JPH06230058A - プリント配線板の電気検査方法 - Google Patents

プリント配線板の電気検査方法

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JPH06230058A
JPH06230058A JP5017474A JP1747493A JPH06230058A JP H06230058 A JPH06230058 A JP H06230058A JP 5017474 A JP5017474 A JP 5017474A JP 1747493 A JP1747493 A JP 1747493A JP H06230058 A JPH06230058 A JP H06230058A
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JP
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inspection
voltage
circuit
inspected
wiring board
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Kazuo Usami
一生 宇佐美
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 検査対象の絶縁不良個所及び断線になりかけ
ている回路が過電流により焼損することを防止でき、全
検査子の検査終了までの工数を低減し、作業効率の向上
を図ること。 【構成】 まず、検査対象の不良箇所を焼損しないよう
な、低い電圧、電流による検査条件で、プリント配線板
上の全ての検査対象に対する検査を行い、その結果、不
良がある検査対象を検査対象から排除して、残りの検査
対象に対する検査を、高い電圧、電流による検査条件で
実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線板の電気
検査方法に係り、特に、電気的に接続された回路を複数
個有するプリント配線板において、これらの回路間の絶
縁、導通等の電気的な検査を行うプリント配線板の電気
検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリント配線板は、スルーホー
ル等を用いて電気的に接続された回路を複数個形成して
構成されており、これらの回路間を電気的に検査する必
要がある。
【0003】この電気的検査方法として、まず、検査対
象となる端子回路間に低電圧を加え、その時の電圧と電
流とにより絶縁抵抗を求め、その絶縁抵抗が基準値を超
えていた場合、次に高電圧を加え、高電圧での絶縁性能
を検査し、もし、低電圧での絶縁検査において、絶縁抵
抗が基準値以下であった場合、その部分が絶縁不良箇所
であるとして、高電圧による絶縁検査を実施しないとい
う方法が知られている。
【0004】図3は従来技術による絶縁検査方法を説明
する手順を示す図、図4は各回路に印加される電圧の時
間的変化のパターンを説明する図、図5は検査回路の構
成を示す図である。図5において、1はプリント配線
板、2は接続ピン、3、4は多ピンネット、6a〜6
f、7a〜7fはスイッチ、8は可変直流電源、9は電
流計、10は電圧計である。
【0005】まず、図5を参照して検査回路について説
明する。この検査回路は、本発明によっても使用可能な
ものである。
【0006】図示検査回路は、回路として多ピンネット
を用いたプリント配線板1の回路を検査する絶縁検査回
路の例である。そして、プリント配線板1は、銅等の導
体で構成された接続ピン2、及び、接続ピンが基板内部
でネット状に接続された多ピンネット3、4がプリント
配線板1の表裏間に植設され、プリント配線板1の表裏
間が、これらの接続ピン2及び多ピンネット3、4で電
気的に接続されて構成されている。
【0007】このような構造のプリント配線板1の接続
ピン2及び多ピンネット3、4の間の絶縁性能の検査
は、接続ピン2及び多ピンネット3、4のそれぞれに接
続される検査子a〜fと、これらの検査子a〜fに可変
直流電源8の正極または負極を選択的に接続するスイッ
チ6a〜6f及び7a〜7fと、可変直流電源8の両極
に接続した電圧計10と、可変直流電源8の電流流出経
路に挿入した電流計9とを備えた検査回路を用意し、接
続ピン2及び多ピンネット3、4のそれぞれに検査子a
〜fを接続して行われる。
【0008】次に、その検査手順を図3を参照して説明
する。
【0009】(1)まず、スイッチ6a〜6f及び7a
〜7fにより、検査対象を選択する。例えば、検査対象
として、最初に検査子a、bが接続された1対の接続ピ
ン2間の回路を選択する場合、スイッチ6aと7bとを
オンとする(ステップ31)。
【0010】(2)可変直流電源8を低電圧として、低
電圧の検査電圧を検査対象の接続ピン間に印加する。そ
して、この状態での電流を電流計9で測定し、さらに、
印加電圧を電圧計10で測定して、その測定値によって
1対の接続ピン2間の絶縁抵抗を調べる(ステップ3
3)。
【0011】(3)ステップ33の測定により得られた
絶縁抵抗値が基準値以下であるか否かをチェックし、基
準値以下であれば絶縁不良箇所として認定し、ステップ
31の処理に移り、次の検査対象を選択する(ステップ
34)。
【0012】(4)ステップ34のチェックで、絶縁抵
抗値が基準値以上であれば、可変直流電源8の出力電圧
を高電圧に切り替え、再び検査子a、bが接続された1
対の接続ピン2間の高電圧に対する絶縁性能の検査を行
