JPH06233916A - 脱硝バグフィルターの再生方法 - Google Patents
脱硝バグフィルターの再生方法Info
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- JPH06233916A JPH06233916A JP5024084A JP2408493A JPH06233916A JP H06233916 A JPH06233916 A JP H06233916A JP 5024084 A JP5024084 A JP 5024084A JP 2408493 A JP2408493 A JP 2408493A JP H06233916 A JPH06233916 A JP H06233916A
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- Japan
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- denitration
- bag filter
- catalyst
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- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 脱硝触媒を担持させた脱硝バグフィルターを
新替えすることなく再生する方法を提供する。 【構成】 脱硝性能が劣化した脱硝バグフィルターを脱
硝装置から取り外す。取り外したバグフィルター1の両
端を取付架台2に取り付けて水洗トレイ3内に設置す
る。清水タンク4より水洗トレイ3内へバグフィルター
1が完全に浸漬するまで水を送り込み水流ポンプ5を稼
働し吐出ノズル6を通してバグフィルター1内を水流で
水洗し、付着している反応物と触媒をバグフィルター1
から洗い落とす。水洗後のバグフィルター1は、触媒溶
液に浸漬され触媒を担持させる。そのあと、バグフィル
ター1は乾燥器で水分を蒸発されて脱硝バグフィルター
が再生される。脱硝装置内で再生する方法も提供されて
いる。
新替えすることなく再生する方法を提供する。 【構成】 脱硝性能が劣化した脱硝バグフィルターを脱
硝装置から取り外す。取り外したバグフィルター1の両
端を取付架台2に取り付けて水洗トレイ3内に設置す
る。清水タンク4より水洗トレイ3内へバグフィルター
1が完全に浸漬するまで水を送り込み水流ポンプ5を稼
働し吐出ノズル6を通してバグフィルター1内を水流で
水洗し、付着している反応物と触媒をバグフィルター1
から洗い落とす。水洗後のバグフィルター1は、触媒溶
液に浸漬され触媒を担持させる。そのあと、バグフィル
ター1は乾燥器で水分を蒸発されて脱硝バグフィルター
が再生される。脱硝装置内で再生する方法も提供されて
いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼却炉排ガス処理装置
等に適用される脱硝触媒を担持させたバグフィルターの
再生方法に関する。
等に適用される脱硝触媒を担持させたバグフィルターの
再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】脱硝触媒を担持させて脱硝機能を持たせ
た脱硝バグフィルターは、一定期間排ガス処理機能を保
持できるが、使用期間が長くなるにつれて脱硝性能が低
下し、リークNH3 量が10ppm をオーバーしてしまうた
め、リークNH3 による臭気が大気へ流れてしまう問題点
がある。バグフィルターを新替えすると、濾布製造から
現地取付けまで半年以上の期間が必要となり、コストも
高くなる。
た脱硝バグフィルターは、一定期間排ガス処理機能を保
持できるが、使用期間が長くなるにつれて脱硝性能が低
下し、リークNH3 量が10ppm をオーバーしてしまうた
め、リークNH3 による臭気が大気へ流れてしまう問題点
がある。バグフィルターを新替えすると、濾布製造から
現地取付けまで半年以上の期間が必要となり、コストも
高くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、排ガス処理
に使用済の脱硝バグフィルターを新替えすることなく再
生利用できるようにする脱硝バグフィルターの再生方法
を提供することを課題としている。また、本発明は、簡
単な工程で短期間に実施可能な脱硝バグフィルターの再
生方法を提供することを課題としている。
に使用済の脱硝バグフィルターを新替えすることなく再
生利用できるようにする脱硝バグフィルターの再生方法
を提供することを課題としている。また、本発明は、簡
単な工程で短期間に実施可能な脱硝バグフィルターの再
生方法を提供することを課題としている。
【0004】更にまた、本発明は、脱硝装置内で再生工
程の一部または全部を実施可能な脱硝バグフィルターの
再生方法を提供することを課題としている。
程の一部または全部を実施可能な脱硝バグフィルターの
再生方法を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、脱硝触媒を担
持させて脱硝機能を持たせた脱硝バグフィルターにおけ
る前記課題を解決するため、被再生脱硝バグフィルター
を水洗して反応物と脱硝触媒を除去したのち、触媒溶液
中に浸漬し脱硝触媒を再度担持させる方法を採用する。
持させて脱硝機能を持たせた脱硝バグフィルターにおけ
る前記課題を解決するため、被再生脱硝バグフィルター
を水洗して反応物と脱硝触媒を除去したのち、触媒溶液
中に浸漬し脱硝触媒を再度担持させる方法を採用する。
【0006】また、本発明では、前記課題を解決するた
め、脱硝装置内で被再生脱硝バグフィルターから反応物
を除去したのち、同バグフィルターを脱硝装置から取り
外して触媒溶液中に浸漬し脱硝触媒を再度担持させる方
法をも採用する。
め、脱硝装置内で被再生脱硝バグフィルターから反応物
を除去したのち、同バグフィルターを脱硝装置から取り
外して触媒溶液中に浸漬し脱硝触媒を再度担持させる方
法をも採用する。
【0007】更にまた、本発明では脱硝装置内で被再生
脱硝バグフィルターから反応物を除去したのち、同バグ
フィルターに同脱硝装置内で触媒溶液を塗布し脱硝触媒
を再度担持させる方法も採用する。
脱硝バグフィルターから反応物を除去したのち、同バグ
フィルターに同脱硝装置内で触媒溶液を塗布し脱硝触媒
を再度担持させる方法も採用する。
【0008】
【作用】本発明によって被再生脱硝バグフィルターを水
洗すると、反応物と触媒が付着した脱硝バグフィルター
は水流によって洗い出されることによってバグフィルタ
ーは触媒の再担持すなわち脱硝バグフィルターの再生が
可能な状態となる。こうして触媒溶液中への浸漬により
新に脱硝触媒を担持した脱硝バグフィルターが得られ
る。
洗すると、反応物と触媒が付着した脱硝バグフィルター
は水流によって洗い出されることによってバグフィルタ
ーは触媒の再担持すなわち脱硝バグフィルターの再生が
可能な状態となる。こうして触媒溶液中への浸漬により
新に脱硝触媒を担持した脱硝バグフィルターが得られ
る。
【0009】また、本発明により、脱硝装置内で被再生
脱硝バグフィルターから反応物を除去したのち、バグフ
ィルターを脱硝装置から取り外して触媒溶液中に浸漬す
る方法を採用すれば、使用済バグフィルターから反応物
を除去するための別の装置等を用いることなく再生する
ことができる。
脱硝バグフィルターから反応物を除去したのち、バグフ
ィルターを脱硝装置から取り外して触媒溶液中に浸漬す
る方法を採用すれば、使用済バグフィルターから反応物
を除去するための別の装置等を用いることなく再生する
ことができる。
【0010】更にまた、本発明により、被再生バグフィ
ルターからの反応物の除去と同バグフィルターへの触媒
溶液の塗布とを脱硝装置内で行う方法を採用すれば、格
別の装置を一切必要とすることなく脱硝バグフィルター
の再生を行うことができる。
ルターからの反応物の除去と同バグフィルターへの触媒
溶液の塗布とを脱硝装置内で行う方法を採用すれば、格
