JP2001244770A - ノイズフィルター - Google Patents

ノイズフィルター

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JP2001244770A
JP2001244770A JP2000397954A JP2000397954A JP2001244770A JP 2001244770 A JP2001244770 A JP 2001244770A JP 2000397954 A JP2000397954 A JP 2000397954A JP 2000397954 A JP2000397954 A JP 2000397954A JP 2001244770 A JP2001244770 A JP 2001244770A
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noise
noise filter
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common mode
voltage
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Yoshihide Kanehara
好秀 金原
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器の発生するノイズを、コモンモード
チョークコイルの電子機器側で低減することにより、電
子機器から交流電源側に出るノイズを低減できるノイズ
フィルターを得る。 【解決手段】 この発明のノイズフィルター103a
は、コモンモードチョークコイル11の線間にそれぞれ
接続されるコンデンサC1C3C4C6及び各線とアー
ス間に接続されるコンデンサC7C9により構成され、
交流電源と電子機器との間に挿入するノイズフィルター
において、ハイパスフィルター60を通して各線のノイ
ズ電圧を増幅器61に入力し、増幅器61の出力を各線
に結合することにより、ノイズ電圧を打ち消すように構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、交流電源と電子機器
との間に挿入するノイズフィルターに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のノイズフィルター100の
一例を示すものである。図において、入力端子1、2、
3の相互間にはコンデンサC1、C2、C3が接続され
ている。この入力端子には交流電源16が接続される。
出力端子4、5、6の相互間にはコンデンサC4、C
5、C6が、またアース端子Eと各出力端子間にはコン
デンサC7、C8、C9が接続される。入力端子と出力
端子間にはフェライト等の材料の磁性体コア10に同一
方向に巻いたコイル7、8、9で構成されるコモンモー
ドチョークコイル11を接続する。出力端子4、5、6
は電子機器12の電源端子13、14、15に接続す
る。
【0003】従来のノイズフィルターは、コア10にコ
イル7、8、9を作るために電線を巻きコモンモードチ
ョークコイル11を作り、金属ケースに絶縁して取り付
けられた端子にコンデンサと固定されていないコモンモ
ードチョークコイル11の線を接続し、ハンダ付けした
後にプラスチック等の樹脂を流し込み固定することによ
り製造していた。
【0004】次に、従来のノイズフィルター100の動
作について説明する。入力端子1、2、3と出力端子
4、5、6間に接続されるコモンモードチョークコイル
11は、コモンモードのインダクタンスとしては1mH
以上の大きなインダクタンスとなり、交流電源16から
入力端子1、2、3に入るコモンモードノイズを、ノイ
ズフィルター100を構成するコモンモードチョークコ
イル11とコンデンサC7、C8、C9により減衰さ
せ、電子機器12に対しノイズが侵入するのを防止す
る。また、コイル7、8、9は部分的に巻かれているの
で、相互間の結合は完全ではなく漏れインダクタンスが
ある。この漏れインダクタンスと入力端子1、2、3の
相互間に接続したコンデンサC1、C2、C3と、出力
端子4、5、6の相互間に接続したコンデンサC4、C
5、C6により、交流電源16から入力端子1、2、3
に入るノーマルモードノイズを減衰させ、電子機器12
に対しノイズが侵入するのを防止し、また逆に電子機器
12からノーマルモードノイズが交流電源16に出るの
を防止する。
【0005】従来のノイズフィルター100に接続する
電子機器12は、その入力端子にダイオードを使用して
いるものが多い。電子機器12の入力端子13、14、
15には、一般的にダイオード74、75、76、7
7、78、79が接続され、コンデンサC16に直流電
圧を充電する整流回路がある。3相交流電圧のR−S相
の電圧すなわち入力端子13と14間の電圧が高くなる
と、電流80が流れ込み、電流81が流れ出る。次にR
−S相の電圧がコンデンサC16の電圧より低くなると
