JP3276480B2 - 静電誘導トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

静電誘導トランジスタおよびその製造方法

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JP3276480B2 JP25187293A JP25187293A JP3276480B2 JP 3276480 B2 JP3276480 B2 JP 3276480B2 JP 25187293 A JP25187293 A JP 25187293A JP 25187293 A JP25187293 A JP 25187293A JP 3276480 B2 JP3276480 B2 JP 3276480B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電誘導トランジスタに
関し、特にゲートの浮遊容量を低減して高周波特性を向
上させた静電誘導トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】静電誘導トランジスタの高周波特性を向
上させるためには、ゲートの浮遊容量を低減することが
重要である。ゲートの浮遊容量を低減して高周波特性を
向上させた静電誘導トランジスタとしては、例えば特開
昭62−271476号公報に記載されたものがある。
従来のゲートの浮遊容量を低減した構造の静電誘導トラ
ンジスタの一例の断面図を図7に示す。1はゲート領
域、2はソース領域、3および4は絶縁層、5はソース
電極、6はゲート電極である。このような静電誘導トラ
ンジスタにおいては、ゲート領域1とするべく不純物拡
散層を少なくともソース領域2側の一部が残るように除
去し、その部分に絶縁層4およびゲート電極6を積層
し、このゲート電極6を残ったゲート領域1にオーミッ
ク接続した構造にすることにより、ゲート浮遊容量の低
減が図られている。
【0003】図8に図7に示した従来の静電誘導トラン
ジスタの製造方法を示す。まず図8(a)に示すよう
に、ドレイン領域7とn型低抵抗シリコン層8からなる
基板上に絶縁層3を形成してゲート領域1およびソース
領域2となる部分を開口するようにパターニングし、こ
の開口部から不純物を選択拡散することによりゲート領
域1およびソース領域2を形成する。この場合、これら
拡散層の両側、特に、深く拡散を行なうゲート領域1の
両側は横方向拡散により絶縁層3の端部下にも拡散層が
形成される。次に図8(b)に示すように、この絶縁層
3をマスクとしてゲート領域1をエッチングし、ゲート
領域1を、ソース領域2側の部分を残して除去する。こ
のときソース領域2上にはレジスト9を形成して保護し
ておく。次に図8(c)に示すように、レジスト9を除
去したのち、エッチングにより除去した部分の底部に絶
縁層4を形成する。このときソース領域2および絶縁層
3上の部分にも同時に絶縁層4が形成される。そして、
絶縁層3および4を選択的に除去し、ソース領域2上に
コンタクトホールを形成する。最後に図8(d)に示す
ようにソース電極5およびゲート電極6を形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術における静電誘導トランジスタにおいては、その
製造の際、図8(b)に示したように、ゲート領域1と
するべく不純物拡散層を少なくともソース領域2側の一
部が残るように除去する工程、および図8(c)に示す
ごとく絶縁層4を埋め込む工程を必要とし、これらの工
程に非常に高い加工精度が要求され、図9に示したよう
な形状になってしまうことが多々ある。すなわち、図9
(a)に示すようにゲート領域1のエッチング量に対し
て埋め込む絶縁層4の厚さが薄くなってしまった場合に
は、チャネル領域とゲート電極6とが接触し、ショート
不良を起こしてしまう。また逆に図9(b)に示したよ
うにゲート領域1のエッチング量に対して埋め込む絶縁
層4の厚さが厚くなってしまった場合、および図9
(c)に示したようにゲート領域1の被エッチング部の
