JPH0623264Y2 - 延縄用枝糸 - Google Patents
延縄用枝糸Info
- Publication number
- JPH0623264Y2 JPH0623264Y2 JP1988070927U JP7092788U JPH0623264Y2 JP H0623264 Y2 JPH0623264 Y2 JP H0623264Y2 JP 1988070927 U JP1988070927 U JP 1988070927U JP 7092788 U JP7092788 U JP 7092788U JP H0623264 Y2 JPH0623264 Y2 JP H0623264Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- branch
- loop
- knot
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B5/00—Making ropes or cables from special materials or of particular form
- D07B5/005—Making ropes or cables from special materials or of particular form characterised by their outer shape or surface properties
Landscapes
- Mechanical Means For Catching Fish (AREA)
- Ropes Or Cables (AREA)
Description
本考案は，延縄漁用の枝糸に関するものである。さらに
詳しくは，釣り針やサルカン等に結びやすく，かつ結び
が緩み難い枝糸に関するものである。
詳しくは，釣り針やサルカン等に結びやすく，かつ結び
が緩み難い枝糸に関するものである。
従来から，天然繊維・合成繊維からなる紡績糸や撚糸ま
たは合成繊維のモノフイラメントは延縄漁法用の枝糸と
して用いられている。 延縄漁法とは，比較的太い幹縄に一定長さ間隔に枝糸を
結び付け，枝糸のもう一方の端に釣り針を結び付けて，
該釣り針に餌を付けて海洋に張り巡らせて魚を釣り上げ
る漁獲法である。 枝糸は，延縄仕掛の絡み付きが少なくなるように，結節
強力が高く，柔軟で，腰のあるものが好ましい。マルチ
フイラメント糸からなる枝糸は，柔軟であるが腰が弱い
ため，樹脂加工によってある程度腰のある風合にして用
いられていることがある。しかしこれは結び目がゆるみ
易い。モノフイラメントからなる枝糸は，透明性が良く
腰があるが，硬い風合で，釣り針等への結び目の締まり
が悪い問題がある。紡績糸からなる枝糸は，表面の毛羽
によって糸間の滑りが防止されるため，比較的結びやす
いと思われているが，強力が不十分である。延縄漁法の
ように数多く釣り針を取り付ける作業においては，結び
目が緩まないようにしっかりと固定させるのがかなりの
重労働である。従って，結び目が容易に形成され，かつ
緩み難い枝糸が要望されている。
たは合成繊維のモノフイラメントは延縄漁法用の枝糸と
して用いられている。 延縄漁法とは，比較的太い幹縄に一定長さ間隔に枝糸を
結び付け，枝糸のもう一方の端に釣り針を結び付けて，
該釣り針に餌を付けて海洋に張り巡らせて魚を釣り上げ
る漁獲法である。 枝糸は，延縄仕掛の絡み付きが少なくなるように，結節
強力が高く，柔軟で，腰のあるものが好ましい。マルチ
フイラメント糸からなる枝糸は，柔軟であるが腰が弱い
ため，樹脂加工によってある程度腰のある風合にして用
いられていることがある。しかしこれは結び目がゆるみ
易い。モノフイラメントからなる枝糸は，透明性が良く
腰があるが，硬い風合で，釣り針等への結び目の締まり
が悪い問題がある。紡績糸からなる枝糸は，表面の毛羽
によって糸間の滑りが防止されるため，比較的結びやす
いと思われているが，強力が不十分である。延縄漁法の
ように数多く釣り針を取り付ける作業においては，結び
目が緩まないようにしっかりと固定させるのがかなりの
重労働である。従って，結び目が容易に形成され，かつ
緩み難い枝糸が要望されている。
上記のような従来法では，釣り針・サルカン等と枝糸と
の結び付きにおいて，枝糸の表面平滑性が良すぎて結び
目が緩み易くなり，結び目を強く締め込む必要があり，
作業性が悪い問題があった。 本考案の目的は比較的小さいループをマルチフイラメン
ト糸に多く付与させることにより，結び目を緩みにくく
した枝糸を提供することである。
の結び付きにおいて，枝糸の表面平滑性が良すぎて結び
目が緩み易くなり，結び目を強く締め込む必要があり，
作業性が悪い問題があった。 本考案の目的は比較的小さいループをマルチフイラメン
ト糸に多く付与させることにより，結び目を緩みにくく
