JPH1147488A - 水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥装置及び水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方法 - Google Patents

水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥装置及び水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方法

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JPH1147488A
JPH1147488A JP9206869A JP20686997A JPH1147488A JP H1147488 A JPH1147488 A JP H1147488A JP 9206869 A JP9206869 A JP 9206869A JP 20686997 A JP20686997 A JP 20686997A JP H1147488 A JPH1147488 A JP H1147488A
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JP
Japan
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water
washing
drying
saving tank
duct
Prior art date
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Application number
JP9206869A
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English (en)
Inventor
Kiyouichi Nakamura
脇一 中村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、すすぎ水を再利用する水洗乾燥洗
濯機に適用される、水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥装
置に関し、すすぎ水を再利用しながらも被洗濯物に臭い
が移ることを防止して、洗濯品質を向上させるようにす
る。 【解決手段】 洗濯機内のすすぎの排水を次回の予洗に
使用するとともに、洗濯物を乾燥する乾燥機40を有す
る水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥装置において、洗濯
終了時又は任意の時期に節水タンク8内の水を排出し、
乾燥機40により節水タンク8を乾燥させるように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、すすぎ水を再利用
する水洗乾燥洗濯機に適用される、水洗乾燥洗濯機の節
水タンク乾燥装置及び乾燥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、洗濯,すすぎ,脱水及び乾燥
までを自動的に行なう1槽式の処理槽をそなえた全自動
洗濯機が提案,開発されている(特開平9−56967
号公報等)。このような全自動洗濯機では、洗濯水及び
すすぎ水は自動的に排水されるようになっているが、最
終のすすぎ工程におけるすすぎ水は汚れが比較的少な
く、洗濯水としても十分に再使用可能である。
【0003】そこで、すすぎの排水を一旦節水タンクに
貯溜し、次回の予洗の給水に使用して節水効果を高める
ようにした技術が、例えば特開平6−154462号公
報に開示されている。この場合、自動洗濯機の洗濯工程
としては、予洗,本洗,すすぎ1,すすぎ2,すすぎ
3,脱水,乾燥,被洗濯物取り出しの各工程があるが、
各すすぎ工程における排水を回収して節水タンクに貯溜
しておき、次回の予洗の前に回収した水を処理槽(洗濯
槽)に送り、これを予洗水、本洗水等として再使用する
ことにより、処理工程数回分の節水を図ることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、夏場等
の気温の高い時期には、すすぎの排水を一晩タンク内に
放置すると、排水中に残留している有機物が腐食し、こ
の腐食物がタンク内に付着して臭気を発する場合があ
る。また、夏場でなくても節水タンクへのすすぎ水の回
収を繰り返すことにより、タンク内で臭気が発生する場
合がある。また、このようなこの臭気は容易には除去で
きず、被洗濯物にも節水タンク中に臭いの成分が付着し
て洗濯品質が低下するという課題がある。
【0005】このような課題に対しては、オゾンを使用
するなどして臭気を除去することが考えられるが、この
場合には設備費用が高価なものとなってしまい、コスト
が上昇するという課題がある。本発明は、このような課
題に鑑み創案されたもので、すすぎ水を再利用しながら
も被洗濯物に臭いが移ることを防止して、洗濯品質を向
上させるようにした、水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥
装置及び乾燥方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥装置は、す
すぎの排水を貯溜する節水タンクをそなえ、洗濯機内の
洗濯物を洗濯した後、該すすぎの排水を次回の予洗に使
用するとともに、洗濯物を乾燥する乾燥機を有する水洗
乾燥洗濯機の節水タンク乾燥装置において、洗濯終了時
又は任意の時期に該節水タンク内の水を排出し、該乾燥
機により該節水タンクを乾燥させることを特徴としてい
る。
【0007】また、請求項2記載の本発明の水洗乾燥洗
濯機の節水タンク乾燥方法は、すすぎの排水を貯溜する
節水タンクをそなえ、洗濯機内の洗濯物を洗濯した後、
該すすぎの排水を次回の予洗に使用するとともに、洗濯
物を乾燥する乾燥機を有する水洗乾燥洗濯機の節水タン
ク乾燥方法であって、該水洗乾燥洗濯機が、洗濯槽と該
節水タンクとを接続する空気ダクト兼用の大径排水管
と、該大径排水管に付設された流量調整弁と、該洗濯槽
と乾燥空気送出用送風機の入口側とを接続する乾燥ダク
トと、該節水タンクと該乾燥ダクトとを接続する還流ダ
クトと、該乾燥ダクトより分岐している排気ダクトとを
そなえ、洗濯終了時又は任意の時期に、該節水タンク内
の水を排出する第1のステップと、次いで、該大径排水
管の該流量調整弁を開いて、該乾燥機を作動させて該節
水タンク内に乾燥空気を導入するとともに、該節水タン
ク内の湿った空気を該還流ダクト及び該排気ダクトを介
して排出する第2のステップとをそなえて構成されてい
ることを特徴としている。
【0008】また、請求項3記載の本発明の水洗乾燥洗
濯機の節水タンク乾燥方法は、すすぎの排水を貯溜する
節水タンクをそなえ、洗濯機内の洗濯物を洗濯した後、
該すすぎの排水を次回の予洗に使用するとともに、洗濯
物を乾燥する乾燥機を有する水洗乾燥洗濯機の節水タン
ク乾燥方法であって、該水洗乾燥洗濯機が、洗濯槽と該
節水タンクとを接続する空気ダクト兼用の大径排水管
と、該大径排水管に付設された流量調整弁と、該洗濯槽
と乾燥空気送出用送風機の入口側とを接続する乾燥ダク
トと、該節水タンクと該乾燥ダクトとを接続する還流ダ
クトと、該乾燥ダクトより分岐している排気ダクトとを
そなえ、洗濯終了時又は任意の時期に、該節水タンク内
の水を排出する第1のステップと、次いで、該大径排水
管の該流量調整弁を開き、新水を該洗濯槽を経由して該
節水タンクに供給する第2のステップと、次いで、該節
水タンク内の新水を排水するか又は該節水タンク内の新
水を該洗濯槽を経由して該節水タンク内を循環洗浄した
後排水する第3のステップと、次いで、該乾燥機を作動
させて該節水タンク内に乾燥空気を導入し、該節水タン
ク内の湿った空気を該還流ダクト及び該排気ダクトを経
由して排出する第4のステップとをそなえて構成されて
いることを特徴としている。
【0009】また、請求項4記載の本発明の水洗乾燥洗
