JPH06232166A - 電界効果トランジスタの製造方法及びその集積回路 - Google Patents

電界効果トランジスタの製造方法及びその集積回路

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JPH06232166A
JPH06232166A JP1872693A JP1872693A JPH06232166A JP H06232166 A JPH06232166 A JP H06232166A JP 1872693 A JP1872693 A JP 1872693A JP 1872693 A JP1872693 A JP 1872693A JP H06232166 A JPH06232166 A JP H06232166A
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resist
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Nobuchika Kuwata
展周 桑田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高出力でかつ高効率な複数種類のMESFE
Tを効率良く生産するための製造方法を提供する。 【構成】 レジストパターン11aをマスクとしてソー
ス領域A及びドレイン領域C以外の領域であってレジス
トパターン11間の半導体基板1中に不純物イオンが注
入されない角度θで、かつチャネル層8と同一導電型と
なる不純物イオンをソース領域となる側に傾斜した方向
及びドレイン領域となる側に傾斜した方向から、それぞ
れ注入し、さらにレジストパターン11aのうちレジス
ト部分11をエッチングにより縮小してT字型にし、絶
縁膜15を堆積してパターン反転を行い、パターン反転
領域上にソース電極4及びドレイン電極5を形成すると
ともに、ソース電極4とドレイン電極5間にあるレジス
トパターン11aの反転跡のうち、ソース電極4とする
側にゲート電極3を形成することで非対称構造のMES
FETを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電界効果トランジス
タ(FET:Field Effect Transistor )の製造方法に
関し、特に集積化に適し、かつ高出力で高利得な電界効
果トランジスタ及びその集積回路の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報ネットワークシステムの急速
な進展に伴って半導体デバイスも超高速動作、高周波動
作、低消費電力、高効率等の特性を実現するのものが要
求されるに至り、例えばGaAsからなるショットバリ
ア型FET(MESFET)は、上記要求に合致した特
性が期待されることから、超高速、高周波回路等への応
用研究が勢力的に行われている。
【0003】具体的に上記GaAs系MESFETの高
出力、高効率化を図るためには、ソース電極とゲート電
極間の抵抗、すなわちソース抵抗Rsを低減させて、相
互コンダクタンス(gm )を向上させるとともに、ドレ
イン電極とゲート電極間におけるドレイン耐圧を増大さ
せることが重要である。
【0004】一方、このGaAs系MESFETの製造
歩留りを向上させる方法として、例えば図5に示す特開
昭58−60574号公報に開示された技術があるが
(第1の従来例)、この第1の従来例によると、基板1
表面に不純物を高濃度にイオン注入した低抵抗領域2
a、2bがゲート電極3に対して自己整合的に形成され
ており、さらにこの低抵抗領域2a、2b上にソース電
極4及びドレイン電極5が形成されている。
【0005】しかし、この第1の従来例では、ソース側
低抵抗領域2aとゲート電極3との間隔LSGと、ドレイ
ン側低抵抗領域2bとゲート電極3との間隔LDGとが等
しいので、ソース抵抗Rsを低減させるために上記間隔
SGを小さくすると、LDGも同様に小さくなり、ドレイ
ン耐圧が低下してしまう。また、逆にドレイン耐圧を向
上させるため、上記間隔LDGを大きくすると、LSGも大
きくなり、ソース抵抗Rsが増大し、相互コンダクタン
スgm の値が低下してしまうという問題があった。
【0006】したがって、以上のような問題を解決する
方法として、例えば特開昭58−223372号公報
(第2の従来例)、特開平4−264737号公報(第
3の従来例)等に、上記間隔がLDG>LSGとなるように
ゲート電極を非対称に形成する構造が開示されている。
【0007】すなわち、上記第2の従来例では、遮断用
のマスクパターンを形成した後、ソース側に傾いた方向
から不純物イオンを注入することにより(フォトレジス
トで遮られている領域にはイオン注入されない)、各ソ
ース側及びドレイン側の各低抵抗領域とゲート電極との
非対称構造を実現している。
【0008】一方、第3の従来例では、イオン注入領域
を限定するレジストパターンを対称に形成し、ソース側
をフォトレジストで被覆してドレイン側のレジストパタ
ーン(イオン注入領域限定用)のみをエッチングした
