JPH0623221A - ガス混合物から特定のガスを回収する方法 - Google Patents
ガス混合物から特定のガスを回収する方法Info
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- JPH0623221A JPH0623221A JP4166345A JP16634592A JPH0623221A JP H0623221 A JPH0623221 A JP H0623221A JP 4166345 A JP4166345 A JP 4166345A JP 16634592 A JP16634592 A JP 16634592A JP H0623221 A JPH0623221 A JP H0623221A
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- Separation By Low-Temperature Treatments (AREA)
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガス混合物から特定のガスを回収するための
方法と装置を提供する。 【構成】 高沸点ガス(すなわち,約−80℃以上の沸
点を有するガス)の他に,メタン及び/又はC2 炭化水
素,並びに約−170℃未満の沸点を有する1種以上の
ガスを含有したガス混合物を吸着分離に付すことによっ
て,高沸点ガスが分離される。ガス混合物が2種以上の
高沸点成分を含有している場合は,分別蒸留を行うこと
によってこれらの成分をさらに分離することができる。
方法と装置を提供する。 【構成】 高沸点ガス(すなわち,約−80℃以上の沸
点を有するガス)の他に,メタン及び/又はC2 炭化水
素,並びに約−170℃未満の沸点を有する1種以上の
ガスを含有したガス混合物を吸着分離に付すことによっ
て,高沸点ガスが分離される。ガス混合物が2種以上の
高沸点成分を含有している場合は,分別蒸留を行うこと
によってこれらの成分をさらに分離することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ガス流れからある特定
の成分を取り出すことに関する。さらに詳細には,本発
明は,廃棄ガス流れを大気中に放出する前に,有価な成
分あるいは環境面から許容しえない成分を廃棄ガス流れ
から取り出すことに関する。
の成分を取り出すことに関する。さらに詳細には,本発
明は,廃棄ガス流れを大気中に放出する前に,有価な成
分あるいは環境面から許容しえない成分を廃棄ガス流れ
から取り出すことに関する。
【0002】
【従来の技術】化学製造プラント又は化学プロセスプラ
ントからの廃棄ガス流れは,通常は環境上問題のない軽
質ガス成分もしくは化合物を含んでおり,従って大気中
に放出することができる。例えば,廃棄ガス流れ中には
通常,酸素,窒素,アルゴン,水蒸気,及び二酸化炭素
等が相当量存在している。さらに,廃棄ガス流れがごく
少量の水素やヘリウムを含有するということもよくある
ことである。これらのガスは元々大気中に存在している
成分なので,環境上許容しうるものであり,適度な量に
て大気中に放出することができる。
ントからの廃棄ガス流れは,通常は環境上問題のない軽
質ガス成分もしくは化合物を含んでおり,従って大気中
に放出することができる。例えば,廃棄ガス流れ中には
通常,酸素,窒素,アルゴン,水蒸気,及び二酸化炭素
等が相当量存在している。さらに,廃棄ガス流れがごく
少量の水素やヘリウムを含有するということもよくある
ことである。これらのガスは元々大気中に存在している
成分なので,環境上許容しうるものであり,適度な量に
て大気中に放出することができる。
【0003】しかしながら,化学プラントの廃棄ガス流
れが,ある特定の許容限度を越えた濃度で大気中に放出
することのできない高沸点成分を含有している,という
ことがしばしば起こる。このような場合,廃棄ガス流れ
を大気中に放出する前に,環境上許容しえないガス成分
を廃棄ガス流れから取り除くか,あるいは比較的害のな
い化合物(例えば二酸化炭素)に転化させなければなら
ない。
れが,ある特定の許容限度を越えた濃度で大気中に放出
することのできない高沸点成分を含有している,という
ことがしばしば起こる。このような場合,廃棄ガス流れ
を大気中に放出する前に,環境上許容しえないガス成分
を廃棄ガス流れから取り除くか,あるいは比較的害のな
い化合物(例えば二酸化炭素)に転化させなければなら
ない。
【0004】廃棄ガス流れを,大気中に放出する前に,
環境上許容しうるようにする1つの方法は,当該ガスを
焼却するという方法である。この方法は,ガス流れから
実質的に全ての有害成分が除去され,そしてガス流れの
焼却によって他の有害なガス物質が生成されないときに
使用することができる。例えば,当該ガス流れが最初に
重質ガスとして炭化水素だけを含有している場合,燃焼
が完全に行われて,燃焼による副生物が実質的に水蒸気
と二酸化炭素だけを構成するならば,当該ガス流れを焼
却することができる。
環境上許容しうるようにする1つの方法は,当該ガスを
焼却するという方法である。この方法は,ガス流れから
実質的に全ての有害成分が除去され,そしてガス流れの
焼却によって他の有害なガス物質が生成されないときに
使用することができる。例えば,当該ガス流れが最初に
重質ガスとして炭化水素だけを含有している場合,燃焼
が完全に行われて,燃焼による副生物が実質的に水蒸気
と二酸化炭素だけを構成するならば,当該ガス流れを焼
却することができる。
【0005】廃棄ガス流れを燃焼させるのは,廃棄ガス
流れから環境上許容しえない成分を取り除くためには必
ずしも適切な方法とは言えない。例えば,ガス流れが相
当量の炭化水素を含有している場合,こうしたガス流れ
を燃焼させると多量のCO2が生成し,このCO2 が環
境に放出されると,既に過重な負担を強いられている生
態系にとってさらに重荷となるであろう。さらに,ガス
流れが,燃焼しない成分,あるいは燃焼性ではあるが燃
焼させると有害な燃焼副生物を発生する成分を含有して
いる,ということもよくあることである。例えば,塩素
化炭化水素の多くは易燃性ではなく,また他の多くは燃
焼しうるけれども,環境上許容しえない塩素含有副生物
を生じる。従って以上のことから容易にわかるように,
廃棄ガス流れが,燃焼によってガス流れから安全に除去
もしくは分解するのできない成分を含有している場合
は,他の方法を使用しなければならない。
流れから環境上許容しえない成分を取り除くためには必
ずしも適切な方法とは言えない。例えば,ガス流れが相
当量の炭化水素を含有している場合,こうしたガス流れ
を燃焼させると多量のCO2が生成し,このCO2 が環
境に放出されると,既に過重な負担を強いられている生
態系にとってさらに重荷となるであろう。さらに,ガス
流れが,燃焼しない成分,あるいは燃焼性ではあるが燃
焼させると有害な燃焼副生物を発生する成分を含有して
いる,ということもよくあることである。例えば,塩素
化炭化水素の多くは易燃性ではなく,また他の多くは燃
