JPH06230048A - 周波数特性測定装置 - Google Patents

周波数特性測定装置

Info

Publication number
JPH06230048A
JPH06230048A JP1444293A JP1444293A JPH06230048A JP H06230048 A JPH06230048 A JP H06230048A JP 1444293 A JP1444293 A JP 1444293A JP 1444293 A JP1444293 A JP 1444293A JP H06230048 A JPH06230048 A JP H06230048A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
value
jig
terminal
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1444293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3140234B2 (ja
Inventor
Nobuhiro Shimatani
悦宏 嶋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP05014442A priority Critical patent/JP3140234B2/ja
Publication of JPH06230048A publication Critical patent/JPH06230048A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3140234B2 publication Critical patent/JP3140234B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業効率の良い確実な測定精度を有する周波
数特性測定装置を提供する。 【構成】 インターフェース3が補正治具12を内蔵し
ている。操作ボックス5を操作して、動作モード、測定
モードを選択する。インターフェース3の制御部6は、
測定モードに従ってスイッチ部7のスイッチ群Sa、S
bを切り換える。スペクトラムアナライザー1の制御部
8は、動作モードに従って測定を開始し、通常測定の測
定結果を測定用記憶部10に記憶し、補正測定の測定結
果を補正用記憶部11に記憶した後、これら測定結果を
CRT9によって画像処理する。通常測定終了後におい
ては特に、トラッキングジェネレータ2に対して、被測
定物13の周波数特性が基準に合致するものであれば発
光ダイオード2aを点灯させ良品であることを使用者に
知らせ、基準に合致しなければ発光ダイオード2bがを
点灯させ不良品であることを使用者に知らせる構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波部品の周波数特
性測定に関するもので特にRF信号入出力端子を有する
RFモジュレーター・分配器等の生産用に使用されるも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の周波数特性測定装置のブロック図
を図7に示す。周波数特性測定装置は、周波数特性を画
像解析するスぺクトラムアナライザー1’と、スぺクト
ラムアナライザー1’から指示された周波数のサンプル
信号f1を生成するトラッキングジェネーレーター2’
によって構成される。
【0003】図7において、「動作モード」として「補
正測定」を開始する前には、被測定物13を外し治具端
子AとBを直接接続する。「補正測定」は、このように
して、被測定物13以外の測定経路そのものに存在する
周波数特性を予め得るために行うものである。その後こ
れをはずし、「動作モード」として「通常測定」を開始
する前には、治具端子A、Bを被測定物13に接続し
て、サンプル信号f1、出力信号f2の授受が行える状
態にする。上記各「動作モード」において、被測定物1
3の入出力端子が複数ある場合、治具端子A、Bはそれ
ぞれ種類が複数あるので、「測定モード」によっては用
いる種類の組合せを変える。
【0004】使用者(図示せず)は周波数特性測定装置
の動作モードについて、操作ボックス5’を操作し「測
定せず」、「測定開始」のいずれかを選択する。「測定
開始」を選択する際にはその前に、目的の「動作モー
ド」、「測定モード」に従って治具端子A、B各々の種
類を選び上記の通り接続する。
【0005】操作ボックス5’は、選択された動作モー
ドを伝達するため信号P1を生成し、スペクトラムアナ
ライザー1’の制御部8’に与える。信号P1の値につ
いてここでは簡単のため仮に「測定せず」のとき
「0」、「測定開始」のとき「1」とする。
【0006】スペクトラムアナライザー1’の制御部
8’は、信号P1の値が「0」、「1」のいずれである
かによって、現在の動作モードが「測定せず」、「測定
開始」のいずれであるかを判別する。信号P1の値が
「0」であれば、現在の動作モードが「測定せず」であ
ると解し待機状態を繰り返す。信号P1の値が「1」で
あれば、現在の動作モードが「測定開始」であると解し
測定を開始する。スペクトラムアナライザー1’の測定
用記憶部10は、測定する周波数F(I)(例えば、I
は1から1000までで、F(1)=1、F(2)=
2、…、F(1000)=1000(単位はMHz))
を初期設定として記憶している。まず記憶制御信号Pm
の授受によって、制御部8’は測定用記憶部10からI
=1として周波数F(1)の値を取り込み、周波数F
(1)の情報を載せた信号P2を生成しトラッキングジ
ェネレーター2’に与える。
【0007】トラッキングジェネレーター2’は、与え
られた信号P2を解して指示されたとおり周波数F
(1)=1(MHz)のサンプル信号f1を生成して、
これを治具端子Aを通して被測定物13に供給する。被
測定物13は、自らの周波数特性に基づいた出力信号f
2を生成しこれを、治具端子Bを通してスペクトラムア
ナライザー1’の制御部8’に与える。
【0008】スペクトラムアナライザー1’の制御部
8’は、出力信号f2の出力レベルを計測しその値を出
力レベルLEVEL(1)とする。制御部8’は記憶制
御信号Pmの授受によって、出力レベルLEVEL
(1)の値をデータとして測定用記憶部10に与える。
測定用記憶部10は、I=1に対応するアドレス上に出