側壁に絶縁層10が残留している場合には、ゲート領域
1とゲート電極6とが接触せずに接続不良を起こしてし
まうという問題があった。上述した問題点により、従来
のこの構造の静電誘導トランジスタにおいては、製造時
の歩留まりが悪く、量産することは困難であった。
【0005】また、従来の製造方法においては、ゲート
領域1を除去した部分に絶縁層4を埋め込んだのちにソ
ース電極5を形成していた。ところが、ゲート領域1を
除去した部分に絶縁層4を埋め込む工程では、必然的に
ソース領域2上にも絶縁層4が形成されてしまう。した
がって、ソース電極5を形成する際には形成された絶縁
層4にコンタクトホールを開口することが必要となり、
工程が複雑になってしまう。また、このコンタクトホー
ル形成にあたっては、フォトリソグラフィ時のアライメ
ントマージンが必要となり、そのためあらかじめソース
領域2の幅はその分広めに形成する必要がある。したが
って、結果として面積効率が悪くなるという問題が生じ
てしまう。逆に面積を変えないとすれば、ゲート領域1
とソース領域2との距離はそれだけ狭くなり、ゲート、
ソース間の耐圧が低くなってしまう。
【0006】本発明は上記従来の技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、高い加工精度を必要とし
ないでゲートの浮遊容量を低減した静電誘導トランジス
タ提供をすること、さらにはゲート、ソース間の耐圧を
向上した静電誘導トランジスタを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体基板の
一主表面に形成されたドレイン領域、前記一主表面に対
向する前記半導体基板表面に不純物を拡散して形成した
ソース領域およびゲート領域とを有する静電誘導トラン
ジスタにおいて、前記ゲート領域は第1のゲート領域と
第2のゲート領域とを含み、前記第1のゲート領域は半
導体基板表面に形成された不純物拡散層のうち前記ソー
ス領域に対向する部分を残し前記ドレイン領域に対向す
る部分を除去したものであり、前記第2のゲート領域は
前記不純物拡散層を前記ソース領域に対向する部分およ
び前記ドレイン領域に対向する部分をともに除去せずに
残したものであり、前記不純物拡散層の前記除去した部
分には絶縁層を形成し、かつ前記第2のゲート領域にお
いてゲート電極を接続したことを特徴とする。
【0008】また本発明は、半導体基板の一主表面に形
成されたドレイン領域、前記一主表面に対向する前記半
導体基板表面に不純物を拡散して形成した複数のソース
領域および複数のゲート領域とを有する複数の静電誘導
トランジスタを含む半導体装置において、前記複数のソ
ース領域および前記複数のゲート領域は本質的に交互に
配置され、前記複数のゲート領域は各々第1のゲート領
域と第2のゲート領域とを含み、前記第1のゲート領域
は半導体基板表面に形成された不純物拡散層のうちその
両側の前記ソース領域に各々対向する部分を残すよう前
記ドレイン領域に対向する部分を繰抜かれたものであ
り、前記第2のゲート領域は前記不純物拡散層を前記ソ
ース領域に対向する部分および前記ドレイン領域に対向
する部分をともに除去せずに残したものであり、前記不
純物拡散層の前記除去した部分には絶縁層を形成し、か
つ前記第2のゲート領域においてゲート電極を接続した
ことを特徴とする。
【0009】さらに本発明は、半導体基板の一主表面に
ドレイン領域を形成し、前記一主表面に対向する前記半
導体基板表面に不純物を拡散してソース領域およびゲー
ト領域を形成する静電誘導トランジスタの製造方法にお
いて、前記ゲート領域とするべく不純物拡散層を形成し
たのちこの不純物拡散層の前記ソース領域に対向する部
分を残し前記ドレイン領域に対向する部分の一部を除去
する工程と、前記除去した部分に絶縁層を形成する工程
と、前記ゲート領域のうち前記除去した部分以外の部分
においてゲート電極を接続する工程とを含むことを特徴
とする。
【0010】さらに本発明は、ソース電極を形成したの
ちに、ゲート領域の除去した部分に埋め込む絶縁層を形
