JPH06233602A - 田植機 - Google Patents

田植機

Info

Publication number
JPH06233602A
JPH06233602A JP5044652A JP4465293A JPH06233602A JP H06233602 A JPH06233602 A JP H06233602A JP 5044652 A JP5044652 A JP 5044652A JP 4465293 A JP4465293 A JP 4465293A JP H06233602 A JPH06233602 A JP H06233602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seedling
seedling box
box
cam
planting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5044652A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3306960B2 (ja
Inventor
Isao Ishida
石田  伊佐男
Masabumi Saeki
正文 佐伯
Hideo Izeki
秀夫 井関
Satoru Kato
哲 加藤
Sumi Fukushima
寿美 福島
Shinichiro Yano
真一郎 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP04465293A priority Critical patent/JP3306960B2/ja
Publication of JPH06233602A publication Critical patent/JPH06233602A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3306960B2 publication Critical patent/JP3306960B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 植付部内の伝動系を簡略化する。 【構成】 苗箱を所定の搬送経路に沿って搬送する苗箱
送り装置と、該搬送経路の適所で苗箱から苗を押し出す
苗押出し装置と、苗を1株づつ植込杆の苗取り位置へ搬
送する苗搬送ベルトと、前記苗押出し装置によって苗箱
から押し出された苗を前記苗搬送ベルトの上に移し変え
る苗受渡し装置とが植付部に設けられた田植機であっ
て、植付部に入力された回転動力を横方向に伝動する第
1伝動軸と、該第1伝動軸より伝動される第2伝動軸と
を平行に配設し、前記第1伝動軸には、前記植込杆へ伝
動する伝動部材と、前記苗搬送ベルトへ伝動する伝動部
材と、前記第2伝動軸への伝動を入り切りするとともに
伝動を切った時に当該第2伝動軸を所定位置で停止させ
る定位置停止クラッチとを取り付け、また前記第2伝動
軸には、前記苗箱送り装置駆動用のカムと、前記苗押出
し装置駆動用のカムと、前記苗受渡し装置駆動用のカム
とを取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、苗を苗箱ごと装填する
ようにした田植機における植付部の伝動構成に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】複数のポットを並設した苗箱で育成した
苗を苗箱ごと植付部に装填し、該苗箱からポット苗を取
り出しながら植付けを行うように構成した田植機があ
る。この種の田植機に使用する苗箱は可撓性を有し、こ
の苗箱を所定形状、例えば略U字状の搬送経路に沿って
搬送しつつ、その搬送経路の下部で苗箱のポットから苗
を押し出し、これを植込杆の苗取り位置に供給するよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の田植機の植
付部には、植込杆の他に、該植込杆の苗取り位置に苗を
供給するための装置として、苗箱を所定の搬送経路に沿
って搬送する苗箱送り装置、前記搬送経路の下部で苗箱
から苗を押し出す苗押出し装置、苗を1株づつ苗取り位
置に搬送する苗搬送ベルト、前記苗押出し装置によって
苗箱から押し出された苗を前記苗搬送ベルトの上に移し
変える苗受渡し装置等が設けられているが、これら各装
置に伝動する伝動系を能率的に無駄なくコンパクトに構
成するのが難しく、伝動系が複雑化したり、装置的に大
型化するという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決することを課題とするもので、このため本発明は次の
ような構成とした。すなわち、本発明にかかる田植機
は、苗箱を所定の搬送経路に沿って搬送する苗箱送り装
置と、該搬送経路の適所で苗箱から苗を押し出す苗押出
し装置と、苗を1株づつ植込杆の苗取り位置へ搬送する
苗搬送ベルトと、前記苗押出し装置によって苗箱から押
し出された苗を前記苗搬送ベルトの上に移し変える苗受
渡し装置とが植付部に設けられた田植機であって、植付
部に入力された回転動力を横方向に伝動する第1伝動軸
と、該第1伝動軸より伝動される第2伝動軸とを平行に
配設し、前記第1伝動軸には、前記植込杆へ伝動する伝
動部材と、前記苗搬送ベルトへ伝動する伝動部材と、前
記第2伝動軸への伝動を入り切りするとともに伝動を切
った時に当該第2伝動軸を所定位置で停止させる定位置
停止クラッチとを取り付け、さらに前記第2伝動軸に
は、前記苗箱送り装置駆動用のカムと、前記苗押出し装
置駆動用のカムと、前記苗受渡し装置駆動用のカムとを
取り付けたことを特徴としている。
【0005】
【作用】植付部に入力された回転動力は、第1伝動軸よ
り各伝動部材によって植込杆および苗搬送ベルトに伝え
られるとともに、さらに第1伝動軸より定位置停止クラ
ッチを介して第2伝動軸に動力が伝えられ、第2伝動軸
に取り付けた各カムによって苗箱送り装置、苗押出し装