力レベルLEVEL(1)の値を記憶する。
【0009】引き続いて、スペクトラムアナライザー
1’の制御部8’は、Iの値を順次2、…、100と増
やして、周波数F(2)、…、F(1000)に対して
計測した出力レベルLEVEL(2)、…、LEVEL
(1000)を測定用記憶部10のIの値に対応するア
ドレス上に記憶する。最後に、記憶されている周波数F
(1)、F(2)、…、F(1000)、出力レベルL
EVEL(1)、LEVEL(2)、…、LEVEL
(1000)を測定用記憶部10から記憶制御信号Pm
の授受によって呼び出し、画像処理信号Pcの授受によ
ってCRT9に与える。
【0010】CRT9は、画像処理信号Pcに基づいて
画像を描く。その画像内に周波数に対する出力レベルの
値をプロットしたグラフを図8に示す。図8(a)に示
すように表示されるグラフBは、治具端子A、Bを直接
接続して補正測定を行ったときの周波数に対する出力レ
ベルの値をプロットしたものである。このあと図8
(b)のように使用者はCRT9の画像内にあるこのグ
ラフBを手書きしてなぞりマーキング部B’として画面
上に残す。次に、被測定物13を治具端子A、Bに接続
し直し通常測定を行う。図8(c)に示すグラフAは、
その時の各周波数に対する出力レベルの値をプロットし
たものである。使用者は、図8(c)におけるマーキン
グ部B’とグラフAとを比較して被測定物13の周波数
特性の良否を感覚的に判定する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、被測定
物13の周波数特性を測定する場合、補正測定を行う前
に、治具端子A、Bを直接接続する手作業と、補正測定
を行った後通常測定を開始する前に、直接接続していた
治具端子A、Bを被測定物13に接続し直す手作業が伴
い、作業能率が低下していた。また、被測定物13の入
出力端子が多い場合接続し直す箇所が増えて使用者は混
乱し作業能率は最悪の状態となる。
【0012】さらに、CRT9の画面上において補正測
定開始前に、マーキング部B’を消す手作業と更に補正
測定終了後、新たに補正基準のグラフBをなぞりマーキ
ング部B’を描き直す手作業が伴い作業能率が低下して
いた。また、被測定物13の入出力端子が多い場合、入
出力端子の各組合せごとに補正基準が必要となるためマ
ーキング部B’を複数描く手作業を伴うのでさらに作業
能率が低下していた。
【0013】マーキング部B’とグラフAを視覚的に比
較する際、視認する対象が2つあるのでその関係を判断
することは困難である。また、被測定物13の入出力端
子が多い場合、マーキング部B’が複数あるので視認に
より判断する際混乱が生じ、判断の誤りがさらに起こり
やすくなる。また、この視認により被測定物13の周波
数特性の良否を判別していたので、使用者の個性、疲労
具合いによってその判定がさまざまで定まらず測定結果
の信頼性が劣り品質低下の要因にもなった。さらに、こ
の視認による判定及び上記手作業は使用者の疲労度を深
めて結果としてより一層判定結果の信頼性を劣化させる
ことになる。
【0014】本発明は、このような問題を解決し、作業
効率の良い確実な測定精度を有する周波数特性測定装置
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の周波数特性測定
装置は、被測定物が接続される第1、第2治具と、制御
手段と、該制御手段によって制御され測定に使用する周
波数と該周波数に対応した測定値を記憶する第1記憶手
段と、前記制御手段から指示された周波数のサンプル信
号を生成する信号生成手段と、前記信号生成手段からの
サンプル信号を前記第1治具に供給する供給手段と、前
記第2治具からの信号を測定値として前記制御手段に与
える測定値伝送手段と、前記第1、第2治具を被測定物
を介さずに接続したものと等価な等価治具回路と、該等
価治具回路を前記信号生成手段と前記制御手段に接続す
る手段と、前記制御手段によって画像表示制御される第
1表示手段とを備え、前記第1表示手段には、前記測定
値、等価治具回路の出力値が画像表示されることを特徴
とする。
【0016】更に、前記第1治具又は第2治具が複数設
けられているとともに、所定の治具を前記制御手段から
の選択信号によって選択するスイッチ回路が設けられて
いることを特徴とする。
【0017】或いは更に、前記制御手段によって制御さ
れ前記等価治具回路の出力を補正基準として記憶する第
2記憶手段を有し、前記制御手段は、前記第1、第2記
憶手段から前記測定値、補正基準を呼び出してその差を
前記第1表示手段に表示することを特徴とする。
【0018】又は更に、前記制御手段は、全ての前記差
の値からその最大値、最小値を算出し、前記最大値と最
小値の少なくとも一方が許容限界幅を外れていれば不良
と判定し、その判定結果を第2表示手段又は上記第1表
示手段によって表示することを特徴とする。
【0019】
【作用】このようにすれば、補正基準を測定する前に第
1、第2治具を被測定物を介さずに接続し直す手間と、
測定値を測定する前に第1、第2治具を被測定物に接続
し直す手間を省くことができる。
【0020】更に、複数の第1治具又は第2治具によれ
ば被測定物の入出力端子が多くても、複数の入出力端子
に第1治具又は第2治具を予め接続しておくことがで
き、上記スイッチ回路によって、サンプル信号を供給す
るもの又は出力信号を得るものをそれぞれ複数の第1治
具又は第2治具から選択することができる。
【0021】或いは更に、前記制御手段が、前記第1、
第2記憶手段から呼び出される前記測定値、補正基準の
差を前記第1表示手段に表示すれば、視認する対象が1
つで済む。又は更に、前記制御手段が、全ての前記差の
値からその最大値、最小値を算出し、前記最大値と最小
値の少なくとも一方が許容限界幅を外れていれば不良と
判定し、その判定結果を第2表示手段又は上記第1表示
手段によって表示すれば、周波数特性の良否を定量的に
演算した後判断することができる。
【0022】
【実施例】本発明を実施した周波数特性測定装置を図示
に基づいて説明する。そのブロック図を図1に示し、こ
の時のインターフェース3内部のスイッチ制御に関わる
回路図を図2に示す。
【0023】図2において、治具端子A1、A2から成
る測定治具4aと、治具端子B1、B2、B3、B4、
B5から成る測定治具4bの根元を板状に成形した樹脂
Jによって固定して1つの測定治具4と成す。補正治具
12は、治具端子A3とB6を直接接続したものと治具
