JP3971895B2 - 差動式磁気センサー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、閉ループの磁束を発生させる励磁コイルが被検出体から受けた磁気的変化の差を増幅して出力する差動式磁気センサー装置に関するものである。さらに詳しくは、差動検出コイルから出力された信号に対する信号処理技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動販売機などでコインの有無、種類を判別する硬貨判別機、あるいは磁気カードの有無、種類などを識別するカード識別機などには磁気センサー装置が搭載されている。この磁気センサー装置のうち、差動式磁気センサー装置は、励磁コイルを通る磁束が被検出体から受けた影響を差動検出するものであり、特表平7−506687号公報、特開平3−162688号公報などに開示されている。
【0003】
このような差動式磁気センサー装置は、たとえば、図5に示すように、閉ループの磁界を発生させる励磁コイル13と、この励磁コイル13に対する交流電源10と、励磁コイル13と共通の磁極12に巻回された第1および第2の差動検出コイル141、142とを有しており、これら2つの差動検出コイル141、142の中位点はグランドに接続されている。差動検出コイル141、142の両端からの出力14a、14bは差動増幅器23に入力され、この差動増幅器23から出力される差動出力23cは、検波器21で半波整流されて直流の出力21cとされた後、ローパスフィルタ22を介して出力される。
【0004】
また、図6に示す差動式磁気センサー装置も、閉ループの磁界を発生させる励磁コイル13と、この励磁コイル13に対する交流電源10と、励磁コイル13と共通の磁極12に巻回された第1および第2の差動検出コイル141、142とを有しており、これら2つの差動検出コイル141、142の中位点はグランドに接続されている。また、差動検出コイル141、142の両端からの出力14a、14bは各々、検波器211、212で半波整流されて直流の出力21d、21eとされた後、差動増幅器23に入力され、この差動増幅器23から出力される差動出力23dは、ローパスフィルタ22を介して出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような差動式磁気センサー装置のうち、図5に示すものでは、差動検出コイル141、142の位置がずれている場合などにおいて、差動検出コイルから出力される波形に位相ずれが発生する。また、励磁周波数が高くなると、差動検出コイルから出力される波形に位相ずれが発生しやすくなる。
【0006】
この様子を図7を参照して説明する。図7(a)、(b)、(c)はそれぞれ、図5に示す差動式磁気センサー装置において、差動検出コイル141、142からの出力14a、14bに位相のずれがない場合、位相が20度ずれている場合、および位相が30度ずれている場合のそれぞれについて、差動検出コイル141、142からの出力14a、14b、差動増幅器23からの差動出力23c、検波器21からの出力21c、およびローパスフィルタ22からの出力22cを示す説明図である。
【0007】
これらの図から明らかなように、差動検出コイル141、142からの出力14a、14bに位相のずれがない場合には、ローパスフィルタ22からの出力22cは0Vである(図7(a)を参照)。しかしながら、差動検出コイル141、142からの出力14a、14bに位相のずれがある場合には、差動増幅器23において、差動検出コイル141、142からの二出力14a、14b間でのキャンセルが適正に行われず、差動出力23cにノイズ成分が出力される結果、ローパスフィルタ22からの出力22cが0Vにならず、センサーの検出精度が低下する(図7(a)、(b)を参照)。
【0008】
これに対して、図6に示す差動式磁気センサー装置において、差動検出コイル141、142からの出力14a、14bに位相のずれがない場合、位相が20度ずれている場合、および位相が30度ずれている場合のそれぞれについて、差動検出コイル141、142からの出力14a、14b、差動増幅器23からの差動出力23d、およびローパスフィルタ22からの出力22dは、図8(a)、(b)、(c)に示すように表される。これらの図から明らかなように、図6に示す差動式磁気センサー装置では、差動検出コイル141、142からの出力14a、14bに位相のずれがあっても、センサーの検出精度は低下しない。しかしながら、励磁周波数を高くすると、差動増幅器23として、周波数特性が優れた高価なものを用いなければならないという問題点がある。