置および苗受渡し装置を駆動する。定位置停止クラッチ
を切ると、植込杆および苗搬送ベルトは駆動されたまま
であるが、苗箱送り装置、苗押出し装置および苗受渡し
装置の駆動が停止されるので、苗取り位置に苗が供給さ
れず、圃場への苗植付けが行われなくなる。
【0006】植付部内を横方向に伝動する軸は第1伝動
軸および第2伝動軸の2本だけであるので、植付部の伝
動系の構成が簡略化され、植付部全体のコンパクト化、
コストダウンが可能となる。
【0007】
【実施例】図1乃至図26は本発明の1実施例をあらわ
している。この田植機1は、四輪走行車両である本機2
に6条植の植付部3と施肥装置4が装着されており、全
体で乗用型施肥田植機として構成されている。植付部3
は本機2の後部に設けた平行リンク装置5に取り付けら
れ、本機2に対して昇降自在となっている。なお、平行
リンク装置5は油圧シリンダ6によって上下動させられ
る。
【0008】植付部3は苗箱ごと苗を装填する方式であ
り、伝動ケース10等で構成されるフレームに、植付条
数分の植付装置12と、該植付装置の苗取り位置に苗を
1株づつ供給するための苗供給用の各装置とが組み付け
られている。苗供給用の各装置とは、苗箱送り台14、
該苗箱送り台に設けた自動苗箱送り装置15、苗箱送り
台14の苗押出し位置で苗箱から苗を押し出す苗押出し
装置16、該苗押出し装置によって押し出された苗を後
記苗搬送ベルト19に受け渡しする苗受渡し装置17、
該苗受渡し装置の補助をする苗落とし装置18、前記苗
受渡し装置17から受け取った苗を植付装置12の苗取
り位置へ搬送する苗搬送ベルト19等である。
【0009】使用する苗箱は可撓性を有する合成樹脂材
料で一体成形したものであって、図29乃至図31に示
す構造をしている。すなわち、苗箱300は、上部に開
口する育苗ポット301,…が縦横に整列状態で並んで
おり、各ポットの底部に3本の放射状スリット302を
有する苗押出し孔303が形成されている。この苗押出
し孔303は水抜きも兼ねている。長手方向を縦、それ
と直交する方向を横とすると、縦方向についてはポット
間隔が一定ピッチpであり、横方向については中央部に
ポットとポットの間隔が広くなった境界部306が設け
られ、その両側に横1列当たり同数づつ(例えば7個づ
つ)ポットが等間隔で配置されている。したがって、帯
状の境界部306を挟んで育苗ポットが左右2群に分け
られた状態となっている。苗箱の左右縁部は案内用の耳
部307となっており、該耳部にポットの縦方向のピッ
チpと同ピッチで平面視四角形の爪穴308が形成され
ている。耳部307の先端部309はほぼ直角に下向き
に屈曲している。苗箱300は全体に薄肉に形成されて
おり、前後および左右方向の可撓性を有する。ポット3
01,…内に床土を入れて播種し、一定大きさの成苗3
10になるまで育成する。
【0010】以下、植付部3の各部について説明する。
【0011】苗箱送り台14は、苗箱載せ部21と苗箱
搬送部22と空箱収納部23とからなる。苗箱載せ部2
1は上下2段構造であって、上段の苗箱載せ部21
(A)および下段の苗箱載せ部(B)は共に前部が上位
となるよう傾斜させられており、それぞれの後端部で互
いに合流している。そして、この合流部26で苗箱搬送
部22の始端に接続している。苗箱搬送部22は側面視
で略U字状を呈し、そのU字の後側の端部が始端で、U
字の前側の端部が終端となっている。空箱収納部23は
苗箱搬送部22の終端部の前方に設けられ、空の苗箱を
複数枚積み重ねて保持することのできるスペースを有す
る。
【0012】苗箱の流れについて述べると、苗箱載せ部
21に載置されている苗箱300が苗箱搬送部22を始
端側から終端側に送られ、苗箱搬送部22の終端部から
放出された苗箱が空箱収納部23に回収される。この苗
箱の搬送は自動苗箱送り装置15によって行われ、苗箱
は前記1ピッチpづつ間欠的に移動する。搬送途中、苗
箱搬送部22の下部に設けた苗押出し位置27で苗箱内
のポット苗が苗押出し装置16によって後方に押し出さ
れる。苗箱300は可撓性を有するので、曲線状の搬送
経路に沿って搬送することが可能である。なお、上下苗
箱載せ部の合流部26には後述する分流機構が設けられ
ており、始めは下段の苗箱載せ部21(B)の苗箱を苗
箱搬送部22に送り込み、下段の苗箱載せ部21(B)
の苗箱が無くなったならば上段の苗箱載せ部21(A)
の苗箱を苗箱搬送部22に送り込むようになっている。
【0013】図6は図2におけるA矢視図であり、苗箱
搬送部22の供給側部分は、底板44の縁部44aと押
え金具45で苗箱の耳部307を挟んだ状態で苗箱30
0を案内するようになっている。押え金具45の下部に
は、上下に長い長方形の開口部45aが形成されてい
る。
【0014】図7は図2におけるB矢視図である。苗箱
搬送部22の戻し側部分は、苗箱の上面を沿わせる左右
一対の受けパイプ48,48と、苗箱の境界部306の
裏面側に嵌合する案内パイプ49とを備え、両パイプ4
8,48,49で苗箱を挟むようになっている。図示の
如く、左右一対の受けパイプ48,48はその終端部で
連結しており、その連結部48aは中央部が下方にくび
れた形状となり、また、この連結部48aのくびれに対
応して、案内パイプ49の終端部付近49aは受けパイ
プ寄りに屈曲している。このため、苗箱搬送部22の終
端から放出される直前の苗箱300(X)が、図示の如
く、下に凸となるよう送り方向と交差する方向に曲げら
れる。このようにすると苗箱300(X)の前後方向の
剛性が高くなるので、放出時に苗箱が送り方向(前後方
向)に必要以上に折れ曲がらなくなり、空箱収納部23
にうまく回収できるのである。
【0015】自動苗箱送り装置15は図8および図9に
示す構成となっている。50は自動送り杆で、押え金具
45の開口部45aに挿入され苗箱の爪穴308の下部
壁面に係合する自動送り爪51を有する。この自動送り