端子A4とB7を直接接続したものから構成される。治
具端子A3はスイッチS3の端子アに接続されており、
治具端子A4はスイッチS2の端子アに接続されてい
る。一方、治具端子B6はスイッチS16の端子アに接
続されており、治具端子B7はスイッチS16の端子イ
に接続されている。
【0024】尚、治具端子B1、B2、B3、B4、B
5はインピーダンスが互いに等しいので、補正測定をす
る際、治具端子B1と治具端子A1、或いは治具端子B
1と治具端子A2を直接接続する2通りの組合せで十分
であるので、補正治具12における直接接続する治具端
子の組合せも2通りとしている。従って、治具端子A1
とA4は同じものとし、治具端子A2とA3も同じもの
とし、治具端子B6、B7は治具端子B1〜B5と同じ
ものとする。
【0025】スイッチ群Saは、スイッチS1、S2、
S3、S4、S5から構成される。スイッチ群Sbは、
スイッチS6、S7、S8、S9、S10、S11、S
12、S13、S14、S15、S16から構成され
る。スイッチ部7は、スイッチ制御信号PSW(図1)に
基づいてスイッチS1、S2、S3、S4、S5、S
6、S7、S8、S9、S10、S11、S12、S1
3、S14、S15、S16の端子ウ−ア間、端子ウ−
イ間のいずれか一方を導通することによって、測定治具
4a、補正治具12にある治具端子A1、A2、A3、
A4のいずれか1つを選択してこれと端子T1を導通さ
せ、さらに測定治具4b、補正治具12にある治具B
1、B2、B3、B4、B5、B6、B7のいずれか1
つを選択してこれと端子T2を導通させる。尚、端子T
1にはサンプル信号f1が与えられ、端子T2から出力
信号f2が出力される。
【0026】スイッチS1において、端子ウは端子T1
に接続され、端子イはスイッチS2の端子ウに接続さ
れ、端子アはスイッチS3の端子ウに接続されている。
スイッチS2において、端子イはスイッチS4の端子イ
に接続されている。スイッチS3において、端子イはス
イッチS5の端子イに接続されている。スイッチS4に
おいて、端子アは抵抗R1を介して接地されており、端
子ウはCATV出力端子14に接続されている。スイッ
チS5において、端子アは抵抗R2を介して接地されて
おり、端子ウはUHF出力端子15に接続されている。
【0027】スイッチS6において、端子ウは端子T2
に接続され、端子イはスイッチS7の端子ウに接続さ
れ、端子アはスイッチS8の端子ウに接続されている。
スイッチS7において、端子イはスイッチS11の端子
アに接続され、端子アはスイッチS9の端子ウに接続さ
れている。スイッチS8において、端子イはスイッチS
14の端子アに接続され、端子アはスイッチS10の端
子ウに接続されている。スイッチS9において、端子イ
はスイッチS12の端子アに接続され、端子アはスイッ
チS13の端子アに接続されている。スイッチS10に
おいて、端子アはスイッチS15の端子アに接続され、
端子イはスイッチS16の端子ウに接続されている。
【0028】スイッチS11において、端子イは抵抗R
3を介して接地されており、端子ウはPCM入力端子1
6に接続されている。スイッチS12において、端子イ
は抵抗R4を介して接地されており、端子ウはCATV
入力端子17に接続されている。スイッチS13におい
て、端子イは抵抗R5を介して接地されており、端子ウ
はFSK入力端子18に接続されている。スイッチS1
4において、端子イは抵抗R6を介して接地されてお
り、端子ウはUHF入力端子19に接続されている。ス
イッチS15において、端子イは抵抗R7を介して接地
されており、端子ウはV/U入力端子20に接続されて
いる。
【0029】測定治具4において、治具端子A1、A
2、B1、B2、B3、B4、B5はそれぞれ、スイッ
チ部7のCATV出力端子14、UHF出力端子15、
PCM入力端子16、CATV入力端子17、FSK入
力端子18、UHF入力端子19、V/U入力端子20
に接続されている。
【0030】被測定物13のコネクタ13aに測定治具
4をはめ込み、容易に被測定物13のCATV入力端子
a1と治具端子A1、被測定物13のUHF入力端子a
2と治具端子A2、被測定物13のPCM出力端子b1
と治具端子B1、被測定物13のCATV出力端子b2
と治具端子B2、被測定物13のFSK出力端子b3と
治具端子B3、被測定物13のUHF出力端子b4と治
具端子B4、被測定物13のV/U出力端子b5と治具
端子B5を全部同時に接続することができる。
【0031】また、インターフェース3は補正治具12
を内蔵しているので、従来のように「補正測定」を開始
する前に、測定治具4aの治具端子A1、A2のいずれ
かと測定治具4bの治具端子B1、B2、B3、B4、
B5のいずれかを直接リード線(図示せず)等で接続す
る必要はない。従って、一旦被測定物13のコネクタ1
3aにはめ込んだ測定治具4を「動作モード」を変更す
る度に外したり接続し直したりする手間がかからず、各
「測定モード」ごとに「補正測定」、「通常測定」をソ
フトウェア上で一度に行うことができる。
【0032】例えば、コネクタ13aにはめ込んだ測定
治具4を外さずに「動作モード」として「補正測定開
始」を選択し、その「測定モード」として「CATV〜
V/U」を選択すれば、スイッチS1において端子ウ−
イ間が導通し、スイッチS2において端子ウ−ア間が導
通し、端子T1と治具端子A4が導通する。同時に、ス
イッチS6、S8においていずれも端子ウ−ア間が導通
し、スイッチS10、S16においていずれも端子ウ−
イ間が導通し、端子T2と治具端子B7が導通する。治
具端子A1とA4が同じものであり、治具端子B5とB
7が同じものであるので、この状態で補正測定を行うこ
とができ、「測定モード」が「CATV〜V/U」であ
るときの補正基準を得ることができる。また、治具端子
A1とA4が同じものであり、治具端子B1〜B4とB
7が同じものであるので、この補正基準は「測定モー
ド」が「CATV〜UHF」、「CATV〜FSK」、
「CATV〜CATV」、「CATV〜PCM」である
ときの補正基準ともなる。
【0033】続いて、コネクタ13aにはめ込んだ測定
治具4をそのまま外さずに「動作モード」として「通常
測定開始」を選択し、その「測定モード」として「CA
TV〜V/U」を選択すれば、スイッチS1、S2にお
いていずれも端子ウ−イ間が導通し、端子T1とCAT
V出力端子14及び治具端子A1が導通する。同時に、
