JPH0623179Y2 - 整流子電動機の雑音防止装置 - Google Patents

整流子電動機の雑音防止装置

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JPH0623179Y2
JPH0623179Y2 JP10181087U JP10181087U JPH0623179Y2 JP H0623179 Y2 JPH0623179 Y2 JP H0623179Y2 JP 10181087 U JP10181087 U JP 10181087U JP 10181087 U JP10181087 U JP 10181087U JP H0623179 Y2 JPH0623179 Y2 JP H0623179Y2
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noise
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capacitor
brush
resonance
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鶴雄 島山
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Fuji Electronics Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は例えば各種工具,歯科用モータ,各種家庭用品
等に使用される整流子電動機の雑音防止装置に関する。
(従来の技術) 整流子電動機は強力な回転力を有するために各種工具等
に使用されているが、これによる雑音が問題であった。
そのため、最近は界磁線輪を2つに分け、ブラッシの接
触をよくし、雑音防止用XYコンデンサをつけることに
より、雑音の発生を少なくしているが、完全に雑音を除
去するにはいたっていない。
第4図は市販モータ・ドリルの回路図である。即ち、L
1,L2は界磁線輪、L3は回転子線輪、B1,B2は
ブラッシ、C4,C51,C52は雑音防止用XYコン
デンサ、Pは電源プラグである。
第4図の回路の雑音発生には2つの原因がある。
(1)線輪中のエネルギLI2/2による場合、 回転子は高速で回転しているので、整流子とブラッシと
の接触が離れることは避けがたい。接触が離れると、界
磁線輪L1,L2,回転子線輪L3中を流れていた電流
0は瞬断する。そのために線輪中に蓄えられていたエ
ネルギ(I0 2・L1)/2,(I0 2・L2)/2,(I
0 2・L3)/2のためにI0(L1,L2,L3)di/d
tなる電圧を誘起する。その値は数kVとなるために整
流子とブラッシ間の絶縁は破壊し、放電を生じる。流れ
る電流が1A以上の場合はアーク放電となり、電流は継
続するので雑音は発生しない。しかし、交流電源を使用
する場合は電流は1A以下の期間があり、その場合はグ
ロー放電となり、放電が起り、ブラッシ,整流子間の電
圧が低下すると放電は停止する。放電を停止するとI0
Ldi/dtのために再び異常なる電圧を誘起し、再び放電
する。このため鋸歯状の放電電圧,いわゆるシャワリン
グ・ノイズを生じる。放電の度にパルス電流が電動機よ
り電源線路に流出し、雑音妨害を発生する。
(2)共振回路による場合、 電動機の線輪は分布定数回路であるためにL,C,Rの
等価並列共振回路及び等価直列共振回路を多数有してい
る。電源線路も同じである。これら共振回路にパルス電
流が流れると過渡現象を起こし、減衰振動を起こし、雑
音となる。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、ブラッシ
の接触が悪くなっても雑音を発生しないようにするた
め、整流子電動機の線輪インダクタンスによる雑音,及
び線路の共振回路による雑音等の雑音を防止し得る整流
子電動機の雑音防止装置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段と作用) 本考案は上記目的を達成するために、整流子電動機のブ
ラッシ間に接続された第1のコンデンサ及び第1の抵抗
と、前記整流子電動機の夫々の界磁線輪の端子間に接続
された第2のコンデンサ及び第2の抵抗と、前記整流子
電動機の夫々のブラッシと鉄心間に接続された第3のコ
ンデンサ及び第3の抵抗と、前記整流子電動機の電源端
子間に接続したXYコンデンサに直列に接続された第4
の抵抗とを具備することを特徴とするもので、ブラッシ
の接触が悪くなっても雑音を発生しないようにするた
め、整流子電動機の線輪インダクタンスによる雑音,及
び線路の共振回路による雑音等の雑音を防止するもので
ある。
(実施例) 以下図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明する。
本考案は、先ず雑音発生の1つである界磁及び回転子の
線輪インダクタンス中のエネルギLI2/2を速やかに
消滅させ、かつ雑音発生回路である線輪中の共振を鈍化
しようとするものである。
界磁線輪の周波数−インピーダンス(−z)特性の1
例を示すと、第3図のIの如く、1=890KHzで
並列共振し、そのインピーダンスR0=8.3KΩと高
くなる。
これに電流I0が流れている時開路すればLdi/dtのた
めに電流1mAに対して約2〜3Vの電圧を誘起し、か
つ共振周波数1で減衰振動を発生する。その振動の波
の数は約4である。
これを防止するには第2図のごとく線輪に並列にコンデ
ンサC2と抵抗R2の直列接続したC2,R2素子を入
れる。このC2,R2の値が不適当の場合は、誘起電圧
は減少し、かつ減衰振動は弱められるが、雑音の発生を
防止することはできない。R2の値を最大共振インピー
ダンスR0の1/50〜1/100とし、かつコンデン
サC2の容量を C2≧L2/(R2)2 (1) となるようにする。ただし、Lは線輪のインダクタンス
である。今C2=0.1μf,R2=150Ωとすれば
−z特性は第3図のIIIの如くなる。共振周波数1
23はなくなるが、高い周波数の共振周波数4
56は残る。
更に、線輪に並列に第2図に示す如くC3,R3を付加
する。その定数は、C3が1の共振の分布容量C0の2