焼しうるけれども,環境上許容しえない塩素含有副生物
を生じる。従って以上のことから容易にわかるように,
廃棄ガス流れが,燃焼によってガス流れから安全に除去
もしくは分解するのできない成分を含有している場合
は,他の方法を使用しなければならない。
【0006】廃棄ガス流れから重質ガス成分を除去する
のに通常使用されている方法は,分別蒸留によって当該
成分を分離するという方法である。ガス流れを高沸点成
分の沸点未満の温度に冷却・圧縮し,次いで蒸留により
成分を分離することによって,高沸点ガス成分を低沸点
ガス(例えば酸素,窒素,及びアルゴン等)から分離で
きる場合が多い。ガス混合物が,上記の軽質ガス(すな
わち,窒素,酸素,及びアルゴン等)及び除去すべき高
沸点化合物(すなわち,置換炭化水素やC3 以上の非置
換炭化水素)だけを含有している場合,通常は分別蒸留
によって高沸点ガス成分と軽質ガスとを完全に分離する
ことができる。しかしながら,低沸点ガスと高沸点ガス
に加えて,メタンやC2 炭化水素のいずれかがガス混合
物中に存在しているときは,蒸留によって完全な分離を
果たすのは難しい場合が多い。蒸留の進行時,C1 とC
2 炭化水素は,沸点が低いために軽質ガスと一緒に留去
される。しかしながら,高沸点のガス成分が軽質炭化水
素中に溶解しているため,高沸点化合物の一部も軽質ガ
スと共に留去される。従って,ガス混合物がメタン及び
/又はC2 炭化水素を含有している場合,ガス混合物中
の高沸点炭化水素と置換炭化水素を低沸点ガスから分離
するのに,従来の分別蒸留は有効に使用することができ
ない。
のに通常使用されている方法は,分別蒸留によって当該
成分を分離するという方法である。ガス流れを高沸点成
分の沸点未満の温度に冷却・圧縮し,次いで蒸留により
成分を分離することによって,高沸点ガス成分を低沸点
ガス(例えば酸素,窒素,及びアルゴン等)から分離で
きる場合が多い。ガス混合物が,上記の軽質ガス(すな
わち,窒素,酸素,及びアルゴン等)及び除去すべき高
沸点化合物(すなわち,置換炭化水素やC3 以上の非置
換炭化水素)だけを含有している場合,通常は分別蒸留
によって高沸点ガス成分と軽質ガスとを完全に分離する
ことができる。しかしながら,低沸点ガスと高沸点ガス
に加えて,メタンやC2 炭化水素のいずれかがガス混合
物中に存在しているときは,蒸留によって完全な分離を
果たすのは難しい場合が多い。蒸留の進行時,C1 とC
2 炭化水素は,沸点が低いために軽質ガスと一緒に留去
される。しかしながら,高沸点のガス成分が軽質炭化水
素中に溶解しているため,高沸点化合物の一部も軽質ガ
スと共に留去される。従って,ガス混合物がメタン及び
/又はC2 炭化水素を含有している場合,ガス混合物中
の高沸点炭化水素と置換炭化水素を低沸点ガスから分離
するのに,従来の分別蒸留は有効に使用することができ
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】環境規準が益々厳しさ
を増しているため,そしてまた高沸点炭化水素を回収し
再循環させることによって経済的な利点が得られるた
め,高沸点炭化水素,メタン及び/又は1種以上のC2
炭化水素,並びに低沸点の環境上許容しうるガスを含有
した廃棄ガス流れから,高沸点炭化水素を除去するため
の改良された方法を見出すべく検討が続けられている。
本発明は,こうした目的を達成するための効果的且つ効
率的な方法を提供する。
を増しているため,そしてまた高沸点炭化水素を回収し
再循環させることによって経済的な利点が得られるた
め,高沸点炭化水素,メタン及び/又は1種以上のC2
炭化水素,並びに低沸点の環境上許容しうるガスを含有
した廃棄ガス流れから,高沸点炭化水素を除去するため
の改良された方法を見出すべく検討が続けられている。
本発明は,こうした目的を達成するための効果的且つ効
率的な方法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,1種以
上の高沸点ガス,1種以上の低沸点ガス,及び1種以上
の軽質炭化水素(いずれも後述する)を含有したガス混
合物が吸着分離に付されて,非吸着のガス生成物流れ
(低沸点ガスと軽質炭化水素を多く含んでいるが,高沸
点ガスは実質的に含んでいない)と脱着されたガス生成
物流れ(高沸点ガスを多く含んでいる)とが生成され
る。次いで,必要に応じてこの2つの生成物流れをさら
に処理して,ガス流れ中の各種成分を分離することもで
きる。
上の高沸点ガス,1種以上の低沸点ガス,及び1種以上
の軽質炭化水素(いずれも後述する)を含有したガス混
合物が吸着分離に付されて,非吸着のガス生成物流れ
(低沸点ガスと軽質炭化水素を多く含んでいるが,高沸
点ガスは実質的に含んでいない)と脱着されたガス生成
物流れ(高沸点ガスを多く含んでいる)とが生成され
る。次いで,必要に応じてこの2つの生成物流れをさら
に処理して,ガス流れ中の各種成分を分離することもで
きる。
【0009】本発明のプロセス態様によれば,約−80
℃〜約50℃の沸点を有する1種以上のガス成分;約−
170℃〜約−80℃の沸点を有する1種以上の炭化水
素;及び約−170℃未満の沸点を有する1種以上のガ
ス成分;を含んだガス混合物から約−80℃以上の沸点
を有するガスが分離される。こうした分離は,約−80
℃未満の沸点を有するガス成分を吸着するよりも,約−
80℃以上の沸点を有するガス成分のほうを容易に吸着
する吸着剤の層にガス混合物を通すことによって,そし
てこれにより,約−80℃未満の沸点を有する成分を多
く含んだ非吸着のガス生成物流れと,約−80℃以上の
沸点を有する成分を多く含んだ脱着されたガス生成物流
れとを得ることによって行うことができる。
℃〜約50℃の沸点を有する1種以上のガス成分;約−
170℃〜約−80℃の沸点を有する1種以上の炭化水
素;及び約−170℃未満の沸点を有する1種以上のガ
ス成分;を含んだガス混合物から約−80℃以上の沸点
を有するガスが分離される。こうした分離は,約−80
℃未満の沸点を有するガス成分を吸着するよりも,約−
80℃以上の沸点を有するガス成分のほうを容易に吸着
する吸着剤の層にガス混合物を通すことによって,そし
てこれにより,約−80℃未満の沸点を有する成分を多
く含んだ非吸着のガス生成物流れと,約−80℃以上の
沸点を有する成分を多く含んだ脱着されたガス生成物流
れとを得ることによって行うことができる。
【0010】本発明のプロセスの好ましい実施態様にお
いては,吸着剤は,活性炭,シリカゲル,ゼオライト,
炭素モレキュラーシーブ,及びこれらの混合物である。
いては,吸着剤は,活性炭,シリカゲル,ゼオライト,
炭素モレキュラーシーブ,及びこれらの混合物である。
【0011】他の好ましい実施態様においては,非吸着
のガス生成物流れからメタンとC2炭化水素を回収する
ために,非吸着のガス生成物流れがさらに1つ以上の吸
着分離工程に付される。
のガス生成物流れからメタンとC2炭化水素を回収する
ために,非吸着のガス生成物流れがさらに1つ以上の吸
着分離工程に付される。