杆50は、揺動アーム53の先端部に設けたローラ軸5
4にトルクばね55を介して苗箱経路側に付勢された状
態で取り付けられており、揺動アーム53が支軸57を
中心として揺動するのにともない上下動するようになっ
ている。自動送り杆50が下限位置にあるとき、自動送
り爪51が苗押出し位置27に位置するよう設定されて
いる。揺動アーム53は苗送りロッド58を介して駆動
される。60は制止杆で、前記開口部45aに挿入され
苗箱の爪穴308の上部壁面に係合する制止爪61を有
する。この制止杆60は、支軸62に回動自在に軸支さ
れており、下端部は前記ローラ軸54に摺動自在に当接
している。このため、揺動アーム53が上動すると、制
止杆60の下部が右方へ押され制止爪61が爪穴308
から外れるようになっている。さらに、制止杆60が一
定以上押されると、これが自動送り杆50の係合片50
aに係合して自動送り爪51も爪穴308から外れる。
また、65は板ばねブレーキで、フック部65aが爪穴
308に係合することにより、苗箱が自重で落下するの
を防止する作用をしている。次に、図10〜図12に基
づいて苗送り動作を説明する。
【0016】図10は揺動アーム53が下に揺動した状
態をあらわし、自動送り杆50の自動送り爪51および
制止杆60の制止爪61が開口部45aに嵌合してお
り、制止爪61によって苗箱の爪穴308の上部壁面
(初期状態の場合は苗箱の下端面)が受け止められて苗
箱300が静止状態に保持されている。
【0017】図11は揺動アーム53が上に揺動した状
態をあらわし、自動送り杆50が上動することにより自
動送り爪51が爪穴308の上部壁面に沿って摺動し自
動送り爪51が爪穴308から押し出されるとともに、
ローラ軸54に押されて制止杆60の下部が後方に回動
して制止爪61も爪穴308から外れる。板ばねブレー
キ65の作用によって、苗箱300はそのままの位置に
保持される。
【0018】図11の状態から揺動アーム53が下向き
に回動すると、図12に示すように自動送り杆50の自
動送り爪51が爪穴308に嵌合する。この時点ではま
だ制止杆60の制止爪61は爪穴308から外れてい
る。この状態でさらに揺動アーム53が回動することに
より、自動送り爪51が爪穴308の下部壁面を押し下
げて苗箱300を1ピッチp分だけ搬送する。なお、上
部の苗箱は自重で落下する。揺動アーム53が下死点ま
で回動すると、ローラ軸54による規制が解除されて制
止爪61が爪穴308に嵌合し、図10の状態に戻る。
【0019】苗箱送り台14は上記自動苗箱送り装置1
5とは別に手動苗箱送り装置69を備えている。図8お
よび図9における70は手動送り杆で、前記自動送り爪
51と同様の手動送り爪71を有し、手動レバー73の
中間部に設けたローラ軸74にトルクばね75を介して
苗箱搬送経路側に付勢された状態で取り付けられてい
る。常時は手動送り杆70が図8であらわされている定
位置にあり、苗箱が1ピッチp移動する周期で、手動送
り爪71が苗箱の爪穴308に嵌合する状態と手動送り
爪71が爪穴308から押し出される状態に揺動してい
る。手動レバー73を図13で示す範囲内で往復動させ
ると、手動レバー73が下向きに回動するときに手動送
り爪71が爪穴308の下部壁面を押し下げて苗箱30
0を1ピッチpづつ送り方向に搬送する。なお、手動レ
バー73を定位置よりも少し上動させると、ローラ軸7
4が制止杆60の上部60aを押えることにより制止杆
60が左回りに回動して制止爪61が爪穴308から外
れるので、手動苗箱送り装置69による苗箱の搬送が可
能となるのである。
【0020】さらに、手動レバーを図14に示す位置ま
で上動させ、手動送り爪71を係止片71aに係合させ
ると、制止杆60が自動送り杆50の係合部50aに係
合して自動送り杆50を後方に回動させるので、自動送
り杆50の自動送り爪51も爪穴308から外れた状態
となり、苗箱が自由落下するようになる。
【0021】前記手動送り杆70は苗箱装填時における
苗箱の落下防止ストッパを兼ねている。76は支軸77
に回動自在に支持されたストッパアームで、その先端屈
曲部76aが手動送り杆70の側面部に形成された突起
70aに係合するようになっている。ストッパアーム7
6は、苗箱の耳部307が通る経路上に設けられてお
り、スプリング78によって苗箱の送り方向と逆向きに
付勢されている。搬送経路上に苗箱300が存在すると
きは、苗箱300に押されてストッパアーム76が図1
5において鎖線で示す位置にあり、手動送り杆70はフ
リーである。しかしながら、搬送経路上に苗箱が無くな
ると、スプリング78の収縮力によってストッパアーム
76が図15において実線で示す位置まで回動し、先端
屈曲部76aと突起70aが係合するので、手動送り杆
70の動作が拘束される。このため、苗箱送り台14の
苗箱が空のときに苗箱300を装填すると、苗箱300
は手動送り杆70の手動送り爪71に一旦受け止め保持
される。このようにしておくと、苗箱装填時に苗箱が苗
箱搬送部22の下部まで急激に落下して苗や苗箱送り装
置15にトラブルが発生するのを防止できる。手動レバ
ー73を操作して手動送り杆71を少し持ち上げれば、
ストッパアームの先端屈曲部76aと突起70aが係合
が外れ手動送り杆70がフリーとなるので、保持されて
いた苗箱が落下可能となる。苗箱が落下することによ
り、ストッパアーム76は押されて鎖線で示す位置にな
る。
【0022】前記スプリング78が遊嵌されているロッ
ド80は連結部材81によって揺動アーム53と連動す
るようになっており、揺動アーム53が上に揺動したと
き、すなわち自動送り爪51および制止爪61が爪穴3
08から外れたときに、スプリング78が押し縮められ
てストッパアーム76の付勢力が増大するようになって
いる。前述の如く、苗送りの直前に自動送り爪51およ
び制止爪61が爪穴308から外れたとき苗箱300は
板ばねブレーキ65によって保持されるようになってい