別の装置を一切必要とすることなく脱硝バグフィルター
の再生を行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明による脱硝バグフィルターの再
生方法の実施態様を添付図面を用いて具体的に説明す
る。
生方法の実施態様を添付図面を用いて具体的に説明す
る。
【0012】(第1実施態様)脱硝触媒を担持させて脱
硝機能を持たせた脱硝バグフィルターは、一本が直径2
00mm、長さ6000mmの円筒の濾布製である。使用済
の被再生バグフィルターを脱硝装置から取り外し反応物
と脱硝触媒を除去するため水洗する。
硝機能を持たせた脱硝バグフィルターは、一本が直径2
00mm、長さ6000mmの円筒の濾布製である。使用済
の被再生バグフィルターを脱硝装置から取り外し反応物
と脱硝触媒を除去するため水洗する。
【0013】そのため、図1に示す水洗装置において、
取り外したバグフィルター1の両端を取付架台2に取り
付けて水洗トレイ3内へ設置する。
取り外したバグフィルター1の両端を取付架台2に取り
付けて水洗トレイ3内へ設置する。
【0014】清水タンク4より水洗トレイ3内へバグフ
ィルター1が完全に浸漬するまで清水ライン9にて水を
送り込み水流ポンプ5を稼働し、吐出ノズル6を通じて
バグフィルター1内部の流速を大きくする。バグフィル
ター1内面を流れてきた汚水は排液ポンプ7にて、排液
タンク8へ移送する。このようにして、ポンプによる水
流により付着している反応物と触媒を洗い落とし、乾燥
器にて水分を除去した後に、バグフィルターを秤量す
る。
ィルター1が完全に浸漬するまで清水ライン9にて水を
送り込み水流ポンプ5を稼働し、吐出ノズル6を通じて
バグフィルター1内部の流速を大きくする。バグフィル
ター1内面を流れてきた汚水は排液ポンプ7にて、排液
タンク8へ移送する。このようにして、ポンプによる水
流により付着している反応物と触媒を洗い落とし、乾燥
器にて水分を除去した後に、バグフィルターを秤量す
る。
【0015】こうして水洗・乾燥されたバグフィルター
1の両端を図3及び図4の脱硝バグフィルター再生装置
において取付架台12に取り付け触媒溶液トレイ13内
へ設置する。トレイ13内に設置されたバグフィルター
1が完全に浸漬するまで触媒溶液タンク14から触媒溶
液を送り込み、循環ポンプ15を稼働し吐出ノズル16
を通じて触媒溶液を循環しバグフィルター1の内外面に
触媒の再担持を行う。
1の両端を図3及び図4の脱硝バグフィルター再生装置
において取付架台12に取り付け触媒溶液トレイ13内
へ設置する。トレイ13内に設置されたバグフィルター
1が完全に浸漬するまで触媒溶液タンク14から触媒溶
液を送り込み、循環ポンプ15を稼働し吐出ノズル16
を通じて触媒溶液を循環しバグフィルター1の内外面に
触媒の再担持を行う。
【0016】このようにしてバグフィルターの内外面に
触媒を担持させたのち、乾燥器にて水分を全て蒸発さ
せ、再度秤量し、触媒担持量を計測する。触媒の担持量
は1m2あたりの目安として1〜500gとし、乾燥温度
は50〜200℃の範囲で実施する。
触媒を担持させたのち、乾燥器にて水分を全て蒸発さ
せ、再度秤量し、触媒担持量を計測する。触媒の担持量
は1m2あたりの目安として1〜500gとし、乾燥温度
は50〜200℃の範囲で実施する。
【0017】脱硝バグフィルターの再生を行う場合の脱
硝バグフィルターの機能低下の目安としては、実機の反
応塔出口のリークNH3 濃度によって評価するが、脱硝性
能が保持されていれば反応塔出口でのリークNH3 濃度は
1ppm 未満の値である。反応塔出口のリークNH3 濃度は
脱硝機能低下と共に徐々に増えてくるため、リークNH 3
濃度が増えた段階で前記したように先に担持した触媒を
水洗により洗い落とし、再度新しい触媒を担持させて再
生し、脱硝機能を回復させ反応塔出口のリークNH3 濃度
を常に1ppm 未満に抑えることができる。
硝バグフィルターの機能低下の目安としては、実機の反