濯機の節水タンク乾燥方法は、すすぎの排水を貯溜する
節水タンクをそなえ、洗濯機内の洗濯物を洗濯した後、
該すすぎの排水を次回の予洗に使用するとともに、洗濯
物を乾燥する乾燥機を有する水洗乾燥洗濯機の節水タン
ク乾燥方法であって、該水洗乾燥洗濯機が、洗濯槽と該
節水タンクとを接続する空気ダクト兼用の大径排水管
と、該大径排水管に付設された流量調整弁と、該洗濯槽
と乾燥空気送出用送風機の入口側とを接続する乾燥ダク
トと、該節水タンクと該乾燥ダクトとを接続する還流ダ
クトと、該乾燥ダクトより分岐している排気ダクトとを
そなえ、該乾燥機による乾燥工程時に、該節水タンク内
の水を排出する第1のステップと、次いで、該大径排水
管の該流量調整弁を開いて、乾燥空気の一部を該節水タ
ンク内に導入するとともに、該節水タンク内の湿った空
気を該還流ダクト及び該排気ダクトを経由して排出し、
乾燥工程と同時に該節水タンク内の乾燥を行なう第2の
ステップとをそなえて構成されていることを特徴として
いる。
【0010】また、請求項5記載の本発明の水洗乾燥洗
濯機の節水タンク乾燥方法は、請求項2〜4のいずれか
に記載の構成において、該乾燥ダクトの該送風機の入口
側及び該排気ダクトにそれぞれダンパが設けられ、該乾
燥機の作動後に、該乾燥ダクトの該ダンパを開き、該排
気ダクトのダンパの開き度を調整して、該節水タンクを
通って排出される乾燥空気の一部を該送風機の入口側へ
導き、熱の再利用をするステップをそなえていることを
特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態について説明する。 (1)第1実施形態の説明 まず、本発明の第1実施形態としての水洗乾燥洗濯機の
節水タンク乾燥装置について説明すると、図1は本装置
が適用される水洗乾燥洗濯機の全体構成を示す模式図で
ある。
【0012】図中において、1は洗濯機、2は回転ドラ
ムであり、洗濯物が回転ドラム2内に投入されると給水
配管3から水が注がれるとともに洗剤が加えられるよう
になっている。そして、回転ドラム2が洗濯槽1内で回
転して洗濯が行なわれるようになっている。なお、回転
ドラム2の回転方向は、周期的に切り替えられるように
なっている。
【0013】また、25は大径排水管、8はすすぎ排水
を次回の予洗に使用するために貯溜する節水タンク、5
は大径排水管25から分岐した分岐排水管であり、操作
弁4を開くことにより洗濯槽1内の処理水が排出される
ようになっている。また、大径排水管25は洗濯槽1と
節水タンク8とを接続する空気ダクト兼用の配管であ
り、この大径排水管25には流量調整弁7が付設されて
いる。なお、大径排水管25に処理水を通すときは、適
当な水量で処理水が流れるように流量調整弁7が絞ら
れ、空気ダクトとして使用する場合には流量調整弁7が
十分に開かれるようになっている。
【0014】節水タンク8内にはフィルタ9が配設さ
れ、リント等の排水中の固形物が除去されるようになっ
ている。また、節水タンク8内の処理水は、ポンプ11
により還流水配管13及び配管3を通して洗濯槽1に還
流可能に構成されている。なお、15は還流水配管13
から分岐している排水管、6,12及び14はいずれも
配管3,13及び15を開閉するための操作弁である。
特に、節水タンク8内の処理水を排出する場合には操作
弁14が用いられるが、洗濯機の連続使用時には操作弁
14は閉鎖される。
【0015】26は節水タンク8と乾燥ダクト18の途
中とを接続する還流ダクトであり、27は還流ダクト2
6内にそなえられ還流ダクト26内の空気通路を開閉す
るダンパである。また、28は乾燥ダクト18から分岐
した排気ダクト23にそなえられたダンパであり、16
と32は乾燥ダクト18に備えられたダンパである。乾
燥ダクト18の入口側端部は洗濯槽1に接続され、出口
側端部はモータ20により駆動される送風機19に接続
されている。また、乾燥ダクト18の途中には、リント
フィルタ17が設けられている。一方、送風機19の入
口には空気導入ダクト31も接続されており、この空気
導入ダクト31にもダンパ29がそなえられている。
【0016】22は送風機19の送風出口部に接続され
た加熱ダクトであり、この加熱ダクト22には送風を加
熱するヒータ21がそなえられている。そして、これら
送風機19,モータ20及びヒータ21により乾燥機4
0が構成されている。そして、本装置では、節水タンク
8内の処理水が全て排出されると、この乾燥機40が作
動して、乾燥した空気が加熱ダクト22及び大径排水管
25を介して節水タンク8に供給されるようになってい
る。また、節水タンク8内の湿った空気は、還流ダクト
26を介して大気に排出されるようになっている。そし
て、このように乾燥機40を利用して節水タンク8内を
乾燥させることにより、タンク8内における有機物の残
留等を防止して、臭気の発生を防止するようになってい
るのである。
【0017】具体的には、まず、1日の洗濯終了時のよ
うに次回の洗濯までに時間があるときや、任意の時期に
操作弁14を開いてポンプ11を駆動し、節水タンク8
内の処理水を排水管15から排出する。その後、大径排
水管25の流量調整弁7を全開とし、還流ダクト26の
ダンパ27及び排気ダクト23のダンパ28及び空気導
入ダクト31ダンパ29を開き、乾燥ダクト18のダン
パ32を閉じる。
【0018】そして、乾燥機40を作動させ、送風機1
9により新鮮な空気が空気導入ダクト31から導入され
るとともに、導入された空気がヒータ21により加熱さ
れ、高温空気が加熱ダクト22,洗濯槽1及び大径排水
管25を経て節水タンク8内に送給される。また、タン
ク8内の湿った空気はダクト26を通じ排気管23から
大気中に排出される。そして、節水タンク8内を乾燥さ
せることにより臭気の発生が防止されるのである。
【0019】本発明の第1実施形態としての水洗乾燥洗
濯機の節水タンク乾燥装置は、上述のように構成されて
いるので、水洗乾燥洗濯機の動作について説明すると以
下のようになる。 予洗:節水タンク8内に水が貯溜されている場合に
は、操作弁4,6,14を閉じてポンプ11を駆動し、
節水タンク8内の水を洗濯槽1に供給する。また、節水
タンク8内に水が貯溜されていない場合等には、操作弁
6を開弁して洗濯槽1内に水を供給する。そして、回転
ドラム2を回転させて所定時間予洗した後、操作弁4を
開いて分岐排水管5より排水する。
【0020】本洗:操作弁6を開弁して洗濯槽1内に
水を供給するとともに洗剤を加え、回転ドラム2を回転
させて所定時間洗濯した後、操作弁4を開いて分岐排水
管5より排水する。 すすぎ1:操作弁6を開弁して洗濯槽1内に水を供給
し、回転ドラム2を回転させて所定時間すすぎをした
後、操作弁4を開いて分岐排水管5より排水する。
【0021】すすぎ2:上記のすすぎ1と同じ作業
を繰り返す。 すすぎ3:操作弁6を開弁して洗濯槽1内に水を供給
し、回転ドラム2を回転させて所定時間すすぎをした
後、流量調整弁7を開いて排水管25より節水タンク8
に排水し貯溜する。なお、このときには操作弁4を閉じ
ておく。 脱水:回転ドラム2を高速回転させて遠心力の作用に
より洗濯物から水分を除去する。このときも流量調整弁
7を開いて、脱水時の水分も節水タンク8に集められ
る。
【0022】乾燥:流量調整弁7を閉じるとともにダ
ンパ16,28及び29を開き、ダンパ32を閉じて送
風機19を駆動する。また、これと略同時にヒータ21
に熱媒を通し、新鮮な空気を空気導入ダクト31から導
入するとともに、回転ドラム2を低速で回転させる。こ
れにより、空気導入ダクト31から導入された空気がヒ
ータ21で加熱され、加熱された空気が加熱ダクト22
を介して洗濯槽1に吹き込む。一方、洗濯槽1内ではリ
ントフィルタ17によりリント等が取り除かれ、湿った
空気が排気ダクト23から外気に放出される。
【0023】なお、洗濯物の水分が減少し洗濯槽1を通
過した空気中の水蒸気の成分が減少すると、ダンパ32
を開くとともに、ダンパ28,29を絞り込むことによ
り空気の一部をダクト18を通して送風機19の入り口