るが、上方の苗箱の重量がかかると板ばねブレーキ65
だけでは支えきれなくなる。そこで、このときにストッ
パアーム76が上方の苗箱が下動しようとするのを防止
するブレーキとして作用し、板ばねブレーキ65を補佐
するのである。
【0023】また、ストッパアーム76は前記分流機構
の一部を構成している。すなわち、上下苗箱載せ部の合
流部26に切替ストッパ90が回動自在に設けられてお
り、該切替ストッパとストッパアーム76が連結ロッド
91で連結されている。ストッパアーム76が図15に
おける鎖線の位置にあるときは、切替ストッパ90も鎖
線の位置にあり、上段の苗箱載せ部21(A)の苗箱搬
送経路が閉じた状態となっている。このため、始めは下
段の苗箱載せ部21(B)に載置されている苗箱300
が苗箱搬送部22に供給される。下段の苗箱載せ部21
(B)の苗箱が供給し終わり、苗箱300の最後尾がス
トッパアーム76を通過すると、ストッパアーム76に
連動して切替ストッパ90が実線の位置まで回動し、前
記苗箱搬送経路が開放されるので、上段の苗箱載せ部2
1(A)に載置されている苗箱が苗箱搬送部22に供給
されるようになる。
【0024】落下防止ストッパである手動送り杆70と
苗押出し位置27の間に苗箱の有無を感知する感知スイ
ッチ93が設けられており、その検出結果は例えばセン
ターマスコットの苗減少ランプ94等に表示されるよう
になっている。苗減少ランプ94が点灯したならば、作
業を停止して苗箱載せ部21に新たな苗箱を補給すると
ともに、空箱収納部23に積載されている空箱を取り除
く。本実施例の位置に感知スイッチ93を設けておく
と、苗が完全に無くなる前に苗を補給することができる
ので植付けの欠株が防止されるとともに、手動送り杆7
0がストッパとして機能しているときに感知スイッチ9
3が苗減少を感知するので、補給した苗箱が手動送り杆
70に一旦受け止められるようになり、衝撃等による苗
箱の位置ずれを防止できる。
【0025】苗押出し装置16は、前記苗箱送り台14
の苗押出し位置27に位置する苗箱から苗を横1列分づ
つ後方に押し出す所定本数(図示例では14本)の苗押
出しピン100,…を備えている。これら苗押出しピン
100,…を取り付けた取付部材101の両端部を支持
する苗押出しロッド102,102をギヤケース105
内の苗押出し機構106(図19参照)で前後に往復動
させ、苗押出しピン100,…が後方に突出する際に該
苗押出しピンが苗箱の苗押出し孔303に挿入してポッ
ト301内の苗を後方に押し出すようになっている。
【0026】苗押出し機構106は次のように構成され
ている。すなわち、後記苗押出し駆動軸203に取り付
けた扇形ギヤ109と小径ギヤ110とが噛合している
とともに、大径ギヤ111と苗押出しロッド102に取
り付けたラック112とが噛合しており、苗押出し駆動
軸203が間欠的に反復回動し、その運動が往復動に変
換されて苗押出しロッド102に伝えられる。なお、ス
トローク規制用として、扇形ギヤ109に形成した円弧
状の長穴114にストッパピン115が遊嵌されてい
る。
【0027】苗受渡し装置17は、ギヤケース120
と、該ギヤケースの前後に設けた支持軸121a,12
2aに基部が支持された左右各一対のリンク121,1
21,122,122と、該一対のリンクの先端部に連
結軸121b,121b,122b,122bによって
連結された連結部材123,123とで平行リンク装置
を構成し、左右の連結部材123,123と一体になっ
た背面視アーチ状のブラケット124,124の間に苗
ホルダ125が架け渡して設けられている。苗ホルダ1
25には、苗310の床土部分310aが嵌合し得るよ
う底部が円形になった凹部125a,…が形成されてい
る。また、苗ホルダ125はその左右両端部から後方に
突設した取付部材125b,125bによってブラケッ
ト124,124に固着されているため、平面視で後方
が開放したコ字形になっている。なお、前側のリンク1
21の支持軸121aは前記自動苗箱送り装置15の揺
動アーム支軸57と同一軸である。換言すれば、支持軸
121aの一方の突出端部を利用して揺動アーム53が
取り付けられているということができる。
【0028】ギヤケース120内には、入力軸126に
嵌着する大径の駆動ギヤ127と前記支持軸121a,
121aに嵌着する小径の従動ギヤ128,129とが
内蔵されている。両従動ギヤ128,129のギヤ比は
同じとしておく。入力軸126のケース外へ突出する部
分に従動アーム131が取り付けられており、後記苗受
渡し駆動軸201に取り付けた駆動アーム132とこの
従動アーム131とが連結ロッド133で連結されてい
る。なお、図20中の135,136はリンク121の
上下回動範囲を規制するストッパ、137は連結ロッド
133に介装した緩衝用スプリングである。
【0029】入力軸126が所定角度づつ正逆反復回動
し、それによって左右各一対のリンク121,121,
122,122が上下に揺動し、苗ホルダ125が図2
0における苗受取位置(E)と苗解放位置(F−G)の
間を移動する。入力軸126から両支持軸121a,1
22aには増速して伝動されるので、従動アーム131
の作動角に比して両リンク121,122の作動角は大
きくなる。また、両リンク121,122が共に駆動さ
れるので、連結部材123がリンク121,122と平
行になる瞬間も動作が無理なく円滑に行われる。苗ホル
ダ125がF−Gの中間点にある時、リンク121,1
22の回動支点である支持軸121a,122aの直下
に連結軸121b,122bが位置するようになってい
るので、苗ホルダ125がF−G間をほぼ水平に前方に
移動することとなる。
【0030】苗落とし装置18は苗抜きアーム140と
苗叩きアーム141を有する。苗抜きアーム140は、
支持軸142に固定して設けられ、その後端部が垂直に
屈曲した所定数の苗抜き部140a,…に分岐してい
る。この苗抜き部140a,…の下部は苗ホルダ125
