の螺旋溝11Aに係入する係合片12、この係合片12を支持す る可動部材13夫々で成るオシレーティング機構によって往復運動に変換してス プール軸14に伝える系を備えてスピニングリールを構成する。 図3乃至図5に示すように、前記可動部材13には螺軸11が挿通する貫通孔 13A、スプール軸14が挿通する貫通孔13B、及び、前記係合片12を回転 自在に収めるシリンダ状内面の孔部13C夫々を形成し、係合片12の脱落を阻 止するプレート15をビス16の締め付けにより固定している。 尚、前記係合片12の端部には該係合片12の軸芯と直交する方向に長手方向 が沿う係合部12Aを備え、プレート15にはスプール軸14に形成した環状溝 に係合する一対の挟持片15A,15A夫々を備えている。 又、係合片12は孔部13Cに対してブッシュ17を介して回転自在に挿入さ れると共に、この係合片12とプレート15との間に該係合片12を螺軸11の 側に押し付けるコイルバネ18を備えることにより、ハンドル操作によって螺軸 11が回転した際には、係合部12Aを螺旋溝11Aの底面に接触させるよう構 成されている。
【0009】 このオシレーティング機構では前記螺軸11の螺旋溝11Aを図1に示す如く 、螺軸11に対して所定のリード角が設定された往路、及び、復路夫々で成る送 り部Sと、これら往路、復路夫々の端部を円弧状に連結するターン部T,Tとで 構成し、図1(イ)に示す如く、送り部Sの溝幅WSを前記係合部12Aの厚み と一致する値に設定し、又、図1(ロ)、(ハ)に示す如く、前記ターン部Tの 溝幅WTを、前記送り部Sの溝幅WSより大きい状態で、かつ、前記係合部12A の姿勢変更時に溝内面との接触状態を維持する値に設定して、送り部Sにおいて は螺旋溝11Aに対して係合部が密接する状態を維持させ、又、ターン部Tにお いても係合部12Aと溝11Aとが密接する状態を維持させるので、螺軸11の 回転時、及び、螺軸11の回転停止時には、螺軸11の軸芯方向に向けて、ガタ ツキ等、該螺軸11と係合片12との相対位置関係を狂わすことが無いように構 成されている。 因みに、前記ターン部Tは軸端側に最も突出する部位において、その溝幅が最 大になり、往路、復路に連結する部位に向かうほど溝幅が小さくなるよう成形さ れ、又、前述のように係合片12を螺軸11の側に付勢するバネ18を備えたこ とにより、作動時、停止時に拘わらず該係合片12の係合部12Aの端面が螺旋 溝11Aの底面と接触すると同時に、係合片12が送り部S、ターン部Tのいず れの部位に位置しているに拘わらず係合部12Aの側面側も溝内面(側面)と接 触状態を維持して、螺軸11と可動部材13とのガタツキを良好に阻止すること により、ガタツキを良好に解消してスプール5に対する釣り糸の巻回位置のズレ の発生を抑制するように構成されている。 因みに、この螺軸11に螺旋溝11Aを形成する際には、ならい旋盤等を用い て従来と同様に送り部Sとターン部Tとを等しい幅の溝の切削によって形成した 後、ターン部Tの溝幅を拡大するよう再度切削を行う方法、あるいは、エンドミ ルを用いて螺旋溝11Aの全てを切削によって形成する方法等が考えられる。
【0010】 〔別実施例〕 本考案は上記実施例以外に、例えば、図6に示すように、両軸受リールのレベ ルワインド機構に適用することが可能であり、この機構では前述と同様に螺軸1 1の螺旋溝11Aに送り部Sと、ターン部Tとを、該ターン部Tの溝幅が送り部 Sの溝幅より大きくなる幅に形成し、この螺旋溝11Aに係合する係合片12を 糸案内部材に回転自在に支持する構成となり、この構成では糸案内部材で可動部 材13が構成されるものとなり、このレベルワインド機構に適用した場合には、 糸案内部材のガタツキが解消されるものとなる。 又、本考案では螺軸を金型を用いた樹脂のインジェクションによって螺旋溝と 伴に螺軸を形成することが可能であり、これと同様に金属のダイキャスト成形で 螺旋溝と伴に螺軸を形成することも可能である。
【0011】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】螺軸に対する係合部の姿勢変化を順次示す図
【図2】スピニングリールの縦断側面図
【図3】リール中央部の縦断背面図
【図4】オシレーティング機構の分解斜視図
【図5】係合状態の係合片を表す断面図
【図6】別実施例の機構の断面図
【符号の説明】
1 ハンドル 11 螺軸 11A 螺旋溝 12 係合片 12A 係合部 13 可動部材 S 送り部 T ターン部 WS 送り部の溝幅 WT ターン部の溝幅

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル(1)からの回転駆動力によっ
    て回転作動する螺軸(11)と、この螺軸(11)の螺
    旋溝(11A)に対して、その端部の係合部(12A)
    が係入する係合片(12)と、この係合片(12)を内
    装し、係合片(12)からの力で往復作動する可動部材
    (13)とを有して成る釣り用リールの往復作動機構で
    あって、 前記螺旋溝(11A)を、螺軸(11)に対して所定の
    リード角が設定された往路、及び、復路夫々で成る送り
    部(S)と、これら往路、復路夫々の端部を円弧状に連
    結するターン部(T)とで構成すると共に、送り部
    (S)の溝幅(WS)を前記係合部(12A)の厚みと
    一致する値、若しくは、僅かに大きい値に設定し、又、
    前記ターン部(T)の溝幅(WT)を、前記送り部の溝
    幅(WS)より大きい状態で、かつ、前記係合部(12
    A)の姿勢変更時に溝内面との接触状態を維持するよう
    螺軸(11)の軸端側ほど広幅となる形状に設定して成
    る釣り用リールの往復作動機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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