JPH0623018A - 回転錠剤機から排出される錠剤を取り出し搬送する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転錠剤機から排出される錠剤を取り出し搬
送する装置であって、錠剤と該錠剤を形成した母型との
関係を明らかにすることにより、錠剤製造のチェック及
び制御を行なう。 【構成】 母型５が設けられたテーブル４を挟むよう
に、上下に設けられた一対のポンチ６，７から成る回転
錠剤機２に、円盤１９と支持板２１と排出チャンネル２
６と可動手段から構成される装置１を並設して成り、円
盤１９には錠剤１０を収納する窪み２０が形成され、支
持板２１には排出チャンネル２６と連結する穴が形成さ
れ、可動手段はテーブル４と円盤１９とを同期して回転
させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、粉末あるいは粒状体
を成形（圧縮）することにより錠剤等の物品を成型する
自動装置の製造に関する。特に、本発明は、製薬の分野
において使用される錠剤機と結合して作動する装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】英国特許第１，４８１，７９７号及び英
国特許第１，４８１，７９８号において、開示される公
知の錠剤機には、回転ドラムに窪みが放射状に配置され
ている。該回転ドラムの内側及び外側には、前記窪みに
挿入され、取り出されるよう半径方向に動く複数個のポ
ンチが設けられる。まず、窪み内に原料を導入させ、次
に原料を成形したものを取り出し、最後に錠剤を排出さ
せるものであり、そのようにして窪みから取り出され
る。カムは内側ポンチを作動させ、他方、外側のフレキ
シブルなリングはドラムと共に回転し、リングの変形を
生じさせるローラーと協働することにより外側ポンチを
作動させる。特に、これらのローラーの一つは、外側ポ
ンチの対応する窪み内への導入を順に行なう。該導入
は、各ポンチの操作ヘッドが、原料成形工程に続く工程
において、内側ポンチが内側に変位した状態で対応する
内側ポンチの側の窪みから出てくるまで行なわれる。そ
のようにして得られた錠剤は排出され、ドラム内に落下
し、そして排出ラインにより収集される。

【０００３】米国特許第４，４０３，９３５号に開示さ
れる技術的解決手段は、薬剤の錠剤を製造する成形装置
に関するものである。この例においても、錠剤を形成す
る母型は、回転ドラムの半径方向に配置される。該回転
ドラムは、その軸を垂直に配置され、又ポンチは該回転
ドラムの内側及び外側に配置されて軸方向に作動され
る。

【０００４】排出場所は外周部の一部であり、該外周部
に沿って母型が駆動される。その部分では、錠剤の放出
が外側ポンチの水平方向に伸長したストロークにより行
なわれる。傾斜した壁面は、錠剤を回転ドラムの下に設
けられた排出ラインに向けて搬送する。米国特許第４，
０５７，３８１号には、複数の母型をその軸を垂直に配
置して支持する回転テーブルが開示されている。この例
において、ポンチはテーブルの上側及び下側に配置さ
れ、垂直に作動して母型へ入ったり出たりする。原料を
有する母型のローディングは上方より行なわれ、得られ
た錠剤は下側ポンチの上方へのストロークにより排出さ
れる。

【０００５】そして、錠剤はテーブルの上面に乗せら
れ、該場所から適当な手段によって取り出される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述したことから明ら
かなように、これまで知られた装置においては、公知の
錠剤機により製造される錠剤を目的に合わせて選択する
ことは不可能である。つまり、どの母型がどの錠剤をい
つ製造したかを確定することは不可能である。従って、
それに関連する手段のみならず母型の動作状態について
の定期的なチェックを行なうことは不可能である。特
に、設定間隔で行なわれるコントロールにより、各母型
から製造される錠剤の重さをチェックし、母型の正確な
供給を確かめることは不可能である。例えば対応するポ
ンチで生じる異なる圧力を検出することにより、予想可
能な該動作が検知された際に、母型から取り出された錠
剤を廃棄するよう定めることは可能であるが、誤動作の
永続をチェックするために、次いで起きる過程中に母型
に対し新しい制御を設定することは不可能である。

【０００７】更に、最終製品の統計上の分析から導かれ
る結果（錠剤の重量、寸法、及び一致性）と、ポンチに
設けられたロードセル等による錠剤が形成されている時
に検出される誤動作との関係を確定することは不可能で
ある。従って、錠剤の成形において検出された異常は、
一時的な原因に基づくものであるか、あるいは成形その
ものに無関係な原因に基づくものであるかの何れかであ
る。

【０００８】しかし、そのような一時的な異常発生は最
終製品を分析することにより確かめられることもある
が、検出された異常とは関係してはおらず、各種の装置
の設定を変更する等により、誤った操作を行なったり、
錠剤の放棄の工程において不必要な過度の廃棄を行なっ
たりする危険性がある。従って、各種のチェックの間に
おいては調整が行なわれず、それにより製品の品質の一
般的チェックに悪影響を与える。

【０００９】要するに、どの錠剤がどの母型からいつ製
造されたのかを知ることが不可能なため、一連のすべて
のチェックや、関連した確認及びほかの操作を行なうこ
とが不可能である。本願出願人は、１９８７年１２月３
０日出願のイタリア特許出願第３７４６Ａ／８７号にお
いて錠剤機を開示している。該錠剤機は、タレットを有
し、タレットに固定されたテーブルと共にその垂直軸の
まわりに回転する。錠剤を製造する複数個の母型はテー
ブル内にその軸を垂直にして配置される。テーブル上方
及び下方には各々二重のポンチが配置される。ポンチ
は、適当な操作手段によって、順に軸方向に駆動され、
それぞれの対応する母型への挿入、及び取り出しが行な
われる。粉末材は、水平な複数本のチャンネルを通して
母型に供給される。それぞれのチャンネルは対応する母
型に導かれている。粉末材は錠剤の回転に基づく遠心力
によりチャンネルを通して送り込まれる。粉末材が成形
された後、それにより得られた各錠剤は上側ポンチによ
り排出される。該上側ポンチの操作ヘッドは母型の下側
に取り出されるように押され、他方下側ポンチは下方に
移動する。

【００１０】この発明の目的は、各錠剤の元をさぐるた
めに、錠剤機により製造された錠剤を取り出すのに適し
た装置であって、錠剤機と同期して作動する装置を提供
することである。この発明の他の目的は、不適当な性質
を有する錠剤を廃棄するためであり、又それらのいくつ
かを定期的に制御装置に送るためでもあり、更に各母型
及び該母型と共同して作動する手段の良好な機能を確保
するために、錠剤機により製造された錠剤の選択を行な
う装置を提供することにある。

【００１１】これらの目的は、更に後記されるように、
特許請求の範囲に記載される実現される本願発明により
達成される。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本願発明の装置は、回転
テーブル４により支持された母型５を有し、該母型内に
上ポンチ６と下ポンチ７が挿入されて、錠剤１０が排出
場所Ｅ上に取り出される回転錠剤機に取り付けられ、該
回転錠剤機のテーブル４の下側に固定される固定支持板
２１を有している。固定支持板２１の縁の部分は、排出
場所Ｅ下に配置され、他方、円盤１９は固定支持板２１
の隆起した外周縁部２２の内側に配置される。更に、該
支持板は、排出された錠剤１０が内部に落ち込む複数個
の窪み２０を有し、錠剤は固定支持板２１の底部に形成
された１あるいはそれ以上の穴２３，２４，２５の上に
位置するまで円盤により引いて移動させられる。該穴か
ら排出チャンネル２６が分岐している。錠剤は穴を介し
て通過し、チャンネルを介して搬送される。

【００１３】

【作用】本発明によれば、錠剤を成形する母型が設けら
れたテーブルの下側には支持板及び円盤が配置され、母
型から排出された錠剤は支持板により下側から支持され
ながら、円盤の回転により排出場所から取り出される。
円盤による錠剤の取り出しは、円盤の外周部に形成され
た窪みに錠剤を収納することにより行なわれる。円盤か
ら錠剤を取り出し排出チャンネルへ送出するには、支持
板に設けられた穴あるいは支持板端部を介して排出チャ
ンネルに錠剤を落下させることにより行なわれる。テー
ブルと円盤とをクラウン歯車等を介して同期して回転さ
せることにより、円盤により排出される錠剤と該錠剤を
形成した母型との関係を確定することができ、錠剤製造
のチェックを行なうことができる。

【００１４】

【実施例】図面において数字１は、錠剤機２と共同して
駆動する本発明により構成される装置を示し、該錠剤機
２は、本願出願人が１９８７年１２月３０日に出願した
前記特許出願第３７４６Ａ／８７号に記述されている。
その特許出願に記載されているように、錠剤機２は、タ
レット３を有し、該錠剤には回転テーブル４が固定され
ている。錠剤１０を成形する複数個の母型５は、テーブ
ル４内に収納されている。各母型５に対して上ポンチ６
と下ポンチ７の２個のポンチが設けられ、それらのポン
チは図に示されていない手段によって軸方向に駆動され
る。この点については、前記特許出願Ｎｏ．３７４６Ａ
／８７に示されている。

【００１５】テーブル４の上方及び下方には、ドラムが
設けられ、そのドラム部は、それぞれ上ポンチ６と下ポ
ンチ７を支持し、案内している。上ドラムは、一連の套
管９を支えており、それにより上ポンチ６を支持し、案
内を行なっている。本願発明に係る装置１は錠剤１０が
排出される場所Ｅの近くに設置される。その排出は、上
ポンチ６の下方への軸方向移動により行なわれる。つま
り、上ポンチ６は錠剤１０を母型５からテーブル４の下
側に押し下げる。

【００１６】支柱１５はその軸を垂直にして錠剤機２に
固定される。支柱１５には、金属製チューブ１７がベア
リング１６により同軸に取り付けられ、該ベアリング
は、支柱１５に対してチューブ１７が軸方向に回転可能
としている。クラウン歯車１８は、金属製チューブ１７
の上側ヘッド部と一体に形成され、その歯部１８ａが上
ポンチ６を支持し案内している套管９とかみ合うよう位
置決めされている。このように、前記クラウン歯車は、
上ドラム８ひいては更に、タレット３とかみ合ってお
り、そして前記チューブはタレット３と同期して回転す
るよう構成されている。

【００１７】円盤１９は、支柱１５に止め部材で固定さ
れた支持板２１の上の位置で、かつ、テーブル４の下の
位置において、金属製チューブ１７の下側ヘッド部に同
軸状に固定されている。円盤１９の外周には、等角度の
間隔をあけて複数個の窪み２０が設けられている。連続
した２個の窪み２０の間の「ピッチ」は、テーブル４上
の連続した２個の母型５の間に存在する「ピッチ」と一
致している。

【００１８】タレット３の回転は、テーブル４の回転と
同期して回転する円盤１９の回転に対応して生じ、それ
により窪み２０は、排出場所Ｅにおいて、錠剤１０が排
出される期間中に、母型５の下を順に通過することにな
る。円盤１９は、その外周縁部２２の上側に固定された
カバー１１により覆われている。支持板２１は円盤１９
の下に位置し、支柱１５に同軸状に固定されて設置され
る。隆起した外周縁部２２は、支持板２１の外周部に沿
って形成され、場所Ｅに対応する領域からはじまって約
２７０度の角度にわたって、円盤１９を取り囲むように
延びている。外周縁部２２の端部付近で、かつ、窪み２
０の移動経路に沿った位置に、錠剤の排出を目的とした
３個の穴２３，２４，２５が設けられる。

【００１９】本発明の装置は、単一の穴だけでも作動可
能であるが、後述するように、複数個の穴により錠剤の
選択が可能となる。支持板２１の下には、各穴に一つず
つ計３個の排出チャンネルが単一の部材２６として一体
に構成される。支持板２１に設けられる穴が単一の場
合、二個の場合、三個の場合に対応して、チャンネルの
数が、変更されるのは明らかな事項である。更にそれら
のチャンネルは、各々が単一のチャンネルあるいは複数
本のチャンネルを含んで、複数個の分離した部材として
構成することもできる。

【００２０】本発明に係る装置の動作を以下に説明す
る。錠剤１０は排出場所Ｅにおいて母型５から排出さ
れ、円盤１９の窪み２０内に順に落とされる。そして、
前記錠剤は、支持板２１により下側から支持され、隆起
した外周縁部２２とカバー１１とにより窪み内に保持さ
れた状態で、窪みの移動経路に沿って引かれて移動す
る。

【００２１】錠剤が３個の穴のある領域に達すると、選
択手段（よく知られているので図示は省略する）が作動
して、第１の穴及び第１の排出チャンネルを通して、廃
棄されるべき錠剤の排出が行なわれる。これらの排出さ
れる錠剤には、例えば、錠剤機のスタート時やストップ
時の期間に製造されたものや、ポンチと関連した特別の
制御手段が錠剤の異常な成形を検知した時に取り出され
るものがある。

【００２２】また、前記錠剤は第２の穴２４及び第２の
排出チャンネルを通って制御装置へ送出されるよう排出
されてもよい。更に、この場合が最も一般的な場合であ
るが、錠剤は第３の穴２５を通って排出され、収集容器
或いは包装機へ送出される。なお、錠剤は隆起した外周
縁部２２〔図４（ａ），図４（ｂ）参照〕の端から接線
方向の経路に沿って本願発明に係る装置から離れること
ができるので、第３の穴２５を省略することもできる。

【００２３】この最後の例では、特別のＣ形状のコンベ
ア１２が設けられ、該コンベアは隆起した外周縁部２２
の端を通過して慣性力により直線状の経路で移動し続け
ようとする錠剤１０を遮る。そして、該Ｃ形状のコンベ
ア１２は、錠剤を対応する排出チャンネル１３に向けて
搬送する。該コンベア１２はその前面部を前面パネル１
４により閉じられている。

【００２４】前記選択手段をスタート信号により噴射空
気を噴出させるのに適した噴出装置により構成すること
もできる。上述の記載内容から明らかなように、本願発
明に係る装置の適用により、該装置と共同して動作する
錠剤機から取り出される錠剤の分別選択が可能となる。
つまり、円盤１９の動きと、テーブル４の回転との間の
時期的関係から、どの母型がいつ錠剤を製造したかを認
定することができる。例えば、良く知られたタイプの適
当な手段により、ポンチに作用する圧力差を検出するこ
とにより、錠剤機をすぐに停止させることなく、母型の
誤動作を検出することが可能であり、また、その特定の
母型により製造された錠剤を選択的に廃棄することが可
能である。

【００２５】更に、母型と関連している手段の動作条件
のみならず、母型の動作条件について定期的に制御を行
なうことも可能である。特に、母型及び母型と関連する
手段の正しい供給や作動を確保するために、各母型で製
造された錠剤の重量、高さ（或いは、より一般的な寸
法）及び一致性を、一定期間ごとにチェックすることが
可能である。

【００２６】適当なプログラムによって駆動される電子
プロセスユニットにより、すべての母型を順にチェック
し、その結果をそれらの各々の母型により製造される錠
剤の特徴と比較することが可能である。他の選択とし
て、１つあるいはそれ以上の母型を、より頻繁にチェッ
クし、他の母型については頻度の少ないチェックを行な
うようにすることができる。

【００２７】更に、必要とあれば、毎度得られる結果の
その場でのチェックの頻度及び既に得られていた結果と
の比較の頻度を変更することも可能である。これらはす
べて融通性を持ち、かつ、「リアルタイム」で行なうこ
とができ、各母型の動作と、該母型によりその度ごとに
製造される錠剤との間での、上述したような機械的相互
関係を達成するような前記装置と関連するチェック工程
を電子的処理で行なうことにより、可能である。

【００２８】最終製品をチェックして得られるデータは
失われることなく、メモリ内に記憶され、製品の製造中
に、例えば、ポンチに設けられたロードセルによって収
集されたデータのみならず、新しいデータとも順に比較
が行なわれる。従って、各母型やそれに関連した手段の
データは時刻毎に記憶されているので、動作状態の真の
線図を作成することが可能である。

【００２９】そのような線図に従えば、実際には、コン
ピュータのメモリ内に作成されているが、錠剤機は、母
型から排出された錠剤を廃棄すべき必要があるか否か、
いつその必要があるかを決定したり、特定の母型の一連
のチェックをより頻繁に行なうよう調節したり、或いは
必要とあれば、より過度な干渉として錠剤機を停止させ
るに先だって、何らかのパラメータを変更することがで
きる。

【００３０】この発明に係る装置により、錠剤機の動作
モードのチェック及び変更を行うように設計すること
は、この分野の当業者であれば十分認識できるところで
ある。最後に、本願発明は、明らかに有利な点を有する
錠剤機の設定を自己チェックするシステムを提供するも
のである。従って、本願発明の目的は、ここに記載した
装置を介して達成されるものであり、該装置は、各錠剤
の元をさぐるために排出された錠剤と錠剤機との時期的
関連を保持するものである。

【００３１】上述の点は、実施例において記載され、か
つ、それに限定されないことは理解されるものである。
従って、上述した本発明に係る装置の他の可能な実施態
様は、ここに出願し、かつ上記に説明し、特許請求の範
囲に記載したものによってカバーされる。

【００３２】

【発明の効果】本発明によれば、どの母型がどの錠剤を
製造したかを確定でき、該錠剤を分別選択し取り出すこ
とができる。錠剤を分別選択して取り出すことにより、
錠剤のチェック、母型及び該母型に関連した錠剤機のチ
ェックを行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明に係る装置の側面図であり、錠剤機と
共同した状態を部品の断面と共に示してある。

【図２】本発明に係る装置の詳細図であり、図１の断面
II−IIに沿って上方より見た図である。

【図３】図１の断面 III− IIIに沿って見た装置を示す
図である。

【図４】本願発明に係る装置の詳細部の一実施例の構成
図である。

【符号の説明】

１ 本発明に係る装置 ２ 錠剤機 ３ タレット ４ テーブル ５ 母型 ６ 上ポンチ ７ 下ポンチ ８ ドラム ９ 套管 １０ 錠剤 １１ カバー １２ コンベア １３，２６ 排出チャンネル １４ 前面パネル １５ 支柱 １６ ベアリング １７ 金属製チューブ １８ クラウン歯車 １８ａ 歯部 １９ 円盤 ２０ 窪み ２１ 固定支持板 ２２ 外周縁部 ２３，２４，２５ 穴 Ｅ 排出場所

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｂ６５Ｇ 47/80 Ｃ 8010−3Ｆ (72)発明者 トレッビ ロベルト イタリア、（ボローニャ）、エス・ラッツ ァロ、40068、ヴィア、トレッジィァーニ、 13 (72)発明者 カセッリ アンドレア イタリア、（ボローニャ）、エス・ラッツ ァロ、40068、ヴィア、ガレッタ、58

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 テーブルにより支持され、該テーブルの
   外周部に沿って配置され、該テーブルと共に軸回転する
   複数個の母型（５）と、前記テーブル（４）の上方及び
   下方に配置される複数のドラム（８）により支持され、
   案内される複数個の上ポンチ（６）と下ポンチ（７）と
   から成り、該ポンチは錠剤（１０）を得るために前記母
   型に導入され、更に排出場所（Ｅ）に排出される粉末材
   を成形するために、反対方向の動きに応じて前記母型に
   入ったり出たりするよう駆動される回転錠剤機から製造
   される錠剤を取り出し搬送する装置において、 固定支持板（２１）と、円盤（１９）と、少なくとも１
   個の穴（２３，２４，２５）と、少なくとも１個の排出
   チャンネル（２６）と、可動手段と、支持手段とを具備
   し、 前記固定支持板（２１）は、前記回転錠剤機（２）に固
   定され、前記テーブル（４）の下に配置され、前記固定
   支持板（２１）の縁の一部は前記錠剤（１０）を受け取
   るために前記排出場所（Ｅ）のすぐ下に配置され、 前記円盤（１９）は、その軸を垂直方向として、前記固
   定支持板（２１）の隆起した外周縁（２２）により境界
   が画された座部内に配置され、更に、半径方向に延び、
   かつ、等間隔に配置された複数個の窪み（２０）を有
   し、前記排出場所（Ｅ）の下側を通過して、それにより
   前記錠剤（１０）が前記窪み内に落下するよう構成さ
   れ、 前記の少なくとも１個の穴（２３，２４，２５）は、前
   記固定支持板（２１）の底に前記窪み（２０）によりカ
   バーされた移動経路に沿って形成され、前記錠剤（１
   ０）が前記穴の上を通過する際、該穴内に落下するよう
   構成され、 前記少なくとも１個の排出チャンネル（２６）は、前記
   固定支持板（２１）の下方で前記穴（２３，２４，２
   ５）の下に該穴（２３，２４，２５）を通過する前記錠
   剤（１０）を収納するように配置され、 前記可動手段は、前記錠剤（１０）の製造と排出に同期
   して前記円盤（１９）を回転させるように構成され、 前記支持手段は、前記円盤（１９）のみならず前記可動
   手段を支持することを特徴とする回転錠剤機から排出さ
   れる錠剤を取り出し搬送する装置。
2. 【請求項２】 前記支持手段は、その軸を垂直にして前
   記回転錠剤機（２）に前記排出場所（Ｅ）の近くにおい
   て固定された支柱（１５）から成り、前記可動手段は、
   前記支柱（１５）に同軸状に配置される金属製チューブ
   （１７）より成り、該金属製チューブの下側ヘッド部を
   前記円盤（１９）に機械的に結合し、クラウン歯車（１
   ８）を前記金属製チューブ（１７）の上側ヘッド部と一
   体に形成して前記回転錠剤機（２）の回転手段とかみ合
   うことを特徴とする請求項１記載の回転錠剤機から排出
   される錠剤を取り出し搬送する装置。
3. 【請求項３】 前記固定支持板（２１）の底部には前記
   錠剤（１０）を選択し、排出するための３個の穴（２
   ３，２４，２５）を有し、その選択手段は、適当な穴
   （２３，２４）を通して各錠剤（１０）を排出する前記
   穴（２３，２４）のそれぞれの近くにおいて作動し、少
   なくとも３個の排出チャンネル（２６）は前記固定支持
   板（２１）の下方に配置され、前記排出チャンネルの各
   々は前記穴（２３，２４，２５）の１つに対応する開口
   部を有することを特徴とする請求項１記載の回転錠剤機
   から排出される錠剤を取り出し搬送する装置。
4. 【請求項４】 前記２個の穴（２３，２４）は、前記錠
   剤（１０）を選択し排出するために前記固定支持板（２
   １）の底部に形成され、前記選択手段は前記開口部の各
   々の近くにおいて作動して、適当な穴（２３，２４）を
   通して各錠剤（１０）を排出し、前記少なくとも２個の
   排出チャンネル（２６）は前記支持板（２１）の下方に
   配置され、前記排出チャンネル（２６）の各々は前記穴
   （２３，２４）と適合する開口部を有し、前記隆起した
   縁部（２２）の端部近くに配置された第３の排出チャン
   ネル（１３）は、前記錠剤（１０）を遠心力により前記
   装置から接線方向に取り出し、前記固定支持板（２１）
   の板の近くに配置されたＣ形状のコンベアは、前記錠剤
   （１０）を遠心力により前記装置から接線方向に取り出
   し、第３の排出チャンネル（１３）の方向に搬送するこ
   とを特徴とする請求項１記載の回転錠剤機から排出され
   る錠剤を取り出し搬送する装置。
5. 【請求項５】 前記排出チャンネル（２６）は、一つの
   部品として一体に形成されることを特徴とする請求項３
   記載の回転錠剤機から排出される錠剤を取り出し搬送す
   る装置。
6. 【請求項６】 前記選択手段は、前記円盤（１９）の回
   転及び前記回転錠剤機（２）の動作と同期して作動され
   て、該回転錠剤機（２）から排出された各錠剤（１０）
   に対し、該錠剤が成形された母型（５）と時期を決定
   し、その結果として前記錠剤（１０）を適当な開口部を
   通して排出することを特徴とする請求項３記載の回転錠
   剤機から排出される錠剤を取り出し搬送する装置。
7. 【請求項７】 前記金属製チューブの前記下側ヘッド部
   は前記円盤（１９）に同心的に取り付けられることを特
   徴とする請求項２記載の回転錠剤機から排出される錠剤
   を取り出し搬送する装置。
8. 【請求項８】 前記クラウン歯車（１８）は套管（９）
   とかみ合い、前記回転錠剤機（２）の前記ドラム（８）
   の１つに設けられ、前記上ポンチ（６）を支持し案内す
   ることを特徴とする請求項２記載の回転錠剤機から排出
   される錠剤を取り出し搬送する装置。
9. 【請求項９】 前記選択手段は、電子制御ユニットから
   受信した信号により作動し、噴射空気を噴出させる噴射
   装置から成ることを特徴とする請求項３記載の回転錠剤
   機から排出される錠剤を取り出し搬送する装置。
10. 【請求項１０】 前記円盤（１９）は、前記縁部（２
    ２）の上側に取り付けられるカバー（１１）により覆わ
    れることを特徴とする請求項１記載の回転錠剤機から排
    出される錠剤を取り出し搬送する装置。