【0012】さらに他の好ましい実施態様(本実施態様
は,低沸点ガスと軽質炭化水素に加えて,約−80℃〜
約50℃の沸点を有する2種以上のガス成分を含有した
ガス混合物の分離に対しても適用可能である)において
は,本発明は,高沸点ガスを含有する脱着されたガス生
成物流れを1つ以上の分別蒸留工程に付して,前記ガス
生成物流れの成分の一部又は全てを別々に回収する工程
を含む。
は,低沸点ガスと軽質炭化水素に加えて,約−80℃〜
約50℃の沸点を有する2種以上のガス成分を含有した
ガス混合物の分離に対しても適用可能である)において
は,本発明は,高沸点ガスを含有する脱着されたガス生
成物流れを1つ以上の分別蒸留工程に付して,前記ガス
生成物流れの成分の一部又は全てを別々に回収する工程
を含む。
【0013】他の好ましい実施態様においては,廃棄ガ
ス流れ中に存在する水素及び/又は一酸化炭素が,それ
ぞれ水及び二酸化炭素に酸化される。
ス流れ中に存在する水素及び/又は一酸化炭素が,それ
ぞれ水及び二酸化炭素に酸化される。
【0014】最も好ましい実施態様においては,本発明
のプロセスは,約−80℃〜約50℃の沸点を有する2
種以上のガス;メタン,エタン,エテン,及びエチンか
ら選ばれる1種以上の炭化水素;並びに酸素,窒素,ア
ルゴン,水素,及び二酸化炭素から選ばれる1種以上の
軽質ガス成分;の回収に適用される。本実施態様によれ
ば,活性炭,シリカゲル,ゼオライト,炭素モレキュラ
ーシーブ,又はこれらの混合物から選ばれる吸着剤を含
んだ層にて,ガス混合物が第1の吸着分離に付され,こ
れにより,低沸点ガスと軽質炭化水素を多く含むが,高
沸点ガスを実質的に含まない非吸着のガス生成物流れ,
及び高沸点ガスを多く含んだ脱着されたガス生成物流れ
が得られる。次いで,この非吸着のガス生成物流れが第
2の吸着分離に付され,これにより,低沸点ガスを多く
含んだ非吸着のガス流れと,メタン,エタン,エテン,
及びエチンのうちの1種以上を多く含んだ脱着されたガ
ス生成物が回収される。さらに,本実施態様によれば,
高沸点ガス成分を多く含んだ脱着されたガス生成物を1
つ以上の分別蒸留工程に付して,高沸点ガス混合物の成
分を別々に回収することもできる。
のプロセスは,約−80℃〜約50℃の沸点を有する2
種以上のガス;メタン,エタン,エテン,及びエチンか
ら選ばれる1種以上の炭化水素;並びに酸素,窒素,ア
ルゴン,水素,及び二酸化炭素から選ばれる1種以上の
軽質ガス成分;の回収に適用される。本実施態様によれ
ば,活性炭,シリカゲル,ゼオライト,炭素モレキュラ
ーシーブ,又はこれらの混合物から選ばれる吸着剤を含
んだ層にて,ガス混合物が第1の吸着分離に付され,こ
れにより,低沸点ガスと軽質炭化水素を多く含むが,高
沸点ガスを実質的に含まない非吸着のガス生成物流れ,
及び高沸点ガスを多く含んだ脱着されたガス生成物流れ
が得られる。次いで,この非吸着のガス生成物流れが第
2の吸着分離に付され,これにより,低沸点ガスを多く
含んだ非吸着のガス流れと,メタン,エタン,エテン,
及びエチンのうちの1種以上を多く含んだ脱着されたガ
ス生成物が回収される。さらに,本実施態様によれば,
高沸点ガス成分を多く含んだ脱着されたガス生成物を1
つ以上の分別蒸留工程に付して,高沸点ガス混合物の成
分を別々に回収することもできる。
【0015】本発明は,1種以上の高沸点ガス,1種以
上の低沸点ガス,及び1種以上の軽質炭化水素を含んだ
ガス混合物から高沸点ガスを回収するための,効果的且
つ効率的な方法を提供する。本発明の説明をわかりやす
くするために,これらの用語を以下のように定義する。
上の低沸点ガス,及び1種以上の軽質炭化水素を含んだ
ガス混合物から高沸点ガスを回収するための,効果的且
つ効率的な方法を提供する。本発明の説明をわかりやす
くするために,これらの用語を以下のように定義する。
【0016】本明細書では“高沸点ガス(high b
oiling gas)”という用語は,液体状態にお
いては約−80℃以上の標準沸点を有する有機又は無機
のガス状成分もしくはガス状化合物を示すのに使用され
る。高沸点ガスの例としては,3個以上の炭素原子を有
する非置換炭化水素,ハロゲン化炭化水素,窒素置換炭
化水素,酸素置換炭化水素,及びイオウ置換炭化水素等
がある。
oiling gas)”という用語は,液体状態にお
いては約−80℃以上の標準沸点を有する有機又は無機
のガス状成分もしくはガス状化合物を示すのに使用され
る。高沸点ガスの例としては,3個以上の炭素原子を有
する非置換炭化水素,ハロゲン化炭化水素,窒素置換炭
化水素,酸素置換炭化水素,及びイオウ置換炭化水素等
がある。
【0017】“低沸点ガス(low boiling
gas)”という用語は,液体状態においては約−17
0℃未満の標準沸点を有するガス状成分又はガス状化合
物を示すのに使用される。低沸点ガスの代表的なもの
は,酸素,窒素,アルゴン,ヘリウム,及び水素等の大
気ガスである。
gas)”という用語は,液体状態においては約−17
0℃未満の標準沸点を有するガス状成分又はガス状化合
物を示すのに使用される。低沸点ガスの代表的なもの
は,酸素,窒素,アルゴン,ヘリウム,及び水素等の大
気ガスである。
【0018】“軽質炭化水素(light hydro
carbon)”という用語は,約−170℃〜−80
℃の標準沸点を有する炭化水素を示すのに使用される。
この範囲の沸点を有する炭化水素としては,メタン,エ
タン,エテン,及びエチン等がある。
carbon)”という用語は,約−170℃〜−80
℃の標準沸点を有する炭化水素を示すのに使用される。
この範囲の沸点を有する炭化水素としては,メタン,エ
タン,エテン,及びエチン等がある。
【0019】成分あるいは化合物の“標準沸点(nor
mal boiling point)”とは,標準圧
力(すなわち760mmの気圧計圧力)における当該成
分あるいは当該化合物の沸点である。
mal boiling point)”とは,標準圧
力(すなわち760mmの気圧計圧力)における当該成
分あるいは当該化合物の沸点である。
【0020】本発明のプロセスの主要な実施態様によれ
ば,処理されるガス混合物が先ず最初に,高沸点ガスを
強く吸着する吸着剤を含んだ吸着層にて高沸点ガスの吸
着分離工程に付され,これにより,低沸点ガスと軽質炭
化水素を多く含むが高沸点ガスを実質的に含まない非吸
着のガス生成物と,高沸点ガスを多く含む脱着されたガ
ス生成物が得られる。
ば,処理されるガス混合物が先ず最初に,高沸点ガスを
強く吸着する吸着剤を含んだ吸着層にて高沸点ガスの吸
着分離工程に付され,これにより,低沸点ガスと軽質炭
化水素を多く含むが高沸点ガスを実質的に含まない非吸
着のガス生成物と,高沸点ガスを多く含む脱着されたガ
ス生成物が得られる。
【0021】ラフカット(rough cut)吸着分
離工程から得られる非吸着のガス生成物流れを処理する
上で採りうるいくつかの処置法がある。第1の処置法
〔この処置法は,非吸着のガス生成物流れが,環境上好
ましくない非大気ガス成分(例えば一酸化炭素や軽質炭