ダイオード74はオフするが、この時ダイオードの逆回
復特性によりダイオード74にリカバリ電流が流れ、電
子機器12の内部回路の発生するノイズに比べ高い電圧
のノイズを発生し、かなり高い周波数成分を含む。
【0006】図7は従来のノイズフィルターの動作を説
明するための波形図である。図(a)は電子機器12の
入力端子13と14間の電圧であり、図(b)は図
(a)の電圧に含まれるノイズ成分である。ダイオード
74がオフするタイミング90では91のノイズが発生
する。このノイズ91は拡大すると図(d)のようにな
り、高い周波数成分を含み、高い電圧のノイズを発生す
る。他のノイズは他のダイオードが発生するノイズであ
る。例えばタイミング92ではダイオード77がオフし
93のノイズが発生する。
【0007】電子機器12は半導体を使用したものが多
く、入力はダイオードと電解コンデンサによるコンデン
サインプット式整流回路で構成されている場合が多い。
図8は入力がダイオードと電解コンデンサによるコンデ
ンサインプット式整流回路で構成されている電子機器1
2の入力電流の波形を示す図である。コンデンサインプ
ット式整流回路の場合、入力電流の力率は非常に悪く、
電流の実行値に比べピーク値が高く、1.5〜2倍にも
なる電流となる。また、インバータ等の電子機器12の
入力電流は瞬間的に大きな突入電流が流れることが多
い。例えばインバータ等の負荷として接続したモータを
急加速するときや、モータに急激に負荷が加わった時な
ど定常時に比べ大きな電流が流れる。従って、前記した
整流回路の力率と合わせるとノイズフィルターのコモン
モードチョークコイル11に流れる電流のピーク値は2
〜3倍になる。
【0008】図9は従来のノイズフィルターの動作を説
明するための構成図である。図において、1,2,3は
入力端子、4,5,6は出力端子、7,8,9はコイ
ル、10はフェライトコア等の磁性材料で構成されるコ
ア、11はコモンモードチョークコイルである。また、
20,21は漏れ磁束、22,23はコア10のコイル
7,8が巻かれている部分、28,29は電流である。
コモンモードチョークコイル11に大きな電流が流れる
と、漏れ磁束20、21が増加し、コア10の22、2
3の部分の磁束密度が増加し、飽和磁束密度に近くな
る。コア10が飽和磁束密度に近くなると透磁率が小さ
くなり、インダクタンスが下がる。そのため入力端子
1、2、3と出力端子4、5、6間のコモンモードのイ
ンダクタンスは小さくなり、ノイズフィルターとしての
コモンモードノイズの減衰性能は低くなってしまう。ま
た、同様にノーマルモードノイズの減衰性能も低くなっ
てしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のノイズフィルタ
ーでは、コモンモードチョークコイルの電子機器側のノ
イズが大きく、交流電源側に出るノイズを低減すること
が困難であるという問題点があった。
【0010】また、従来のノイズフィルターに接続する
電子機器は、その入力端子にダイオードを使用している
ものが多く、その電子機器のダイオードから高いノイズ
電圧が発生するという問題点があった。また、従来のノ
イズフィルターでは、低い周波数のノイズを減衰するた
めに、コンデンサC7、C8、C9に大きな静電容量の
ものを使用していたので、漏れ電流が大きくなるという
問題点があった。
【0011】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、電子機器の発生するノイズを、
コモンモードチョークコイルの電子機器側で低減するこ
とにより、電子機器から交流電源側に出るノイズを低減
できるノイズフィルターを得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係るノイズフ
ィルターは、コモンモードチョークコイルの線間にそれ
ぞれ接続されるコンデンサ及び各線とアース間に接続さ
れるコンデンサにより構成され、交流電源と電子機器と
の間に挿入するノイズフィルターにおいて、ハイパスフ
ィルターを通して各線のノイズ電圧を増幅器に入力し、
前記増幅器の出力を前記各線に結合することにより、前
記ノイズ電圧を打ち消すように構成したものである。
【0013】また、この発明に係るノイズフィルター
は、コモンモードチョークコイルの線間にそれぞれ接続
されるコンデンサ及び各線とアース間に接続されるコン
デンサにより構成され、交流電源と電子機器との間に挿
入するノイズフィルターにおいて、電子機器に接続する
出力端子と直列に過飽和リアクトルを接続したものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1に係るノイズフィルターの構成を示す図で
ある。図において、1〜6、11、C1〜C9、Eは、
図6と同様であり、その説明を省略する。また、C10
〜C15はコンデンサ、60はハイパスフィルター、6
1は反転増幅器、103aはノイズフィルターである。