い、ステップ31の処理に戻って次の検査対象を選択す
る(ステップ35)。
【0013】(5)前述の処理を繰返し実行し、検査子
e、fが接続された1対の接続ピン2間の絶縁抵抗の測
定が終わり、検査対象がなくなったとき、全体の処理を
終了する(ステップ32)。
【0014】前述した処理において、1対の接続ピン2
間の絶縁抵抗を検査する1回の処理で、接続ピン間に印
加される可変直流電源8の電圧の変化の様子が図4に示
されている。この図から判るように、この期間は、電圧
L(v)が印加される低電圧絶縁検査期間、高電圧検査に
移行するための条件変更時間、電圧 H(v)が印加される
高電圧絶縁検査期間、ディスチャージ期間により構成さ
れる。
【0015】従って、前述した従来技術は、N個の検査
対象に対する検査を行うために、図3に示す手順をN回
繰返し、その間、図4に示す電圧可変制御をN回繰返し
実行する必要のあるものである。但し、低電圧絶縁検査
で不良になった場合、高電圧絶縁検査を行わないので、
その場合、図4に示す印加電圧は、点線で示すように、
低電圧絶縁検査終了後、電圧 L(v)からディスチャージ
されることになる。
【0016】前述した従来技術は、低電圧絶縁検査を行
った後、高電圧絶縁検査を行うようにしているので、一
気に高電圧が回路間に印加されることがなく、絶縁不良
箇所を焼損させずに絶縁性能の検査を行うことができ、
この結果、容易に不良個所の補修を行うことができ、製
品の歩留まりの低下を防止することができるという利点
を有している。
【0017】なお、この種の電気検査方法に関する従来
技術として、例えば、耐圧試験に関するものが、例え
ば、特開昭56−147075号公報等に記載されて知
られている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
技術は、まず、検査対象を絶縁不良箇所が焼損しない程
度の低電圧で検査し、続いて、可変直流電源8の出力電
圧を検査条件指定項目を参照し条件パラメータを高電圧
容に切り替え、高電圧での検査に移行する手順をとって
いるため、各検査子毎に、電圧条件変更のための切り替
え時間を必要とし、この時間の集積により1枚の基板の
検査に多くの時間が必要となって、コストが嵩むという
問題点を有している。
【0019】また、前述の従来技術は、説明はしなかっ
たが、検査対象に対する導通検査を行う場合に、初めか
ら一気に高電流を回路間に流して検査を行っているた
め、断線になりかけている回路を焼損させてしまうとい
う問題点を有している。
【0020】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解決し、検査対象の絶縁不良個所及び断線になりか
けている回路が過電流により焼損されることを防止し、
全検査子の検査終了までの工数を低減し、作業効率の向
上を図ることができるプリント配線板の電気検査方法を
提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、検査対象として選択した1対の回路間に低電圧の検
査電圧を印加する検査を、検査対象データにより予め決
められた検査対象となる全ての回路間について連続して
行い、その間、検査結果が不良である結果を記録してお
き、この低電圧を用いた全検査対象の検査終了後、全検
査対象データから不良となった検査対象を削除し、残っ
た検査対象データについて、検査対象として選択した1
対の回路間に高電圧の検査電圧を印加する検査を、残り
の検査対象データによる検査対象となる全ての回路間に
ついて連続して行うようにすることにより達成される。
【0022】また、本発明の目的は、低電圧を用いる検
査において、使用する電圧値を、検査対象の絶縁不良の
個所、あるいは、断線になりかけている個所を焼損させ
ない程度の電圧に設定するようにすることにより達成さ
れる。
【0023】
【作用】本発明は、前述により、検査対象の絶縁不良の
個所、あるいは、断線になりかけている個所を焼損させ
ることなく、検査対象の検査を行うことができ、かつ、
各検査対象の検査毎に、印加電圧を低電圧から高電圧へ
切り換える検査条件の切り替えを行う必要をなくすこと
ができるので、作業効率の向上を図ることができる。
【0024】従って、本発明による検査方法を使用する
ことにより、検査対象の絶縁不良個所、あるいは、断線
になりかけている個所を焼損させることがないので、不
良個所の解析、手直しを行うことが可能になり、製品の
品質と歩留まりの向上を図ることができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明によるプリント配線板の電気検
査方法の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0026】図1は本発明の一実施例による絶縁検査方
法を説明する手順を示す図、図2は各回路に印加される
電圧の時間的変化のパターンを説明する図である。
【0027】本発明による検査方法を実施する検査回路
は、図5により説明した従来技術の場合と同一であり、
本発明は、その検査手順が従来技術と相違するものであ
る。
【0028】まず、図1に示す手順により、本発明の一
実施例による検査方法を説明する。
【0029】(1)スイッチ6a〜6f及び7a〜7f
により、検査対象を選択する。例えば、検査対象とし
て、最初に検査子a、bが接続された1対の接続ピン2
間の回路を選択する場合、スイッチ6aと7bとをオン
とする(ステップS1)。
【0030】(2)可変直流電源8を低電圧として、低
電圧の検査電圧を検査対象の接続ピン間に印加する。そ
