JP3412218B2 - 雰囲気熱処理方法 - Google Patents
雰囲気熱処理方法Info
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Description
若干水分を含んでいる処理品を無酸化性雰囲気中で高温
度に加熱し熱処理する雰囲気熱処理方法および熱処理炉
に関するものである。
る雰囲気熱処理炉は、従来から一般に炉装入口に前後を
仕切扉により仕切したパージ室が設けられ、先ず処理品
をパージ室に装入して該パージ室内をN2 ガス等の不活
性ガスに置換した後、熱処理炉に該処理品を移動し無酸
化性雰囲気の基で高温度に加熱することで、装入口から
処理品と伴に空気が熱処理炉内に持ち込まれないように
している。そのためにパージ室にて置換用不活性ガスが
多量に必要(例えばパージ室の容積が5m3 の場合、不
活性ガスを25m3 以上必要とする。)であり、そのた
めに処理コストが掛かっていた。
属粉末焼結品等を無酸化状態で焼結処理する際、従来で
はこれを炉内に装入し急激に加熱すると、粉末のバイン
ダー用として有機溶剤とともに含まれている水分が急激
に沸騰して処理品表面に吹出し表面にクレーターが出来
たり処理品が割れたりするおそれがあったため、炉温を
低く設定して徐々に加熱していた。このため長い炉長が
必要であった。
なされたもので、パージ用の不活性ガスの所要量を軽減
すると共に、炉長を短縮し得る雰囲気熱処理方法および
そのための熱処理炉を提供しようとするものである。
気熱処理方法は、熱処理炉の装入口に前後を仕切扉によ
り仕切したパージ室を設けると共に、該パージ室に熱源
および不活性ガスの注気口,排気口を設け、水分を含ん
だ処理品を該パージ室に装入し、前記熱源によって10
℃/分以下の加熱速度で100℃以上に加熱しその間に
該パージ室内に不活性ガスを注入して該パージ室内を不
活性ガスおよび該処理品から蒸発した水蒸気に置換した
後、該処理品を無酸化性雰囲気に保たれた熱処理炉に装
入するようにしたことを特徴とする。
パージ室内の空気を排出するのでパージ用不活性ガスの
所要量が少なくできる。また、処理品をパージ室にてゆ
っくり100℃以上に加熱してから熱処理炉に装入する
ことから熱処理炉中で該処理品を急速加熱しても水蒸気
沸騰による割れ等が発生するおそれがなく、炉長が短く
ても必要な処理能力を保持し得る。
る。図1に雰囲気熱処理炉の装入口付近を縦断面図にて
示した。同図において、1は内部がN2 ,NXガス等の
無酸化性雰囲気に保たれる熱処理炉、2は該熱処理炉1
内に設けられる加熱用のラジアントチューブバーナ、
3,3,3…は炉内処理品搬送用ローラ、4は装入口で
ある。装入口4には前後が仕切扉6A,6Bにより仕切
されたパージ室5が設けられている。なおローラ3,
3,3…は熱処理炉1内床面からパージ室5内床面およ
び外部にわたり延設されている。
る熱源7、および攪拌扇8が設けられている。また、9
はN2 ガス等の不活性ガスが充填されたボンベで、該ボ
ンベで9から不活性ガスが配管10,バルブ11,注気
口12を通りパージ室5内に供給されるようにしてい
る。また、13は該パージ室5に開設された排気口で、
該排気口13に連なる配管14に逆止弁15が設けられ
該逆止弁15の二次側を大気に開放させている。
対で、該熱電対16から得られた温度データが調節計1
7にフィードバックされ、該調節計17は前記熱源7の
発熱量を制御することによりパージ室5内を所期の設定
温度にコントロールできるようにしている。
結品のような焼結品をこの雰囲気熱処理炉により焼結処
理するに際しては、仕切扉6Aを開閉して該処理品aを
パージ室5内に装入し、熱源7により該処理品aを10
℃/分以下の加熱速度でゆっくりと100℃以上まで加
熱する。特に処理品aの温度が100℃付近であるとき
には5℃/分以下の低速度加熱であることが望ましく、
これにより処理品a内の水分が一気に沸騰し膨脹するの
を防いで、徐々に水分を外部にしみ出させて蒸発させる
ようにする。
熱する間に注気口12よりパージ室5内に不活性ガスを
注入してパージ室5内をプラス圧力にすることによりパ
ージ室5内の空気を排気口13,逆止弁15を通して外
部に排出させる。なお、パージ室5内の温度を調節計1
7の設定により150〜200℃程度に保つことにより
処理品aの加熱速度を該処理品aの形態によっても異な
るが上記のように10℃/分以下に抑えることができ
る。
内のガスを攪拌することにより処理品aを均一に加熱す
る。そして概略30〜50分程度で処理品aを100℃
以上に加熱できると共にパージ室5内を不活性ガスおよ
び該処理品aから蒸発した水蒸気に置換することができ
る。このように処理品aから蒸発した水蒸気はパージ室
5内で不活性ガスと伴に空気の排出に寄与するので不活
性ガスの所要量は従来の3分の1程度で済ますことがで
きる。
後に仕切扉6Bを開き該処理品aを熱処理炉1内に装入
しラジアントチューブバーナ2の加熱により該処理品a
を900℃程度の焼結温度に加熱するものである。
は、パージ室において処理品を低速加熱しその水蒸気を
不活性ガスと伴に空気の置換に利用するものであるの
で、不活性ガスの所要量が少なくなりランニングコスト
を軽減できる。また、処理品の割れや表面肌の荒れが防
止され品質を向上させると共に、熱処理炉に装入してか
らの急速加熱を可能にするので、炉長が短かくできるな
ど有益な効果がある。
Claims (2)
- 【請求項1】 熱処理炉の装入口に前後を仕切扉により
仕切したパージ室を設けると共に、該パージ室に熱源お
よび不活性ガスの注気口,排気口を設け、水分を含んだ
処理品を該パージ室に装入し、前記熱源によって10℃
/分以下の加熱速度で100℃以上に加熱しその間に該
パージ室内に不活性ガスを注入して該パージ室内を不活
性ガスおよび該処理品から蒸発した水蒸気に置換した
後、該処理品を無酸化性雰囲気に保たれた熱処理炉に装
入するようにしたことを特徴とする雰囲気熱処理方法。 - 【請求項2】 処理品がカーボン粉末焼結品,金属粉末
焼結品のような焼結品である請求項1に記載の雰囲気熱
処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31265293A JP3412218B2 (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 雰囲気熱処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31265293A JP3412218B2 (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 雰囲気熱処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07139882A JPH07139882A (ja) | 1995-06-02 |
JP3412218B2 true JP3412218B2 (ja) | 2003-06-03 |
Family
ID=18031794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31265293A Expired - Fee Related JP3412218B2 (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 雰囲気熱処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3412218B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4661766B2 (ja) * | 2006-10-31 | 2011-03-30 | 株式会社デンソー | ハニカム構造体の焼成方法及び焼成装置 |
CN107002159A (zh) * | 2015-04-02 | 2017-08-01 | 株式会社Ihi | 热处理装置 |
JP7399560B2 (ja) * | 2019-10-29 | 2023-12-18 | 株式会社ジェイテクトサーモシステム | 雰囲気置換装置及び熱処理システム |
-
1993
- 1993-11-17 JP JP31265293A patent/JP3412218B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07139882A (ja) | 1995-06-02 |
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