JPH0623235U - 金属蒸着フィルムコンデンサ - Google Patents
金属蒸着フィルムコンデンサInfo
- Publication number
- JPH0623235U JPH0623235U JP6901592U JP6901592U JPH0623235U JP H0623235 U JPH0623235 U JP H0623235U JP 6901592 U JP6901592 U JP 6901592U JP 6901592 U JP6901592 U JP 6901592U JP H0623235 U JPH0623235 U JP H0623235U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- capacitor element
- reinforcing
- capacitor
- reinforcing film
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- Pending
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属化フィルムを誘電体とするコンデンサ素
子を、長期にわたって使用しても、使用雰囲気温度によ
り金属化フィルムにゆるみ、皺などが発生することによ
る静電容量の減少を抑制することを目的とする。 【構成】 コンデンサ素子の外周を補強するための補強
用フィルムとして、熱収縮性の補強用フィルムを使用す
る。使用時における雰囲気温度によって補強用フィルム
が熱収縮し、その収縮力によりコンデンサ素子が締め付
けられる。この締付力により金属化フィルムにゆるみ、
皺の発生を防止する。
子を、長期にわたって使用しても、使用雰囲気温度によ
り金属化フィルムにゆるみ、皺などが発生することによ
る静電容量の減少を抑制することを目的とする。 【構成】 コンデンサ素子の外周を補強するための補強
用フィルムとして、熱収縮性の補強用フィルムを使用す
る。使用時における雰囲気温度によって補強用フィルム
が熱収縮し、その収縮力によりコンデンサ素子が締め付
けられる。この締付力により金属化フィルムにゆるみ、
皺の発生を防止する。
Description
【0001】
本考案は金属蒸着フィルムコンデンサに関する。
【0002】
周知のようにこの種金属蒸着フィルムコンデンサは、アルミニウム、亜鉛等を ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどのフィルムに蒸着した金属化 フィルムを誘電体とし、これを円筒状に巻回してコンデンサ素子とし、その外周 を、絶縁および機械的補強の目的で、未蒸着の補強用フィルム(たとえばポリプ ロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどのフィルム)を巻回するなどして包 み込むようにして構成される。
【0003】 しかしこの種金属化フィルムを誘電体とした場合、長時間にわたる使用の過程 で、使用雰囲気温度の変化によりフィルムの収縮、膨張などの影響が蓄積され、 その結果フィルム層間にゆるみが生じたり、皺が発生したりすることがある。
【0004】 このような現象が発生すると、部分放電が発生しやすくなり、このような部分 放電の発生によって、蒸着金属が消滅し、あるいは水分に起因した蒸着金属の酸 化による変質が生じ、電極面積が減少し、静電容量が減少することがある。
【0005】
本考案は、金属を蒸着した金属化フイルムを使用したコンデンサにおいて、長 期にわたる使用によっても、使用雰囲気温度によるフィルムの収縮、膨張などの 発生を回避し、もって静電容量の減少を抑制することを目的とする。
【0006】
本考案は、金属化フィルムを誘電体とするコンデンサ素子、またはその集合体 の外周を、補強用フィルムで包み込んでなるコンデンサにおいて、この補強用フ ィルムを、熱収縮性のフィルムとしてなることを特徴とする。
【0007】
補強用フィルムを、熱収縮性のフィルムとしたことにより、使用雰囲気の温度 の影響を受けると、これが収縮して、コンデンサ素子は初期の状態よりむしろこ れが締め付けられるようになる。その結果、蒸着金属が飛散し、あるいは消滅の 原因となるゆるみ、皺などの発生が抑制され、したがって長期にわたる使用によ っても静電容量の減少が回避されることになる。
【0008】
本考案の実施例を図1によって説明する。1はポリプロピレン、ポリエチレン テレフタレートなどのフィルムに、アルミニウム、亜鉛などを蒸着して構成され た金属化フィルムを誘電体とするコンデンサ素子で、その両端面にメタリコン2 が形成されてある。そしてその外周には、これを包む込むようにして絶縁、機械 的補強のための補強用フィルム3が巻回されてある。
【0009】 以上の構成はこの種コンデンサと特に相違するものではない。本考案では、補 強用フィルム3として、熱収縮性のフィルムを使用する。具体的にはこの熱収縮 性の補強用フィルム3をたとえば5〜10ターンほど巻回し、熱融着により、ま たは接着剤、両面テープなどを利用して固定する。