スイッチS6、S8、S10、S15においていずれも
端子ウ−ア間が導通し、端子T2とV/U入力端子20
及び治具端子B5が導通する。この状態で、通常測定を
行えば、「測定モード」が「CATV〜V/U」の測定
値を得ることができる。この測定値から上記の「測定モ
ード」が「CATV〜V/U」の補正基準を差し引けい
て補正値を導けば、被測定物13の周波数特性を得るこ
とができる。
【0034】図1において、図2、7に示し説明した箇
所と同じものには同じ符号を付し説明を省略する。使用
者(図示せず)は周波数特性測定装置の動作モードにつ
いて、操作ボックス5を操作し「測定せず」、「補正測
定開始」、「通常測定開始」のいずれかを選択するとと
もに、「補正測定開始」、「通常測定開始」を選択する
際には、その「測定モード」をも選択する。
【0035】操作ボックス5は、選択された動作モード
を伝達するため信号MODEを生成しインターフェース
3の制御部6に与える。信号MODEは、データM1、
M2を有しており、データM1の値についてここでは簡
単のため仮に「測定せず」のとき「0」、「補正測定開
始」のとき「1」、「通常測定開始」のとき「2」とす
る。データM2は、治具端子A1〜A4、B1〜B7の
うち用いるものに対応する値を有する。例えばデータM
2を2桁の8進数として、8の位で治具端子A1〜A4
を識別し(A1なら1、A2なら2、A3なら3、A4
なら4)、1の位で治具端子B1〜B7を識別する(B
1なら1、B2なら2、…、B7なら7)。仮に使用す
る組合せとして治具端子A1、B2を選択するならばデ
ータM2の値は「12」となる。
【0036】スペクトラムアナライザー1の制御部8
は、信号P1の値が「0」、「1」、「2」のいずれで
あるかによって、現在の動作モードが「測定せず」、
「補正測定開始」、「通常測定開始」のいずれであるか
を判別する。信号P1の値が「0」であれば、現在の動
作モードが「測定せず」であると解し待機状態を繰り返
す。信号P1の値が「1」であれば、現在の動作モード
が「補正測定開始」であると解し補正測定を開始する。
信号P1の値が「2」であれば、現在の動作モードが
「通常測定開始」であると解し通常測定を開始する。ス
ペクトラムアナライザー1の制御部8は、測定用記憶部
10上に、測定する周波数F(I)(例えば、Iは1か
ら1000までで、F(1)=1、F(2)=2、…、
F(1000)=1000(単位はMHz))を初期設
定として有している。まず記憶制御信号Pmの授受によ
って、制御部8は測定用記憶部10から周波数F(I)
の値を取り込み、周波数F(I)のデータを載せた信号
P2を生成しトラッキングジェネレーター2に与える。
【0037】トラッキングジェネレーター2は、与えら
れた信号P2を解して指示されたとおり周波数F(I)
のサンプル信号f1を生成して、これを端子T1を介し
スイッチ群Saを通して補正治具12若しくは被測定物
13に供給する。補正治具12若しくは被測定物13
は、自らの周波数特性に基づいた出力信号f2を生成し
これを、スイッチ部7のスイッチ群Sbを通し端子T2
を介してスペクトラムアナライザー1の制御部8に与え
る。尚、トラッキングジェネレータ2は、発光ダイオー
ド2a、2bを有しており、通常測定終了後、製品化さ
れた被測定物13の周波数特性が基準に合致するもので
あれば発光ダイオード2aが点灯し良品であることを使
用者に知らせ、基準に合致しなければ発光ダイオード2
bが点灯し不良品であることを使用者に知らせる。
【0038】スペクトラムアナライザー1の制御部8
は、出力信号f2の出力レベルを計測しその値を出力レ
ベルLEVEL(I)とする。制御部8は記憶制御信号
Pmc、Pmの授受によって出力レベルLEVEL
(I)の値を、補正測定の場合は補正基準B(I)とし
て補正用記憶部11に与え、通常測定の場合は測定値A
(I)として測定用記憶部10に与える。補正用記憶部
11は、Iの値に対応するアドレス上に補正基準B
(I)の値を記憶する。測定用記憶部10は、Iの値に
対応するアドレス上に測定値A(I)の値を記憶する。
【0039】次に、インターフェース3の制御部6によ
る制御動作のフローチャートを図6に示しこれに基づい
て順に説明する。#10において動作を開始し、#20
において信号P1が有する値を「0」に初期化する。#
30において操作ボックス5から与えられる信号MOD
Eを取り込みデータM1、M2を得る。#40において
データM1の値で条件分岐を行う。データM1の値が
「0」なら動作モードは「測定せず」であるので#41
進む。データM1の値が「1」なら動作モードは「補正
測定開始」であるので#50に進む。データM1の値が
「2」なら動作モードは「通常測定開始」であるので#
60に進む。#41において信号P1の有する値を
「0」に変えるので、信号P1の値がデータM1の値と
等しいものとなる。#42において信号P1をスペクト
ラムアナライザー1の制御部8に与える。このあと、#
30に戻るが、「動作モード」が「測定せず」である
間、操作ボックス5から与えられるデータM1、M2の
値がずっと不変であるので#30、#40、#41、#
42のループを繰り返し待機状態のままとする。
【0040】#50において信号P1の有する値を
「1」に変えるので、信号P1の値がデータM1の値と
等しいものとなる。#51において使用予定の治具端子
を指示するデータM2によってスイッチ制御信号PSWを
生成する。#52において信号P1をスペクトラムアナ
ライザー1の制御部8に与えるとともに、スイッチ制御
信号PSWをスイッチ部7に供給する。#50〜#52は
「補正測定開始」の準備動作であるので、補正治具12
が測定対象となっている。このあと、#30に戻るが、
補正測定を行っている間、操作ボックス5から与えられ
るデータM1、M2の値がずっと不変であるので#3
0、#40、#60、#61、#62のループを繰り返
し、スイッチ部7を同じ状態に保つ。
【0041】#60において信号P1の有する値を
「2」に変えるので、信号P1の値がデータM1の値と
等しいものとなる。#61において使用予定の治具端子
を指示するデータM2によってスイッチ制御信号PSWを
生成する。#62において信号P1をスペクトラムアナ
ライザー1の制御部8に与えるとともに、スイッチ制御
信号PSWをスイッチ部7に供給する。#60〜#62は
「通常測定開始」の準備動作であるので、被測定物13
が測定対象となっている。このあと、#30に戻るが、