応塔出口のリークNH3 濃度によって評価するが、脱硝性
能が保持されていれば反応塔出口でのリークNH3 濃度は
1ppm 未満の値である。反応塔出口のリークNH3 濃度は
脱硝機能低下と共に徐々に増えてくるため、リークNH 3
濃度が増えた段階で前記したように先に担持した触媒を
水洗により洗い落とし、再度新しい触媒を担持させて再
生し、脱硝機能を回復させ反応塔出口のリークNH3 濃度
を常に1ppm 未満に抑えることができる。
【0018】(第2実施態様)次に、図5及び図6を用
いて、本発明による再生方法の第2実施態様について説
明する。図5は、脱硝バグフィルター1を用いた脱硝装
置の通常の排ガス処理状態を示している。図5におい
て、20は複数個の脱硝バグフィルター1を保持した脱
硝装置の容器で、開閉ダンパ22を具えた排ガス入口ダ
クト21から脱硝すべき排ガスが導入される。
いて、本発明による再生方法の第2実施態様について説
明する。図5は、脱硝バグフィルター1を用いた脱硝装
置の通常の排ガス処理状態を示している。図5におい
て、20は複数個の脱硝バグフィルター1を保持した脱
硝装置の容器で、開閉ダンパ22を具えた排ガス入口ダ
クト21から脱硝すべき排ガスが導入される。
【0019】23はエアシリンダである。24は処理ガ
ス出口ダクトで同ダクト24にはバグフィルター1が設
けられた反応室との間を開閉する開閉ダンパ25が設け
られている。26は逆洗ダクトで、この逆洗ダクト26
とバグフィルター1が設けられた反応室との間を開閉す
る開閉ダンパ27が設けられている。28は逆洗灰排出
機でモータMで駆動される。
ス出口ダクトで同ダクト24にはバグフィルター1が設
けられた反応室との間を開閉する開閉ダンパ25が設け
られている。26は逆洗ダクトで、この逆洗ダクト26
とバグフィルター1が設けられた反応室との間を開閉す
る開閉ダンパ27が設けられている。28は逆洗灰排出
機でモータMで駆動される。
【0020】図5の装置に示すように、通常の排ガス処
理状態においては、排ガス入口ダクト21から導入され
た排ガスは、バグフィルター1を通過し、その際、ダス
トが除かれると共にバグフィルター1に付着された脱硝
触媒と接触して脱硝される。脱硝された処理ガスは、エ
アシリンダ23によって開けられた開閉ダンパ25を通
って処理ガス出口ダクト24へ排出される。
理状態においては、排ガス入口ダクト21から導入され
た排ガスは、バグフィルター1を通過し、その際、ダス
トが除かれると共にバグフィルター1に付着された脱硝
触媒と接触して脱硝される。脱硝された処理ガスは、エ
アシリンダ23によって開けられた開閉ダンパ25を通
って処理ガス出口ダクト24へ排出される。
【0021】この脱硝装置においてバグフィルター1の
再生が必要になると図6に示すように、バグフィルター
1を脱硝装置内に取付けた状態で、強制逆洗による払い
落としを繰返し行い、バグフィルター1内部に付着して
いる反応物、ダストを完全に除去した後にバグフィルタ
ー1を脱硝装置より取外して個々の重量を秤量し再生前
の触媒量を計測したのち再生工程に入る。
再生が必要になると図6に示すように、バグフィルター
1を脱硝装置内に取付けた状態で、強制逆洗による払い
落としを繰返し行い、バグフィルター1内部に付着して
いる反応物、ダストを完全に除去した後にバグフィルタ
ー1を脱硝装置より取外して個々の重量を秤量し再生前
の触媒量を計測したのち再生工程に入る。
【0022】なお、強制逆洗は図6に示すように脱硝装
置の停止時に行う。すなわち、同装置入口ダクト21内
に設けてあるダンパ22と同装置処理ガス出口ダクト2
4内に設けてある開閉ダンパ25を閉にし、逆洗ダクト
26内に設けてある開閉ダンパ27を開にし、送風機に
より空気を送り込み、矢印で示すように、脱硝時とは逆
の空気流れをバグフィルター1に生じさせることによっ
て、バグフィルター1の内面に付着した反応物やダスト
の払い落としを行い、完全に除去されるまで逆洗ダンパ
27の開閉を行う。
置の停止時に行う。すなわち、同装置入口ダクト21内