後、イオン注入することで非対称構造を実現している。
【0009】また、例えば特開昭61−163666号
公報(第4の従来例)等には、大電流でかつ負荷を高速
に駆動しうるMESFETとしてLDD(Lightly Dope
dDrain )構造を得る技術が開示されており、図6
(a)に示すように半導体基板1上に設けた不純物導入
層6a、6b上に特定形状のマスクパターン7を形成
し、図6(b)に示すように半導体基板1表面に対して
垂直に不純物イオンを注入して低抵抗領域を形成した
後、さらに図6(c)に示すようにソース側及びドレイ
ン側の両方向からイオン注入を行って各低抵抗領域とゲ
ート電極間に濃度の低い注入層を形成することでLDD
構造を実現している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の電
界効果トランジスタの製造方法は、例えば第1の従来例
のように斜め方向からイオン注入して非対称構造を実現
する技術を用いて、MESFETアレイを製造する場
合、不純物イオンを注入する方向を決めた時点でソー
ス、ゲート、ドレインの各電極の位置関係が固定されて
しまうので、各電極は図7(a)に示すように順に配置
しなければならず、一般的なMESFETアレイ(図7
(b))のようにソース電極とドレイン電極の各電極を
共有化することができないため、MESFETアレイチ
ップの面積効率を低下させてしまうという課題があった
(なお、図7において配線は省略してあるが、ソース電
極、ゲート電極及びドレイン電極の各電極は配線で接続
される)。
【0011】また、第3の従来例によると、その製造工
程において非対称構造を実現するために、ソース電極側
をフォトレジストで被覆し、ドレイン電極側をエッチン
グする工程が別途必要になるので、製造コストがかかる
とともに、製造効率を向上させることができず、したが
って製造歩留まりを向上させることができないという課
題があった。
【0012】さらに、第4の従来例によると、LDD構
造を持つMESFETを製造するために、ソース領域及
びドレイン領域の低抵抗層を形成する工程と、この低抵
抗層とゲート電極間の濃度の低いイオン注入層を2回の
斜め方向からのイオン注入により形成する工程が別途必
要になるため、上述した第3の従来例と同様に、製造コ
ストがかかるとともに、製造効率を向上させることがで
きず、したがって製造歩留まりを向上させることができ
ないという課題があった。
【0013】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、高出力でかつ高効率な複数種類の
MESFETを効率良く生産するための電界効果トラン
ジスタの製造方法及びその集積回路を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電界効果
トランジスタの製造方法は、半導体基板表面に形成され
たチャネル層上に、絶縁膜を少なくとも1層含む多層レ
ジストからなり、厚さaのレジストパターンを間隔bだ
け離して少なくとも2つ形成し(第1の工程)、このレ
ジストパターンをマスクとしてソース領域及びドレイン
領域以外の領域であってレジストパターン間の半導体基
板中に不純物イオンが注入されない角度(すなわち、基
板法線に対してtanθ≧b/aとなる角度θ)で、か
つチャネル層と同一導電型となる不純物イオンをソース
領域となる側に傾斜した方向及びドレイン領域となる側
に傾斜した方向から、それぞれ注入し(第2の工程)、
さらにレジストパターンのうちレジスト部分をエッチン
グにより縮小することでT字形状にし、絶縁膜を堆積し
てパターン反転を行い(第3の工程)、パターン反転領
域上にソース電極及びドレイン電極を形成するととも
に、ソース電極とドレイン電極間にあるレジストパター
ンの反転跡のうち、ソース電極とする側にゲート電極を
形成することで非対称構造のMESFETを製造する
か、あるいはソース電極とドレイン電極間にあるレジス
トパターンの反転跡に複数のゲート電極を形成すること
でデュアルゲートを持つ非対称なMESFETを製造す
る(第4の工程)ことを特徴としている。
【0015】また、上述した第1の工程において、半導
体基板表面に形成されたチャネル層上に、絶縁膜を少な
くとも1層含む多層レジストからなるレジストパターン
を1つだけ形成し、上述したように斜め方向から2回イ
オン注入することにより、ソース側及びドレイン側の各
低抵抗領域とゲート電極間に濃度の低い領域を持つLD
D構造のMESFETを製造することを特徴としてい
る。
【0016】さらに、この発明に係る集積回路は、上述
した方法により製造されたMESFETを任意に組み合
わせて集積化して製造する。
【0017】
【作用】この発明における電界効果トランジスタの製造
方法は、第1の工程において、半導体基板表面に形成さ
れたチャネル層上に、複数のレジストパターンを所定の
間隔でかつ任意の位置に形成し、さらに第3の工程にお
いて、レジストパターンのうちレジスト部分をエッチン
グにより縮小してT字形状にしているので、この縮小さ