の凹部125a,…に対応する背面視円形の形状をして
いる。苗叩きアーム141も後部が所定数に分岐し、そ
の後端部は水平に屈曲した苗叩き部141a,…となっ
ている。苗叩きアーム141は支持軸142に回動自在
に取り付けられており、該苗叩きアームに固着した作動
アーム144を苗叩きカム145と戻しスプリング14
6で揺動させることにより、苗叩きアーム141が上下
に回動するようになっている。すなわち、常時は苗叩き
アーム141が上げ位置にあり、作動アーム144のロ
ーラ147が苗叩きカム145の凹部145aに嵌り込
むと、スプリング146の作用で作動アム144が引き
上げられ、苗叩きアーム141が瞬間的に下動するので
ある。苗叩きアーム141の下動した状態の時にも、該
苗叩きアームは苗ホルダ125の経路上に侵入しないよ
うに設定されている。
【0031】苗ホルダ125が苗受取位置(E)にある
時、前記苗押出し装置16によって苗箱から苗が押し出
され、その苗が苗ホルダ125の各凹部125a,…に
押し込まれる。苗ホルダ125の後方が開放しているの
で、葉310bの長い苗も苗ホルダ125で保持するこ
とができる。そして、苗を保持したまま苗ホルダ125
が解放位置(F−G)まで回動する。苗ホルダ125が
F点からG点に移動する時、苗抜きアームの苗抜き部1
40a,…が苗ホルダの凹部125a…に挿入し、該凹
部に保持されている苗が相対的に後方に抜き出される。
前述の如く、苗ホルダ125はF−G間をほぼ水平に前
方に移動するので、苗抜き部140a,…が凹部124
a,…に直線的に挿入されることとなり、苗ホルダ12
5からの苗抜きが良好に行われる。さらに、苗ホルダ1
25がG点に到達すると、苗叩きアーム141が下動
し、凹部125a,…から押し出された苗を苗搬送ベル
ト19,19の上に叩き落とす。このように、苗抜きア
ーム140と苗叩きアーム141を別体にしておくと、
苗叩き時に苗がアームに付着することがなく苗が確実に
苗搬送ベルト19の上に落とされる。
【0032】苗搬送ベルト19は隣接する2条(L,
R)同士で1組となっており、これら一対の苗搬送ベル
ト19(L,R)は互いに左右対称形となっている。苗
搬送ベルト19は一対のローラ150,151に張架さ
れており、駆動ローラ150が所定方向に回転すること
により、ベルトが常時矢印方向に移動するようになって
いる。苗受渡し装置17から受け渡される14個の苗は
7個づつ左右の苗搬送ベルト19(L,R)の上面に載
せられる。そして、その苗を苗搬送ベルト19(L,
R)が外方に搬送し、植付装置12の苗取り位置T1
順次苗を1個づつ供給する。また、苗取り位置T1 の下
方には、植付装置12による植付時に苗を圃場面まで案
内するためのガイドプレート153が設けられている。
【0033】植付装置12は、側面視円形のロータリケ
ース160と、該ロータリケースに設けた一対のへら状
の植込杆161,161とを備えてなる。ロータリケー
ス160の内部構造は図24および図25に示すように
なっている。図において、163は伝動ケース10の後
端部に支承された植付装置取付軸で、該植付装置取付軸
の先端部にキー164によって固定メタル165が嵌着
され、さらに該固定メタルにロータリケースハウジング
166が固定されている。したがって、ロータリケース
160は植付装置取付軸163と一体に回転する。植付
装置取付軸163の周囲には、環状のガイド溝168a
を有する植付杆作動カム168が嵌合している。このカ
ム168は、軸受169によってハウジング166に対
して回転自在であるとともに、伝動ケース10に固着し
た固定プレート170に爪168bによって一体化され
ている。カム168のガイド溝168aには一対のロー
ラ172,172が嵌合している。これらローラ172
は、支持軸173の周囲に回転自在に嵌合するアーム1
74に取り付けられている。また、アーム174にはギ
ヤ175が形成されており、該ギヤ174は植付杆取付
軸177に取り付けたギヤ178が噛合している。植込
杆161は植込杆取付軸177にコッタピン179で固
定状態に取り付けられている。
【0034】植付装置取付軸163が所定方向に回転す
ると、これと一体になったロータリケース160も回転
し、植込杆161が閉軌跡T(図23参照)を描きなが
ら移動する。その際、ローラ172,172が植込杆作
動カム168のガイド溝168aに沿って移動すること
によりアーム174が揺動し、その揺動がギヤ175,
178を介して植込杆取付軸177に伝えられる。この
ため、植込杆161は移動中、微妙にその角度を変化さ
せる。すなわち、苗取り位置T1 を通過する時は水平状
態となっており、苗搬送ベルト19によって苗取り位置
1 に供給された苗310と平行になる。そして、ロー
タリケース160に対してそのままの姿勢を保ったまま
下に回動し、ガイドプレート153の中を通して苗を植
付位置T2 に導く。植付後、植込杆161がロータリケ
ース160に対し相対的に前方に回動するよう姿勢を変
化させることにより、絶対的には植込杆160が真上に
引き抜かれる如く動作するので、植込杆160と苗の分
離が無理なく行われるとともに、植え付けた苗310の
姿勢が乱れない。
【0035】伝動ケース10は、図3に示すように、1
個の入力部ケース180、3個のカムケース181,…
および4個のチエンケース182,…の各パーツを組み
合わせてなる。入力部ケース180およびカムケース1
81,…の後部とチエンケース182,…の前部は筒状
になっており、この筒状部分で各パーツが接合一体化さ
れている。カムケース181,…は隣接する2条づつで
共用となっているが、中央のカムケース181(C)は
左側の筒状部が短くなっており、この部分に入力部18
0が配設されている。そして、中央2個のチエンケース
182(2,3)の後端部両側と左右両端のチエンケー
ス(1,4)の後端部内側に1個づつ計6個の植付装置
12,…が設けられている。