して、この状態での電流を電流計9で測定し、さらに、
印加電圧を電圧計10で測定して、その測定値によって
1対の接続ピン2間の絶縁抵抗を調べ、その測定により
得られた絶縁抵抗値が基準値以下であるか否かをチェッ
クし、基準値以下であれば絶縁不良箇所として記録する
(ステップS2)。
【0031】(3)前述のステップS1、S2の処理
を、検査対象データとして用意されている検査対象とな
る全ての回路間について繰返し連続して行い、絶縁不良
個所として記録された検査対象を検査対象データから削
除して、新たな検査対象点のデータを作成する(ステッ
プS3、S4)。
【0032】(4)スイッチ6a〜6f及び7a〜7f
により、ステップS4で作成された新たな検査対象点の
データを検査対象として選択する(ステップS5)。
【0033】(5)可変直流電源8の出力電圧を高電圧
に設定し、選択された検査対象の一対の接続ピン2間の
高電圧に対する絶縁性能の検査を行う(ステップS
6)。
【0034】(6)前述のステップS4、S5の処理
を、新たな検査対象点のデータの検査対象となる全ての
回路間について繰返し連続して行い、全ての検査対象に
ついての検査が終了したとき、全ての検査処理を終了す
る。
【0035】前述した処理において、検査対象全体の絶
縁抵抗を検査するために、接続ピン間に印加される可変
直流電源8の電圧の変化の様子が図2に示されている。
この図から判るように、本発明の一実施例は、低電圧に
よりN個の検査対象の検査を行う期間、可変直流電源8
の電圧を、電圧 L(v)に保持しておけばよく(但し、検
査対象の選択を行う度に印加電圧のディスチャージを行
う必要がある)、全検査期間中に1回だけ条件変更時間
を設けて、可変直流電源8の電圧を電圧H(v)とする条
件変更時間を設け、その後に、高電圧による検査対象の
検査を行えばよい。但し、この場合にも、検査対象の選
択を行う度に印加電圧のディスチャージを行う必要があ
る。
【0036】従って、前述した本発明の一実施例による
絶縁検査方法によれば、絶縁不良となっている個所を焼
損させることなく、回路の絶縁状態の検査を行うことが
できる。また、前述した本発明の一実施例は、低電圧に
よる検査と、高電圧による検査とを分離し、各電圧によ
る検査をまとめて行っているため、従来技術のような、
各検査対象毎の条件変更時間が不要となるので、検査全
体を短時間に高効率に行うことができる。
【0037】前述した本発明の一実施例は、本発明を回
路の絶縁検査に適用したものとして説明したが、本発明
は、回路の導通試験を行う場合にも適用することがで
き、この場合、可変直流電源8の代わりに、可変の定電
流源を使用するとよく、検査の効率化と、断線になりか
けている回路の焼損の防止とを図ることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、検
査対象の絶縁不良のある回路、あるいは、断線になりか
けている回路を焼損させることがなく、その解析あるい
は手直しが可能になり、製品の品質と歩留まりの向上を
図ることができる。
【0039】また、本発明によれば、検査条件の設定を
変更する時間を、全ての検査対象の検査期間に1回設け
ればよいので、検査時間の短縮を図り、作業効率を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による絶縁検査方法を説明す
る手順を示す図である。
【図2】本発明の一実施例により各回路に印加される電
圧の時間的変化のパターンを説明する図である。
【図3】従来技術による絶縁検査方法を説明する手順を
示す図である。
【図4】従来技術により各回路に印加される電圧の時間
的変化のパターンを説明する図である。
【図5】検査回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 プリント配線板 2 接続ピン 3、4 多ピンネット 6a〜6f、7a〜7f スイッチ 8 可変直流電源 9 電流計 10 電圧計

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の検査用電圧、電流を使用して検査
    対象回路の検査を行うプリント配線板の電気検査方法に
    おいて、まず、ある検査電圧または電流を用いて、プリ
    ント配線板の全検査対象回路に対する検査を行い、その
    後、前回用いた検査電圧、電流より高い電圧または電流
    を用いた検査を行うことを特徴とするプリント配線板の
    電気検査方法。
  2. 【請求項2】 複数の検査用電圧、電流を使用して検査
    対象回路の検査を行うプリント配線板の電気検査方法に
    おいて、まず、ある検査電圧または電流を用いて、プリ
    ント配線板の全検査対象回路に対する検査を行い、この
    検査の結果、不良と判定された回路を、前記全検査対象
    回路から排除し、その後、前回用いた検査電圧、電流よ
    り高い電圧または電流を用いて、前記不良回路を排除し
    た検査対象回路の検査を行うことを特徴とするプリント
    配線板の電気検査方法。
  3. 【請求項3】 前記検査対象回路に対する検査が、回路
    に対する絶縁検査または導通検査であることを特徴とす
    る請求項1または2記載のプリント配線板の電気検査方
    法。
JP5017474A 1993-02-04 1993-02-04 プリント配線板の電気検査方法 Pending JPH06230058A (ja)

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