通常測定を行っている間、操作ボックス5から与えられ
るデータM1、M2の値がずっと不変であるので#3
0、#40、#50、#51、#52のループを繰り返
し、スイッチ部7を同じ状態に保つ。
【0042】図1において、スイッチ部7は、前述のス
イッチ制御信号PSWに基づいて、スイッチ群Sa、Sb
を切り換える。スイッチ群Saの切り換えによって、測
定治具4a、補正治具12にある複数の治具端子A1〜
A4の中で、現在の「測定モード」に対応するもの1つ
だけが端子T1と導通する。スイッチ群Sbの切り換え
によって、測定治具4b、補正治具12にある複数の治
具端子B1〜B7の中で、現在の「測定モード」に対応
するもの1つだけが端子T2と導通する。
【0043】次に、スペクトラムアナライザー1の制御
部8による制御動作のフローチャートを図4、5に示し
これに基づいて説明する。尚、図5のフローチャート
は、、によって図4のフローチャートに連続するも
のである。
【0044】#100において動作を開始する。#20
0において初期設定を行う。パラメータXは、補正測定
を1度は済ましている(=「1」)か否か(=「0」)
を示すものであり、ここでは「0」と成す。パラメータ
Yは、通常測定を1度は済ましている(=「1」)か否
か(=「0」)を示すものであり、ここでは「0」と成
す。所定値BIGは、周波数特性出力レベルの最大値に
ついて、製品としての被測定物13の品質許容限界を示
すものでありここでは、仮に1000と設定する。所定
値SMALLは、周波数特性出力レベルの最小値につい
て、製品としての被測定物13の品質許容限界を示すも
のでありここでは、仮に100と設定する。
【0045】#300においてトラッキングジェネレー
ター2によって生成されるサンプル信号f1の周波数F
(1)、F(2)、…、F(1000)を設定する。こ
こでは、仮にF(1)=1(MHz)、F(2)=2
(MHz)、…、F(1000)=1000(MHz)
とする。
【0046】#400においてインターフェース3から
与えられる信号P1を取り込む。#500において信号
P1の値が「0」、「1」、「2」のいずれであるかに
よって、現在の測定モードが「測定せず」、「補正測定
開始」、「補正測定開始」のいずれであるかを判別す
る。現在の測定モードが「測定せず」であれば(P1=
0)、#400に戻り待機状態を繰り返す。現在の測定
モードが「補正測定開始」であれば(P1=1)、#6
00に進み補正測定を開始する。現在の測定モードが
「通常測定開始」であれば(P1=2)、#700に進
み通常測定を開始する。
【0047】#600においてまずI=1として計測サ
ブルーティンの#900に進む。#900において信号
P2の値を周波数F(I)に設定する。#910におい
て信号P2をトラッキングジェネレータ2に与える。こ
のときすでに前述の通り、現在の測定モードが「補正測
定開始」であるので、補正治具12が測定対象となるよ
うにスイッチ部7は切り換わっている。
【0048】一方、トラッキングジェネレータ2は、こ
の信号P2に基づいて周波数がF(I)(初めはF
(1)=1MHz)のサンプル信号f1を生成する。サ
ンプル信号f1はインターフェース3の端子T1を介し
スイッチ群Saによって補正治具12に与えられる。補
正治具12は、サンプル信号f1に基づいて出力信号f
2を生成する。出力信号f2はスイッチ群Sbによって
端子T2を介してスペクトラムアナライザー1の制御部
8に与えられる。
【0049】#930において出力信号f2の出力レベ
ルを計測し、その値を周波数F(I)に対する出力レベ
ルLEVEL(I)として、計測サブルーティン#90
0〜#930を終了し#610に進む。#610におい
て補正基準B(I)の値を出力レベルLEVEL(I)
の値と等しく置く。#620において補正基準B(I)
の値を伝達するための記憶制御信号Pmcを生成し、こ
れを#630において補正用記憶部11に与える。補正
用記憶部11は、記憶制御信号Pmcに基づき、I(初
めはI=1)に対応するアドレス上に出力レベルLEV
EL(I)の値を記憶し、最終的に記憶保持された補正
基準B(1)、B(2)、…、B(1000)を得る。
【0050】#640において、Iの値が1000に達
したかどうかを判別し達して無ければ#650に進んで
Iに1を加えた値を新たにIとして#900に戻り測定
を繰り返す。Iの値が1000に達していれば、#66
0に進み補正測定を終了し、パラメータXの値を1とし
て#400に戻る。#660において画像処理のサブル
ーティンに進み、補正測定の結果を画面に映しても良
い。
【0051】また、動作モードが「通常測定開始」であ
る場合#700においてパラメータXの値が1かどうか
で判断する。X=1ならば、補正基準B(1)、B
(2)、…、B(1000)が用意されているので#7
05に進む。X=0ならば、補正測定がまだ成されてい
ないので#400に戻る。
【0052】#705においてまずI=1として計測サ
ブルーティンの#900に進む。#900において信号
P2の値を周波数F(I)に設定する。#910におい
て信号P2をトラッキングジェネレータ2に与える。こ
のときすでに、現在の測定モードが「通常測定開始」で
あるので、被測定物13が測定対象となるようにスイッ
チ部7は切り換わっている。
【0053】トラッキングジェネレータ2は、この信号
P2に基づいて周波数がF(I)(初めはF(1)=1
MHz)のサンプル信号f1を生成し、これをインター
フェース3の端子T1を介しスイッチ群Saを通じて測
定治具4に接続された被測定物13に与える。被測定物
13は、サンプル信号f1に基づいて出力信号f2を生
成し、これをスイッチ群Sbを通じて端子T2を介して
スペクトラムアナライザー1の制御部8に供給する。
【0054】#930において出力信号f2の出力レベ
ルを計測し、その値を周波数F(I)に対する出力レベ
ルLEVEL(I)として、計測サブルーティン#90
0〜#930を終了し#710に進む。#710におい
て測定値A(I)の値を出力レベルLEVEL(I)の
値とする。#720において測定値A(I)の値を有す
る記憶制御信号Pmを生成し、これを#730において
測定用記憶部10に与える。測定用記憶部10は、記憶
制御信号Pmに基づき、I(初めはI=1)に対応する
アドレス上に出力レベルLEVEL(I)の値を記憶
し、最終的に記憶保持された測定値A(1)、A
(2)、…、A(1000)を得る。