成することを特徴とする。
【作用】この発明によれば、高い加工精度を必要としな
いでゲートの浮遊容量を低減した静電誘導トランジスタ
を得ることができる。さらにこの発明によれば、ゲー
ト、ソース間の耐圧を向上した静電誘導トランジスタを
得ることができる。
【0011】
【実施例】以下本発明を図面を参照して説明する。図1
および図2に本発明を用いた静電誘導トランジスタを示
す。図1は平面図、図2(a)、(b)、(c)は各々
図1のA−A’、B−B’、C−C’における断面図で
ある。図1および図2において、2はソース領域、11
は第1のゲート領域、12は第2のゲート領域、13は
コンタクトホールである。また、3はシリコン酸化物
層、4は絶縁層、5はソース電極、6はゲート電極、7
はドレイン領域(n型低抵抗シリコン基板)、8はn型
高抵抗シリコン層である。なお、第1のゲート領域11
と第2のゲート領域12はいずれも同一の不純物で形成
される連続した領域であるが、図1においては便宜上、
その境界を1点鎖線で区別した別々の領域としている。
この境界線については本質的なものではなく、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で任意に取ることができ、第1の
ゲート領域11と第2のゲート領域12を設定できる。
また、図1においては、シリコン酸化物層3、その上部
の絶縁層4、ソース電極5、ゲート電極6等の図示を省
略している。ゲート領域は、図2(a)に示したよう
に、ソース領域2に対向した部分を残してドレイン領域
7に対向した部分を除去し、そこに絶縁層4を埋め込ん
だ第1のゲート領域11、および図2(b)に示したよ
うにドレイン領域7に対向した部分をも除去せずに残し
た第2のゲート領域12の2つの部分を含んでいる。第
1のゲート領域11ではチャネルの真性ゲート点の電位
制御に影響を及ぼすソース領域に対向した部分を残し、
真性ゲート点の電位制御にほとんど影響を及ぼさない主
にドレイン領域に対向した部分を除去して、そこに半導
体よりも誘電率の小さな絶縁層4を埋め込むことにより
ゲート浮遊容量を低減させている。この埋込絶縁層につ
いては、上述した機能を発揮できるものであればどのよ
うなものでも構わない。また、第2のゲート領域12
は、ソース領域2に対向した部分とともにドレイン領域
7に対向した部分も残されており、その第2のゲート領
域12表面でゲート電極6と接続していることにより、
コンタクト不良のない、ゲート電極6との確実な接続も
可能にしている。
【0012】図3および図4に上述した実施例の製造工
程を示す。図3および図4は各々図1におけるA−A’
方向およびB−B’方向の工程断面図である。まず図3
(a)および図4(a)に示すように、n型の低抵抗シ
リコン基板7上にn型の高抵抗シリコン層8を成長した
基板上に熱酸化等によりシリコン酸化物層3を成長さ
せ、これを選択的に除去することによりソース領域およ
びゲート領域を形成する不純物導入窓を開口する。そし
て、ソース領域の不純物導入窓はレジスト14でマスク
し、p型不純物となるボロンイオン15を導入する。次
にソース領域上のレジスト14を除去したのち図3
(b)および図4(b)に示すように、先に注入したボ
ロンを活性化することによりゲート領域、すなわち第1
のゲート領域11および第2のゲート領域12を形成す
る。このときボロンは深さ方向に拡散すると同時に横方
向にも拡散する。したがって、ボロンはまわり込んで拡
散し、シリコン酸化物層3の下にもゲート領域が形成さ
れる。続いてゲートの不純物導入窓はレジスト16でマ
スクし、n型不純物となる砒素イオン17を導入する。
次にレジスト16を除去したのち、図3(c)および図
4(c)に示すように、注入した砒素を活性化してソー
ス領域2を形成する。次に第1のゲート領域11につい
ては、図3(d)に示したように、ソース領域2に対向
した部分を残し、ドレイン領域7に対向した部分はシリ
コン酸化物層3をマスクとしてセルフアラインで選択的
にエッチング除去する。また、第2のゲート領域12に
ついては、図4(d)に示したように、ドレイン領域7