から空気導入ダクト31に還流するようにすれば、熱エ
ネルギの消費を減らすことができる。そして、次の洗濯
工程における予洗のときには、操作弁12を開くとと
もに操作弁6,14を閉じて、ポンプ11を駆動する。
これにより、洗濯槽1内には、上記のすすぎ3におい
て節水タンク8に貯溜された処理水が還流水配管13及
び給水配管3を介して送給され、次回の予洗に今回のす
すぎ水が再利用されるのである。
【0024】なお、本実施形態では、節水タンクを1つ
だけ設けた例を挙げて説明したが、すすぎ水の清浄度に
応じて複数のタンクを設置し、予洗,本洗,すすぎ1等
の各工程毎に使い分けるようにしてもよい。そして、本
装置では、1日の洗濯終了時又は任意の時期に操作弁1
4を開いてポンプ11を駆動し、節水タンク8内の処理
水を排水管15から排出する。
【0025】排水終了後は、図2に示すように、大径の
排水管25の流量調整弁7を全開とし、還流ダクト26
のダンパ27及び排気ダクト23のダンパ28及び空気
導入ダクト31ダンパ29を開くとともに、乾燥ダクト
18のダンパ32を閉じ、乾燥機40を作動させる。こ
れにより、送風機19によって新鮮な空気が空気導入ダ
クト31から導入されるとともに、導入された空気がヒ
ータ21により加熱され、高温空気が加熱ダクト22,
洗濯槽1及び大径排水管25を経て節水タンク8内に送
給される。
【0026】また、タンク8内の湿った空気はダクト2
6を通じ排気管23から大気中に排出され、タンク8内
の乾燥が行なわれる。そして、このようにしてタンク8
内を乾燥させることにより、節水タンク8内の有機物の
残留が防止され、この有機物の腐食による臭気の付着が
防止されるのである。また、これにより、洗濯物への臭
気の付着も防止することができ、洗濯品質も向上するの
である。
【0027】また、本装置によれば、従来の水洗乾燥洗
濯機の構造を何ら変更することなく動作のみを変更すれ
ばよいので、コスト増をほとんど招くこともないという
利点を有している。 (2)第2実施形態の説明 次に、本発明の第2実施形態としての水洗乾燥洗濯機の
節水タンク乾燥方法について説明する。なお、この第2
実施形態における節水タンク乾燥方法が適用される水洗
乾燥洗濯機は、上述した第1実施形態と同様のものであ
り、水洗乾燥洗濯機の構成については説明を省略する。
【0028】さて、この第2実施形態の節水タンク乾燥
方法では、以下のようにして節水タンク8の乾燥が行な
われる。まず、洗濯終了時又は任意の時期に、操作弁1
4を開いてポンプ11を駆動し、節水タンク8内の処理
水を排水管15より排水する(第1のステップ)。ま
た、大径排水管25の流量調整弁7を開いて、乾燥機4
0を作動させて節水タンク8内に乾燥空気を導入し、節
水タンク8内の湿った空気を還流ダクト26及び排気ダ
クト32を介して排出する(第2のステップ)。
【0029】すなわち、図2に示すように、大径排水管
25の流量調整弁7を全開にするとともに、還流ダクト
26のダンパ27及び排気ダクト23のダンパ28をそ
れぞれ開き、且つ乾燥ダクト18のダンパ32を閉じ
る。そして、この状態で乾燥機40を作動させる。ま
た、ダンパ29を開き、送風機19を駆動することによ
り新鮮な空気を空気導入ダクト31から導入し、この空
気をヒータ21により加熱して、高温空気を加熱ダクト
22、洗濯槽1及び大径排水管25を介して節水タンク
8内に導入してタンク8内を乾燥し、還流ダクト26及
び排気ダクト23から大気中に湿った空気を排出するの
である。
【0030】したがって、本発明の第2実施形態として
の水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方法によれば、第1
実施形態と同様の効果がある。すなわち、節水タンク8
内を乾燥させることができ、節水タンク8内における有
機物の腐食による臭気の付着を防止することができる。
また、節水タンク8内の臭気の付着を防止することによ
り、洗濯物への臭気の付着も確実に防止することができ
るのである。
【0031】また、節水タンク乾燥方法によれば、従来
の水洗乾燥洗濯機の構造を何ら変更することなく動作の
みを変更すればよいので、コスト増をほとんど招くこと
もないという利点を有している。 (3)第3実施形態の説明 次に、本発明の第3実施形態としての水洗乾燥洗濯機の
節水タンク乾燥方法について説明する。この第3実施形
態における節水タンク乾燥方法が適用される水洗乾燥洗
濯機についても、上述した第1実施形態と同様のもので
あり、水洗乾燥洗濯機の構成については説明を省略す
る。
【0032】そして、この第3実施形態の節水タンク乾
燥方法では、以下のようにして節水タンク8の乾燥が行
なわれる。まず、洗濯終了時又は任意の時期に操作弁1
4を開いてポンプ11を駆動し、節水タンク8内の処理
水を排水管15より排水する(第1のステップ)。そし
て、図3に示すように、大径の排水管25の流量調整弁
7を開き、洗濯槽1を経由して新水を節水タンク8に供
給する(第2のステップ)。
【0033】次に、ポンプ11を駆動して節水タンク8
内の水をフィルタ9及び排水管15を介して排水する
か、又は一旦節水タンク8内の新水を洗濯槽1に循環さ
せた後排水する(第3のステップ)。この場合には、操
作弁14を閉じるとともに操作弁12を開き、ポンプ1
1を駆動して節水タンク8内の水を還流水配管13及び
給水配管3を介して洗濯槽1に送給し、洗濯槽1を経由
する循環水洗浄により節水タンク8を洗い、節水タンク
8の洗浄後、上記と同様に排水する。
【0034】その後、還流ダクト26のダンパ27及び
排気ダクト23のダンパ28を開くとともに、乾燥ダク
ト18のダンパ32を閉じ、乾燥機40を作動させて節
水タンク8内の乾燥を行なう(第4ステップ)。そし
て、この第3実施形態においても、処理水の排出された
タンク8内を乾燥させることができ、節水タンク8内に
おける有機物の腐食による臭気の付着を防止することが
できる。また、節水タンク8内の臭気の付着を防止する
ことにより、洗濯物への臭気の付着も確実に防止するこ
とができるのである。
【0035】また、一旦節水タンク8内に新水を供給し
て洗濯槽1に循環させて節水タンク8内を洗浄した場合
には、節水タンク8内をより清潔に保つことができ、洗
濯品質がさらに向上するという利点がある。もちろん、
本実施形態においても、従来の水洗乾燥洗濯機の構造を
何ら変更することなく動作のみを変更すればよいので、
コスト増をほとんど招くこともないという利点を有して
いる。 (4)第4実施形態の説明 次に、本発明の第4実施形態としての水洗乾燥洗濯機の
節水タンク乾燥方法について説明する。この第4実施形
態おける節水タンク乾燥方法が適用される水洗乾燥洗濯
機についても、やはり上述した第1実施形態と同様のも
のであり、水洗乾燥洗濯機の構成については説明を省略
する。
【0036】この第4実施形態の節水タンク乾燥方法で
は、以下のようにして節水タンク8の乾燥が行なわれ
る。まず、1日の洗濯終了時又は任意の時期に、乾燥機
40による乾燥工程時(第1実施形態におけるの乾燥
工程参照)に、操作弁14を開きポンプ11を駆動して
節水タンク8内の処理水を排水する(第1のステッ
プ)。
【0037】次に、流量調整弁7を開き、乾燥空気の一
部を節水タンク8内に導入する。還流ダクト26のダン
パ27及び排気ダクト23のダンパ28を開き、乾燥ダ
クト18のダンパ32を閉じて、節水タンク8内の湿っ
た空気を還流ダクト26及び排気ダクト23を経由して
排出する。つまり、乾燥工程時に同時に節水タンク8内
の乾燥を行なうのである。
【0038】したがって、第4実施形態にかかる水洗乾
燥洗濯機の節水タンク乾燥方法によれば、節水タンク8
内における有機物の腐食による臭気の付着を防止して、
洗濯品質が向上するという利点以外に、洗濯の乾燥工程
と節水タンク8内の乾燥とを同時に行なうことができる
ので、乾燥機40による高温空気を効率的に利用するこ
とができるという利点がある。また、これにより省エネ
ルギ化を図ることができ、ランニングコストも低減する
