JPH06231353A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易に商品を収納することができると共に安
価で、かつ薄型の自動販売機を提供する。 【構成】 前面の開口３ａを扉体Ａにて開閉自在とした
商品収納室３の前部に一側が枢支されたコラム体９の表
と裏に、商品収納コラム４を横一列に並べた前部商品収
納コラム列７と後部商品収納コラム列８とを形成する。
そして、前部商品収納コラム列７には扉体Ａを開放して
前方より商品を収納し、後部商品収納コラム列８にはコ
ラム体９を開放して後方より商品を収納する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、商品収納室内に商品収
納コラムを前後及び横方向に複数備えた自動販売機に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来の自動販売機においては、例えば特
開平４−４９４８９号公報に示されるもののように、自
動販売機本体（以下本体という）内に形成され、前面の
開口を扉体にて開閉自在とした商品収納室内に商品収納
コラムを前後方向に一列に並べた構成の複数のコラム体
を横方向に並設するようにしたものがある。

【０００３】そして、これらのコラム体は、それぞれ本
体天面に設けられたスライド式の保持部により前方に引
き出し可能に保持されており、商品を収納する場合には
コラム体を前方に引き出した後、引き出したコラム体の
側方から商品収納コラムに商品を収納するようにしてい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の自動販売機においては、商品を収納する場合、コ
ラム体を順次引き出さなければならないため商品収納に
手間がかかるだけでなく、すべてのコラム体に複雑な構
造のスライド式の保持部を設けなければならないため、
部品点数が増え、コストが高くなるという問題点があっ
た。

【０００５】また、このコラム体は商品を多数収納でき
るよう商品収納コラムを多数並べた構成となっているた
め、これに伴い本体の奥行き寸法が大きくなり、道路等
に設置された場合は交通安全等に支障をきたすという問
題点があった。

【０００６】本発明は、容易に商品を収納することがで
きると共に安価で、かつ薄型の自動販売機を提供するこ
とを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、前面の開口を
扉体にて開閉自在とした商品収納室内に商品収納コラム
を前後及び横方向に複数備えた自動販売機において、前
記商品収納室の前部に一側が枢支されると共に表と裏に
前記商品収納コラムを横一列に並べた前部商品収納コラ
ム列と後部商品収納コラム列とを有するコラム体を備
え、前記前部商品収納コラム列には前記扉体を開放して
前方より商品を収納し、前記後部商品収納コラム列には
前記コラム体を開放して後方より商品を収納するように
したものである。

【０００８】

【作用】この構成により、前面の開口を扉体にて開閉自
在とした商品収納室の前部に一側が枢支されたコラム体
の表と裏に、商品収納コラムを横一列に並べた前部商品
収納コラム列と後部商品収納コラム列とを形成すること
ができる。そして、前部商品収納コラム列には扉体を開
放して前方より商品を収納し、後部商品収納コラム列に
はコラム体を開放して後方より商品を収納することがで
きる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。

【００１０】図１は、本発明の一実施例に係る自動販売
機の平面断面図である。同図において、１は本体２内に
形成され、前面の開口３ａを扉体Ａにて開閉自在とした
商品収納室３の奥側に配設された固定式の後部コラム体
であり、この後部コラム体１は、商品を積み重ねて収納
するための商品収納コラム４を複数、本実施例において
は５個、横一列に並べて構成されている。

【００１１】そして、この後部コラム体１の各商品収納
コラム４には、後部コラム体１の前方より商品を上下方
向に積み上げ収納することができるよう、例えば前面に
図示しない商品収納口が形成されている。

【００１２】なお、この後部コラム体１の各商品収納コ
ラム４に収納される商品は後部コラム体１の下方に配さ
れ、例えば各商品収納コラム４の底面を塞いで商品を支
持する図示しない商品搬出片を販売指令に応じて下方に
回動させて商品を順次、下方に落下させる商品搬出装置
５により搬出されるようになっている。

【００１３】一方、この後部コラム体１の前方には、商
品収納室３の一方の側壁３ｂの前部に設けられた図示し
ないヒンジ支持部にヒンジ軸６を介して枢支されると共
に、表と裏に商品収納コラム４を複数、本実施例におい
ては５個、横一列に並べた前部商品収納コラム列（以下
前部コラム列という）７と、後部商品収納コラム列（以
下後部コラム列という）８とを有する前部コラム体９が
回動自在に設けられている。

【００１４】また、これら前部コラム列７及び後部コラ
ム列８の下方には、例えばそれぞれのコラム列７、８の
各商品収納コラム４の底面を塞いで商品を支持する図示
しない商品搬出片を販売指令に応じて下方に回動させて
各商品収納コラム４に収納されている商品を順次、下方
に落下させる商品搬出装置１０が配されている。

【００１５】なお、前部コラム体９の前部コラム列７の
各商品収納コラム４には、前方から商品を収納すること
ができるよう、例えば前面に図示しない商品収納口が形
成されており、また後部コラム列８の各商品収納コラム
４には、後方から商品を収納することができるよう、例
えば後部コラム体１に臨む側の面に図示しない商品収納
口が形成されている。

【００１６】これにより、前部コラム体９の前方コラム
列７に商品を収納する場合は、扉体Ａを開放して前方コ
ラム列７の前方より、また後部コラム列８に商品を収納
する場合は前部コラム体９を扉体Ａと同方向に開放して
後方より、それぞれ上下方向に積み上げ収納することが
できるようになっている。

【００１７】なお、後部コラム体１に商品を収納する場
合は、前部コラム体９を開放した後、前面に設けられた
商品収納口から上下方向に積み上げ収納することができ
るようになっている。

【００１８】そして、このように構成された自動販売機
の前部コラム体９の前方コラム列７に商品を収納する際
は、まず図２に示すように扉体Ａを開放して前面の開口
３ａを開放した後、前方より商品を商品収納コラム４の
商品収納口から上下方向に積み上げ収納する。

【００１９】また、前部コラム体９の後部コラム列８に
商品を収納する際は、図３に示すように前部コラム体９
を扉体Ａと同方向に開放した後、後方より商品を商品収
納コラム４の商品収納口から上下方向に積み上げ収納す
る。

【００２０】さらに、後部コラム体１に商品を収納する
際は、同図に示すように前部コラム体９を開放した後、
前方より商品を商品収納コラム４の商品収納口から上下
方向に積み上げ収納する。

【００２１】このように、回動自在に枢支された前部コ
ラム体９の前後に前部コラム列７及び後部コラム列８を
配設し、前部コラム列７に商品を収納する場合は扉体Ａ
を開放することにより、また後部コラム列８及び後部コ
ラム体１に商品を収納する場合は扉体Ａを開放した後、
前部コラム体９を開放することにより商品を収納するこ
とができる。

【００２２】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、前部商品
収納コラム列に商品を収納する場合は扉体を開放するこ
とにより、また後部商品収納コラム列に商品を収納する
場合は扉体を開放した後、コラム体を開放することによ
り商品を簡単に収納することができる。

【００２３】また、コラム体を回動自在に枢支すること
により、複雑な構造のスライド式の保持部材は必要とせ
ず、このため安価に製造することができると共に奥行き
寸法を小さくことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る自動販売機の平面断面
図。

【図２】上記自動販売機の前扉を開放した状態を示す
図。

【図３】上記自動販売機の前扉及び前部コラム体を開放
した状態を示す図。

【符号の説明】

２ 本体 ３ 商品収納部 ７ 前部商品収納コラム列 ８ 後部商品収納コラム列 ９ 前部コラム体 Ａ 前扉

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前面の開口を扉体にて開閉自在とした商
   品収納室内に商品収納コラムを前後及び横方向に複数備
   えた自動販売機において、 前記商品収納室の前部に一側が枢支されると共に表と裏
   に前記商品収納コラムを横一列に並べた前部商品収納コ
   ラム列と後部商品収納コラム列とを有するコラム体を備
   え、前記前部商品収納コラム列には前記扉体を開放して
   前方より商品を収納し、前記後部商品収納コラム列には
   前記コラム体を開放して後方より商品を収納するように
   したことを特徴とする自動販売機。