JPH06229687A - 熱処理炉 - Google Patents

熱処理炉

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Publication number
JPH06229687A
JPH06229687A JP1396693A JP1396693A JPH06229687A JP H06229687 A JPH06229687 A JP H06229687A JP 1396693 A JP1396693 A JP 1396693A JP 1396693 A JP1396693 A JP 1396693A JP H06229687 A JPH06229687 A JP H06229687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
plasma
heat treatment
processed
powder
Prior art date
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Pending
Application number
JP1396693A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Nakamu
栄治 中務
Masao Takeda
正夫 武田
Haruo Nakamura
治夫 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP1396693A priority Critical patent/JPH06229687A/ja
Publication of JPH06229687A publication Critical patent/JPH06229687A/ja
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡易な構成であり、多数の処理物から不純物を
効果的に除去できるようにする。 【構成】炉1内にヒータ5および排気手段7を配設し、
その炉1内に処理物Wを収容して排気手段7により排気
し、ヒータ5により処理物Wの焼結処理を行うものにお
いて、供給ガスの一部をプラズマ化するための電極9を
配置し、プラズマ雰囲気で熱処理ができるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱脂焼結炉や純化炉な
ど粉末冶金の製造に好適に利用可能な熱処理炉に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、熱処理炉の一種である脱脂焼結
炉は、粉末冶金の製造手段として用いられる。この脱脂
焼結炉における粉末冶金の製造工程について簡単に説明
すれば、先ず、金属粉末に有機バインダーを混練し所要
形状に成形した処理物(グリーン体)を脱脂焼結炉に入
れて炉内を真空排気し、しかる後、加熱手段によって処
理物を加熱することによりバインダーの脱脂を行うとと
もに、引き続き加熱手段による加熱温度を更に上げて焼
結処理に供し、最後に最終製品として炉から取り出され
る。しかして、原料になる金属粉末は表面にH2 OやO
2 等の不純物が付着している。このため、粉体の表面が
不働態化し、焼結が困難になったり、最終製品の成分に
不純物が混入する場合がある。そこで、従来は処理物に
直接電圧を加え、粉体間で放電を起こして、発生するプ
ラズマの洗浄効果により不純物を除去するようにしたも
のが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この方法で
は処理物に直接通電する必要があり、多数の処理物を一
度に処理できない。また、放電により処理物の温度が上
昇するため、熱処理温度の制御が困難になり、均一な処
理ができない。
【0004】本発明は、このような課題に着目してなさ
れたものであって、多数の処理物について、粉体の表面
から不純物を除去して、適切な熱処理を行い得るように
した熱処理炉を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような構成を採用したものであ
る。
【0006】すなわち、本発明に係る熱処理炉は、炉内
に加熱手段を内設するとともにガス供給手段および排気
手段を接続し、排気手段により炉内を排気し、加熱手段
により炉内を加熱して粉体又はグリーン体の熱処理を行
い得るように構成されたものにおいて、前記ガス供給手
段より供給されるガスの一部をプラズマ化するための電
極を前記炉内または炉外に配置し、処理雰囲気としてプ
ラズマを使用できるようにしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】このような構成において、加熱手段による熱処
理の過程において、容器内を排気し、プラズマ発生用電
源から電極に給電を行ってプラズマを発生させ、そのプ
ラズマ中に処理物を浸漬せしめれば、プラズマのいわゆ
る洗浄作用により粉体の表面に付着していたH2 OやO
2 等の不純物が振るい落とされ、処理物から離脱する。
処理物から離脱した前記不純物は排気手段により容器外
に排出される。したがって、本装置によると、加熱手段
による熱処理により、脱脂を終えた後、処理物の周囲に
プラズマ雰囲気を形成し、粉体の表面を活性化して、引
き続く焼結等の熱処理を効果的に進行させることが可能
になる。しかも、処理物に直接電圧を加える必要がない
ため、多数の処理物を一度に処理することができる。ま
た、粉体間に放電が起こらないため、熱処理温度を正確
に制御できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。
【0009】この実施例の熱処理炉たる脱脂焼結炉は、
容器の内部に、断熱材2aおよび断熱扉2bによって囲
繞される加熱室Hを形成し、その加熱室Hにタイトボッ
クス4を配置している。そして、このタイトボックス4
を周囲に配設した加熱手段たるヒータ5によって加熱し
得るようにしている。タイトボックス4は、円筒状の本
体部4aの両端に着脱可能に蓋4bを装着してなる通気
性を有したもので、その蓋4bは前記断熱扉2bに支持
され、この断熱扉2bは炉1の扉1aとともに開閉機構
6によって開閉操作されるようになっている。前記タイ
トボックス4の内側の処理室Sは炉1外の排気手段7に