した枝糸を提供することである。
本考案者らは，このような問題点を解決するため鋭意研
究の結果，マルチフイラメントの高結節力を維持し，マ
ルチフイラメント糸の表面に小さいループを多く形成さ
せることにより，マルチフイラメント糸の表面抵抗を大
にして結び目の緩みを防ぐことを見出し，本考案に到達
したものである。 すなわち，本考案は，合成繊維のマルチフイラメント糸
からなる撚糸であって，該マルチフイラメント糸は表面
に多数のループを有していることを特徴とする延縄用枝
糸を要旨とするものである。 以下，本考案を詳細に説明する。 本考案の枝糸を構成する合成繊維のマルチモノフイラメ
ント糸とは，ポリアミド系・ポリエステル系・ポリアク
リル系・ポリビニルアルコール系等の合成繊維からなる
フイラメント糸であり，強力が大なるために合成繊維が
用いられる。 各フイラメントの単糸繊度は１〜30デニールである。該
繊度とマルチフイラメント糸の繊度は，枝糸の必要とす
る太さと強さに合わせて決定する。 マルチフイラメント糸の表面ににループを与える方法例
としては，空気を流体とした空気加工機を用い，マルチ
フイラメント糸をオーバーフイード状態下で流体撹乱処
理をすることによって得られる。ループの大きさやルー
プの数は，厳密にコントロールはできないが，オーバー
フイード率・流体速度・加工速度等でほぼ決定される。
ループの大きさは，ループを円とみなしてその直径が数
mm以下の小さい方が枝糸として好ましい。次に流体処理
加工されたマルチモノフイラメント糸を撚糸加工する。
撚糸加工は糸に捩じりを与えて集束するのが目的である
が，流体処理加工で得られたループの大きさをより小さ
くするには撚数を多くすればよい。使用目的に対して撚
糸加工上がりの枝糸の腰が弱い場合は，ガラス転移点の
比較的高い樹脂を付与すれば腰を持たせることができ
る。
究の結果，マルチフイラメントの高結節力を維持し，マ
ルチフイラメント糸の表面に小さいループを多く形成さ
せることにより，マルチフイラメント糸の表面抵抗を大
にして結び目の緩みを防ぐことを見出し，本考案に到達
したものである。 すなわち，本考案は，合成繊維のマルチフイラメント糸
からなる撚糸であって，該マルチフイラメント糸は表面
に多数のループを有していることを特徴とする延縄用枝
糸を要旨とするものである。 以下，本考案を詳細に説明する。 本考案の枝糸を構成する合成繊維のマルチモノフイラメ
ント糸とは，ポリアミド系・ポリエステル系・ポリアク
リル系・ポリビニルアルコール系等の合成繊維からなる
フイラメント糸であり，強力が大なるために合成繊維が
用いられる。 各フイラメントの単糸繊度は１〜30デニールである。該
繊度とマルチフイラメント糸の繊度は，枝糸の必要とす
る太さと強さに合わせて決定する。 マルチフイラメント糸の表面ににループを与える方法例
としては，空気を流体とした空気加工機を用い，マルチ
フイラメント糸をオーバーフイード状態下で流体撹乱処
理をすることによって得られる。ループの大きさやルー
プの数は，厳密にコントロールはできないが，オーバー
フイード率・流体速度・加工速度等でほぼ決定される。
ループの大きさは，ループを円とみなしてその直径が数
mm以下の小さい方が枝糸として好ましい。次に流体処理
加工されたマルチモノフイラメント糸を撚糸加工する。
撚糸加工は糸に捩じりを与えて集束するのが目的である
が，流体処理加工で得られたループの大きさをより小さ
くするには撚数を多くすればよい。使用目的に対して撚
糸加工上がりの枝糸の腰が弱い場合は，ガラス転移点の
比較的高い樹脂を付与すれば腰を持たせることができ
る。
本考案の枝糸は小さなループを無数に有する撚糸のた
め，釣り針たサルカン等を結び付けるときループの凸部
がスプリング的働きをするため，結びやすく緩み難い結
節部が得られる。すなわち，本考案のように，撚糸の内
層部に包み込まれたループは枝糸に脹らみを与え，撚糸
の表面に出ているループは引っ掛けによる滑り抵抗を与
えることによって，結びやすく緩み難い結節が可能とな
る。
め，釣り針たサルカン等を結び付けるときループの凸部
がスプリング的働きをするため，結びやすく緩み難い結
節部が得られる。すなわち，本考案のように，撚糸の内
層部に包み込まれたループは枝糸に脹らみを与え，撚糸
の表面に出ているループは引っ掛けによる滑り抵抗を与
えることによって，結びやすく緩み難い結節が可能とな
る。
1000デニール／192フイラメントのポリエステルのマル
チフイラメント糸を愛機製作所製空気加工機（ＡＴ−50
1ＥＸ型）を用いてループ加工した。ループ加工の条件
としては，オーバーフイード率を15％，水を付与し，空
気圧を７kg/cm2，糸速100ｍ／分，捲取オーバーフイー
ド率は−6.0％，すなわち，ストレツチを与えた。ルー
