JPH062314U - 望遠鏡の焦点調節機構 - Google Patents

望遠鏡の焦点調節機構

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JPH062314U
JPH062314U JP4867092U JP4867092U JPH062314U JP H062314 U JPH062314 U JP H062314U JP 4867092 U JP4867092 U JP 4867092U JP 4867092 U JP4867092 U JP 4867092U JP H062314 U JPH062314 U JP H062314U
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JP
Japan
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objective lens
convex surfaces
focus adjustment
cam
distance
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Application number
JP4867092U
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English (en)
Inventor
明 柳沢
Original Assignee
ペトリ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 望遠鏡における多段階の焦点調節を、カム体
を利用した簡潔な機構で、簡単な操作により、必要時に
即座にできるようにする。 【構成】 対物レンズ21を設けた対物レンズ枠19a
のガイド溝20aに、駆動羽根5の駆動部5eを突入嵌
合する一方、駆動羽根5の下面に受動部5a,5bを突
設し、これら受動部5a,5bに、回動自在な操作部材
2と一体的に設けたカム板7の異なった径上に対応する
三対の押動凸面のいずれか一対が当接し得るように、凹
部14,15,16とバネ17で付勢されたボール18
からなる位置決め用のクリック機構を設け、操作部材2
を回動することにより、いずれか一対の押動凸面の一方
が受動部5a,5bを押動し、駆動羽根5を介して対物
レンズ枠19aを所定方向に移動し、対物レンズ21と
接眼レンズ22との距離を変えて三段階の焦点調節を行
う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、望遠鏡(本明細書では焦点距離の比較的短い単眼鏡及び双眼鏡をい う)の焦点調節機構に関し、特に、単一の操作部材により段階的な焦点調節、例 えば遠距離、中距離、近距離の三段階の焦点調節が可能な望遠鏡の焦点調節機構 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の望遠鏡の焦点調節機構は、いずれも接眼レンズと対物レンズと の距離を調節することにより行うものであるが、大別すると、転輪を回転操作し て調節する機構、レバーを往復操作して調節する機構及び押しボタンを押動操作 して調節する機構が知られている。そして、これらの従来技術はいずれも、使用 者が望遠鏡を実際にのぞきながら、所望の物景が最も良く見えるよう操作調節す るものであった。
【0003】 したがって、上述した望遠鏡を実際にのぞきながら操作する焦点調節機構にあ っては、いずれの操作方式においても、とっさの場合に迅速に焦点調節ができな いという欠点があり、例えばバードウオッチングの際に、突然、鳥が出現したよ うな場合には、焦点調節機構の操作方向を間違えたり、過大に操作し過ぎたりす ることにより、貴重な機会を逃してしまうという事態を招いていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
この欠点を解消するものとして、本考案者は既に、レンズの焦点距離に応じて 許容される不尖鋭円(許容されるボケの範囲)があり、その範囲内でレンズを前 後動しても像がボケない一方、レンズを一定位置におくと、そのレンズの結像面 の前後には許容される尖鋭像が存在する、という光学的特性を利用して、望遠鏡 を実際にのぞかなくとも段階的な焦点調節が可能な機構を提案している(特開昭 64−52109号公報参照)。この特開昭64−52109号公報で開示され た焦点調節機構によると、上述した欠点は解消されるものの、複数の操作部材を 必要とする等、構成が複雑となり、このため高価にならざるを得ないという不都 合があった。本考案は、上述した欠点はもちろん、このような不都合をも解消し た望遠鏡の焦点調節機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために本考案は、対物レンズもしくは接眼レンズのい ずれか一方側に連繋されて前記両レンズ間の距離を相対的に変化させるために移 動可能に設けられた駆動体と、この駆動体に連繋されこの駆動体を複数位置に段 階的に移動させるために所定複数位置に変位可能なカム体と、このカム体を変位 させるための単一の操作部材とを備えたものである。