【0009】
さらにまた、差動式磁気センサー装置においては、コイルの動きや断線を防止することを目的に励磁コイル13や差動検出コイル141、142が樹脂によって封入されるのが一般的であるが、封入時に樹脂から受ける応力、或いは封止後の温度変化に伴なって樹脂から受ける応力等によって差動検出コイル141、142からの出力14a、14bに位相ずれが発生しやすいという問題点もある。
【0010】
そこで、本発明の課題は、差動検出コイルからの出力に位相ずれがあっても高い検出精度を得ることができ、かつ、高価な差動増幅器を用いなくても励磁周波数の高周波化に対応することのできる差動式磁気センサー装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明は、閉ループの磁界を発生させる励磁コイルと、該励磁コイルを通る磁束の変化を検出する差動検出コイルと、前記励磁コイルおよび前記差動検出コイルが巻回された磁極と、前記差動検出コイルの両端からの二出力の差を増幅して差動出力として出力する差動増幅手段とを有する差動式磁気センサー装置において、前記差動検出コイルからの二出力を各々検波する検波手段と、該検波手段の二出力の各々から高周波成分を除去するローパスフィルタとを有し、前記差動検出コイルからの二出力は、前記検波手段および前記ローパスフィルタを通った後、前記差動増幅手段に入力され、前記ローパスフィルタを通った二出力は、各々、前記差動増幅手段を介さずに出力されて、前記励磁コイルの断線の有無の判定、前記差動検出コイルの断線の有無の判定、および前記磁極の破損あるいは摩耗の有無の判定のうちの少なくとも一つの判定に用いられることを特徴とする。
【0012】
本発明において、差動検出コイルからの二出力は、検波手段によって検波され、ローパスフィルタによって高周波成分が除去された後、差動増幅手段に入力されるため、差動検出コイルからの二出力は各々、直流信号に変換された状態で差動増幅手段に入力される。このため、差動検出コイルからの二出力間に位相ずれがあっても、差動増幅手段から出力される差動出力にノイズ成分が含まれることがないので、センサー精度を向上することができる。また、差動検出コイルからの二出力は各々、完全な直流信号に変換された後、入力されるので、差動増幅手段としては、周波数特性が優れた高価なものを用いる必要がない。それ故、差動式磁気センサー装置のコストを低減することができる。さらに、ローパスフィルタの二出力のいずれもがゼロであったときには、励磁コイルが断線したものと判定することができる。ローパスフィルタの二出力のうちの一方だけがゼロであったときには、差動検出コイルが断線したものと判定することができる。ローパスフィルタの二出力の間でレベル差が大きい、あるいはレベルが著しく低いときは、主磁極が破損あるいは摩耗しているものと判定することができる。
【0013】
本発明は、少なくとも前記励磁コイルおよび前記差動検出コイルが樹脂によって封止されているタイプの差動式磁気センサー装置に適用すると効果的である。すなわち、差動式磁気センサー装置において、励磁コイルや差動検出コイルを樹脂で封止したとき、その応力によって位相にずれが発生しやすくなるが、本発明では、樹脂封止に起因する位相ずれが発生しても、高い精度で差動出力を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明を適用した差動式磁気センサー装置は、図5および図6を参照して説明したものと基本的な構成が共通するので、共通する機能を有する部分には同一の符号を付してある。
【0015】
(センサー本体部分の構成例)
図1は、本発明を適用した差動式磁気センサー装置に用いた励磁コイルおよび差動検出コイルの構造の一例を示す説明図である。
【0016】
図1において、本形態の差動式磁気センサー装置1では、少なくとも一方側に空隙部11を有するように並置された2つの主磁極12に励磁コイル13と差動検出コイル14とを巻回して磁気センサ部15が構成されている。この磁気センサ部15は、コインや磁気カードなどといった被検出体16が媒体通路を搬送されたとき、一方の主磁極12を通る磁束が変化するように配置され、一方の主磁極12の磁束の変化を差動検出コイル14により検出するように構成されている。ここに示す例では、空隙部11を各主磁極12の一端側のみに設け、各主磁極12の他端側を連結部18によって連結している。
【0017】
2つの主磁極12の少なくとも一方の端部には、被検出体16による磁路形成の補助となる補助コア部17が形成されている。本形態では、2つの主磁極12の両端部に補助コア部17が形成されている。各補助コア部17は連結部18とは逆側に突出するように形成されている。各主磁極12および各補助コア部17は、高透磁率磁性材料により一体的に形成され、補助コア部17の間が励磁コイル13と差動検出コイル14とを巻回する巻線部19としている。