プ加工後，Ｚ方向に下撚数290回／ｍ，Ｓ方向に上撚数2
00回／ｍとして３本撚糸をした。該撚糸の枝糸の繊度は
3560デニール，糸径は0.77mmであった。該枝糸の表面に
は直径0.1〜0.3mmのループをたくさん有していた。
チフイラメント糸を愛機製作所製空気加工機（ＡＴ−50
1ＥＸ型）を用いてループ加工した。ループ加工の条件
としては，オーバーフイード率を15％，水を付与し，空
気圧を７kg/cm2，糸速100ｍ／分，捲取オーバーフイー
ド率は−6.0％，すなわち，ストレツチを与えた。ルー
プ加工後，Ｚ方向に下撚数290回／ｍ，Ｓ方向に上撚数2
00回／ｍとして３本撚糸をした。該撚糸の枝糸の繊度は
3560デニール，糸径は0.77mmであった。該枝糸の表面に
は直径0.1〜0.3mmのループをたくさん有していた。
本考案による枝糸は，表面にたくさんの小さなループを
有するマルチフイラメント糸からなる撚糸のため，ルー
プのスプリング効果によって釣り針やサルカンへの結び
性が優れ，延縄仕掛の作業性の良いものである。
有するマルチフイラメント糸からなる撚糸のため，ルー
プのスプリング効果によって釣り針やサルカンへの結び
性が優れ，延縄仕掛の作業性の良いものである。
第１図は，本考案による枝糸の概略図であり，１は枝糸
を２はループを示す。
を２はループを示す。
Claims (1)
- 【請求項１】合成繊維のマルチフイラメント糸からなる
撚糸であって，該マルチフイラメント糸は表面に多数の
ループを有していることを特徴とする延縄用枝糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988070927U JPH0623264Y2 (ja) | 1988-05-27 | 1988-05-27 | 延縄用枝糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988070927U JPH0623264Y2 (ja) | 1988-05-27 | 1988-05-27 | 延縄用枝糸 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01175571U JPH01175571U (ja) | 1989-12-14 |
| JPH0623264Y2 true JPH0623264Y2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=31296141
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988070927U Expired - Lifetime JPH0623264Y2 (ja) | 1988-05-27 | 1988-05-27 | 延縄用枝糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0623264Y2 (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5378356A (en) * | 1976-12-21 | 1978-07-11 | Toray Industries | Hemp rope for fishery |
| JPS5641733A (en) * | 1979-09-11 | 1981-04-18 | Hitachi Ltd | Duallstructure*d*c* power supply circuit |
| JPS62259529A (ja) * | 1986-05-06 | 1987-11-11 | 帝人株式会社 | 延縄漁業用ロ−プ |
-
1988
- 1988-05-27 JP JP1988070927U patent/JPH0623264Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5378356A (en) * | 1976-12-21 | 1978-07-11 | Toray Industries | Hemp rope for fishery |
| JPS5641733A (en) * | 1979-09-11 | 1981-04-18 | Hitachi Ltd | Duallstructure*d*c* power supply circuit |
| JPS62259529A (ja) * | 1986-05-06 | 1987-11-11 | 帝人株式会社 | 延縄漁業用ロ−プ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01175571U (ja) | 1989-12-14 |
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