JP2759303B2 - 応力検出器 - Google Patents

応力検出器

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JP2759303B2
JP2759303B2 JP3132291A JP3132291A JP2759303B2 JP 2759303 B2 JP2759303 B2 JP 2759303B2 JP 3132291 A JP3132291 A JP 3132291A JP 3132291 A JP3132291 A JP 3132291A JP 2759303 B2 JP2759303 B2 JP 2759303B2
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弘之 脇若
修一 内山
英介 正田
一 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄鋼材料などに対する
応力を非破壊検査するための応力検出器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】鉄鋼材料の状態の監視、或いは劣化の検
出の内でも、応力の検出には極めて強いニーズがある。
この応力の検出に最適なセンサとして、例えば、磁気異
方性センサ(Magnetic Anisotropy
Sensor:以下、MASという)がある。このセ
ンサは、例えば、特公昭61−31828号に記載され
ているが、測定対象の磁気異方性(材料の方向により磁
化の難易度が異なる)の分布、変化を測定することによ
って、対象内の応力、欠陥などを非接触で検出できると
ころに特徴がある。
【0003】図2は磁気異方性センサの原理的構成を示
す模式的斜視図である。MASは2つの馬蹄型の磁脚
2、3を直交させて配設し、励振コアE1 、E2 を形成
する磁脚2の各脚には巻線2a,2bが巻回され、両者
は直列接続されている。同様に、検出コアD1 、D2
形成する磁脚3には巻線3a,3bが巻回され、両者は
直列接続されている。この場合、両者の脚間隔は等しく
設定されている。
【0004】以上の構成において、測定に際しては、磁
脚2及び磁脚3を測定対象の被測定物(この例では鋼
板)4上に配設する(実際には、磁脚2及び磁脚3の先
端面と被測定物4の表面との間には、空隙が形成される
ようになっている)。この状態で、巻線2a、2b間に
交流電圧(例えば、400Hz)Ve を印加する。励振
コアの磁脚E1 からE2 への磁束は、測定対象内を通過
するが、測定対象に応力が加わっていない時には測定対
象内の磁束分布はE1 −E2 軸に対象で、検出コアの磁
脚D1 、D2 の点は同ポテンシャルレベルになる。しか
し、測定対象に応力が加わると、磁歪の逆効果で磁気異
方性が発生し、磁脚D1 、D2 の磁気ポテンシャルに差
ができ、巻線3a、3bに電圧が誘起される。この検出
出力電圧Vd を同期整流してX−Yレコーダへ出力する
ことにより、被測定物4のトルクや応力に比例した電圧
を得ることができる。なお、MASで測定対象の応力を
測定するとき、応力方向と励振コアのE1 −E2 方向の
間の角度がθ=45°のときに最も感度が高くなる。
【0005】ところで、上記したMASにあっては、検
出コアの磁路がオープンであるため、外部磁場によって
影響を受ける。MASで応力を測定する場合、磁界が加
わる代表的な2つのケース、すなわち、ダイナモなどの
シャフトに流れる軸電流と鉄道線路のレールに流れる動
力用或いは通信用の軸電流を考えると、磁界の影響は少
し異なったものになる。まず、ダイナモなどのシャフト
のトルク測定の場合には、シャフト表面に加わる応力は
軸方向に対して45°の方向になり、軸電流が流れた場
合、電流による磁界方向と検出コアの方向は90°にな
る。次に、鉄道線路のレール軸力測定の場合、軸電流に
よる磁界方向と検出コアの間の角度は45°となり、ト
ルク測定の場合よりも影響されやすい。外部磁界が重畳
されたとき、MASは検出コアの動作点が変化する。検
出コアに誘起される電圧の振幅と位相は、検出コアの非
直線性とヒステリシスの大きさにより決まる。したがっ
て、外部磁界の影響を低減するための手段を講じる必要
がある。
【0006】この1つの方法として、例えば、「非破壊
検査」第35巻第12号(1986年12月)、861
〜867頁「磁気異方性センサの出力信号に及ぼす外乱
磁界の影響とその減少法」に示すように、デュアル形磁
気異方性センサが提案されている。このデュアル形磁気
異方性センサは、同一仕様の2個の磁気異方性センサを
用いて構成され、各一対の磁脚からなる2つのセンサの
励振コアの巻線同士を並列接続すると共に、検出コアの
巻線同士を差動接続する。そして、一方のセンサの出力
に信号と外乱の和の電圧を作り出し、他方のセンサ出力
に逆位相信号と外乱の和の電圧を作り出し、前者から後
者を減算することによって外乱ノイズを相殺し、外乱磁
界の影響を低減するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したデュ
アル形磁気異方性センサは、理論的には増幅器の入力段
階で既に外乱磁界の影響が低減されるので、測定系とし
ては優れているが、同一仕様のセンサを2個必要とする
ため、センサが大型化、大重量化及びコストアップを招
くという不具合がある。本発明は、上記した従来技術の
実情に鑑みてなされたものであり、1個のセンサによっ
て外乱磁界の影響を排除できるようにした応力検出器を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、互いに直交するように配設される励振コ
ア及び検出コアが共に平行する2つの磁脚を有し、その
磁脚の各々にコイルが和動接続に巻装された磁気異方性
センサによる応力検出器であって、前記検出コアの先端
面に装着されるホール素子と、前記検出コアに巻回され
る第3の巻線と、前記ホール素子の出力信号をフィード
バック信号として用い前記第3の巻線を励振する誤差増
幅器とを設けるようにしている。
【0009】
【作用】上記した手段によれば、ホール素子によって外
部磁界成分を検出し、これをフィードバック信号として
用い、外部磁界成分をキャンセルするように検出コアの
第3の巻線を励振することにより、応力測定値に誤差を
含まないようにすることができる。したがって、センサ
の大型化を招くことなく、簡単な構成により外部磁界の
影響を排除することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明による応力検出器の一実
施例を示す模式的斜視図である。なお、本実施例におい
ては、図2と同一であるものには同一引用数字を用いた
ので、以下においては構成及び動作についての重複する
説明を省略する。
【0011】本実施例においては、磁脚2、3の配置関
係は図2に示したとおりであるが、磁脚3(検出コア)
には巻線3a、3bに加えて、第3の巻線である巻線3
cがコア基部に巻回されている。この巻線3cには、誤
差増幅器5の出力が印加されている。磁脚D1 の先端面
にはホール素子6が装着され、このホール素子6にはロ
ーパスフィルタ7が接続されている。ローパスフィルタ
7の出力は減算器8に接続され、その出力が誤差増幅器
(DCアンプ)5の入力に印加される。なお、ローパス
フィルタ(LPF)7に代えて、励振電圧Ve の周波数
以外の成分を取り出すバンドエリミネーティングフィル
タであってもよい。
【0012】MASの出力に及ぼす影響は、検出コアに
入り込む磁束によって検出コアのB−H特性の動作点が
バイアスされてしまうことに原因がある。MASは、巻
線3a、3b(検出コイル)に誘起される電圧を同期検
波してノイズなどの外乱要因の影響を小さくしている。
しかし、検出コアの磁気的動作点がバイアスされること
によって検出電圧の振幅、位相が僅かに変化する。振幅
は、コアの非直線性に依存し、位相はヒステリシスの膨
らみに依存する。
【0013】そこで、本発明では外部磁界の影響を低減
する手段として、ホール素子6を設け、検出コアに入り
込む励振周波数以外の周波数の磁界成分を検出し、これ
が0になるようにフィードバックを行っている。すなわ
ち、ホール素子6の出力信号中の不要分をローパスフィ
ルタ7によって除去して得た信号を誤差増幅器5の負入
力側に入力し、目標値0Vとの差の成分を誤差増幅器5
で増幅し、巻線3cを励振する。このようにして、検出
コア中の励振周波数以外の磁界成分を0にすることがで
きる。このような方法により、前記したデュアル形に比
べセンサが1個で済むので、外部磁界の偏りにも対処す
ることが可能になる。そして、外部磁界の影響を排除で
きる結果、フィールドでの応力測定やトルク測定に用い
ることができるようになった。
【0014】
【発明の効果】以上より明らかなごとく、本発明によれ
ば、互いに直交するように配設される励振コア及び検出
コアが共に平行する2つの磁脚を有し、その磁脚の各々
にコイルが和動接続に巻装された磁気異方性センサによ
る応力検出器であって、前記検出コアの先端面に装着さ
れるホール素子と、前記検出コアに巻回される第3の巻
線と、前記ホール素子の出力信号をフィールドバック信
号として用い前記第3の巻線を励振する誤差増幅器とを
設けるようにしたので、センサを2つ用いることなく、
簡単な構成により外部磁界の影響を排除することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による応力検出器の一実施例を示す模式
的斜視図である。
【図2】従来の応力検出器の一例を示す模式的斜視図で
ある。
【符号の説明】
2 磁脚 2a、2b 巻線 3 磁脚 3a、3b、3c、3d 巻線 4 被測定物 5 誤差増幅器 6 ホール素子 7 ローパスフィルタ 8 減算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01L 1/00 G01N 27/72 G01R 33/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交するように配設される励振コ
    ア及び検出コアが共に平行する2つの磁脚を有し、その
    磁脚の各々にコイルが和動接続に巻装された磁気異方性
    センサによる応力検出器であって、前記検出コアの先端
    面に装着されるホール素子と、前記検出コアに巻回され
    る第3の巻線と、前記ホール素子の出力信号をフィード
    バック信号として用い前記第3の巻線を励振する誤差増
    幅器とを具備することを特徴とする応力検出器。
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