ことができるという利点がある。また、節水タンク8を
乾燥するためだけの時間を必要としないので、結果的に
節水タンク8を乾燥する時間を短縮することができる。 (5)第5実施形態の説明 次に、本発明の第5実施形態としての水洗乾燥洗濯機の
節水タンク乾燥方法について説明する。この第5実施形
態では、上述した第2〜4実施形態における節水タンク
乾燥方法において、さらに以下のステップを加えたもの
である。
【0039】すなわち、節水タンク8の乾燥時におい
て、乾燥ダクト18のダンパ32を開き、このダンパ3
2と排気ダクト23のダンパ28との開き度を調整し
て、節水タンク8を通って排出される高温空気の一部を
送風機19の吸い込み側へ導入するステップが付加され
ている。そして、このように節水タンク8から排出され
る高温空気を新たな空気と混入させて再び加熱ダクト2
2に還流させることにより、熱の再利用が促進されて、
省エネルギ化をさらに図ることができるのである。 (6)その他 なお、本発明の水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥装置及
び乾燥方法が適用される水洗乾燥洗濯機は、上述したよ
うな構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない限り種々の変形が可能である。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥装置によれば、
洗濯終了時又は任意の時期に節水タンク内の水を排出
し、乾燥機により節水タンクを乾燥させるので、節水タ
ンク内における有機物の残留を防止でき、有機物の腐食
による臭気の付着を防止することができる。また、節水
タンク内の臭気の付着を防止することにより、洗濯物へ
の臭気の付着も防止することができ、洗濯品質が向上す
る。
【0041】また、従来の水洗乾燥洗濯機の構造を何ら
変更することなく動作のみを変更すればよいので、コス
ト増をほとんど招くこともないという利点がある。ま
た、請求項2記載の本発明の水洗乾燥洗濯機の節水タン
ク乾燥方法によれば、洗濯終了時又は任意の時期に節水
タンク内の水を排出し(第1のステップ)、次に、大径
排水管の流量調整弁を開いて乾燥機を作動させて節水タ
ンク内に乾燥空気を導入するとともに、節水タンク内の
湿った空気を還流ダクト及び排気ダクトを介して排出す
る(第2のステップ)ので、節水タンク8を乾燥させる
ことができ、節水タンク内における有機物の残留を防止
することができ、臭気の付着を防止することができる。
また、節水タンク内の臭気の付着を防止することによ
り、洗濯物への臭気の付着も確実に防止することができ
るのである。
【0042】また、従来の水洗乾燥洗濯機の構造を何ら
変更することなく動作のみを変更すればよいので、コス
ト増をほとんど招くこともないという利点を有してい
る。また、請求項3記載の本発明の水洗乾燥洗濯機の節
水タンク乾燥方法によれば、洗濯終了時又は任意の時期
に、節水タンク内の水を排出し(第1のステップ)、新
水を洗濯槽を経由して節水タンクに供給し(第2のステ
ップ)、節水タンク内の新水を排水するか又は節水タン
ク内の新水を洗濯槽を経由して節水タンク内を循環洗浄
した後排水し(第3のステップ)、その後、乾燥機を作
動させて節水タンク内に乾燥空気を導入する(4のステ
ップ)ので、上述した請求項2と同様の利点ないし効果
があるほか、一旦節水タンク内に新水を供給して洗濯槽
に循環させて節水タンク内を洗浄した場合には、節水タ
ンク内をより清潔に保つことができ、洗濯品質がさらに
向上するという利点がある。
【0043】また、請求項4記載の本発明の水洗乾燥洗
濯機の節水タンク乾燥方法によれば、乾燥機による乾燥
工程時に、節水タンク内の水を排出し(第1のステッ
プ)、大径排水管の流量調整弁を開いて乾燥空気の一部
を節水タンク内に導入するとともに、節水タンク内の湿
った空気を還流ダクト及び排気ダクトを経由して排出
し、乾燥工程と同時に節水タンク内の乾燥を行なう(第
2のステップ)ので、上述した請求項2と同様の利点な
いし効果があるほか、洗濯の乾燥工程と節水タンク内の
乾燥とを同時に行なうことができるので、乾燥機による
高温空気を効率的に利用することができるという利点が
ある。
【0044】また、これにより省エネルギ化を図ること
ができ、ランニングコストも低減することができるとい
う利点がある。さらには、節水タンクを乾燥するためだ
けの時間を必要としないので、結果的に節水タンクを乾
燥する時間を短縮することができる。また、請求項5記
載の本発明の水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方法によ
れば、乾燥ダクトのダンパを開き、排気ダクトのダンパ
の開き度を調整して、節水タンクを通って排出される乾
燥空気の一部を送風機の入口側へ導くステップが付加さ
れているので、節水タンクから排出される高温空気が新
たな空気と混合されて再び節水タンクに還流される。こ
れにより、熱の再利用が促進されて、省エネルギ化をさ
らに図ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる水洗乾燥洗濯機の節
水タンク乾燥装置及び乾燥方法が適用される水洗乾燥洗
濯機の全体構成を示す模式図である。
【図2】本発明の実施形態にかかる水洗乾燥洗濯機の節
水タンク乾燥装置及び乾燥方法が適用される水洗乾燥洗
濯機の全体構成を示す模式図であって、節水タンク乾燥
時の状態を示す図である。
【図3】本発明の実施形態にかかる水洗乾燥洗濯機の節
水タンク乾燥装置及び乾燥方法が適用される水洗乾燥洗
濯機の全体構成を示す模式図であって、新水供給時の状
態を示す図である。
【符号の説明】
1 洗濯槽 2 回転ドラム 3 給水配管 4 操作弁 5 分岐排水管 7 流量調整弁 8 節水タンク 9 フィルタ 10 ポンプ 13 還流水配管 15 排水管 18 乾燥ダクト 19 送風機 21 ヒータ 23 排気管 25 大径排水管 26 還流ダクト 27〜29,32 ダンパ 40 乾燥機
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥装置
及び水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方法
【特許請求の範囲】
【請求項上記請求項2記載の構成を有する水洗乾
燥洗濯機の節水タンク乾燥方法であって、 洗濯終了時又は任意の時期に、該節水タンク内の水を排
出する第1のステップと、 次いで、該排水管の該流量調整弁を開いて、該乾燥機を
作動させて該節水タンク内に乾燥空気を導入するととも
に、該節水タンク内の湿った空気を該還流ダクト及び該
排気ダクトを介して排出する第2のステップとをそなえ
て構成されていることを特徴とする、水洗乾燥洗濯機の
節水タンク乾燥方法。
【請求項上記請求項2記載の構成を有する水洗乾
燥洗濯機の節水タンク乾燥方法であって、 洗濯終了時又は任意の時期に、該節水タンク内の水を排
出する第1のステップと、 次いで、該排水管の該流量調整弁を開き、新水を該洗濯
槽を経由して該節水タンクに供給する第2のステップ
と、 次いで、該節水タンク内の新水を排水するか又は該節水
タンク内の新水を該洗濯槽を経由して該節水タンク内を
循環洗浄した後排水する第3のステップと、 次いで、該乾燥機を作動させて該節水タンク内に乾燥空
気を導入し、該節水タンク内の湿った空気を該還流ダク
ト及び該排気ダクトを経由して排出する第4のステップ
とをそなえて構成されていることを特徴とする、水洗乾
燥洗濯機の節水タンク乾燥方法。
【請求項上記請求項2記載の構成を有する水洗乾
燥洗濯機の節水タンク乾燥方法であって、 該乾燥機による乾燥工程時に、該節水タンク内の水を排
出する第1のステップと、 次いで、該排水管の該流量調整弁を開いて乾燥空気の一
部を該節水タンク内に導入するとともに、該節水タンク
内の湿った空気を該還流ダクト及び該排気ダクトを経由
して排出し、乾燥工程と同時に該節水タンク内の乾燥を
行なう第2のステップとをそなえて構成されていること
