JPH08265085A - 高調波電流抑制フィルタ - Google Patents

高調波電流抑制フィルタ

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JPH08265085A
JPH08265085A JP6299395A JP6299395A JPH08265085A JP H08265085 A JPH08265085 A JP H08265085A JP 6299395 A JP6299395 A JP 6299395A JP 6299395 A JP6299395 A JP 6299395A JP H08265085 A JPH08265085 A JP H08265085A
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JP
Japan
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choke coil
power supply
capacitor
harmonic current
resistor
Prior art date
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Application number
JP6299395A
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English (en)
Inventor
Kenji Kamoi
健司 鴨居
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TDK Lambda Corp
Original Assignee
TDK Lambda Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノーマルモードノイズ除去用のコンデンサC
xと、高調波電流抑制用のチョークコイルLとの共振現
象を簡単に防止する。 【構成】 チョークコイルLにより、低周波領域におけ
る入力電流の通過時間は長くなる。これにより、入力電
流の尖頭値は小さくなり、高調波成分を抑制できる。ま
た、電源装置2内のコンデンサCxにより、ノーマルモ
ードノイズを吸収する。チョークコイルLに抵抗Rを並
列に接続するだけで、チョークコイルLとコンデンサC
xとによる直列共振現象は起こらなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器の前段に設け
られ、電源ラインに高調波電流抑制用のチョークコイル
を挿入接続してなる高調波電流抑制フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンデンサインプット型の整流
回路を備えた各種電子機器の場合、コンデンサの端子間
電圧よりも交流電源からの入力電圧が高い期間にのみ入
力電圧が流れるため、入力電流はその尖頭値が入力電圧
の最大値付近で極めて大きくなって、規格を超える高調
波電流を含有することになる。こうした自体を避けるた
めの一手段として、整流回路の出力側に昇圧型コンバー
タを有するアクティブフィルタを電源装置に組み込み、
入力電流を入力電圧と略同じ正弦波波形に近付けるもの
が、特開平2−84069号公報などに開示されてい
る。しかし、このようなアクティブフィルタはスイッチ
ング素子などを有するため回路構成が複雑で、コスト高
を招くとともに、既存の装置にはそのまま組み込むこと
ができないという問題点もある。
【0003】これに対して、高調波電流を効果的に抑制
するいわゆる高調波電流抑制用のチョークコイルを、交
流電源から電子機器に至る電源ラインに挿入接続する方
法がある。こうしたチョークコイルを有する高調波電流
抑制フィルタは、回路構成が極めて簡単なうえに、電子
機器の前段にそのまま外付けできるという利点を有して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、電子機器たる市販の標準スイッチング電源装置に
は、特注品の電源装置も含めて、電源ライン間にノーマ
ルモードノイズ除去用のコンデンサ(アクロス・ザ・ラ
イン コンデンサ)を備えている。これを図4により具
体的に例示すると、1は商用の交流電源、2は電源装置
であり、電源装置2の入力端子3,3Aのすぐ後段に
は、電源ライン4,4A間にノーマルモードノイズ除去
用のコンデンサCxが接続される。また、電源装置2の
前段には、一方の電源ライン4に高調波電流抑制用のチ
ョークコイルLを挿入接続した高調波電流抑制フィルタ
5が設けられる。なお、図示していないが、コンデンサ
Cxの後段には、入力整流回路としてのダイオードブリ
ッジが設けられている。しかし、このような回路構成で
は、電源装置2の内部に設けられたコンデンサCxと、
チョークコイルLとの直列共振現象によって、満足な高
調波抑制効果が得られなくなるという問題点があった。
【0005】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、ノー
マルモードノイズ除去用のコンデンサと、高周波電流抑
制用のチョークコイルとの共振現象を簡単に防止するこ
との可能な高調波電流抑制フィルタを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における高周波電
流抑制フィルタは、電源ライン間にノーマルモードノイ
ズ除去用のコンデンサを接続した電子機器の前段に設け
られ、前記電源ラインに高調波電流抑制用のチョークコ
イルを挿入接続してなる高調波電流抑制フィルタにおい
て、前記チョークコイルと並列に抵抗を接続したもので
ある。
【0007】
【作用】上記構成によれば、チョークコイルにより、電
子機器に取り込まれる主として低周波領域における入力
電流の通過時間が長くなるため、入力電流の尖頭値は小
さくなってその高調波成分が抑制される。また、電子機
器内のコンデンサにより、電源ライン間に発生する対称
成分のノーマルモードノイズが吸収除去される。この場
合、チョークコイルの両端に接続された僅か1個の抵抗
により、コンデンサとチョークコイルとによる直列共振