に設けてあるダンパ22と同装置処理ガス出口ダクト2
4内に設けてある開閉ダンパ25を閉にし、逆洗ダクト
26内に設けてある開閉ダンパ27を開にし、送風機に
より空気を送り込み、矢印で示すように、脱硝時とは逆
の空気流れをバグフィルター1に生じさせることによっ
て、バグフィルター1の内面に付着した反応物やダスト
の払い落としを行い、完全に除去されるまで逆洗ダンパ
27の開閉を行う。
【0023】反応物やダストが払い落とされたバグフィ
ルター1は触媒の担持量も減量しており減量した分の触
媒を再担持することにより、脱硝機能を回復し再度実機
での使用が可能となる。すなわち、図6に示すように脱
硝装置内で反応物やダストを払い落とされたバグフィル
ター1は、図3,図4に示したと同様の脱硝バグ再生装
置によって脱硝触媒を担持させることができる。図3,
図4に示したと同様の脱硝バグ再生装置により脱硝触媒
を担持させる操作は第1実施態様で説明したと同様であ
るからその説明は省略する。
ルター1は触媒の担持量も減量しており減量した分の触
媒を再担持することにより、脱硝機能を回復し再度実機
での使用が可能となる。すなわち、図6に示すように脱
硝装置内で反応物やダストを払い落とされたバグフィル
ター1は、図3,図4に示したと同様の脱硝バグ再生装
置によって脱硝触媒を担持させることができる。図3,
図4に示したと同様の脱硝バグ再生装置により脱硝触媒
を担持させる操作は第1実施態様で説明したと同様であ
るからその説明は省略する。
【0024】(第3実施態様)次に、図7から図10を
用いて本発明による再生方法の第3実施態様について説
明する。なお、図7から図10において、図5及び図6
に示した装置と同等の部分には同じ符号を付してあり、
それらの詳しい説明は省略する。
用いて本発明による再生方法の第3実施態様について説
明する。なお、図7から図10において、図5及び図6
に示した装置と同等の部分には同じ符号を付してあり、
それらの詳しい説明は省略する。
【0025】本実施態様においても、図6を用いて説明
した第2実施態様の場合と同様、脱硝装置内でバグフィ
ルター1の内面に付着した反応物やダスト等を実機装置
内にバグフィルターを取り付けた状態で、強制逆洗によ
る払い落としを繰返し行い、バグフィルター1の内面に
付着している反応物やダスト等を完全に除去されるまで
逆洗ダンパ27の開閉を行う。
した第2実施態様の場合と同様、脱硝装置内でバグフィ
ルター1の内面に付着した反応物やダスト等を実機装置
内にバグフィルターを取り付けた状態で、強制逆洗によ
る払い落としを繰返し行い、バグフィルター1の内面に
付着している反応物やダスト等を完全に除去されるまで
逆洗ダンパ27の開閉を行う。
【0026】反応物やダストを実機脱硝装置内で除去さ
れたバグフィルターは図7から図9に示すように再生さ
れる。すなわち、図7から図9に示す脱硝バグフィルタ
ー再生工程においては、実機装置内にて反応物やダスト
の除去されたバグフィルター1の上部固定部分を治具と
一緒に取り外し装置の下側へバグフィルター1を折りた
ゝむ。
れたバグフィルターは図7から図9に示すように再生さ
れる。すなわち、図7から図9に示す脱硝バグフィルタ
ー再生工程においては、実機装置内にて反応物やダスト
の除去されたバグフィルター1の上部固定部分を治具と
一緒に取り外し装置の下側へバグフィルター1を折りた
ゝむ。
【0027】図10に示すように上部固定用金具32と
下部固定金具33を取り付けられたバグフィルター1
は、上端を上部固定用金具32に取り付けられたスプリ
ング36を介して脱硝装置内のストッパー37にチェー
ンリング35で取り付けられ、下端を下部固定用金具3
3によって排ガスガイドリング34に取り付けられて脱
硝装置内に張設されている。
下部固定金具33を取り付けられたバグフィルター1
は、上端を上部固定用金具32に取り付けられたスプリ
ング36を介して脱硝装置内のストッパー37にチェー
ンリング35で取り付けられ、下端を下部固定用金具3
3によって排ガスガイドリング34に取り付けられて脱
硝装置内に張設されている。
【0028】このように脱硝装置内に張設されているバ
グフィルター1を、スプリング36をチェーンリング3
5から外すことによって図9に示すように装置内の下側
へ全数折りたたんだ後に、今度は一本毎、図7に示すよ
うにスプリング36にロープ31を取りつけ、これを引
き上げることによりゆっくりと吊り上げるが、このとき
にバグフィルター1の表面に触媒溶液38を噴霧ポンプ
39によりスプレー40から吹きつける方式や刷毛塗り
方法等により塗布し、触媒の再担持を行う。このように
再生したバグフィルター1を1本づつ再び図10に示す
状態で脱硝装置内に張設し再生操作を終える。
グフィルター1を、スプリング36をチェーンリング3
5から外すことによって図9に示すように装置内の下側
へ全数折りたたんだ後に、今度は一本毎、図7に示すよ
うにスプリング36にロープ31を取りつけ、これを引
き上げることによりゆっくりと吊り上げるが、このとき
にバグフィルター1の表面に触媒溶液38を噴霧ポンプ
39によりスプレー40から吹きつける方式や刷毛塗り
方法等により塗布し、触媒の再担持を行う。このように
再生したバグフィルター1を1本づつ再び図10に示す
状態で脱硝装置内に張設し再生操作を終える。
【0029】なお、触媒再担持量としては、前述したと
同様、1m2当たりの目安として1〜500gとし、乾燥
は装置付設の加熱用ヒーターを用いて行う。また、脱硝
バグフィルターの機能低下の目安としては、前述したと
ころと同様、実機排ガス処理装置出口のリークNH3 濃度
によって評価するが、脱硝機能が維持されていれば同装
置出口でのリークNH3 濃度は1ppm 未満の値であり、脱
硝機能低下と共に同装置出口のリークNH3 濃度は徐々に
増えてくるため、再度、触媒を担持させて再生し、脱硝
機能を回復させて同処理装置のリークNH3 濃度を常に1
ppm 未満に抑えることができる。
同様、1m2当たりの目安として1〜500gとし、乾燥
は装置付設の加熱用ヒーターを用いて行う。また、脱硝
バグフィルターの機能低下の目安としては、前述したと
ころと同様、実機排ガス処理装置出口のリークNH3 濃度
によって評価するが、脱硝機能が維持されていれば同装
置出口でのリークNH3 濃度は1ppm 未満の値であり、脱
硝機能低下と共に同装置出口のリークNH3 濃度は徐々に
増えてくるため、再度、触媒を担持させて再生し、脱硝
機能を回復させて同処理装置のリークNH3 濃度を常に1
ppm 未満に抑えることができる。
【0030】以上、本発明による脱硝バグフィルターの
再生方法の実施態様を図面を用いて具体的に説明した
が、本発明はこれに限定されず、特許請求の範囲に示す
範囲内において種々の変更を加えてよいことはいうまで
もない。
再生方法の実施態様を図面を用いて具体的に説明した
が、本発明はこれに限定されず、特許請求の範囲に示す
範囲内において種々の変更を加えてよいことはいうまで
もない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被再生脱硝バグフィルターを水洗して反応物と脱硝触媒
を除去したのち、触媒溶液中に浸漬し脱硝触媒を再度担
持させることにより、脱硝バグフィルターの再生が可能
になりバグフィルターを新替えすることなく同一バグフ
ィルターを長期間使用することが可能となる。バグフィ
ルターを新替えする場合、濾布の製造工程から現地据え
付けまで半年以上の期間が必要となるのに対し、本発明
によれば、バグフィルターの再生期間としては、現地取
外しから再生を完了し、現地据え付けまでは3ケ月程度
で可能となり、工事期間も大幅に短縮することができコ
スト的にも低コストで再生が可能となり、リークNH3 も
1ppm 以下での運転が可能となる。
被再生脱硝バグフィルターを水洗して反応物と脱硝触媒
を除去したのち、触媒溶液中に浸漬し脱硝触媒を再度担
持させることにより、脱硝バグフィルターの再生が可能
になりバグフィルターを新替えすることなく同一バグフ
