JPH06251232A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コラムの収納空間の大きさを変え、売れ筋商
品の収納本数を増やすことのできる自動販売機を提供す
る。 【構成】 缶Ｍを横倒し状態で収納するコラム１６，１
８を前後方向に２つ連結し、これらコラムを自動販売機
１０の本体１２に対し前後方向に出し入れ可能になし、
前記コラムの一側面に商品を収納するための商品収納用
開口部１９を設け、前記コラム間の隔壁２２を移動自在
になし、隔壁２２の移動により一方のコラム１６の収納
空間を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ジュースやビール等の
円筒状の缶や瓶等の商品を横倒し状態でコラムに収納
し、販売動作に伴ない、コラムの最下部にある商品搬出
装置から商品を搬出する自動販売機に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】本出願人は、先に、図８及び図９に示す
自動販売機を提案した。

【０００３】すなわち、これは、コラム１１６，１１８
を自動販売機１１０の本体１１２に対し、レ―ル１１３
によって前後方向に出し入れ可能にするとともに、これ
らコラムの右側面に、多数の商品Ｍを一度に挿入し得る
大きさの商品収納用開口部１１９を形成し、また、前記
コラムの下部に商品Ｍを一個ずつ搬出する商品搬出装置
１２４を有したものである（特開平２−２４７７９４
号）。

【０００４】この自動販売機１１０は、多数の商品Ｍを
まとめてコラム１１６，１１８の商品収納用開口部１１
９から一度に補給することができる。そのため、補給作
業が容易であり、補給時間の短縮を図ることができ、ま
た、コラムの構成を簡素化できるとともに、部品点数も
少なくできる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
自動販売機１１０においては、各コラム１１６，１１８
における商品Ｍの収納本数は一定である。したがって、
売れ筋商品については、収納本数を増やすため、２以上
のコラムに収納して需要に対応している。そのため、収
納できる商品Ｍの種類が減るという問題があった。ま
た、商品Ｍの入れ替えの必要があり面倒であった。

【０００６】本発明は、コラムの収納本数を変化させ、
売れ筋商品の収納数を増やすことができる自動販売機を
提供する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１の自動
販売機は、円筒形の缶や瓶等の商品を横倒し状態で収納
するコラムを複数連結し、前記コラムの一側面に商品を
収納するための開口部を設け、隣接するコラム間の隔壁
を移動自在になし、これにより、一方のコラムの収納空
間を他方より大きくなし得るようにしたものである。

【０００８】本発明の請求項２の自動販売機は、円筒形
の缶や瓶等の商品を横倒し状態で収納するコラムを複数
連結し、前記コラムの一側面に商品を収納するための商
品収納用開口部を設け、隣接するコラム間の隔壁とし
て、両コラムの収納空間を略同じ大きさに仕切る第１仕
切り板と、両コラムの収納空間を他方より大きくするよ
うに仕切る第２仕切り板とが差替え自在であるようにな
したものである。

【０００９】

【作 用】請求項１の自動販売機において、売れ筋商品
の収納本数を増やしたい場合には、隣接するコラム間の
隔壁を移動させて、その一方のコラムの収納空間を大き
くし、ここに売れ筋商品を収納して販売する。

【００１０】請求項２の自動販売機の場合には、隣接す
るコラム間の隔壁を第２仕切り板に差し換えて、一方の
コラムの収納空間を大きくし、ここに売れ筋商品を収納
して販売する。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の第１の実施例を図１〜図５に
基づいて説明する。

【００１２】符号１０は、円筒状のジュース缶やビール
缶などの商品Ｍを販売する自動販売機である。

【００１３】符号１２は、自動販売機１０の箱型を成す
本体であって、その前面は開口しており前扉によって開
閉自在である。

【００１４】符号１４は、前後方向に２つのコラム，す
なわち前コラム１６と後コラム１８が設けられた商品収
納ケースである。このケースは、本体１１の天井面に設
けられたレ―ル１３に吊り下げられ、本体１２に対し前
後方向にスライド式に出し入れ可能である。

【００１５】前後のコラム１６，１８の上部は、商品収
納部１６ａ，１８ａであり、下部は商品搬出部１６ｂ、
１８ｂである。商品収納ケース１４の左側面、すなわ
ち、商品収納部１６ａ，１８ａの右側面には、商品収納
用開口部１９が形成されている。この開口部１９におい
て、天井面からフランジ部５４が垂設されている。

【００１６】符号２０は、商品収納用開口部１９を開閉
するコラム用扉であって、後コラム１８の後部にヒンジ
部を介して取り付けられている。

【００１７】符号２４は、前コラム１６の最下部に設け
られた公知の商品搬出装置である。これは、下部に支持
片２６、中央に仮止め片（不図示）、上部に売切れ検出
レバー（不図示）がそれぞれ前後方向に一対設けられて
いる。そして、商品搬出装置２４の下方には、前後一対
の搬出口３２，３４があり、支持片２６等の開閉により
商品Ｍを搬出口３２または３４から搬出する。

【００１８】符号３６は、商品搬出装置２４の前後両面
と相対向して設けられたデリバリプレートである。この
デリバリプレート３６は前後方向に移動可能であり、コ
ラム１６に太缶を収納している場合には、商品搬出装置
２４から離れるように移動させて商品通路を広くし、ま
た、細缶を収納している場合には、商品搬出装置２４の
方向に移動させて商品通路を狭くする。

【００１９】後コラム１８も前コラム１６と同様に、商
品搬出装置２４やデリバリプレート３６を有している。

【００２０】符号２２は、前コラム１６の商品収納部１
６ａと後コラム１８の商品収納部１８ａとの間に設けた
隔壁である。これは、図３に示すように第１隔壁３８、
第２隔壁４０及び第３隔壁４２よりなる。

【００２１】第１隔壁３８は、前コラム１６と後コラム
１８の商品収納部１６ａ，１８ａの下部を隔てており、
第１隔壁３８の左側部は商品収納ケース１４の左側面に
固定されている。

【００２２】第２隔壁４０は、第１隔壁３８の上端部に
ヒンジ部４４を介して回動自在に連設されており、その
上端部は、商品収納部用開口部１９の天井面近傍まで延
びている。

【００２３】第３隔壁４２は、ヒンジ部４６を介して第
２隔壁４０の上端部に回動自在に設けられており、その
先端に、固定用バー４８が取付けられている。固定用バ
ー４８は、図５に示すように、その両端において細径の
突出部６２，６４を有している。図示を省略するが、こ
の突出部６２，６４はバー４８の内部に嵌挿されてお
り、バネ等の弾性体により外方へ付勢されている。

【００２４】商品収納ケース１４の左側面の上端部とこ
れと対向するフランジ部５４においては、その略中央に
おいて一対の第１取付け孔５０，５６が設けられ、ま
た、その後方においては他の一対の第２取付け孔５２，
５８が設けられている。

【００２５】固定用バー４８は、第１取付け孔５０，５
６と、第２取付け孔５２，５８とのいずれかに係合させ
る。固定用バー４８を移動させるには、突出部６２，６
４をバー本体６０内部に押し込む。固定用バー４８を所
定位置まで移動させると、バー本体６０から弾性体によ
り突出部６２，６４が突出させられて、各取付け孔に係
合する。

【００２６】固定用バー４８を第１取付け孔５０，５６
に係合した場合には、図１に示すように、第１隔壁３８
と第２隔壁４０が垂直に、第３隔壁４２が水平に配され
ている。この場合には、商品収納部１６ａと商品収納部
１８ａとの収納空間の大きさがほぼ等しい。

【００２７】固定用バー４８を、第２取付け孔５２，５
８に係合した場合には、図２に示すように、第１隔壁３
８のみが垂直であり、第２隔壁４０と第３隔壁４２とは
後方側に傾斜している。これにより、前コラム１６の商
品収納部１６ａの収納空間が大きくなり、後コラム１８
の商品収納部１８ａが小さくなる。売れ筋商品をより多
く販売したい場合には、前コラム１６の商品収納部１６
ａに収納する。

【００２８】図６及び図７は本発明の第２の実施例を示
す。第１の実施例と異なる点は、隔壁の構成である。

【００２９】本実施例の隔壁は、商品収納ケース１４に
対し差し換え自在となった２種類の仕切り板からなる。
すなわち、図６に示す平板状の第１仕切り板６６と、図
７に示す中央部が後方に傾斜した第２仕切り板６８であ
る。

【００３０】商品収納ケース１４の天井面の中央と後方
とにおいて、溝７０，７２が左右方向に延びている。両
商品搬出部１６ｂ，１８ｂの境界部上端においても溝７
４が左右方向に延びている。

【００３１】第１仕切り板は、溝７０，７４の間に差し
込んで、前コラム１６と後コラム１８の収納空間の大き
さを同じに仕切る。第２仕切り板６８は、溝７２，７４
の間に差し込み、前コラム１６の商品収納空間が大きく
なるように仕切る。売れ筋商品の需要には、第２仕切り
板６８により商品収納空間を大きくした前コラム１６に
より対応できる。

【００３２】なお、本実施例では、コラムを前後方向に
二列連結したものについて説明したが、これに代えて、
本発明を本体内部にコラムを横方向に複数列連結したも
のに適用してもよい。

【００３３】

【発明の効果】請求項１の自動販売機は、隔壁を移動さ
せて、隣接する一方のコラムの収納空間を大きくし、こ
こに売れ筋商品を収納すれば、商品の種類を減らさずに
売れ筋商品の収納量を大きくすることができる。また、
隣接するコラムを隔壁により隔てるだけの簡単な構成で
あるため、低コストとなる。

【００３４】請求項２の自動販売機は、隔壁を差し換え
る構造であり、同様に、商品の種類を減らさずに売れ筋
商品の収納量を大きくできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示す自動販売機の縦断
面図であって、前コラムと後コラムの商品収納量を同じ
にした場合を示す。

【図２】前コラムの商品収納量を大きくした前図同様の
図である。

【図３】商品収納ケースの斜視図である。

【図４】商品収納ケースの一部拡大縦断面図である。

【図５】固定用バーを係合させた状態の商品収納ケース
の上部拡大断面図である。

【図６】第２の実施例の自動販売機の商品収納ケースを
示す右側面図であって、前コラムと後コラムの商品収納
量を同じにした場合である。

【図７】前ラコムの商品収納量を大きくした前図同様の
図である。

【図８】従来の自動販売機の斜視図である。

【図９】従来の自動販売機の縦断面図である。

【符号の説明】

１０……自動販売機 １１……本体 １２……前扉 １４……商品収納ケース １６……前コラム １８……後コラム ２０……コラム用扉 ２２……隔壁 ３８……第１隔壁 ４０……第２隔壁 ４２……第３隔壁 ４４……ヒンジ部 ４６……ヒンジ部 ４８……固定用バー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】円筒形の缶や瓶等の商品を横倒し状態で収
   納するコラムを複数連結し、 前記コラムの一側面に商品を収納するための開口部を設
   け、 隣接するコラム間の隔壁を移動自在になし、これによ
   り、一方のコラムの収納空間を他方より大きくなし得る
   ようにしたことを特徴とする自動販売機。
2. 【請求項２】円筒形の缶や瓶等の商品を横倒し状態で収
   納するコラムを複数連結し、 前記コラムの一側面に商品を収納するための開口部を設
   け、 隣接するコラム間の隔壁として、両コラムの収納空間を
   略同じ大きさに仕切る第１仕切り板と、両コラムの一方
   の収納空間を他方より大きくするように仕切る第２仕切
   り板とが差替え自在であるようになしたことを特徴とす
   る自動販売機。