JPH062286U - リング状部材の固定構造 - Google Patents

リング状部材の固定構造

Info

Publication number
JPH062286U
JPH062286U JP3995692U JP3995692U JPH062286U JP H062286 U JPH062286 U JP H062286U JP 3995692 U JP3995692 U JP 3995692U JP 3995692 U JP3995692 U JP 3995692U JP H062286 U JPH062286 U JP H062286U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
bush
shaped member
groove
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3995692U
Other languages
English (en)
Inventor
幸男 大池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP3995692U priority Critical patent/JPH062286U/ja
Publication of JPH062286U publication Critical patent/JPH062286U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外周部に設けたリング状部材に引張応力が発
生するのを防止することのできるリング状部材の固定構
造を提供することを目的としている。 【構成】 一端に鍔部21を有する円筒状のブッシュ2
0にリング状部材(リング状マグネット)40を嵌合
し、前記ブッシュ20内に軸(回転軸)30を圧入する
ことによって、ブッシュ20にリング状部材40を固定
するリング状部材の固定構造であって、前記リング状部
材40の内周面41には、前記ブッシュ20の鍔部21
に対向する内壁面43aを有する溝43を形成し、前記
ブッシュ20には、通常時、ブッシュ20の外周面より
内側に位置し、前記軸30の圧入時、ブッシュ20の外
周面から外側に出て前記溝43内に入る位置変位キー2
3を設けてた構成になっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、外周部にリング状部材を固定するためのリング状部材の固定構造 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のリング状部材の固定構造としては、例えば回転検出器のロータ に適用されたものとして、図4〜図6に示すものが知られている。すなわち、ロ ータ1は、回転軸(軸)2を回転中心とする回転板(円板状部材)3の外周にリ ング状マグネット(リング状部材)4を固定したものである。回転板3は、樹脂 で円板状に形成したものであり、回転軸2及びリング状マグネット4を金型にイ ンサートした状態で成形することによって、回転軸2及びリング状マグネット4 を確実に固定するようになっている。また、リング状マグネット4は、周方向に 所定の間隔をおいて多極に着磁されたものである。そして、回転板3とリング状 マグネット4とによってリング状部材の固定構造が構成されている。
【0003】 このような構造のロータ1を有する回転検出器は、回転軸2を中心として回転 するリング状マグネット4の磁極の変化を捕えることによって回転速度を検出す るようになっている。
【0004】 また、リング状部材の固定構造としては、図7に示すように、回転板3の外周 面にV字状の溝3aを形成することによって、回転板3とリング状マグネット4 とをさらに確実に固定するように構成したものもある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記のような従来のリング状部材の固定構造においては、回転板3 が樹脂で形成されているので、回転板3の線熱膨脹係数がリング状マグネット4 の線熱膨脹係数より遥かに大きく、したがって温度の上昇に伴ってリング状マグ ネット4に引張応力が発生するという欠点がある。
【0006】 この考案は上述した問題を解消するためになされたもので、その目的は、外周 部に設けたリング状部材に引張応力が発生するのを防止することのできるリング 状部材の固定構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案は、一端に鍔部を有する円筒状のブッシ ュにリング状部材を嵌合し、前記ブッシュ内に軸を圧入することによって、ブッ シュにリング状部材を固定するリング状部材の固定構造であって、前記リング状 部材の内壁面には、前記ブッシュの鍔部に対向する内側面を有する溝を形成し、 前記ブッシュには、通常時、ブッシュの外周面より内側に位置し、前記軸の圧入 時、ブッシュの外周面から外側に出て前記溝内に入る位置変位キーを設けている ことを特徴としている。
【0008】
【作用】
上記のように構成されたリング状部材の固定構造においては、圧入により軸と ブッシュとが固定状態になる。また、軸の圧入により、位置変位キーがリング状 部材の溝に入る。このため、ブッシュとリング状部材とが回転方向において固定 された状態になる。さらに、ブッシュの鍔部がリング状部材の一方の端面に当接 するとともに、鍔部に対向する溝の内壁面に上記位置変位キーが当接し、ブッシ ュとリング状部材とが軸方向においても固定された状態になる。
【0009】 したがって、ブッシュとリング状部材とを僅かに隙間をあけた状態で嵌合して も、これらのブッシュとリング状部材との固定状態に支障を来すことがないから 、ブッシュの熱膨脹係数がリング状部材の熱膨脹係数より大きい場合でも、上記 隙間によって、リング状部材に引張応力が発生するのを防止することができる。
【0010】
【実施例】 以下、この考案の第1実施例及び第2実施例を図1〜図3を参照して説明する 。
【0011】 まず、図1を参照して第1実施例を説明する。図1は、回転検出器のロータ1 0を示すものであり、このロータ10は、円筒状のブッシュ20と、このブッシ ュ20内に圧入された回転軸(軸)30と、ブッシュ20の外周部に設けられた リング状マグネット(リング状部材)40とを有するものである。
【0012】 ブッシュ20は、ナイロン、ポリフェニレンサルファイド等の樹脂で円板状に 形成されたものであり、その一端部外周には環状に突出する鍔部21が形成され ている。また、周壁部22には、鍔部21と反対側の端部から鍔部21側に向か って延在する位置変位キー23が設けられている。位置変位キー23は、基端部 が周壁部22に保持され、先端部が周壁部22の半径方向に変位可能になってい る。この先端部は、内側突起部23a及び外側突起部23bを有するものであり 、通常時、内側突起部23aが周壁部22の内側に突き出して外側突起部23b が周壁部22内に納まっており、回転軸30の圧入時、内側突起部23aが回転 軸30によって外側に押されて外側突起部23bが周壁部22の外側に突き出る ようになっている。さらに、周壁部22の外周面には、固定キー24が形成され ている。