ィルターを長期間使用することが可能となる。バグフィ
ルターを新替えする場合、濾布の製造工程から現地据え
付けまで半年以上の期間が必要となるのに対し、本発明
によれば、バグフィルターの再生期間としては、現地取
外しから再生を完了し、現地据え付けまでは3ケ月程度
で可能となり、工事期間も大幅に短縮することができコ
スト的にも低コストで再生が可能となり、リークNH3 も
1ppm 以下での運転が可能となる。
【0032】また、脱硝装置内で被再生脱硝バグフィル
ターから反応物を除去したのち、同バグフィルターを脱
硝装置から取り外して触媒溶液中に浸漬し脱硝触媒を再
度担持させるという本発明の方法を採用すれば、使用済
バグフィルターから反応物等を除去するのに別の装置を
用いることなく脱硝装置内でこれを行うことができ、前
記した場合と同様、短期間に低コストで脱硝バグフィル
ターの再生を行うことができる。
ターから反応物を除去したのち、同バグフィルターを脱
硝装置から取り外して触媒溶液中に浸漬し脱硝触媒を再
度担持させるという本発明の方法を採用すれば、使用済
バグフィルターから反応物等を除去するのに別の装置を
用いることなく脱硝装置内でこれを行うことができ、前
記した場合と同様、短期間に低コストで脱硝バグフィル
ターの再生を行うことができる。
【0033】更にまた、脱硝装置内で被再生脱硝バグフ
ィルターから反応物を除去したのち、同バグフィルター
に脱硝装置内で触媒溶液を塗布し脱硝触媒を再度担持さ
せるようにした本発明の方法を採用すれば、脱硝バグフ
ィルターの再生を全て現地装置内で作業を行うことが可
能となり、1ケ月程度で再生可能となり、再生期間を大
幅に短縮することができるとともに、コストも大幅に削
減することができ、低コストによる再生が可能となる。
ィルターから反応物を除去したのち、同バグフィルター
に脱硝装置内で触媒溶液を塗布し脱硝触媒を再度担持さ
せるようにした本発明の方法を採用すれば、脱硝バグフ
ィルターの再生を全て現地装置内で作業を行うことが可
能となり、1ケ月程度で再生可能となり、再生期間を大
幅に短縮することができるとともに、コストも大幅に削
減することができ、低コストによる再生が可能となる。
【図1】本発明による脱硝バグフィルターの再生方法に
用いる水洗装置の一例を示す平面図、
用いる水洗装置の一例を示す平面図、
【図2】図1に示す装置の側面図、
【図3】本発明による脱硝バグフィルターの再生方法に
用いる脱硝バグフィルター再生装置の一例を示す平面
図、
用いる脱硝バグフィルター再生装置の一例を示す平面
図、
【図4】図3に示す装置の側面図、
【図5】排ガス処理状態における脱硝バグフィルター式
脱硝装置を断面で示す側面図、
脱硝装置を断面で示す側面図、
【図6】強制逆洗状態における脱硝装置を示す図5と同
様の側面図、、
様の側面図、、
【図7】本発明による方法で再生中の脱硝バグフィルタ
ーを示す側面図、
ーを示す側面図、
【図8】本発明による方法で脱硝バグフィルターを再生
中の脱硝装置を示す側面図、
中の脱硝装置を示す側面図、
【図9】本発明による方法で脱硝バグフィルターから反
応物を除去したのち触媒の再担持を行おうとしている状
態を示す脱硝装置の側面図、
応物を除去したのち触媒の再担持を行おうとしている状
態を示す脱硝装置の側面図、
【図10】脱硝装置内におけるバグフィルターの取付け
状態を示す側面図。
状態を示す側面図。
1 バグフィルター 2 取付架台 3 水洗トレイ 4 清水タンク 5 水洗ポンプ 6 吐出ノズル 7 排水ポンプ 8 排水タンク 12 取付架台 13 触媒溶液トレイ 14 触媒溶液タンク 15 循環ポンプ 16 吐出ノズル 20 容器 21 排ガス入口ダクト 22 開閉ダンパ 23 エアシリンダ 24 処理ガス出口ダクト 25 開閉ダンパ 26 逆洗ダクト 27 開閉ダンパ 28 逆洗灰排出機 31 案内ロープ 32 上部固定用金具 33 下部固定用金具 34 排ガスガイドリング 35 チェーンリング 36 スプリング 37 ストッパー 38 触媒溶液 39 噴霧ポンプ 40 スプレーノズル