【0055】#740においてIの値が1000に達し
たか否かを判別し、達して無ければ#750に進み、達
していれば#760に進む。#750においてIに1を
加えた値を新たにIとして#900に戻り測定を繰り返
す。#760において通常測定を終了し、パラメータY
の値を1として図5の#770に進む。図5に示すフロ
ーチャートは、画像処理を行い製品としての良否を判定
するサブルーティンである。
【0056】#770において初期設定を行う。ここで
Iの値を新たに1と設定する。パラメータMAX、MI
N、LEDの値を0と設定する。#780において記憶
制御信号Pm、Pmcによって測定用記憶部10、補正
用記憶部11のI(初めはI=1)に対応するアドレス
に格納された測定値A(I)、補正基準B(I)をそれ
ぞれ取り込む。#790において補正値C(I)の値を
A(I)−B(I)の減算結果とする。
【0057】#800において補正値C(I)、周波数
F(I)の両値を伝えるために画像処理信号Pcを生成
し、#810において画像処理信号PcをCRT9に供
給する。ここで、CRT9は画像処理信号Pcで与えら
れた画像処理プログラム(図示せず)によって表示した
画面内のグラフ上に、横軸の原点に対する相対座標をF
(I)とし、縦軸の原点に対する相対座標をC(I)と
する点をプロットする。#780〜#850の媒介変数
Iを携えた1000回のループの後には、1000個の
点のプロットが完成する。画像処理プログラムによる処
理を行えば、各点を線で結ぶこともできる。
【0058】CRT9による画像処理の計算例とそれに
基づいた周波数F(I)と補正値C(I)の関係を描い
たグラフを図3に示す。補正値C(I)の計算の1例を
図8(a)に示す。補正基準B(I)をすべて基準の0
レベルとしたグラフB”を図3(b)に示し、このグラ
フ上に補正値C(I)を#800、#810によってプ
ロットしたグラフCを図3(c)に示す。図8(c)に
示した従来のグラフA、Bと較べて図3(c)のグラフ
C、B”は視認しやすいが、本実施例では、この画像処
理結果を視覚的に把握することによって製品化した被測
定物13の良否を判定せずに、定量的に判定するため#
820に進む。
【0059】#820においてパラメータMAXが補正
値C(I)より大きいかを判別し、大きければ#830
へ進み、小さければ#825に進む。#825において
パラメータMAXの値を補正値C(I)の値とする。#
780〜#850の1000回のループ後には、パラメ
ータMAXの値は、補正値C(1)、C(2)、…、C
(1000)の中の最大値を与えることになる。
【0060】#830においてパラメータMINが補正
値C(I)より小さいかを判別し、小さければ#840
へ進み、大きければ#835に進む。#835において
パラメータMINの値を補正値C(I)の値とする。#
780〜#850の1000回のループ後には、パラメ
ータMINの値は、補正値C(1)、C(2)、…、C
(1000)の中の最小値を与えることになる。
【0061】#840においてIの値が1000に達し
たか否かを判別し、達していなければ#850に進み、
達していれば#860に進む。#850においてIの値
に1加えた値を新たにIとして#780に戻る。この条
件分岐により、#780〜#850が媒介変数Iを携え
て1000回ループすることになる。
【0062】#860においてパラメータMAXが品質
許容限界を示す所定値BIGより小さいかを判別し、小
さければ#870へ進み、大きければ#885に進む。
#870においてパラメータMINが品質許容限界を示
す所定値SMALLより大きいかを判別し、大きければ
#880へ進み、小さければ#885に進む。#880
においてトラッキングジェネレータ2の「GO発光ダイ
オード」2aを点灯させるため、パラメータLEDの値
を1とする。#885においてトラッキングジェネレー
タ2の「NG発光ダイオード」2bを点灯させるため、
パラメータLEDの値を2とする。#890においてパ
ラメータLEDの値を持つ信号P2を生成する。#89
5においてこの信号P2をトラッキングジェネレーター
2に与えて、図4の#400に戻る。
【0063】このあと、トラッキングジェネレーター2
は、信号P2によって受けたパラメータLEDの値が1
ならば良品であることを示す発光ダイオード2aを点灯
し、パラメータLEDの値が2ならば不良品であること
を示す発光ダイオード2bを点灯する。すなわち、製品
化された被測定物13の周波数特性の良否を、CRT9
の画像視認による曖昧な視覚的判断に任せずに、スペク
トラムアナライザー1の制御部8が定量的に判定した結
果である発光ダイオード2a、2bの点灯で決定する。
【0064】上記のとおり、図4、図5のフロチャート
の説明において簡単のため、図6の#50の制御におい
て信号P1はデータM1だけを有しこれによって「動作
モード」だけを伝達するものとした。しかし、信号MO
DEと同様に、信号P1がデータM1だけでなくデータ
M2も有し「測定モード」をも伝達するとしてもよい。
【0065】このとき、「動作モード」が補正測定であ
れば(データM1の値が1)、補正用記憶部11は各
「測定モード」ごとに(データM2の値ごとに対応させ
て)別の記憶領域を設定し、現在の「測定モード」に該
当する記憶領域に補正基準B(1)、B(2)、…、B
(1000)を記憶する。「動作モード」が通常測定で
あれば(データM1の値が2)、測定用記憶部10は各
「測定モード」ごとに(データM2の値ごとに対応させ
て)別の記憶領域を設定し、現在の「測定モード」に該
当する記憶領域に測定値A(1)、A(2)、…、A
(1000)を記憶する。
【0066】これに伴って、各「測定モード」ごとに補
正測定が既に完了し補正基準が用意されているかどうか
を記憶しておくため、図4の、#660、#700にて
用いられるパラメータXも各「測定モード」ごとに用意
し、図4、図5のフローチャートも、測定値A(1)、
A(2)、…、A(1000)、補正基準B(1)、B
(2)、…、B(1000)、パラメータXが関わる箇
所をすべて各「測定モード」ごとに対応づけて変更す
る。
【0067】或いは、「補正測定開始」、「通常測定開
始」を指示する各「動作モード」において、全ての「測
定モード」が自動的に順に行われるように、図4、図5
に示した#600〜#660、#700〜#895を各
「測定モード」ごとに順に並べてもよい。こうすれば、