化水素)をそれらの許容最大限度を越える濃度にて含有
していない場合に適用しうる〕は,この流れを大気中に
排出することである。
離工程から得られる非吸着のガス生成物流れを処理する
上で採りうるいくつかの処置法がある。第1の処置法
〔この処置法は,非吸着のガス生成物流れが,環境上好
ましくない非大気ガス成分(例えば一酸化炭素や軽質炭
化水素)をそれらの許容最大限度を越える濃度にて含有
していない場合に適用しうる〕は,この流れを大気中に
排出することである。
【0022】第2の処置法は,この流れを焼却処理し
て,一酸化炭素,水素,及び軽質炭化水素を燃焼させる
という仕方である。この処置法は,非吸着ガス生成物流
れ中におけるこれらガスの濃度が,これらガス成分を回
収しても経済的に価値のあるような濃度レベル未満であ
る場合にのみ適用可能である。
て,一酸化炭素,水素,及び軽質炭化水素を燃焼させる
という仕方である。この処置法は,非吸着ガス生成物流
れ中におけるこれらガスの濃度が,これらガス成分を回
収しても経済的に価値のあるような濃度レベル未満であ
る場合にのみ適用可能である。
【0023】第3の処置法(この処置法は,非吸着のガ
ス生成物流れが比較的高濃度の軽質炭化水素を含有して
いる場合に有効である)は,このガス流れを第2の吸着
分離に付して,非吸着のガス生成物流れから軽質炭化水
素を回収するという仕方である。こうした処置法は,高
沸点ガス吸着ゾーンからの非吸着ガス生成物流れを,低
沸点ガスを吸着するよりもガス流れ中に含まれている軽
質炭化水素のほうをより強力に吸着する吸着剤を含有し
た第2の吸着ゾーン中に導入し,これにより低沸点ガス
を多く含んでいるが,軽質炭化水素は含んでいない第2
の非吸着ガス生成物流れと,軽質炭化水素を多く含んだ
脱着されたガス生成物流れとが得られる。軽質炭化水素
吸着セクションからの非吸着ガス生成物流れは,大気中
に排出することができ,また脱着されたガス生成物流れ
は,化学プロセスのための燃料もしくは供給原料として
使用することができる。
ス生成物流れが比較的高濃度の軽質炭化水素を含有して
いる場合に有効である)は,このガス流れを第2の吸着
分離に付して,非吸着のガス生成物流れから軽質炭化水
素を回収するという仕方である。こうした処置法は,高
沸点ガス吸着ゾーンからの非吸着ガス生成物流れを,低
沸点ガスを吸着するよりもガス流れ中に含まれている軽
質炭化水素のほうをより強力に吸着する吸着剤を含有し
た第2の吸着ゾーン中に導入し,これにより低沸点ガス
を多く含んでいるが,軽質炭化水素は含んでいない第2
の非吸着ガス生成物流れと,軽質炭化水素を多く含んだ
脱着されたガス生成物流れとが得られる。軽質炭化水素
吸着セクションからの非吸着ガス生成物流れは,大気中
に排出することができ,また脱着されたガス生成物流れ
は,化学プロセスのための燃料もしくは供給原料として
使用することができる。
【0024】高沸点ガス吸着セクションにて吸着された
高沸点ガス成分は,吸着剤の再生操作時に脱着される。
焼却処理して得られる燃焼ガスが環境上好ましくない成
分を含んでいなければ,この脱着された高沸点ガスを焼
却処理できる。これとは別に,ガス流れ中の高沸点成分
は,必要に応じて回収することもできるし,廃棄処分す
ることもできる。高沸点ガス吸着セクションからの脱着
されたガス流れが2種以上の成分を含有している場合,
この流れを1つ以上の分別蒸留工程に付して,ガス流れ
中の成分のいくつかの成分又は全成分を回収することが
できる。
高沸点ガス成分は,吸着剤の再生操作時に脱着される。
焼却処理して得られる燃焼ガスが環境上好ましくない成
分を含んでいなければ,この脱着された高沸点ガスを焼
却処理できる。これとは別に,ガス流れ中の高沸点成分
は,必要に応じて回収することもできるし,廃棄処分す
ることもできる。高沸点ガス吸着セクションからの脱着
されたガス流れが2種以上の成分を含有している場合,
この流れを1つ以上の分別蒸留工程に付して,ガス流れ
中の成分のいくつかの成分又は全成分を回収することが
できる。
【0025】本発明は,添付の図面を参照すればより理
解を深めることができる。図面には,本発明を実施する
のに必要な主要成分,並びにこれらを接続している流体
移送ラインだけが示されている。
解を深めることができる。図面には,本発明を実施する
のに必要な主要成分,並びにこれらを接続している流体
移送ラインだけが示されている。
【0026】本発明を理解する上では必要でない弁や補
助装置などは省略してある。
助装置などは省略してある。
【0027】図1は,本発明のプロセスを実施すること
のできるシステムを概略流れ図の形で示している。図1
に示す装置系に含まれた主要な構成成分は,高沸点ガス
吸着セクション4,軽質炭化水素吸着セクション12,
及び低温蒸留セクション28である。吸着セクション4
には,供給ガスライン2,非吸着ガス生成物ライン6,
及び脱着ガス生成物ライン22が設けられている。非吸
着ガス生成物ライン6は,排気ライン8及び炭化水素吸
着セクション供給ライン12に繋がっている。低沸点ガ
ス生成物ライン14は,吸着セクション12から延び
て,排気ライン16及びラフカット吸着ゾーンのパージ
ガスライン18に繋がっている。吸着セクション12に
はさらに,脱着軽質炭化水素ガス生成物ライン20が設
けられている。脱着高沸点ガスライン22により,高沸
点ガス吸着セクション4が,廃棄ガス排出ライン24と
低温蒸留セクション供給ライン26とに接続されてい
る。次いで供給ライン26が低温蒸留セクション28に
接続されていて,低温蒸留セクション28には軽質生成
物排出ライン30と重質生成物排出ライン32が設けら
れている。
のできるシステムを概略流れ図の形で示している。図1
に示す装置系に含まれた主要な構成成分は,高沸点ガス
吸着セクション4,軽質炭化水素吸着セクション12,
及び低温蒸留セクション28である。吸着セクション4
には,供給ガスライン2,非吸着ガス生成物ライン6,
及び脱着ガス生成物ライン22が設けられている。非吸
着ガス生成物ライン6は,排気ライン8及び炭化水素吸
着セクション供給ライン12に繋がっている。低沸点ガ
ス生成物ライン14は,吸着セクション12から延び
て,排気ライン16及びラフカット吸着ゾーンのパージ
ガスライン18に繋がっている。吸着セクション12に
はさらに,脱着軽質炭化水素ガス生成物ライン20が設
けられている。脱着高沸点ガスライン22により,高沸
点ガス吸着セクション4が,廃棄ガス排出ライン24と
低温蒸留セクション供給ライン26とに接続されてい
る。次いで供給ライン26が低温蒸留セクション28に
接続されていて,低温蒸留セクション28には軽質生成
物排出ライン30と重質生成物排出ライン32が設けら
れている。
【0028】高沸点ガス吸着セクションは,単一の吸着
装置で構成されていてもよいが,該セクションの運転時
において非吸着生成物ガスと脱着生成物ガスが連続的に
生成されるよう,一般には平行状態に配置されていて且
つ互いに非同調的に作動する2つ以上の一連の吸着装置
を含んでいる。言い換えれば,該セクションの1つの吸