に対向した部分もエッチングしないで残す。すなわち、
このときソース領域2およびシリコン酸化物層3を開口
した第2のゲート領域12はレジスト18によってマス
クし、エッチングされないようにする。なお、ここでは
エッチングはシリコン酸化物層3を利用してセルフアラ
インで行なっているが、通常のマスクを用いて行なって
もよいことは当然である。続いて図3(e)および図4
(e)に示したようにレジスト18を除去したのち絶縁
層4を堆積する。この絶縁層4としては、例えばLP−
CVD法等によってシリコン酸化物層などを形成する。
このとき図3(e)に見られるように、第1のゲート領
域11については前の工程で形成された被エッチング部
分にも絶縁層4が形成され、一方第2のゲート領域12
については前の工程でエッチングされていないので、絶
縁層4は第2のゲート領域12、ソース領域2およびシ
リコン酸化物層3上に形成されることになる。なお、本
実施例においては、絶縁層4のうち、第1のゲート領域
11の被エッチング部に埋め込まれた部分とそれ以外の
部分とを同一の工程で形成しているが、これらは2工程
に分割して形成してもよく、さらには、両部分の成膜材
料を異ならせてもよい。要は第1のゲート領域11の被
エッチング部に埋め込まれる部分がゲート浮遊容量を低
減させるように絶縁層を形成すればよいのである。次に
図3(f)および図4(f)に示したように、シリコン
酸化物層3および絶縁層4を選択的に除去することによ
り、ソース領域2および第2のゲート領域12上にコン
タクトホールを開口する。最後に図3(g)および図4
(g)に示したように、ソース電極5およびゲート電極
6を形成する。以上の工程により図1および図2に示し
た構造の静電誘導トランジスタが形成される。
【0013】このような構造であれば、第1のゲート領
域11に関して、エッチング量に対して埋め込む絶縁層
が適切な厚さに設定されているので、チャネル領域とゲ
ート電極との間でショート不良を起こしてしまうことは
ない。また、ゲート領域とゲート電極との間のコンタク
トはゲート領域の表面で取っているので、接続不良の問
題が生じることもない。
【0014】図5および図6には本発明の他の実施例の
製造工程を示す。図5および図6は各々図1のA−A’
方向およびB−B’方向に該当する部分の工程断面図で
ある。まず図5(a)および図6(b)に示すように、
n型低抵抗シリコン基板7上にn型の高抵抗シリコン層
8を形成した基板上に熱酸化等によりシリコン酸化物層
3を形成する。そして、このシリコン酸化物層3を選択
的に除去することによりソース領域およびゲート領域を
形成する不純物導入窓を開口する。その後ソース領域の
不純物導入窓はレジスト14でマスクし、p型不純物と
なるボロンイオン15を導入する。次にソース領域上の
レジスト14を除去したのち図5(b)および図6
(b)に示すように、先に注入したボロンを活性化する
ことにより第1のゲート領域11および第2のゲート領
域12を形成する。このときボロンは深さ方向に拡散す
ると同時に横方向にも拡散する。したがって、ボロンが
まわり込んで拡散し、シリコン酸化物層3の下にもゲー
ト領域が形成される。続いてゲートの不純物導入窓はレ
ジスト16でマスクし、n型不純物となる砒素イオン1
7を注入する。次にレジスト16を除去したのち、図5
(c)および図6(c)に示すように、注入した砒素を
活性化してソース領域2を形成する。ここまでは上述し
た第1の実施例と同様に形成できる。続いて本実施例に
おいてはソース電極5を形成する。そして図5(d)に
示すように、ソース領域2に対向した部分を残し、ドレ
イン領域7に対向した部分をシリコン酸化物層3をマス
クとしてセルフアラインで選択的にエッチング除去す
る。また、第2のゲート領域12については、図6
(d)に示したように、ドレイン領域7に対向した部分
もエッチングしないで残す。すなわち、このときソース
電極5およびシリコン酸化物層3を開口した第2のゲー
ト領域12はレジスト19によってマスクし、エッチン
グされないようにする。なお、ここではエッチングはシ