【0006】
【作用】
操作部材によってカム体を変位すると、その変位した位置に応じて駆動体が所 定方向に所定距離移動し、対物レンズもしくは接眼レンズのいずれか一方側が所 定位置まで移動する。このレンズの移動により、前記レンズの許容されるボケの 範囲を段階的に移行させて、遠距離から近距離まで、あるいは近距離から遠距離 までの物景に、多段階に焦点を合わせるものである。
【0007】
【実施例】
以下、本考案を双眼鏡に適用した場合の好適な実施例を添付図面に基づき詳細 に説明する。ここにおいて、図1は双眼鏡全体の外観を示す斜視図、図2は焦点 調節機構を示す平面図、図3は図2のA−A線断面図、図4は図2のB−B線断 面図、図5及び図6はカム体の動作説明図である。
【0008】 図1に示すように、双眼鏡本体1の上面には、操作部材2の指示線が設けられ た摘み部2aが突出するとともに、この摘み部2aの変位する位置に対応して、 遠距離(約80m以上)を表す図柄3a,中距離(約40m〜80m)を表す図 柄3b,近距離(約20m〜40m)を表す図柄3cが表示されている。図2〜 図4に示すように、前記操作部材2は、双眼鏡本体1内に設けた支持腕4の二対 の凸状ガイド4a,4b,4c,4dによって直線的に移動し得るよう支持され た駆動体たる駆動羽根5に設けた透孔6に対応位置している。前記操作部材2の 両側面には一対のカム板7,8が一体的に設けられ、各カム板7,8は前記操作 部材2とともに支持腕4の軸受(図示せず)に支持された軸9,10を中心に回 動可能となっている。
【0009】 ここで、カム板7,8の構成を説明するが、これらは同一構成なので、カム板 7についてのみ説明する。図2〜図6、特に図5及び図6で理解できるように、 カム板7の周面には三対の押動凸面11a,11b、12a,12b,13a, 13bが形成され、このうち押動凸面11aと13b、押動凸面12aと12b 、押動凸面13aと11bがそれぞれ同一径上の凸曲面であり、押動凸面11a と13bが最小径上にあり、押動凸面13aと11bが最大径上にある。そして 、各押動凸面11a,11b、12a,12b,13a,13bが駆動羽根5の 下面に突設した各受動部5a,5bに当接した状態で位置決めし得るようクリッ ク機構が設けられている。
【0010】 このクリック機構は、図3〜図6で明らかなように、操作部材2及び各カム板 7,8の周面に、各軸9,10の軸線方向に伸びるよう設けた三つの山型の凹部 14,15,16とこれら凹部14,15,16に嵌合すべくバネ17によって 上方に付勢されたボール18とからなり、前記凹部14に前記ボール18が嵌合 すると各押動凸面13a,13bが各受動部5a,5bに当接し(図3状態)、 前記凹部15に前記ボール18が嵌合すると各押動凸面12a,12bが各受動 部5a,5bに当接し(図5状態)、前記凹部16に前記ボール18が嵌合する と各押動凸面11a,11bが各受動部5a,5bに当接する(図6状態)よう 構成されている。そして、操作部材2の摘み部2aの指示線を、図柄3aに合わ せると凹部14にボール18が嵌合し、図柄3bに合わせると凹部15にボール 18が嵌合し、図柄3cに合わせると凹部16にボール18が嵌合するものであ る。
【0011】 一方、図2〜図4に示すように、駆動羽根5の先端部は下方に折り曲げられて 駆動部5eとなり、この駆動部5eの両側端は一対の対物レンズ枠19a,19 bの外周面に設けたガイド溝20a,20bにそれぞれ突入係合している。前記 各対物レンズ枠19a,19bにはそれぞれ対物レンズ21(一方のみ図示)が 固定され、また、双眼鏡本体1内には、前記各対物レンズ21と対をなす接眼レ ンズ22(一方のみ図示)が、接眼レンズ枠23内に固定されているものである 。
【0012】 次に、上述した実施例における焦点調節操作について説明する。まず、図2〜 図4に示す遠距離に焦点が合っている状態から、操作部材2を図3上時計方向に 回動すると、各カム板7,8の同方向への回動変位によって、押動凸面13bよ りも大径部分に対応する押動凸面12bが各受動部5a,5cを接眼レンズ枠1 9a,19b方向に押動する一方、図5に示すように、ボール18は凹部14を 離脱して凹部15に対応位置する状態となり、前記操作部材2はその摘み部2a の指示線が図柄3bに対応位置した図1状態で停止する。この際、駆動羽根5は 、各受動部5a,5cが押動された距離だけ、その駆動部5eによって各対物レ ンズ枠19a,19bを接眼レンズ枠23から離反する方向に駆動して、焦点が 中距離に合った状態にする。
【0013】 さらに、図5状態から操作部材2を同図上時計方向に回動すると、各カム板7 ,8のさらなる同方向への回動変位によって、押動凸面12bよりも大径部分に 対応する押動凸面11bが各受動部5a,5cを対物レンズ枠19a,19b方 向に押動する一方、図6に示すように、ボール18は凹部15を離脱して凹部1 6に対応位置する状態となり、前記操作部材2はその摘み部2aの指示線が図柄 3cに対応位置した状態で停止する。この際、駆動羽根5は、各受動部5a,5 cが押動された距離だけ、その駆動部5eによって対物レンズ枠19a,19b を接眼レンズ枠23から離反する方向に駆動して、焦点が近距離に合った状態に する。
【0014】 この近距離に焦点を合わせた状態で、なお希望の物景が明瞭に見えない場合に は、接眼レンズ22側に設けた左右一対の図示していない視度差補正機構をそれ ぞれ操作して焦点調節を行えば、焦点を合わせることができる。また、上述した のとは逆方向へ操作部材2を回動すれば、焦点が近距離に合った図6状態から、 順次、焦点が中距離に合った図5状態、焦点が遠距離に合った図3状態にするこ とができる。
【0015】 なお、本考案は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば、操作部材 2はカム板7,8と一体に設ける必要はなく、また、回動のみならず直線的な摺 動運動でカム板7,8を変位するよう構成してもよい。さらに、前記カム板7, 8は一対設ける必要はなく、一つでもよい。また、焦点調節の段階数は三段階に 限らず、二段階あるいは四段階以上に設定してもよい。またさらに、カム体は多 段カムたるカム板7,8のほか、操作部材2の回動中心より一定量偏芯させた円 板で構成される偏芯カムを採用することもできる。さらにまた、対物レンズ21 を移動して焦点調節を行うほか、接眼レンズ22を移動して焦点調節を行うよう 構成してもよいものである。加えて、本考案を単眼鏡にも適用できることはいう までもない。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したところで明らかなように、本考案によれば、多段階の焦点調節を 、カム体を用いた簡潔な機構により簡単な操作で可能としたので、必要時に、即 座に所望の物景に対して焦点を合わせることができるという極めて有益な効果を 奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】双眼鏡全体の外観を示す斜視図。
【図2】焦点調節機構を示す平面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】図2のB−B線断面図。
【図5】カム体の動作説明図。
【図6】同じくカム体の動作説明図。
【符号の説明】
1 双眼鏡本体 2 操作部材 2a 摘み部 4 支持腕 5 駆動羽根 5a,5b,5c,5d 受動部 5e 駆動部 7,8 カム板 11a,11b,12a,12b,13a,13b
押動凸面 14,15,16 凹部 17 バネ 18 ボール 19a,19b 対物レンズ枠 20a,20b ガイド溝 21 対物レンズ 22 接眼レンズ 23 接眼レンズ枠

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズもしくは接眼レンズのいずれ
    か一方側に連繋されて前記両レンズ間の距離を相対的に
    変化させるために移動可能に設けられた駆動体と、この
    駆動体に連繋されこの駆動体を複数位置に段階的に移動
    させるために所定複数位置に変位可能なカム体と、この
    カム体を変位させるための単一の操作部材とを備えたこ
    とを特徴とする望遠鏡の焦点調節機構。
JP4867092U 1992-06-18 1992-06-18 望遠鏡の焦点調節機構 Pending JPH062314U (ja)

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JP4867092U JPH062314U (ja) 1992-06-18 1992-06-18 望遠鏡の焦点調節機構

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JPH062314U true JPH062314U (ja) 1994-01-14

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ID=12809766

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6258416B2 (ja) * 1979-06-05 1987-12-05 Borg Warner
JPS6452109A (en) * 1987-08-24 1989-02-28 Petori Kogyo Kk Focusing mechanism for telescope

Patent Citations (2)

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