れたレジストパターンの反転跡に形成されるゲート電極
とソース側低抵抗領域間の距離は短く、ゲート電極とド
レイン側低抵抗領域間の距離は長く形成するよう制御で
きるので、任意の非対称構造を実現することを可能にす
る。
【0018】また、上述したように第1の工程におい
て、半導体基板表面に形成されたチャネル層上には複数
のレジストパターンを形成するので、製造工程を共有化
してエッチングにより縮小されたレジストパターンの反
転跡に複数のゲート電極を形成することにより、マルチ
ゲートを持つ非対称なMESFETを同時に製造するこ
とを可能にする。
【0019】さらに、第2の工程において、2方向から
ソース及びドレイン領域のそれぞれにイオン注入する
際、上記レジストパターンより部分的に不純物イオンの
注入を遮断するので、ソース側、ドレイン側のそれぞれ
に形成される低抵抗領域に濃度の低い領域と濃度の高い
領域が形成される。
【0020】特に、レジストパターンを多層構造とし、
エッチングによりレジスト部分を縮小してT字型のパタ
ーンとしたことにより、第3の工程で堆積させる絶縁膜
が、このパターンの側面には堆積しにくく、かつもろく
なっているので、パターン反転が容易になる。
【0021】そして、以上のように複数種類のMESF
ETを製造する工程を共有化することにより、同一基板
上に集積化する際の製造効率が向上する。
【0022】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1乃至図3を
用いて説明する。なお、図中同一部分には同一符号を付
して説明を省略する。
【0023】図1は、請求項1に係る電界効果トランジ
スタの製造方法を説明するための図であり、以下、その
製造方法を各工程ごとに説明する。
【0024】第1の工程では、まず、半絶縁性の化合物
半導体であるGaAs基板1の主表面に厚さaのレジス
ト9をパターニングし、さらにこのGaAs基板1中に
加速電圧40kev、ドーズ量8×1012cm-2の条件
のもと、n型不純物となるSi,Se等のイオンをイオ
ン注入し、GaAs系MESFETのチャネル層8を形
成する(図1(a))。
【0025】次に、上記レジスト9を除去し、ECRプ
ラズマCVD、プラズマCVD法等により、表面保護膜
としてSiN膜10をGaAs基板1上に800Å堆積
させ、さらに膜厚1.9μmのレジスト層11GaAs
基板1全面に塗布形成した後、スパッタリングにより膜
厚0.3μmの絶縁膜12としてSiO2 を堆積し、続
けてレジスト層13を膜厚1.3μm塗布形成する。そ
して、露光、現像を行い、パターニングされたレジスト
層13をマスクとして絶縁膜(SiO2 )12をCF4
を用いた反応性イオンエッチング(RIE:Reactive I
on Etching)法により除去する(図1(b))。
【0026】さらに、酸素を用いたRIE法でレジスト
層11をパターニングすることにより(なお、このエッ
チングの際にレジスト層13も同時にエッチングされる
が、製造工程上問題はない)、ソース領域A及びドレイ
ン領域C(ただし、これらの領域は逆であっても良い)
の低抵抗イオン注入層形成予定領域の部分を除去すると
ともに、ゲート領域Bにパターン幅が、L1 =1.1μ
m、L2 =0.7μmである2つのレジストパターン1
1aをチャネル層8を横切るように間隔b(=0.6μ
m)だけ開けて形成する(図1(c))。
【0027】引き続き、第2の工程では、上記GaAs
基板1に対向して、ソース領域B側にθ=17°傾けた
方向及びドレイン領域C側にθ=17°傾けた方向のそ
れぞれから、n型不純物(Si,Se等)イオンを加速
電圧90keV、ドーズ量3×1013cm-2の条件のも
と、GaAs基板1中に2回イオン注入する(図1
(d))。この時、2回ともイオン注入された領域では
低抵抗イオン注入層(低抵抗領域14a)が形成され、
レジストパターン11aの陰になり1回しか注入されな
かった領域14aは濃度の低い注入(Lightly Doped )
層となる。
【0028】なお、イオン注入する角度はtanθ=
0.305(θは基板表面の法線にたいしてとられる角
度)で、レジストパターン11a全体の膜厚aは2.2
μm(レジスト層11の部分が1.9μmでSiO2
2の部分が0.3μm)であるので、b/a=0.27
3からtanθ>b/aであり、n型不純物はレジスト
パターン11aが壁となり、図1(d)において2つの
レジストパターン11a間のGaAs基板1中にはイオ
ン注入されない。また、2回のイオン注入の加速エネル
ギー及びドーズ量は、この実施例では同一条件とした
が、前述した図7(b)に示すようなMESFETアレ
イを作成する必要がない場合は、必ずしも同一条件とな
ることはない。
【0029】以上のように、GaAs基板1中にソース
側とドレイン側のそれぞれに低抵抗領域14a、14b
を形成すると、この第3の工程において、酸素イオンを
用いたRIE(Reactive Ion Etching)法により、サイ
ドエッチングを行い各多層レジストパターンの下層部に
あるレジスト層11の側壁を0.2μmエッチングして