【0015】入力端子1,2,3の相互間に接続したコ
ンデンサC1,C2,C3と、入力端子と出力端子間に
接続するコモンモードチョークコイル11と、出力端子
4,5,6の相互間に接続したコンデンサC4,C5,
C6と、アース端子Eと各出力端子4,5,6間に接続
したコンデンサC7,C8,C9とにより通常のノイズ
フィルターを構成する。入力端子1,2,3には交流電
源16が接続される。出力端子4,5,6は、電子機器
12の電源端子13,14,15に接続する。
【0016】実施の形態1におけるノイズフィルター1
03aは、さらに出力端子4,5,6に接続する各線に
接続したコンデンサC10,C11,C12を、ハイパ
スフィルター60の入力に接続し、ハイパスフィルター
60の出力信号を反転増幅器61により増幅し、コンデ
ンサC13,C14,C15により出力端子4,5,6
の各線に接続する。ノイズフィルター103aは一定の
減衰性能を持っており、入力端子1,2,3から入った
ノイズはある程度は減衰されて出力端子に伝えられる
が、このままではノイズを完全に減衰させることはでき
ない。
【0017】ノイズ成分を通す静電容量のコンデンサC
10,C11,C12によりハイパスフィルター60に
入力されたノイズ成分は、例えば10KHzのハイパス
フィルターであれば、10KHz以上の周波数のノイズ
成分だけを通過させる。ハイパスフィルター60の出力
を反転増幅器61により増幅し、コンデンサC13,C
14,C15により出力端子4,5,6の各線に接続す
れば、出力端子4,5,6のノイズ成分だけ打ち消すこ
とができ、非常に高いノイズ減衰性能が得られる。
【0018】1MHz以上の高い周波数では、コモンモ
ードチョークコイル11とコンデンサによるノイズフィ
ルターで高い減衰性能が得られるが、それ以下の周波
数、例えば100KHz前後の周波数ではコモンモード
チョークコイル11とコンデンサだけではノイズを減衰
することは難しい。実施の形態1におけるノイズフィル
ター103aによれば、従来のノイズフィルターでは減
衰できなかった低い周波数のノイズ成分も減衰すること
ができる。さらに、コンデンサC7、C8、C9に静電
容量の小さなものを使用しても、低い周波数のノイズ成
分も減衰することができるので漏れ電流を小さくするこ
とができる効果がある。
【0019】さらに、コモンモードチョークコイル11
にピーク値の高い電流が流れた時に、コモンモードチョ
ークコイル11のインダクタンスが低下するが、増幅器
61の増幅度が高ければノイズ成分を打ち消すので、ノ
イズ減衰性能が低下することは少なく、コモンモードチ
ョークコイル11のインダクタンスが低下する影響を受
けにくい。
【0020】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2に係るノイズフィルターの構成を示す図である。図
において、1〜6、11、60、61、C1〜C9、E
は、図1と同様であり、その説明を省略する。また、6
2はトランス、103bはノイズフィルターである。
【0021】実施の形態2におけるノイズフィルター1
03bは、反転増幅器61の出力をトランス62で絶縁
し、コンデンサC13,C14,C15により出力端子
4,5,6の各線に接続するようにしたものである。ま
た、反転増幅器61の代わりに正転増幅器を使用したと
きは、トランス62の極性を逆に接続することにより、
同等の効果が得られる。また、トランスの巻き数比を変
えることにより反転増幅器61の出力インピーダンスと
出力端子4,5,6の各線のインピーダンスを合わせる
ことができ、よりノイズ減衰性能の高いノイズフィルタ
ーが得られる。
【0022】1MHz以上の高い周波数では、コモンモ
ードチョークコイル11とコンデンサによるノイズフィ
ルターで高い減衰性能が得られるが、それ以下の周波
数、例えば100KHz前後の周波数ではコモンモード
チョークコイル11とコンデンサだけではノイズを減衰
することは難しい。実施の形態1および実施の形態2に
おけるノイズフィルターは、各線のノイズ電圧を、ハイ
パスフィルターを通して増幅器に入力し、増幅器の出力
を各線に結合し前記ノイズ電圧を打ち消すように構成し
たので、コモンモードチョークコイルのインダクタンス
の変化に関係なくノイズ成分だけ打ち消し、ノイズを減
衰することができる。
【0023】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3に係るノイズフィルターの構成を示す図である。図
において、1〜6、11〜15、74〜81、C1〜C
9、C16、Eは、図6と同様であり、その説明を省略
する。また、71,72,73は過飽和リアクトル、8
2,83,84は配線インダクタンス、104はノイズ
フィルターである。
【0024】入力端子1,2,3の相互間に接続したコ
ンデンサC1,C2,C3と、入力端子と出力端子間に
接続するコモンモードチョークコイル11と、出力端子