を特徴とする、水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方法。
【請求項】 該乾燥ダクトの該送風機の入口側及び該
排気ダクトにそれぞれダンパが設けられ、 該乾燥機の作動後に、該乾燥ダクトの該ダンパを開き、
該排気ダクトのダンパの開き度を調整して、該節水タン
クを通って排出される乾燥空気の一部を該送風機の入口
側へ導き、熱の再利用をするステップをそなえているこ
とを特徴とする、請求項のいずれかに記載の水洗
乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、すすぎ水を再利用
する水洗乾燥洗濯機に適用される、水洗乾燥洗濯機の節
水タンク乾燥装置及び乾燥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、洗濯,すすぎ,脱水及び乾燥
までを自動的に行なう1槽式の処理槽をそなえた全自動
洗濯機が提案,開発されている(特開平9−56967
号公報等)。このような全自動洗濯機では、洗濯水及び
すすぎ水は自動的に排水されるようになっているが、最
終のすすぎ工程におけるすすぎ水は汚れが比較的少な
く、洗濯水としても十分に再使用可能である。
【0003】そこで、すすぎの排水を一旦節水タンクに
貯溜し、次回の予洗の給水に使用して節水効果を高める
ようにした技術が、例えば特開平6−154462号公
報に開示されている。この場合、自動洗濯機の洗濯工程
としては、予洗,本洗,すすぎ1,すすぎ2,すすぎ
3,脱水,乾燥,被洗濯物取り出しの各工程があるが、
各すすぎ工程における排水を回収して節水タンクに貯溜
しておき、次回の予洗の前に回収した水を処理槽(洗濯
槽)に送り、これを予洗水、本洗水等として再使用する
ことにより、処理工程数回分の節水を図ることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、夏場等
の気温の高い時期には、すすぎの排水を一晩タンク内に
放置すると、排水中に残留している有機物が腐食し、こ
の腐食物がタンク内に付着して臭気を発する場合があ
る。また、夏場でなくても節水タンクへのすすぎ水の回
収を繰り返すことにより、タンク内で臭気が発生する場
合がある。また、このようなこの臭気は容易には除去で
きず、被洗濯物にも節水タンク中に臭いの成分が付着し
て洗濯品質が低下するという課題がある。
【0005】このような課題に対しては、オゾンを使用
するなどして臭気を除去することが考えられるが、この
場合には設備費用が高価なものとなってしまい、コスト
が上昇するという課題がある。本発明は、このような課
題に鑑み創案されたもので、すすぎ水を再利用しながら
も被洗濯物に臭いが移ることを防止して、洗濯品質を向
上させるようにした、水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥
装置及び乾燥方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥装置は、す
すぎの排水を貯溜する節水タンクをそなえ、洗濯機内の
洗濯物を洗濯した後、該すすぎの排水を次回の予洗に使
用するとともに、洗濯物を乾燥する乾燥機を有する水洗
乾燥洗濯機の節水タンク乾燥装置において、洗濯終了時
又は任意の時期に該節水タンク内の水を排出し、該乾燥
機により該節水タンク内に乾燥空気を導入して該節水タ
ンクを乾燥させることを特徴としている。
【0007】また、請求項2記載の本発明の水洗乾燥洗
濯機の節水タンク乾燥装置は、すすぎの排水を貯溜する
節水タンクをそなえ、洗濯機内の洗濯物を洗濯した後、
該すすぎの排水を次回の予洗に使用するとともに、洗濯
物を乾燥する乾燥機を有する水洗乾燥洗濯機の節水タン
ク乾燥装置において、該水洗乾燥洗濯機が、洗濯槽と該
節水タンクとを接続する空気ダクト兼用の排水管と、
水管に付設された流量調整弁と、該洗濯槽と乾燥空気
送出用送風機の入口側とを接続する乾燥ダクトと、該節
水タンクと該乾燥ダクトとを接続する還流ダクトと、該
乾燥ダクトより分岐している排気ダクトとをそなえて
ることを特徴としている。
【0008】また、請求項3記載の本発明の水洗乾燥洗
濯機の節水タンク乾燥方法は、上記請求項2記載の構成
を有する水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方法であっ
て、洗濯終了時又は任意の時期に、該節水タンク内の水
を排出する第1のステップと、次いで、該排水管の該流
量調整弁を開いて、該乾燥機を作動させて該節水タンク
内に乾燥空気を導入するとともに、該節水タンク内の湿
った空気を該還流ダクト及び該排気ダクトを介して排出
する第2のステップとをそなえて構成されていることを
特徴としている。
【0009】また、請求項記載の本発明の水洗乾燥洗
濯機の節水タンク乾燥方法は、上記請求項2記載の構成
を有する水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方法であっ
て、洗濯終了時又は任意の時期に、該節水タンク内の水
を排出する第1のステップと、次いで、該排水管の該流
量調整弁を開き、新水を該洗濯槽を経由して該節水タン
クに供給する第2のステップと、次いで、該節水タンク
内の新水を排水するか又は該節水タンク内の新水を該洗
濯槽を経由して該節水タンク内を循環洗浄した後排水す
る第3のステップと、次いで、該乾燥機を作動させて該
節水タンク内に乾燥空気を導入し、該節水タンク内の湿
った空気を該還流ダクト及び該排気ダクトを経由して排
出する第4のステップとをそなえて構成されていること
を特徴としている。
【0010】また、請求項記載の本発明の水洗乾燥洗
濯機の節水タンク乾燥方法は、上記請求項2記載の構成
を有する水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方法であっ
て、該乾燥機による乾燥工程時に、該節水タンク内の水
を排出する第1のステップと、次いで、該排水管の該流
量調整弁を開いて乾燥空気の一部を該節水タンク内に導
入するとともに、該節水タンク内の湿った空気を該還流
ダクト及び該排気ダクトを経由して排出し、乾燥工程と
同時に該節水タンク内の乾燥を行なう第2のステップと
をそなえて構成されていることを特徴としている。
【0011】また、請求項記載の本発明の水洗乾燥洗
濯機の節水タンク乾燥方法は、請求項のいずれか
に記載の構成において、該乾燥ダクトの該送風機の入口
側及び該排気ダクトにそれぞれダンパが設けられ、該乾
燥機の作動後に、該乾燥ダクトの該ダンパを開き、該排
気ダクトのダンパの開き度を調整して、該節水タンクを
通って排出される乾燥空気の一部を該送風機の入口側へ
導き、熱の再利用をするステップをそなえていることを
特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態について説明する。 (1)第1実施形態の説明 まず、本発明の第1実施形態としての水洗乾燥洗濯機の
節水タンク乾燥装置について説明すると、図1は本装置
が適用される水洗乾燥洗濯機の全体構成を示す模式図で
ある。
【0013】図中において、1は洗濯、2は回転ドラ
ムであり、洗濯物が回転ドラム2内に投入されると給水
配管3から水が注がれるとともに洗剤が加えられるよう
になっている。そして、回転ドラム2が洗濯槽1内で回
転して洗濯が行なわれるようになっている。なお、回転
ドラム2の回転方向は、周期的に切り替えられるように
なっている。
【0014】また、25は排水管、8はすすぎ排水を次
回の予洗に使用するために貯溜する節水タンク、5は大
径排水管25から分岐した分岐排水管であり、操作弁4
を開くことにより洗濯槽1内の処理水が排出されるよう
になっている。また、大径排水管25は洗濯槽1と節水
タンク8とを接続する空気ダクト兼用の配管であり、こ
の大径排水管25には流量調整弁7が付設されている。
なお、大径排水管25に処理水を通すときは、適当な水
量で処理水が流れるように流量調整弁7が絞られ、空気