【0013】 回転軸30は、先端を球状に形成し、ブッシュ20に嵌まる部分の外周にロー レット31を形成したものである。この回転軸30は、ブッシュ20に圧入する ことにより、ブッシュ20に確実に固定されるようになっている。
【0014】 リング状マグネット40は、周方向に所定の間隔をおいて多極に着磁されたも のであり、その内周面41内にブッシュ20を挿入するようになっている。すな わち、リング状マグネット40の一方の端面42にブッシュ20の鍔部21を当 接させた状態で、リング状マグネット40の内周面41内にブッシュ20の周壁 部22を挿入するようになっている。また、リング状マグネット40の内周面4 1には、一方の端面41に対向する内壁面43aを有する溝43が形成されてい る。溝43は、周壁部22から外側に突出した外側突起部23aを受け入れると ともに、内壁部43aに外側突起部23aを当接させるようになっている。
【0015】 したがって、リング状マグネット40は、内壁面43aに当接する外側突起部 23aと、一方の端面42に当接する鍔部21とによって、ブッシュ20に対し て軸方向の位置が固定されるようになっている。また、内周面41には、ブッシ ュ20の固定キー24が嵌まるキー溝44が形成されている。したがって、リン グ状マグネット40は、溝43に挿入する外側突起部23bと、キー溝44に挿 入する固定キー24とによって、ブッシュ20に対して回転方向の位置が固定さ れるようになっている。そして、ブッシュ20とリング状マグネット40とによ ってリング状部材の固定構造が構成されている。
【0016】 上記のように構成されたロータ10においては、まず、リング状マグネット4 0にブッシュ20を挿入した状態で、ブッシュ20内に回転軸30を圧入する。 これにより、回転軸30にブッシュ20が確実に固定された状態になる。また、 回転軸30の圧入によって、位置変位キー23の外側突起部23bがリング状マ グネット40の溝43内に入り、外側突起部23bが溝43の内壁面43aに当 接する。これにより、リング状マグネット40がブッシュ20に対して軸方向に 確実に固定された状態になる。また、リング状マグネット40とブッシュ20と は、溝43と外側突起部23b、及びキー溝44と固定キー24とによって、回 転方向に確実に固定された状態になる。
【0017】 したがって、上記ロータ10によれば、ブッシュ20の周壁部22とリング状 マグネット40の内周面41との間に、僅かな隙間を設けても、リング状マグネ ット40をブッシュ20に確実に固定することができる。このため、樹脂で形成 したブッシュ20の熱膨脹係数の方がリング状マグネット40の熱膨脹係数より 大きくても、温度上昇による膨脹寸法の違いを上記隙間で吸収することができる 。したがって、リング状マグネット40に引張応力が発生するのを防止すること ができる。
【0018】 また、温度が降下するような場合には、ブッシュ20の周壁部22とリング状 マグネット40の内周面41との隙間はさらに増大する傾向にあるから、ブッシ ュ20やリング状マグネット40に引張応力や圧縮応力が発生することがない。
【0019】 次に、図2及び図3を参照してこの考案の第2実施例を説明する。ただし、図 1に示す構成要素と共通する要素には同一の符号を付しその説明を省略する。図 2及び図3に示すロータ100が図1に示すロータ10と異なる点は、リング状 マグネット40の一方の端面42に凹部45を設けている点と、固定キー24及 びキー溝44を設けていない点である。
【0020】 すなわち、リング状マグネット40の一方の端面42には、ブッシュ20の鍔 部22を収納する凹部45が形成されている。このため、リング状マグネット4 0に挿入されたブッシュ20の鍔部22の端面と、リング状マグネット40の一 方の端面42とが面一状になっている。
【0021】 上記のように構成されたロータ100においては、リング状マグネット40の ブッシュ20に対する回転方向の位置が、位置変位キー23の外側突起部23b と、この外側突起部23bが嵌まる溝43によって、固定された状態になる。そ の他、第1実施例と同様の作用効果を奏する。
【0022】 なお、上記第1及び第2実施例においては、ブッシュ20を樹脂で成形したが 、金属やその他の材料で形成してもよいことはいうまでもない。また、リング状 部材としてリング状マグネット40を示したが、リング状のものであればマグネ ットに限るものではないことはいうまでもない。
【0023】
【考案の効果】
この考案によれば、ブッシュとリング状部材とを僅かに隙間をあけた状態で嵌 合しても、これらのブッシュとリング状部材との固定状態に支障を来すことがな いから、ブッシュの熱膨脹係数がリング状部材の熱膨脹係数より大きい場合でも 、上記隙間によって、リング状部材に引張応力が発生するのを防止することがで きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例として示したロータの分
解斜視図。
【図2】この考案の第2実施例として示したロータの断
面図。
【図3】同ロータの平面図。
【図4】従来例として示したロータの平面図。
【図5】同ロータの断面図。
【図6】同ロータの要部断面図。
【図7】同ロータの他の例を示す要部断面図。
【符号の説明】
20 ブッシュ 21 鍔部 23 位置変位キー 30 軸(回転軸) 40 リング状部材(リング状マグネット) 41 内周面 43 溝 43a 内壁面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に鍔部を有する円筒状のブッシュに
    リング状部材を嵌合し、前記ブッシュ内に軸を圧入する
    ことによって、ブッシュにリング状部材を固定するリン
    グ状部材の固定構造であって、 前記リング状部材の内周面には、前記ブッシュの鍔部に
    対向する内壁面を有する溝を形成し、前記ブッシュに
    は、通常時、ブッシュの外周面より内側に位置し、前記
    軸の圧入時、ブッシュの外周面から外側に出て前記溝内
    に入る位置移動キーを設けていることを特徴とするリン
    グ状部材の固定構造。
JP3995692U 1992-06-11 1992-06-11 リング状部材の固定構造 Pending JPH062286U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3995692U JPH062286U (ja) 1992-06-11 1992-06-11 リング状部材の固定構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3995692U JPH062286U (ja) 1992-06-11 1992-06-11 リング状部材の固定構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH062286U true JPH062286U (ja) 1994-01-14