【0010】 このように構成すると、長期にわたる使用の過程で、使用雰囲気温度の影響で 補強用フィルム3が熱収縮し、その熱収縮によりコンデンサ素子1にその外周よ り締め付ける力が作用するようになる。この締付力によりコンデンサ素子1はそ の初期の状態よりもむしろ締め付けられるようになり、そのため金属化フィルム がゆるんだり、皺が発生したりするようなことは、これをもって回避されるよう になる。
【0011】 その結果、蒸着金属が飛散し、あるいは消滅したりするようなことはなくなる ので、長期にわたって使用した場合でも、静電容量が減少するようなことは、こ れをもって抑制することができるようになる。
【0012】 図1は補強フィルム3をコンデンサ素子1に締め付けるようにして巻回した例 であるが、これに代えて補強用フィルム3をもって、コンデンサ素子1の外径に 適したサイズのチューブ状に構成し、このチューブ状の補強フィルム3にコンデ ンサ素子1を挿通することによって構成してもよい。
【0013】 以上の例は金属化フィルムを筒状に構成してコンデンサ素子1を構成したもの であるが、図3に示すように金属化フィルムを平形に巻回し、その複数を重ね合 わせるようにして集合した集合コンデンサにも本考案は適用される。
【0014】 この場合は図3に示すように重ね合わされたコンデンサ素子1の両側に絶縁板 4をあてがい、絶縁板4と複数のコンデンサ素子1とを一体的に、熱収縮性の補 強用フィルム3で包み込むようにして巻回する。この場合も図1と同様に補強用 フィルム3をたとえば5〜10ターンほど巻回し、熱融着により、または接着剤 なり両面テープなどを利用して固定する。
【0015】
以上説明したように本考案によれば、金属化フィルムを誘電体とするコンデン サ素子を、熱収縮性の補強用フィルムによって包み込むようにしたので、長期に わたる使用によっても、金属化フィルムのゆるみ、皺の発生などによる静電容量 の減少を確実に抑制することができる効果を奏する。
【図1】本考案の実施例を示すもので、一部を解体した
状態を示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す分解斜視図である。
【図3】本考案の更に別の実施例を示すもので、一部を
解体した状態を示す斜視図である。
解体した状態を示す斜視図である。
1 コンデンサ素子 3 補強用フィルム
Claims (1)
- 【請求項1】 金属化フィルムを誘電体とするコンデン
サ素子、またはその集合体の外周を、補強用フィルムで
包み込んでなる金属蒸着フィルムコンデンサにおいて、
前記補強用フィルムを、熱収縮性のフィルムとしてなる
金属蒸着フィルムコンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6901592U JPH0623235U (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 金属蒸着フィルムコンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6901592U JPH0623235U (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 金属蒸着フィルムコンデンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0623235U true JPH0623235U (ja) | 1994-03-25 |
Family
ID=13390347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6901592U Pending JPH0623235U (ja) | 1992-08-21 | 1992-08-21 | 金属蒸着フィルムコンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0623235U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001237142A (ja) * | 2000-02-22 | 2001-08-31 | Shizuki Electric Co Inc | フィルムコンデンサ及び樹脂成形部品 |
-
1992
- 1992-08-21 JP JP6901592U patent/JPH0623235U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001237142A (ja) * | 2000-02-22 | 2001-08-31 | Shizuki Electric Co Inc | フィルムコンデンサ及び樹脂成形部品 |
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