接続されているとともに、前記炉1の内側空間にはAr
等の不活性ガスを導入するためのガス導入手段8が接続
してあり、ガス導入手段8から導入したAr等を断熱材
2a、2bおよびタイトボックス4を介して処理室Sに
流入させ、また、排気手段7を通じて炉1外に排出せし
めるようにしている。
【0010】以上のような構成において、本実施例は、
前記タイトボックス4内に一対のメッシュ状電極9、9
を所定距離を隔てて配置し、両電極9、9を配線10を
介して炉1外のプラズマ発生用電源11に接続してい
る。すなわち、炉1内の電極9、9間を低真空のAr雰
囲気とするように前記排気手段7における排気速度と前
記ガス導入手段8におけるガス導入量とを調節した後、
電源11から電極9に所要電力を印加することで、Ar
ガスをプラズマ化するようにしている(図においてPは
そのプラズマを示している)。
【0011】以上のような構成からなる脱脂・焼結炉に
おいて、扉1a、2bおよび蓋4bを開けてタイトボッ
クス4の電極9の近くに処理物Wを収容し、しかる後、
蓋4bおよび扉1a、2bを閉めて排気手段7およびガ
ス導入手段8を作動させ、さらにヒータ5に通電するこ
とで、処理物Wに対する脱脂処理および焼結処理を順次
に行い得るわけであるが、脱脂後における処理物Wの状
態は、バインダーは除去されているものの、その表面に
当初から付着しているH2 OやO2 等の不純物は依然と
して残存したままである。そこで、電源11から電極9
に給電を行い、電極9、9間にプラズマPを形成し、そ
のプラズマP中に処理物Wを浸漬せしめれば、プラズマ
Pの洗浄作用により処理物Wの表面に付着しているH2
OやO2等の不純物を振るい落とし、処理物Wから離脱
させることができる。そして、その不純物を排気手段1
1を通じて炉1外に排出することができる。したがっ
て、本装置によると、プラズマ洗浄によって処理物Wの
粉体の表面が活性化されるので、引き続く焼結処理を効
率良く進行させることが可能になる。
【0012】なお、各部の具体的な構成は図示例のみに
限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で種々変形が可能である。例えば、上記実施例では電
極の近くに処理物を配置しているが、プラズマ発生装置
を炉外に置き、発生したプラズマを処理物の周囲に導い
てもよい。さらに、炉材は金属のような他の材質のもの
であってもよい。この場合、タイトボックスを電極とし
て利用することもできる。その他、処理ガスをパルス状
に導入し、プラズマが処理物の内部に届き易くしてもよ
い。
【0013】
【発明の効果】本発明に係る熱処理炉は、以上説明した
ように、供給ガスの一部をプラズマ化するための電極を
配置し、処理雰囲気としてプラズマを使用できるように
構成したため、脱脂後にプラズマの洗浄作用によって処
理物の表面に付着しているH2OやO2 等の不純物を効
果的に除去することができ、しかも、粉体の表面が活性
化されるので、その後の焼結を効率良く進行させること
ができる。このため、従来焼結が困難であった素材を大
量に処理する場合に極めて有用である。さらに、熱処理
温度の制御が容易であり、均一な製品を大量に得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略的な縦断面図。
【符号の説明】
1…グラファイト炉 5…加熱手段(ヒータ) 7…排気手段 9…電極 11…プラズマ発生用電源 P…プラズマ W…処理物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉内に加熱手段を内設するとともにガス供
    給手段および排気手段を接続し、排気手段により炉内を
    排気し、加熱手段により炉内を加熱して粉体又はグリー
    ン体の熱処理を行い得るように構成された熱処理炉にお
    いて、前記ガス供給手段より供給されるガスの一部をプ
    ラズマ化するための電極を前記炉内または炉外に配置
    し、処理雰囲気としてプラズマを使用できるようにした
    ことを特徴とする熱処理炉。
JP1396693A 1993-01-29 1993-01-29 熱処理炉 Pending JPH06229687A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1396693A JPH06229687A (ja) 1993-01-29 1993-01-29 熱処理炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1396693A JPH06229687A (ja) 1993-01-29 1993-01-29 熱処理炉

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Publication Number Publication Date
JPH06229687A true JPH06229687A (ja) 1994-08-19

Family

ID=11847964

Family Applications (1)

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JP1396693A Pending JPH06229687A (ja) 1993-01-29 1993-01-29 熱処理炉

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JP (1) JPH06229687A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009149961A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Ihi Corp 真空熱処理炉への機能付加方法及び真空熱処理炉における処理方法
JP2010184860A (ja) * 2009-01-19 2010-08-26 Shin-Etsu Chemical Co Ltd エキシマレーザ用合成石英ガラスの製造方法
KR101467060B1 (ko) * 2012-12-07 2014-12-02 배진범 중공히터를 이용한 플라즈마 가열 방식 가열로 시스템

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