4,5,6の相互間に接続したコンデンサC4,C5,
C6と、アース端子Eと各出力端子4,5,6間に接続
したコンデンサC7,C8,C9とにより通常のノイズ
フィルターを構成する。入力端子1,2,3には交流電
源16が接続される。出力端子4,5,6は、電子機器
12の電源端子13,14,15に接続する。
【0025】電子機器12はその入力端子にダイオード
を使用しているものが多い。電子機器12の入力端子1
3,14,15には、一般的にダイオード74,75,
76,77,78,79が接続され、コンデンサC16
に直流電圧を充電する。R−S相の電圧すなわち入力端
子13、14間の電圧が高くなり、電流80が流れ込
み、電流81が流れ出る。次に、R−S相の電圧がコン
デンサC16の電圧より低くなると、ダイオード74は
オフする。この時ダイオード74の逆回復特性により、
リカバリ電流が電流80とは逆の向きに流れようとす
る。しかし、ノイズフィルター104の出力端子4に過
飽和リアクトル71を接続すると、リカバリ電流が流れ
る瞬間に大きなインダクタンスになり、リカバリ電流が
流れにくくなるので、結果的にリカバリ電流によるノイ
ズが発生しないようになる。
【0026】実施の形態3のノイズフィルター104
は、リカバリ電流が流れにくくすることにより、ノイズ
電圧を低減する。出力端子5、6に接続された過飽和リ
アクトル72、73も、同様の動作をする。この低減さ
れたノイズ電圧を図7(c)に、拡大図を(e)に示
す。
【0027】図4はこの発明の実施の形態3に係るノイ
ズフィルターの過飽和リアクトルの動作を説明する図
で、(a)はダイオードがオフする時の電流の変化を示
す波形図、(b)は過飽和リアクトルのインダクタンス
の変化を示す特性図である。図において、94はダイオ
ード74がオフするときで、リカバリ電流が流れ出す時
点、95は非常に高い状態にある過飽和リアクトルのイ
ンダクタンス、96は過飽和リアクトルが無い時に流れ
るリカバリ電流、97は過飽和リアクトルがある場合に
流れる電流である。
【0028】過飽和リアクトル71,72,73の動作
を説明する。ダイオード74がオフするときで、リカバ
リ電流が流れ出す時点94では、図(b)に示すように
過飽和リアクトルのインダクタンスは非常に高い状態9
5にあり、リカバリ電流が流れるのを妨げる。過飽和リ
アクトルが無い時はリカバリ電流96が流れるが、過飽
和リアクトルがある場合には、リカバリ電流96に比べ
て小さい電流97が流れ、急峻に電流が切れることが無
いので、ノイズが発生しにくい。また、過飽和リアクト
ルのインダクタンスは、配線インダクタンス82,8
3,84に比べて遥かに大きいので、共振周波数は低
く、周波数の高いノイズは発生しない。この過飽和リア
クトルの材料としては高透磁率性と高角形比の過飽和特
性、低鉄損といった特徴を持っているコバルト系のアモ
ルファスコアが適している。
【0029】図5はこの発明の実施の形態3に係るノイ
ズフィルターの過飽和リアクトルの具体構成を示す図で
ある。図において、4〜6、71〜73、104、C4
〜C9、Eは、図3と同様であり、その説明を省略す
る。過飽和リアクトル71,72,73はアモルファス
コア等の高透磁率のコアであるため、図に示すように出
力端子4,5,6に接続する電線に貫通するだけで、実
用上は十分であり、非常に簡単な構成でノイズ電圧を低
減する効果がある。また、過飽和リアクトルの材料によ
っては、コアに電線を2〜5ターン巻きつける必要があ
るが、巻数は少なく、貫通と同様に簡単な構成でノイズ
電圧を低減する効果がある。
【0030】この過飽和リアクトル71,72,73の
代わりにフェライトコア等を使用すると、過飽和リアク
トルの非飽和時のインダクタンスに比べ小さなインダク
タンスになり、ダイオードの発生するノイズを低減する
ことは難しい。また、過飽和リアクトルの非飽和時のイ
ンダクタンスと同じ程度の大きなインダクタを作るに
は、大きなフェライトコアとこれに電線を多数回巻いた
ものになり、大きく、高価になり、また飽和しないので
このインダクタンスにより電圧降下し、電子機器12に
入力する交流電圧が低くなってしまう。また、過飽和リ
アクトルはダイオードのリカバリ電流が流れているとき
は大きなインダクタンスになるが、ダイオードが導通し
て電流が流れている時は飽和しているためインダクタン
スは非常に低い状態になっており、電圧降下もなく、電
力損失も少ない。従って、実施の形態3による過飽和リ
アクトルを使用したノイズフィルター104は、飽和し
ないインダクタを使用したものとは異なる動作をする。
【0031】なお、上述の実施の形態3においては、ノ
イズフィルター104の出力端子4、5、6側に電子機
器12を接続し、出力端子4、5、6に接続する電線に
過飽和リアクトル71、72、73を接続しノイズ電圧
を低減する手段を設けたが、ノイズフィルター104の
入力端子1、2、3側に電子機器12を接続し、入力端
子1、2、3に接続する電線に過飽和リアクトル71、