着装置が吸着モードにあるときに,別の吸着装置が減圧
モードとなっており,そしてさらに別の吸着装置が脱着
モードになっている等々である。同様に,軽質炭化水素
吸着セクションの場合も単一の吸着装置で構成されてい
てもよいが,一般には2つ以上の一連の吸着装置を含ん
でおり,これらが非同調的に作動して非吸着生成物ガス
と脱着生成物ガスの連続流れを生成する。これら吸着セ
クションのそれぞれにおける吸着装置の数,配置,及び
設計構造などは好みの問題であり,本発明の一部を構成
するものではない。同様に,生成物流れの連続的な流れ
を得るという仕方での吸着セクションの運転方法はよく
知られている通りであり,これも本発明の一部を構成す
るものではない。
装置で構成されていてもよいが,該セクションの運転時
において非吸着生成物ガスと脱着生成物ガスが連続的に
生成されるよう,一般には平行状態に配置されていて且
つ互いに非同調的に作動する2つ以上の一連の吸着装置
を含んでいる。言い換えれば,該セクションの1つの吸
着装置が吸着モードにあるときに,別の吸着装置が減圧
モードとなっており,そしてさらに別の吸着装置が脱着
モードになっている等々である。同様に,軽質炭化水素
吸着セクションの場合も単一の吸着装置で構成されてい
てもよいが,一般には2つ以上の一連の吸着装置を含ん
でおり,これらが非同調的に作動して非吸着生成物ガス
と脱着生成物ガスの連続流れを生成する。これら吸着セ
クションのそれぞれにおける吸着装置の数,配置,及び
設計構造などは好みの問題であり,本発明の一部を構成
するものではない。同様に,生成物流れの連続的な流れ
を得るという仕方での吸着セクションの運転方法はよく
知られている通りであり,これも本発明の一部を構成す
るものではない。
【0029】分別蒸留セクション28は,非吸着生成物
ガス流れ中の成分の数,及び生成物に対する所望の分離
程度に応じて,単一の蒸留塔で構成されていても,ある
いは連続して配置された2つ以上の一連の蒸留塔で構成
されていてもよい。該セクションは,低い温度(すなわ
ち極低温条件下),より高い温度,あるいはこれらの温
度条件の組み合わせにて作動するよう設計することがで
きる。本発明のシステムの使用に適した分別蒸留セクシ
ョンの設計構造と運転についてはよく知られており,本
発明の一部を構成するものではない。
ガス流れ中の成分の数,及び生成物に対する所望の分離
程度に応じて,単一の蒸留塔で構成されていても,ある
いは連続して配置された2つ以上の一連の蒸留塔で構成
されていてもよい。該セクションは,低い温度(すなわ
ち極低温条件下),より高い温度,あるいはこれらの温
度条件の組み合わせにて作動するよう設計することがで
きる。本発明のシステムの使用に適した分別蒸留セクシ
ョンの設計構造と運転についてはよく知られており,本
発明の一部を構成するものではない。
【0030】図1の装置にて本発明のプロセスを実施す
る場合,1種以上の高沸点ガス,1種以上の軽質炭化水
素,及び1種以上の低沸点ガスを含んだ供給ガス混合物
が,供給ライン2を介して吸着装置4に導入される。該
混合物の高沸点ガス成分が,吸着装置4中の吸着剤に吸
着され,一方,吸着装置4に流入した低沸点ガスと軽質
炭化水素の多くは,吸着剤層を通り,ライン6を介して
非吸着ガス生成物流れとして吸着装置4を出る。吸着装
置4を出た非吸着ガス生成物流れがごく少量の軽質炭化
水素しか含有していないときは,この流れは焼却処理し
てもよいし,あるいは大気中に排出してもよい。この場
合,これらのガスは排気ライン8を介して本システムを
出る。一方,吸着装置4を出た非吸着ガス生成物流れを
さらなる吸着分離に付す必要がある場合は,ライン10
を介してこの流れを吸着装置10に導入する。
る場合,1種以上の高沸点ガス,1種以上の軽質炭化水
素,及び1種以上の低沸点ガスを含んだ供給ガス混合物
が,供給ライン2を介して吸着装置4に導入される。該
混合物の高沸点ガス成分が,吸着装置4中の吸着剤に吸
着され,一方,吸着装置4に流入した低沸点ガスと軽質
炭化水素の多くは,吸着剤層を通り,ライン6を介して
非吸着ガス生成物流れとして吸着装置4を出る。吸着装
置4を出た非吸着ガス生成物流れがごく少量の軽質炭化
水素しか含有していないときは,この流れは焼却処理し
てもよいし,あるいは大気中に排出してもよい。この場
合,これらのガスは排気ライン8を介して本システムを
出る。一方,吸着装置4を出た非吸着ガス生成物流れを
さらなる吸着分離に付す必要がある場合は,ライン10
を介してこの流れを吸着装置10に導入する。
【0031】高沸点ガス吸着セクション4を出た非吸着
ガス生成物流れが炭化水素吸着セクション12を通る
際,該流れの軽質ガス成分(主として低沸点ガスを含ん
でいる)が吸着剤層を通過し,非吸着ガス生成物ライン
14を介してセクション12から出て,そして排気ライ
ン16を介して本システムを出る。このガス流れが環境
上好ましくない炭化水素ガスや一酸化炭素を高濃度で含
有していなければ,直接大気中に排出することができ
る。しかしながら,これらの成分を許容濃度を越える濃
度で含有している場合は,このガス流れをさらに処理し
てその過剰量を除去しなければならない。
ガス生成物流れが炭化水素吸着セクション12を通る
際,該流れの軽質ガス成分(主として低沸点ガスを含ん
でいる)が吸着剤層を通過し,非吸着ガス生成物ライン
14を介してセクション12から出て,そして排気ライ
ン16を介して本システムを出る。このガス流れが環境
上好ましくない炭化水素ガスや一酸化炭素を高濃度で含
有していなければ,直接大気中に排出することができ
る。しかしながら,これらの成分を許容濃度を越える濃
度で含有している場合は,このガス流れをさらに処理し
てその過剰量を除去しなければならない。
【0032】吸着セクション12中に流入した軽質炭化
水素は吸着剤に吸着される。これらの成分は吸着剤層の
脱着工程時に吸着剤層から除去され,ライン20を介し
て本システムから排出される。上記したように,脱着さ
れたガスは焼却処理することもできるし,又はこれを回
収して化学プロセス操作に使用することもできる。
水素は吸着剤に吸着される。これらの成分は吸着剤層の
脱着工程時に吸着剤層から除去され,ライン20を介し
て本システムから排出される。上記したように,脱着さ
れたガスは焼却処理することもできるし,又はこれを回
収して化学プロセス操作に使用することもできる。
【0033】吸着セクション4の各吸着装置においてな
される吸着プロセスは,吸着装置中の高沸点ガスフロン
トが所望の箇所に達するまで続けられる。この箇所(作
動中の吸着装置のプロダクトエンドを介して,吸着され
る成分の破過が起こる前の箇所)において,当該吸着装
置での吸着工程が終了し,そして吸着装置を減圧にする
ことによって,吸着されたガスが層から脱着される。脱
着工程時において,ライン22を介して高沸点ガスが吸
着装置4を出る。吸着装置4は,吸着装置12からの低
沸点ガス生成物を使用して,パージライン18を介して
パージすることができる。高沸点ガスが殆ど価値のない
ものであるか,あるいは燃焼すると大気中に有害なガス