【0036】次いで、伝動ケース10の内部構造につい
て説明する(図17、図18参照)。
【0037】本機2のPTO出力が入力部ケース180
内の入力軸185に入力され、該入力軸から筒状部分に
支承された主軸186へ一対のベベルギヤ190,19
1によって伝動される。この伝動部は安全クラッチとし
て構成されている。すなわち、ギヤ190は入力軸18
5に回転自在に嵌合しており、入力軸185とギヤ19
0はクラッチ体192を介して伝動結合されている。こ
のクラッチ体192は入力軸185に対して摺動自在
で、スプリング193によってクラッチ体192をギヤ
190側に押圧することにより両者の伝動爪190a,
192aが咬み合うようになっている。このため、負荷
が一定以上になると、スプリング193の押圧力に抗し
てクラッチ体192がギヤ190から外れ、伝動が停止
される。スプリング193を受けている筒体195をク
ラッチ体192から離れる方向にシフタ196でずらす
と、負荷の大きさに関係なく伝動が停止される。
【0038】主軸186には、前記ベベルギヤ191の
他に、各植付装置駆動用スプロケットホイール221,
…と、各苗搬送ベルト駆動用ベベギヤ226,…と、各
カムケース181,…内のカム機構駆動用ギヤ212,
…と、該カム機構への伝動を2条単位で入り切りする畦
クラッチ220,…とが設けられている。
【0039】スプロケットホイール221,…と前記植
付装置取付軸163,…に取り付けたスプロケットホイ
ール222,…との間にチエン223,…が張設されて
おり、主軸186の回転動力が各植付装置12,…に常
時伝えられる。
【0040】ベベルギヤ226,…には苗搬送ベルト駆
動ローラ軸225,…に取り付けたベベルギヤ227,
…が噛合しており、主軸186から苗搬送ベルト駆動ロ
ーラ軸225,…へ直接伝動される。
【0041】畦クラッチ220の構成は次のようになっ
ている。すなわち、前記ギヤ212は主軸186に回転
自在かつ摺動自在に嵌合しており、該ギヤにクラッチ体
216を一体に設け、該クラッチ体の爪216aと主軸
186にキー219で取り付けた爪筒217の爪217
aとを咬み合わせるようになっている。クラッチ体21
6はテーパ面216bを有し、このテーパ面216bに
クラッチピン218を押し当てると、クラッチ体216
が爪筒217から離れてクラッチが切れる。その際、ク
ラッチ体216が所定の角度になった時点でクラッチが
切れるよう設定されている。したがって、後述するカム
機構によって駆動される自動苗箱送り装置15、苗押出
し装置16、苗受渡し装置17および苗落とし装置18
は2条単位でクラッチを入り切りするようになってお
り、クラッチを切った場合これら各装置が定位置で停止
される。
【0042】カムケース181内には、主軸186より
伝動されて常時一定方向に回転するカム軸200と、該
カム軸よりカム駆動されて間欠的に反復回転する苗受渡
し駆動軸201、苗箱送り駆動軸202および苗押出し
駆動軸203とが支承されている。図17における20
5は苗受渡しカム、206はそれに接当するローラ、2
07は苗箱送りカム、208はそれに接当するローラ、
209は苗押出しカム、210はそれに接当するローラ
である。またケース外に突出するカム軸200の一方の
端部には前記苗叩きカム145が取り付けられている。
【0043】そして、苗受渡し駆動軸201には、苗受
渡し装置17を駆動する前記苗受渡し駆動アーム132
が取り付けられている。また、苗送り駆動軸202に
は、先端部を前記苗送りロッド58に連結させた苗送り
駆動アーム211が取り付けられている。なお、前記揺
動アーム53の支軸57はリンク121の支持軸121
aと共通となっている。
【0044】このように、入力部より横方向に伝動する
第1番目の軸(主軸186)に植付装置駆動用手段(ス
プロケットホイール221,…)と、各苗搬送ベルト駆
動用手段(ベベギヤ226,…)と、カム機構への伝動
手段(畦クラッチ220およびギヤ212)を設け、第
2番目の軸(カム軸)200に各カム(苗受渡しカム2
05、苗送りカム207、苗押出しカム209)を取り
付けることにより、横方向に伝動する軸を2軸だけで構
成することができるようになり、全体構成が簡略化され
るとともに、重量を低減させることが可能となってい
る。また、伝動ケースを機能別にパーツ化することによ
り、伝動ケースの組付けが容易になっている。さらに、
中央2個のチエンケース182(2,3)の両側に植付
装置12を配置することにより、チエンケース数を削減
することが可能となっている。
【0045】植付装置12と苗供給用各装置15,1
6,17,18,19の動作タイミングをタイムチャー
トで示すと図26のようになる。この図は以下のことを
意味している。
【0046】(1)「苗取り位置」a1 〜a7 は、植込
杆181が苗取り位置T1 を通過するタイミングを示
す。
【0047】(2)「植込杆停止位置」b1 〜b7 は、
植付装置12が停止するタイミングであり、ロータリケ
ース160の上下位置であらわされている。
【0048】(3)「苗箱送り」は自動送り爪51の動
作を示し、c1 で上動を開始し、c2で苗箱との係合が
外れ始め、c3 で上動が停止し、c4 で下動を開始し、
5 で下動が停止する。送り爪51が下動する際に苗箱
を1ピッチ移動させる。
【0049】(4)「苗押出し」に関しては、d1 −d
2 間で苗押出しピン100が突出し、d2 −d3 間で苗
押出しピン100が後退する。
【0050】(5)「苗受渡し」は苗受渡しアーム11
1の動作を示し、e1 −e3 間でが苗搬送方向に回動
し、e3 −e4 間は停止し、e4 −e5 で戻り方向に回
動する。ただし、苗搬送方向に回動する際に、前半(e
1 −e2 )は速度が速く、後半(e2 −e3 )は遅くな
っている。これは苗落とし装置18による苗抜きおよび
苗叩きが確実に行われるようにするためである。
