JPH06231623A - テープ電線およびその製造方法 - Google Patents

テープ電線およびその製造方法

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JPH06231623A
JPH06231623A JP3401593A JP3401593A JPH06231623A JP H06231623 A JPH06231623 A JP H06231623A JP 3401593 A JP3401593 A JP 3401593A JP 3401593 A JP3401593 A JP 3401593A JP H06231623 A JPH06231623 A JP H06231623A
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JP
Japan
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electric wire
tape
heat
conductors
type electric
Prior art date
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Pending
Application number
JP3401593A
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English (en)
Inventor
Masayuki Matsumoto
正幸 松本
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06231623A publication Critical patent/JPH06231623A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工性の容易なテープ電線と、そのテープ電
線の製造方法を提供する。 【構成】 一定または任意の間隔で横一列に並べた複数
本の平板状の導体群と、その両面に配した熱溶融性の接
着剤と、これより溶融温度の高い樹脂の2層からなるテ
ープ状の絶縁体を熱融着して構成されるテープ電線にお
いて、電線の導体面上、幅方向の一部または全部に長手
方向に一定または任意の間隔で非融着部を備えたテープ
電線である。また、電線の両面に配した加熱圧縮用の熱
ローラの電線の導体面に接する位置にローラの円周方向
に任意または一定間隔の溝を備え、かつ、電線の両面の
ローラの溝がそれぞれ電線面を基準として対称である熱
ローラを使用してテープ電線を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、加工性の容易なテー
プ電線とそのテープ電線の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のテープ電線は、並列して設けた導
体の上下両面をテープで挟み込み、これを一対の円柱状
の熱ローラでテープ全面を一様に加熱および加圧し、上
下のテープである絶縁体同志または絶縁体と導体の全面
を接着して製造されている。従って、このように構成さ
れたテープ電線は導体と絶縁体が強固に接着されている
ため、通常の切断または剥離工具では簡単に絶縁体を除
去することができず、端末処理にはグラインダなどを用
いて絶縁体を摩滅して処理しており、非常に手間の掛る
ものとなっている。また、切断長が一定のテープ電線の
場合、予めテープ電線の端末に位置する絶縁体部分に窓
を設けておき、その部分で切断して端末処理を不要にし
たものも製造されている。
【0003】自動車または電子機器の内部配線に用いら
れているワイヤーハーネスは、近年のハイテク技術の発
展に伴い回路数が増加する一方である。そして、装置の
小型化,軽量化の要求も極めて大きく、従来の方法に代
わる新しい配線方法のニーズが強まってきている。この
代替品の一つとしてテープ電線が優れたものとして検討
されてきているが、前述のとおり端末処理が困難である
ことおよび回路の分岐が容易にできないこと等の欠点が
あり、未だ実用化されるに至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のテ
ープ電線の問題点として、「端末の絶縁体剥離が困難
であり、加工の容易性および正確性に欠ける。絶縁体
の剥離が困難であるため、使用者の多くは電線の供給者
または専門の加工業者に切断および絶縁体の剥離を依存
している場合が多く、使用者は同じ電線でも使用条長毎
に在庫を持つ必要があり、回路の増加に伴い部品点数が
増え、管理コストが増加する傾向にある。また、端末の
導体が露出した状態で在庫を保管しなければならず、導
体の変色防止のため特別な措置をしなければならない。
電線の端末以外の部分でも、テープ電線の絶縁体を剥
離することができないので、従来の溶接,半田等の接続
法により回路を分岐することができない。」等が挙げら
れる。
【0005】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、上述した従来のテープ電線の欠点を解消し、加
工性の容易なテープ電線およびその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、一定または任意の間隔で横一列に並べた複
数本の平板状の導体群と、その両面に配した熱溶融性の
接着剤とこれより溶融温度の高い樹脂の2層からなるテ
ープ状の絶縁体を熱融着して構成されるテープ電線にお
いて、電線の導体面上、幅方向の一部または全部に長手
方向に一定または任意の間隔で非融着部を備えたことを
特徴とするテープ電線である。また、テープ電線の両面
に配した加熱圧縮用の熱ローラのテープ電線の導体面に
接する位置に、ローラの円周方向に任意または一定間隔
の溝を備え、かつ、電線の両面のローラの溝がそれぞれ
電線面を基準として対称である熱ローラを使用して製造
するテープ電線の製造方法である。
【0007】
【作用】テープ電線の導体上の長手方向へ断続的に絶縁
体に融着部と非融着部を設けた構成により、テープ電線
の加工性,流用性を極めて高めることができる。また、
その製造も溝を設けた加熱圧縮用の熱ローラを使用する
ことによりに簡単に製造することができる。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図1はテープ電線を示す端部の斜視図、図2は
テープ電線の構成を示す縦断面図である。即ち、テープ
電線10は、並行に設けられた平板状の裸または絶縁被
覆されたケーブル導体1a,1b,1cおよび1dの上
下面を、内面に熱融着性の接着剤を塗布した広幅の絶縁
テープ2によりサンドイッチ状に挟み、図3に示すよう