生成物を生じるような成分を含有していない場合は,ラ
イン24を介して焼却炉に排出することができる。同様
に,このガス流れがさらなる処理(分別蒸留以外の)を
必要とするか,あるいは1種類だけの高沸点成分を含ん
でいる場合は,本システムから取り出してさらに処理す
ることもできるし,あるいはライン24を介して貯蔵す
ることもできる。
される吸着プロセスは,吸着装置中の高沸点ガスフロン
トが所望の箇所に達するまで続けられる。この箇所(作
動中の吸着装置のプロダクトエンドを介して,吸着され
る成分の破過が起こる前の箇所)において,当該吸着装
置での吸着工程が終了し,そして吸着装置を減圧にする
ことによって,吸着されたガスが層から脱着される。脱
着工程時において,ライン22を介して高沸点ガスが吸
着装置4を出る。吸着装置4は,吸着装置12からの低
沸点ガス生成物を使用して,パージライン18を介して
パージすることができる。高沸点ガスが殆ど価値のない
ものであるか,あるいは燃焼すると大気中に有害なガス
生成物を生じるような成分を含有していない場合は,ラ
イン24を介して焼却炉に排出することができる。同様
に,このガス流れがさらなる処理(分別蒸留以外の)を
必要とするか,あるいは1種類だけの高沸点成分を含ん
でいる場合は,本システムから取り出してさらに処理す
ることもできるし,あるいはライン24を介して貯蔵す
ることもできる。
【0034】ライン22における脱着されたガス流れが
2種以上の高沸点ガス成分を含有している場合,これら
の成分は分別蒸留ユニット28(必要に応じて,極低温
条件下で運転することができる)にて分離することがで
きる。こうした任意操作がなされる際は,脱着されたガ
ス流れが供給ライン26を介して分別蒸留ユニット28
に入り,そして軽質生成物成分と重質生成物成分が,そ
れぞれライン30と32を介してユニット28を出る。
前述したように,高沸点ガス流れが3種以上の成分を含
有している場合は,複数の連続的に接続された蒸留ユニ
ットを使用して,当該ガス流れから種々の成分を回収す
ることができる。
2種以上の高沸点ガス成分を含有している場合,これら
の成分は分別蒸留ユニット28(必要に応じて,極低温
条件下で運転することができる)にて分離することがで
きる。こうした任意操作がなされる際は,脱着されたガ
ス流れが供給ライン26を介して分別蒸留ユニット28
に入り,そして軽質生成物成分と重質生成物成分が,そ
れぞれライン30と32を介してユニット28を出る。
前述したように,高沸点ガス流れが3種以上の成分を含
有している場合は,複数の連続的に接続された蒸留ユニ
ットを使用して,当該ガス流れから種々の成分を回収す
ることができる。
【0035】場合によっては,高沸点ガス吸着セクショ
ンからの脱着されたガス流れが,望ましくない程度に高
濃度の低沸点ガス成分を含有していることがある。この
ような場合は,脱着されたガス生成物流れを供給流れに
再循環させることができる。こうすることにより,脱着
された生成物流れ中における低沸点ガスの全体としての
濃度が減少する。
ンからの脱着されたガス流れが,望ましくない程度に高
濃度の低沸点ガス成分を含有していることがある。この
ような場合は,脱着されたガス生成物流れを供給流れに
再循環させることができる。こうすることにより,脱着
された生成物流れ中における低沸点ガスの全体としての
濃度が減少する。
【0036】図2は,本発明の好ましい実施態様の単純
化した変形を示している。図2のシステムは,低沸点ガ
ス,高沸点ガス,及び軽質炭化水素を含んだガス流れか
ら,高沸点ガスと軽質炭化水素が連続的に分離ができる
よう設計されている。図2に示されているシステムの装
置構成成分としては,供給ガス圧縮機104,ラフカッ
ト吸着ゾーン106,軽質炭化水素吸着ゾーン110,
及び分別蒸留ゾーン124が含まれている。
化した変形を示している。図2のシステムは,低沸点ガ
ス,高沸点ガス,及び軽質炭化水素を含んだガス流れか
ら,高沸点ガスと軽質炭化水素が連続的に分離ができる
よう設計されている。図2に示されているシステムの装
置構成成分としては,供給ガス圧縮機104,ラフカッ
ト吸着ゾーン106,軽質炭化水素吸着ゾーン110,
及び分別蒸留ゾーン124が含まれている。
【0037】図2に示したシステムにて本発明のプロセ
スを実施する際には,供給ガス混合物(通常は,高沸点
ガス,低沸点ガス,並びにメタン,エタン,エテン,エ
チンから選ばれる1種以上の軽質炭化水素を含有)が,
供給ライン102を介して本システムに導入され,供給
ガス圧縮機104にて所望の圧力に加圧され,そして吸
着ゾーン106に導入される。該混合物中の高沸点ガス
成分が,吸着装置106中に収容されている吸着剤層に
吸着され,一方,非吸着ガス流れ(低沸点ガスと軽質炭
化水素を多く含んでいる)は吸着剤層を通過し,生成物
ライン108を介して吸着ゾーンを出る。次いで,非吸
着ガス流れが軽質炭化水素吸着ゾーン110に入り,そ
こでガス流れ中に含有されているC2 炭化水素とメタン
の一部又は全てが吸着装置110中の吸着剤に吸着さ
れ,そして非吸着ガス流れ(低沸点ガスを多く含んでい
る)が吸着装置を通り,ライン112を介して本システ
ムを出る。ゾーン106と110での吸着モードにおけ
る層が吸着されたガスで飽和すると,層はよく知られた
仕方で交換され,そして飽和した層が再生され,これに
より脱着されたガス流れが得られる。再生モード時,吸
着ゾーン110からの非吸着生成物ガス(主として低沸
点ガスを含んでいる)で吸着剤層をパージするのが望ま
しい。この操作は,吸着ゾーン110において生成され
る低沸点ガス流れをライン116,118,及び120
を介して通すことによって,そして吸着ゾーン106と
110に向流の形で通すことによって行うことができ
る。
スを実施する際には,供給ガス混合物(通常は,高沸点
ガス,低沸点ガス,並びにメタン,エタン,エテン,エ
チンから選ばれる1種以上の軽質炭化水素を含有)が,
供給ライン102を介して本システムに導入され,供給
ガス圧縮機104にて所望の圧力に加圧され,そして吸
着ゾーン106に導入される。該混合物中の高沸点ガス
成分が,吸着装置106中に収容されている吸着剤層に
吸着され,一方,非吸着ガス流れ(低沸点ガスと軽質炭
化水素を多く含んでいる)は吸着剤層を通過し,生成物
ライン108を介して吸着ゾーンを出る。次いで,非吸
着ガス流れが軽質炭化水素吸着ゾーン110に入り,そ
こでガス流れ中に含有されているC2 炭化水素とメタン
の一部又は全てが吸着装置110中の吸着剤に吸着さ
れ,そして非吸着ガス流れ(低沸点ガスを多く含んでい
る)が吸着装置を通り,ライン112を介して本システ
ムを出る。ゾーン106と110での吸着モードにおけ
る層が吸着されたガスで飽和すると,層はよく知られた
仕方で交換され,そして飽和した層が再生され,これに
より脱着されたガス流れが得られる。再生モード時,吸
着ゾーン110からの非吸着生成物ガス(主として低沸
点ガスを含んでいる)で吸着剤層をパージするのが望ま
しい。この操作は,吸着ゾーン110において生成され
