JPH06230634A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH06230634A
JPH06230634A JP5018980A JP1898093A JPH06230634A JP H06230634 A JPH06230634 A JP H06230634A JP 5018980 A JP5018980 A JP 5018980A JP 1898093 A JP1898093 A JP 1898093A JP H06230634 A JPH06230634 A JP H06230634A
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JP
Japan
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carrier
photoconductor
toner
image
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP5018980A
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English (en)
Inventor
Takao Kawamura
孝夫 河村
Takayoshi Doumaru
隆祥 堂丸
Ryuichi Maekawa
隆一 前川
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 コロナ帯電を不要とすると共に、画像露光の
解像度を著しく高めて高い画像品質を得る。 【構成】 透光性支持体上に透光性導電層と、有機光半
導体から成る光キャリア励起層5と、10-5cm2 /V
・秒以上の移動度を有する有機光半導体により構成した
キャリア輸送層6とを順次積層した感光体2と、該感光
体の上記キャリア輸送層6側に配設した現像手段8と、
上記透光性支持体側から画像露光光を照射する光源とか
ら成り、且つ上記感光体2に現像剤による画像を形成さ
せるべく上記現像手段に透光性導電層に対して電圧を印
加しながら光源より画像露光光を照射するようにしたこ
とを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コロナ帯電を不要とし
て露光と現像とがほぼ同時に行えるように組み合わせた
電子写真方式に用いられる画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置とし
ては、コロナ放電により感光体に帯電を行なうカールソ
ン方式が広く用いられている。この方式では、ドラム状
或いはベルト状の感光体の周囲に、コロナ帯電器、露光
手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段、除電手
段等を配置し、帯電、露光、現像、転写、定着のプロセ
スを経て、記録紙上に画像を形成するため、装置の構成
や画像形成プロセスが複雑になり、コロナ放電用には高
電圧電源が必要であり、またコロナ放電のためにオゾン
が発生して周囲に悪影響を与える等の問題点があった。
【0003】これらの問題点に対して近時、コロナ帯電
を不要とする電子写真方式が提案されている(特開昭58
-44445号、特開昭58-153957 号、特開昭61-46961号、特
開昭62−280772号など)。上記提案の電子写真方式によ
れば、透光性支持体上に透光性導電層と光導電層(光キ
ャリア励起層)とを順次積層したドラム状もしくはベル
ト状感光体に対して、透光性支持体側より露光器により
露光するとともに現像バイアス供給用の電源によりバイ
アス電圧を印加した現像機上の導電性磁性トナーからな
る磁気ブラシでもって感光体表面を摺擦させ、これによ
って帯電と露光と現像とをほぼ同時に行ない、感光体上
にトナー像を形成する。そのトナー像は、転写ローラを
用いて記録紙に転写され、定着手段により定着されて記
録画像となる。一方、感光体上に残留したトナーは、現
像機で回収され、再利用される。
【0004】また、上記光導電層には種々の材料が提案
されている。例えばa−Se、a−SeAs、a−S
i、CdS、ZnO等の無機光半導体、或いは有機光半
導体があり、更に特開平3-113461号によれば、ビニル基
やアゾ基を側鎖基として有するポリシランからなる電荷
発生層と、アルキル基、アリル基またはフェニル基を側
鎖基として有するポリシランからなる電荷輸送層との積
層構造が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
提案のいずれの光導電層を採用しても、未だ満足しえる
ような良好な帯電特性、即ち現像バイアスに対する電荷
注入阻止特性や、良好な光感度と光応答性が得られず、
更に改善や向上が望まれている。
【0006】本発明者等は上記事情に鑑みて鋭意研究に
努めた結果、コロナ帯電を不要とする電子写真方式によ
れば、低速プリンタに相当するプロセス速度において
も、感光体が現像剤と接触する時間が0.1〜0.2秒
と短くなり、その接触領域で、帯電、露光、現像、イレ
ース、クリーニングの各プロセスを行うために、高い応
答性が要求されることが判明した。そのために、所定以
上の移動度であれば、この電子写真方式に適すること、
並びにこの所定以上の移動度の有機光半導体として、ポ
リシラン系などがあることを知見した。
【0007】従って本発明は、上記知見により完成した
ものであり、その目的は叙上の問題点を解決し、コロナ
放電を不要とする電子写真方式において画像露光の解像
度を著しく高め、十分な画像濃度と高い画像品質を有す
る高信頼性且つ高品質の画像形成装置を提供することに
ある。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、透光性支持体上に透光性導電層と、有機光半導体か
ら成る光キャリア励起層と、10-5cm2 /V・秒以上
の移動度を有する有機光半導体により構成したキャリア
輸送層を順次積層した感光体と、該感光体の上記キャリ
ア輸送層側に配設した現像手段と、上記透光性支持体側
から画像露光光を照射する光源とから成り、且つ上記感
光体に現像剤による画像を形成させるべく上記現像手段
に透光性導電層に対して電圧を印加しながら光源より画
像露光光を照射するようにしたことを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。図1
は本発明の電子写真方法による画像形成装置1を表す模
式図であり、図中、2は透光性支持体3上に透光性導電
層4と有機光半導体から成る光キャリア励起層5と10
-5cm2 /V・秒以上の移動度を有する有機光半導体に
より構成したキャリア輸送層6とが積層されたドラム状
の感光体、7は露光手段としてのLEDヘッド、8は現
像機、9は転写ローラである。LEDヘッド7と現像機
8は、感光体2のある一部を介して、ほぼ対称的に配置
される。10はイレース用光源としてのLEDアレイで
あり、感光体2の外側に配置してもよい。また、10は
必ずしも必要とするものではない。現像機8において
は、例えば8極の円柱状の磁極ローラ11と、その外周
に亘って配設された導電性スリーブ12とから成り、更
にトナー受13に貯蔵された現像剤としての1成分磁性
導電性トナーまたは導電性磁性キャリアと絶縁性トナー
とから成る2成分現像剤はスリーブ12の外周へ配送さ
れ、磁気ブラシ14を形成する。また、スリーブ12と
透光性導電層4との間にはバイアス電源15が設けら
れ、その両者4、15の間に感光体2の電位特性に応じ
て+或いは−の0〜300Vの電圧を印加する。16は
感光体2の表面に形成されたトナー像、17は記録紙、
18は残留トナーである。これ以外に現像剤の回転手段
と感光体2の回転手段とを設ける。尚、露光手段にはこ
こではLEDヘッドを用いたが、レーザや液晶シャッ
タ、ELヘッド等を用いたものでもよい。イレース用光
源10にも、LEDアレイの他、ハロゲンランプや蛍光
灯、ELアレイ等の光源が使用可能である。
【0010】かくして上記構成の画像形成装置によれ
ば、回転する感光体2の透光性支持体3側からLEDヘ
ッド7より画像露光の光を照射し、光キャリア励起層5
の内部に正孔と電子を発生させると、現像機側に+のバ
イアス電圧を印加してあれば、そのバイアス電圧によっ
て電子はキャリア輸送層6の表面側へ移動し、磁気ブラ
シ14の末端の正電荷と打ち消し合い、感光体2の表面
にトナーが付着される。そして、そのトナーは転写ロー
ラ9により記録紙17上に転写され、次いで定着され
る。
【0011】本発明においては、有機光半導体から成る
光キャリア励起層5と、有機光半導体から成るキャリア
輸送層6とを組み合わせるとともに、そのキャリア輸送
層6を形成する有機光半導体の移動度を10-5cm2
V・秒以上に設定して、高いキャリア輸送特性を具備さ
せ、これにより、光キャリア励起層5に発生したキャリ
アが効率的にキャリア輸送層6の表面へ移送され、しか
も、このような高い移動度を有するキャリア輸送層6に
より良好な帯電特性、即ち現像バイアスに対する電荷注
入阻止特性や、良好な光感度及び光応答性を示し、その
結果、本願発明に係る電子写真方式にとって極めて適し
ており、優れた画像品質の記録画像が得られるという点
が特徴である。
【0012】次に上記構成の画像形成装置の具体的内容
を更に詳述する。図2は上記感光体2の一部と現像機8
により形成される現像剤溜り19を表す説明図である。
【0013】現像剤を保持させる現像機8は、導電性の
スリーブ12と、その内部に配置された磁極ローラ11
とから成り、現像剤の搬送は、磁極ローラ11を固定し
てスリーブ12を回転してもよく、またはスリーブ12
を固定して内部の磁極ローラ11を回転してもよい。
【0014】ここで現像剤を感光体2と逆方向に回転さ
せると、両者の摩擦で現像機8と感光体2の最近接部位
よりも下流側(感光体が現像剤から離れる側)に現像剤
溜り19が生じる。現像剤溜り19は図の破線で区切っ
た部分である。即ち現像剤の本来の高さよりもはみ出し
た部分が現像剤溜り19であり、現像剤の搬送速度や現
像剤の高さ、スリーブ12と感光体2の表面とのギャッ
プ等は、感光体2の回転速度や必要とする現像剤溜り1
9の大きさに応じて適宜設定する。
【0015】20は制御電極であり、この制御電極20
はスリーブ12上で感光体2との最近接部位に設け、絶
縁体21でスリーブ12と絶縁する。制御電極20は、
感光体2や現像剤に均一な電界が加わるように、スリー
ブ12の長さ方向に沿った帯状とする。この制御電極2
0は本発明にとって必須不可欠のものではなく、適宜採
用される。
【0016】現像剤には例えば導電性磁性トナーを用い
るが、これは磁気ブラシ14および現像剤溜り19を形
成し、必要な導電性を有すれば、1成分の現像剤でも良
く、導電性のキャリアと絶縁性のトナーとを所定の混合
比で混合して必要な導電率にした2成分の現像剤を用い
てもよい。
【0017】画像露光を行なう位置は、感光体2の表面
と現像スリーブ12との最近接位置Aではなく、感光体
2の逆方向回転で下流側に形成した現像剤溜り19の位
置Bとし、好ましくは現像剤溜り19の中でも下流側の
後半部とする。現像剤溜り19の位置で露光を行なうこ
とにより、露光までの間に感光体2の帯電が十分に行な
われ、帯電前の感光体2の電位の履歴の影響が抑えられ
ると共に、感光体2の表面の残留トナーや画像背景部の
トナーの回収が十分に行なわれる。更に、感光体2が十
分に帯電されてから露光を行なって電荷を消失させるた
めに、現像剤と感光体2との電気的引力が強く、良好な
トナー像16が形成される。そして、トナー像16の形
成後は感光体2が現像剤溜り19から速やかに離れるた
め、感光体2の表面のトナー像16が現像剤の衝突や摩
擦等のような機械的な力により乱されることがなく、良
好な解像度のトナー像16が得られる。
【0018】現像剤溜り19の位置では、感光体2の表
面と現像スリーブ12とが最も近接する位置Aよりも、
感光体2の表面と磁極ローラ11の距離が大きくなる。
このため、現像剤を磁極ローラ11の側に吸引する磁力
は弱く、感光体2の表面に形成されたトナー像16の一
部が磁力によって現像手段の側に回収されて画像濃度が
低下したり、磁力により乱されて解像度が低下したりす
ることを防止できる。更に帯状の制御電極20を設け、
その電位を電源22により所定の電位に調整する。例え
ば制御電極20を接地し、透光性導電層4と共通電位に
する。あるいはスリーブ12の電位に対してその電位を
低くもしくは高く設定する。
【0019】このようにスリーブ12とは独立に電位を
印加できる制御電極20を設けると、感光体2の表面電
位を現像剤を介して中和し、あるいは感光体2の表面の
電位を揃え、以前のプロセスでの帯電や露光の有無等に
よる感光体2の履歴の影響を打ち消すことができる。こ
の結果、繰り返し使用時、例えば1枚の画像を得るため
に感光体2を数回転させる場合等に、安定した現像状態
と記録画像とが得られる。ここで制御電極20の電位を
調整すると、画像濃度や地かぶり等に対する最適画像形
成条件を調整して得ることができる。また、制御電極2
0の電位を高くし、スリーブ12の電位を低くすること
により、非露光部にトナーが付着し、露光部にはトナー
が付着しない、いわゆる反転現像も可能になった。
【0020】感光体2の表面に形成されたトナー像16
は次いで記録紙17に転写され、定着されて記録画像と
なり、転写されずに感光体2の表面に残った残留トナー
18は、次の画像形成プロセスにおいて現像手段に回収
されて再利用される。
【0021】更に、転写後の感光体2にイレース用光源
10により除電光を照射することにより、以前のプロセ
スでの帯電や露光の有無等による感光体2の履歴の影響
をより効果的に打ち消すことができ、繰り返し使用時に
おける残像現象などの画像上の問題を抑制することが出
来る。また、感光体2のキャリア輸送層6の表面にトラ
ップされたキャリアを消去し、感光体2とその表面の残
留トナーとの電気的な引力をなくして、残留トナーを現
像機8に回収され易くすることが出来る。
【0022】次に図3は本発明の特徴部分である感光体
2の層構成を示しており、透光性支持体3の上に透光性
導電層4を形成し、更にその透光性導電層4の上に光キ
ャリア励起層5とキャリア輸送層6を積層した構成であ
り、以下、順次各層を説明する。
【0023】先ず透光性支持体3を構成する材料には、
パイレックスガラス、ソーダガラス、ホウ珪酸ガラスな
ど、また石英、サファイアなどの無機質系、並びに弗素
樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレン
テレフタレート、ビニロン、エポキシ、プラスチック円
筒、マイラーなどの有機樹脂系が挙げられる。
【0024】上記透光性導電層4を構成する材料には、
インジウム・スズ・酸化物(ITO)、酸化錫、酸化
鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅などがあり、また半透明
になる程度に薄くしたAl、Ni、Auなどから成る金
属層を用いてもよい。その層形成法には真空蒸着法、活
性反応蒸着法、イオンプレーテイング法、RFスパッタ
リング法、DCスパッタリング法、RFマグネトロンス
パッタリング法、DCマグネトロンスパッタリング法、
熱CVD法、プラズマCVD法、スプレー法、塗布法、
浸漬法などがある。
【0025】光キャリア励起層5には、例えばチタニル
フタロシアニン、金属フタロシアニン系顔料、無金属型
フタロシアニン、ペリレン系顔料、多環キノン系顔料、
スクアリリウム色素、アズレニウム色素、チアピリリウ
ム色素、トリスアゾ顔料等を用いた高いキャリア生成効
率を有する有機光半導体が選ばれる。その層形成は蒸着
層または微粒子分散層として行う。
【0026】光キャリア励起層5には、上記有機光半導
体以外には例えばa-Si系光導電体と同じ材料の粉末をポ
リシラン中に分散させたものを用いてもよい。この粉末
は、a-Si系光導電層と同様に作製でき、粒状、柱状、球
状、フレーク状を成し、その径は0.05〜5μm、好
適には0.1〜3μmであればよい。そして、その粉末
を1〜80重量%、好適には5〜60重量%で含有させ
るとよく、その含有に当たっては、攪拌法、超音波分散
法等により分散させる。
【0027】また、チタニルフタロシアニン(以下Ti
OPcと略記する)をポリシラン中に分散させたものと
してもよい。このTiOPcを用いると特に長波長側の
画像露光に対して高感度とすることができる。このTi
OPcは原料のTiOPc顔料に昇華精製や、酸または
アルカリによる精製等の精製処理を行い、摩砕助剤や溶
媒等とともに各種分散機を用いて混練したり、或いは蒸
気法により微粒子状にして回収する等を行い、粒子状に
調整し、各種溶剤を用いてポリシラン中に分散させる。
TiOPcの含有量は1〜80重量%、好適には10〜
60重量%で含有させるとよい。
【0028】このようにポリシランを用いた光キャリア
励起層5であれば、ポリシラン輸送層6との密着性がよ
く、キャリアの注入も効率的に行われ、優れた光感度特
性及び光応答性が得られる。
【0029】この各種光キャリア励起層5の厚みは、
0.3〜5μm、好適には0.5〜3μmにすれば、良
好な光感度特性と光応答性が得られるという点でよい。
【0030】また、この光キャリア励起層5について
は、負極性の現像バイアスに対しては、キャリア輸送層
6に正孔を注入させるためにi型からp型の伝導特性に
するのがよく、他方正極性の現像バイアスに対しては電
子を注入させるためにi型からn型の伝導特性にするの
がよい。
【0031】次にキャリア輸送層6を説明する。キャリ
ア輸送層6には、10-5cm2 /V・秒以上の移動度を
有する有機光半導体により構成する。例えば、有機ポリ
シランが適しており、この有機ポリシランは、主鎖にS
i−Siσ結合をもつ高分子であり、絶縁性で且つ高い
ホールドリフト移動度を有する化1に示す化学式のポリ
シランが選ばれる。
【0032】
【化1】
【0033】このようなポリシランには、ジエチルポリ
シラン、ジプロピルポリシラン、ジブチルポリシラン、
ジアミルポリシラン、ジヘキシルポリシラン、ジクミル
ポリシラン、エチルプロピルポリシラン、エチルアミル
ポリシラン、エチルヘキシルポリシラン、プロピルブチ
ルポリシラン、プロピルアミルポリシラン、プロピルヘ
キシルポリシラン、プロピルフェニルポリシラン、プロ
ピルクミルポリシラン、ブチルアミルポリシラン、ブチ
ルヘキシルポリシラン、ブチルフェニルポリシラン、ブ
チルクミルポリシラン、アミルヘキシルポリシラン、ア
ミルフェニルポリシラン、アミルクミルポリシラン、ヘ
キシルフェニルポリシラン、ヘキシルクミルポリシラ
ン、フェニルクミルポリシラン、エチルブチルポリシラ
ン、フェニルエチルポリシラン、クミルエチルポリシラ
ン、ジフェニルポリシランなどがある。
【0034】上記ポリシランに低分子キャリア輸送剤を
含有させる場合、この輸送剤として例えばフェニレンジ
アミン系化合物、オキサジアゾール系化合物、スチリル
系化合物、ピラゾリン系化合物、ヒドラゾン系化合物、
トリフェニルアミン系化合物、インドール系化合物、オ
キサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合物、チア
ゾール系化合物、チアジアゾール系化合物、イミダゾー
ル系化合物、ピラゾール系化合物、トリアゾール系化合
物、等の含窒素環式化合物、縮合多環式化合物がある。
【0035】これらの低分子キャリア輸送剤は、ポリシ
ランに対して1〜60重量%、好適には5〜50重量%
で含有させるとよく、1重量%未満の場合にはキャリア
輸送機能が高められず、光感度の向上や残留電位の抑制
効果がなく、60重量%より多い場合には、キャリアの
移動度が飽和して光感度が飽和するとともに帯電能が低
下して、相対的に感度特性が劣化する。
【0036】このキャリア輸送層6は、種々の有機溶剤
により溶液化し、それをバーコート法、浸漬法、溶融押
出法、スプレー法等の塗布法により塗布乾燥を行って形
成する。この有機溶剤には、ベンゼン、トルエン等の芳
香族系炭化水素、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、IPA等のアルコール類、テトラヒドロフラン、ジ
メチルエーテル等のエーテル類、アセトン、メチルエチ
ルケトン等のケトン類、エステル類、ハロゲン類、ハロ
ゲン化炭化水素等が用いられ、それらを1種もしくは2
種以上混合して用いる。
【0037】また、キャリア輸送層6の厚みは1〜15
μm、好適には3〜10μmの範囲がよく、この範囲で
あれば、良好な帯電特性と光応答性が共に得られ、しか
も、残留電位の上昇も抑制できる。
【0038】更にまた、この種のキャリア輸送層6は特
に正孔の輸送特性に優れており、そのために負極性の現
像バイアスで使用するのが望ましいが、その他に、低分
子キャリア輸送剤として電子の輸送特性に優れた各種の
フタロシアニン系顔料やアゾ系顔料、ペリレン系顔料、
TNF等を用いて正極性の現像バイアスにも使用でき
る。
【0039】このキャリア輸送層6は感光体2の表面層
を兼ねても良好な表面特性を具備させることができる。
即ち、ポリシランは表面が硬く且つ適度な滑り性を有し
ており、耐摩耗性、耐刷性に優れ、帯電特性も良好であ
るという特長があり、これにより、このままで感光体用
表面層として有利となる。また、キャリア輸送層6の表
面側でキャリア輸送剤の含有量を少なくすれば、その低
含有量領域での機械的強度を高めることができ、しか
も、化学的作用に伴うその表面からの侵入に起因するキ
ャリア輸送剤の劣化を生じにくくすることができるとと
もにその劣化の程度を減らすことができるという利点が
あり、これによって更に良好な表面特性が得られる。
【0040】本発明者等が繰り返し行った実験によれ
ば、ポリシラン系キャリア輸送層6を形成した場合、そ
の表面の硬度はロックウェル硬度M60以上の値が得ら
れた。しかも、その比誘電率が3以下となり、繰り返し
耐久性や帯電やイレースの応答性が好適になる。
【0041】次に、本発明者等は導電性かつ磁性のキャ
リアと絶縁性トナーとからなる2成分系現像剤を用いた
場合において、そのキャリアに加わる衝撃力によりキャ
リア粒子が割れやすく、キャリアの寿命が短くなること
を実験により確認した。
【0042】そこで、本発明においては、そのキャリア
の平均粒径Rcよりもキャリア輸送層6の平均表面粗さ
rを小さくし(r≦Rc)、キャリアに加わるストレス
を弱め、これにより、キャリア粒子の割れや欠けの発生
を低減させることができた。また、感光体表面の現像剤
によるクリーニングも効率的且つ円滑になり、これによ
り、感光体の汚染が防止でき、キャリアや現像剤の寿命
が延び、その結果、長期にわたって良好な画像が得られ
た。
【0043】しかも、キャリア輸送層6の平均表面粗さ
rを磁性体粒子の平均粒径Rmより小さくすることによ
り(r≦Rm)、この磁性体粒子が感光体表面の凹凸に
ひっっかかるようにして受けるストレスが低減でき、キ
ャリアからの磁性体粒子の脱落や、キャリア自体の割れ
の発生を防止できた。また、キャリアにひっかかる衝撃
力が弱くなり、導電性微粒子の脱落も抑制された。
【0044】更に、本発明者等は導電性かつ磁性のキャ
リアと絶縁性トナーとからなる2成分系現像剤を用いた
場合において、繰り返し実験を行ったところ、下記のよ
うな諸点を見出し、それを詳述する。
【0045】先ず、この現像剤を用いて画像形成する場
合には現像バイアス電圧を250V以下の低バイアスと
するのがよい。現像バイアス電圧が高すぎるとトナーだ
けでなく、キャリアまでが現像され、所謂キャリア引き
現像が生じ、画像品質が低下する。これは特にキャリア
の粒径が小さい場合に顕著である。このような低バイア
ス電圧での現像には光キャリア励起特性が良好で、キャ
リア移動度が高い等の優れた光感度特性を有する本発明
の構成が好適である。
【0046】就中、バインダー樹脂中に磁性体を分散し
た粒子の表面に、導電性層を形成した導電性磁性キャリ
アと、絶縁性トナーとを組合せた2成分系現像剤を用い
ると、感光体へのバイアス印加による帯電特性や画像濃
度の向上、残留トナーの効果的な回収等の特性に優れ、
極めて良好な記録画像が得られる。
【0047】このような2成分現像剤を用いた場合には
キャリアにより形成される磁気ブラシにトナーが付着し
ており、トナーが磁性トナーの場合は主として磁力によ
り、また非磁性トナーの場合には帯電によりキャリアに
付着している。
【0048】また、導電性磁性キャリアは、体積固有抵
抗が105 Ω・cm以下であることが適当であり、好適
には104 Ω・cm以下、最適には102 〜104 Ω・
cmである。体積固有抵抗が余り大きくなると、導電性
キャリアとしての特性が損なわれ、背面露光記録におい
て感光体への電荷の注入が速やかに行われず、感光体の
帯電が不十分となる。
【0049】なお、上記キャリアの体積固有抵抗は、底
部に電極を有する内径20mmのテフロン製筒体にキャ
リアを1.5g入れ、外径20mmの電極を挿入し、上
部から1kgの荷重を掛けて測定した時の値である。
【0050】更にまた、キャリアの磁力は、ある程度以
上に大きいことが必要であり、好ましくは5kOeの磁
場での最大磁化(磁束密度)が55emu/g以上、好
適には55〜90emu/g、最適には60〜85em
u/gである。また、1kOeの磁場での最大磁化は、
40emu/g以上が好適であり、より好適には40〜
60emu/gであり、最適には45〜60emu/g
である。キャリアの磁力が余り小さくなると、現像剤の
搬送性が劣化し、またキャリアがトナーとともに現像さ
れ、いわゆるキャリア引きを生じる。
【0051】キャリアの平均粒度は、5〜100μmが
好適であり、好ましくは5〜50μm、より好ましくは
10〜40μmである。キャリアが余り大きくなると感
光体を均一に帯電させることが困難となる。一方、余り
小さすぎると、現像スリーブ上の現像剤の搬送性が悪く
なり、また一定の電位を感光体に付与するのが難しくな
る。
【0052】導電性磁性キャリアとしては、例えば以下
のものを用いることができる。 (1)磁性体粉体をそのまま、あるいは表面酸化処理、
表面樹脂コーティング等の安定化処理を施して用いる磁
性粉体キャリア。 (2)バインダー樹脂に磁性体を含有せしめた母粒子の
表面に、導電層を形成した表面導電化樹脂キャリア。 (3)磁性体粉体の表面に導電層を形成した、表面導電
化粉体キャリア。
【0053】上記磁性粉体キャリアにおける磁性体とし
ては、マグネタイト、ガンマ酸化鉄等のスピネルフェラ
イト、鉄以外の金属(Mn、Ni、Mg、Cu等)を一
種または二種以上含有するスピネルフェライト、バリウ
ムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライト、
表面が酸化処理または樹脂コート処理された鉄や合金の
粒子を用いることができる。その形状は、粒状、球状、
針状のいずれであってもよい。特に高磁化を要する場合
には、鉄等の強磁性微粒子を用いることができる。ま
た、化学的な安定性を考慮すると、マグネタイト、ガン
マ酸化鉄を含むスピネルフェライトやバリウムフェライ
ト等のマグネトプランバイト型フェライトの強磁性微粒
子を用いることが好ましい。強磁性微粒子の種類及び含
有量を適宜選択することにより、所望の磁化を有するキ
ャリアを得ることができる。
【0054】図4は表面導電化樹脂キャリア23の実施
例を示す模式図であり、磁性体粒子24がバインダー樹
脂中に均一に分散されてなるキャリア母粒子25の表面
に、導電性微粒子26が固定されて導電層を形成し、キ
ャリア23が構成されている。キャリア母粒子25に用
いられるバインダー樹脂としては、ポリスチレン系樹脂
に代表されるビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイ
ロン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等が用いられる。
【0055】磁性体粒子24としては、磁性粉体キャリ
アと同様のものが用いられる。磁性体粒子24はキャリ
ア母粒子25中の70〜90重量%を占める量で添加す
ることが適当である。 導電性微粒子26としては、カ
ーボンブラック、酸化スズ、導電性酸化チタン(酸化チ
タンに導電性材料をコーティングしたもの)、炭化ケイ
素などが用いられ、空気中の酸素による酸化によって導
電性を失わないものが望ましい。
【0056】キャリア母粒子25の表面への導電性微粒
子26の固着は、例えばキャリア母粒子25と導電性微
粒子26とを均一混合し、キャリア母粒子25の表面に
導電性微粒子26を付着させた後、機械的・熱的な衝撃
力を与え導電性微粒子26をキャリア母粒子25中に打
ち込むようにして固定することにより行われる。導電性
微粒子26は、キャリア母粒子25中に完全に埋設され
るのではなく、その一部をキャリア母粒子25から突き
出すようにして固定される。
【0057】このようにキャリア23の表面に導電性微
粒子を固定して導電層を形成することにより、効率的に
キャリア23に高い導電性を付与できる。またキャリア
母粒子25中には導電性微粒子26を配合する必要がな
いので、それだけ多くの磁性体粒子24をキャリア母粒
子25中に配合でき、キャリア23の磁力を大きくする
ことができる。
【0058】図5は、導電化樹脂キャリアの他の実施例
を示す模式図であり、磁性体粒子24がバインダー樹脂
中に均一に分散されてなる図4と同様のキャリア母粒子
25の表面に、導電性薄膜27が形成されて導電層を形
成し、キャリア23が構成されている。
【0059】表面導電化粉体キャリアにおいては、例え
ば以下の方法で表面導電層を形成することができる。 (1)導電化樹脂キャリアと同様にして導電性薄膜を形
成する。 (2)磁性体粉体の表面を樹脂コーティングしたのち、
この樹脂コーティング層に対して導電性樹脂キャリアと
同様にして導電性微粒子を固定する。
【0060】また、キャリアの真密度は、磁性粉体キャ
リアの場合は使用した磁性体によって決まり、表面導電
化粉体キャリアの場合も実質的に同様である。また導電
化樹脂キャリアの真密度は、3.0〜4.5g/cm3
の範囲が好適である。嵩密度は2.5g/cm3 以下が
好適であり、好ましくは2.0g/cm3 以下、より好
ましくは1.5g/cm3 以下である。上記のキャリア
とトナーとを混合して現像剤とする。トナーとしては通
常の絶縁性トナーが用いられ、好ましくは体積固有抵抗
が1014Ω・cm以上のものであり、好ましくは1015
Ω・cm以上である。この値は、キャリアの場合と同様
に測定される。トナーとしては、従来と同様の構成のも
のが用いられ、例えば、バインダー樹脂、着色剤、電荷
制御剤、オフセット防止剤などを配合することができ
る。また、磁性体を添加して磁性トナーとすることもで
き、トナーの機内飛散の防止に有効である。
【0061】バインダー樹脂としては、スチレン・アク
リル共重合物等のポリスチレン系樹脂に代表されるビニ
ル系樹脂、ポリエステル系樹脂等が用いられる。
【0062】着色剤としてはカーボンブラックをはじめ
各種の顔料、染料が、荷電制御剤としては第4級アンモ
ニウム化合物、ニグロシン、ニグロシン塩基、クリスタ
ルバイオレット、トリフェニルメタン化合物等が、オフ
セット防止剤、定着向上助剤としては低分子量ポリプロ
ピレン、低分子ポリエチレンあるいはその変性物等のオ
レフィンワックス、磁性体としてはマグネタイト、フェ
ライトなどが使用できる。
【0063】また図4に示したキャリア23と同様に、
トナー母粒子の表面に帯電性微粒子を固着せしめてトナ
ーとすることにより、トナーの帯電特性を制御すること
もできる。
【0064】更に本発明によれば、現像剤としての体積
固有抵抗は106 Ω・cm以下が好適であり、好ましく
は105 Ω・cm以下、より好ましくは103 〜105
Ω・cmである。この値は、キャリアと同様にして測定
される。抵抗が大きくなりすぎると、感光体の帯電が不
十分となる。
【0065】2成分現像剤としての電気抵抗は、トナー
とキャリアの電気抵抗、トナー濃度、トナーとキャリア
の粒度比、真密度によっても変化する。
【0066】また表面導電化樹脂キャリアを用いた場合
の現像剤のトナー濃度(トナー/キャリア、即ちT/
C)は、10重量%以上が好適であり、好ましくは10
〜50重量%である。トナー濃度が低すぎると、本発明
の画像記録方式に適用した場合に十分な画像濃度が得ら
れなくなる。一方、トナー濃度が高すぎると、感光体の
帯電が不十分となる。なお、本発明の画像形成方法で
は、トナー濃度T/Cの広い範囲でほぼ同様な画像濃度
が得られるので、トナー濃度の制御を実質上不要または
大幅に簡略化することができる。
【0067】導電化樹脂キャリアを用いた現像剤では、
キャリアとトナーの平均粒径の比(キャリア)/(トナ
ー)を、1〜5とすることが好適であり、好ましくは1
〜3である。キャリアに比べてトナーが著しく小さくな
ると、一定トナー濃度の場合にトナーによって覆われる
キャリアの表面積が増加し、感光体ドラムを十分に帯電
させることができなくなる。その結果、本発明の画像形
成方法に適用した場合に条件によっては画像濃度が低下
する場合がある。なお、トナーの平均粒径は一般に20
μm以下が好ましく、より好ましくは15μm以下であ
る。
【0068】次に実施例を個々詳述する。 (例1)透明な円筒状ガラス基板またはプラスチックの
周面に、透光性導電層4としてITO層を活性反応蒸着
法により1000Aの厚みで形成し、次いでその上にチタニ
ルフタロシアニンとポリエステル樹脂を塩化メチレン中
に分散混合した液中に浸漬し、その後、減圧中55℃で
乾燥して、チタニルフタロシアニンから成る15μm厚
の光キャリア励起層5を形成した。次にこの成膜円筒状
ガラス基板を、1,2−ジクロロポリメチルフェニルジ
シランを脱塩素化重合して得られた平均分子量50万の
ポリ(トリメチルフェニルジシラン)をトルエンに溶解
した溶液に浸漬し、その後、100℃の熱風で乾燥し
た。これによって、5μm厚のポリシラン系キャリア輸
送層6を形成し、感光体Aを作製した。
【0069】この感光体Aのキャリア移動度をタイムオ
フフライト(TOF)により測定したところ、6×10
-4cm2 /V・秒であり、また、表面硬度をロックウェ
ル硬度試験機により測定したところ、M−60であり、
更に比誘電率を静電容量計により測定したところ、3で
あった。
【0070】この感光体Aを図1に示すような上記画像
形成装置に装着し、現像剤に導電性磁性キャリアと絶縁
性トナーとからなる2成分現像剤を用い、また、ダイナ
ミックドライブ方式の、解像度300DPI(ドット/
インチ)のLEDヘッドを配し、そして、スリーブ12
と透光性導電層4との間にVs=−70Vの電圧を印加
し、波長740nmで画像露光を行い、感光体上にトナ
ー像を形成し、そのトナー像を+200Vの転写バイア
ス電圧を印加した転写ローラにより市販普通紙に転写
し、熱定着を行って画像を得た。なお、現像剤を感光体
2と逆方向に回転させて現像剤溜り19を形成し、その
部位に露光を行なった。 この画像を評価したところ、
光学濃度(以下、O.D.と記す)が1.4の画像濃度
を有し、バックのかぶりもなく、解像度も300DPI
の良好な画像であった。
【0071】(例2) (例1)の感光体Aを作製するに当たって、高い移動度
のポリシラン系キャリア輸送層6に代えて低分子ホール
輸送剤として4−(ジエチルアミノ)ベンツアルデヒド
ジフェニールヒドラゾン(DEH)を含有させたポリシ
ラン系キャリア輸送層6を形成し、その他を(例1)と
同じ構成にして感光体Bを作製した。
【0072】この感光体Bのキャリア移動度は10-6
2 /V・秒であり、また、表面硬度はM60であり、
更に比誘電率は3であった。
【0073】かくして得られた感光体Bを(例1)と同
様に画像評価したところ、キャリア輸送層でのキャリア
移動度が低いために光応答性が悪く、十分な電位コント
ラストが形成されないために十分な濃度のトナー像が形
成されず、O.D.が0.6の画像濃度と不十分な画像
であった。
【0074】
【発明の効果】以上の通り、本発明の画像形成装置によ
れば、有機光半導体から成る光キャリア励起層と、有機
光半導体から成るキャリア輸送層とを組み合わせるとと
もに、そのキャリア輸送層を形成する有機光半導体の移
動度を10-5cm2 /V・秒以上に設定して高いキャリ
ア輸送特性を具備させ、これにより、光キャリア励起層
に発生したキャリアが効率的にキャリア輸送層へ移送
し、しかも、このキャリア輸送層により良好な帯電特
性、即ち現像バイアスによる電荷注入阻止特性や、良好
な光感度及び光応答性を示し、その結果、本願発明に係
る電子写真方式にとって極めて適し、優れた画像品質の
記録画像が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる電子写真方法を示す模式図であ
る。
【図2】本発明の電子写真方法の要部構成図である。
【図3】本発明に係る感光体の断面図である。
【図4】本発明に係わる表面導電化樹脂キャリアを示す
模式図である。
【図5】本発明に係わる表面導電化樹脂キャリアを示す
模式図である。
【符号の説明】
2 感光体 5 光キャリア励起層 6 キャリア輸送層 7 露光手段 8 現像機 9 転写ローラ 10 イレース用光源 12 スリーブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。図1
は本発明の電子写真方法による画像形成装置1を表す模
式図であり、図中、2は透光性支持体3上に透光性導電
層4と有機光半導体から成る光キャリア励起層5と10
-5cm2 /V・秒以上の移動度を有する有機光半導体に
より構成したキャリア輸送層6とが積層されたドラム状
の感光体、7は露光手段としてのLEDヘッド、8は現
像機、9は転写ローラである。LEDヘッド7と現像機
8は、感光体2のある一部を介して、ほぼ対称的に配置
される。10はイレース用光源としてのLEDアレイで
あり、感光体2の外側に配置してもよい。また、10は
必ずしも必要とするものではない。現像機8において
は、例えば8極の円柱状の磁極ローラ11と、その外周
に亘って配設された導電性スリーブ12とから成り、更
にトナー受13に貯蔵された現像剤としての1成分磁性
導電性トナーまたは導電性磁性キャリアと絶縁性トナー
とから成る2成分現像剤はスリーブ12の外周へ配送さ
れ、磁気ブラシ14を形成する。また、スリーブ12と
透光性導電層4との間にはバイアス電源15が設けら
れ、その両者4、12の間に感光体2の電位特性に応じ
て+或いは−の0〜300Vの電圧を印加する。この画
像形成装置は、負帯電もしくは正帯電のいずれでもよい
が、図1に示す装置は、実施例に基づいて負帯電でもっ
て表示する。16は感光体2の表面に形成されたトナー
像、17は記録紙、18は残留トナーである。これ以外
に現像剤の回転手段と感光体2の回転手段とを設ける。
尚、露光手段にはここではLEDヘッドを用いたが、レ
ーザや液晶シャッタ、ELヘッド等を用いたものでもよ
い。イレース用光源10にも、LEDアレイの他、ハロ
ゲンランプや蛍光灯、ELアレイ等の光源が使用可能で
ある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】かくして上記構成の画像形成装置によれ
ば、回転する感光体2の透光性支持体3側からLEDヘ
ッド7より画像露光の光を照射し、光キャリア励起層5
の内部に正孔と電子を発生させると、現像機側に−のバ
イアス電圧を印加してあれば、そのバイアス電圧によっ
て正孔はキャリア輸送層6の表面側へ移動し、磁気ブラ
シ14の末端の負電荷と打ち消し合い、感光体2の表面
にトナーが付着される。そして、そのトナーは転写ロー
ラ9により記録紙17上に転写され、次いで定着され
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前川 隆一 京都府京都市山科区東野北井ノ上町5番地 の22 京セラ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性支持体上に透光性導電層と、有機
    光半導体から成る光キャリア励起層と、10-5cm2
    V・秒以上の移動度を有する有機光半導体により構成し
    たキャリア輸送層とを順次積層した感光体と、該感光体
    の上記キャリア輸送層側に配設した現像手段と、上記透
    光性支持体側から画像露光光を照射する光源とから成
    り、且つ上記感光体に現像剤による画像を形成させるべ
    く上記現像手段に透光性導電層に対して電圧を印加しな
    がら光源より画像露光光を照射するようにしたことを特
    徴とする画像形成装置。
JP5018980A 1993-02-05 1993-02-05 画像形成装置 Pending JPH06230634A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5018980A JPH06230634A (ja) 1993-02-05 1993-02-05 画像形成装置

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JP5018980A JPH06230634A (ja) 1993-02-05 1993-02-05 画像形成装置

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