ダクトとして使用する場合には流量調整弁7が十分に開
かれるようになっている。
【0015】節水タンク8内にはフィルタ9が配設さ
れ、リント等の排水中の固形物が除去されるようになっ
ている。また、節水タンク8内の処理水は、ポンプ11
により還流水配管13及び配管3を通して洗濯槽1に還
流可能に構成されている。なお、15は還流水配管13
から分岐している排水管、6,12及び14はいずれも
配管3,13及び15を開閉するための操作弁である。
特に、節水タンク8内の処理水を排出する場合には操作
弁14が用いられるが、洗濯機の連続使用時には操作弁
14は閉鎖される。
【0016】26は節水タンク8と乾燥ダクト18の途
中とを接続する還流ダクトであり、27は還流ダクト2
6内にそなえられ還流ダクト26内の空気通路を開閉す
るダンパである。また、28は乾燥ダクト18から分岐
した排気ダクト23にそなえられたダンパであり、16
と32は乾燥ダクト18に備えられたダンパである。乾
燥ダクト18の入口側端部は洗濯槽1に接続され、出口
側端部はモータ20により駆動される送風機19に接続
されている。また、乾燥ダクト18の途中には、リント
フィルタ17が設けられている。一方、送風機19の入
口には空気導入ダクト31も接続されており、この空気
導入ダクト31にもダンパ29がそなえられている。
【0017】22は送風機19の送風出口部に接続され
た加熱ダクトであり、この加熱ダクト22には送風を加
熱するヒータ21がそなえられている。そして、これら
送風機19,モータ20及びヒータ21により乾燥機能
が構成されている。そして、本装置では、節水タンク8
内の処理水が全て排出されると、この乾燥機能が作動し
て、加熱された高温空気(乾燥空気)が加熱ダクト22
及び大径排水管25を介して節水タンク8に供給される
ようになっている。また、節水タンク8内の湿った空気
は、還流ダクト26を介して大気に排出されるようにな
っている。そして、このように乾燥機能を利用して節水
タンク8内を乾燥させることにより、節水タンク8内に
おける有機物の残留等を防止して、臭気の発生を防止す
るようになっているのである。
【0018】具体的には、まず、1日の洗濯終了時のよ
うに次回の洗濯までに時間があるときや、任意の時期に
操作弁12を閉じた後、操作弁14を開いてポンプ11
を駆動し、節水タンク8内の処理水を排水管15から排
出する。その後、大径排水管25の流量調整弁7を全開
とし、還流ダクト26のダンパ27及び排気ダクト23
のダンパ28及び空気導入ダクト31ダンパ29を開
き、乾燥ダクト18のダンパ32を閉じる。
【0019】そして、乾燥機能を作動させ、送風機19
により新鮮な空気が空気導入ダクト31から導入される
とともに、導入された空気がヒータ21により加熱さ
れ、高温空気が加熱ダクト22,洗濯槽1及び大径排水
管25を経て節水タンク8内に送給される。また、節水
タンク8内の湿った空気はダクト26を通じ排気管23
から大気中に排出される。そして、節水タンク8内を乾
燥させることにより臭気の発生が防止されるのである。
なお、水洗乾燥洗濯機の停止時には、全ての弁及びダン
パは、閉じた状態となっている。また、後述する各工程
毎に開かれる弁及びダンパは、その工程作用の終了後に
は閉じられる。
【0020】本発明の第1実施形態としての水洗乾燥洗
濯機の節水タンク乾燥装置は、上述のように構成されて
いるので、水洗乾燥洗濯機の動作について説明すると以
下のようになる。 予洗:節水タンク8内に水が貯溜されている場合に
は、操作弁12を開き操作弁4,6,14を閉じてポン
プ11を駆動し、節水タンク8内の水を洗濯槽1に供給
する。また、節水タンク8内に水が貯溜されていない場
合等には、操作弁6を開弁して洗濯槽1内に水を供給す
る。そして、回転ドラム2を回転させて所定時間予洗し
た後、操作弁4を開いて分岐排水管5より排水する。
【0021】本洗:操作弁6を開弁して洗濯槽1内に
洗浄水を供給するとともに洗剤を加え、回転ドラム2を
回転させて所定時間洗濯した後、操作弁4を開いて分岐
排水管5より排水する。 すすぎ1:操作弁6を開弁して洗濯槽1内に洗浄水を
供給し、回転ドラム2を回転させて所定時間すすぎをし
た後、操作弁4を開いて分岐排水管5より排水する。
【0022】すすぎ2:上記のすすぎ1と同じ作業
を繰り返す。 すすぎ3:操作弁6を開弁して洗濯槽1内に洗浄水を
供給し、回転ドラム2を回転させて所定時間すすぎをし
た後、流量調整弁7を開いて排水管25より節水タンク
8に排水し貯溜する。なお、このときには操作弁4を閉
じておく。 脱水:回転ドラム2を高速回転させて遠心力の作用に
より洗濯物から水分を除去する。このときも流量調整弁
7を開いて、脱水時の水分も節水タンク8に集められ
る。
【0023】乾燥:流量調整弁7を閉じるとともにダ
ンパ16,28及び29を開き、ダンパ32を閉じて送
風機19を駆動する。また、これと略同時にヒータ21
に熱媒を通し、新鮮な空気を空気導入ダクト31から導
入するとともに、回転ドラム2を低速で回転させる。こ
れにより、空気導入ダクト31から導入された空気がヒ
ータ21で加熱され、加熱された高温空気が加熱ダクト
22を介して洗濯槽1に吹き込まれる。一方、洗濯槽1
内ではリントフィルタ17によりリント等が取り除か
れ、湿った空気が排気ダクト23から外気に放出され
る。
【0024】なお、洗濯物の水分が減少し洗濯槽1を通
過した空気中の水蒸気の成分が減少すると、ダンパ32
を開くとともに、ダンパ28,29を絞り込むことによ
り空気の一部をダクト18を通して送風機19の入り口
から空気導入ダクト31に還流するようにすれば、熱エ
ネルギの消費を減らすことができる。そして、次の洗濯
工程における予洗のときには、操作弁12を開くとと
もに操作弁6,14を閉じて、ポンプ11を駆動する。
これにより、洗濯槽1内には、上記のすすぎ3におい
て節水タンク8に貯溜された処理水が還流水配管13及
び給水配管3を介して送給され、次回の予洗に今回のす
すぎ水が再利用されるのである。
【0025】なお、本実施形態では、節水タンクを1つ
だけ設けた例を挙げて説明したが、すすぎ水の清浄度に
応じて複数のタンクを設置し、予洗,本洗,すすぎ1等
の各工程毎に使い分けるようにしてもよい。ところで、
上述したように、夏場等の気温の高い時期には、すすぎ
の排水を一晩タンク内に放置すると、排水中に残留して
いる有機物が腐食し、この腐食物がタンク内に付着して
臭気を発する場合がある。また、夏場でなくても節水タ
ンクへのすすぎ水の回収を繰り返すことにより、タンク
内で臭気が発生する場合がある。これに対して、本発明
の第1実施形態の水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥装置
では、1日の洗濯終了時のように次回の洗濯までに時間
があるときや任意の時期に節水タンク8内の排水を行な
い、その後に本洗濯機の乾燥機能を利用して節水タンク
8内を乾燥させることにより、排水中に残留している有
機物の腐食を防止することができ、臭気の発生を防止す
ることができるのである。 (2)第2実施形態の説明 次に、本発明の第2実施形態としての水洗乾燥洗濯機の
節水タンク乾燥方法について説明する
【0026】て、この第2実施形態の節水タンク乾燥
方法では、以下のようにして節水タンク8の乾燥が行な
われる。まず、洗濯終了時又は任意の時期に、操作弁1
4を開いてポンプ11を駆動し、節水タンク8内の処理
水を排水管15より排水する(第1のステップ)。ま
た、大径排水管25の流量調整弁7を開いて、乾燥機能
を作動させて節水タンク8内に高温空気を導入し、節水
タンク8内の湿った空気を還流ダクト26及び排気ダク
ト32を介して排出する(第2のステップ)。
【0027】すなわち、図2に示すように、大径排水管
25の流量調整弁7を全開にするとともに、還流ダクト
26のダンパ27及び排気ダクト23のダンパ28をそ
れぞれ開き、且つ乾燥ダクト18のダンパ32及びダン
パ16を閉じる。そして、この状態で乾燥機能を作動さ
せる。また、ダンパ29を開き、送風機19を駆動する
ことにより新鮮な空気を空気導入ダクト31から導入
し、この空気をヒータ21により加熱して、高温空気を
加熱ダクト22、洗濯槽1及び大径排水管25を介して
節水タンク8内に導入して節水タンク8内を乾燥し、還
流ダクト26及び排気ダクト23から大気中に湿った空
気を排出するのである。
【0028】したがって、本発明の第2実施形態として
の水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方法によれば、第1
実施形態と同様の効果がある。すなわち、節水タンク8
内を乾燥させることができ、節水タンク8内における有
機物の腐食による臭気の付着を防止することができる。
また、節水タンク8内の臭気の付着を防止することによ
り、洗濯物への臭気の付着も確実に防止することができ
るのである。
【0029】また、節水タンク乾燥方法によれば、図1
の水洗乾燥洗濯機の構造を何ら変更することなく動作の
みを変更すればよいので、コスト増をほとんど招くこと
もないという利点を有している。 (3)第3実施形態の説明 次に、本発明の第3実施形態としての水洗乾燥洗濯機の
節水タンク乾燥方法について説明する
【0030】して、この第3実施形態の節水タンク乾
燥方法では、以下のようにして節水タンク8の乾燥が行
なわれる。まず、洗濯終了時又は任意の時期に操作弁1
4を開いてポンプ11を駆動し、節水タンク8内の処理
水を排水管15より排水する(第1のステップ)。そし
て、図3に示すように、大径の排水管25の流量調整弁
と操作弁6とを開き、洗濯槽1を経由して洗浄水を節
水タンク8に供給する(第2のステップ)。
【0031】次に、ポンプ11を駆動して節水タンク8
内の水をフィルタ9及び排水管15を介して排水する
か、又は一旦節水タンク8内の新水を洗濯槽1に循環さ
せた後排水する(第3のステップ)。この場合には、操
作弁6,14を閉じるとともに操作弁12を開き、ポン
プ11を駆動して節水タンク8内の水を還流水配管13
及び給水配管3を介して洗濯槽1に送給し、洗濯槽1を
経由する循環水洗浄により節水タンク8を洗い、節水タ
ンク8の洗浄後、上記第1のステップと同様に排水す
る。
【0032】その後、還流ダクト26のダンパ27及び
排気ダクト23のダンパ28を開くとともに、乾燥ダク
ト18のダンパ32を閉じ、ダンパ29を開き乾燥機能
を作動させて節水タンク8内の乾燥を行なう(第4ステ
ップ)。そして、この第3実施形態においても、処理水
の排出された節水タンク8内を乾燥させることができ、
節水タンク8内における有機物の腐食による臭気の付着
を防止することができる。また、節水タンク8内の臭気
の付着を防止することにより、洗濯物への臭気の付着も
確実に防止することができるのである。
【0033】また、一旦節水タンク8内に新水を供給し
て洗濯槽1に循環させて節水タンク8内を洗浄した場合
には、節水タンク8内をより清潔に保つことができ、洗
濯品質がさらに向上するという利点がある。もちろん、
本実施形態においても、図1の水洗乾燥洗濯機の構造を
何ら変更することなく動作のみを変更すればよいので、
コスト増をほとんど招くこともないという利点を有して
いる。 (4)第4実施形態の説明 次に、本発明の第4実施形態としての水洗乾燥洗濯機の
節水タンク乾燥方法について説明する
【0034】の第4実施形態の節水タンク乾燥方法で
は、以下のようにして節水タンク8の乾燥が行なわれ
る。まず、水洗(予洗・本洗・すすぎ1,2,3・脱
水)後の乾燥工程中(第1実施形態におけるの乾燥工
程参照)に、操作弁14を開きポンプ11を駆動して節
水タンク8内の処理水を排水する(第1のステップ)。
【0035】次に、流量調整弁7を開き、回転ドラム2
内の高温空気の一部を節水タンク8内に導入する。還流
ダクト26のダンパ27及び排気ダクト23のダンパ2
8を開き、乾燥ダクト18のダンパ32を閉じて、節水
タンク8内の湿った空気を還流ダクト26及び排気ダク
ト23を経由して排出する。つまり、乾燥工程同時に
節水タンク8内の乾燥を行なうのである。
【0036】したがって、第4実施形態にかかる水洗乾
燥洗濯機の節水タンク乾燥方法によれば、節水タンク8
内における有機物の腐食による臭気の付着を防止して、
洗濯品質が向上するという利点以外に、洗濯の乾燥工程
と節水タンク8内の乾燥とを同時に行なうことができる
ので、乾燥機能による高温空気を効率的に利用すること
ができるという利点がある。また、これにより省エネル
ギ化を図ることができ、ランニングコストも低減するこ
とができるという利点がある。また、節水タンク8を乾
燥するためだけの時間を必要としないので、結果的に節
水タンク8を乾燥する時間を短縮することができる。 (5)第5実施形態の説明 次に、本発明の第5実施形態としての水洗乾燥洗濯機の
節水タンク乾燥方法について説明する。この第5実施形
態では、上述した第2〜4実施形態における節水タンク
乾燥方法において、さらに以下のステップを加えたもの
である。
【0037】すなわち、節水タンク8の乾燥時におい
て、乾燥ダクト18のダンパ32を開き、このダンパ3
2と排気ダクト23のダンパ28との開き度を調整し
て、節水タンク8を通って排出される高温空気の一部を
送風機19の吸い込み側へ導入するステップが付加され
ている。そして、このように節水タンク8から排出され
る高温空気を新たな空気と混入させて再び加熱ダクト2
2に還流させることにより、熱の再利用が促進されて、
省エネルギ化をさらに図ることができるのである。 (6)その他 なお、本発明の水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥装置及
び乾燥方法が適用される水洗乾燥洗濯機は、上述したよ
うな構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない限り種々の変形が可能である。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥装置によれば、
洗濯終了時又は任意の時期に節水タンク内の水を排出
し、乾燥機により節水タンク内に乾燥空気を導入して
水タンクを乾燥させるので、節水タンク内における有機
物の残留を防止でき、有機物の腐食による臭気の付着を
防止することができる。また、節水タンク内の臭気の付
着を防止することにより、洗濯物への臭気の付着も防止
することができ、洗濯品質が向上する
【0039】また、請求項2記載の本発明の水洗乾燥洗
濯機の節水タンク乾燥装置によれば、上記請求項1と同
様に節水タンク内における有機物の残留を防止でき、有
機物の腐食による臭気の付着を防止することができる。
また、洗濯物への臭気の付着も防止することができ、洗
濯品質が向上する。また、請求項記載の本発明の水洗
乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方法によれば、洗濯終了時
又は任意の時期に節水タンク内の水を排出し(第1のス
テップ)、次に、排水管の流量調整弁を開いて乾燥機を
作動させて節水タンク内に乾燥空気を導入するととも
に、節水タンク内の湿った空気を還流ダクト及び排気ダ
クトを介して排出する(第2のステップ)ので、節水タ
ンク8を乾燥させることができ、節水タンク内における
有機物の残留を防止することができ、臭気の付着を防止
することができる。また、節水タンク内の臭気の付着を
防止することにより、洗濯物への臭気の付着も確実に防
止することができるのである
【0040】た、請求項記載の本発明の水洗乾燥洗
濯機の節水タンク乾燥方法によれば、洗濯終了時又は任
意の時期に、節水タンク内の水を排出し(第1のステッ
プ)、新水を洗濯槽を経由して節水タンクに供給し(第
2のステップ)、節水タンク内の新水を排水するか又は
節水タンク内の新水を洗濯槽を経由して節水タンク内を
循環洗浄した後排水し(第3のステップ)、その後、乾
燥機を作動させて節水タンク内に乾燥空気を導入する
(4のステップ)ので、上述した請求項2と同様の利点
ないし効果があるほか、一旦節水タンク内に新水を供給