被測定物13が入出力端子の多いものである場合、何度
も操作ボックス5を操作して「測定モード」をインプッ
トする手間を省くことができる。
【0068】尚、図4、図5、図6に示したフローチャ
ートにおいて便宜上、測定を即刻中止する割り込みサブ
ルーティンや、プロッター(図示せず)等他の出力機器
でグラフィック処理を行うサブルーティン等他のサブル
ーティンを適宜挿入してもよい。また、測定する周波数
等の測定条件を変更するため図4の#300による初期
設定の値を変更してもよい。品質の向上を図るため、製
品化した被測定物13の良否を決定する所定値BIG、
SMALLを、図4の#200において変更してもよ
い。
【0069】また、発光ダイオード2a、2bを本実施
例ではトラッキングジェネレータ2に設けたが、スペク
トラムアナライザー1、インターフェース3、操作ボッ
クス5等他の箇所に設けてもよいし、あるいは代わりに
CRT9の画面内に良品、不良品を示す表示がなされる
ように画像処理を行ってもよい。また上記制御動作につ
いては、スペクトラムアナライザー1の制御部8によら
ずに、中央演算処理装置と記憶部から構成されるインタ
ーフェース3の制御部6等他の制御部(図示せず)に任
せてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
補正基準を測定する前に治具を被測定物を介さずに接続
し直す手間と、測定値を測定する前に治具を被測定物に
接続し直す手間を省くことができ作業性が向上する。
【0071】更に、被測定物の入出力端子が多くても各
入出力端子専用に接続する治具を用意することにより、
複数の該入出力端子に治具を予め接続しておくことが可
能となり、さらにこの状態のままで、サンプル信号を供
給するものと、出力信号を得るものとを、スイッチ回路
によって複数の治具から選択することができるので、測
定する前に治具を接続し直す作業を繰り返し行う手間が
無くなり、作業能率が大幅に向上するとともに、被測定
物の入出力端子及びその周辺の接続作業による損傷を防
止することができ歩留まり率が向上する。
【0072】或いは更に、制御手段が、記憶手段から呼
び出される測定値、補正基準の差である補正値を算出し
て表示手段に表示することにより、視認する対象が1つ
で済み周波数特性の良否の判定を迅速に確実に行うこと
が可能となり、判定作業における使用者の疲労と混乱が
減り、その判定の信頼性が向上し、製品化した被測定物
の品質が改善される。
【0073】又は更に、制御手段が、全ての補正値から
算出したその最大値、最小値の少なくとも一方が許容限
界幅を外れていれば不良と判定し、その判定結果を表示
することにより、使用者が視認によって感覚的に判断す
ることが無くなり使用者の個性、疲労による誤差が滅失
し、その判断が定量的に演算された結果によるものであ
るので、判定の信頼性が絶対的なものとなり品質が至極
向上するとともに、判定作業における使用者の疲労と混
乱も激減するので作業能率がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施した周波数特性測定装置のブロ
ック図。
【図2】 本発明を実施した周波数特性測定装置のイン
ターフェース内部のスイッチ制御に関わる回路図。
【図3】 本発明を実施した周波数特性測定装置の画像
処理による計算例とそれに基づいた周波数と補正値のグ
ラフを示す図。
【図4】 本発明を実施した周波数特性測定装置のスペ
クトラムアナライザーの制御部による制御動作のフロー
チャート。
【図5】 本発明を実施した周波数特性測定装置のスペ
クトラムアナライザーの制御部による制御動作のフロー
チャート。
【図6】 本発明を実施した周波数特性測定装置のイン
ターフェースの制御部による制御動作のフローチャー
ト。
【図7】 従来の周波数特性測定装置のブロック図。
【図8】 従来の画像処理により得られる周波数と測定
値のグラフを示す図。
【符号の説明】 1 スペクトラムアナライザー 1’ スペクトラムアナライザー 2 トラッキングジェネレーター 2’ トラッキングジェネレーター 2a、2b 発光ダイオード 3 インターフェース 4 測定治具 5 操作ボックス 6 制御部 7 スイッチ部 8 制御部 9 CRT 10 測定用記憶部 11 補正用記憶部 12 補正治具 13 被測定物 13a コネクター 14 CATV出力端子 15 UHF出力端子 16 PCM入力端子 17 FSK入力端子 18 CATV入力端子 19 UHF入力端子 20 V/U入力端子 MODE 信号 P1、P2 信号 f1 サンプル信号 f2 出力信号 PSW スイッチ制御信号 Pm、Pmc 記憶制御信号 Pc 画像処理信号 A1〜A4 治具端子 B1〜B7 治具端子 a1 CATV入力端子 a2 UHF入力端子 b1 PCM出力端子 b2 FSK出力端子 b3 CATV出力端子 b4 UHF出力端子 b5 V/U出力端子 Sa、Sb スイッチ郡 T1、T2 端子 S1〜S15 スイッチ ア、イ、ウ 端子 A グラフ(測定値) B グラフ(補正基準) B’ マーキング部 B” 補正基準 C グラフ(補正値) I 媒介変数 F(I) 周波数 A(I) 測定値 B(I) 補正基準 C(I) 補正値

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物が接続される第1、第2治具
    と、 制御手段と、 該制御手段によって制御され測定に使用する周波数と該
    周波数に対応した測定値を記憶する第1記憶手段と、 前記制御手段から指示された周波数のサンプル信号を生
    成する信号生成手段と、 前記信号生成手段からのサンプル信号を前記第1治具に
    供給する供給手段と、 前記第2治具からの信号を測定値として前記制御手段に
    与える測定値伝送手段と、 前記第1、第2治具を被測定物を介さずに接続したもの
    と等価な等価治具回路と、 該等価治具回路を前記信号生成手段と前記制御手段に接
    続する手段と、 前記制御手段によって画像表示制御される第1表示手段
    とを備え、 前記第1表示手段には、前記測定値、等価治具回路の出
    力値が画像表示されることを特徴とする周波数特性測定
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1治具又は第2治具が複数設けら
    れているとともに、所定の治具を前記制御手段からの選