【0018】
励磁コイル13は各主磁極12の巻線部19にそれぞれ巻回されており、後述する交流電源から給電されたとき、各主磁極12を通る磁束(点線L1で示す)が互いに逆向きになって全体として閉ループの磁束Φ1が発生するようになっている。
【0019】
ここで、磁気センサ部15の周辺に被検出体16が存在せず、各主磁極12を通る磁束が等しい場合には、各主磁極12を通る磁束が釣り合っており、差動検出コイル14の出力に差はない。
【0020】
この状態より磁気センサ部15に被検出体16が近づくと、一方の主磁極12から各補助コア部17を通って被検出体16に向けて漏れる磁束Φ2(一点鎖線L2で示す)が発生し、各主磁極12を通る磁束のバランスが崩れる。磁束Φ2の漏れ具合は、被検出体16の透磁率によって変化するので、透磁率の大きさに応じて差動検出コイル14の出力が変化する。差動検出コイル14の出力は、後述する検出回路において、被検出体16の透磁率に応じた大きさの差動出力が得られる。
【0021】
このようなセンサー本体部分を用いた差動式磁気センサー装置1の基本構成は、図2に示すように表される。
【0022】
図2は、差動式磁気センサー装置1の基本構成を示すブロック図である。図2において、差動式磁気センサー装置1は、閉ループの磁界を発生させる励磁コイル13と、この励磁コイル13に対する交流電源10と、励磁コイル13と共通の主磁極12に巻回された第1および第2の差動検出コイル141、142(差動検出コイル14)とを有しており、これら2つの差動検出コイル141、142の中位点はグランドに接続されている。
【0023】
本形態の差動式磁気センサー装置1において、検出回路20は、差動検出コイル141、142からの二出力14a、14bを検波する2つの検波器211、212と、差動検出コイル141、142からの二出力14a、14bから高周波成分を除去する2つのローパスフィルタ221、222とを有し、差動検出コイル141、142からの二出力14a、14bは、2つの検波器211、212および2つのローパスフィルタ221、222をそれぞれ通った後、差動増幅器23に入力されるようになっている。本形態において、検波器211、212は、ローパスフィルタ221、222の前段に配置されているので、差動検出コイル141、142からの二出力14a、14bは、まず、検波器211、212の各々に入力され、これらの検波器211、212からの出力21a、21bはローパスフィルタ221、222の各々に入力され、これら2つのローパスフィルタ221、222の出力22a、22bが差動増幅器23に入力されるようになっている。
【0024】
(動作の説明)
このように構成した差動式磁気センサー装置1の動作を、図2および図3を参照して説明する。
【0025】
図3(a)、(b)、(c)はそれぞれ、本形態の差動式磁気センサー装置1において、図1に示す磁束Φ2が発生しておらず、かつ、差動検出コイル141、142からの出力14a、14bに位相のずれがない場合、位相が20度ずれている場合、および位相が30度ずれている場合のそれぞれについて、検波器211、212からの出力21a、21b、ローパスフィルタ221、222からの出力22a、22b、および差動増幅器23からの差動出力23aをシミュレーションした結果を示す説明図である。なお、図3(a)、(b)、(c)には、差動検出コイル141、142からの出力14a、14bが表されていないが、これらの信号波形は、図7および図8に示す通りである。
【0026】
図2および図3(a)において、2つの差動検出コイル141、142からの二出力14a、14b(図7(a)、図8(a)を参照)は、まず、2つの検波器211、212で各々検波され、半波整流された出力21a、21bが得られる。次に、出力21a、21bは、2つのローパスフィルタ221、222の各々に入力され、このローパスフィルタ221、222において、高周波成分が除去され、完全な直流の出力22a、22bとなる。しかる後に、ローパスフィルタ221、222からの出力22a、22bは、差動増幅器23に入力され、差動出力23a(出力22a、22bの差)として出力される。
【0027】