に一対の加熱圧縮用の熱ローラ6,6間を通してそれぞ
れ熱融着して一体化される。絶縁テープ2,2は塗布す
る熱融着性の接着剤よりも溶融温度の高い材料、例えば
ポリエチレン,塩化ビニル,ポリエステルなどのプラス
チックテープが使用できる。
【0009】このとき、ケーブル導体1a,1b,1c
および1dの長手方向に一定間隔あるいは任意の間隔で
非融着部5を設けるため、加熱圧縮用のローラ6,6の
テープ電線10のケーブル導体1a,1b,1cおよび
1d上に接触する位置に、ケーブル導体1a,1b,1
cおよび1dの幅方向の一部または同じ幅を有する溝7
a,7b,7cおよび7dが設けてある。そして、上下
の熱ローラ6,6の溝7a,7b,7cおよび7dが電
線面を基準として上下対称に配設した熱ローラ6,6に
より、加熱,圧縮して融着部4および非融着部5を断続
的に形成している。従って、この溝7a,7b,7cお
よび7dによりケーブル導体1a,1b,1cおよび1
d上に一定間隔あるいは任意の間隔の非融着部5を、そ
の他の部分の上下の絶縁テープ2,2との間は熱融着し
て一体化され、テープ状に被覆された電線10を形成す
ることができる。
【0010】従って、このように構成されたテープ電線
10は、図2の縦断面図に示されるようにケーブル導体
1a,1b,1cおよび1dの間の絶縁テープ2,2の
絶縁体同志は連続的に融着部4を形成している。また、
ケーブル導体1a,1b,1cおよび1dの部分は長手
方向に融着部4と非融着部5が断続的に形成され、ま
た、テープ電線10の端末部は非融着部5になるように
形成されている。
【0011】このように構成されたテープ電線10の使
用者は、途中の任意の非融着部5の部分でテープ電線を
切断し、また、端末部はケーブル導体1a,1b,1c
および1dと上下の絶縁体2,2が密着していないの
で、ナイフ等の一般の工具で容易に剥離することができ
る。また、切断した中間部分の非融着部5では、ケーブ
ル導体1a,1b,1cおよび1dの片面の絶縁体2を
容易に除去することができる。
【0012】次に、図4の上面図に基づいて、回路のた
めに分岐する場合の一例を説明する。即ち、テープ電線
10は、図1に示すようにケーブル導体1a,1b,1
c,1dおよび1eの周りを絶縁テープ2,2を熱融着
部4と非熱融着部5を断続して形成したものである。こ
のテープ電線10の途中の非熱融着部5の絶縁体2を剥
し、分岐するケーブル導体1c,1dおよび1dを露出
させて露出部8c,8dおよび8eを設ける。そして、
分岐するテープ電線10aの端末部の絶縁体を剥離して
ケーブル導体1a´,1b´および1c´を突出させて
テープ電線10の露出部8c,8dおよび8dにそれぞ
れ当接し、溶接あるいは半田により接続するのである。
そして、接続されたテープ電線10aは必要に応じて折
り曲げることにより任意の方向に配線すること可能にな
る。従って、半田,溶接等により回路の分岐も極めて容
易にできる。
【0013】上記の例では、テープ電線10のケーブル
導体の数を5本の場合、分岐テープ電線10aのケーブ
ル導体の数を3本の場合について説明したが、これはそ
れぞれ2本以上の複数本であって良いことは勿論であ
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明のテープ
電線によれば次に列挙する優れた効果を奏する。即ち、
加工が極めて容易になり、加工時間の短縮および加工
精度の向上が図られる。このテープ電線の使用者にお
いて、1本の電線を必要条長に応じて切断,加工ができ
るので、部品点数の低減が図られ、管理コストが低減で
きる。テープ電線の中間で絶縁体を剥離することがで
きるので回路の分岐が可能となり、従来のワイヤーハー
ネスに代わる配線方法として収納効率の向上が図られ
る。テープ電線の製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のテープ電線を示す端部の斜視図、
【図2】図1のテープ電線の構成を示す縦断面図、
【図3】テープ電線の製造状態を示す斜視図、
【図4】分岐路を形成した状態を示す上面図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,1d ケーブル導体 2 絶縁テープ 4 絶縁テープ融着部 5 非融着部 6 熱ローラ 7a,7b,7c,7d 溝 8c,8d,8e 導体露出部 10,10a テープ電線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定または任意の間隔で横一列に並べた
    複数本の平板状の導体群と、その両面に配した熱溶融性
    の接着剤と、これより溶融温度の高い樹脂の2層からな
    るテープ状の絶縁体を熱融着して構成されるテープ電線
    において、電線の導体面上、幅方向の一部または全部に
    長手方向に一定または任意の間隔で非融着部を備えたこ
    とを特徴とするテープ電線。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のテープ電線の製造方法に
    おいて、電線の両面に配した加熱圧縮用の熱ローラの電
    線の導体面に接する位置にローラの円周方向に任意また
    は一定間隔の溝を備え、かつ、電線の両面のローラの溝
    がそれぞれ電線面を基準として対称である熱ローラを使
    用してテープ電線を製造することを特徴とするテープ電
    線の製造方法。
JP3401593A 1993-02-01 1993-02-01 テープ電線およびその製造方法 Pending JPH06231623A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100410953B1 (ko) * 2001-11-24 2003-12-18 주식회사 키트론 접착식 필름전선의 제조방법
US20150042037A1 (en) * 2013-08-06 2015-02-12 Canon Kabushiki Kaisha Sheet stacking device, sheet feeding device and image forming apparatus

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20150042037A1 (en) * 2013-08-06 2015-02-12 Canon Kabushiki Kaisha Sheet stacking device, sheet feeding device and image forming apparatus
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