る低沸点ガス流れをライン116,118,及び120
を介して通すことによって,そして吸着ゾーン106と
110に向流の形で通すことによって行うことができ
る。
【0038】吸着ゾーン110を出た脱着されたガス流
れ(主として軽質炭化水素を含んでいる)は,焼却処理
することもできるし,あるいは他の化学プロセスにおい
て使用することもできる。
れ(主として軽質炭化水素を含んでいる)は,焼却処理
することもできるし,あるいは他の化学プロセスにおい
て使用することもできる。
【0039】吸着ゾーン106おける吸着装置の脱着工
程時に吸着ゾーン106を出た脱着されたガス流れは,
主として高沸点ガスを含んでいる。この流れは,ライン
122を通って分別蒸留ユニット124に入り,ここで
ガス成分が軽質ガス生成物と重質ガス生成物とに分けら
れる。軽質ガス生成物はライン126を介してユニット
124から出ていき,重質ガス生成物はライン128を
介してユニット124を出ていく。高沸点ガス流れが3
種以上の成分を含有している場合,これらの成分は,ユ
ニット124と連続して配置されたさらなる分別蒸留ユ
ニットを使用することにより別個に回収することができ
る。
程時に吸着ゾーン106を出た脱着されたガス流れは,
主として高沸点ガスを含んでいる。この流れは,ライン
122を通って分別蒸留ユニット124に入り,ここで
ガス成分が軽質ガス生成物と重質ガス生成物とに分けら
れる。軽質ガス生成物はライン126を介してユニット
124から出ていき,重質ガス生成物はライン128を
介してユニット124を出ていく。高沸点ガス流れが3
種以上の成分を含有している場合,これらの成分は,ユ
ニット124と連続して配置されたさらなる分別蒸留ユ
ニットを使用することにより別個に回収することができ
る。
【0040】以下に仮定上の実施例を挙げて,本発明を
さらに詳細に説明する。特に明記しない限り,部,パー
セント,及び比率などはいずれも容量基準である。
さらに詳細に説明する。特に明記しない限り,部,パー
セント,及び比率などはいずれも容量基準である。
【0041】
【実施例】実施例1 シミュレートされた実験にてガス流れから塩化メチルを
除去するために,表1に記載の組成を有するガス流れ
を,本発明のプロセスによって処理する。本シミュレー
ト実験において使用する装置系は,図2に示した装置系
と類似のものであり,シリカゲルを含有した第1の組の
吸着装置,及び活性炭を含有した第2の組の吸着装置を
含む。各組の吸着装置に流入する供給流れは約20〜2
5psiaの圧力となっている。各組の吸着装置に吸着
されたガスは,約200ミリバールの絶対圧力にて脱着
される。第1組の吸着装置からの脱着されたガス流れの
約61%が供給流れに再循環される。第1組の吸着装置
からの脱着されたガス流れの残部は脱着生成物として本
システムから排出される。各流れ中の成分に対する推定
によるモル濃度が表1に記載してある。
除去するために,表1に記載の組成を有するガス流れ
を,本発明のプロセスによって処理する。本シミュレー
ト実験において使用する装置系は,図2に示した装置系
と類似のものであり,シリカゲルを含有した第1の組の
吸着装置,及び活性炭を含有した第2の組の吸着装置を
含む。各組の吸着装置に流入する供給流れは約20〜2
5psiaの圧力となっている。各組の吸着装置に吸着
されたガスは,約200ミリバールの絶対圧力にて脱着
される。第1組の吸着装置からの脱着されたガス流れの
約61%が供給流れに再循環される。第1組の吸着装置
からの脱着されたガス流れの残部は脱着生成物として本
システムから排出される。各流れ中の成分に対する推定
によるモル濃度が表1に記載してある。
【0042】 上記の実施例は,ガス流れから高沸点ガス成分を除去す
ることに対する本発明のプロセスの推定効率を示してい
る。実施例1に示したプロセスにおいては,供給流れ中
の塩化メチルが全て第1の組の吸着装置にて吸着され,
第2の組の吸着装置からの非吸着生成物は16.9モル
の窒素(供給流れ中の窒素の約85.4%)を含有して
いる。
ることに対する本発明のプロセスの推定効率を示してい
る。実施例1に示したプロセスにおいては,供給流れ中
の塩化メチルが全て第1の組の吸着装置にて吸着され,
第2の組の吸着装置からの非吸着生成物は16.9モル
の窒素(供給流れ中の窒素の約85.4%)を含有して
いる。
【0043】特定の実施態様と実施例を挙げて本発明を
説明してきたが,これらに対する種々の変形が可能であ
る。例えば,本発明においては,他のガス分離法(膜分
離や吸収分離等)を図面に示した吸着工程と組み合わせ
て使用することができる。さらに,複数の吸着工程を直
列状態及び/又は平行状態で行い,吸着装置からの生成
物流れの一部を再循環することによって,本発明のプロ
セスの効率をアップさせることができる。本発明の範囲
は特許請求の範囲のみによって限定される。
説明してきたが,これらに対する種々の変形が可能であ
る。例えば,本発明においては,他のガス分離法(膜分
離や吸収分離等)を図面に示した吸着工程と組み合わせ
て使用することができる。さらに,複数の吸着工程を直
列状態及び/又は平行状態で行い,吸着装置からの生成
物流れの一部を再循環することによって,本発明のプロ
セスの効率をアップさせることができる。本発明の範囲
は特許請求の範囲のみによって限定される。
【図1】本発明のプロセスを実施できる装置の概略流れ
図である。
図である。
【図2】本発明の好ましい実施態様を実施できる装置の
概略流れ図である。
概略流れ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラマクリシュナン・ラマシャンドラン アメリカ合衆国ニュージャージー州07401, アレンデール,ヒルサイド・アベニュー 232
Claims (12)
- 【請求項1】 約−80℃〜約50℃の沸点を有する1
種以上のガス成分;約−170℃〜約−80℃の沸点を
有する1種以上の炭化水素;及び約−170℃未満の沸
点を有する1種以上のガス成分;を含んだガス混合物か
ら約−80℃以上の沸点を有するガスを回収する方法で
あって,(a) 前記ガス混合物を,活性炭,シリカゲ
ル,及びこれらの混合物から選ばれる吸着剤の層にて吸
着分離に付す工程;及び(b) これにより,約−80
℃未満の沸点を有する成分を多く含んだ非吸着のガス生
成物と,約−80℃以上の沸点を有する成分を多く含ん
だ脱着されたガス生成物とを得る工程;を含む前記方
法。 - 【請求項2】 前記ガス混合物が,約−80℃〜約50
℃の沸点を有する2種以上のガス成分を含有している,
請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 約−80℃〜約50℃の沸点を有する前
記2種以上のガス成分が,前記吸着剤からの脱着に次い
で分別蒸留によってさらに分離される,請求項2記載の
方法。 - 【請求項4】 前記ガス混合物中に存在する沸点約−8
0℃〜約50℃の前記ガス成分が,3つ以上の炭素原子
を有する炭化水素,ハロゲン化炭化水素,窒素置換炭化