現象は起こらなくなり、満足な高調波抑制効果が得られ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。なお、前記従来例で示した図4と同一部分
には同一符号を付し、その共通する部分の詳細なる説明
は省略する。回路図を示す図1において、本実施例で
は、高調波電流抑制フィルタ15を構成するチョークコイ
ルLと並列に、抵抗Rを接続した点が従来例と異なる。
その他の点は、図4に示した回路図と全く同一の構成で
ある。
【0009】上記図1の構成では、高調波電流抑制フィ
ルタ15のチョークコイルLにより、交流電源1から電源
装置2に取り込まれる主として低周波領域における入力
電流の通過時間が長くなるため、入力電流の尖頭値は小
さくなってその高調波成分が抑制される。また、電源装
置2内のコンデンサCxにより、電源ライン4,4A間
に発生する対称成分のノーマルモードノイズが吸収除去
される。この場合、チョークコイルLの両端に接続され
た僅か1個の抵抗Rにより、コンデンサCxとチョーク
コイルLとによる直列共振現象は起こらなくなり、高調
波電流抑制フィルタ15による満足な高調波抑制効果を得
ることができるようになる。
【0010】次に、本実施例における高調波電流抑制フ
ィルタ15と従来例の高調波電流抑制フィルタ5との比較
を、図2,図3,図5および図6に示す各実測データか
ら説明する。なお、これらの実測データは、図1あるい
は図4の回路構成に基づき各々実験的に得られたもので
ある。その測定条件は、いずれも200V/50Hzの
交流電源1と、0.68μFのコンデンサCxを有する
入力電力100Wの電源装置2とを用いており、従来例
の高調波電流抑制フィルタ5には、34mHのチョーク
コイルLのみを接続し、本実施例の高調波電流抑制フィ
ルタ15には、同じく34mHのチョークコイルLの他
に、200Ωの抵抗RをチョークコイルLに並列接続し
ている。
【0011】図2は本実施例の高調波電流抑制フィルタ
15による電源装置2の入力電流の波形、図5は従来例の
高調波電流抑制フィルタ5による電源装置2の入力電流
の波形を示している。これらの実測データからも明らか
なように、図5の電流波形には、コンデンサCxとチョ
ークコイルLとの直列共振現象による好ましくないリッ
プルAが発生していることが判る。これに対して、図2
の電流波形には、同様のリップルが殆ど発生していな
い。
【0012】一方、図3は本実施例の高調波電流抑制フ
ィルタ15による高調波電流の実測データ、図6は従来例
の高調波電流抑制フィルタ5による高調波電流の実測デ
ータである。これらは、いずれもIEC555−2規格
に基づいて行われたものである。各実測データからも明
らかなように、従来例の図6のグラフでは、コンデンサ
CxとチョークコイルLとの直列共振現象によって、第
17次〜第23次の高調波電流Bが規格を満足するため
の限界値を超えていることがわかる。これに対して、本
実施例における図3のグラフでは、第17次〜第23次
の高調波電流も限界値以下に改善されており、規格を満
足する値となっている。
【0013】以上のように、上記実施例においては、ノ
ーマルモードノイズ除去用のコンデンサCxを接続した
電子機器の前段に設けられ、かつ、電源ライン4に高調
波電流抑制用のチョークコイルLを挿入接続した高調波
電流抑制フィルタ15に対し、チョークコイルLと並列に
抵抗Rを接続するだけで、従来からの高調波電流抑制フ
ィルタ15の利点をそのまま生かしつつ、コンデンサCx
とチョークコイルLとの共振現象を簡単に防止すること
が可能となる。この場合、高調波電流抑制フィルタ15
は、電源装置2の前段に外付け接続されることから、抵
抗Rも電源装置2の内部に何等手を加えることなく簡単
に付加することができる。したがって、既存の電源装置
2に対しても、容易に上記効果を達成することができ
る。
【0014】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実施が可
能である。本発明の高調波電流抑制フィルタは、実施例
で示した電源装置に限らず、各種電子機器の前段に設け
ることが可能である。また、チョークコイルおよびコン
デンサの各定数は、添付図面に示すような各実測データ
に基づいて、最も望ましい特性が得られるように適宜変
更してよい。
【0015】
【発明の効果】本発明の高調波電流抑制フィルタは、電
源ライン間にノーマルモードノイズ除去用のコンデンサ
を接続した電子機器の前段に設けられ、前記電源ライン
に高調波電流抑制用のチョークコイルを挿入接続してな
る高調波電流抑制フィルタにおいて、前記チョークコイ
ルと並列に抵抗を接続したものであり、ノーマルモード
ノイズ除去用のコンデンサと、高調波電流抑制用のチョ
ークコイルとの共振現象を簡単に防止することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】同上本実施例における入力電流の実測値を示す
波形図である。
【図3】同上本実施例における高調波電流の実測値を示
すグラフである。
【図4】従来例を示す回路図である。
【図5】従来例における入力電流の実測値を示す波形図
である。
【図6】従来例における高調波電流の実測値を示すグラ
フである。
【符号の説明】
2 電源装置(電子機器) 4,4A 電源ライン 15 高調波電流抑制フィルタ Cx コンデンサ L チョークコイル R 抵抗

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源ライン間にノーマルモードノイズ除
    去用のコンデンサを接続した電子機器の前段に設けら
    れ、前記電源ラインに高調波電流抑制用のチョークコイ
    ルを挿入接続してなる高調波電流抑制フィルタにおい
    て、前記チョークコイルと並列に抵抗を接続したことを
    特徴とする高調波電流抑制フィルタ。
JP6299395A 1995-03-22 1995-03-22 高調波電流抑制フィルタ Pending JPH08265085A (ja)

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Effective date: 20010416