リコン酸化物層3を利用してセルフアラインで行なって
いるが、通常のマスクを用いて行なってもよいことは当
然である。また、ここではレジスト19によってソース
電極5およびシリコン酸化物層3を開口した第2のゲー
ト領域12をマスクしているが、少なくともシリコン酸
化物層3を開口した第2のゲート領域12さえマスクし
ておけばソース電極5についてはマスクしなくてもよ
い。次に図5(e)および図6(e)に示すように、レ
ジスト19を除去したのち、絶縁層4を堆積する。この
絶縁層4としては、例えばLP−CVD法等によってシ
リコン酸化物層などを形成する。このとき図5(e)に
見られるように、第1のゲート領域11については前の
工程で形成された被エッチング部分にも絶縁層4が形成
され、一方第2のゲート領域12については前の工程で
エッチングされていないので、絶縁層4は第2のゲート
領域12、ソース電極5およびシリコン酸化物層3上に
形成されることになる。なお、本実施例においては、絶
縁層4のうち、第1のゲート領域11の被エッチング部
に埋め込まれた部分とそれ以外の部分とを同一の工程で
形成しているが、これらは2工程に分割して形成しても
よく、さらには、両部分の成膜材料を異ならせてもよ
い。最後に図5(f)および図6(f)に示すように、
第2のゲート領域12上にコンタクトホールを開口し、
ゲート電極6を形成する。
【0015】この実施例においてはゲート領域の除去し
た部分に絶縁層を埋め込む工程よりも先にソース電極を
形成する工程を行なうことにより、ソース領域の幅を余
分に広く形成する必要がなくなり、ゲート、ソース間の
耐圧を向上させることができる。
【0016】なお、上述した実施例においては主に単体
の静電誘導トランジスタについて説明したが、このよう
な静電誘導トランジスタを同一基板上に複数個形成する
ことももちろん可能である。この場合には、複数のソー
ス領域および複数のゲート領域は本質的に交互に配置
し、第1のゲート領域は半導体基板表面に形成された不
純物拡散層のうちその両側のソース領域に各々対向する
部分を残すようにドレイン領域に対向する部分を繰り抜
いた形状とすることが面積効率の点から有効であろう。
さらに製造工程の面から、複数個の静電誘導トランジス
タは同一の工程で同一の構成部分を形成することにより
同時に形成することが好ましいことはいうまでもない。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明の静電誘導トランジ
スタにおいては、ゲート領域は第1のゲート領域と第2
のゲート領域とを含み、第1のゲート領域では半導体基
板表面に形成された不純物拡散層のうちソース領域に対
向する部分を残しドレイン領域に対向する部分を除去し
ており、第2のゲート領域では不純物拡散層をソース領
域に対向する部分およびドレイン領域に対向する部分を
ともに除去せずに残しており、第1のゲート領域の除去
した部分には絶縁層を形成し、かつ第2のゲート領域に
おいてゲート電極を接続したので、高い加工精度を必要
としないでゲートの浮遊容量を低減した静電誘導トラン
ジスタを得ることができる。また、ゲート領域となるべ
く不純物拡散層を形成したのちこの不純物拡散層のソー
ス領域に対向する部分を残しドレイン領域に対向する部
分の一部を除去し、ソース電極を形成したのちに、ゲー
ト領域の除去した部分に埋め込む絶縁層を形成すること
により、ソース領域の幅を余分に広く形成する必要がな
くなり、ゲート、ソース間の耐圧を向上した静電誘導ト
ランジスタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた静電誘導トランジスタの平面図
である。
【図2】図1の静電誘導トランジスタの、(a)A−
A’、(b)B−B’、(c)C−C’における断面図
である。
【図3】図1の静電誘導トランジスタの製造工程を示す
A−A’方向の工程断面図である。
【図4】図1の静電誘導トランジスタの製造工程を示す
B−B’方向の工程断面図である。
【図5】本発明の他の実施例の製造工程を示す図1のA
−A’方向に該当する部分の工程断面図である。
【図6】本発明の他の実施例の製造工程を示す図1のB
−B’方向に該当する部分の工程断面図である。
【図7】従来のゲートの浮遊容量を低減した構造の静電
誘導トランジスタの一例の断面図である。
【図8】図7の従来の静電誘導トランジスタの製造方法
である。
【図9】図7の従来の静電誘導トランジスタの問題点を
示す図である。
【符号の説明】
2 ソース領域 3 シリコン酸化物層 4 絶縁層 5 ソース電極 6 ゲート電極 7 ドレイン領域(n型低抵抗
シリコン基板) 8 n型高抵抗シリコン層 11 第1のゲート領域 12 第2のゲート領域 13 コンタクトホール 14、16、18、19 レジスト 15 ボロンイオン 17 砒素イオン

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の一主表面に形成されたドレイ
    ン領域、前記一主表面に対向する前記半導体基板表面に
    不純物を拡散して形成したソース領域およびゲート領域
    とを有する静電誘導トランジスタにおいて、前記ゲート
    領域は第1のゲート領域と第2のゲート領域とを含み、
    前記第1のゲート領域は半導体基板表面に形成された不
    純物拡散層のうち前記ソース領域に対向する部分を残し
    前記ドレイン領域に対向する部分を除去したものであ
    り、前記第2のゲート領域は前記不純物拡散層を前記ソ
    ース領域に対向する部分および前記ドレイン領域に対向
    する部分をともに除去せずに残したものであり、前記不
    純物拡散層の前記除去した部分には絶縁層を形成し、か
    つ前記第2のゲート領域においてゲート電極を接続した
    ことを特徴とする静電誘導トランジスタ。
  2. 【請求項2】半導体基板の一主表面に形成されたドレイ
    ン領域、前記一主表面に対向する前記半導体基板表面に
    不純物を拡散して形成した複数のソース領域および複数
    のゲート領域とを有する複数の静電誘導トランジスタを
    含む半導体装置において、前記複数のソース領域および
    前記複数のゲート領域は本質的に交互に配置され、前記
    複数のゲート領域は各々第1のゲート領域と第2のゲー
    ト領域とを含み、前記第1のゲート領域は半導体基板表
    面に形成された不純物拡散層のうちその両側の前記ソー
    ス領域に各々対向する部分を残すよう前記ドレイン領域
    に対向する部分を繰抜かれたものであり、前記第2のゲ
    ート領域は前記不純物拡散層を前記ソース領域に対向す
    る部分および前記ドレイン領域に対向する部分をともに
    除去せずに残したものであり、前記不純物拡散層の前記
    除去した部分には絶縁層を形成し、かつ前記第2のゲー
    ト領域においてゲート電極を接続したことを特徴とする
    半導体装置。
  3. 【請求項3】半導体基板の一主表面にドレイン領域を形
    成し、前記一主表面に対向する前記半導体基板表面に不
    純物を拡散してソース領域およびゲート領域を形成する
    静電誘導トランジスタの製造方法において、前記ゲート
    領域とするべく不純物拡散層を形成したのちこの不純物
    拡散層の前記ソース領域に対向する部分を残し前記ドレ
    イン領域に対向する部分の一部を除去する工程と、前記
    除去した部分に絶縁層を形成する工程と、前記ゲート領
    域のうち前記除去した部分以外の部分においてゲート電
    極を接続する工程とを含むことを特徴とする静電誘導ト
    ランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の静電誘導トランジスタの
    製造方法において、ソース電極を形成したのちに、ゲー
    ト領域の除去した部分に埋め込む絶縁層を形成すること
    を特徴とする静電誘導トランジスタの製造方法。
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