【0051】(6)「苗叩き」は苗叩きアーム141の
動作を示し、f1 −f2 間で下動し、f2 −f3 間は下
動位置で停止し、f3 −f4 間で上動する。苗叩きアー
ムの下動はスプリング146によって行われるので、そ
の速度が速い。また、苗叩きアーム141が下動位置で
停止中に苗ホルダ124が戻りを開始するが、前述の如
く苗叩きアーム141は苗ホルダ124の経路上に侵入
していないので、両者が接触することはない。
【0052】(7) g−gは畦クラッチ220を切っ
た時の停止タイミングをあらわし、この時、苗押出し装
置16は苗押出しピン100,…は引っ込んだ状態にあ
り、苗受渡し装置17は苗ホルダ125から苗が抜かれ
る直前にあり、苗箱送り装置15は苗箱を送り終えた状
態にある。このため、作業を再開すると、すぐに苗搬送
ベルト19上に苗が供給されるので、植付がすぐに行わ
れる。また、苗ホルダ125が下降中に停止するので、
苗ホルダ125の自重による逆回転が駆動側に伝動する
ことがない。さらに、苗箱を送り終えると苗箱が固定さ
れるので、移動中に苗箱がずれることがない。
【0053】植付部3の下側には、整地用のフロートと
して、左右中心部に位置するセンターフロート250
(C)と、本機2の後輪の後方に位置するサイドフロー
ト250(L,R)とが設けられている。各フロート2
50(L,C,R)は前部が広く後部は狭い形状をして
おり、後部の左右両側部に苗移植用の溝を成形する作溝
器251,…が取り付けられている。フロート250
(L,C,R)は、伝動ケース10に上下に回動自在に
設けたフロート支持杆252の後端部に支持ピン(図示
省略)で枢着されているとともに、前部が拡縮リンク2
55によって吊られており、水田面の凹凸に応じて前部
が上下動するようになっている。
【0054】センターフロート250(C)は水田面高
さを検出するセンサであり、該センターフロートの上下
動に基づいて前記油圧シリンダ6制御用の油圧バルブ2
57のスプールが切り替わり、植付部3が水田面に対し
て一定高さになるよう制御する。このため、苗の植付深
さを常に一定に保たれる。前記フロート支持杆252を
回動させて各フロートの支持高さを変えることにより、
苗の植付深さを調節することができる。
【0055】施肥装置4は、肥料を貯蔵するホッパ26
0と、該ホッパ内の肥料を下方に繰り出す繰出器261
と、該繰出器から繰り出された肥料を苗植付用の溝に導
く施肥パイプ262とを備えている。施肥パイプ262
は、繰出器261から空箱回収部の下面部および苗箱送
り台14の前面部に沿って下方に伸び、さらに苗箱送り
台14の下端部と伝動ケース10の入力ケース151ま
たは伝動パイプ152,152の間を通して後方に伸
び、その肥料吐出口263が前記作溝器251の内側で
圃場面に臨んでいる。
【0056】植付作業に際し、植付部3を図1に示す作
業位置まで下降させ、本機2を発進させると、植付部3
および施肥装置4が駆動され、進行にともなって圃場面
に形成される苗植付用の溝に肥料が供給されるととも
に、その直後に苗が植え付けられる。
【0057】次に、図27および図28は伝動ケースの
異なる実施例をあらわしている。この伝動ケース270
は、機能別に入力部ケース271、カムケース272,
…、チエンケース273,…およびベベルギヤケース2
74,…に分離独立させてあり、これら各ケースを横方
向に配したフレームパイプ276に取り付けてある。主
軸186は3本に分割され、それぞれをカップリング2
77,277で接続している。これら3本の主軸186
は、ギヤ191,212,226およびスプロケットホ
イール221をローラベアリングもしくはブッシュで個
別に支持しているので、アセンブリー状態で抜くことが
できる。このように、伝動ケースの各部を機能別に分離
独立させておくと、部品数は多くなるが、組付けやメン
テナンスが容易になる等の利点が多い。
【0058】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明にかかる田
植機は、植付部の伝動軸が横方向に関しては2本だけに
することができるので、植付部の伝動系の構成が簡略化
され、植付部全体の軽量化、コンパクト化、コストダウ
ンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例である田植機の全体側面図で
ある。
【図2】植付部の側面図である。
【図3】植付部の平面図である。
【図4】植付部中央部の平面図である。
【図5】植付部側部の平面図である。
【図6】図2におけるA矢視図である。
【図7】図2におけるB矢視図である。
【図8】苗箱送り装置の側面図である。
【図9】図8におけるC矢視図である。
【図10】苗送り動作の説明図その1である。
【図11】苗送り動作の説明図その2である。
【図12】苗送り動作の説明図その3である。
【図13】手動苗送り装置の動作説明図その1である。
【図14】手動苗送り装置の動作説明図その2である。
【図15】手動苗送り装置の動作説明図その3である。
【図16】植付部要部の側面図である。
【図17】伝動ケース等の断面図その1である。
【図18】伝動ケース等の断面図その2である。
【図19】苗押出し装置の側部断面図である。
【図20】苗受渡し装置と苗落とし装置の側部断面図で
ある。
【図21】苗ホルダと苗抜きアームの背面図である。
【図22】苗抜きアームおよび苗叩きアームの取付部の
断面図である。
【図23】植付装置の側面図である。
【図24】植付装置の断面図である。
【図25】植付装置の内部構造を示す側面図である。
【図26】各作動部の作動タイミングをあらわすタイム
チャートである。
【図27】別実施例の伝動ケースの平面図である。
【図28】図27に示す伝動ケースの側面図である。
【図29】苗箱の平面図である。
【図30】図28におけるD矢視図である。
【図31】育苗ポットの拡大平面図である。
【符号の説明】
