JPH06229072A - 平板状の粘土瓦及びこれを用いた屋根の葺上げ方法 - Google Patents

平板状の粘土瓦及びこれを用いた屋根の葺上げ方法

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JPH06229072A
JPH06229072A JP4214593A JP4214593A JPH06229072A JP H06229072 A JPH06229072 A JP H06229072A JP 4214593 A JP4214593 A JP 4214593A JP 4214593 A JP4214593 A JP 4214593A JP H06229072 A JPH06229072 A JP H06229072A
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JP
Japan
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clay
roof
tiles
tile
adhesive
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JP4214593A
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English (en)
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Hiromi Komaru
博美 小丸
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、粘土瓦を用いて全体を平面状に仕
上げる簡便な屋根の葺き上げ方法とこれに適した粘土瓦
を得ることを目的とする。 【構成】 表面及び裏面共に平板状で、左右の端部に接
着剤又はシーラントの塗布面となす嵌合用段部を形成し
た粘土瓦を用い、該粘土瓦の接着剤又はシーラントの塗
布面となす嵌合用段部に耐水性を有する接着剤又はシー
ラントを塗布した後に、これを順次嵌合接着させて連設
し、全体を平面状に仕上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建造物の屋根材とし
て用いられる平板状の粘土瓦及びこれを用いて建造物の
屋根を葺き上げる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、建造物の屋根を葺くために用いら
れている屋根材としては、瓦、スレート、金属板などが
あるが、その中でも粘土瓦は、外観が美しく、耐候性・
防火性・断熱性・遮音性に優れているという長所を持
ち、伝統的に多用されている。粘土瓦の通常の施工法
は、垂木上に野地板を張った上、こけら板などの下地を
葺き、瓦の葺き足に合わせて瓦桟を取り付け、これに瓦
を引っ掛けて葺き上る方法が用いられている。瓦の留付
けは、釘または緊結線によることが多い。粘土瓦の形状
は、偏平な平瓦においても断面孤形となっており、丸瓦
とともに組んで使用されている。また、片袖が折れ曲っ
て桟となっている断面波形の桟瓦も使用されているが、
いずれも隣の瓦と重なり合うように組み合わされてお
り、組み合わせ部には瓦の厚さの2倍を超える突起が形
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来提供されてきた粘
土瓦は、タイルなどのように半端物を割り使いすること
ができないから、屋根下地をつくる時は瓦桟の位置、軒
先の出の長さ、軒の長さを瓦寸法に合わせて決めなけれ
ばならず、他の屋根材と比べて簡便な施工が出来ないと
いう問題点があった。また、瓦自体の形状においても、
曲面や組み合わせ部に突起が存在し、破損しやすい等の
強度上の問題もある上、全体に重量が重くなるという欠
点があった。さらに、前述したように組み合わせ部に突
起の生じることが不可避であり、全体を平面状に仕上げ
ることは困難であった。他方、全体を平面状に仕上げる
屋根材としては、スレート、金属板などがあるが、断熱
性・遮音性などの点に問題がある上、何より粘土瓦にあ
る厚みのある落着いた優雅さを望めないという欠点があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の粘土瓦
においてなし得なかった全体を平面状に仕上げる簡便な
屋根の葺き上げ方法を提供することを目的としてなされ
たものであり、その特徴とするところは、表面及び裏面
共に平板状で、左右の端部に嵌合用段部を形成した粘土
瓦を用い、該粘土瓦の嵌合用段部に耐水性を有する接着
剤又はシーラントを塗布した後に、これを順次嵌合接着
させて連設し、全体を平面状に仕上げるという方法を採
用したところにある。
【0005】また、本発明は、従来全体を平面状に仕上
げるために用いられてきた屋根材にない断熱性・遮音性
・美観を有する上記方法に適した粘土瓦を提供すること
を目的としてなされたものであり、その特徴とするとこ
ろは、表面及び裏面共に平板状で、左右の端部に接着剤
又はシーラントの塗布面となす嵌合用段部を形成したこ
とにある。
【0006】
【作用】本発明の方法は、上記の手段を採用したことに
より、表面及び裏面共に平板状である粘土瓦を組合せ部
に突起を生じさせることなく、簡便に連設できる。ま
た、連設に際し、耐水性を有する接着剤又はシーラント
を用いたことにより、粘土瓦の長所である耐水性を組み
合わせ部においても維持しながら、粘土瓦を相互に接着
する作用を有する。
【0007】さらに、本発明の粘土瓦は、上記の構成を
採用したことにより、組み合わせ部に突起が形成される
ことなく接着剤又はシーラントにより簡単に連設できる
という作用を有する。また、割り使いが可能となるほ
か、任意形状の粘土瓦をパズル状に組み合わせて使用す
ることも可能である。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳
述する。先ず、本発明の粘土瓦は、表面及び裏面共に平
板状で、強度上ひび割れやそりの全くないものが求めら
れるので、調整した原料粘土を混練して平板状に成型
し、その成型材料の両面に中心部に空気の流通孔を設け
た被覆板を接合して成型材料を中心にサンドイッチ状に
挟着保持した状態で充分に乾燥させ、その後、被覆板を
取脱して直ちに所要の焼成を行う方法(特公平3−62
662号)により得られた粘土瓦を用いている。図1
は、本発明の実施例である粘土瓦1で、縦33cm、横3
0cmの方形をしており、その厚みは18mmである。嵌合
用段部2、2’は、粘土瓦1の左右の各端部に瓦の厚み
のほぼ半分の厚みとなるように形成され、平面状の接着
剤塗布面3、3’が直交している。また、粘土瓦1に
は、釘孔4が穿設されている。なお、軒先などの処理の
ため半端物を割り使いすることも任意であり、屋根全体
の形状に合わせて、任意の形状の粘土瓦を組み合わせて
使用することもできる。
【0009】粘土瓦1を用いて屋根を葺くには、先ず、
垂木9上に野地板5を張り、下地材6を敷き、その上に
瓦桟7を取り付ける。下葺きは、こけら板などにより行
ってもよい。その後、図2で示すように、粘土瓦1を下
地材6の上に配設し、釘孔4に留付け用の釘を挿通して
野地板5に取り付けられた瓦桟7に打ちつけると共に、
接着剤塗布面3、3’に耐水性を有するエポキシ系接着
剤を塗布した上、粘土瓦1を順次嵌合接着させて連設す
る。釘孔4は順次上に配設されていく粘土瓦1により隠
されていくので、上下方向には、粘土瓦1の厚みの段差
を生じるが、左右方向には、段差のない状態で葺き上が
っていき、仕上がりは、全体に平面状となる。
【0010】なお、粘土瓦1は、左右方向には重なり合
う部分がなく嵌合されているから、雨水等が浸漏するこ
とを防止するため、接着剤は耐水性を有するものを使用
することが必要である。実施例においては、変性エポキ
シ樹脂を主成分とする主剤とポリアミドアミンを主成分
とする硬化剤とからなるエポキシ系接着剤を使用してい
る。
【0011】また、本発明においては、結合材料として
シーラントを用いることも可能である。シーラントとし
てよく用いられるものとして、シリコーン、ポリウレタ
ン、アクリル系ポリマー、ブチルゴムなどがあるが、接
着力、耐候性、耐久性などの点で本発明方法において
は、シリコーンシーラントが最も適している。
【0012】図3は、本発明の他の実施例となる粘土瓦
を示すもので、左右の各端部に断面L字形となる嵌合用
段部2、2’が、嵌合後の組み合わせ部分が平面状とな
るように形成されている。また、上部裏面には、爪状の
突起8があり、瓦桟7を取り付けた上、これに瓦を引っ
掛けて葺き上がるのに適している。
【0013】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、表面及
び裏面共に平板状で、左右の端部に嵌合用段部を形成し
た粘土瓦を用い、該粘土瓦の嵌合用段部に耐水性を有す
る接着剤又はシーラントを塗布した後に、これを順次嵌
合接着させて連設し、全体を平面状に仕上げるという方
法に係るものであるから、この方法を用いて屋根を葺き
上げると、組み合わせ部に突起が形成されることなく、
全体を平面状に美しく仕上げることができると共に、平
板状でシンプルな形状の粘土瓦を用いるから、サイズや
形状の異なる粘土瓦をパズル状に組み合わせて簡便に葺
き上げることができるという顕著な効果がある。
【0014】また、本発明にかかる粘土瓦は、表面及び
裏面共に平板状であり、左右の端部に接着剤又はシーラ
ントの塗布面となす嵌合用段部を形成したものであるか
ら、曲面や組み合わせ部の突起が存在せず破損しにく
く、扱い易いと共に、厚みのある落着いた優雅さと断熱
性・遮音性を兼ね備えた全体を平面状に仕上げるための
屋根材を提供するものであって、建設業者等に益すると
ころは誠に多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘土瓦の正面図(a) 、下面図(b) 、右
側面図(c) である。
【図2】本発明方法の施行状態を示す説明図である。
【図3】本発明の粘土瓦の他の実施例を示す正面図(a)
、下面図(b) 、右側面図(c) である。
【図4】図3の粘土瓦の結合部分の部分拡大説明図であ
る。
【図5】図3の粘土瓦の瓦桟への取り付け状態を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 粘土瓦 2 嵌合用段部 3 接着剤塗布面 4 釘孔 5 野地板 6 下地材 7 瓦桟 8 爪状の突起 9 垂木

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面及び裏面共に平板状であり、左右の
    端部に接着剤又はシーラントの塗布面となす嵌合用段部
    を形成したことを特徴とする粘土瓦。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の粘土瓦の嵌合用段部に耐
    水性を有する接着剤又はシーラントを塗布して前記粘土
    瓦を順次嵌合接着することにより連設し、全体を平面状
    に仕上げることを特徴とする屋根の葺上げ方法。
JP4214593A 1993-02-05 1993-02-05 平板状の粘土瓦及びこれを用いた屋根の葺上げ方法 Pending JPH06229072A (ja)

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Cited By (1)

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US5685117A (en) * 1995-04-13 1997-11-11 Nicholson; Joseph R. Shingle system and fastening strip

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