このように、本形態の差動式磁気センサー装置1では、差動検出コイル141、142からの二出力14a、14bは各々、直流信号に変換された状態で差動増幅器23に入力される。このため、図3(b)、(c)に示すように、たとえ、差動検出コイル141、142からの二出力14a、14b間に位相ずれがあって、検波器211、212からの出力21a、21bの時点で位相のずれがあっても、ローパスフィルタ221、222から出力された時点で位相のずれが消去されている。従って、差動増幅器23から出力される差動出力23aは、位相ずれの有無にかかわらず、0Vであり、センサーの検出精度が高い。
【0028】
また、差動検出コイル141、142からの二出力14a、14bは各々、完全な直流信号に変換された後、差動増幅器23に入力されるので、差動増幅器23としては、周波数特性が優れた高価なものを用いる必要がない。それ故、差動式磁気センサー装置1のコストを低減することができる。
【0029】
また、本形態では、位相ずれが発生してもセンサーの検出精度が高いので、励磁コイル13、主磁極12および差動検出コイル141、142を樹脂によって封止しても、高い検出精度を維持できる。すなわち、図1に封止樹脂を二点鎖線L3で示すとともに、このときの被検出体16の位置を二点鎖線L4で示すように、励磁コイル13や差動検出コイル141、142を樹脂40で封止したとき、封止時に樹脂40からうける応力、あるいは封止後の温度変化に伴なって樹脂40から受ける応力によって、差動検出コイル141、142からの二出力14a、14bに位相ずれが発生しても、本形態の差動式磁気センサー装置1では、このような位相ずれがセンサー精度を低下させることはない。
【0030】
なお、図1には、参考までに、樹脂40で封止されていない場合での被検出体16と差動式磁気センサー装置1における一方の主磁極12の各補助コア部17との位置関係が明確となるように、この場合の被検出体16を斜線で示してある。
【0031】
(差動式磁気センサー装置1の実施例)
図4を参照して、本発明を適用した差動式磁気センサー装置の実施例を説明する。ここに示す差動式磁気センサー装置1については、図2を参照して説明したものと同一であるので、対応する部分には同一の符号を付して図示することにして、それらの説明を省略する。
【0032】
図4は、本形態の差動式磁気センサー装置を搭載した電子機器の構成を示すブロック図である。この図に示す電子機器では、差動式磁気センサー装置1からの差動出力23aは、A/D変換器362(アナログ/デジタル変換器)を介してマイクロコンピュータ37に入力されるようになっている。また、本形態の差動式磁気センサー装置1では、差動検出コイル141、142からの二出力14a、14bについては、検波器211、212によって検波、整流した後、ローパスフィルタ221、222を通すので、ローパスフィルタ221、222からの出力は、高周波成分が除去された直流信号である。従って、これらローパスフィルタ221、222からの出力22a、22bも、A/D変換器361、363を介してマイクロコンピュータ37に入力されるようになっている。
【0033】
このように構成した電子機器において、マイクロコンピュータ37には、差動増幅器23からの差動出力23aが入力されるので、図1に示す励磁コア13の内側に通る磁束に変化があったか否か、どのレベルで変化したかによって、被検出体16の有無あるいは種類などを検出できる。
【0034】
ここで、マイクロコンピュータ37は、ローパスフィルタ221、222から入力された結果に基いて差動式磁気センサー装置1を監視する機能も有しており、ローパスフィルタ221、222からの二つの入力(出力22a、22b)のいずれもがゼロであったときには、励磁コイル13が断線したものと判定することができる。
【0035】
また、マイクロコンピュータ37は、ローパスフィルタ221、222からの二つの入力(出力22a、22b)のうちの一方だけがゼロであったときには、2つの差動検出コイル141、142の一方が断線したものと判定することができる。
【0036】
さらに、マイクロコンピュータ37は、ローパスフィルタ221、222からの二つの入力(出力22a、22b)の間でレベル差が大きい、あるいはレベルが著しく低いときは、主磁極12が破損あるいは摩耗しているものと判定することができる。
【0037】
(その他の実施の形態)