水素,酸素置換炭化水素,及びイオウ置換炭化水素から
なる群から選ばれる1つ以上の構成成分を含む,請求項
3記載の方法。 - 【請求項5】 前記ガス混合物が,酸素,窒素,アルゴ
ン,水素,及び一酸化炭素からなる群から選ばれる1種
以上の成分を含有している,請求項1記載の方法。 - 【請求項6】 前記ガス混合物中に水素が存在し,吸着
工程に引き続いて水素が水に酸化される,請求項1記載
の方法。 - 【請求項7】 前記ガス混合物中に一酸化炭素が存在
し,吸着工程に引き続いて一酸化炭素が二酸化炭素に酸
化される,請求項1記載の方法。 - 【請求項8】 前記ガス状炭化水素の少なくとも1種
が,第2の吸着分離工程において前記非吸着のガス生成
物から分離される,請求項1記載の方法。 - 【請求項9】 約−80℃〜約50℃の沸点を有する1
種以上の重質ガス成分;メタン,エタン,エテン,及び
エチンから選ばれる1種以上の炭化水素;並びに酸素,
窒素,アルゴン,水素,及び一酸化炭素から選ばれる1
種以上の軽質ガス成分;を含んだガス混合物から約−8
0℃以上の沸点を有するガスを回収する方法であって,
(a) 前記ガス混合物を,活性炭,シリカゲル,ゼオ
ライト,炭素モレキュラーシーブ,及びこれらの混合物
から選ばれる吸着剤を含んだ層にて吸着分離に付す工
程;及び(b) これにより,前記炭化水素と軽質ガス
成分を多く含んだ非吸着のガス生成物と,前記重質ガス
成分を多く含んだ脱着されたガス生成物とを得る工程;
を含む前記方法。 - 【請求項10】 前記非吸着のガス生成物を第2の吸着
分離に付し,これにより,前記軽質ガス成分を多く含ん
だ軽質生成物相と,メタン,エタン,エテン,及びエチ
ンの1種以上を多く含んだ脱着相とを得る,請求項9記
載の方法。 - 【請求項11】 約−80℃〜約50℃の沸点を有する
1種以上のガス成分;約−170℃〜約−80℃の沸点
を有する1種以上の炭化水素;及び約−170℃未満の
沸点を有する1種以上のガス成分;を含んだガス混合物
から約−80℃以上の沸点を有するガスを回収するのに
有用な装置であって,(a) 約−80℃未満の沸点を
有するガスを吸着するよりも,約−80℃以上の沸点を
有するガスのほうを容易に吸着する吸着剤を含有した第
1の吸着ゾーン;(b) その入口が前記第1の吸着ゾ
ーンのプロダクトエンドと流体連通関係にあり,且つ約
−80℃未満の沸点を有するガスを吸着するよりも,約
−170℃〜約−80℃の沸点を有する炭化水素のほう
を容易に吸着する吸着剤を含有した第2の吸着ゾーン;
(c) 前記第1の吸着ゾーンのフィードエンドと流体
連通関係にある入口を有し,且つ前記第1の吸着ゾーン
から脱着される多成分ガス流れを受け入れて分別蒸留に
よってこれを分離するための低温ガス分離ユニット;
(d) 前記ガス混合物を過圧にて前記第1の吸着ゾー
ンに導入するための手段;(e) 生成物ガスを前記第
2の吸着ゾーンから回収するための手段;(f) 脱着
されたガスを前記第2の吸着ゾーンから回収するための
手段;及び(g) 前記低温ガス分離ユニットにおいて
分離された成分を別々に回収するための手段;を含む前
記装置。 - 【請求項12】 前記第1の吸着ゾーンを前記第2の吸
着ゾーンからの生成物ガスでパージするための手段をさ
らに含む,請求項11記載の装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US71987791A | 1991-06-24 | 1991-06-24 | |
US719877 | 1991-06-24 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0623221A true JPH0623221A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=24891739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4166345A Pending JPH0623221A (ja) | 1991-06-24 | 1992-06-24 | ガス混合物から特定のガスを回収する方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JPH0623221A (ja) |
AU (1) | AU663502B2 (ja) |
CA (1) | CA2069380A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112122327A (zh) * | 2020-08-20 | 2020-12-25 | 杨晓秋 | 一种基于土壤热解吸修复技术的修复装置 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5551257A (en) * | 1992-10-01 | 1996-09-03 | The Boc Group, Inc. | Production of ultrahigh purity nitrogen |
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IL108626A (en) * | 1994-02-13 | 1997-04-15 | Ram Lavie And Technion Researc | Method for the recovery of fugitive organic vapors |
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-
1992
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- 1992-06-18 AU AU18393/92A patent/AU663502B2/en not_active Ceased
- 1992-06-24 JP JP4166345A patent/JPH0623221A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112122327A (zh) * | 2020-08-20 | 2020-12-25 | 杨晓秋 | 一种基于土壤热解吸修复技术的修复装置 |
CN112122327B (zh) * | 2020-08-20 | 2022-02-22 | 广州市番禺环境工程有限公司 | 一种基于土壤热解吸修复技术的修复装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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AU1839392A (en) | 1993-01-07 |
AU663502B2 (en) | 1995-10-12 |
CA2069380A1 (en) | 1992-12-25 |
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