JP2001272165A - 洗浄フィルター乾燥装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 換気用エアーフィルターの洗浄再生に際し湿
潤したフィルターを効率的に乾燥する方法を提供する
事。 【解決手段】 空気取り入れ口、空気清浄装置、加温装
置、送風装置、乾燥空気を吐出する開口及び開口部近傍
に配置した洗浄フィルター架台より構成された乾燥装置
のフィルター架台に、洗浄再生に際し湿潤したフィルタ
ーの濾布面を連結して配置し、濾布面に乾燥装置より吐
出された乾燥空気が通過するようセット、通風乾燥効率
を高めた乾燥装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は空気中の粉塵除去用
に使用された空気浄化用フィルターの再生に際し、水洗
浄後のフィルターの乾燥に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に粉塵を捕集して浄化空気にする空
気浄化用フィルターは、使用すると濾布面に粉塵が堆積
する。これを再生するに際し洗剤溶液に浸し、また水に
よる濯ぎ等行う必要があるため濾布が湿潤する。従来こ
れを水きり後、天日干しするか加熱装置と攪拌送風装置
を備えた乾燥庫に入れ乾燥させている。

【０００３】

【発明が解決しようとしている課題】この種フィルター
は一般に０．１〜５ミクロンの微粉塵を捕集するため濾
布の繊維は密に構成されており湿潤すると表面張力のた
め多量の水分を保持、通風も難くなるため乾燥は、はな
はだしく悪く従来の乾燥方法では濾布面の乾燥に０．５
〜３日、場合によってはそれ以上の時間を要している。
また空気浄化用のフィルターは通常高温には耐えられず
６０℃以上には晒せないのが現状であり長時日を要する
要因となっている。また天日干しの場合は塵埃の再付着
や安定した乾燥ができにくいなどの問題があり、一方乾
燥庫では保温のために多量のエネルギーを消費するなど
エネルギーの無駄が発生する。

【０００４】本発明は再生に伴い湿潤下状態のフィルタ
ーを清潔、効率的にかつ短時間で乾燥使用できる状態に
する洗浄フィルター乾燥装置を提供しようとするもので
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は前述の目的を達
成するために、空気清浄装置と、送風装置、必要な場合
は加熱装置を一体的に、あるいは結合して配置し浄化低
湿温風を集中してフィルター濾布面に強制透過送風でき
るようにしたものである。

【０００６】本発明によれば、洗浄再生により湿潤し通
気の悪くなっているフィルター濾布面に清浄乾燥空気
が、直接加圧送風され透過するため、従来通風が悪く乾
燥時間も環境空気条件に左右されるなど非能率的不安定
であった乾燥が、定常的に安定して短時間で乾燥可能と
したものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態による洗浄フ
ィルター乾燥装置は、清浄した空気を（必要により加
温）洗浄フィルターの濾布面に強制通風できるようにし
たものであり洗浄フィルターを汚す事なく短時間で安定
的に乾燥できる。また洗浄フィルターを複数重装して配
置する事により乾燥に要するエネルギーも効率的に活用
できる。

【０００８】

【実施例】図１は本発明実施の一形態を簡略化して示
す。また本考案の要件に関係ない部分は便宜上省略す
る。本発明の本体１は前面に扉２を有し上部には開口３
が設けられ異物落下防止の金網４が固定されている。

【０００９】この金網４に近接して粗塵用フィルター
５、中性能フィルター６、超高性能フィルター７を順次
配置し、何れも前方扉２開口よりスライド着脱できるよ
うに組み込まれている。

【００１０】本体１の底部には両頭の送風機８が組み込
まれ吐出開口は動力変換空気室９に接続されている。

【００１１】動力変換空気室９には水で洗浄された洗浄
フィルター１０に送風する送風開口１１が複数個 (本実
施例では４個) 設けられている。

【００１２】動力変換空気室９の送風開口１１の近傍に
は洗浄フィルター１０が連ねて配置できるようにした洗
浄フィルター架台１２を設けている。

【００１３】本構成において送風機８を運転すると本体
１の上部開口３より空気が取り入れられ、粗塵フィルタ
ー５、中性能フィルター６、超高性能フィルター７を順
次通過、ここで空気中の塵埃が取り除かれ清浄な空気と
なり動力変換空気室９へと送り込まれる。動力変換空気
室９では送風機の動圧が静圧に変換され内部の圧力が上
昇し、送風開口１１より動圧変換して洗浄フィルター１
０の濾布面に流入する。流入した清浄空気は複数重装し
て配置した洗浄フィルターを次々通過しその湿度を上げ
外部に放出される。

【００１４】上記構成において乾燥をより効果的にする
ため空気を加熱する必要がある場合には送風機８の上流
側に加熱装置１３もしくはニクロム線電気ヒータ、バー
ナを用い相対湿度を低下させより効果的とする事ができ
る。

【００１５】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように清浄な
空気を洗浄フィルター１０の濾布面に強制通風透過させ
る事により、従来乾燥し難く時間を要した工程を、清潔
で効率的に乾燥できる方法を提供するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一部破断斜視図

【符号の説明】

１ 本体 ２ 扉 ３ 開口 ４ 金網 ５ 祖塵フィルター ６ 中性能フィルター ７ 高性能フィルター ８ 送風機 ９ 動力変換空気室 １０ 洗浄フィルター １１ 送風開口 １２ 洗浄フィルター架台 １３ 加温装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上坂 一郎 大阪府大阪市城東区今福西６丁目２番61号 松下精工株式会社内 Ｆターム(参考） 3L113 AA01 AB03 AC01 AC04 AC08 AC52 AC83 BA23 DA10

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 機器または装置に組み込んで使用され粉
   塵堆積した洗浄フィルターを再生する乾燥装置におい
   て、空気取り入れ開口と、通風により清浄処理するろ過
   式フィルターと、このろ過フィルターの下流に設けた送
   風手段と、その清浄処理された空気流を動圧から静圧に
   変換する空気圧変換手段と、洗浄フィルター取り付け用
   の送風開口を単数または複数個設けた動圧変換空気室と
   を備え、前記洗浄フィルターを通風乾燥することを特徴
   とする洗浄フィルター乾燥装置。
2. 【請求項２】 ろ過式フィルターの下流に、清浄した空
   気の温度を上昇させる加温装置を備えたことを特徴とす
   る請求項１記載の洗浄フィルター乾燥装置。
3. 【請求項３】 洗浄フィルターを取り付ける送風開口
   に、洗浄フィルターを複数重装するための洗浄フィルタ
   ー架台を備えたことを特徴とする請求項１または２記載
   の洗浄フィルター乾燥装置。