JPH06230065A - 架空送電線の事故区間検出方法 - Google Patents

架空送電線の事故区間検出方法

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JPH06230065A
JPH06230065A JP1342693A JP1342693A JPH06230065A JP H06230065 A JPH06230065 A JP H06230065A JP 1342693 A JP1342693 A JP 1342693A JP 1342693 A JP1342693 A JP 1342693A JP H06230065 A JPH06230065 A JP H06230065A
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JP
Japan
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current
sensor
electric current
overhead
power line
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Application number
JP1342693A
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Inventor
Makoto Hashimoto
誠 橋本
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力線に流れる事故電流を用いて架空送電線
の事故区間標定を行う方法の検出精度を高める。 【構成】 空間磁界センサ1、2を用いて第1及び第2
回線4、5の電流を検出する。また、電流センサ8で架
空地線6の電流も検出する。センサ1、2の出力信号中
には誤検出の原因となる架空地線電流成分が含まれてい
るのでセンサ8の信号を用いて上記架空地線電流成分を
求め、この分をセンサ1、2の信号から除去する。これ
により電力線電流成分のみが残るのでその電流成分の変
化分を事故電流として抽出し、位相差等による標定で事
故区間を特定する。そのため、検出精度が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架空送電線の事故区間
を高精度に検出するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】事故電流を標定資料にして架空送電線の
事故区間を検出する場合には、正確な標定のために事故
電流を確実に捕捉することが重要になる。架空地線に流
れる事故電流では、事故の種類によっては正確な標定が
できないことがあり、このため、電力線の電流から事故
電流を抽出することが考えられている。
【0003】この場合、電力線は高圧であるので直接C
T等の電流センサを設置できず、従って、電力線の電流
でその線の周辺に生じている磁界と空間的に磁気結合し
てコイルに出力を生じるセンサ(以下ではこれを空間磁
界センサと云う)を用い、このセンサの出力信号中から
事故電流成分を取出し、これを標定の資料としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した方法では、空
間磁界センサで電力線の周辺に生じている磁界を測定す
るので、抽出後の事故電流は架空地線に流れる電流の影
響を受けたものになる。
【0005】事故電流を標定資料とする事故区間検出で
は、後に詳述するように、事故電流の位相や電流値を比
較して事故区間を特定するが、架空地線に流れる事故電
流は、電力線から鉄塔を伝って、流れ込んだり、電力線
から直接又は鉄塔を伝って一旦地上に流れたものが別の
鉄塔を伝って地線に流れたりするので非常に複雑な流れ
となる。
【0006】従って、架空地線電流の影響を受ける上記
の検出方法では、信頼性の良い標定資料が得られず、事
故区間の誤検出が懸念される。
【0007】本発明は、この問題を無くして、検出の信
頼性を高めることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の方法においては、空間磁界センサによる電
力線電流の検出点に、架空地線電流を検出するセンサを
新たに設け、前記空間磁界センサの出力信号中に含まれ
る架空地線電流成分を事前に除去する。なお、この後の
事故電流成分の抽出、事故電流を資料とする事故区間の
標定は、従来と同様にして行う。
【0009】
【作用】図1において、空間磁界センサ1、2が検出す
る電流成分Smは、次式で与えられる。
【0010】Sm=Sp+Sg(Sp:電力線電流成
分、Sg:架空地線電流成分) 一方、線電流により発生する磁界強度は、線を中心とし
た半径r(m)の位置でI/2πr(I:電流値、r:
半径)で表わされる。このように、磁界強度は電線から
の距離に反比例し、従って、架空地線6の電流を直接検
出した電流センサ8の出力信号Sg’と、この地線の電
流を磁界強度から検出する空間磁界センサ1、2の出力
信号中の架空地線電流成分Sgは、 Sg=nSg’ (n:比例系数) の関係があることになる。
【0011】このため、上式のnを予め求めておけば電
流センサ8の出力信号Sg’にnを掛けて空間磁界セン
サの出力信号Sm中に含まれている架空地線電流成分S
g(=nSg’)を求めることができ、検出装置3内で
の Sm−nSg’(=Sp) の演算により架空地線電流成分を完全に除去できる。
【0012】このようにして求めた電力線電流成分Sp
から事故電流成分を抽出すれば事故区間の標定結果に架
空地線電流による影響が全く現われず、検出精度が高ま
る。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の方法による電流検出部を示
している。図中1、2は磁性体のコアにコイルを巻きつ
けた空間磁界センサである。これ等のセンサ1、2は図
のように相反する方向に傾けて鉄塔7に取付けてあり、
電力線4a、4b、4cから成る第1回線4側の磁界を
センサ1が、電力線5a、5b、5cから成る第2回線
5側の磁界をセンサ2が各々検出し、空間的磁気結合で
誘起された信号を出力する。
【0014】8は架空地線6に流れる電流を直接検出す
る電流センサである。この電流センサ6としては、図2
(a)に示す空心のロゴスキーコイル又は図2(b)の
貫通型CTを用いる。この環状コイルのセンサに架空地
線6を通してこのセンサからの出力を検出装置3に送り
込む。各センサの出力は、そのままメタル線で伝送して
も良いし、光信号に変換して光ファイバで伝達してもよ
い。
【0015】以上から成る電流検出部を送電線路の各鉄
塔部、或いは数基おきの鉄塔部に設けておく。
【0016】図3は、検出装置3の内部構成である。こ
の検出装置3には空間磁界センサ1、2と電流センサ8
から信号が入力される。その入力信号を差分処理部9に
通して空間磁界センサ1、2の出力信号中に含まれる架
空地線電流成分を除去する。即ち、空間磁界センサ1、
2の信号はアンプ10でN倍(ここではNを前記nの逆
数にしている)に増幅した後フィルタ11に通して目的
の周波数の信号のみを取出し、架空地線電流センサ8の
信号もフィルタ12で目的の周波数信号のみにし、この
ふるいにかけた電流センサ8の信号を演算回路13で空
間磁界センサ出力から引き算して前述の電力線電流成分
Spを取出す。
【0017】次に、空間磁界センサ1、2の電力線電流
成分信号Spを2つに分けてそのうちの1つを事故電流
抽出部14の差分回路16に直接入力し、もう1つを遅
延回路15に通して差分回路16に送る。遅延回路15
では入力信号をある一定時間(例えば数サイクル)遅ら
せる。遅延した信号とそうでない信号の差は、電力線の
負荷電流が微小時間に急変することは考えられないの
で、目的とする事故電流のみと考えてよい。そこで、差
分回路16からの信号を判定部17に送り込んでこの事
故電流に基づいた事故区間標定を行う。その標定は事故
電流の位相差比較によるものが知られているのでこれを
利用すればよい。
【0018】即ち、回線4、5の事故電流は、図4のP
点での径間地絡の場合、A点では同位相、B点では逆位
相となる。従って、この位相の一致、不一致から事故点
PはA点より下流、B点より上流でA、B点間にあるこ
とが判る。また、A、B点のセンサ1、1が検出した事
故電流の位相と、A、B点のセンサ2、2が検出した事
故電流の位相を比較する方法や、A点のセンサ1とB点
のセンサ2、A点のセンサ2とB点のセンサ1の事故電
流の位相を比較する方法でも一方が同位相、他方が逆位
相となるので、事故点がA、B点間であることが判る。
【0019】さらに、図3の事故点PがA点側に偏るほ
どA、B点のセンサ1、1が検出する事故電流の電流値
差が大きくなるので、2点間の電流値の比較を併せて実
施すれば、径間事故がA、B点間のどの付近に生じたか
もおおまかに標定することが可能である。
【0020】このようにして事故区間を標定すると、標
定資料の事故電流には架空地線電流成分が含まれていな
いので、高精度検出が行える。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の方法によれ
ば、空間磁界センサの信号中に含まれる架空地線電流成
分を除去し、除去後の信号から事故電流成分を抽出して
これを資料にした事故区間標定を行うので、標定精度が
高まり、事故区間検出の信頼性向上につながると云う効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法による電流検出例を示す図
【図2】(a)架空地線用電流センサの一例を示す図 (b)架空地線用電流センサの他の例を示す図
【図3】本発明の方法の実施に用いる検出装置のブロッ
ク図
【図4】平行2回線、同相配置送電線を例に挙げた事故
区間標定の具体例を示す図
【符号の説明】
1、2 空間磁界センサ 3 検出装置 4 第1回線 5 第2回線 6 架空地線 7 鉄塔 8 電流センサ 9 差分処理部 10 アンプ 11、12 フィルタ 13 演算回路 14 事故電流抽出部 15 遅延回路 16 差分回路 17 判定部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力線の周辺に生じている磁界との空間
    的磁気結合により出力を生じるセンサを用いて電力線電
    流を検出し、この検出電流の変化分を事故電流成分とし
    て抽出し、その事故電流を判定資料として架空送電線の
    事故区間を特定する方法において、各検出点の架空地線
    電流を検出するセンサを新たに設け、電力線電流センサ
    の出力信号に含まれる架空地線電流成分を事前に除去し
    て事故区間の標定を行うことを特徴とする架空送電線の
    事故区間検出方法。
JP1342693A 1993-01-29 1993-01-29 架空送電線の事故区間検出方法 Pending JPH06230065A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010183678A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Chugoku Electric Power Co Inc:The 事故箇所検出システム及び事故区間特定方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010183678A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Chugoku Electric Power Co Inc:The 事故箇所検出システム及び事故区間特定方法

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