なお、差動式磁気センサー装置1において、磁気センサー部15を構成する磁極、励磁コイル、差動検出コイルの構成は、図1に示すものに限らず、閉ループの磁界を発生させる励磁コイルと、この励磁コイルを通る磁束の変化を検出する差動検出コイルとを有する差動式磁気センサー装置であれば、いずれのものにも本発明を適用することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る差動式磁気センサー装置において、差動検出コイルからの二出力は、検波手段によって検波され、ローパスフィルタによって高周波成分が除去された後、差動増幅手段に入力されるため、差動検出コイルからの二出力は各々、直流信号に変換された状態で差動増幅手段に入力される。このため、差動検出コイルからの二出力間に位相ずれがあっても、差動増幅手段から出力される差動出力にノイズ成分が含まれることがないので、センサー精度を向上することができる。また、差動検出コイルからの二出力は各々、完全な直流信号に変換された後、入力されるので、差動増幅手段としては、周波数特性が優れた高価なものを用いる必要がない。それ故、差動式磁気センサー装置のコストを低減することができる。さらに、ローパスフィルタの二出力のいずれもがゼロであったときには、励磁コイルが断線したものと判定することができる。ローパスフィルタの二出力のうちの一方だけがゼロであったときには、差動検出コイルが断線したものと判定することができる。ローパスフィルタの二出力の間でレベル差が大きい、あるいはレベルが著しく低いときは、主磁極が破損あるいは摩耗しているものと判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した差動式磁気センサー装置に用いた励磁コイルおよび差動検出コイルの構造の一例を示す説明図である。
【図2】 本発明を適用した差動式磁気センサー装置の基本構成を示すブロック図である。
【図3】(a)、(b)、(c)はそれぞれ、図2に示す差動式磁気センサー装置において、被検出体による磁束の漏れが発生しておらず、かつ、差動検出コイルからの出力に位相のずれがない場合、位相が20度ずれている場合、および位相が30度ずれている場合のそれぞれについて、検波器からの出力、ローパスフィルタからの出力、および差動増幅器からの差動出力をシミュレーションした結果を示す説明図である。
【図4】図2に示す差動式磁気センサー装置の使用例を示すブロック図である
【図5】従来の差動式磁気センサー装置の全体構成を示すブロック図である
【図6】従来の別の差動式磁気センサー装置の全体構成を示すブロック図である
【図7】(a)、(b)、(c)はそれぞれ、図5に示す差動式磁気センサー装置において、被検出体による磁束の漏れが発生しておらず、かつ、差動検出コイルからの出力に位相のずれがない場合、位相が20度ずれている場合、および位相が30度ずれている場合のそれぞれについて、差動検出コイルからの出力、差動増幅器からの差動出力、検波器からの出力、およびローパスフィルタらの出力をシミュレーションした結果を示す説明図である。
【図8】(a)、(b)、(c)はそれぞれ、図6に示す差動式磁気センサー装置において、被検出体による磁束の漏れが発生しておらず、かつ、差動検出コイルからの出力に位相のずれがない場合、位相が20度ずれている場合、および位相が30度ずれている場合のそれぞれについて、差動検出コイルからの出力、差動増幅器からの差動出力、およびローパスフィルタからの出力をシミュレーションした結果を示す説明図である。
【符号の説明】
1 差動式磁気センサー装置
10 交流電源
12 主磁極
13 励磁コイル
14、141、142 差動検出コイル
15 磁気センサ部
16 被検出体
17 補助コア部
20 検出回路
23 差動増幅器(差動増幅手段)
211、212 検波器(検波手段)
221、222 ローパスフィルタ
Φ1 閉ループの磁束
Φ2 媒体によって漏れた磁束
Claims (2)
- 閉ループの磁界を発生させる励磁コイルと、該励磁コイルを通る磁束の変化を検出する差動検出コイルと、前記励磁コイルおよび前記差動検出コイルが巻回された磁極と、前記差動検出コイルの両端からの二出力の差を増幅して差動出力として出力する差動増幅手段とを有する差動式磁気センサー装置において、
前記差動検出コイルからの二出力を各々検波する検波手段と、該検波手段の二出力の各々から高周波成分を除去するローパスフィルタとを有し、前記差動検出コイルからの二出力は、前記検波手段および前記ローパスフィルタを通った後、前記差動増幅手段に入力され、
前記ローパスフィルタを通った二出力は、各々、前記差動増幅手段を介さずに出力されて、前記励磁コイルの断線の有無の判定、前記差動検出コイルの断線の有無の判定、および前記磁極の破損あるいは摩耗の有無の判定のうちの少なくとも一つの判定に用いられることを特徴とする差動式磁気センサー装置。 - 請求項1において、少なくとも前記励磁コイルおよび前記差動検出コイルは、樹脂によって封止されていることを特徴とする差動式磁気センサー装置。
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