Claims (3)
- 【請求項1】 脱硝触媒を担持させて脱硝機能を持たせ
た脱硝バグフィルターの再生方法において、被再生脱硝
バグフィルターを水洗して反応物と前記脱硝触媒を除去
したのち、触媒溶液中に浸漬し脱硝触媒を再度担持させ
ることを特徴とする脱硝バグフィルターの再生方法。 - 【請求項2】 脱硝触媒を担持させて脱硝機能を持たせ
た脱硝バグフィルターの再生方法において、脱硝装置内
で被再生脱硝バグフィルターから反応物を除去したの
ち、同バグフィルターを脱硝装置から取り外して触媒溶
液中に浸漬し脱硝触媒を再度担持させることを特徴とす
る脱硝バグフィルターの再生方法。 - 【請求項3】 脱硝触媒を担持させて脱硝機能を持たせ
た脱硝バグフィルターの再生方法において、脱硝装置内
で被再生脱硝バグフィルターから反応物を除去したの
ち、同バグフィルターに同脱硝装置内で触媒溶液を塗布
し脱硝触媒を再度担持させることを特徴とする脱硝バグ
フィルターの再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5024084A JPH06233916A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 脱硝バグフィルターの再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5024084A JPH06233916A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 脱硝バグフィルターの再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06233916A true JPH06233916A (ja) | 1994-08-23 |
Family
ID=12128541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5024084A Pending JPH06233916A (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 脱硝バグフィルターの再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06233916A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100357244B1 (ko) * | 2000-02-23 | 2002-10-19 | 이창환 | 필터백의 재활용 방법 |
CN101474516A (zh) * | 2008-12-24 | 2009-07-08 | 天津渤海化工有限责任公司天津碱厂 | 一种石灰窑粉除尘器的布袋回收方法 |
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JP2017221916A (ja) * | 2016-06-16 | 2017-12-21 | 株式会社タクマ | 排ガス処理設備および触媒担持ろ布の交換時期判定方法並びに触媒プレコートろ布の再生方法 |
CN111773920A (zh) * | 2020-06-15 | 2020-10-16 | 中材节能股份有限公司 | 一种应用于低温脱硝的一体化除尘催化装置 |
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CN115582321A (zh) * | 2022-09-29 | 2023-01-10 | 河南合众电力技术有限公司 | 一种脱硝催化剂的清理装置及其清理方法 |
-
1993
- 1993-02-12 JP JP5024084A patent/JPH06233916A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990223 |