1 田植機 2 本機 3 植付部 4 施肥装置 5 平行リンク装置 10 伝動ケース 12 植付装置 14 苗箱送り台 15 苗箱自動送り装置 16 苗押出し装置 17 苗受渡し装置 18 苗落とし装置 19 苗搬送ベルト 145 苗叩きカム 180 入力部ケース 181 カムケース 182 チエンケース 205 苗受渡しカム 207 苗箱送りカム 209 苗押出しカム 220 畦クラッチ 221 スプロケットホイール(植込杆駆動手段) 226 ベベルギヤ(苗搬送ベルト駆動手段) 300 苗箱 310 苗
フロントページの続き (72)発明者 加藤 哲 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 福島 寿美 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 矢野 真一郎 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗箱を所定の搬送経路に沿って搬送する
    苗箱送り装置と、該搬送経路の適所で苗箱から苗を押し
    出す苗押出し装置と、苗を1株づつ植込杆の苗取り位置
    へ搬送する苗搬送ベルトと、前記苗押出し装置によって
    苗箱から押し出された苗を前記苗搬送ベルトの上に移し
    変える苗受渡し装置とが植付部に設けられた田植機であ
    って、植付部に入力された回転動力を横方向に伝動する
    第1伝動軸と、該第1伝動軸より伝動される第2伝動軸
    とを平行に配設し、前記第1伝動軸には、前記植込杆へ
    伝動する伝動部材と、前記苗搬送ベルトへ伝動する伝動
    部材と、前記第2伝動軸への伝動を入り切りするととも
    に伝動を切った時に当該第2伝動軸を所定位置で停止さ
    せる定位置停止クラッチとを取り付け、さらに前記第2
    伝動軸には、前記苗箱送り装置駆動用のカムと、前記苗
    押出し装置駆動用のカムと、前記苗受渡し装置駆動用の
    カムとを取り付けたことを特徴とする田植機。
JP04465293A 1993-02-08 1993-02-08 苗植機 Expired - Fee Related JP3306960B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04465293A JP3306960B2 (ja) 1993-02-08 1993-02-08 苗植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04465293A JP3306960B2 (ja) 1993-02-08 1993-02-08 苗植機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06233602A true JPH06233602A (ja) 1994-08-23
JP3306960B2 JP3306960B2 (ja) 2002-07-24

Family

ID=12697382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04465293A Expired - Fee Related JP3306960B2 (ja) 1993-02-08 1993-02-08 苗植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3306960B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108848816A (zh) * 2018-08-28 2018-11-23 农业部南京农业机械化研究所 移栽机输送分苗系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108848816A (zh) * 2018-08-28 2018-11-23 农业部南京农业机械化研究所 移栽机输送分苗系统
CN108848816B (zh) * 2018-08-28 2023-08-15 农业部南京农业机械化研究所 移栽机输送分苗系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3306960B2 (ja) 2002-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06233602A (ja) 田植機
JP3147047B2 (ja) 苗植機
JP3304913B2 (ja) ポット苗の植付部
JP3050460B2 (ja) 田植機
JP3387485B2 (ja) 移植機
JP3562462B2 (ja) 移植機
JP3376640B2 (ja) 苗植機
JP3485084B2 (ja) 移植機
JPH06327321A (ja) 田植機
JPH1070932A (ja) 乗用型苗植機
JP3555898B2 (ja) 苗植機
JP3250501B2 (ja) 苗植機
JP3371479B2 (ja) 苗移植機
JPH08298823A (ja) 苗移植機
JP3627740B2 (ja) 苗植機
JP2894097B2 (ja) 苗植機
JPH06327306A (ja) 施肥田植機
JP3384047B2 (ja) 移植機
JP2004154146A (ja) 苗植機
JPH0779626A (ja) 苗供給装置
JP3427434B2 (ja) 移植機
JPH0630608A (ja) 田植機
JP3304407B2 (ja) 苗植機
JP3293182B2 (ja) 苗植機
JPH0630616A (ja) 田植機の苗供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090517

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees