JP2612615B2 - 画像読取装置 - Google Patents
画像読取装置Info
- Publication number
- JP2612615B2 JP2612615B2 JP1222360A JP22236089A JP2612615B2 JP 2612615 B2 JP2612615 B2 JP 2612615B2 JP 1222360 A JP1222360 A JP 1222360A JP 22236089 A JP22236089 A JP 22236089A JP 2612615 B2 JP2612615 B2 JP 2612615B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- angle
- original
- document
- reading
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
- Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
- Light Sources And Details Of Projection-Printing Devices (AREA)
- Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は画像読取装置に関し、一層詳細には、画像情
報を担持した原稿を照明手段により所定方向から照明す
る一方、前記原稿からの反射光を画像読取手段により所
定方向から読み取るよう構成し、これによって原稿の表
面反射の影響、原稿の貼込跡等を除去可能とした画像読
取装置に関する。
報を担持した原稿を照明手段により所定方向から照明す
る一方、前記原稿からの反射光を画像読取手段により所
定方向から読み取るよう構成し、これによって原稿の表
面反射の影響、原稿の貼込跡等を除去可能とした画像読
取装置に関する。
[従来の技術] 例えば、印刷、製版の分野において、作業工程の合理
化、画像品質の向上等を目的として原稿に担持された画
像情報を電気的に処理し、フィルム原版を作成する画像
走査読取再生システムが広範に用いられている。
化、画像品質の向上等を目的として原稿に担持された画
像情報を電気的に処理し、フィルム原版を作成する画像
走査読取再生システムが広範に用いられている。
画像走査読取再生システムは画像読取装置と画像再生
装置とから基本的に構成されている。この場合、画像読
取装置では副走査搬送される原稿を照明手段を用いて主
走査方向に照明し、その反射光を画像読取手段により読
み取って電気信号に変換する。一方、画像再生装置は画
像読取装置によって光電変換された画像情報に対し製版
条件に応じた階調変換、輪郭強調等の演算処理を施し、
フィルム等の記録担持体上に画像を記録再生する。な
お、この記録担体は所定の現像装置によって現像処理さ
れ、フィルム原版として印刷等に供されることになる。
装置とから基本的に構成されている。この場合、画像読
取装置では副走査搬送される原稿を照明手段を用いて主
走査方向に照明し、その反射光を画像読取手段により読
み取って電気信号に変換する。一方、画像再生装置は画
像読取装置によって光電変換された画像情報に対し製版
条件に応じた階調変換、輪郭強調等の演算処理を施し、
フィルム等の記録担持体上に画像を記録再生する。な
お、この記録担体は所定の現像装置によって現像処理さ
れ、フィルム原版として印刷等に供されることになる。
ところで、前記画像読取装置では原稿として写真等の
貼込原稿を原稿台紙に貼着したものが屡用いられる。こ
の場合、貼込原稿の周縁部には照明光によって原稿の厚
みに基づく陰影が生じ、読み取られた画像に、所謂、貼
込跡の発生する虞がある。
貼込原稿を原稿台紙に貼着したものが屡用いられる。こ
の場合、貼込原稿の周縁部には照明光によって原稿の厚
みに基づく陰影が生じ、読み取られた画像に、所謂、貼
込跡の発生する虞がある。
例えば、第9図に示す構成からなる画像読取装置で
は、貼込原稿2の貼着された原稿台紙4を矢印X方向に
搬送する一方、貼込原稿2および原稿台紙4の表面を光
源6からの照明光L1で斜め方向より照明し、その反射光
RをCCDカメラ8によって受光し電気信号に変換してい
る。この場合、貼込原稿2は所定の厚みを有しており、
前記貼込原稿2の周縁部に照明光L1の照射されない影部
10が生じる。そのため、CCDカメラ8は貼込原稿2の画
像情報と前記影部10とを読み込むこととなり、再生され
た画像に影部10による貼込跡が生じてしまう。
は、貼込原稿2の貼着された原稿台紙4を矢印X方向に
搬送する一方、貼込原稿2および原稿台紙4の表面を光
源6からの照明光L1で斜め方向より照明し、その反射光
RをCCDカメラ8によって受光し電気信号に変換してい
る。この場合、貼込原稿2は所定の厚みを有しており、
前記貼込原稿2の周縁部に照明光L1の照射されない影部
10が生じる。そのため、CCDカメラ8は貼込原稿2の画
像情報と前記影部10とを読み込むこととなり、再生され
た画像に影部10による貼込跡が生じてしまう。
そこで、前記影部10を消去するために光源6と略対称
となる部位に他の光源12を配設し、光源6からの照明光
L1と前記光源12からの照明光L2とで貼込原稿2および原
稿台紙4を照明することで影部10を消去するように構成
したものがある。
となる部位に他の光源12を配設し、光源6からの照明光
L1と前記光源12からの照明光L2とで貼込原稿2および原
稿台紙4を照明することで影部10を消去するように構成
したものがある。
[発明が解決しようとする課題] 然しながら、この場合、2つの光源6および12が必要
なため装置が大型で且つ高価になる不都合が生じる。ま
た、2つの光源6および12を用いた場合、貼込原稿2お
よび原稿台紙4の位置が変動すると照明光L1、L2による
照明位置aが分離するため、CCDカメラ8によって読み
取られる画像にむらの生じる不都合が指摘されている。
なため装置が大型で且つ高価になる不都合が生じる。ま
た、2つの光源6および12を用いた場合、貼込原稿2お
よび原稿台紙4の位置が変動すると照明光L1、L2による
照明位置aが分離するため、CCDカメラ8によって読み
取られる画像にむらの生じる不都合が指摘されている。
一方、画像情報を担持した原稿が印画紙等のような表
面反射のあるものの場合、当該表面反射光がCCDカメラ
8に入射すると画像品質が著しく劣化してしまう。例え
ば、貼込原稿2が編目印画紙の場合では照明光L1の正反
射方向に対して約±45゜の範囲に表面反射光が反射する
ことが知られている。従って、前記表面反射光をCCDカ
メラ8に入射させないためには、照明光L1と画像情報を
含む反射光Rとのなす角度θが約±45゜以上となるよう
光源6の位置を設定しなければならない。この場合、光
源6の配置条件が制約されるばかりでなく、照明光L1と
反射光Rとのなす角度θが大きくなるため、CCDカメラ
8に到達する反射光Rの光量が大幅に減少してしまう。
また、2つの光源6および12を用いた場合、角度θが大
きく設定されているため、貼込原稿2および原稿台紙4
の位置が変動した時の照明光L1、L2による照明位置aの
分離は一層顕著なものとなり、CCDカメラ8によって読
み取られる画像に生じるむらが大きく、高精度な画像を
得ることが出来なくなるという不都合が生じる。
面反射のあるものの場合、当該表面反射光がCCDカメラ
8に入射すると画像品質が著しく劣化してしまう。例え
ば、貼込原稿2が編目印画紙の場合では照明光L1の正反
射方向に対して約±45゜の範囲に表面反射光が反射する
ことが知られている。従って、前記表面反射光をCCDカ
メラ8に入射させないためには、照明光L1と画像情報を
含む反射光Rとのなす角度θが約±45゜以上となるよう
光源6の位置を設定しなければならない。この場合、光
源6の配置条件が制約されるばかりでなく、照明光L1と
反射光Rとのなす角度θが大きくなるため、CCDカメラ
8に到達する反射光Rの光量が大幅に減少してしまう。
また、2つの光源6および12を用いた場合、角度θが大
きく設定されているため、貼込原稿2および原稿台紙4
の位置が変動した時の照明光L1、L2による照明位置aの
分離は一層顕著なものとなり、CCDカメラ8によって読
み取られる画像に生じるむらが大きく、高精度な画像を
得ることが出来なくなるという不都合が生じる。
本発明は前記の不都合を克服するためになされたもの
であって、原稿の表面反射光を受光することがなく、高
品質、高精度な画像を得ることの出来る画像読取装置を
提供することを目的とする。
であって、原稿の表面反射光を受光することがなく、高
品質、高精度な画像を得ることの出来る画像読取装置を
提供することを目的とする。
また、本発明は現行の貼込跡のない高品質、高精度な
画像を簡単な構成で得ることの出来る画像読取装置を提
供することを目的とする。
画像を簡単な構成で得ることの出来る画像読取装置を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 前記の目的を達成するために、本発明は、 原稿面の法線に対して照明角度αだけ傾斜した方向よ
り前記原稿面に照明光を導く原稿照明手段と、 前記法線に対して読取角度βだけ傾斜した方向より前
記原稿面による照明光の画像情報を含む反射光を読み取
る画像読取手段とを備え、 前記原稿面の表面反射の影響を除去する角度を前記照
明光の正反射方向に対し±φ(>0)として、照明角度
αおよび読取角度βを、 −α−φ≧β>−90゜ または、 −α+φ≦β<90゜ となるように設定することを特徴とする。
り前記原稿面に照明光を導く原稿照明手段と、 前記法線に対して読取角度βだけ傾斜した方向より前
記原稿面による照明光の画像情報を含む反射光を読み取
る画像読取手段とを備え、 前記原稿面の表面反射の影響を除去する角度を前記照
明光の正反射方向に対し±φ(>0)として、照明角度
αおよび読取角度βを、 −α−φ≧β>−90゜ または、 −α+φ≦β<90゜ となるように設定することを特徴とする。
また、本発明は、 原稿面の法線に対して照明角度αだけ傾斜した方向よ
り前記原稿面に照明光を導く原稿照明手段と、 前記法線に対して読取角度βだけ傾斜した方向より前
記原稿面による照明光の画像情報を含む反射光を読み取
る画像読取手段とを備え、 照明角度αおよび読取角度βを、 |β|>|α|且つαβ>0 となるように設定することを特徴とする。
り前記原稿面に照明光を導く原稿照明手段と、 前記法線に対して読取角度βだけ傾斜した方向より前
記原稿面による照明光の画像情報を含む反射光を読み取
る画像読取手段とを備え、 照明角度αおよび読取角度βを、 |β|>|α|且つαβ>0 となるように設定することを特徴とする。
[作用] 以上のように構成される本発明の画像読取装置におい
ては、画像読取手段は原稿照明手段によって照明された
原稿からの反射光の中、表面反射光を除去した画像情報
のみの反射光を受光し、これより所望の画像情報を読み
取る。
ては、画像読取手段は原稿照明手段によって照明された
原稿からの反射光の中、表面反射光を除去した画像情報
のみの反射光を受光し、これより所望の画像情報を読み
取る。
また、画像読取手段は原稿照明手段によって照明され
た原稿からの反射光の中、照明光によって原稿の周縁部
に形成された影部以外の反射光を受光し、これより原稿
の貼込跡のない画像情報を読み取る。
た原稿からの反射光の中、照明光によって原稿の周縁部
に形成された影部以外の反射光を受光し、これより原稿
の貼込跡のない画像情報を読み取る。
[実施例] 次に、本発明に係る画像読取装置について好適な実施
例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
第1図および第2図において、参照符号20は本実施例
に係る画像読取装置を示す。この場合、画像読取装置20
は矢印X方向に副走査搬送される原稿台紙22および前記
原稿台紙22に貼着される貼込原稿24を照明光Lにより主
走査方向(矢印Z方向)に照明する原稿照明手段26と、
原稿台紙22および貼込原稿24からの反射光Rに基づいて
画像を読み取る画像読取手段28とから基本的に構成され
る。
に係る画像読取装置を示す。この場合、画像読取装置20
は矢印X方向に副走査搬送される原稿台紙22および前記
原稿台紙22に貼着される貼込原稿24を照明光Lにより主
走査方向(矢印Z方向)に照明する原稿照明手段26と、
原稿台紙22および貼込原稿24からの反射光Rに基づいて
画像を読み取る画像読取手段28とから基本的に構成され
る。
原稿照明手段26はハロゲンランプ、キセノンランプ等
の点状の光源30と、多数の光ファイバを束ねてなり前記
光源30から出力される照明光Lを原稿台紙22および貼込
原稿24へと導く光ファイババンドル32と、前記照明光L
を原稿台紙22上の主走査方向(矢印Z方向)に沿って集
光する円柱レンズ34とを含む。
の点状の光源30と、多数の光ファイバを束ねてなり前記
光源30から出力される照明光Lを原稿台紙22および貼込
原稿24へと導く光ファイババンドル32と、前記照明光L
を原稿台紙22上の主走査方向(矢印Z方向)に沿って集
光する円柱レンズ34とを含む。
光源30はその周囲が回転楕円面状に形成された反射ミ
ラー36によって囲繞され、この反射ミラー36の開口部に
は可視光を透過し赤外光を反射するためのコーティング
が施された赤外線吸収フィルタ38が配設される。また、
前記開口部には赤外線吸収フィルタ38を介して円柱状に
形成された導光部材40が近接配置され、この導光部材40
には光ファイババンドル32を構成する多数の光ファイバ
の一端部が装着される。なお、光ファイバは照明光Lを
原稿台紙22および貼込原稿24の所望の個所に容易に導く
ことが出来るよう可撓性の高いプラスチック光ファイバ
を用いると好適である。
ラー36によって囲繞され、この反射ミラー36の開口部に
は可視光を透過し赤外光を反射するためのコーティング
が施された赤外線吸収フィルタ38が配設される。また、
前記開口部には赤外線吸収フィルタ38を介して円柱状に
形成された導光部材40が近接配置され、この導光部材40
には光ファイババンドル32を構成する多数の光ファイバ
の一端部が装着される。なお、光ファイバは照明光Lを
原稿台紙22および貼込原稿24の所望の個所に容易に導く
ことが出来るよう可撓性の高いプラスチック光ファイバ
を用いると好適である。
光ファイババンドル32を構成する光ファイバの他端部
は湾曲させることで原稿台紙22から所定距離離間した部
位に配設しておき、前記他端部を長尺なハウジング42に
収納することにより原稿台紙22の主走査方向(矢印Z方
向)に沿ってライン状となるよう構成しておく。また、
前記光ファイバの他端部と原稿台紙22との間には主走査
方向(矢印Z方向)に平行となるように円柱レンズ34を
配設する。この場合、円柱レンズ34の光軸44と原稿面に
立てた法線46とのなす照明角度αとする。
は湾曲させることで原稿台紙22から所定距離離間した部
位に配設しておき、前記他端部を長尺なハウジング42に
収納することにより原稿台紙22の主走査方向(矢印Z方
向)に沿ってライン状となるよう構成しておく。また、
前記光ファイバの他端部と原稿台紙22との間には主走査
方向(矢印Z方向)に平行となるように円柱レンズ34を
配設する。この場合、円柱レンズ34の光軸44と原稿面に
立てた法線46とのなす照明角度αとする。
一方、画像読取手段28は結像レンズ48と前記結像レン
ズ48によって集光された反射光Rを光電変換し画像信号
とするCCD50から構成される。この場合、結像レンズ48
の光軸と原稿面に立てた法線46とのなす読取角度をβと
する。
ズ48によって集光された反射光Rを光電変換し画像信号
とするCCD50から構成される。この場合、結像レンズ48
の光軸と原稿面に立てた法線46とのなす読取角度をβと
する。
本実施例に係る画像読取装置は基本的には以上のよう
に構成されるものであり、次にその作用並びに効果につ
いて説明する。
に構成されるものであり、次にその作用並びに効果につ
いて説明する。
先ず、光源30から出力された照明光Lは反射ミラー36
によって集光され、赤外線吸収フィルタ38を介して導光
部材40より光ファイババンドル32の一端部に入射する。
継いで、前記照明光Lは光ファイババンドル32を構成す
る多数の光ファイバを介して光ファイババンドル32の他
端部まで導かれた後、当該他端部より円柱レンズ34を介
して原稿台紙22および貼込原稿24の主走査方向(矢印Z
方向)に沿って照射される。
によって集光され、赤外線吸収フィルタ38を介して導光
部材40より光ファイババンドル32の一端部に入射する。
継いで、前記照明光Lは光ファイババンドル32を構成す
る多数の光ファイバを介して光ファイババンドル32の他
端部まで導かれた後、当該他端部より円柱レンズ34を介
して原稿台紙22および貼込原稿24の主走査方向(矢印Z
方向)に沿って照射される。
一方、照明光Lによって照明された原稿台紙22および
貼込原稿24からは画像情報を含む反射光Rが得られる。
この反射光Rは結像レンズ48を介してCCD50上に集光さ
れ、光電変換されて画像信号となる。なお、原稿台紙22
および貼込原稿24は図示しない搬送機構によって矢印X
方向に副走査搬送されるため、その全面の画像情報がCC
D50によって読み取られることになる。
貼込原稿24からは画像情報を含む反射光Rが得られる。
この反射光Rは結像レンズ48を介してCCD50上に集光さ
れ、光電変換されて画像信号となる。なお、原稿台紙22
および貼込原稿24は図示しない搬送機構によって矢印X
方向に副走査搬送されるため、その全面の画像情報がCC
D50によって読み取られることになる。
ここで、貼込原稿24に対する照明角度αと読取角度β
との関係について説明する。なお、座標系は原稿面に立
てた法線46の方向をYとする右手座標系を選択し、この
座標系に従って角度の正負を設定する。
との関係について説明する。なお、座標系は原稿面に立
てた法線46の方向をYとする右手座標系を選択し、この
座標系に従って角度の正負を設定する。
先ず、貼込原稿24の表面反射の影響を除去する角度関
係について説明する。第3図は表面が凹凸状に形成され
た、所謂、絹目印画紙からなる貼込原稿24に照明光Lが
入射する場合を示したものである。この貼込原稿24は原
稿台紙22上に貼着されるベース56と、ベース56上に形成
される光拡散反射層58と、画像情報を担持した乳剤層60
と、乳剤層60を保護する表面コート層62とから構成され
る。
係について説明する。第3図は表面が凹凸状に形成され
た、所謂、絹目印画紙からなる貼込原稿24に照明光Lが
入射する場合を示したものである。この貼込原稿24は原
稿台紙22上に貼着されるベース56と、ベース56上に形成
される光拡散反射層58と、画像情報を担持した乳剤層60
と、乳剤層60を保護する表面コート層62とから構成され
る。
この場合、照明光Lは光拡散反射層58によって反射さ
れ画像情報を担持した拡散光として領域64内に射出され
るとともに、一部が表面コート層62の表面によって反射
され表面散乱反射光として領域66内に射出される。従っ
て、正反射光Pに対する表面散乱反射光の広がりの角度
を±φ(φ>0)とすると、反射光Rから表面反射の影
響を除去するためには、 −α−φ≧β>−90゜ …(1a) または、 −α+φ≦β<90゜ …(1b) となるように照明角度αおよび読取角度βを設定すれば
よい。読取角度βは第4図の斜線部で示す範囲となる。
れ画像情報を担持した拡散光として領域64内に射出され
るとともに、一部が表面コート層62の表面によって反射
され表面散乱反射光として領域66内に射出される。従っ
て、正反射光Pに対する表面散乱反射光の広がりの角度
を±φ(φ>0)とすると、反射光Rから表面反射の影
響を除去するためには、 −α−φ≧β>−90゜ …(1a) または、 −α+φ≦β<90゜ …(1b) となるように照明角度αおよび読取角度βを設定すれば
よい。読取角度βは第4図の斜線部で示す範囲となる。
この場合、画像読取手段28には表面コート層62による
表面散乱反射光は到達せず、画像情報を担持した反射光
Rのみが導かれる。この結果、CCD50は結像レンズ48を
介して画像情報のみを担持した反射光Rを画像信号に変
換することになり、当該画像信号を用いて高品質な再生
画像を得ることが出来る。
表面散乱反射光は到達せず、画像情報を担持した反射光
Rのみが導かれる。この結果、CCD50は結像レンズ48を
介して画像情報のみを担持した反射光Rを画像信号に変
換することになり、当該画像信号を用いて高品質な再生
画像を得ることが出来る。
一方、原稿面の照度は1/cosαに比例するため、照明
角度αが±45゜を越えると急速に低下する。そこで、表
面反射の影響を除去するとともに照度低下を防止し画像
を高精度に読み取るためには、 −α−φ≧β>−90゜且つ45゜>|α| …(2a) または、 −α+φ≦β<90゜且つ45゜>|α| …(2b) となるように照明角度αを設定すればよい。
角度αが±45゜を越えると急速に低下する。そこで、表
面反射の影響を除去するとともに照度低下を防止し画像
を高精度に読み取るためには、 −α−φ≧β>−90゜且つ45゜>|α| …(2a) または、 −α+φ≦β<90゜且つ45゜>|α| …(2b) となるように照明角度αを設定すればよい。
また、照明角度αと角度φがある程度大きくなると、
(1b)、(2b)式における読取角度βが原稿面に対して
浅くなってしまい、これにより不都合が生じる。例え
ば、貼込原稿24の原稿面がY方向に変動した場合に読取
位置が変動したり、あるいは前記貼込原稿24の原稿面を
プラテンガラスで押さえる場合に前記プラテンガラスの
厚みによって非点収差が生じる。そこで、画像をさらに
高精度に読み取るためには、(1b)、(2b)式の条件を
削除し、さらに読取角度βの実用的な範囲を、 45゜≧|β| …(3) として、 −α−φ≧β≧−45゜且つ45゜>|α| …(4) となるように読取角度βを設定すればよい。この場合、
読取角度βは第5図の斜線部で示す範囲となる。
(1b)、(2b)式における読取角度βが原稿面に対して
浅くなってしまい、これにより不都合が生じる。例え
ば、貼込原稿24の原稿面がY方向に変動した場合に読取
位置が変動したり、あるいは前記貼込原稿24の原稿面を
プラテンガラスで押さえる場合に前記プラテンガラスの
厚みによって非点収差が生じる。そこで、画像をさらに
高精度に読み取るためには、(1b)、(2b)式の条件を
削除し、さらに読取角度βの実用的な範囲を、 45゜≧|β| …(3) として、 −α−φ≧β≧−45゜且つ45゜>|α| …(4) となるように読取角度βを設定すればよい。この場合、
読取角度βは第5図の斜線部で示す範囲となる。
次に、貼込原稿24の貼込跡を除去する角度関係につい
て説明する。第6図において、貼込原稿24を照明角度α
で照明した場合、貼込原稿24の周縁部には照明光Lによ
って照明されない影部54が生じる。この場合、読取角度
|β|を照明光L側であって前記照明角度|β|よりも
大きい角度に設定すれば、画像読取手段28は前記影部54
を読み込むことがなく、従って、貼込跡が除去されるこ
とになる。すなわち、 |β|>|α|且つαβ>0 …(5) となるように照明角度αおよび読取角度βを設定すれば
よい。この場合、読取角度βは第7図の斜線部で示す範
囲となる。
て説明する。第6図において、貼込原稿24を照明角度α
で照明した場合、貼込原稿24の周縁部には照明光Lによ
って照明されない影部54が生じる。この場合、読取角度
|β|を照明光L側であって前記照明角度|β|よりも
大きい角度に設定すれば、画像読取手段28は前記影部54
を読み込むことがなく、従って、貼込跡が除去されるこ
とになる。すなわち、 |β|>|α|且つαβ>0 …(5) となるように照明角度αおよび読取角度βを設定すれば
よい。この場合、読取角度βは第7図の斜線部で示す範
囲となる。
さらに、貼込原稿24の表面反射の影響および貼込跡を
除去するとともに、画像を高精度に読み取るためには、
(4)、(5)式の条件を併合した照明角度αおよび読
取角度βを設定すればよい。この場合、読取角度βは第
8図の斜線部で示す範囲となる。なお、第1図および第
2図は照明角度αおよび読取角度βをこのような範囲に
設定した場合の実施例である。
除去するとともに、画像を高精度に読み取るためには、
(4)、(5)式の条件を併合した照明角度αおよび読
取角度βを設定すればよい。この場合、読取角度βは第
8図の斜線部で示す範囲となる。なお、第1図および第
2図は照明角度αおよび読取角度βをこのような範囲に
設定した場合の実施例である。
ここで、上述した説明における表面散乱反射光の広が
り角度φに関して“THE THEORY OF THE PHOTOGRAPHIC P
ROCESS(FOURTH EDITION),1977,MACHMILLAN PUBLISHIN
G Co.,Inc.U.S.A. P491〜P493"に記載された内容によれ
ば、絹目印画紙の場合において±φ=±45゜の範囲で反
射濃度が大きく変化する事実が得られている。そこで、
この事実に基づき角度φを45゜とした場合、例えば、照
明角度をα=−15゜とし、読取角度をβ=−30゜とした
場合において、貼込原稿24からの表面反射の影響および
反射光量の減少を回避して高品質な画像を得ることが出
来る。また、CCD50は照明光Lによって生じる影部54を
読み取ることがなく、貼込跡のない高品質な画像を得る
ことが出来るとともに、従来技術の如く、2系統の照明
手段を用いて影部54を消去する必要がないため、画像読
取装置20の構成を極めて簡易なものとすることが出来
る。
り角度φに関して“THE THEORY OF THE PHOTOGRAPHIC P
ROCESS(FOURTH EDITION),1977,MACHMILLAN PUBLISHIN
G Co.,Inc.U.S.A. P491〜P493"に記載された内容によれ
ば、絹目印画紙の場合において±φ=±45゜の範囲で反
射濃度が大きく変化する事実が得られている。そこで、
この事実に基づき角度φを45゜とした場合、例えば、照
明角度をα=−15゜とし、読取角度をβ=−30゜とした
場合において、貼込原稿24からの表面反射の影響および
反射光量の減少を回避して高品質な画像を得ることが出
来る。また、CCD50は照明光Lによって生じる影部54を
読み取ることがなく、貼込跡のない高品質な画像を得る
ことが出来るとともに、従来技術の如く、2系統の照明
手段を用いて影部54を消去する必要がないため、画像読
取装置20の構成を極めて簡易なものとすることが出来
る。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、原稿照明手段を用い
て原稿面を照明角度αで照明するとともに、画像読取手
段によって前記原稿からの反射光を読取角度βで読み取
るように構成している。この場合、原稿面の表面反射の
影響を除去することの出来る角度範囲を−φ乃至+φと
した際、 −α−φ≧β>−90゜ または、 −α+φ≦β<90゜ に設定することで、画像情報を含まない原稿の表面反射
光が前記画像読取手段に到達することがなく、画像情報
のみを担持した原稿からの反射光によって極めて高品質
な画像を形成することの出来る信号を得ることが可能と
なる。
て原稿面を照明角度αで照明するとともに、画像読取手
段によって前記原稿からの反射光を読取角度βで読み取
るように構成している。この場合、原稿面の表面反射の
影響を除去することの出来る角度範囲を−φ乃至+φと
した際、 −α−φ≧β>−90゜ または、 −α+φ≦β<90゜ に設定することで、画像情報を含まない原稿の表面反射
光が前記画像読取手段に到達することがなく、画像情報
のみを担持した原稿からの反射光によって極めて高品質
な画像を形成することの出来る信号を得ることが可能と
なる。
また、45゜>|α|に設定することで原稿面の照度低
下を防止して画像情報を高精度に読み取ることが出来
る。
下を防止して画像情報を高精度に読み取ることが出来
る。
さらに、45゜≧|β|に設定することで原稿面の変動
による読取誤差を最小限にすることが出来る。
による読取誤差を最小限にすることが出来る。
さらにまた、|β|>|α|且つαβ>0に設定する
ことで原稿の周縁部に生じる貼込跡等の陰影を読み取る
ことがなく、一層高品質な画像を得ることが出来る。こ
の場合、前記陰影を消去するために複数系統の原稿照明
手段を設ける必要がなく、装置自体を簡易で且つ小型な
ものとすることが可能となる利点も得られる。
ことで原稿の周縁部に生じる貼込跡等の陰影を読み取る
ことがなく、一層高品質な画像を得ることが出来る。こ
の場合、前記陰影を消去するために複数系統の原稿照明
手段を設ける必要がなく、装置自体を簡易で且つ小型な
ものとすることが可能となる利点も得られる。
第1図は本発明に係る画像読取装置の一実施例を示す概
略構成斜視図、 第2図は第1図に示す画像読取装置の側面説明図、 第3図は絹目印画紙を原稿として用いた場合の入射光と
反射光との関係説明図、 第4図、第5図、第7図および第8図は読取角度範囲の
説明図、 第6図は貼込原稿を用いた場合の入射光と反射光との関
係説明図、 第9図は従来技術としての画像読取装置の構成説明図で
ある。 20……画像読取装置、22……原稿台紙 24……貼込原稿、26……原稿照明手段 28……画像読取手段、30……光源 50……CCD
略構成斜視図、 第2図は第1図に示す画像読取装置の側面説明図、 第3図は絹目印画紙を原稿として用いた場合の入射光と
反射光との関係説明図、 第4図、第5図、第7図および第8図は読取角度範囲の
説明図、 第6図は貼込原稿を用いた場合の入射光と反射光との関
係説明図、 第9図は従来技術としての画像読取装置の構成説明図で
ある。 20……画像読取装置、22……原稿台紙 24……貼込原稿、26……原稿照明手段 28……画像読取手段、30……光源 50……CCD
Claims (3)
- 【請求項1】原稿面の法線に対して照明角度αだけ傾斜
した方向より前記原稿面に照明光を導く原稿照明手段
と、 前記法線に対して読取角度βだけ傾斜した方向より前記
原稿面による照明光の画像情報を含む反射光を読み取る
画像読取手段とを備え、 前記原稿面の表面反射の影響を除去する角度を前記照明
光の正反射方向に対し±φ(>0)として、照明角度α
および読取角度βを、 −α−φ≧β>−90゜ または、 −α+φ≦β<90゜ となるように設定することを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項2】原稿面の法線に対して照明角度αだけ傾斜
した方向より前記原稿面に照明光を導く原稿照明手段
と、 前記法線に対して読取角度βだけ傾斜した方向より前記
原稿面による照明光の画像情報を含む反射光を読み取る
画像読取手段とを備え、 照明角度αおよび読取角度βを、 |β|>|α|且つαβ>0 となるように設定することを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項3】請求項2記載の装置において、 原稿面の表面反射の影響を除去する角度を照明光の正反
射方向に対し±φ(>0)として、照明角度αおよび読
取角度βを、 −α−φ≧β>−90゜ または、 −α+φ≦β<90゜ となるように設定することを特徴とする画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1222360A JP2612615B2 (ja) | 1988-09-02 | 1989-08-28 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63-218374 | 1988-09-02 | ||
JP21837488 | 1988-09-02 | ||
JP1222360A JP2612615B2 (ja) | 1988-09-02 | 1989-08-28 | 画像読取装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02168767A JPH02168767A (ja) | 1990-06-28 |
JP2612615B2 true JP2612615B2 (ja) | 1997-05-21 |
Family
ID=26522531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1222360A Expired - Fee Related JP2612615B2 (ja) | 1988-09-02 | 1989-08-28 | 画像読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2612615B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5335553A (en) * | 1990-11-15 | 1994-08-09 | Tokyo Gas Co. Ltd. | Fluidic gas meter provided with a printed wiring board |
JP4669713B2 (ja) * | 2005-02-18 | 2011-04-13 | 株式会社リコー | 画像読取装置及び画像形成装置 |
-
1989
- 1989-08-28 JP JP1222360A patent/JP2612615B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02168767A (ja) | 1990-06-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS63314963A (ja) | 原稿照明装置 | |
US4987499A (en) | Image reading device | |
CA1162591A (en) | Apparatus for point to point and line by line recording of image information | |
JPH07225434A (ja) | 画像読取装置 | |
JP2612615B2 (ja) | 画像読取装置 | |
US7209618B2 (en) | Scanner transparent media adapter using fiber optic face plate | |
JPS6276858A (ja) | 透視オリジナルを走査する際のキヤリエ効果を除去する装置 | |
JPS62145960A (ja) | 画像読取装置 | |
US6480303B1 (en) | Light amount distribution control device | |
JP2584773B2 (ja) | 画像読取装置 | |
JP3083600B2 (ja) | 複写装置 | |
JPS62224161A (ja) | 画像読取装置 | |
CA2113602C (en) | Photographic printing apparatus | |
JPH046297Y2 (ja) | ||
JP2565765B2 (ja) | 画像読取装置 | |
US4165176A (en) | Photographic film measurement with interchangeable light guiding modules | |
JP2556574Y2 (ja) | 画像読取装置 | |
JP2705144B2 (ja) | 座標入力手段を有した画像読取装置 | |
JPS6236968A (ja) | 原稿読取装置 | |
JPH089967Y2 (ja) | 原稿読取装置 | |
JPS6313174B2 (ja) | ||
JPH0594517A (ja) | 光学検査装置用画像入力装置 | |
JPH08114865A (ja) | 画像読取装置 | |
JPH06152858A (ja) | 1次元イメージセンサユニット | |
JPH0267866A (ja) | 画像読取装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |