JPH0623368U - 画像読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 赤外光が受光装置に入射しないようにして、
該受光装置の誤動作を排除し、正確な画像読取りを行い
得るようにする。 【構成】 相対的に一方向に移動せしめられる原稿１１
に対して、その移動方向に直交する走査方向に沿って、
原稿１１の表面で反射された光が、レンズアレイ１３を
介して入射される受光装置１４を含む画像読取装置１０
において、レンズアレイ１３と受光装置１４との間に
て、光路中に、赤外カットフィルタ１５を斜めに配設す
ることにより、画像読取装置１０を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ファクシミリ，複写機等の画像読取装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ファクシミリ，複写機等において、原稿面上の画像を読み取る場合、例 えば図２に示すように構成された画像読取装置が知られている。即ち、この画像 読取装置１は、原稿２を相対的に一方向（矢印Ｘ方向）に移動させながら、原稿 ２に対してその移動方向Ｘに直交する走査方向に沿って、二つの例えばＬＥＤア レイにより構成されたバー光源３にてライン状の照明光を照射し、原稿２により 反射された反射光を、例えば屈折率分布型レンズアレイ等のレンズアレイ４を介 して、ＣＣＤ等から成る受光装置５によって読み取ることにより、原稿２の移動 に従って順次上記読取操作を繰り返して、原稿面上の画像情報を読み取るように している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このように構成された画像読取装置にあっては、バー光源３か らの照明光や外来光に赤外光が含まれている場合には、該赤外光がレンズアレイ ４を介して受光装置５に入射することによって、受光装置５が誤動作することが あり、正確な画像読取りが行なわれ得なくなってしまうという問題があった。

【０００４】 本考案は、以上の点に鑑み、赤外光が受光装置に入射しないようにして、受光 装置の誤動作を排除し、正確な画像読取りが行なわれ得るようにした、画像読取 装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案によれば、相対的に一方向に移動せしめられ る原稿に対して、その移動方向に直交する走査方向に沿って、上記原稿の表面で 反射された光がレンズアレイを介して入射される受光装置を含む画像読取装置に おいて、レンズアレイと受光装置との間にて、光路中に、赤外カットフィルタを 斜めに配設することにより構成した。

【０００６】

【作用】

上記構成によれば、原稿面からの反射光が、レンズアレイを通過した後、赤外 カットフィルタを介して受光装置に入射するようになっていることから、原稿の 読取位置に対して入射するバー光源等からの照明光や外来光に赤外光が含まれて いる場合であっても、この赤外光は、レンズアレイを通過した後、赤外カットフ ィルタに入射して、該赤外カットフィルタにより吸収せしめられることになる。 したがって、赤外光が受光装置に入射するようなことはなく、受光装置が赤外光 によって誤動作するようなことなく、正確な画像読取りが行なわれ得る。 また、赤外カットフィルタが光路に対して斜めに配設されていることから、レ ンズアレイから該赤外カットフィルタに入射して該赤外カットフィルタの表面で 反射された光は、光路から外れて進むことになるので、再びレンズアレイに入射 するようなことはなく、従って反射光がレンズアレイに入射して干渉により画像 読取りの解像度が低下するようなことがない。

【０００７】

【実施例】

以下、図面に示した実施例に基づいて、本考案を詳細に説明する。 図１は、本考案による画像読取装置の一実施例を示しており、図１において、 画像読取装置１０は、原稿１１を相対的に一方向（矢印Ｘ方向）に移動させなが ら、原稿１１に対してその移動方向Ｘに直交する走査方向に沿って、二つのＬＥ Ｄアレイから成るバー光源１２によりライン状に照明光を照射し、原稿１１によ り反射された反射光を、屈折率分布型レンズアレイ等のレンズアレイ１３を介し てＣＣＤ等の受光装置１４にて読み取ることによって、原稿１１の移動に従って 順次上記読取り操作を繰り返して、原稿面上の画像情報を読み取るようにしてい る。

【０００８】 以上の構成は、図２に示した従来の画像読取装置１と同様の構成であるが、本 考案による画像読取装置１０においては、さらに、レンズアレイ１３と受光装置 １４との間にて、光路中に、赤外カットフィルタ１５が、光軸に対して垂直な面 から僅かな角度θだけずれるように、斜めに配設されている。

【０００９】 本考案による画像読取装置１０は以上のように構成されており、原稿１１の画 像読取りを行なう場合には、原稿１１はバー光源１２により走査方向に沿ってラ イン状に照明され、このように照明された原稿１１は、レンズアレイ１３及び赤 外カットフィルタ１５を介して、受光装置１４の受光面に結像せしめられること により、上記走査方向に関して一様な受光が行なわれ、該受光装置１４により原 稿１１の画像読取りが行なわれるようになっている。

【００１０】 この場合、原稿１１の読取位置に対して入射するバー光源１１からの照明光や 外来光に、赤外光が含まれている場合であっても、原稿１１の表面で反射された 光は、レンズアレイ１３を通過した後、赤外カットフィルタ１５に入射し、赤外 光は、この赤外カットフィルタにより吸収せしめられるので、赤外光が受光装置 １４に入射するようなことはない。従って、受光装置１４が赤外光によって誤動 作するようなことがなく、正確な画像読取りが行なわれ得ることとなる。

【００１１】 さらに、赤外カットフィルタ１５が光路に対して斜めに配設されていることか ら、レンズアレイ１３からこの赤外カットフィルタ１５に入射して、該赤外カッ トフィルタ１５の表面で反射された光は、光路から外れて進むことになる。従っ て、該赤外カットフィルタ１５からの反射光が、再びレンズアレイ１３に入射す るようなことはないので、該反射光がレンズアレイ１３に入射して、干渉により 画像読取りの解像度が低下するようなことはない。

【００１２】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案によれば、原稿面からの反射光がレンズアレイを通 過した後、赤外カットフィルタを介して受光装置に入射するようになっているこ とから、原稿の読取位置に対して入射するバー光源等からの照明光や外来光に赤 外光が含まれている場合であっても、該赤外光は、レンズアレイを通過した後、 赤外カットフィルタに入射して、該赤外カットフィルタにより吸収せしめられる ことになる。そのため、赤外光が受光装置に入射するようなことはなく、従って 受光装置が赤外光によって誤動作することがなくなり、正確な画像読取りを行う ことができる。さらに、赤外カットフィルタが光路に対して斜めに配設されてい ることから、レンズアレイから該赤外カットフィルタに入射して該赤外カットフ ィルタの表面で反射された光は、光路から外れて進むことになるので、再びレン ズアレイに入射するようなことはない。従って反射光がレンズアレイに入射して 干渉により画像読取りの解像度が低下するようなことが防止される。 かくして、本考案によれば、赤外光が受光装置に入射しないようにして、受光 装置の誤動作を排除し、正確な画像読取りを行い得る優れた画像読取装置が提供 されることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による画像読取装置の一実施例を示す概
略断面図である。

【図２】従来の画像読取装置の一例を示す概略断面図で
ある。

【符号の説明】

１０ 画像読取装置 １１ 原稿 １２ バー光源 １３ レンズアレイ １４ 受光装置 １５ 赤外カットフィルタ

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【手続補正書】

【提出日】平成４年１２月１０日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図１

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 相対的に一方向に移動せしめられる原稿
   に対して、その移動方向に直交する走査方向に沿って、
   上記原稿の表面で反射された光がレンズアレイを介して
   入射される受光装置を含む画像読取装置において、 上記レンズアレイと受光装置との間にて、光路中に、赤
   外カットフィルタが斜めに配設されていることを特徴と
   する、画像読取装置。