Family

ID=12567414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3995692U Pending JPH062286U (ja) 1992-06-11 1992-06-11 リング状部材の固定構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH062286U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100359505B1 (ko) 회전검출센서를 가지는 전동기
US5453650A (en) Face opposing type motor
US6227710B1 (en) Rolling bearing with information sensor
JPH011677A (ja) 軸受の非接触形シール装置
JPH062286U (ja) リング状部材の固定構造
JPH0518250U (ja) モータのハウジング固定構造
KR20180053866A (ko) 로터 조립체 및 이를 포함하는 모터
JPS6011745Y2 (ja) モ−タ−用ケ−ス
JPH0242062Y2 (ja)
JPS6350485Y2 (ja)
JPH0452064B2 (ja)
JPH10322976A (ja) ロ−タ
JP2580053Y2 (ja) 樹脂モールドモータの構造
JPH062287U (ja) リング状マグネットの固定構造
JPS6312258Y2 (ja)
JPH10108395A (ja) モータ用ロータ
JPH0752416Y2 (ja) モータ用軸受装置
JP2000152524A (ja) モータのロータ側ヨーク構造
JP3490220B2 (ja) 回転センサ
JPS634821Y2 (ja)
US20220085675A1 (en) Rotor of an electric motor, and electric motor
JPH04112643A (ja) スピンドルモータ
JPH0518496Y2 (ja)
JPH0436218Y2 (ja)
JPS6026547Y2 (ja) 電動機のブラシ台保持装置