72、73を設けても同等の効果が得られる。
【0032】ところで、上記実施の形態1〜3の説明で
は、三相交流用のノイズフィルターで示したが、単相交
流用または単相3線式交流用等のノイズフィルターであ
っても同等の効果を奏する。
【0033】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0034】コモンモードチョークコイルの線間にそれ
ぞれ接続されるコンデンサ及び各線とアース間に接続さ
れるコンデンサにより構成され、交流電源と電子機器と
の間に挿入するノイズフィルターにおいて、ハイパスフ
ィルターを通して各線のノイズ電圧を増幅器に入力し、
増幅器の出力を各線に結合することにより、ノイズ電圧
を打ち消すように構成したので、従来のノイズフィルタ
ーでは減衰できなかった低い周波数のノイズ成分も減衰
することができ、ピーク値の高い電流が流れた時にもノ
イズ減衰性能が低下することは少ない。また、出力端子
とアース間のコンデンサC7、C8、C9に大きな静電
容量のコンデンサを使用しなくとも、低い周波数のノイ
ズを減衰することができる等の効果がある。
【0035】コモンモードチョークコイルの線間にそれ
ぞれ接続されるコンデンサ及び各線とアース間に接続さ
れるコンデンサにより構成され、交流電源と電子機器と
の間に挿入するノイズフィルターにおいて、前記電子機
器に接続する出力端子と直列に過飽和リアクトルを接続
したので、電子機器のダイオードのリカバリ電流が流れ
にくくし、リカバリ電流によるノイズが発生しないよう
にして、電子機器の整流用ダイオードの発生するノイズ
を低減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るノイズフィル
ターの構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係るノイズフィル
ターの構成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係るノイズフィル
ターの構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係るノイズフィル
ターの過飽和リアクトルの動作を説明する図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に係るノイズフィル
ターの過飽和リアクトルの具体構成を示す図である。
【図6】 従来のノイズフィルター100の一例を示す
ものである。
【図7】 従来のノイズフィルターの動作を説明するた
めの波形図である。
【図8】 入力がダイオードと電解コンデンサによるコ
ンデンサインプット式整流回路で構成されている電子機
器12の入力電流の波形を示す図である。
【図9】 従来のノイズフィルターの動作を説明するた
めの構成図である。
【符号の説明】
1、2、3 入力端子、 4、5、6 出力端子、
7、8、9 コイル、10 磁性体コア、 11 コモ
ンモードチョークコイル、 12 電子機器、13、1
4、15 電源端子、 16 交流電源、 60 ハイ
パスフィルター、 61 反転増幅器、 62 トラン
ス、 71、72、73 過飽和リアクトル、 74、
75、76 ダイオード、 77、78、79 ダイオ
ード、82、83、84 配線インダクタンス、 10
0 ノイズフィルター、 103a,103b ノイズ
フィルター、 104 ノイズフィルター、 C1、C
2、C3 コンデンサ、 C4、C5、C6 コンデン
サ、 C7、C8、C9 コンデンサ、 C10、C1
1、C12 コンデンサ、 C13、C14、C15
コンデンサ、 C16 コンデンサ、 E アース端
子。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コモンモードチョークコイルの線間にそ
    れぞれ接続されるコンデンサ及び各線とアース間に接続
    されるコンデンサにより構成され、交流電源と電子機器
    との間に挿入するノイズフィルターにおいて、ハイパス
    フィルターを通して各線のノイズ電圧を増幅器に入力
    し、前記増幅器の出力を前記各線に結合することによ
    り、前記ノイズ電圧を打ち消すように構成したことを特
    徴とするノイズフィルター。
  2. 【請求項2】 コモンモードチョークコイルの線間にそ
    れぞれ接続されるコンデンサ及び各線とアース間に接続
    されるコンデンサにより構成され、交流電源と電子機器
    との間に挿入するノイズフィルターにおいて、前記電子
    機器に接続する出力端子と直列に過飽和リアクトルを接
    続したことを特徴とするノイズフィルター。
JP2000397954A 2000-12-27 2000-12-27 ノイズフィルター Pending JP2001244770A (ja)

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