して洗濯槽に循環させて節水タンク内を洗浄した場合に
は、節水タンク内をより清潔に保つことができ、洗濯品
質がさらに向上するという利点がある。
【0041】また、請求項記載の本発明の水洗乾燥洗
濯機の節水タンク乾燥方法によれば、乾燥機による乾燥
工程時に、節水タンク内の水を排出し(第1のステッ
プ)、排水管の流量調整弁を開いて乾燥空気の一部を節
水タンク内に導入するとともに、節水タンク内の湿った
空気を還流ダクト及び排気ダクトを経由して排出し、乾
燥工程と同時に節水タンク内の乾燥を行なう(第2のス
テップ)ので、上述した請求項2と同様の利点ないし効
果があるほか、洗濯の乾燥工程と節水タンク内の乾燥と
を同時に行なうことができるので、乾燥機による高温空
気を効率的に利用することができるという利点がある。
【0042】また、これにより省エネルギ化を図ること
ができ、ランニングコストも低減することができるとい
う利点がある。さらには、節水タンクを乾燥するためだ
けの時間を必要としないので、結果的に節水タンクを乾
燥する時間を短縮することができる。また、請求項
載の本発明の水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方法によ
れば、乾燥ダクトのダンパを開き、排気ダクトのダンパ
の開き度を調整して、節水タンクを通って排出される乾
燥空気の一部を送風機の入口側へ導くステップが付加さ
れているので、節水タンクから排出される高温空気が新
たな空気と混合されて再び節水タンクに還流される。こ
れにより、熱の再利用が促進されて、省エネルギ化をさ
らに図ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる水洗乾燥洗濯機の節
水タンク乾燥装置及び乾燥方法が適用される水洗乾燥洗
濯機の全体構成を示す模式図である。
【図2】本発明の実施形態にかかる水洗乾燥洗濯機の節
水タンク乾燥装置及び乾燥方法が適用される水洗乾燥洗
濯機の全体構成を示す模式図であって、節水タンク乾燥
時の状態を示す図である。
【図3】本発明の実施形態にかかる水洗乾燥洗濯機の節
水タンク乾燥装置及び乾燥方法が適用される水洗乾燥洗
濯機の全体構成を示す模式図であって、新水供給時の状
態を示す図である。
【符号の説明】 1 洗濯槽 2 回転ドラム 3 給水配管 4 操作弁 5 分岐排水管 7 流量調整弁 8 節水タンク 9 フィルタ 10 ポンプ 13 還流水配管 15 排水管 18 乾燥ダクト 19 送風機 21 ヒータ 23 排気管 25 大径排水管 26 還流ダクト 27〜29,32 ダンパ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すすぎの排水を貯溜する節水タンクをそ
    なえ、洗濯機内の洗濯物を洗濯した後、該すすぎの排水
    を次回の予洗に使用するとともに、洗濯物を乾燥する乾
    燥機を有する水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥装置にお
    いて、 洗濯終了時又は任意の時期に該節水タンク内の水を排出
    し、該乾燥機により該節水タンクを乾燥させることを特
    徴とする、水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥装置。
  2. 【請求項2】 すすぎの排水を貯溜する節水タンクをそ
    なえ、洗濯機内の洗濯物を洗濯した後、該すすぎの排水
    を次回の予洗に使用するとともに、洗濯物を乾燥する乾
    燥機を有する水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方法であ
    って、 該水洗乾燥洗濯機が、 洗濯槽と該節水タンクとを接続する空気ダクト兼用の大
    径排水管と、 該大径排水管に付設された流量調整弁と、 該洗濯槽と乾燥空気送出用送風機の入口側とを接続する
    乾燥ダクトと、 該節水タンクと該乾燥ダクトとを接続する還流ダクト
    と、 該乾燥ダクトより分岐している排気ダクトとをそなえ、 洗濯終了時又は任意の時期に、該節水タンク内の水を排
    出する第1のステップと、 次いで、該大径排水管の該流量調整弁を開いて、該乾燥
    機を作動させて該節水タンク内に乾燥空気を導入すると
    ともに、該節水タンク内の湿った空気を該還流ダクト及
    び該排気ダクトを介して排出する第2のステップとをそ
    なえて構成されていることを特徴とする、水洗乾燥洗濯
    機の節水タンク乾燥方法。
  3. 【請求項3】 すすぎの排水を貯溜する節水タンクをそ
    なえ、洗濯機内の洗濯物を洗濯した後、該すすぎの排水
    を次回の予洗に使用するとともに、洗濯物を乾燥する乾
    燥機を有する水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方法であ
    って、 該水洗乾燥洗濯機が、 洗濯槽と該節水タンクとを接続する空気ダクト兼用の大
    径排水管と、 該大径排水管に付設された流量調整弁と、 該洗濯槽と乾燥空気送出用送風機の入口側とを接続する
    乾燥ダクトと、 該節水タンクと該乾燥ダクトとを接続する還流ダクト
    と、 該乾燥ダクトより分岐している排気ダクトとをそなえ、 洗濯終了時又は任意の時期に、該節水タンク内の水を排
    出する第1のステップと、 次いで、該大径排水管の該流量調整弁を開き、新水を該
    洗濯槽を経由して該節水タンクに供給する第2のステッ
    プと、 次いで、該節水タンク内の新水を排水するか又は該節水
    タンク内の新水を該洗濯槽を経由して該節水タンク内を
    循環洗浄した後排水する第3のステップと、 次いで、該乾燥機を作動させて該節水タンク内に乾燥空
    気を導入し、該節水タンク内の湿った空気を該還流ダク
    ト及び該排気ダクトを経由して排出する第4のステップ
    とをそなえて構成されていることを特徴とする、水洗乾
    燥洗濯機の節水タンク乾燥方法。
  4. 【請求項4】 すすぎの排水を貯溜する節水タンクをそ
    なえ、洗濯機内の洗濯物を洗濯した後、該すすぎの排水
    を次回の予洗に使用するとともに、洗濯物を乾燥する乾
    燥機を有する水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方法であ
    って、 該水洗乾燥洗濯機が、 洗濯槽と該節水タンクとを接続する空気ダクト兼用の大
    径排水管と、 該大径排水管に付設された流量調整弁と、 該洗濯槽と乾燥空気送出用送風機の入口側とを接続する
    乾燥ダクトと、 該節水タンクと該乾燥ダクトとを接続する還流ダクト
    と、 該乾燥ダクトより分岐している排気ダクトとをそなえ、 該乾燥機による乾燥工程時に、該節水タンク内の水を排
    出する第1のステップと、 次いで、該大径排水管の該流量調整弁を開いて乾燥空気
    の一部を該節水タンク内に導入するとともに、該節水タ
    ンク内の湿った空気を該還流ダクト及び該排気ダクトを
    経由して排出し、乾燥工程と同時に該節水タンク内の乾
    燥を行なう第2のステップとをそなえて構成されている
    ことを特徴とする、水洗乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方
    法。
  5. 【請求項5】 該乾燥ダクトの該送風機の入口側及び該
    排気ダクトにそれぞれダンパが設けられ、 該乾燥機の作動後に、該乾燥ダクトの該ダンパを開き、
    該排気ダクトのダンパの開き度を調整して、該節水タン
    クを通って排出される乾燥空気の一部を該送風機の入口
    側へ導き、熱の再利用をするステップをそなえているこ
    とを特徴とする、請求項2〜4のいずれかに記載の水洗
    乾燥洗濯機の節水タンク乾燥方法。
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