倍以上の容量で、この場合は250pFであり、又、R
3は高い周波数帯の特性インピーダンスと同程度とし、
この場合は50Ωである。C2,R2,C3,R3素子
を付加した場合の−z特性は第3図のIVの如く均一に
なる。広い周波数範囲に亙って−z特性が均一という
ことは抵抗回路と同じで、線輪回路を開路しても、高い
誘起電圧を発生することはない。又共振回路がないか
ら、パルス電流が流れて減衰振動を発生することはな
い。
回転子線輪の端子間にCR素子を入れることはできない
から、ブラッシB1,B2間に C1≧L3/(R1)2 (2) のC1,R1素子を接続する。但し、R1はL3の並列
共振インピーダンスの0.01〜0.02の値とする。
このようにすれば、ブラッシが開離して発生した誘起電
圧によりブラッシが火花しても、(L3・I0 2)/2の
エネルギはブラッシ間に挿入されたC1,R1素子によ
り有効に吸収されるので、ブラッシ間電圧を上昇される
ことはない。エネルギを有効に吸収させるには上記
(2)式の条件が必要である。
以上の処置により電動機の線輪による雑音を防止できて
も、ブラッシ接触の開離により、パルス電流が線路に流
出するのは避けがたい。線路は分布定数回路であり、多
数の並列共振回路および直列共振回路を有している。パ
ルス電流がこれら共振回路に流れれば過渡現象のために
減衰振動を発生し、雑音となる。
上記のように、C1〜C3,R1〜R3を接続する処理
を行なえば、電動機回路は抵抗回路であるから、直列共
振回路にはこの抵抗が直列に入ったことになり、共振が
鈍化して直列共振による減衰振動は発生しなくなる。た
だし、並列共振回路に対しては電動機抵抗が並列に接続
されたことになり、減衰振動の発生は弱められるが、そ
の発生を完全に抑制することはできない。この場合は電
源に挿入してあるXYコンデンサに直列にR4を入れ、
R4を線路の特性インピーダンスZ02に等しいか、そ
れより小さくする。
第1図は本考案の一実施例を示し、第4図と同一部分は
同一符号を付してその説明を省略する。即ち、C1は例
えば0.47μFのコンデンサ、R1は例えば100Ω
の抵抗、C21,C22は例えば0.1μFのコンデン
サ、R21,R22は例えば150Ωの抵抗、C31,
C32は例えば250pFのコンデンサ、R31,R3
2は例えば500Ωの抵抗、C4は例えば0.1μFの
コンデンサ、C51,C52は例えば0.003μFの
コンデンサ、R41,R42は例えば33Ωの抵抗であ
る。線路の特性インピーダンスZ02は R41+R42=R4≦Z02 である。
次に、第1図の回路において、整流子電動機より発生す
る電気雑音を防止するための対策について説明する。
(1)回転子線輪対策 ブラッシ間にC1,R1素子を接続する。その定数は C1≧L3/(R1)2 L3…回転子のインダクタンス、 R1…回転子線輪の並列共振の最大インピーダンスの約
0.01〜0.02の抵抗、 (2)界磁線輪対策 a.各々の界磁線輪の端子間にC2,R2素子を接続す
る。その定数は R2≧L1/(R2)2, R2≧L2/(R2)2 L1,L2…界磁線輪のインダクタンス、 R2…界磁線輪の並列共振の最大インピーダンスの約
0.01〜0.02の抵抗、 b.各々のブラッシと電動機の鉄心間にC3,R3素子
を接続する。その定数は、 C3≧2C0(界磁線輪の最大並列共振回路の容量C0
2倍以上の容量)、 R3=Z02(界磁線輪の高い周波数帯の特性インピー
ダンスZ02程度) (3)電源線路対策 電動機の電源端子間に入れたXYコンデンサに直列にR
41,R42の抵抗を入れる。
R41+R42=R4、 R4≦Z03,(Z03は電源線路の特性インピーダン
ス) (考案の効果) 従来の整流子電動機ではブラッシの開離により、ブラッ
シ,整流子間に1kV以上の誘起電圧があったものが、
本考案によれば誘起電圧は1/10以下となり、放電は
ほとんどなくなり、ブラッシ開離による雑音発生はなく
なった。これは雑音発生防止のみでなく、ブラッシ,整
流子の損傷が少なくなり、また異常な電圧の誘起がなく
なるので、線輪の絶縁破壊もなくなるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す回路図、第2図は本発
明に係る雑音防止回路を説明するための回路図、第3図
は整流子電動機の界磁線輪の−z特性の一例を示す
図、第4図は従来の整流子電動機を用いたモータドリル
を示す回路図である。 C1,C21,C22,C31,C32,C4,C5
1,C52…コンデンサ、R1,R21,R22,R3
1,R32,R41,R42…抵抗、L1,L2…界磁
線輪、L3…回転子線輪、B1,B2…ブラッシ、P…
電源ブラグ.

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】整流子電動機のブラッシ間に接続された第
    1のコンデンサ及び第1の抵抗と、前記整流子電動機の
    夫々の界磁線輪の端子間に接続された第2のコンデンサ
    及び第2の抵抗と、前記整流子電動機の夫々のブラッシ
    と鉄心間に接続された第3のコンデンサ及び第3の抵抗
    と、前記整流子電動機の電源端子間に接続したXYコン
    デンサに直列に接続された第4の抵抗とを具備すること
    を特徴とする整流子電動機の雑音防止装置。
JP10181087U 1987-07-03 1987-07-03 整流子電動機の雑音防止装置 Expired - Lifetime JPH0623179Y2 (ja)

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JPS649472U JPS649472U (ja) 1989-01-19
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JP2006123034A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Hitachi Koki Co Ltd アース付携帯用電動工具

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