縮小させることにより図に示すようなT字型のレジスト
パターンを形成する。
【0030】したがって、このエッチング工程後、レジ
スト層11のパターン幅は、L1=0.7μm、L2=
0.3μmに縮少され、間隔bは1.0μmに増える
(図1(e))。
【0031】続いて、スパッタリングにより以上の工程
を経たGaAs基板1表面に絶縁膜であるSiO2 15
を3000Å堆積した後、レジストパターン11の表面
に滞積しているSiO2 15を薄いフッ酸水溶液で除去
し、さらにこのレジストパターン11aを有機溶媒によ
り、リフトオフしてパターン反転を行う(図1
(f))。なお、このエッチングの際、レジストパター
ン11aの形状がT字型になっているので、レジスト部
分11の側面に絶縁膜15が堆積しにくく、かつもろく
なっているので、パターン反転が容易に行える。
【0032】最後に、第4の工程において、イオン注入
したn型の不純物イオンを活性化させるために、800
℃、20分間アニールを行い、レジストによりオーミッ
クパターンを形成してソース領域A及びドレイン領域C
のSiO2 15及びSiN膜10を、CF4 とH2 を用
いたRIEにより除去し、ソース電極4及びドレイン電
極5としてオーミック金属形成、合金化を行う。
【0033】同様に、レジストによりゲートパターンを
ソース側のSiO2 パターン反転上(ソース電極4とド
レイン電極5間にあるレジストパターン11aの反転
跡)に形成し、ゲート電極3をSiN膜10を除去して
形成する(図2(g))。
【0034】なお、この実施例ではソース電極側の低抵
抗領域とゲート電極との間隔(LSG)は0.2μmであ
り、ドレイン電極側の低抵抗領域とゲート電極との間隔
(LDG)は0.5μmであって、LDG>LSGとなる非対
称構造MESFETを自己整合的に作製することができ
る。
【0035】そして、ソース電極とドレイン電極の位置
関係は、ゲート電極を形成する位置により任意に変更す
ることができるので、集積化に際して各電極の共有化が
計れるため、MESFETアレイを製造する場合にも、
チップ上での面積効率を低下させることがない。
【0036】ここで、上記LDGはレジストパターン11
aの幅L1 ,L2 と間隔b及びイオン注入角度θをそれ
ぞれ変化させることにより、簡単に所望の長さに変化さ
せることができ、特にこの実施例により規定されるもの
ではない。
【0037】また、請求項2に係る発明の実施例とし
て、図3に示すように、上述したゲート電極3(図3
中、3aで示したゲート電極)の形成工程において、第
2ゲート電極3bをドレイン電極5側のSiO2 パター
ン反転上にも同時に形成することにより、自己整合的な
デュアルゲートMESFETを実現することができる。
【0038】また、請求項3に係る発明の実施例とし
て、図4に示すように、イオン注入することで自己整合
的に低抵抗領域14aを形成する工程において、同図
(a)に示すように、1つのレジストパターンを用い
て、ソース側及びドレイン側のそれぞれの方向から斜め
イオン注入を行うことにより、同図(b)に示すような
LDD構造をもつMESFETを実現することができ
る。
【0039】さらに、上述した非対称MESFET、デ
ュアルゲートMESFET、LDD構造をもつMESF
ETのそれぞれは、各製造工程を共有化することにより
同時に、かつ工程を増やすことなく、簡単に集積化させ
ることができ、請求項4に係る発明による集積回路(I
C)を実現することができる。
【0040】なお、この実施例ではMESFETのチャ
ネル層8を、イオン注入法により形成したしたが、特に
この方法に限定するものではなくMBE法、CBE法、
OMVPE(MOCVD)法、クロライドVPE法等の
結晶成長法により成長させたエピタキシャル結晶層を用
いてもよい。
【0041】また、他の化合物半導体基板(例えばIn
P)へのイオン注入層、及びその基板上に成長させたエ
ピタキシャル層をチャネル層としても良い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
電界効果トランジスタの製造方法は、第1の工程におい
て、半導体基板表面に形成されたチャネル層上に、絶縁
膜を少なくとも1層含む多層レジストからなる複数のレ
ジストパターンを所定の間隔でかつ任意の位置に形成
し、さらに第3の工程において、レジストパターンのう
ちレジスト部分をエッチングにより縮小してT字型に形
成するので、この縮小されたT字型のレジストパターン
の反転跡に形成されるゲート電極とソース側低抵抗領域
間の距離は短く、ゲート電極とドレイン側低抵抗領域間
の距離は長く形成され、任意の非対称構造を実現できる
という効果がある。
【0043】そして、上記各電極の位置関係は任意に設
定することができるので、MESFETアレイを製造す
る場合、各電極を共有化することができ、アレイチップ
の面積効率を低下させることがない。
【0044】また、上述したように第1の工程におい
て、半導体基板表面に形成されたチャネル層上にはT字
型の複数のレジストパターンを形成するので、製造工程
を共有化してエッチングにより縮小されたレジストパタ
ーンの反転跡に複数のゲート電極を形成することによ
り、デュアルゲートを持つ非対称なMESFETを同時
に製造することができるという効果がある。
【0045】また、第2の工程において、2方向からソ
ース及びドレイン領域のそれぞれにイオン注入する際、
上記レジストパターンより部分的に不純物イオンの注入
を遮断するので、ソース側、ドレイン側のそれぞれに形
成される低抵抗領域に濃度の低い領域と濃度の高い領域
が形成でき、上記製造工程を増やすことなく、LDD構
造を持つMESFETを製造することができるという効
果がある。
【0046】さらに、以上のように複数種類のMESF
ETを製造する工程を共有化することにより、同一基板
上に集積化する際の製造効率を向上させることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電界効果トランジスタの製造方
法により非対称MESFETを製造する各工程を説明す
るための図である。
【図2】この発明に係る電界効果トランジスタの製造方
法により非対称MESFETを製造する各工程を説明す
るための図である。
【図3】この発明に係る電界効果トランジスタの製造方
法により製造されるデュアルゲートMESFETの構造
を示す図である。
【図4】この発明に係る電界効果トランジスタの製造方
法によりLDD構造を持つMESFETを製造する各工
程を説明するための図である。
【図5】第1の従来例に係る電界効果トランジスタの構
造を示す図である。
【図6】第4の従来例に係る電界効果トランジスタの製
造工程を示す図である。
【図7】第2の従来例と第3の従来例の電極配置パター
ンを示す図である。
【符号の説明】
1…半導体基板(GaAs)、3…ゲート電極4…ソー
ス電極、5…ドレイン電極、8…チャネル層、11…レ
ジストパターン、12…絶縁膜、14a、14b…低抵
抗領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7376−4M H01L 29/80 W 7376−4M L

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板表面に形成された能動層上
    に、絶縁膜を少なくとも1層含む多層レジストからなる
    レジストパターンを少なくとも2つ形成する第1の工程
    と、 前記レジストパターンをマスクとし、ソース領域及びド
    レイン領域以外の領域であって該レジストパターン間の
    半導体基板中に不純物イオンが注入されない角度で、か
    つ該能動層と同一導電型となる不純物イオンをソース領
    域となる側に傾斜した方向及びドレイン領域となる側に
    傾斜した方向から、それぞれ注入する第2の工程と、 前記レジストパターンのうちレジスト部分をエッチング
    により縮小することでT字形状にし、さらに絶縁膜を堆
    積してパターン反転を行う第3の工程と、 前記パターン反転領域上にソース電極及びドレイン電極
    を形成した後、さらに該ソース電極とドレイン電極間に
    あるレジストパターンの反転跡のうち、ソース電極とす
    る側にゲート電極を形成する第4の工程を備えた電界効
    果トランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第4の工程において、前記ゲート電
    極を複数のレジストパターンの反転跡に形成することを
    特徴とする請求項1記載の電界効果トランジスタの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板表面に形成された能動層上
    に、絶縁膜を少なくとも1層含む多層レジストからなる
    レジストパターンを1つ形成する第1の工程と、 前記
    レジストパターンをマスクとし、ソース領域及びドレイ
    ン領域以外の領域であって該レジストパターン間の半導
    体基板中に不純物イオンが注入されない角度で、かつ該
    能動層と同一導電型となる不純物イオンをソース領域と
    なる側に傾斜した方向及びドレイン領域となる側に傾斜
    した方向から、それぞれ注入する第2の工程と、 前記レジストパターンのうちレジスト部分をエッチング
    により縮小することでT字形状にし、さらに絶縁膜を堆
    積してパターン反転を行う第3の工程と、 前記パターン反転領域上にソース電極及びドレイン電極
    を形成した後、さらに該ソース電極とドレイン電極間に
    あるレジストパターンの反転跡にゲート電極を形成する
    第4の工程を備えた電界効果トランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記請求項1、2、又は3のいずれか一
    項記載の製造方法により製造した電界効果トランジスタ
    を任意に組み合わせて集積化した集積回路。
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