    択信号によって選択するスイッチ回路が設けられている
    ことを特徴とする請求項1の周波数特性測定装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段によって制御され前記等価
    治具回路の出力を補正基準として記憶する第2記憶手段
    を有し、前記制御手段は、前記第1、第2記憶手段から
    前記測定値、補正基準を呼び出してその差を前記第1表
    示手段に表示することを特徴とする請求項1の周波数特
    性測定装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、全ての前記差の値から
    その最大値、最小値を算出し、前記最大値と最小値の少
    なくとも一方が許容限界幅を外れていれば不良と判定
    し、その判定結果を第2表示手段又は上記第1表示手段
    によって表示することを特徴とする請求項1の周波数特
    性測定装置。
JP05014442A 1993-02-01 1993-02-01 周波数特性測定装置 Expired - Fee Related JP3140234B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05014442A JP3140234B2 (ja) 1993-02-01 1993-02-01 周波数特性測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05014442A JP3140234B2 (ja) 1993-02-01 1993-02-01 周波数特性測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06230048A true JPH06230048A (ja) 1994-08-19
JP3140234B2 JP3140234B2 (ja) 2001-03-05

Family

ID=11861151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05014442A Expired - Fee Related JP3140234B2 (ja) 1993-02-01 1993-02-01 周波数特性測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3140234B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005321417A (ja) * 2005-08-18 2005-11-17 Agilent Technol Inc テストセットおよび測定システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005321417A (ja) * 2005-08-18 2005-11-17 Agilent Technol Inc テストセットおよび測定システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3140234B2 (ja) 2001-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6882991B2 (ja) 電気開閉器の組立方法並びにそのような開閉器の組み立てを簡素化する組立補助装置
US5963249A (en) Self-diagnostic circuit for a video display and method of implementing the same
JPS6318386B2 (ja)
CN110737265A (zh) 一种机器人的控制方法、装置、电子设备及存储介质
JP7306933B2 (ja) 画像判定装置、画像検査装置、および画像判定方法
JP2020163453A (ja) 学習済モデルの生成方法、コンピュータプログラム、溶接電源装置及び学習済モデル
JP3140234B2 (ja) 周波数特性測定装置
KR101735508B1 (ko) 산업용 및 차량용 와이어 하네스 결선 시험장치 및 방법
CN114007793B (zh) 补焊控制设备和补焊控制方法
JPH09145633A (ja) パラメータの設定支援方法、ならびにその方法を用いたパラメータ設定方法およびその装置、ならびにこのパラメータ設定装置を用いた実装部品検査装置
CN113325299A (zh) 一种pcba板的质检方法及其相关组件
CN113492247A (zh) 焊接条件调整装置
US6148245A (en) Method and apparatus for sharing processing information in a manufacturing facility
CN111753791A (zh) 一种检测方法及检测设备
KR101444245B1 (ko) 자동차용접 품질검사장치 및 이를 사용한 자동차용접 품질검사장치
CN111782451A (zh) 测试方法、装置、测试设备、服务器、系统及存储介质
CN109743124B (zh) 通信线材确定方法及系统、终端、空调器和存储介质
CN113377084A (zh) 一种汽车电子控制单元的烧录装置和方法
US6437761B1 (en) Monitor status information storage and display
KR100484139B1 (ko) 컨버전스 조정 기능 검사 장치 및 검사 방법
KR101935387B1 (ko) 도장재의 분사 불량을 확인하기 위한 기준설정 방법 및 전자장치
JPH0643112A (ja) 画像検査装置のティーチング方法とティーチング装置
CN116882432B (zh) 多种物料的扫描方法、系统、可读存储介质及计算机设备
KR20030080140A (ko) 모니터의 화면 조정 장치 및 방법
CN216285536U (zh) 一种自动检测系统

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071215

FPAY Renewal fee payment

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081215

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees